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2013/02/19

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  • 詰将棋(初級・一般戦)長崎会場

    詰将棋解答選手権の初級・一般戦が4月13日全国一斉に開催された。 長崎も「子供将棋教室ふぁんた」の協力のもと市民会館(アマランス)で行った。 初級戦に13人、一般戦に9人の参加者を得た。 初級戦は制限時間30分、一般戦は50分でそれぞれ6題の詰将棋を解いてもらう。 初級戦は5名が全問正解者となった。 川上拓真(2分)川上大翔(14分)廣瀬優(17分)西咲綾(19分)大守承介(25分) 一般戦ベスト3は川上拓真(13分30点)大守承介(50分21点)川上大翔(50分16点) 驚くべきはそれぞれで好成績を記録した川上拓真さん(大村市の高校1年生)。 初級戦のタイム2分と一般戦の13分で全問正解はお…

  • 詰将棋(チャンピオン戦)

    第21回詰将棋解答選手権・チャンピオン戦が東京、大阪の2会場で3月31日に 開催された。 藤井8冠が出場されない今回、優勝候補の筆頭と思われた齊藤慎太郎8段を押さえて 古賀悠聖6段が初優勝した。 古賀6段は福岡県出身でアマ時代(確か中学生のころ)福岡で開催された詰将棋 解答選手権(初級・一般戦)に出場された経緯がある。 私もスタッフとして活動していたので確かに記憶にある。 その子がやがてプロになり今回こうしてチャンピオン戦を制するということは 本当に驚きだった。 コロナで4年間リアル開催がなかったことを思えばまさに隔世の感がある。 さて、今度は各地方で行われる初級・一般戦の出番だ。 3月1日に…

  • 第21回詰将棋解答選手権(長崎会場)の案内

    <長崎会場実施要領> 実施部門:初級戦&一般戦 運営協力:日曜将棋教室ふぁんた 会場:長崎市民会館(アマランス研修室) 住所:長崎市魚の町5-1 アクセス:長崎駅から徒歩13分 会場URL:https://ngs-shiminkaikan.jp/access 日時:2024年4月13日(土)午後 ●初級戦スケジュール 1手詰から5手詰を6題 午後1時 初級戦の受付と競技説明 午後1時30分から2時 初級戦競技(30分) 午後2時 初級戦の採点と解説及び表彰式 ●一般戦スケジュール 5手詰から15手詰を6題 午後2時50分 一般戦の受付と競技説明 午後3時20分から4時10分 一般戦競技(50分…

  • 詰将棋の解答(2月ブログ分)

    2月1日分:93銀 同桂 92金 同玉 84桂 81玉 82銀 同玉 72桂成 同金 71銀 92玉 91桂成 同玉 82銀打 同金 同銀成 同玉 73角 72玉 62金 81玉 83香 92玉 82香成 まで25手詰 2月4日分:72馬 同玉 64桂 82玉 73銀 同玉 65桂 83玉 72銀 92玉 81銀生 同玉 73桂打 92玉 81銀 83玉 72銀生 92玉 83金 同金 81銀生 82玉 72桂成 まで23手詰 2月8日分:82角成 同金 72銀 同金 83香 82金打 同香成 同金 72銀 同金 73桂 同金 71金 92玉 81銀 83玉 82金 同玉 72金 同金 同銀成…

  • 淡い期待

    2月という月は私にとってあまり良いことはなかった。 王将戦がストレートで終わり、高槻対局が消滅した。 予定していた大阪行きがかなわなかった。 替わりに25日の女流名人戦の広島対局に行こうかと考えた。 西山さんが後手番なので先手の人がまたやらかすのではないかと 思い、躊躇した。予感は当たるもので行かなくてよかった。 私、振り飛車党よと誘いながら実はそうではなかったという <福間殿>みたいなものだ。 さて、29日はA級最終局である。 ひいきの菅井8段は名人挑戦者の目が残っている。 強い期待を持って応援したいが、夢がかなわなかったら落胆が 大きいので淡い期待を持ってその日一日を過ごしたい。 今回の詰…

  • 先手中飛車

    2月14日に37期竜王戦1組で菅井8段vs永瀬9段の対局。 菅井8段の55歩位取り中飛車に対して後手は超速銀で対抗。 64銀対66銀で序盤の局面は落ち着いた。 囲いが先手が美濃から銀冠、後手は居飛車穴熊となった。 ABEMAで中継があったのでパソコン開きぱなっしで見ていた。 評価が大きくブレルことなく緊張感ある局面が続いた。 将棋は171手の熱戦で菅井8段が勝った。 菅井さん、こういう将棋が指せるなら、王将戦で一局ぐらいは 中飛車を指してくれてもよかったものを今更いっても「後の祭り」。 今回の詰将棋:17手詰

  • 王将戦、終わる

    第73期王将戦第4局が2月7・8日に開催された。 後がない菅井8段は乱戦というか力戦調の振り飛車(3間)に誘導した。 こういう将棋は前例はあるものの振り飛車党の経験が豊富ということかもしれない。 菅井さんにとってこの4局目が一番よく指していると思う。 その証左に封じ手までに評価値が大きくブレルことはなかったので ある程度手ごたえを感じていたに違いない。 しかし2日目に入ってからはじりじりとした駒組が続き夕方5時近くになっても 互いの囲いが顕在で本格的な戦いには程遠かった。 そういったなか藤井王将が少しづつポイントを稼いでいったようだ。 左端の香を取られ、その香で美濃のかなめの金をはがされてほど…

  • 女流名人戦

    2月4日に第50期女流名人戦第3局が開催された。 先手西山女流名人の3間飛車に対して福間女流4冠はまたも居飛車。 これで3局連続して飛車を振らなかったことになる。 彼女はまれに居飛車を指すことはあったが、これほど頻繁に居飛車を指すことは 珍しく、結婚して棋風が変わったのではないかと思うほどだ。 最近、二人の実戦集を買って一通り棋譜並べをした。 何といっても、相振り飛車の実戦譜の数々が素晴らしい。 男性棋士が相振り飛車を指したがらない実情に加えて、二人の棋譜はこのまま いけば長い将棋の歴史において限りなく相振り飛車の定跡化に多大なる貢献と なり、そして二人は後世に名を残すだろうと私は思っていたの…

  • 詰将棋の解答(1月ブログ分)

    1月1日分:52角 44玉 45銀 同玉 46金 44玉 35角 まで7手詰 1月19日分:44角成 53金打 52金 71玉 53馬 81玉 72桂成 92玉 82成桂 93玉 83桂成 94玉 85銀(95銀も可) 同玉 86金 94玉 84成桂 同玉 75馬 94玉 85金 まで21手詰 1月21日分:84桂 81玉 72銀 同金 92銀 同香 72桂成 同玉 84桂 62玉 72金 51玉 63桂打 同金 同桂生 52玉 53金 まで17手詰

  • A級順位戦

    1月31日にA級順位戦一斉対局(8回戦)があった。 2位につけている菅井8段は佐藤(天)9段と対戦して敗局。 首位を走っていた豊島9段も斎藤8段に敗れた。 菅井8段は最終局にプレーオフに持ち込む可能性を残した。 この日、降級者も決まらなかったので最終局(2月29日)はきっと 観る立場としては盛り上がることだろう。 さて、この日の菅井8段の将棋だが角道を開けたまま3間飛車に振った。 よって、見たこともないような乱戦の将棋となった。 もう少ししっかりした駒組での将棋が見たかったし、こんな乱戦は 好んで指すようなものではないと素人目には思う。 王将戦のタイトル戦が進行中であるが彼の将棋そのものに変調…

  • 王将戦第2局

    前夜祭には行ったが対局はネットで見た。 1・2局とも振り飛車が通じなかったことがフアンとしてもどかしさを感じる。 第5局の高槻対局に暗雲が立ち込めた気分だ。 岡山県を始め、関西のフアンもきっとやきもきしていることだろう。 私も楽しみにしている一人だ。既にホテルを3泊予約済で準備万端なのだ。 タイトル戦をことごとくストレートで勝たれると相撲に例えるならば 双葉山や大鵬を彷彿させるものがある。 今はとにかく第3局か第4局で一発入れてくれと願うのみだ。 今回の詰将棋:17手詰

  • 王将戦前夜祭

    第73期王将戦第2局が1月20・21日に佐賀県上峰町で行われる。 1月19日にその前夜祭があり久しぶりに行ってきた。 最近の前夜祭はYoutubeなどを見ると少し変わっているようなのでそれを 確かめることもあったが、なんといっても贔屓の菅井八段の気合の入れ方を 見たかったのが本音である。 さて、会の進行の実態は関係者の挨拶が済んで、対局者に明日への気構えを 聞いたそのあとはさっさと二人は退場していった。 以前の前夜祭ではしばらく二人は席に残り、フアンから簡単な挨拶をうけたり ツーショット写真撮影に気軽に応じてくれたものである。 この部分がなくなったのは極めて残念なことであり、前夜祭の魅力がほと…

