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  • 彩花へー「生きる力」をありがとう

    彩花へ―「生きる力」をありがとう (河出文庫) 作者: 山下京子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2002/07 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (7件) を見る 土師淳くんの前に殺害された、山下彩花ちゃんのお母様の執筆された本です。 淳くんのお父様とはまた違う視点で、これはほとんど彩花ちゃんとの思い出や 彩花ちゃんがどんな子供だったかということが中心に書かれています。 電車で涙をこらえるのに必死だった。 私はもし同じ被害に合っても、こんなに達観した考えはできないだろうな。。 もちろん最初は憎しみしかなかったと書かれていますが。 時が過ぎて…

  • 淳 (新潮文庫) 作者: 土師守 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/05 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 82回 この商品を含むブログ (12件) を見る 「さよなら、ニルヴァーナ」を読んでから、ずっと読もうと思っていたもの。 ようやく読みました。 「酒鬼薔薇事件」の被害者で、最愛の息子さんを失ったお父さんの書かれた本です。 「事実は小説より奇なり」というけれど、やっぱり、ノンフィクションの前では 何も意味をなさないんじゃないかと思ってしまった。。 淳くんがいなくなったとき、どれだけみんなが探し回ったか。 犯人が捕まるまで、どのような心情で過ごしていたか。 あたたかい…

  • スペードの3

    スペードの3 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る 某宝塚劇団を模して、それにつながる3人を描いています。 朝井くんは女のぐちゃぐちゃな感情を表現するのもうまいですね。 男も女も本当は大差ないこと考えてるのかなって思います。 誰だって嫉妬をして、ずるくて、行動の裏には本心があって。 自分に都合がよくなるように動いて生きている。 私はこういう汚い心を描いた本が好きなんですが、 たぶんこういう考えをしているのは自分だけじゃないって 自分を肯定したいんだろうなってことに最近気づいてきた。 ところでこ…

  • なぜ君は絶望と闘えたのかー本村洋の3300日

    なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日 (新潮文庫 か 41-2) 作者: 門田隆将 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/08/28 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 212回 この商品を含むブログ (20件) を見る 珍しくノンフィクションです。 最近は社会的な出来事に興味を惹かれます。 「さよなら、ニルヴァーナ」を読んで以降、法律、殊に少年法にはすごく興味がありました。 今回は誰もが知っている光氏母子殺害事件です。 1999年事件当時、私は小学生。 それから16年経った2015年現在、この本を読むまでは、恥ずかしながら「この事件ってまだ裁判中なんだっけ?結局判…

  • 噂の女

    噂の女 (新潮文庫) 作者: 奥田英朗 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 一人の女をめぐる短編集です。 おもしろい。 どの話も結末がわからないんですよね。 そこが面白さであり、はがゆくもあり。

  • 美澄の小部屋レポ

    窪美澄さん×西加奈子さんのトークショーに行ってきましたのでレポ。 一言一句メモってるわけじゃないんでニュアンスです。 まず下北沢。 何年ぶりだ?!もしかすると7~8年ぶりくらいかもしれない。 一応ファッションを下北っぽい感じにして気合い入れていきました。 当時は雑多な街だなぁと思いあまり楽しめなかったんだけど、今回の印象もあまり変わらず。 駅について10秒で「静かなところに行きたい・・・」と思いました。 さて下北沢B&Bに到着。ぼっち参加が意外と多く安心。 お店はとてもいい雰囲気です。 自分もいつか、地元で本と軽食程度の店を出したいなー、な~んてことを 心のどこかで思っているので、わりと理想に…

