(1)「本然の性」とは、本来からの当然の「性質=身魂(みたま/体を支える心/様態を支える精神)」であり、縄文人の「本然の性」とは、次のようなものである。 ①食料不足防止のため余分に動物を殺すことはしない・出来ないのと同様に、〈生きていくうえで不可欠な仲間である人間〉を殺すことはしない・できない。 ②狩猟採集という獲得経済のもとでは、農耕牧畜という生産経済に不可欠な土地の所有が必要ないため、「所有」という概念がないので争いの元となる物の「所有」がないため、争いに勝つために「他の人間を殺す」という概念も生まれないため、人間を殺すことはしない・できない。(2)(1)のことから、縄文人の「本然の性」を一言でいうと、「殺戮しない・出来ない精神」となる。...