  • 懸賞詰将棋の解答

    2023年12月27日に出題した詰パラ入選150回記念に伴う解答発表です。 63銀 81玉 72金 92玉 82金 同玉 71角 同玉 62銀成 同玉 71銀 同玉 53馬 82玉 72金 同玉 63桂成 82玉 71馬 同玉 72金 まで21手詰 *短評 占魚亭:43馬の出動態勢を整える。気持ちのいい捌きで、解後感がとてもいですね。 蛇塚:綺麗に成桂と金だけの終局は見事の一言です。 藤田:詰まないので諦めかけていました。ダメかと思ったとき71銀が ひらめきました。 賞品→解答いただいたのが僅か3名でした。6日に賞品発送済。 その他→解答が少なかった要因が問題が難しかったのか、解答応募期間(1…

  • 謹賀新年

    本年も当ブログをよろしくお願いいたします。 私のブログは主に振り飛車の実戦を紹介しながら「今回の詰将棋」として 自作を紹介しています。 <今年の目標> 昨年は詰将棋パラダイスで入選150回を達成いたしました。 さらに「詰将棋の道4」の作品集も発行いたしました。 今年というか、中期的な目標になるのですが詰パラでの入選200回 及び第5作品集の発刊に向けて新たなスタートの年になることでしょう。 今回の詰将棋:7手詰(今年の年賀状に掲載した作品です)

  • 詰将棋の解答(12月ブログ分)

    12月8日分:82銀 同銀 72角 同金 同桂成 同玉 64桂 同金 62金 81玉 72角 92玉 84桂 同歩 82桂成 同歩 83銀 91玉 81角成 同玉 72金 91玉 82金 まで23手詰 12月13日分:71と 同銀 73銀 同桂 同歩成 同金 同香成 同玉 65桂 82玉 71飛成 同玉 75飛 62玉 72飛成 同玉 73銀 61玉 53桂生 同金 62金 まで21手詰 12月26日分:64銀 72玉 54角 82玉 73銀成 同桂 62龍 同銀 72金 91玉 92歩 同玉 81角 91玉 82金 同玉 72角引成 92玉 81馬 まで19手詰 12月28日分:72歩成 同…

  • 置き駒か、持ち駒か

    指し将棋でよく同じ駒を置き駒で活用するか、良い局面をにらんで持ち駒でしばらく持っているかということがよくある。 例えば、角交換があり相手はすぐ盤上に打ったが、こちらはもっと良い局面をにらんでしばらく持ち駒にしているときである。 どちらが得かというと例外もあるが一般的に持ち駒にしている方が指しやすいといわれている。それは相手にとってどこに打たれるかちょっぴり神経を使うことになる。 これと逆のことが詰将棋ではしばしば現れる。 持ち駒としては強すぎて余詰になるが、ある駒は詰将棋の手順の変化には欠かせないという場合だ。そういう場合は盤上に配置することになる。 今回の詰将棋でその例を表現したい。詰将棋に…

  • 詰パラ入選150回記念・懸賞詰将棋

    詰パラに初入選したのは昭和49年1月号だった。 以来、こつこつと入選回数を重ねて平成24年4月号で入選100回に達した。 この間、実に38年を要している。一つの長期的な目標だったので安堵と共に やり遂げたとの思いがその時はあった。 その後、入選回数はさほど意識していなかったがチリも積もればの感じで 令和5年12月に入選150回に達した。この間、わずかといっていいのか12年を 要している。 この一つの節目を記念して懸賞詰将棋を出題いたします。 解答者の中から5名の方にオリジナル図書カードをプレゼントします。 ヒント:21手詰 解答(メールのみ)のアドレス:tumeparashou@yahoo.c…

  • 対局の棋譜をとる

    朝日アマの北部九州ブロック大会が12月24日長崎市で開催された ブロック大会は福岡、佐賀、大分、長崎の持ち回り開催となっている。 私は長崎県支部連合会の役員をしていることもあって棋譜取りにかりだされた。 振り飛車戦になりそうなカードのところを担当させてくれとわがままを通した。 期待にたがわず、振り飛車対抗型となった。好きな振り飛車なので、 自分ならこう指すという思いを込めながら棋譜取りをした。 急所の場面、場面ではよく手が当たったりして実に気分よく役目を果たした。 さて、全国大会の切符を手にしたのは次の二人。 早咲誠和(大分市) 竹下貴重(別府市) 今回の詰将棋:19手詰

  • どうした「振り飛車年鑑」

    2年前に「振り飛車年鑑」(2021年)が12月に発行された。 昨年も12月に「振り飛車年鑑」(2022年)が発行された。 これで振り飛車フアンのために年度版として続くものと大いに期待したいものだ。 どうしたものか今年は発行の気配がない。 マイナビの将棋情報局サイトをみてもかすりもしない。 発行をやめたということになれば二つの理由が考えられる。 ① 本家の「将棋年鑑」の売れ行きが落ちたので発行しない。 ② 年鑑を出せるほどの振り飛車の棋譜が集まらなかった。 ①については居飛車の棋譜が多い「将棋年鑑」は振り飛車フアンとしてはあえて 購入する必要はないのではないかとして「振り飛車年鑑」だけにした。 …

  • 迂回生産の法則

    どうしたら詰将棋を作れるようになれますかと時折聞かれることがある。 経済学の用語に「迂回生産の法則」という考え方がある。 ある消費財を生産する場合、直接行わずにその目的に必要な資本財を経て、生産する方が効率的であるという意味だが、要するにまず基礎をしっかりやることが大切であるということである。 それでは詰将棋創作にとって基礎とはいったい何だろうか? それは一にも二にも詰将棋を解くことにある。 とにかく、ひたすら解いて数多くの詰手筋を身につけていくことにある。 その後、この変化が面白いとか、自分ならこうまとめるという風に頭が自然に回転し始めたらならばきっと良い方向へ向かうだろう。 もう一つ大切な…

  • 詰将棋の解答(11月ブログ分)

    11月1日分:24桂 同歩 23角 11玉 21銀成 同玉 32角行成 11玉 22馬 同玉 34桂 11玉 22銀 12玉 13銀成 同玉 14香 まで17手詰 11月19日分:52銀 同金 72銀 62玉 51銀 同玉 52桂成 同玉 44桂 41玉 32金 51玉 52桂成 同玉 63銀成 61玉 62金 まで17手詰 11月23日分:74飛 同金 81角 73玉 62龍 同銀 72金 63玉 62金 同玉 63銀 51玉 52銀打 まで13手詰

  • 王将戦

    11月22日に第73期王将戦リーグの最終戦が行われた。 複数のプレイオフの可能性があるなか、菅井竜也8段があっさり挑戦者となった。 直後のインタビューで「力を振り絞って相当がんばらないといけない」という 意味合いのことを述べていた。こちらとしても力を振り絞って応援したい。 ほどなく7番勝負の日程が公表された。 第2局が佐賀(上峰町)で第5局が高槻市だった。 高槻の場合はストレートで決着すると実現しないが、何とかしてこの2か所には 現地応援に出かけたいものだ。 振り飛車しか興味がない私にとって一足早いクリスマスプレゼントみたいなものだ。 竜棋会(後援会・私も会員)の掲示板にも喜びのコメントがあふ…

  • 倉敷藤花戦

    11月18日に第31期倉敷藤花戦第2局が倉敷芸文館で行われた。 里見香奈、西山朋佳の女流4冠同士の激突である。 この対局は倉敷ケーブルTVが朝の対局室の模様から大盤解説会の中継までフル配信してくれた。伊東倉敷市長がさすが「将棋の町・倉敷」と公言していることだけはある。 上記、途中図は先手・里見倉敷藤花が91手目55角と指したのに対して 後手・西山女流4冠が65馬と指した局面。以下先手22角成、後手64馬と なっては後手が指しやすくなったのではないかと思った。 それからはもつれあった熱戦となり171手で里見さんが勝ってタイトルを 防衛した。あと1局、相振り飛車を見たかったがそれにしても里見さんの…

  • 懸賞詰将棋の解答

    10月25日に出題した「詰将棋の道4」の出版記念に伴う解答発表です。 91金 82玉 62龍 同銀 83銀 同玉 61角 72銀 92角 82玉 81角成 同銀 同金 同玉 72銀 91玉 81金 92玉 83銀成 81玉 72角成 91玉 82馬 まで23手詰 *初手82銀(金) 同玉 91角は83玉で不詰。 *解答いただいた中より短評の抜粋を紹介いたします。 たくぼん:心地よく流れるような手順で気持ちよく解図できました 猪子:狭いところできれいに割り切れていて実戦型の好作に出会えて楽しかったです。 蛇塚:61角の合駒に少し悩みましたが銀合がわかり一気に詰みまで進みました。 占魚亭:合駒で出…