  • この部屋で君と

    この部屋で君と(新潮文庫) 作者: 朝井リョウ,飛鳥井千砂,越谷オサム,坂木司,徳永圭,似鳥鶏,三上延,吉川トリコ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/07/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 旅行をするときはいつも、空港で本を買います。 それも短編集とかオムニバスが多いです。 今回は「朝井リョウくんの本が読みたい!」と思い立ち本屋でたまたまこの本を見つけました。 せっかくなのでいくつか簡単に感想。 朝井リョウ 「それでは二人組を作ってください」 さすがですね。絶対この人性格ひねくれてるわって思うの。 流行のものとか、流行に憧れる人とか、流行に踊らされる人…

  • ちょうちんそで

    ちょうちんそで 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/01 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (18件) を見る これは完全にジャケ借りです! 装丁素敵すぎるでしょう。 ラックに飾っておいたらお洒落だろうな~。 中身は、やや江國ワールドかなぁ。 久々に江國さんの本を読んだんですけど、 昔の江國さんはセックスのことを「H」なんて表現してたかな。 なんだか、しばらく読まないうちに雰囲気が変わっていたりするんだなぁ。 中学生、高校生の頃は江國さんの作品が大好きだった。 こんな感性をもった大人になりたいと思っていた。 でも大人になるにつれて、江國さ…

  • 百舌の叫ぶ夜

    百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫) 作者: 逢坂剛 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/03/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (17件) を見る はい。 これはドラマやっているときから家にあり、いつ読んでもよかったのですが どーーーしても放映中の読むとミーハーっぽいな、という自意識過剰により読まず。 いろんな人から「絶対に読んだほうがいいよ!」と言われていたけど読まず。 結局今更になって読んだのですが。 こんなに面白いなんて聞いてないぞ!もっと早く読めばよかったよ!みんなもっと強く勧めてよ!! 時系列がずれているのに途中まで気づかず若干混乱しつつ。 ドラマ…

  • さよなら、ニルヴァーナ

    さよなら、ニルヴァーナ 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 何から書こう。 感じたこと、伝えたいこと、どれも多すぎてまとまらない。 一番に思い浮かぶことは、神戸の連続児童殺傷事件。 どうしてここまで、場所も犯行も連想させるようにしたんだろう。 阪神淡路大震災。地下鉄サリン事件。カルト教団。東日本大震災。 これは考えすぎだと思うけど、作中で殺される少女の名前が「光」だったのは また別の、母子殺害事件を想像してしまった。 この数十年で起こった日本中を震撼させる出来事が多く盛り込まれていて、 読んで…

  • 水やりはいつも深夜だけど

    水やりはいつも深夜だけど 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/11/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (18件) を見る 大好きな窪さんの作品。 図書館で半年ほど待ちました。 ありそうでなさそうで、でもやっぱりどこかにありそうな 誰かの生活を切り抜いたような作品。 どこかせつない。どこか苦しい。 大きい出来事が起こるわけじゃないのに、 水中を必死でもがかなきゃ息ができないような感覚になる。 窪さんの本はいつもそう。 洋服に染みをつけてしまうと、最初はほんの5ミリくらいだったのに 拭こうとするとどんどん広がってしまうことがある。 きれ…

  • 億男

    億男 作者: 川村元気 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2014/10/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (22件) を見る しあわせはお金じゃ買えないって話。 読んだあとも、思うことは結局「あーわたしも3億円ほしー」でした。 まったく人間の強欲なことよ!

  • 奇面館の殺人 下

    奇面館の殺人(下) (講談社文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る うん!!! 伏線回収お見事!!

  • サラバ!下

    サラバ! 下 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/10/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (12件) を見る 先ほど感想を書いた奇面館の上巻。 下巻を買いに行こう、と書いたけどその前に読むべきものが! それがこの「サラバ!」下巻。 通勤に持ち歩くには重すぎるので絶対にGW中に読もうと決めていた。 結果、三時間ぶっ通しで読んでしまった。 上巻は、パワフルな周囲、環境に圧倒されながら受け身に過ごす主人公・歩と、彼を取り巻く人たちとの日々を描いていた。 読んでいてワクワクした。これから彼がどんな人生を歩んでいくのか。 下巻は打って変わり、いや、彼自身は何も…

