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みきちゃん
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山形市
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深川市
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2013/02/21

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  • 五月尽

    五月、最後の夜明けは、きれいな朝焼けだった。台風2号が、はるか南の海上に停滞している。台風の影響がないうち、やっと初夏らしい、さわやかな朝を迎えた。予報では梅雨入りが近づき、ぐずついた気候になるらしい。外を歩くと、田植えの終わった田に、青空が写りこんで美しい。咲く花は、次々と種を変え薔薇の美しい季節になった。薔薇には、古来、多くの伝説がある。唐の玄宗皇帝の楊貴妃は、その美しさを薔薇にたとえられる。その美女を見出し、皇帝の寵を集めた楊貴妃を皇帝に紹介したのは、名高い宦官高力士である。薔薇を詠んだ与謝野晶子はこの故事を詠み込んだ歌を残した。高力士候ふやとも目をあげて云ひ出でぬべき薔薇の花かな与謝野晶子薔薇は平安時代、「そうび」と呼ばれた。中国から伝わった高貴な花として貴族の住まいに植えられた。『源氏物語』の「...五月尽

  • ベランダ園芸

    小満が来て10日。ベランダに植えたトマト、キュウリの苗が20㌢ほど伸び、しっかり花もつけている。狭い場所でも、朝夕の水やりで植物たちとの会話もでき、季節の進み方も見えてくる。ここには、畑に来る青虫や害虫もなく、野菜づくりも手間入らずだ。バジルの苗も伸びてきたので、先端の葉を摘んで香りを楽しむ。先日買ってきたトマトとバジルの葉を刻んでサラダにする。山椒の木も枝を増やし、新芽を伸ばしている。時々採って、焼き魚に乗せて香りを楽しむことができる。ほんの少しのベランダ園芸だが、毎日の暮らしに彩りを添えてくれる。ぱらぱらと開く宮沢賢治の詩集「春と修羅第二集」。題して夏。木の芽が油緑や喪神青にほころびあちこちの四角な山畑には桐が睡たく咲きだせばこどもをせおったかみさんたちが毘沙門天にたてまつる赤や黄いろの幡をもちきみか...ベランダ園芸

  • ヒメサユリ

    ヒメサユリを見に千歳山に登った。5合目あたりから下の登山道は、ところどころに咲き、蕾はすべて開いていた。これから、頂上付近で咲くであろうか。花を見るにはちょうどいいタイミングであった。昨夜のの雨粒が、花弁に残り、清楚な雰囲気をいっそう引き立てていた。飯豊連峰や朝日連峰などの高山で見られる貴重種だが、千歳山など身近な山地に自生するので、この時期楽しめる花だ。細い茎に、2、3輪咲かせる姿は、乙女のような雰囲気で、山を登る人たちの疲れを癒し、多くの人から愛される花である。天台宗大阿闍梨酒井雄哉の『一日一生』という本がある。約7年をかけて比叡の山道を歩く「千日回峰行」という荒行を生涯に2回満行した高僧の書いた本だ。自分の一日1時間と少しの山歩きなど、この荒行に比すべくもないが、その心は覗うことはできる。「今日一日...ヒメサユリ

  • 低山の魅力

    滴るような緑。湿った初夏の空気の匂い。絶間ないウグイスの囀り。木の間を通して、そそいでくる日光。開けた場所から垣間見える、麓の集落。そこで営なまれる人々の暮らし。山道を一歩進むごとに変わる風景。一緒に登る仲間たちの談笑の声。長く山に親しんで来て、体力を消耗して、平気で登っていた山に行けなくなったもの最後の砦。それが低山だ。家のまわりのウォーキングでは得られない、山歩きの楽しみが低山にはある。秋田の湯沢市にある東鳥海山(777m)に登ってきた。標高からみて、ここは低山という名にピッタリの山だ。かつての林業でつかった林道歩きが長く感じられる。ジグザグなつづら折りを越えると、神社へ行く参道になっている。埋め込んだ石が苔むした階段、近郊の人々が拝礼のための道であったことが体感できる。ワラビ、フキ、コシアブラ、ウド...低山の魅力