  • 秋の日に紀州路をいく

    10月27日から3泊4日で和歌山市に行った。 目的は2つ。一つは和歌山大学(経)が創立100周年を迎えた記念行事に参加することと、もう一つは和歌山大学将棋部OB会に参加することだった。 さて、最初の件は大正年間に旧和歌山高商が創立されてから100年になる。1世紀にわたる中で企業等で活躍されてきた多くの先輩方の輝かしい歴史がある。現代では4学部を要する大学に発展している。イベントそのものは現役生の参加も多く彼らの日ごろの勉学・活動状況を知ることもできて満足のいく内容だった。だが浮かれてばかりではいられない。世はまさに少子化社会が進展中である。それによって大学ばかりでなく高校から小学校に至るまで統…

  • 詰将棋の解答(10月ブログ分)

    10月1日分:61飛成 同玉 53桂生 72玉 63金 同金 同歩成 同玉 64金 52玉 63金打 42玉 41桂成 同玉 42香 31玉 21歩成 同角 22金 42玉 53金上 51玉 52金 まで23手詰 10月7日分:73金 同金 71銀 同玉 83角成 51金 82銀 62玉 73歩成 52玉 62金 同金 同と 同玉 71銀生 同玉 72金 まで27手詰 10月11日分:82銀 同玉 71銀生 92玉 93金 同玉 82銀打 同角 同銀生 同玉 72金 同玉 62馬 83玉 73金 92玉 81角 同玉 72馬 92玉 82馬 まで21手詰 10月12日分:22龍 同玉 21飛 …

  • 懸賞詰将棋(詰将棋の道4)

    この度私としては4冊目となる詰将棋作品集を作りました。 「詰将棋の道4」(ブログ編)です。 このブログ内で「今回の詰将棋」として出題してきた作品群から100題を選んで作品集としてまとめました。 一般販売は「つみき書店」からお求め頂けます。 出版を記念して懸賞詰将棋を出題します。 解答者の中から10名の方へこの作品集をプレゼントいたします。 ヒント:23手詰 解答(メールのみ)のアドレス:tumeparashou@yahoo.co.jp 解答締め切り:11月10日

  • 九G例会(博多)&将棋イベント(小倉)

    10月21日(土)に年2回開催の九G例会(詰将棋会合)に行った。 *9人の参加者だった。 *私の新規の詰将棋作品集<詰将棋の道4>(18日に印刷所より納品を受けたばかりのほやほや)を持参して参加者に配布した。詰将棋解答選手権の長崎会場や福岡会場の参加賞として配ることにする。一般販売はどこを販売元にするか現在検討中。 *今回の課題は「密集形」で私は3×3の盤面配置で作ってきたが自分では少し手数が長いなと思っていたが一応合格点を得て一安心。 *2次会は6人で行った。一番盛り上がった話題が「門脇賞」のことで今後どうあるべきか、次回誰が受賞すべきかの点で議論した。 *終了後、長崎へ帰らず、博多へ宿泊し…

  • 白玲戦(京都対局)

    第3期白玲戦第5局が10月14日に行われた。 戦型は相3間飛車になりほっとした。最近は里見さんが変な手を指すので気が気でなかった。 下記途中図は昼食休憩入った局面(後手が13角)である。先手の囲いが右矢倉に後手が金無双で両者申し分のない布陣だと思う。 さて午後からは互いに手を殺し合ったりして長い中盤戦だったが、大駒の交換や捌き合いあたりで先手が苦しくなったようだ。130手で後手勝ち。これで7番勝負らしいもつれ方をしてきた。振り飛車フアンとしてはまた相振り飛車が観戦できそうなので楽しみだ。 今回の詰将棋:13手詰

  • マイナビ本戦より

    10月13日開催の第17期マイナビ女子オープン本戦トーナメントより。 先手・上田初美女流4段vs後手・山根ことみ女流2段の一戦。 3間飛車vs向い飛車の相振り飛車となった。 途中図は後手が58手目に64歩と指したところである。先手はここで54歩と叩いて53の地点をこじ開けて44角と指したのが好手で以下思いのまま攻めて寄せ切ったという印象である(87手で先手勝ち)。 今回の詰将棋:13手詰

  • 杉本八段が文藝春秋に

    文藝春秋11月号が発売された。 有働由美子さんと杉本昌隆八段の対談が10ページにわたって掲載されていた。 その中より二、三紹介したい。 有働「プロになれる方となれない方は何がちがうのでしょうか。」 杉本「棋士になれない方の努力が足りないわけではありません。逆にセンスや才能というか、努力だけでは身に着けられない何かを持っている。野球選手でいう地肩の強さのようなものです。どんなに努力しても160キロの球はほとんどの人が投げられないですよね。そういう地力が、将棋で云うと「先を読む力」です。」 有働「それって訓練では身につかないものなんですか」 杉本「一定のレベルから先は生まれ持ったものとしか言いよう…

  • 棋士が出題!まいにち詰将棋

    マイナビ出版より9月下旬に標記の本が発売された。 連盟HPの「まいにち詰将棋」を私はまともに解いたことはなかった。 この作品群から編纂した作品集である。 監修は浦野真彦8段で500題余の作品から200題を選んだのも彼である。 本は7手詰9手詰11手詰からなっている。これらの手数は詰パラでいえば 幼稚園・小学校・中学校の手数である。もし私がパラの担当ならこれらのコーナーで 採用してみたいかどうかの視点でもこの本の解図を試みた。 結論から言えばなかなか良い作品が散見されアンソロジーならではの個性も見られた。 女流棋士では上田初美さんが4作、室田伊緒さんが3作、室谷由紀さんが1作だった。 山根ことみ…

  • 女流王将戦&SUNTORY

    10月7日は第45期女流王将戦第1局とSUNTORY将棋オールスター関西予選Cブロックがおこなわれ、2台のパソコンを開いて日がな一日楽しんだ。 まずは女流王将戦だが先手・西山朋佳女流王将vs後手・香川愛生女流4段。 香川さんの当初の作戦は相振り飛車にしようと思っていたのではないだろうか。 76歩、34歩、86歩の出だしに後手は30分近く考え込んでいた。 やはり角頭歩をみて、振り飛車対抗型を選択していた。 ふたを開けてみるとなかなかどうしてうまく指して後手が指しやすかったはずだ。 でも後手は時間の使い過ぎで終盤戦では1時間の持ち時間の差になっていた。 やはりそれが原因もしたのだろう、逆転負けして…

  • SUNTORY関西予選

    9月30日にSUNTORYオールスター関西予選Bブロックが行われた。 朝9時スタートの対局のうち相振り飛車となった一局である。 先手・宮本広志5段vs後手・船江恒平6段の一戦。 船江さんは居飛車党だがまれにこのように相振り飛車だけは指す。 師匠の井上9段もそのような傾向だが稲葉8段だけは違うようだ。 図は先手が23歩から47手目22角と打ち込んだところである。この手で先手が指しやすくなったようだ。後手も15角と攻防の角を打ったが進展した手順のなかで45歩と35歩からの銀の取り合いも先手に功を奏した。以下、73手で宮本5段が勝利。 この日、白玲戦第4局があったが先手の里見さんが私の嫌いな序盤の指…

  • 詰将棋の解答(9月ブログ分)

    9月3日分:83銀 同玉 95桂 72玉 83銀 61玉 71と 同玉 81歩成 61玉 72銀打 同金 同銀成 同玉 83桂成 同玉 82金 まで17手詰 9月5日分:43銀 22玉 31銀 同玉 42と 22玉 32と 12玉 23銀 同玉 34金 12玉 23銀 13玉 22銀生 12玉 13歩 同桂 23金 同玉 33銀成 12玉 22と まで23手詰 9月8日分:14角 同金 34龍 同玉 44角成 25玉 26金 まで7手詰 9月9日分:62銀 同金 43角成 52金打 53桂 51玉 42金 同金 61馬 まで9手詰 9月10日分:53銀 33玉 42銀打 22玉 32角成 同銀…

  • 白玲戦(金沢対局)

    第3期白玲戦第3局が9月16日に金沢市で開催された。 先手・西山朋佳女流3冠vs後手・里見香奈白玲 相3間飛車の戦型となった。 途中図は昼食休憩での局面。 後手が34手目向い飛車から32飛車と廻ったところである。 注目すべきはお互いに居玉であることだ。序盤早々からすきあらば襲い掛かろうかと思える緊張した駒組が続いていたことにもよる。この居玉は終局近くまで続き、お互いに王手をかけられたときに一度だけ横に動いただけだった。 戦況は先手がやや指しやすそうだった。特に、39手目43角と打って飛と交換してから82飛と打ってからは優位に立ったようで61手という短手数で先手勝利した。 今回の詰将棋:29手詰