  • 奇面館の殺人(上)

    奇面館の殺人(上) (講談社文庫) 作者: 綾辻行人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 気になっていた綾辻行人の館シリーズ新刊。 文庫化されたので購入。 と言いつつ、シリーズ最初の作品「十角館」しか読んだことなく、実は二作目。 登場人物リンクしてるのね。全作品読んだほうがより楽しめそう。 これは、うーん、ちょっと殺人が起きるまでが長い・・と感じてしまった。 逆に殺人起きてからはかなりハイペースで読んじゃうので早く下巻を読みたい!という気にさせる。 まぁ下巻まだ買ってないんだけど。 あと、タイトルでお察しのとおり登場人物が全…

  • 王妃の帰還

    王妃の帰還 (実業之日本社文庫) 作者: 柚木麻子 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2015/04/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 柚木さんの本はほぼ読んでいますが、TOP3に入る。 やはり女の子だけで完結される世界を書いたらピカイチ。 文庫の解説にもあったとおり、ラストシーンは本当に儚くて尊くて涙が出そうになる。 学生時代って視野が狭くて、小さい教室の中がすべてで、ちっぽけな悩みだってそれがたいしたことないって気づけない。 でもその小さな世界に彩りや輝きがあるのとないのでは、大人になったときに全然違うものが見えると思う。 そのときにしか感じられない瞬間瞬間を見…

  • ハケンアニメ!

    ハケンアニメ! 作者: 辻村深月,CLAMP 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2014/08/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 最近流行りの「お仕事小説」が嫌いで。 それはおそらく自分が大学時代に夢見ていた「クリエイティブな職業」にことごとく縁がなく 普通に事務職をしている現在のコンプレックスからくるもので。 「お仕事小説」は、こんな職業があります、こんな大変さがあります、 でもこんなに素敵でやりがいがある仕事です、って 普段絶対に見ることのできない華々しい世界の裏側の泥臭さを単純に紹介してくれているだけなんだけど 「私たちはこの世界で誇りに思え…

  • いしいしんじの音ぐらし

    ザ・ポップ!キュート!

  • 島はぼくらと

    島はぼくらと 作者: 辻村深月,五十嵐大介 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/06/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (27件) を見る なんかこの人の作品はラノベっぽいんだよなと読むたびに思う。 登場人物の名前とか設定とか。 一冊にものすごいぎゅうぎゅうに出来ごとが詰まっているので ラノベっぽいわりに読みごたえはある。

  • 夏が僕を抱く

    夏が僕を抱く 作者: 豊島ミホ 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2009/07/10 メディア: 単行本 クリック: 6回 この商品を含むブログ (19件) を見る 急に涼しくなって「あー夏が終わるな~」なんて考える間もなく秋になってたような今年ですが また昼間は暑くなってきたので、この季節に『夏が僕を抱く』を読んでもいいんじゃないか。 青春は甘くて酸っぱくてしょっぱい。 二度と戻れないような、懐かしいような、憧憬のような、そんなかんじ。 『檸檬のころ』に似た雰囲気。

  • あの子の考えることは変

    あの子の考えることは変 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/07/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (51件) を見る 「生きてるだけで、愛」に続いて好き。 ぶっ飛んでる頭おかしい女2人の話。 自分の過剰な自意識にガツーンとくるんですよ本谷さんの作品は。 あー、あたしが言語化していろんなひとに知ってもらいたいことってこういうことなんだよなぁ、って それを的確に、きちんと文章にしてるんだけど、たぶんすべてのひとには伝わらないし理解されないんだろうなーって思う。 唐突にさくらももこの「コジコジ」の物真似をするシーンで腹…

  • なぎさ

    なぎさ (単行本) 作者: 山本文緒 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 山本文緒、久々の長編。 やっぱりわたしの好きな山本文緒です。

