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月扇堂手帖ー観能備忘録 https://blog.goo.ne.jp/luna2816/

主に能楽堂通いの記録です。最近は、今様歌合せ、白拍子舞の奉納記録なども。

お能が面白そうだと思ったとき、解説書でてっとりばやくお勉強しちゃうことだけは、つまらないからやめようと思いました。わからないまま、ぼーっと見続けて今日にいたります。まだわかりません。でも、中毒です。

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2013/02/28

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  • 能狂言鬼滅の刃

    (大阪・大槻能楽堂)結論から言うと面白かった。鬼を斬りながら鬼の悲しみに寄り添う「鬼滅の刃」の世界観は極めて能楽との親和性が高い。以前、能楽師の方からそう聞いたとき、なるほどその通りだと思った。けれど長大な物語を語るのにお能は適さない。どちらかといえばひとつの出来事を深く深く掘り下げていくのが得意なジャンルだろう。例えば禰󠄀豆子の話、真菰たちの話、あるいは累たちの話、どれもすぐにお能になりそうだけれど、コミックにして23巻あるストーリー全てを取り込むのは難しい。これを克服するため〈五番立ての構成を一曲の中に盛り込む〉と言うアイディアには脱帽した。なるほどそれならばさまざまなトピックのみならず、「鬼滅」の中にあるシリアスな面もコミカルな面も耽美的な面もグロテスクな面も、優しい面も荒々しい面も……全てを取り込...能狂言鬼滅の刃

  • ハンガリーのお土産

    ほとんど休止状態のブログに突然ですが、ハンガリーお土産特集です。先日ひょんなことから(いえ、決してひょんなことではなく、いや、「ひょん」って何だろう?まあ、それはともかく、ハンガリーで今様白拍子の公演があり)ブダペストへ参りました。公演についてやブダペストの街について語ると長くなりますので、買ってきたお土産についてだけ、メモ的に記しておこうと思います。●ワインの部ハンガリーといえば、トカイワインが有名です。貴腐ワインということですが、口にしたこともなかったので、レストランでいただいてみたりガイドさんに教わったりして、にわか勉強。知識がないので実際に飲んだものと同じラベルを探したかったけれど、短い時間でそこまでは無理で、結果、写真の三本を入手しました。中央が、トカイの貴腐ワインです。「5」とあるのは、一樽に入れる...ハンガリーのお土産

  • 「夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ」淡交社より出版されました。

    このほど、当ブログの内容を元に編集いたしました書籍が刊行のはこびとなりました♪松村栄子『夢幻にあそぶ能楽ことはじめ』淡交社刊1400円(税別)2019/5/1発売これに伴い、当ブログにおける「観能記録」の公開を終了させていただきます。長くご愛顧いただき、誠にありがとうございました。新刊には、無知だったわたくしがいつしかお能中毒になっていく過程と、その中で感じたことなどを綴っております。お能を観たことのない方にも読んでいただけたら嬉しく存じます。なお、著者松村栄子のHPはこちらです。DESERTVIOLETFacebookページはこちらです。Facebookこれからも、どうぞよろしく♪「夢幻にあそぶ能楽ことはじめ」淡交社より出版されました。

  • 新作能 望恨歌(マンハンガ)

    多田富雄没後九年追悼能公演(東京・国立能楽堂)昨日はお能を観にちょっと東京まで。(お金も時間もないので、最近こういうことはしないようにしているのですが……)。多田富雄氏の新作能「望恨歌(マンハンガ)」です。多田氏について語ると長くなるので、それは端折って、これは、戦時中日本に強制連行されて働かされた朝鮮人の悲劇を扱った作品です。重いテーマですし、昨今の日韓関係を考えると、「とっても観たい!」という気にはなかなかならないお能かもしれません。ロビーで抗議活動されていたりしたら怖いな、とか…。が、行ってよかったです。ほんとうによかった。まず、〈恨〉の文化についてわたしの中に誤解があったようです。他者を恨みアイゴーアイゴーと喚いて決して許さない文化というような理解でいましたが、ソン・ヘギョン氏によれば、そうではなく、「...新作能望恨歌(マンハンガ)

  • 松殿今様合2018

    今年は5月開催になりました。ぜひいらしてください♪松殿今様合2018

  • 松殿今様合 2017

    ぜひ、お越し下さいませ♪詳細はこちらでも。→今様白拍子研究所にほんブログ村←クリック御礼♪松殿今様合2017

  • 新作能 生死の川〜高瀬舟考

    ビデオ(NHKEテレ2016/6/26放映)もちろん東京までは行けなかったし、放映されたときも嬉々として予約したものの観るゆとりのないまま1年以上経って、なぜか今夜、突然、そうだ、生死の川を観よう!と、深夜ひとりでテレビに見入る。//かつては罪人を運んでいたが、今はただの貨物船と化した高瀬舟。その船にむりやり乗り込んだのは、かつて罪人としてこの船に乗せられた男だった。彼は不治の病(乳がん)を煩った妻が苦しさのあまり死のうとしたのを手伝った罪で遠島され、その地で果てた。妻の痛み苦しみの凄惨な様子を語り、そこから解放した自分はほんとうに罪人なのかと問う。//安楽死の是非という極めて現代的なテーマを能楽で表現した作品だ。どう言ったらよいのか、素晴らしかった。国語表現的におかしいのだろうけれども、素晴らしく悲しかった。...新作能生死の川〜高瀬舟考