  • 朝日杯予選

    17期朝日杯将棋オープンの予選が9月14日おこなわれた。 藤井猛9段vs高崎一生7段。 先手3間、後手4間の相振り飛車で始まった。 途中図は先手が49手目66にいた銀を55銀と相手の44銀にぶつけたところである。 これに対して後手は35銀とかわしたが先手は46銀とぶつけた。これに対し後手は44銀と逃げ先手はさらに55銀と指す。再び後手は35銀と指す。千日手かと思われたが先手はこれを避け65桂と指した。後続手で先手は66角と据えて攻撃態勢は万全と思われた。 95歩の突き捨て~74歩と果敢に攻めたが勝負は後手が110手で勝った。どこで間違ったのかそれとも千日手打開が悪かったのか私の棋力ではよくわか…

  • 磯谷祐維女流2級

    9月11日に17期マイナビ女子オープンの本戦トーナメントの一つがあった。 先手・磯谷祐維女流2級vs後手・加藤桃子女流4段 磯谷さんは9月1日付で女流プロになったばかりだがその前のアマでの活躍ぶりが目覚ましい。私が注目したきっかけが「全国アマレーテイング選手権」で今年の5月に行われた第44回大会で3位になっている。女性初の上位入賞で、他のアマ棋戦においても女性の上位入賞は初の快挙であったからだ。 このマイナビ予選においても山口恵梨子女流2段と加藤圭女流2段を連破して本戦入りを果たしていた。 そしてこの日、加藤4段に対してどんな戦いぶりをみせるかデビュー戦でもあり、いやがうえにも注目せざるを得な…

  • 女流王将戦(挑戦者決定戦)

    第45期女流王将戦挑戦者決定戦のYouTube配信が9月9日にあった。 中村太地8段が解説、脇田菜々子女流初段が聞き手だった。 戦型は先手・渡部愛女流3段の居飛車穴熊に後手・香川愛生女流4段が3間飛車の対抗型となり、中盤以降は後手が指しやすい状況が続き、穴熊を姿焼きにして136手で勝利した。 西山女流王将に挑戦権を得た香川さんだが彼女はYouTubeの配信で将棋の普及活動に尽力されているのでとても応援している。 久しぶりの王将戦の表舞台なので相手に臆することなく良い将棋を指していただきたいとの思いに尽きる。 今回の詰将棋:9手詰

  • JT杯

    9月9日JT杯プロ公式戦(熊本対局)が行われた。 先手・菅井竜也8段vs後手・藤井聡太JT杯覇者の一戦。 解説は豊川孝弘7段で聞き手は伊藤沙恵女流4段。 戦型は先手・4間飛車穴熊で後手が左美濃の対抗型。 解説の豊川さんはあまりじゃだれを飛ばすことなく真面目に?解説されていた。 将棋の方は中盤に後手の54手目65銀が好手でややリードを奪うも先手は左金をうまく捌いたかに見えたが後手の角の巧妙な捌きに会い形勢を損じた。そのまま終盤の寄せ合いを後手は118手で制した。 今回の詰将棋:31手詰

  • 白玲戦(第2局)

    9月9日白玲戦第2局が鹿児島県指宿市で開催された。 先手・里見香奈白玲vs西山朋佳女流3冠 里見さんは56歩から中飛車を目指したがほどなく28飛と戻した。 「またやりやがったな、こいつ」とだんだん言葉が悪くなる私。 全国の振り飛車フアンはこれをみてなんとも思わないのだろうか? だとしたら、私が極めつけの愚か者なのだろう。 西山さんよ、勝っておくれと祈りつつ、今回ばかりはネットを切断した。 今回の詰将棋:9手詰

  • C2順位戦

    9月7日に第82期Ⅽ2順位戦の4回戦が一斉に行われた。 うち相振り飛車として拾えたのは次の2局だと思う。 田中悠一5段vs谷合廣紀4段 齋藤裕也4段vs池永天志5段 振り飛車党同士の対局がすんなり相振り飛車になるとは限らないのが男性棋士の世界。 前者のようにこちらの思い通りに振ってくれると素直にうれしい。 居飛車党の棋士がたまに振って相振り飛車にしてくれるのは思いがけない分、うれしい気もするがそれを勝ってしまうと少々複雑な心境である。 今回、後者の対局がそれにあたる。 途中図は斎藤vs池永戦で64手目後手が44角と打ったところである。 先手は45桂とはねて同桂に同馬と取った。 この後は26飛、…

  • 女流王座戦(挑戦者決定戦)

    9月5日に第13期女流王座戦の挑戦者決定戦が行われた。 先手・加藤桃子女流4段vs後手・西山朋佳女流3冠。 戦型は居飛車穴熊対3間飛車穴熊となった。 どちらが勝っても番勝負は振り飛車戦になるのだが西山さんの場合はこれに相振り飛車の可能性が増す。 将棋は中盤の岐れ以降、先手有利が動かなかったようだが、終盤の寄せ合いになって後手は73桂~65角と妖しい粘りをみせ始めた。しかし先手は対応を誤ることなく寄せ切った。 一推し西山さんが負けて残念だが加藤さんは昨年の挑戦者決定戦の雪辱を果たしたことにもなり、もともとこの棋戦は彼女にとって相性のいい棋戦なのでタイトル戦は良い将棋をみせてください。 今回の詰将…

  • 振り飛車の日

    一つは第3期白玲戦7番勝負が9月2日開幕した。 先手・西山朋佳女流3冠vs後手・里見香奈白玲。 相振り飛車で始まった本局は後手が中盤に香得してからは余裕の指しまわし(51馬と自陣に引き付けるなど)で124手で里見白玲が先勝した。 里見さんの最近の西山さんに対する作戦は少しひねった感じの指し手が目立つ。 本局では終盤の入り口まで居玉だったことだ。居玉に対してはスキあらば仕掛けたいと思うものだ。西山さんにとってその辺の攻めのリズムというものが少々狂わされているのではないかとさえ思えてくる。 始まったばかりの盤勝負。できるだけ多くの好局を期待したい。 もう一つは9月2日のABEMAトーナメント(藤井…

  • 詰将棋の解答(8月ブログ分)

    8月1日分 42飛 32銀 33馬 同玉 44銀 22玉 14桂 11玉 12歩 同玉 32飛成 22桂 同桂成 同角 23龍 同玉 24金 12玉 23銀 11玉 22銀成 同玉 14桂 12玉 13歩 同桂 23角 11玉 22桂成 同玉 33銀成 11玉 12角成 同玉 23金 21玉 22金 まで37手詰 8月2日分 74桂 同金直 71銀 91玉 82銀打 同銀 81金 同玉 63馬 72歩 82銀成 同玉 72馬 同玉 81銀 82玉 92金 71玉 63桂 61玉 62歩 同角 51桂成 71玉 82金 同玉 62龍 81玉 63角 91玉 71龍 92玉 81角成 93玉 82…

  • 毎日更新やりとげる

    8月のブログ更新を毎日アップしてみたいと思い挑戦してみた。 「今回の詰将棋」として自作を載せる分は在庫がたくさんあるのでなんら心配はしていなかった。 問題は気の利いたコメントが付けられる振り飛車の棋譜がうまくネットから拾えるかどうかにかかっていた。 最後の方は私のもう一つの趣味である文芸の話しを二、三紹介いたしました。 毎日更新したからと云ってとりわけ新しい読者が訪れるわけでもなくアクセス数も一定だった。不思議だね、当たり前か。 Twitterではないから、毎日ブログを書くのはやはりしんどい。 来月からは以前のペースに戻り、ブログ続けたい。 今回の詰将棋:3手詰

  • 振り飛車フアンの気持ち

    ABEMAトーナメント2023が進行中である。 8月19日と26日の両日に出場した4チーム12名に振り飛車党の棋士は一人しかいなかった。特に8月19日は8局まで対局があったが振り飛車戦は一局もなかった。 よく思うのだがこの棋戦が公式戦でなかったら振り飛車フアンサービス向けに両チームとも一回ぐらいは振り飛車を披露してくれてもよさそうなものだ。いや、チームとして優勝を目指しているから時間も短いので慣れないことはしたくないと云われたら返答のしようもない。 目先の利得にとらわれて何か大切なものを少しづつ失くしていくような気がしないでもない。悲しいね。 今回の詰将棋:5手詰

  • 凛として生きる

    作家・立原正秋氏が没したのは1980年8月12日(54歳)。 あの日、職場のNHKニュースで訃報に接したときは少なからずショックを受けた。 彼の作品を読み始めたのは30代だった。 とにかく、文庫本で入手できるものはすべて読んだ。 小説を再読することはほとんどないが時折ひもとくのは随筆集である。 特に、『秘すれば花』『坂道と雲と』『夢幻のなか』の3冊はお気に入りだ。 彼の魅力はと問われたら「凛として生きる」ことを教えられたことだろう。 それに私の文章修業は彼の影響を多分に受けている。 今回の詰将棋:7手詰