  • 宮沢賢治が読んだ本

    宮沢賢治の詩や童話の背景は、賢治が住んだ岩手の山地の植物や花に彩られている。劇、「種山ケ原のの夜」は、山の樹々の霊が、人間と話す劇だ。人と植物が一緒に生きて会話を交わす。そんな夢のような話だ。草刈りをした人間が刈って置き忘れ、雨が降ってくるから濡れるぞ、濡れるぞと囃したてる。ナラ、カバ、カシワなど異なる樹種の樹霊がいる。まっ青に朝日が溶けてこの山上の野原には濃艶な紫いろのアイリスの花がいちめん靴はもう雨でぐしゃぐしゃそんな山地で雨の前に刈った草を置き忘れしまった農民。それを囃す樹霊たち。「種山ケ原の雲の中で刈った草はどごさ置いだが忘れた雨ぁふる種山ケ原の霧の中で刈った草さ(足拍子)」と囃したてながら踊りだす。「雲に持ってがれて無ぐなる無ぐなる。」ここで、農夫も一緒に踊りだす。賢治の座右の書は、牧野富太郎『...宮沢賢治が読んだ本

  • 薔薇

    長いあいだ牡丹が花の王として君臨したが、近年、その座は薔薇に奪われたような気がする。この花を愛する人は、しだいにその魅力にとりつかれ、家全体を薔薇の花で囲いこむような人も出現する。花にはバラ科のものが多い。ウメ、モモ、サクラをはじめ、庭に植えるサンザシ、コデマリ、ナナカマドなどもバラ科だし、渋いワレモコウや初夏に実るイチゴまでもがバラ科だ。平成天皇が結婚したとき、イギリスの会社がプリンセス・ミチコという薔薇の新種が献呈されて話題になった。昭和37年、皇太子妃となった美智子の御詠剪定のはさみの跡のくきやかに薔薇ひともといのちみちきぬ薔薇の花ほど交雑によって新しい品種が生まれているのも少ないのではないか。14世紀ペルシャの詩人ハーフィズも薔薇の花を愛してやまなかった。その花の美しさと香気に癒され、心を落ち着か...薔薇

  • 喜雨

    季節はずれの暑さに、緑陰が恋しくなる。昨日のピリカンから一転、雲が出て小雨もぱらついてきた。気温も一気に10℃ほど低くなった。そもそも何故この季節になぜ35℃もの高温になるのか。一般的には、列島の北にある低気圧に向かって、南からの暖かい空気が流れこんで来るのが原因と考えられる。それならば、列島全体が35℃になっている筈だ。この疑問にaiチャットが答えてくれる。南からの風に加えて、大陸からの暖かい風が吹き込んでくるらしい。こちらは普通冷たい風のはずだが、この季節を迎えて、地表と太陽に照りついて、空気が温まる。南からの暖気に上乗せるように大陸からの温められた風が吹き込んでくる。aiの説明によれば、その相乗効果で、ここ東北や北陸で猛暑日の気温になったらしい。疲れたる木々の葉に降る喜雨の音星野立子緑を求めて三吉山...喜雨

  • 真夏日

    今日の気温31℃。5月の中旬で早くも真夏日になった。明日も同じ傾向の晴れと気温になる。あたりには夏の花が競うように咲きほこっている。テッセン、芍薬。知人からいただいた蕾の芍薬が、朝開いて、午後は全開になった。少しずつ、じわっと咲いていくのが醍醐味ではないか。真夏の気温は花の散り際を急がせる。ベランダのプランターにバジル、ラベンダー。先週買ったトマトの脇にキュウリの苗を一本植えた。この時期、朝鉢の植物たちが水を欲しがる。朝夕、ジョウロで水をやると、うれしがる仕草が見える。朝の連ドラの影響か、植物と対話するような日常が始まった。当帰よりあわれは塚のすみれ草芭蕉ベランダの鉢のスミレはとっくに花の時期を終り、鉢からあふれんばかりに葉をのばした。呂丸という俳人がいた。芭蕉は奥のほそ道の旅で、羽黒山、湯殿山から月山に...真夏日

  • 立夏を過ぎて

    この季節草花の成長に目を見張るものがある。ベランダのプランターに水やりをしていたら、こぼれたアサガオの種が芽を出し、双葉になっていた。トマトの苗やカモミールの苗もぐんぐん伸びている。サンショウの小さな木が、新しい枝を四方に伸ばし、背丈も大きくなった。植物との対話は無言だが、成長に驚くのはひ孫のようだ。朝顔の双葉のどこか濡れゐたる高野素十コロナが伝染病の5類に変更になって1週間が経つ。最近の起こっていることがらを見ると、これからの時代が見えてくる。aiの恐ろしいほどの速度の進化だ。若い世代が、強盗を働いている。日々の収入がない若者が増えたことが、事件を生み出す背景だが、aiの進化で繋がる通信の普及がそれを促進しているようにも見える。SNSのツールは便利で生活の必需品になっているが、悪用することも簡便になって...立夏を過ぎて

