chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
motoshi
フォロー
住所
東京都
出身
未設定
ブログ村参加

2013/02/22

arrow_drop_down
  • 涙が溢れて止まらないよ別に辛いとか、そういったわけじゃないけれど少なくともこの光景は、楽しかった時を思い出させてくれた 日々と言うのは辛いものなのか、それとも楽しいものなのか。 いつでもどこでも、なんでもハッピーというわけにはいかないだろうし、 少なくとも個人的な時間以外は、それなりに周囲に溶け込む必要があるわけだ。 そう思うと、日々は楽しいものではなく、辛いものになる。家族といる時間と言うのは、不思議な感覚で、 いつでもどこでも、なんでも笑顔でいられるわけではないが、 何かしら時間を共有している時に、とても幸せだと感じる何かがある。だからそれを追い求めるし、その時間は大切になる。 そんな大切…

  • 夜空

    色々あって、たくさんあって、 僕は眠る、眠るよ。永遠の夜空に。

  • 湾岸にて

    「ここも東京なんだねえ。」と僕が言った。 彼は「そうだね。」と答えた。今ここでこうしている間もこの場所は、東京の海の際にある場所は、なんとなくそこに存在しているのだと思うと不思議な気がする。あの先にある高層ビルはどこの何かはわからないけれど、どちらかと言えばこの風景の方が珍しいのであると最近知った気がする。

  • 待ってるよ

    待ってるよ - motography

  • 撮らされてしまった!

    曇天の空、小雨の午後十三時。 西の空が段々と明るくなってきたのでカメラと数本のレンズ、フィルム。 それからコーヒーを入れた水筒をバッグに詰めて歩きはじめる。 行きかう人々。街の往来。少し歩いた頃、コンビニの前で一服することにする。 西へ向かう傘をさす人、西から来る人は傘を畳んでいるようだ。真っ直ぐな道を歩く。子供が自転車で走り去っていき若者が楽しそうに歩いてくる。 雨が上がる匂いは経験よりもそれを早く捉えるのに若さが必要なんだろう。また少し歩く、午後十四時。 雨はもう降っていないけれどチャコールグレーの空はまだもうもうとした雲に覆われていた。 またベンチに座る。一服の為だ。 そこいらで煙草が吸…

  • 隣の車輌

    僕の隣のあの車輌がほんの少しだけ未来を走っているとしたら、その車輌の先頭には僕がいて今シャッターから指を離したに違いない。 恐らく考え事をしている彼女は前の車輌でも考え事をしていて、次の車輌でもその次の車輌でも忙しそう頭を振っているんだろう。 それをなんとなく見ていた僕は、過去でも未来でもない今この車輌でフィルムを一枚巻きあげた。 車輌が揺れる音しかしない地下鉄。 アナウンスが鳴り、次第にスピードを緩めた車輌はスルスルとホームの傍を滑りはじめる。 車輌と一緒に彼女の頭も動かなくなったようだ。停車した電車から降りる彼女に「考え事がまとまっていますように」と心の中で唱えみた。 僕の隣のあの車輌には…

  • 四季

    春の桜に秋の紅葉を想い 夏の汗に冬の悴む指を想う四季は廻るが死期は廻らず ただ今を憩う

  • 迷い道

    汗を拭うハンカチを頻繁に出さなくて良くなると夜の帳が下がるスピードも一段と早く感じる。 三十六枚撮りのフィルムがちょうど無くなった時、カメラの代わりにグラスにするかそれともこの先のドラマを期待してまた歩きだすか。あまり気分が乗らない時や上手く行かなかった時は駅前の暖簾を潜るのが常だけれど、昼過ぎから歩き始めて二駅目を過ぎた辺りから今日はなんだか冴えているなと感じたから今日は徹底的に撮ろうと決めていた。辺りは一段と暗くなってきた。 明るい茶褐色だった空は一瞬赤くなったかと思うと途端に夜の色に変わり、甘くとろんとした光がまあるい電燈から漏れ始める。次のフィルムをカメラにつめた僕はキョロキョロと辺り…