  • 驚きの途中局面

    第64期王位戦第5局(徳島対局)が8月22日より始まった。 居飛車の将棋と分かり切っているときは私はあまり積極的に観戦することはない。 第1日目はいったいどんな将棋を指しているのかと確認のため午後3時ごろABEMAにつないでみた。すると一瞬、相振り飛車ではないかと我が目を疑った(相振り飛車独特の玉の囲い方ではなかったけれど)。時折、横歩取りや縦歩取りからひねり飛車風にこういう形に希になることは知っていたが多分そういう流れなのだろうと思った。 この局面から相振り飛車独特の駒の流れや手筋が出現するかもしれないと思い終局まで観戦することにした。 見始めた局面から2日目になっても膠着状態が続いていた。…

  • 行動経済学と将棋

    昨今、行動経済学が注目されている。書店のビジネス棚をみると関連図書がいまだに散見されるのでブームは続いているのかもしれない。 行動経済学とは一口でいうと心理学を加味した経済学ということになる。 さて、将棋においては<先手と後手ではどちらが有利なのか>というテーマがある。公式記録では先手の勝率が53%程度とわずかに高い実績がある。これは先手を持つと作戦の幅が後手よりもやや広いので先手をもって指したいとほとんどの棋士が思っている。先後いずれになるかの確率は公平だという理屈になっているが、これもどうやら振り駒では先手が出る確率が53%という統計がある。 この先手後手の決め方・受け止め方を行動経済学の…

  • 清麗戦第4局

    第5期清麗戦第4局が8月23日に関西将棋会館で行われた。 先手西山さんのいきなり3間飛車に対して後手里見さんは54歩。 これを見て少しイヤな感じがした。それは里見さんが52飛としてまた82飛に戻すのではということ。しかし、先手11手目での22角成で後手は同飛と取らざるを得ずそのまま向い飛車に落ち着いた。まともな将棋になり一安心。 図は58手目後手が26歩と打った局面。ここでは同歩と取り、あえて後手の十字飛車をゆるす指し方もあったようだが先手は36角と打った。後手から27歩成 同角 26飛と指されてからは以後、2筋を再三攻める手が続き後手が指しやすくなった。 94手で後手が勝ち、清麗を防衛した。…

  • 深く、しっかり息をして

    10数年ぶりに川上未映子エッセイ集がこの8月に出版された。 そもそも彼女を知るきっかけになったのは2006年『それ頭はでかいです、世界がすこんと入ります』だった。関西弁を交えながら軽妙なタッチの文章には大いに魅せられた。一言でいうとやさしい言葉の数々をちりばめた文章がイキイキと感じられたのである。2008年には『乳と卵』で芥川賞を受賞してからの活躍は周知のとおりである。2012年前後に発行された『発光地帯』『魔法飛行』『安心毛布』は私が勝手に本格エッセイ3部作と呼んでいるがこれらが贔屓を決定的なものにした。 今や数点の小説が海外で翻訳されていると聞く。文学賞などを契機に一気に花開く文学の例にあ…

  • 女流王将戦・準決勝

    第45期女流王将戦本戦トーナメントより準決勝戦の一局を紹介したい。 先手・小高佐季子女流初段vs香川愛生女流4段の一戦。 小高さんはこの前の一局で里見さんに勝っている(これにはビックリした)。 そのままの勢いを香川さんにぶつけることになる。 小高さんは振り飛車党だがこの2局は居飛車を選択して対抗型の将棋となった。 後手の3間飛車に対してうまく仕掛けたように思えた。2筋3筋にお互いの「と金」を作った時の攻防がどうだったのか感想戦でも争点になっていた。終盤戦になったころから小高さん、力を発揮することなく後手に押し切られてしまった。 この棋戦は香川さんにとって2013年にタイトルを獲得している。10…

  • きょうはそういう感じじゃない

    宮沢章夫氏が急逝(心不全・65歳没)されて、この9月には1周忌を迎える。 劇作家、演出家が本職で小説も発表されていた。 この8月に最後の著作?が発行された。ブログ標題の本である。 私はふとしたきかっけで彼のエッセーのフアンになった口である。 「牛への道」「アップルの人」「考えない人」「彼岸からの言葉」「わからなくなってきました」「よくわからないねじ」etc一連の著作は読んでいて思わず吹き出しそうになってしまったりした。今ではどの本を最初に読んだのかさえ定かではない。 彼の数あるエッセーのなかで最大の傑作は「時間がかかる読書」と「資本論も読む」の2冊が双璧だろうと私自身は思っている。 とにかくど…

  • マイナビ本戦

    8月17日に第17期マイナビ女子オープンの16名による本戦トーナメントがスタートした。 先手・里見香奈女流5冠vs和田はな女流1級の一戦。 先手・向い飛車対後手・居飛車の対抗型となった。 和田さんは和田姉妹の妹さん。彼女は関東研修会在籍のころから「菅井竜也後援会」に入っており、私も会員なのでめずしい人がいるなと思っていたが、きっととても振り飛車が好きなんだろうと解釈していた。事実、プロ入りの頃までは中飛車党だったらしく最近では居飛車もよく指しているようだ。 さて、将棋の方は序盤早々、角交換したが後手が再び43角と打ちこれに後手が87角と受けた。これらの角を軸に駒組が続いた。後手は再びの角交換か…

  • 菅井八段、王将リーグ入り

    8月16日に第73期王将戦2次予選がおこなわれた。 菅井竜也八段vs広瀬章人八段の一戦。 勝者が「王将リーグ」に進出する一番となる。 菅井八段は中飛車穴熊をめざした。これに対して広瀬八段は果敢に穴熊を攻めたが先手は二つの馬を守りに引き付ける柔軟な対応で終始指しやすさを感じさせる展開だった。粘る後手を167手で退け、自身初の王将リーグ入りを果たした。 タイトル戦に振り飛車党の棋士がなかなか登場しない中、菅井8段は一番近い位置にいる棋士である。王将戦のリーグ戦は厳しいことで定評があるが期待してやまない。 今回の詰将棋:25手詰

  • 西山vs上田

  • 叡王戦(九段戦)

  • ねこまど将棋まつり

    ねこまど将棋まつりの最終日である8月13日に公開対局が行われた。 先手・深浦康市9段vs後手・戸辺誠7段。 「読み筋披露!!席上対局」とうたわれていたのが少し変わった点。 別の画面では先崎9段が大盤解説をする一方、両者手元にマイクを持たされて対局したので聞かれたら答えるというより、話し乍らの対局でむしろ感想戦に近い雰囲気だったかもしれない。 図は71手目に先手が81金と桂を取り王手をかけた局面で以下72玉、71金、82玉、81金で千日模様になったが先手は64飛成と打開した。結果は100手で後手が勝ったことを思えば千日手打開がどうだったかということにもなりそうだ。 戸辺さんはアベマで活躍するし、…

  • 戸辺7段の活躍

    8月12日はアベマトーナメントの日だった。羽生チーム対天彦チーム。 出場する6人が居飛車党の棋士だとあまり観る気も起こらないが一人でもいるとそうはいかない。この日はそういう日だった。その一人とは戸辺誠7段。 3連勝でチームの勝利にも貢献した。戸辺流の攻めが炸裂し、なかでも好調な伊藤匠6段を2タテした対局は圧巻だった。 私の詰将棋創作の基本でもある「捌き」という特徴を持つ振り飛車は本当に好きだ。 今回の詰将棋:7手詰

  • アマレン小冊子

    毎年、「学生王座戦や十傑戦など」が掲載される小冊子は「アマ将棋レーティング選手権」と共にアマレンより購入している。 なぜか、それは振り飛車の棋譜がたくさん載っているからだ。 さて、早稲田大学将棋部の現主将で朝日杯でもプロに2勝した実力者の川島滉生さん。彼はまたマイナビ出版より「機動力&防御力 中飛車穴熊で勝つ」の書でも話題を呼んでいる。 前著で彼の将棋が複数局載っていたので紹介したい。 棋譜並べをしていたらどうやら「振り飛車穴熊」を得意としているようである。 学生王将戦より、先手・佐々木白馬(立命館大)との一戦。 図は後手の角交換四間飛車穴熊から指し手が進んで、先手が43角と打ち込んだところ。…

  • 金の捌き

    8月9日に行われたB2順位戦より藤井猛9段vs鈴木大介9段の一戦。 両者振り飛車党だが鈴木9段が譲って、藤井9段の4間飛車となる。 下記図は82手目に後手が84角と指したところ。 これに対して先手は16飛と12香と差し違える強手がでた。相手が歩切れなので手になるとの判断のようだ。実はもっと感心した一連の手がある。 それは45金の存在だ。この金は69金より58金以下1筋から4筋までの中段できめこまかな動きをして最後は敵飛を捕獲する寸前まで行った。金が動いた回数が14回。 まさに芸術的ともいえる金の捌きでこの先も私の記憶に残る事であろう。 勝負は少し早い投了かとも思えたが藤井9段が103手で勝利し…