  • 月山回顧

    昨日、残雪の月山に登った。国道112号線から月山への道は、例年なら雪の回廊ができる。今年は少ない雪と早い春の到来で新緑の美しさが際立っている。斜面に雪を残したまま葉が萌え出ている。こんな緑は何度も見ているが、加齢とともにその美しさが増していくようだ。リフトを降りると目前に聳えるのは姥ヶ岳だ。まだ孫が4歳ごろのころ、夏道を一緒に登ったことが思い出される。小さな子の足は、山道をトントンと小走りに登っていく。止まって振り返ると、「ばあば早く」と声をかけてくる。もう20年前の話だ。姥が岳には雪が積もり、中間にロープトウがスキーヤーを待っていた。アイゼンを履き、その斜面を直登する。およそ40分、喘ぎながら頂上に着く。ここからの圧巻は、朝日連峰の眺望だ。連峰の主稜の手前は、主稜を取り囲む山々。雪が融けかかって、自然の...月山回顧

  • コロナ後

    コロナウィルスの感染症の位置づけが、今日からこれまでの2類相当から5類に変更された。これにより季節性のインフルエンザと同じ扱いになる。感染しても、自宅に待機したり、指定された病院に入院する必要もなくなる。自分の経験では、3月にコロナに感染し、自宅待機で外出は不可、毎日保健所からの体温や血中酸素などの報告を1週間義務付けられた。買い物なども不可、そのかわり保健所から、その期間買い物しなくても食べられる食材が無料で支給された。思えば、3年間に及ぶコロナとの闘いであったが、このパンデミックによって明らかになった社会の弱点もある。マスクなどを輸入に頼っていたため、たちまち不足になり、医療用のマスクまで国内生産ができなかった。病院の感染症ベッドが不足し、入院もままならず、ホテルや自宅での療養のなかで死んでいった人も...コロナ後

  • キングサリとマロニエ

    花の季節、珍しい花を咲かせる木が2本ある。近所のお宅の庭にあるキングサリと芸工大の近くにあるマロニエだ。2本とも散歩の途中で見つけ、気になってグーグルレンズで検索したもだ。さほど大きな木ではないが、今年は花が早いので気になっていた。キングサリの方は咲き始めで、花を見るには十分間に合った。芸工大の方は少し遠いので、天候が崩れないうちにと、意を決して歩いた。マロニエは遠くから、花が咲いているのが分かった。近づてみると、花が散り始めている。少し時期がずれてしまうと、花を見ることができなかったかも知れない。この2本しかあるところを知らないので、見逃せば来年の開花の時期まで待つほかはない。花木は散歩していて無数にある。それぞれ、手入れする人がいて、大事にされて美しい花を咲かせる。自分は通りがかりで、木と人のつながり...キングサリとマロニエ

  • 新緑

    パソコンの待ち受け画面が、新緑の森になった。公園の木々の緑も、いつか夏の息吹を感じさせる。昨日、燕が飛んでいると思った。一瞬であったので、はっきりとは確認できない。『日めくり四季のうた』の窪田空穂の歌が、昨日見た光景を詠んでいた。つばくらめ飛ぶか見れば消え去りて空あをあをとはるかなるかなたったひとときの詩の心に触れる瞬間。心のうちに、さわやかさを感じる。一日に数章読む『論語』が終りに近づいた。高橋源一路の論語教室だ。なるほど、これほど噛みくだいてくれれば、論語がにわかに身近になる。419子曰く、辞は達するのみ「ことばや文章は、相手にこちらのメッセージが伝われば、それで十分です。美しい文章、人を驚かせる文章を書く必要などありません」新緑

  • aiの絵

    aiチャットの進化がとまらない。MSのエッジには、bingチャットが、待ち受け画面に出て来る。ここで最近の関心事である睡眠について聞いてみた。すぐに出て来る回答に、寝室環境の記載がある。室温と湿度。明るさは夜は暗く、朝は明るくと納得の記載。加えて枕の形状を頭の形に合せるなど、細かい指摘がある。注目すべきは、食事と飲み物の記載だ。朝食にとるべき食事はトリプトファンを多く含んだもの。その理由は睡眠ホルモンであるメラトニンの原料であるためだ。それを多く含む食品として、卵、チーズ、バナナ、牛乳、豆腐があげられている。寝る前には温かい飲み物でリラックス。としてカモミールティー、ハーブティーをすすめている。NGはカフェインとアルコール。特にアルコールは睡眠の質を低下させるとある。毎日の食事に多く取り入れているものが書...aiの絵

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