  • 冷泉家「乞巧奠」

    冷泉家「乞巧奠」(京都・冷泉邸)毎年旧暦7月7日に冷泉邸で乞巧奠(きっこうてん/きっこうでん/きこうでん)が催される。ニュースや新聞では見たことがあったけれども、実際に目の前で拝見したのは初めて。どうやら一般公開ではなく、冷泉家の門人にご招待がくるというものらしい。今年は、知人のご好意で寄せていただくことができた(ちょっと棚ぼた式に)。乞巧奠は、七夕(たなばた)祭の原型。牽牛・織女の二星が天の川を渡り一年に一度の逢瀬を楽しむという伝説が中国から伝わり、わが国の棚機(たなばた)姫の信仰と結合して、女子が機織など手芸の上達を願う祭になった。が、実はこのあたりの関係は非常に込み入っていて、わたしは詳細を把握しきれていない。冷泉家の乞巧奠は、・昼間は蹴鞠・日没とともに雅楽・和歌披講・流れの座(本来は夜明けまで)という次...冷泉家「乞巧奠」

  • 新作能 光

    夏休みおやこ教室(大阪・大槻能楽堂)第1部、第2部とあって、1部は楽器や体験教室であった模様。第2部の舞台のほうのみ観賞。//恵みをもたらすはずの雲が頑張りすぎて雨が嵐となり、海を泳いでいた子イルカが親からはぐれてしまう。それを見ていた月が風に子イルカ救助を依頼し、風は雲をはらおうとする。抵抗していた雲だったが、今夜が十五夜と思い出して姿を消す。//京都の〈面白能楽館〉が子供に本物を見せる試みだとすれば、こちらは、親しみやすい形から〈能〉の世界へ誘おうとする試み。イルカの親子がイルカの帽子を被っていたり、地謡座の周りに波頭を廻らしてあったり、お遊戯的要素満載。見所には子供が多く、大人は基本的にその付き添いといった感じだった。*****〈能〉光のおはなし:桂吉坊新作能「光」脚本:竹田真砂子演出:大槻文蔵月:赤松禎...新作能光

  • 新作能 桃太郎/大江山

    面白能楽館(京都・京都観世会館)子供たちを能楽堂に呼ぼうという夏休み恒例の企画。鬼退治をテーマに、誰でも知っているお話「桃太郎」から入って、通常公演と同じ「大江山」。「桃太郎」も猿雉犬がそれぞれ役名を書いた旗を立てている以外は、いわゆる普通のお能に仕上がっていて違和感がない。むしろ、どうして今まで「桃太郎」がなかったのだろう?と不思議に思えたり。わたしも含めて、大人客多し。子供にはやはり斬り組が受けている。桃太郎役(鷲尾世志子さん)と雉役(松井美樹さん)に女性が配されており、桃太郎はぴったりなハマリ役、雉は美しく、どちらも大活躍だった。チケットが五種類あり、それぞれに小さく桃太郎、鬼、猿、雉、犬のマークがある。全部同じか、それぞれ一人ずつで5人組結成すると、記念写真を撮ってもらえるというサプライズ。ちょうど雉を...新作能桃太郎/大江山

  • 龍門之会「海人」

    にほんブログ村←クリック御礼♪龍門之会「海人」

  • 京あるき in 東京

    (東京・大和ハウス東京ビル)今様白拍子研究所による今様合の公演で左方歌人をつとめました。京あるきin東京

  • 今様はじめ

    於拾翠亭京都御苑にある拾翠亭で年始の今様初め。毎年せっかく拾翠亭に集まるのにお茶室を使わないのはもったいないなぁと思っていて、今年は意を決してお釜掛けさせていただきました(^_^)「こんなお茶室でお茶できたら幸せだなぁ」とずっと憧れていた夢がかなってとても嬉しいです。なんちゃって亭主で、道具位置間違えていたりしますが…。お題は「飛躍」拙作八声に空も明けそめて手柄顔なる庭ノ鳥このあらたまに見る夢は天に舞ふ夢翔ける夢庭のお池は水を抜いてお掃除中でした。今様関係で二つの団体に関わっておりますが、今日は「日本今様謌舞楽会」のほうです。にほんブログ村←クリック御礼♪今様はじめ

  • 黒川能保存会HP

    黒川能の動画が!今年は行けませんが、動画を見ると胸が高鳴ります!http://kurokawanoh.com/黒川能保存会HP

  • 2016 心に残る三番 他

    3/19敷地物狂(大槻文蔵)*子が親を捨てるという状況が気に入った。9/25錦木(味方玄)*ストーカー物語からロミジュリへの転換。12/24(昼)鷹姫(赤松裕一)*萬斎的裕一の切れ味抜群。他にも素敵なお舞台たくさん拝見しました。特に、今年は外国文学を素材にしたお能、お能の素材をオペラや楽劇に仕立てたものなど、ジャンルの壁を越えようとする作品とご縁がありました。・新作能「鷹姫」(アイルランドイエーツ「鷹の井戸」)・新作能「オセロ」(イギリスシェイクスピア「オセロ」)・新作能「冥府行ーネキア」(ギリシャホメロス「オデュッセイア」)・楽劇「保元物語」(オペラと能のコラボ?)・オペラ「業平」(能「小塩」のオペラ化)・復曲能「鐵門」(ベルギーメーテルリンク「タンタジールの死」)お能は、翁から世話物まで守備範囲が広く包容力...2016心に残る三番他

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