  • B2順位戦より

    8月9日第82期B2順位戦の3回戦がおこなわれた。 そのうちより、先手・高崎一生7段vs後手・戸辺誠7段の一戦。 相3間飛車からほどなくして両者、向い飛車に振り直す。 囲いは先手が金無双に後手が珍しい中住まい玉だった。 図は後手が124手目に87角と打ち込んだところである。 これに対して先手は56銀と歩頭にでた。これがあまり理解ができなかった。 65角成とされたときに直接王手になるのをさけたとしても、この手順とて次の57歩成が先手としては痛い。事実そうなったのでこのあたりでは後手が形勢良しということになるのだろう。後手戸辺7段が146手で勝利。 今回の詰将棋:19手詰

  • 朝日杯より

    第17期朝日杯将棋オープン一次予選の一つが8月9日行われた。 先手・阿部光瑠7段vs後手・横山泰明7段の一戦。 中飛車対向い飛車の相振り飛車スターとなった。 阿部7段はオールラウンドプレイヤーだから分かるのだが横山7段はかっては振り飛車党だったが今や振り飛車を捨て去った人なのでどういう風のとも言いたくなる。 将棋は攻め合いの攻防が面白かった。 図は先手が79手目55銀打と厚く打ち64歩をみせる(86角を犠牲にして)着手がよかった。先手の玉も薄いのが気になるが攻め合いを制して131手で勝利した。 今回の詰将棋:29手詰

  • 詰将棋らしい寄せ

    第45期女流王将戦本戦トーナメントより、中井広恵女流6段vs香川愛生女流4段の一戦を紹介したい。後手番、香川さんのゴキゲン中飛車でスタートした対局は図のように後手が寄せの収束をむかえている(先手が119手目87銀と指したところ) 以下、後手は85桂 同馬 88銀 68玉 79銀不成と指したら先手は投了した。以下は簡単な詰みであるが85桂から79銀不成にいたる手順を指した後手はきっと指もしなったことだろう。一連の寄せは余詰があったり手順前後があったりしている。 よって、これを詰将棋作品としてまとめると下記の今回の詰将棋のようになります。 今回の詰将棋:9手詰

  • 清麗戦第3局

    8月8日、第5期清麗戦が大阪市で行われた。 両者1勝1敗を受けての第3局は先手・里見清麗の中飛車対西山女流3冠の4間飛車で始まったが、またしてもというべきか里見さんは左玉から居飛車に戻してしまった。 いくらAIが有力な指し方といっているのか知らないが、振り飛車フアンの神経を逆なでするような指し方はいいかげんやめてほしいものだ。 西山さんよ、勝っておくれと祈りつつ見ていたが負けてしまった。 勝負というものは戦法を超越したところで決着がつくものなのでこれはこれで仕方がない。 今回の詰将棋:33手詰

  • C2順位戦より

    8月3日第82期C2順位戦3回戦が行われた。 齊藤裕也4段vs冨田誠也4段の一戦でどちらも2連勝のスタートで、中飛車対向い飛車で始まる。 振り飛車党同士が当たり前の如く相振り飛車にしてくれることは素直にうれしい。特に、先手中飛車が左に玉を囲ったりして穴熊にするようなことをしないことも大いに好感が持てる。図は47手目先手が95歩と突いたところである。 この手をきっかけに9筋と8筋での攻防がかなり続いた。 後手がこれを持ちこたえて128手で勝利した。 今回の詰将棋:33手詰

  • 将棋年鑑

    将棋年鑑(令和5年版)を購入した。 さっそく振り飛車の棋譜がどのくらいあるか調べた。 全572局中36%が振り飛車戦(相振り飛車ふくむ)だった。 これを女流棋戦とアマチュア棋戦を除くと一気に26%になる。 4局のうち1局が振り飛車となるのだがトッププロの振り飛車離れのためかと思う。 実はこの年鑑、購入をためらっていた。2年前より発行され始めた「振り飛車年鑑」の存在で私の振り飛車熱は十分満足がいくのではないかと思ったのである。 来年はどうしようかな。ゆっくり考えよう。 今回の詰将棋:27手詰

  • 順位戦(Ⅽ1)より

    8月1日に第82期Ⅽ1順位戦3回戦が行われた。 そのうちより、窪田義行7段vs宮本広志5段の一戦。 相振り飛車となった。図は先手窪田7段が55手目26歩と指した局面。 これより相振り飛車でよく出現する手順となる。36歩 同歩 55歩 同銀 76歩 同金 36飛 37銀 76飛 44銀で金銀の交換。以下、 36歩から46歩と快調な攻めがあり106手で後手が勝利した。 今回の詰将棋:31手詰

  • フェアリーも詰将棋

    この夏、詰将棋の新刊書4冊を通販で購入した。 うち1冊が私の思惑と大いに違っていた。 まず手にして「年鑑」のわりには本の厚みがないなと思った。 そして中身だが全ページ数の半分近くがフエアリー詰将棋だった。 私はフエアリーにほとんど興味がない。 フエアリーも詰将棋の範疇だということを忘れていた。 こういうのは<小事と大事は一目には見難し>と云う。 ユニークな内容なので心新たに楽しむしかあるまい。 今回の詰将棋:31手詰

  • 女流王座戦、本戦

    里見香奈女流王座への挑戦を決める第13期女流王座戦の本戦が7月に進行中である。 7月31日に本戦・2回戦の一つ、西山朋佳女流3冠vs伊藤沙恵女流4段の一戦がおこなわれた。戦型は3間飛車vs居飛車の対抗型で始まる。 図は63手目に36歩と突き出したところである。本局は序盤25手目にポンと跳んだ85桂が居飛車の飛車の侵入をままならぬものにしているし、図の局面ではかなり振り飛車ペースとなっており以下先手は的確に寄せ切ってしまった(75手)。 今回の詰将棋:27手詰

  • マイナビ一斉予選

    7月29日に第17期マイナビ女子オープンの予選・一斉対局が開催された。 その中より、鎌田美礼女流2級vs石本さくら女流2段の一戦に注目した。 先手鎌田さんは2022年13歳でプロ入りし話題になった。 居飛車党であったので私としてはその後あまり注目もしていなかった。 この日、相振り飛車となり飛車を振ることもあるんだと少々驚いたのである。 図は50手目後手の石本さんが45歩と指したところである。 相金無双の駒組までは互いに申し分ない手順だったと思う。図より素直に45同歩と応じてからは角交換に後ほど45桂と幸便に金あたりにはねられるなど後手のペースとなり112手で後手が勝利した。 今回の詰将棋:35…

  • 朋佳のダブルヘッダー

    7月28日に第17回朝日杯将棋オープン戦1次予選2組が行われた。 西山朋佳女流3冠が午前10時から堀口一史座8段と対戦し3間飛車で勝利。 午後2時から谷合廣紀4段と対戦し、両者得意の相振り飛車となる。 図は60手目後手の谷合4段が歩頭に銀と打ち込んだところである。 先手、飛車の素抜きに注意ししつつ46歩以下無難にかわして以下87手で先手が勝利した。 < 相振りに磨きがかかる駒捌き朝日のように確とかがやく > 今回の詰将棋:27手詰

  • B1順位戦

    7月27日に第82期順位戦3回戦が行われた。 ABEMAで中継があったのが羽生9段vs佐藤(康)9段の一戦。 ABEMAで振り飛車の中継が行われるのは久しぶり。 後手佐藤9段の四間飛車穴熊で始まった。 解説陣に若手の阿部光瑠7段、話題豊富な先崎9段、それに羽生世代の島9段の3人が長い一日をささえることになった。 対局する両者は全盛時代にはオールラウンドプレイヤーだった。 最近では佐藤9段がよく飛車を振るが、羽生9段が逆に少なくなったように感じる。 私は羽生さんこそ、晩年の大山名人みたいに振り飛車に活路を見出すのではないかとみていたがどうやら思惑は外れたようである。 さて、勝負の方は羽生9段が1…

  • 王将戦予選

    7月26日に第73期王将戦の2次予選が行われた。 振り飛車フアンの期待の星・菅井竜也8段が登場した。 相手は服部慎一郎6段。 4間飛車穴熊vs居飛車穴熊で始まったがこれがお互いの穴熊玉が跡形もなく姿を消し去るような大熱戦で200手を超える戦いを菅井8段が制してほっとしている。 今回の詰将棋:35手詰

  • 竜王戦5組より

    7月25日に第36期竜王戦5組の昇級者決定戦が行われた。 先手坂口悟6段vs後手斎藤明日斗5段の一戦。 3間飛車対向い飛車で始まったが囲いが先手が金無双、後手が金美濃となりどちらも充分な体制となってから後手が36歩と指したところの図(74手目)。 これより本格的な攻め合いとなったが先手は後手からの攻めをいなしつつ後手の金銀の守りをはがしてしまうことに成功し127手で先手が勝利した。 今回の詰将棋:37手詰

