パウリンに導かれて《第13章4》
ローレライは寝室のベッドに飛び込むと、そのまま顔を埋めた。咳を切ったように溢れ出す涙は、止まらない。 “あいつを女として見た事等一度もないぞ!”扉越しに聞こえて来た言葉が、耳の奥にくすぶり続け離れない。ゼロの告げた“あいつ”とは、おそらく自分の事で間違いなかった。ゼロはローレライの事を普段から名前で呼ぶことは殆どなく、“お前”若しくは“あいつ”と呼ぶ。加えてゼロの周囲に今まで女性の存在を感じられることは一度...
2019/09/22 23:08
2019年9月 (1件〜100件)
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