突然降って湧いたように過去の傷が浮上する。それは自分の人生だけでは無く、自分が胎内で育んだ生命の人生にも関わるのだ。その傷は、自分の対面を保つために秘密にし、…
#マイク・リー監督 #秘密と嘘 #Seacrets*and*Lies #1996パルムドール
突然降って湧いたように過去の傷が浮上する。それは自分の人生だけでは無く、自分が胎内で育んだ生命の人生にも関わるのだ。その傷は、自分の対面を保つために秘密にし、…
#トリュフォー監督 #アメリカの夜 #1973年ニューヨークフィルムフェスティバル
「アメリカの夜」というタイトルは、昼間カメラのレンズにフィルターをつけて夜のシーンに変換する、多分フランス映画界の独自用語。英題では「Day for Nigh…
花粉飛散のシーズンを迎え、症状悲惨にならぬ前に、と出かける。ウイーンのオーストリアギャラリーでシーレやクリムトを鑑賞したのは1999年9月だから、概ね四半世紀…
#テレンス・マリック監督 #地獄の逃避行 #1973年ニューヨークフィルムフェスティバル
原題は Badland、 荒野 と訳せばいいのだろうか。このテレンス(テリー)処女作は1973年のニューヨークフィルムフェスティバルに出品された。当時30…
#ゴダール監督作品 #女と男のいる舗道 #あなたの人生を生きる #赤線地帯 #ブリス・バラン
原題は Vivre sa vie ググると「あなたの人生を生きる」と出る。邦題の「女と男のいる舗道」は街娼の含意の匂いがする。映題は缶詰のラベルのようなもので…
#溝口健二監督遺作 #赤線地帯 #ゴダール #若尾文子 #京マチ子 #木暮実千代
1956年公開後、溝口は体調を崩し8月に死亡、結果的にこれが遺作となった。ジャン=リュック・ゴダールはこの作品を見てパリの娼婦の物語「女と男のいる舗道」(19…
#マルセル・デュシャンの「トランクの箱」とその後 #アルチゾンミュージアム
デュシャンはそもそも寡作で、作品の大部分が米国フィラデルフィア美術館にある、とあったので、希な機会 と思い出かける。 まず最初に謝意を表したいのはアーチゾン美…
みなさん、明けましておめでとうございます。 祈りが、その言霊が宙を舞って地上に漂いそれが実現するものならば、何度でもいつでも祈りましょう。 しかしウクライナの…
山々が緑樹で囲まれた湖の中に浮かぶ寺。湖面はそのみどりを映してどこまでも碧い。 山道をたどって湖に出ると山門があり、そこから小舟で寺と往復する。 春夏秋冬そし…
#テレンス・マリック監督 #ツリーオブライフ #TheTreeofLife #ブラッド・ピット
「私が大地をすえた時、お前はどこにいたか。知っていたと言うなら理解していることを言ってみよ。そのとき夜明けの星はこぞって喜び歌い神の子らはみな喜びの声をあげた…
#トリュフォー #ジュールとジム #突然炎の如く #ジャンヌ・モロー
間違いなくこの映画はトリュフォーの代表作、傑作である。トリュフォーはこの原作を古本屋の中から発見して映画化を構想するが自分にはまだその準備ー表現するだけの成熟…
#ロベール・ブレッソン監督 #スリ #マリカ・グリーン #上原美佐
ヌーベル・バーグのカイエ派の面々に評価の高かったブレッソン監督作品。同監督には更に有名な作品に「田舎司祭の日記」や「ジャンヌダルク裁判」などがある。未見で是非…
#ピカソとその時代展 #国立西洋美術館 23年1月22まで #国立美術館にもの申す
10月8日開催したばかりの同展、今月は他に気を引く展覧会がないので早々と出かける。今回も3点取り上げる。マチス、ジャコメッティ、ピカソ。 1マチス 「縄飛びを…
#ゴダール監督作品 #勝手にしやがれ #Breathless #1960年フランス公開
カイエ・ド・シネマの批評家仲間トリュフォーが前年「大人は判ってくれない」で見事に批評家から映画作家に転身を図ってカンヌ最優秀監督賞を受賞した翌年にこの映画はリ…
#トリュフォー監督初の長編映画 #大人は判ってくれない 1959年カンヌ最優秀監督賞受賞
原題は「Les Quatre Cents Coups」素行が悪い、馬鹿なことばかりしでかす、という意味。英題は「The 400 Blows」(アントワーヌ・ド…