  • 付箋

    気持ちが動いた一瞬を切り抜いて心に付箋を貼る。結果的に出来上がった物がいまいちだったとしても、一枚一枚が心の付箋として残されていくんだ。たとえいつか剥がれ落ちても、自分で貼ったその跡はいつまでもそこに残り続けるだろうから。気にすることはない、誰も見ていない。 だからどんどん貼ればいい。 貼る場所が少なくなってきた頃には心に豊かなものが残るはずだよ。もし仮に付箋をきれいに貼りたいと感じたらやめておいた方がいいね。 そんなことは対して重要じゃないから。

  • 影の間で

    降り注ぐ陽光、青く広がる空。 そんな日は自然とシャッターを切りたくなってスニーカーの紐を結び直すこともそれほど億劫には感じられない。それと比べて薄くグレーがかった空、湿った空気。 重い金属みたいなブルーが被さった時には、足取りだけではなくシャッターを押す指にも力が入らない。それが今までの僕だ。ところがどうだろう。 「光」を探すことだけに躍起になっていた頃と比べて「影」を求めるようになってからは影の間から顔を覗かせた灰色の空が、とても輝く光に感じられるのだ。重たい気分の時は影を探しに行こう。 その間から見えるものはきっと晴れ間の空よりも輝いて見えるから。

  • まわり道の理由

    理由も無く出発したのだから撮るものにだって理由なんていらない。電車から降りたら持ちだしたカメラを首からかける。撮りたいものをすぐに撮る為にカメラは肩から斜めがけにすることが多い。ガンマンがリボルバーを抜くように僕は被写体を打ち抜くんだ。 そんな気持ちで胸はいっぱいだけれど大抵すぐには何も撮らない。 自分の気持ちが高揚していくのに合わせてシャッターを切る指も滑らかになることを知っているからだ。適当な場所に降り立つとそこには様々な風景が広がっている。 遠く山道が続く知らない土地でも、良く使う路線の馴染の駅だったとしても、僕にとってそこはこれから始まる何かのスタート地点であることには変わらない。さて…

  • 特別な物、特別な時間

    薄く雲がかかった午後。 隙間から段々と陽が差してきて池を覆った。ただなんとなく良いなと思った時にシャッターを切るようになってまだそんなに日が経ったわけじゃない。 まだそれほど暑苦しいという陽気でもなく、かといってフィルムを入れる手が悴むような寒さもないそんな時はアルコールというよりもお茶でも飲んで一息つきたくなるものだ。 辺りを見渡す。それほど特別な何かがあるわけではない。 しいて言えばさっき買ってきたクレープを嬉しそうに頬張る彼女が口についたクリームをぬぐう瞬間位が今のシャッターチャンスだろう。「食べる前に手を洗ってくる。」そういってどこかへ駈けて行ったので、僕はまた辺りを見渡すことにした。…

  • ニューバランス

    新しい何かを得るということは、古い何かを無くすことなのかもしれない。 何かを撮ってやろう、自分の物にしてやろうといった欲望はその代償として自由な発想や、感性を犠牲にしてきたのではないだろうか。感じた物を撮る。その為には脳と体を直結させなければならない。どうやって撮ろうか?そう感じた時にすでに完成された構図や意図、余計な欲望が渦巻いているのかもしれない。 人はどうして何かを何かにはめたがるのだろう。気持ちが良いからなのだろうか。 もしそれが気持ちが良いのならば、それは公式に当てはめた計算が解けたということとなんら変わりがないはずだ。欲望という穴に、願望と言うものをねじ込んでアドレナリンが出るなら…

  • ショッピング

    光と影を探してフィルムというカートに入れていくのはこの上ない高揚感、精神の潤い、興奮、罪悪感、達成感のショッピングだ。 欲しいものを目がけてただひたすらに邁進するのもいいけれど、何も目的の無いウィンドーショッピングのように街のあらゆるものを懐にしまい込もう。 時にそれはプラスの要素をはらみ時にそれはマイナスを僕に与える。人々の営み、子供達の笑い声、行き場のない会話、未来に絶望した歩み。昼間の青い空も雑踏に隠された黒い影も何か心を動かしたものはすべてショッピング。その時の一瞬をここに記しておくことで、貨幣の代わりに支払いを済ませたことにしておこう。