  • 詰将棋の解答(7月ブログ分)

    7月1日分:93銀 同銀 83香 同金 同歩成 同玉 72銀 同玉 72銀 同玉 64桂 83玉 93桂成 同玉 83金 同玉 72銀 93玉 83金 まで17手詰 7月4日分:85桂 92玉 93銀 同桂 82歩成 同玉 73銀 同金左上 同桂成 同金寄 83金 同金寄 72龍 同玉 64桂 82玉 72金 92玉 83馬 同玉 73金打 92玉 82金上 まで23手詰 7月13日分:51金 同金 同銀成 同玉 42銀 同玉 31角 52玉 64桂 61玉 43角成 52金打 72金 同銀 52桂成 同金 同馬 71玉 62金 81玉 72金 同玉 62金 83玉 61馬 92玉 81銀 同…

  • 将棋放浪記の続編

    7月15日のブログで「将棋放浪記イン長崎」の動画公開されていることをお知らせしたが7月30日にその続編が公開されたのでその動画をアップいたします。 www.youtube.com <伊ヶ崎博氏の簡単なプロフィール> 昭和45年生まれ。2023年7月23日にアマ名人戦県代表になるなどすべての県代表獲得数は本人でもカウントできないくらいではないかと思うくらいだ(特筆すべきは2013年にアマ竜王戦で全国制覇している)。現在、長崎県支部連合会の事務局長の要職を務める一方、日曜日には子供将棋教室を主催するなど普及面においても活躍されている。

  • 清麗戦第2局

    第5期清麗戦第2局が7月25日に福岡市で開催された。 先手西山朋佳女流3冠vs後手里見香奈清麗の一戦で期待通りの相振り飛車となった。 相3間飛車になったが先手の指し手で55手目、相手の飛車に当てる47玉の顔面受け(攻め)には少々驚いた。以後、先手は無難にまとめて93手で勝利した。 これで1勝1敗となりますます面白くなりそうである。 今回の詰将棋:7手詰

  • YAMADA杯

    第8回YAMADA女流チャレンジ杯の対局が進行中である。 24日、中澤沙耶女流2段vs北村桂香女流2段の一戦は後手北村さんの3間飛車で 112手で勝利していた。 北村さんと山根ことみ女流2段はともに振り飛車党でかつ男性棋士と結ばれている。 山根さんは時折、居飛車を指すようになったが北村さんは振り飛車一筋で変わることがない。実は棋風が変わるということはあまり重要ではなくて、香一本は強くなったと自覚できる時が結婚してよかったことの一つになるかもしれないなと思っている。 それでも振り飛車フアンは振り飛車の将棋が見たいものです。 今回の詰将棋:5手詰(中編作が続いたので短編です)

  • 見てきたような

    詰将棋全国大会の現地へ行ってもいないのに参加記みたいなものをブログに掲載したらアクセス数が一日で100件近くに達していた。 これは「講釈師、見てきたような嘘をつき」という意味合いではなくてYouTubeの配信を見ての感想を述べたので一種の参加記には違いない。今後こういった形態での参加記も大いにありうるのではないかと思う。 しかし、実際現地に赴き多くの棋友と顔を合わせて、語り、かつ懇親会でおおいに盛り上がるということがこれまで一番の楽しみでまた大切にしてきたのでこのことが私の中で変わることはないだろう。 全国大会を契機に出版される詰将棋作品集がある。 今回、事前情報があった4冊はアマゾン等で取り…

  • 詰将棋全国大会

    第36回詰将棋全国大会が7月17日、三重県桑名市で開催された。 私はホテルの予約も取り参加意欲満々であったが間近になって体調不良で急遽参加を取り止めた。また、次の要件が不参加を後押しした感じでもある。 ① 懇親会がないこと ② アトラクションがないこと ③ YouTubeで配信があること 全国大会が中止になった年(2020年)に私は「門脇賞」を受賞していたので今回発言の機会が与えられたら「謝辞」を述べるべきところだったので、その点申し訳なく思っています。 今次、YouTubeの配信は大会の有り様に良い意味(多くの人に知ってもらう)での新機軸を画することができたと思う。 詰将棋作家にとって最大の…

  • 「放浪して長崎」の動画公開

    2023年5月14日付け本ブログにて藤森哲也5段の「将棋放浪記」が 長崎に取材に来たことを紹介したところである。 それにかかる動画が7月15日にYouTubeにて公開されたので周知いたします。 他人の動画を埋め込むことが著作権からみでどうなるかよくわからないので、 YouTubeを開かれて下記タイトルで検索してください(配信時間 16分)。 タイトル名:長崎県で将棋の5人同時対局をやってみた 今回の詰将棋:33手詰

  • 清麗戦スタート

    第5期清麗戦5番勝負が7月12日に開幕した。 里見香奈清麗 vs 西山朋佳女流3冠 先手里見さんは直近の対局で中飛車から居飛車に戻すなどイヤな戦い方(振り飛車フアンからすると)をしていたので心配していたがどうやら相振り飛車の戦い方を忘れていないみたいで期待通りの相振り飛車となった。 里見さんは囲いを彼女独特の里見金無双の布陣で107手で第1局を制した。 そしてこの二人は白玲戦(9月に始まる)と共に12番勝負の始まりでもある。 個人的には相振り飛車シリーズになることを期待してやまない。 ところで、清麗戦第2局は7月25日(火)に福岡市で開催される。 まだ、大盤解説会の情報が定かではないが実施され…

  • 酔鯨

    「酔鯨」と聞いて日本酒を思い浮かべる人も多いと思う。 高知の地酒「酔鯨」は「土佐鶴」とともに九州でも手に入るので私の愛飲酒の一つでもある。 ところで、これは詰将棋の作品集の本の名に使われている。 作者は川崎市の芹田修氏である。 詰パラ入選は150回を超え、指し将棋も強豪である。 アルコールもほどよく好きで、横浜DeNAベイスターズの大フアンでもある。 私は最初、本の名を知って実にうまいネーミングだなと感心した。 これほど作者の一面を特徴づけるものはないだろう。 個人作品集「命名」賞がもしあったら文句なく大賞ものだ。 さて、作品集の中身だが好形作品が多く、実戦好きの人にも喜ばれそうだ。 「9✖9…

  • 女流順位戦(最終戦)

    7月3日はヒューリック杯第3期女流順位戦の最終戦だった。 A級9回戦より二つのカードに注目した。 一つは西山朋佳女流3冠で対戦相手は渡部愛女流3段。 西山さんがなんと居飛車を指していた。これには本当にびっくりした。 「振り飛車の女王・相振り飛車の女神」と崇めていただけに少々ショックだ。 里見さんだって相振り飛車を嫌って居飛車にする時代だから 仕方がないでは私の気持ちとしてはすまされないものがある。 もう一つは甲斐智美女流5段で対戦相手は伊藤沙恵女流4段。 振り飛車党だったので注目してきた彼女。おそらく彼女にとって最後の対局も 3間飛車で伊藤さんとの戦型は相振り飛車となった。 突然の引退発表から…

  • 当代独歩

    6月28日におこなれた第73期王将戦2次予選のことだ。 対局は菅井8段vs八代7段の一戦。 先手の55歩位取り中飛車から後手が28手目33銀と指したところが下記図。 先手は次に穴熊に囲うと思いきや47金~56金と5筋を厚くする指し方をした。 私も振り飛車をよく指すがこういう指し方はめったにお目にかかれるものではない。 先手はこのあと、59金を49金と寄せて帳尻を合わせる如く美濃囲いにしてしまった。勝負の方は73手で先手が勝っている。 差し廻しが古今無双というか自家薬籠中の物というか、自身「最強の振り飛車」を目指すという自負みたいなものを感じ入った次第である。 今回の詰将棋:17手詰

  • 詰将棋の解答(6月ブログ分)

    6月5日分:82金 同玉 74桂 72玉 82飛 71玉 72香 同金 同角成 同玉 61角 同玉 53桂 同金 62金 まで15手詰 6月7日分:82銀 同金 62桂成 同金 61金 同玉 52銀 同金 同桂成 同玉 53銀 63玉 64金 72玉 62銀成 まで15手詰 6月12日分:72銀打 同金上 同銀生 同金 92銀 93玉 83金 同金 同銀成 同玉 63飛 同馬 82金 93玉 91龍

  • ABEMAトーナメント(6月10日)

    アベマトーナメントの出場6名の棋士が居飛車党だと積極的に見ることはない。 一人でもいるとそうはいかない。6月10日はそういう日だった。 出場棋士は戸辺誠七段。 3局指して、2局は振り飛車穴熊で快勝した。 1局は相振り飛車になり、相手は石井健太郎六段。 石井六段が時折、振り飛車を指すことを忘れていた。 さて戦局は先手の戸辺七段が中飛車で後手の石井六段の3間飛車で始まる。 図は先手が71手目に74歩と角の頭をたたいたところで、後手は37角成以下なんと攻め倒してしまった。相振り飛車から逃げない戸辺さんを料理するとは石井六段も強いものだと正直思った。 今回の詰将棋:15手詰