#ドキュメンタリー #ゴダールとトリュフォー #二人のヌーヴェルヴァーグ
英題はTwo in the Wave, カイエ ド シネマを主宰したバザンのもとで刺激的な映画評論を発表し、後に映画制作に乗り出してヌーヴェルヴァーグと名付け…
今日19時から始まったエリザベス女王の葬儀、BBCは勿論、CNNもNHK 総合もBSも実況中継一色。 仕様が無く見ていましたが、雑感をあれこれ。 1,女王…
リヒターの代表作の一つ、アウシュヴィッツ=ビルケナウは将来、ベルリンで建設中の新美術館の新棟に常設展示され、そこ以外では視ること不可能になる予定なので、コロナ…
#ドキュメンタリー #夜と霧 #アラン・レネ監督作品 #フランス1956年
ナチが、ユダヤ人だけでなく、同性愛者や犯罪者などを狩り集め、全ヨーロッパから貨車で強制収容所に送り、強制労働で地下工場を作り、あるいはドイツ企業の労働者として…
#フランソワ・トリュフォー監督 #ピアニストを撃て #シャルル・アズナブール 1960年
暗闇の中、車に追跡されて必死に逃げるコート姿の男。転倒して道路に仰向けになったところへ、花束を持った初老の男が声をかける。妻に花束を買ったらしいその男は結婚し…
#ジャン・ルノワール監督 #黄金の馬車 #アンナ・マニャーニ主演
「これは18世紀初頭、南米のスペイン植民地でのイタリア様式による幻想的な芝居。国王が任命した総督が統治していたが、カトリック教会が権力を握っていた。今イタリア…
#フランソワ・トリュフォー監督 #華氏451 1966年制作
レイ・ブラッドベリの原作が下敷きとあるが、本来SFは読まないので原作には当っていない。また小説と映画では表現形式が違うのでその必要も無いだろう。この映画は19…
アントニオーニ監督の、「欲望」に続いて制作された映画。今回の舞台はロサンゼルスとその北東にある砂漠の中の川底。原題は「Zabriskie Point」その川底…
#アントニオーニ監督 #欲望BlowUp #1967年カンヌパルムドール受賞
ミケランジェロ・アントニオーニ監督が1966年、舞台をロンドンに設定して制作した映画。原題のBlow up は写真の引き伸ばしのこと。エンデングで主人公のフォ…
先の「密偵」のキム ジョン撮影監督のつながりで鑑賞。 その「解説」を映画ドットコムから借りる。 朝鮮王室の衣装を専門とする部署「尚衣院(サンイウォン)」で新旧…
義烈団とは、日本の韓国併合下、日本からの独立を目指すために結成されたテロ組織。黄尚奎らの指導の元、金元鳳、郭在驥らを中心に結成された。本拠地の上海フランス租界…
#岩波ホールラストムービー #歩いて見た世界ーブルース・チャトウイン #ハイデッガーとアボリジ
Art Film Theaterとして愛好家のよりどころであった岩波ホールもこの7月29日で閉館する。その最後の映画が、旅するノマド チャトウインのドキュメン…
#ピカソとミロの版画 #アーティゾン美術館 4月29日ー7月10日 #詩作と絵画鑑賞
先に国立西洋美術館展でミロの絵に遭遇したことを記したが、ミロの作品に触れて感じる、ある種の親密感はなんだろう、一方ピカソの特にキュビスム時代の絵に感じる疎遠な…
#国立西洋美術館 #自然と人のダイアローグ #都美セレクショングループ展2022
先ずは国立西洋美術館のリニューアルこけら落としの展覧会。インパクトのあった絵を3点挙げよ、と自らに課して以下に順不同で記述。 1,ゲルハルト・リヒター 「雲」…
英題は”Monday Morning" イオセリアーニ監督(1934生まれ~今88才)の2002年のこの作品は、ベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞。同監督は旧ソ…
#ロベルト・ロッセリーニ #無防備都市ローマ #アンナ・マニャーニ 1945年
原題は Roma citta aperta (英題は Roma,Open City)この映画が公開されたのは、1945年9月。日本が連合軍に対しポツダム宣言に…