  • 青い記憶

    ここを歩くと思わず目をあらぬ方向に持っていき視線の端でちらと見た子供の頃。その頃はもう少しべたっとしたぬらっとした写真の女性が艶やかな目でこちらを見ていたような気がする。 数年前に映画を見に訪れた時、あのぬらっとした看板は無くなりきれいな映画館として生まれ変わった同じ場所で映画を鑑賞した。少し寂しいような、いや、場所としての物足りなさを感じた。たまたま通りかかったその映画館は昔のぬらっとした感じが払拭され綺麗な外観のままに元の役目に戻ったようだ。ちらっと見ることも凝視することもなく一瞬だけ立ち止まりシャッターを切った。あの恥ずかしさはもうないけれど青い記憶が蘇った。

  • 青い鳥

    下町、平日午後四時。 活気づく駅前に彩りを添える彼女達がキラキラと見える時間。 普段は少し疎ましささえ覚える存在になぜか親しみや安らぎさえ感じてしまえるのはマジックアワーのせいか、それとも内に秘める何かが輝くからなのか。愛する息子がいるだろう。愛する夫がいるだろう。 一人一人に生活がありそして人生がある。その中で不平を述べながらも輝けるのは幸せだからなんじゃないだろうか。小さなしあわせという小枝を、不満そうにも大木に集めながら囀る彼女達。 僕は青い鳥を収める様にシャッターを切った。

  • 心、揺れた時

    ボートの先の手すりの部分に洗濯バサミで留められた灰色の雑巾が、風に棚引いて「パッ、パッ」と軽く音を出した時、確かに僕の心は「浮き浮き」とした方向に揺れた気がする。

  • ハローグッバイ

    街は人々の意思とは関係無く進化していく。人が街を意識して記憶するならば、そこは初めて訪れた場所、いつものありきたりな場所、人が多い、少ない。思い出の場所、そうで無い場所。 あの時の街、この時の街。人の記憶は瞳の中にスポイルされていくけれど、僕の瞳は記録の中を記憶していく。 かつてそこには川が流れていて、木が生い茂り未開の地を切り開くような場所であったとしても、街は人々の意思とは関係無く進化していく。 形だけが取り残されて行く。 記憶だけが走り出して行く。 街が進化する、僕はノーと言う。 もうどうしようもない。

  • 路地裏生活

    君がみつめたから、僕は足を踏み入れた。 君が逃げ出したから、僕は先へ歩んだ。 君がいなかったから、僕は更に奥へ進んだ。 僕が路地に迷い込むのにはそれ位の理由が必要で、 僕が路地に迷い込むにはそれ位の理由でいい。 君がいなかったら、僕はきっとこのままここにいて、 きっと出口はどこかにあるのだろうと、ずっと彷徨うに違いない。君を知らなかったら迷うことなく僕は通り過ぎたに違いない。

  • はじめまして、さようなら

    名前も知らないあなたを僕はさっきはじめて知りました。なぜならそれはあなたを撮ったわけではないからです。 その時僕はただ最終電車に詰め込まれる人々を、息の詰まるあの感覚を、フィルムに収めたかっただけなのです。 失礼ながらあなたのことは目にも入っていなければ、ファインダーにも写っていませんでした。でも今更ながら、あなたがそこにいたことを知り僕はできたら幸せであって欲しいと思いました。 見ず知らずの人間にそんなことを思われるのは不快なことかもしれませんが、あれから数ヶ月が経ち、不思議とそう思うのです。 もう会うこともないかもしれませんが、僕が向けたカメラの先のあなたが元気でいてくれたら、僕は嬉しいで…

  • カセットテープ

    部屋の掃除をしていると昔の写真が出てくる。そしてそれを懐かしそうに見つめる。 フジカラーと書かれた緑色の紙の封筒には二十枚ほどのプリントが入っていた。 人物一人一人のバストアップ写真。四人の若者の集合写真。 変な顔の写真そして楽器をもって格好つける写真。 それが十代の頃に撮ったものだということは、自分の写真を見つけてすぐにわかった。 キャラメル色に近いサラサラした髪の毛をマッシュルーム風にまとめている。 緑色のニューバランス。これはとても気に入っていたスニーカーの一つ。 嬉しそうに構えたプレシジョンベースは今は人に貸したままになっている。そんな回想が一瞬で頭の中を駆け巡った。確かこのプリントを…