  • 閉鎖病棟

    閉鎖病棟 (新潮文庫) 作者: 帚木蓬生 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1997/04/25 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 87回 この商品を含むブログ (133件) を見る よかった。 「琴線に触れる小説」の煽りは間違っていない。 正常と異常ってなんでしょう。 柵の向こう側とこちら側の違いってなんでしょう。 精神なんて目に見えない何かを持ち合わせているせいで 私たちはいつだって誰だって正常と異常を行き来できるんだ。 毎日をもったいなく思って暮らせたらとてつもないしあわせなんだろうなぁ。

  • 昨夜のカレー、明日のパン

    昨夜のカレー、明日のパン 作者: 木皿泉 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/04/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (37件) を見る 当たり前にあるもののよう。昨夜食べたカレーも、明日の朝食べるパンも。 そんなささやかな日常を切り取ったようなお話たち。 時間がゆっくりと流れる中、何かに取り残された人たち。 その時間の中から一歩踏み出すのは勇気がいること。 日々のたいせつなものを見失わないようにしないといけないなぁ。 そんなことを考えさせられる、あたたかいお話。

  • 穴 作者: 小山田浩子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/01/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (18件) を見る 芥川賞受賞作品です。 う~ん、、特に感想なし。 本編じゃないほうの作品のほうが印象に残る。

  • よなかの散歩

    よなかの散歩 (ORANGE PAGE BOOKS) 作者: 角田光代 出版社/メーカー: オレンジページ 発売日: 2011/03/25 メディア: 単行本 クリック: 12回 この商品を含むブログ (22件) を見る 角田光代さんのエッセイです。 「人から驚かれるくらい小食」とのことですが、このエッセイを読むかぎり全くそんな感じしませんでした。 食べることが好きなひとっていいですよね。

  • ひるなかの流星10

    ひるなかの流星 10 (マーガレットコミックス) 作者: やまもり三香 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/06/25 メディア: コミック この商品を含むブログを見る まむらあああああああああああああ!!! 作者よ!やめるんだ!ヒロイン失格の二の舞はもうやめるんだー!!! と、熱がこもりすぎてしまうくらいには馬村がステキ!!

  • 想像ラジオ

    想像ラジオ 作者: いとうせいこう 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/03/02 メディア: ハードカバー クリック: 4回 この商品を含むブログ (77件) を見る 3月11日について。 私たちは悲しみを忘れているわけではないと思う。 あの日を境に何かが、大きい何かが変わってしまったのは事実で、 だけどその変わったことが日常という形にまた変化したんじゃないかなぁ。 当事者のひとたちの気持ちは同じ体験をしない限り、いや、同じ体験をしたとしても同じ悲しみや同じ虚無感や同じ思いなんて存在し得ないわけで、 一生かかっても理解しきれることはなくて、やっぱり私たちは想像するほか、しよ…

  • よるのふくらみ

    よるのふくらみ 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (15件) を見る 本当にリアルな苦しさとか切なさとか虚しさを描くのがうまい作家さんです。 生きたいままに生きているひとなんていなくて、 自分の中の抑えなければいけない欲とか、向き合いたくない気持ちとかがずっと近くにいて なるべく見ないようにしているけどやっぱりそれではうまくいかない。 いつもこの人の本を読んでどうしようもなく悲しい気持ちになるのは、 そういう見ないようにしている心の内側に気づかされるからなんだと思う。 今までの作品でもTOP3に入ります。本当に…

  • 女のいない男たち

    女のいない男たち 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/04/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (65件) を見る 村上春樹のいくつかの小説は面白いと思ったことがあります。 でも短編小説はあんまり私には合わないかも。 これは前作、前々作ほど話題にはなってないですね。 「木野」という一編があるんですが、村上春樹にしては説明的で珍しい作風だと感じた。 書きおろしの「女のいない男たち」はこれぞ村上春樹というような、 わかりにくくて暗喩的な一編で全然理解できませんでした。

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