#映画 #教育と愛国 #斉加尚代監督作品 #池袋シネリュブロ #ヒューマントラスト有楽町他
ドキュメンタリー映画は、先ず何よりも制作者が明るみに出したい、と思っている事実に関するものだが、それをコンテンツと呼ぶと、そこで提示される事柄のオーセンティシ…
今日から始まった新橋古書市。所用と兼ねて行ったのだが、あいにく小雨が降り続いている。テントを架けて、全面営業とはいかなかったが充分満足。用を足す前と足してから…
もう一度読み直したい記事。リブログします。あれから10年以上経ってずいぶんと風化してきた。テレビでコメンテーターなど務める者が、民主党政権下で起こった事故だ…
#メトロポリタン美術館展ー西洋絵画の500年 #国立新美術館 5月30日まで
今回メットから借り出された絵は60点以上。フラ・アンジェリコから始まって、クラナハ、グレコ、ルーベンスやフェルメール、ターナー、マネやルノワール、ゴッホ、セザ…
4月29日は、ウイトゲンシュタイン(1889-1951)の亡くなった日である。ガンの病床にあり、友人たちが見舞いに訪れる予定の中、「素晴らしい人生だった、と伝…
#ジョージア映画 #みかんの丘 #ザザ・ウルシャゼ監督作品 2013年
「100年前エストニア人はコーカサスに移住。1992年ジョージアとアブハジアの間で紛争が勃発しエストニア系住民は北欧へ帰国。数人を除き、村には誰もいなくなった…
#ジョージア映画 #とうもろこしの島 2014年 #ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督
ロシアのウクライナ侵攻、防衛のウクライナ軍に南コーカサス ジョージアの義勇兵が多数参戦しているという。それはかつて、ジョージアが1991年ロシアからの独立後、…
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突然降って湧いたように過去の傷が浮上する。それは自分の人生だけでは無く、自分が胎内で育んだ生命の人生にも関わるのだ。その傷は、自分の対面を保つために秘密にし、…
「アメリカの夜」というタイトルは、昼間カメラのレンズにフィルターをつけて夜のシーンに変換する、多分フランス映画界の独自用語。英題では「Day for Nigh…
花粉飛散のシーズンを迎え、症状悲惨にならぬ前に、と出かける。ウイーンのオーストリアギャラリーでシーレやクリムトを鑑賞したのは1999年9月だから、概ね四半世紀…
原題は Badland、 荒野 と訳せばいいのだろうか。このテレンス(テリー)処女作は1973年のニューヨークフィルムフェスティバルに出品された。当時30…
原題は Vivre sa vie ググると「あなたの人生を生きる」と出る。邦題の「女と男のいる舗道」は街娼の含意の匂いがする。映題は缶詰のラベルのようなもので…
1956年公開後、溝口は体調を崩し8月に死亡、結果的にこれが遺作となった。ジャン=リュック・ゴダールはこの作品を見てパリの娼婦の物語「女と男のいる舗道」(19…
デュシャンはそもそも寡作で、作品の大部分が米国フィラデルフィア美術館にある、とあったので、希な機会 と思い出かける。 まず最初に謝意を表したいのはアーチゾン美…
みなさん、明けましておめでとうございます。 祈りが、その言霊が宙を舞って地上に漂いそれが実現するものならば、何度でもいつでも祈りましょう。 しかしウクライナの…
山々が緑樹で囲まれた湖の中に浮かぶ寺。湖面はそのみどりを映してどこまでも碧い。 山道をたどって湖に出ると山門があり、そこから小舟で寺と往復する。 春夏秋冬そし…
「私が大地をすえた時、お前はどこにいたか。知っていたと言うなら理解していることを言ってみよ。そのとき夜明けの星はこぞって喜び歌い神の子らはみな喜びの声をあげた…
間違いなくこの映画はトリュフォーの代表作、傑作である。トリュフォーはこの原作を古本屋の中から発見して映画化を構想するが自分にはまだその準備ー表現するだけの成熟…
ヌーベル・バーグのカイエ派の面々に評価の高かったブレッソン監督作品。同監督には更に有名な作品に「田舎司祭の日記」や「ジャンヌダルク裁判」などがある。未見で是非…