  • 春の気配

    春のうららかな日。花の咲く香り、アスファルトが温まる気配。 それでもずうっとここにいるから少しだけ足元から寒さを感じた。 目があった時に笑顔で渡そうと思って缶入りのミルクティーを買っておいたのだけど、温かいというよりは微妙な温かさに変わってきた気がするから、プルトップに指をかけた。あまり甘い飲み物は得意じゃない。飲み干そうとして少し首の角度を上に向けたら、陽の光がいつもとは違うような気がした。眩しさに目を細めて缶を口から離す。 なんとなく口から声が漏れた。どんな音がしたかは覚えていないけど、おそらく「ふぅ」といった音にもならないような声を出したのだと思う。とにかく歩き始めた。 別に諦めたわけじ…

  • 花の意

    虫は人間と見える色が違うらしい。 紫外線を可視光線としている虫達には、紅や緋に見える梅の花も藍や紫に見えているというから不思議だ。 フィルムという感光材も紫外線を感光するから、その為の紫外線カットフィルターといった道具が必要になる場合がある。だとしたら僕たちが普段見ている花の色は本当は何色なんだろう。 本当は何色に見せたいのだろう。 試しに色を消してみよう。目の前に広がる光景を、モノクロの目で見るということはさほど難しいことではないと思う。 例えば普段から楽器、仮にフルートでも吹くことができるとしたら次第にいくつもの音が重なるオーケストラの中からフルートの音だけを明確に聞き分けることができるは…

  • 老いる

    いつの頃か忘れたけれど、綺麗に老いて行きたいなと感じたことがある。 それは服装や精神的なものだけでなく、どれだけ柔軟に優しくなれるかだと思ったんだ。

  • 観光者

    知らない街を行く時、人はすべてのものが真新しく見られるに違いない。僕は東京が好きだ。 東京はさまざまな顔を持っているから、いつでも僕を観光者にしてくれる。彼らはどうしてそこで二人の笑顔を収めようとしたのだろう、そんなことを考えてみたところで理由なんかないはずだ。そこに笑顔が二つ並んでいるだけで、人は幸せになれるから。それなら僕はそれを収めよう。 幸せな笑顔が僕をいつでも観光者にしてくれる。

  • 待ち合わせ

    都会の待ち合わせの音はどんな音だろう。三十種以上のモルトで作られたブレンデッド・ウィスキーみたいなものだろうか。多くの人は手元を見て俯いている。二十四時間のうちの目を開いている間、僕は常にシャッターを切っている。 だからもし、いつでも手にしているこのカメラが無くっても僕の目は切り取っている。目の前の景色は常にシャッターチャンスの連続だ。 ドラマは僕の中で流れていて、足早に歩く人も俯き加減に項垂れる人もそのすべてがドラマチックだ。そんなことを考えていると、待ち人が来るまでの間、僕は俯かずに前を見ることができる。

  • 放課後

    いつだったか、テレビで見た路地裏のパン屋さん。 かわいい動物の顔の形をしたパンを販売する小さなお店。 看板を見つけて路地を抜けて行った。数枚シャッターを切ったところで、 「すみません」 人一人分しかない路地、お店を撮ってる間待っててくれたみたいだ。僕もすみませんと言って道を空けると、パン屋の前の小さな踏み台に彼女は乗って、パンを選んだ。僕はその後ろに並んで、彼女は放課後にかわいいパンを買って帰るのを楽しみにしてるに違いないと思うと、なんだか良い気分になった。小さなしあわせを後ろから見ている、それも小さなしあわせ。

  • 雪が降る町

    その日は大雪だった。といっても、日本で一番人口が多い場所での雪は幻想的な風景なんかでなく、ただ混乱を招く迷惑な存在のようだ。でも僕は違った。 漫画で言ったら「ピンッ」という効果音が書かれる位に気持ちが高なった。一眼レフを握りしめて、10センチは積もった雪の中をスニーカーで歩いて行く。 気持ちが良かった。 まるで真っ白な世界、ウロウロとする人々。ある人はしかめっ面で雪を蹴飛ばし、ある人は呆然と雪の中に立ちすくむ。そう、東京で降る雪とはそういうものなのだ。普段は偉そうにしているクセに、ちょっとしたことでうろたえる。そんな東京がやっぱり好きで、たまには困った顔も見てやろうという気がしたのかもしれない…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、motoshiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
motoshiさん
ブログタイトル
motography -b&w snap in tokyo-
フォロー
motography -b&w snap in tokyo-

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用