  • 第34期女流王位戦第4局

    6月7日に標記の対局が行われた。 先手、里見さんは中飛車から、またしても28飛と戻してしまった。 こういう指し方は振り飛車党を小馬鹿にしているようなものだ。 しかし、どこからこんな構想が生まれ出るのか。 まるで「わたし、人生やり直します」と言っているみたいだ。 彼女の振り飛車をこれまで注目してきたが、この天邪鬼的な指し手には正直ガッカリする。 嘆きつつ、落胆しつつ後を観戦する気も失せてしまったので夕方に結果だけを確認することにした。 将棋は伊藤さんが負けていた。 今度、居飛車に戻されたら自分も居飛車に戻すとよい。 居飛車戦は得意戦法なのだから、対抗型の振り飛車側を持たされるよりはよいかもしれな…

  • 齊藤裕也四段

    5月31日に第36期竜王戦6組の対局があった。 齊藤裕也四段vs増田裕司六段の一戦で戦型は相振り飛車。 注目したのは齊藤四段で二,三回動画で棋譜を見たがすべて相振り飛車。 どうやら振り飛車党の人のようだ。 それも筋をとおす振り飛車党だ。 すなわち、変な駆け引きもなく(振り飛車を譲るとか)、ひたすら一直線に、 融通無碍に飛車を振る。 女流棋界では西山朋佳さんがその代表だろう。 齊藤四段は杉本八段門下で桑名市出身だ。 桑名市と云えば7月17日に詰将棋全国大会が開催される。 このイベントに遊びに来てくれないかなと思ったりしている。 会えたら「応援しています」というぐらいだが、とにかく私にとって 楽し…

  • 詰将棋の解答(5月ブログ分)

    5月7日:44桂 21玉 22歩 同馬 同と 同玉 31角 23玉 13金 33玉 22角成 まで11手詰 5月14日: 22金 同玉 31銀 同玉 53馬 22玉 34桂 同歩 32銀成 同玉 41角 同玉 42金 まで13手詰 5月17日:53桂 同金右 62銀 同金 同角成 同玉 54桂 同金 52金 71玉 62金打 82玉 72金 同玉 84桂 82玉 92桂成 71玉 82銀 72玉 81銀生 71玉 63桂 まで23手詰 5月19日:24桂 同歩 23銀 同玉 33と 同玉 32金 同玉 41銀 33玉 22銀 43玉 42金 53玉 52金 43玉 42角成 まで17手詰

  • 相振り嫌いになった香奈

    女流王位戦第2局が5月16日に開催された。 先手、里見女流王位が56歩から中飛車を目指した。 後手、伊藤挑戦者が裏芸の相振り飛車で向い飛車にした。 ところが先手は28飛車と居飛車に戻してしまった。 時折見せる里見さんの指し方だがこれが本当に嫌いである。 挑戦者の得意とする相振りを避けて対抗型の振り飛車側をもたせて指した方が組みしやすいということだと思うがやはり納得がいかない。 相手の得意戦法を叩きのめすぐらいの気概を持たないと一流の棋士と云えないと、私は思う。 今回の詰将棋:17手詰

  • 振り飛車党

    「居飛車」「振り飛車」という言葉はあるがこの二つは決して対極の関係にあるものではない。居飛車は生まれた時の姿で戦いを開始するが、振り飛車は盤上をいきなり左回りの旅に出る。そこに夢とロマンを感じるし、ときおり捌きという芸術性に感銘を覚えることすらある。 もしも「振り飛車党」という言葉を飛車を振ることを宿命づけられ、ほかの指し方など考えられもしない人と定義するならもはや現在のトッププロの世界(A級やタイトル挑戦の意味)において真の「振り飛車党」は見当たらなくなったといえるだろうーおそらくただ一人菅井竜也八段を除いて。 世間の注目は藤井竜王がタイトル数を増やすことばかりに注目されがちだが、もし菅井八…

  • 放浪して長崎

    最近、「観る将棋」の方はアベマなどの中継より、Youtubeの「ウオーズ」配信の方へかなりシフトしている。 私のお気に入りサイトには3つある。 藤森哲也五段の「将棋放浪記」・伊藤慎吾六段の「イトシンTV」・香川愛生チャンネルの3つである。いずれも私の振り飛車愛を満足させてくれているからだ。 さて、藤森五段が地方収録として長崎市に5月13日午後に訪問された。 小学生を中心とした子供たちが指導対局を受けた。 私は所有していた「将棋放浪記」単行本の裏ページにサインをもらった。 負けるまで3間飛車スペシャルをぜひやってほしいと要望しておいた。 今回の件は彼の「将棋放浪記」チャンネルで近々配信があるもの…

  • 叡王戦&握り詰

    今年のゴールデンウイークは天候に恵まれなかった。 特に後半の5連休は曇天の一日を除いてすべて雨にたたられてしまった。 遠出をすることもなく、ほとんど家で過ごした。 そういった日々の楽しみの一つが6日の叡王戦第3局だった。 アベマtvで中継をみながら棋譜並べをしたり詰将棋作りをした。 両者1勝1敗をうけての第3局は天王山となる。 後手番の菅井8段は3間飛車に振り、ほどなく4間飛車へ。 ここからお互い4筋での中盤のにらみ合いが続いた。 少しづつ局面は動いたが互いに残り1時間で本格的に動き出した。 秒読みになってからもどちらが良いのかわからない攻防がみどころだった。 挑戦者、敗れはしたが相穴熊の好局…

  • 詰将棋の解答(4月ブログ分)

    4月9日 ① 34飛まで1手詰 ② 24飛 同玉 15金 まで3手詰 ③ 23銀 同玉 41馬 同飛 12龍 まで5手詰 ④ 83角 同銀 82銀成 同銀 71桂成 まで5手詰 ⑤ 52飛 同銀 31角 43玉 41龍 同銀 53角成 まで5手詰 ⑥ 44桂 同歩 43銀 同玉 33金 同玉 51角 43玉 42角成 まで9手詰 ⑦ 35飛 36桂 同角 同角成 46桂 同馬 55歩 同馬 同飛 63角 まで11手詰 ⑧ 52金 同歩 61飛 同玉 11龍 62玉 51龍 53玉 42龍 62玉 61金 同玉 51龍 まで13手詰 4月16日*54角 61玉 72銀 51玉 63桂 同金直 4…

  • ほっと一安心

    4月23日、叡王戦第2局が開催された。 先手・菅井8段が3間飛車に振り、115手で勝利した。 第1局が王手もかけさせてもらえず惨敗したが本局は打って変わって逆の立場となった。終始AIの評価も菅井8段が50を割ることもなく完璧な指し廻しだったと思う。 タイトル戦の始まる前に菅井8段はインタビューで「最高の居飛車対最高の振り飛車」をお見せしたいとのべていたが、それがほらでないことが証明された。 今回、負けていたら3タテで叩きのめされるのではないかとも危惧していた。 これであらためての3番勝負となるが、「ほっと一安心」ということで満足せず、彼にはタイトル奪取の気概を持ってのぞんでもらいたいし、フアン…

  • 九G会合へ行く

    第70回「九州詰将棋グループ」の会合が4月15日に開催された。 この日は時折、霧雨がふるあいにくの天気だったが春らしさを感じる暖かさ。いつものように長崎から西九州新幹線に乗って博多へ向かった。 集まったのは次の10人。 太田慎一 石川和彦 川上拓真 倉掛又一 小池正浩 坂田慎吾 酒井博久 千々岩倫太郎 永安克志 八尋久晴 ・初めての参加者(川上)がいたのでまずは全員で自己紹介。 彼は中学3年生で以前より知っていた仲であったが、いつの日か九Gに誘おうと 思っていたが今回は自発的に来てくれたことが私はうれしかった。 ・4月9日に開催した「詰将棋解答選手権イン長崎」の問題と解答を配って報告した。 私…

  • イベントを終えて

    詰将棋解答選手権イン長崎(4月9日)のイベントを無事終えた。 参加申し込みが13名で二桁にのり、まずはほっとした。 全8問正解は1名(川上大翔)7問正解が4名(大守承介 川口康久 廣瀬優 三谷俊矢)でした。 佐世保の棋道指導員で駒作りの名手・松山秀樹氏製作による「根付け駒(歩)」を参加賞として配布した。また、成績発表の際は将棋の本などをたくさん用意していたので全員に二廻りで配布した。2冊は手にしてもらい満足のいくおみやげになったものと思う。 来年もたとえ本家がオンラインになっても長崎はリアルでやれる自信がちょっぴりついた気がする。 さて、出題した作品8題(作者は石川)をここに公開いたします。 …

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