10月8日開催したばかりの同展、今月は他に気を引く展覧会がないので早々と出かける。今回も3点取り上げる。マチス、ジャコメッティ、ピカソ。 1マチス 「縄飛びを…
カイエ・ド・シネマの批評家仲間トリュフォーが前年「大人は判ってくれない」で見事に批評家から映画作家に転身を図ってカンヌ最優秀監督賞を受賞した翌年にこの映画はリ…
原題は「Les Quatre Cents Coups」素行が悪い、馬鹿なことばかりしでかす、という意味。英題は「The 400 Blows」(アントワーヌ・ド…
英題はTwo in the Wave, カイエ ド シネマを主宰したバザンのもとで刺激的な映画評論を発表し、後に映画制作に乗り出してヌーヴェルヴァーグと名付け…
今日19時から始まったエリザベス女王の葬儀、BBCは勿論、CNNもNHK 総合もBSも実況中継一色。 仕様が無く見ていましたが、雑感をあれこれ。 1,女王…
リヒターの代表作の一つ、アウシュヴィッツ=ビルケナウは将来、ベルリンで建設中の新美術館の新棟に常設展示され、そこ以外では視ること不可能になる予定なので、コロナ…
ナチが、ユダヤ人だけでなく、同性愛者や犯罪者などを狩り集め、全ヨーロッパから貨車で強制収容所に送り、強制労働で地下工場を作り、あるいはドイツ企業の労働者として…
暗闇の中、車に追跡されて必死に逃げるコート姿の男。転倒して道路に仰向けになったところへ、花束を持った初老の男が声をかける。妻に花束を買ったらしいその男は結婚し…
突然降って湧いたように過去の傷が浮上する。それは自分の人生だけでは無く、自分が胎内で育んだ生命の人生にも関わるのだ。その傷は、自分の対面を保つために秘密にし、…
「アメリカの夜」というタイトルは、昼間カメラのレンズにフィルターをつけて夜のシーンに変換する、多分フランス映画界の独自用語。英題では「Day for Nigh…
花粉飛散のシーズンを迎え、症状悲惨にならぬ前に、と出かける。ウイーンのオーストリアギャラリーでシーレやクリムトを鑑賞したのは1999年9月だから、概ね四半世紀…
原題は Badland、 荒野 と訳せばいいのだろうか。このテレンス(テリー)処女作は1973年のニューヨークフィルムフェスティバルに出品された。当時30…
原題は Vivre sa vie ググると「あなたの人生を生きる」と出る。邦題の「女と男のいる舗道」は街娼の含意の匂いがする。映題は缶詰のラベルのようなもので…
1956年公開後、溝口は体調を崩し8月に死亡、結果的にこれが遺作となった。ジャン=リュック・ゴダールはこの作品を見てパリの娼婦の物語「女と男のいる舗道」(19…
デュシャンはそもそも寡作で、作品の大部分が米国フィラデルフィア美術館にある、とあったので、希な機会 と思い出かける。 まず最初に謝意を表したいのはアーチゾン美…
みなさん、明けましておめでとうございます。 祈りが、その言霊が宙を舞って地上に漂いそれが実現するものならば、何度でもいつでも祈りましょう。 しかしウクライナの…
山々が緑樹で囲まれた湖の中に浮かぶ寺。湖面はそのみどりを映してどこまでも碧い。 山道をたどって湖に出ると山門があり、そこから小舟で寺と往復する。 春夏秋冬そし…
「私が大地をすえた時、お前はどこにいたか。知っていたと言うなら理解していることを言ってみよ。そのとき夜明けの星はこぞって喜び歌い神の子らはみな喜びの声をあげた…
間違いなくこの映画はトリュフォーの代表作、傑作である。トリュフォーはこの原作を古本屋の中から発見して映画化を構想するが自分にはまだその準備ー表現するだけの成熟…
ヌーベル・バーグのカイエ派の面々に評価の高かったブレッソン監督作品。同監督には更に有名な作品に「田舎司祭の日記」や「ジャンヌダルク裁判」などがある。未見で是非…
10月8日開催したばかりの同展、今月は他に気を引く展覧会がないので早々と出かける。今回も3点取り上げる。マチス、ジャコメッティ、ピカソ。 1マチス 「縄飛びを…
カイエ・ド・シネマの批評家仲間トリュフォーが前年「大人は判ってくれない」で見事に批評家から映画作家に転身を図ってカンヌ最優秀監督賞を受賞した翌年にこの映画はリ…