Norwegian Flours
パン作りにハマってから今まで気にしたこともなかった、小麦粉に興味を持つようになりました。日本の小麦粉は、薄力粉、中力粉、強力粉と分けられますが、ノルウェーではそのような表示はありません。 その分類はタンパク質(グルテン)の量の違いなので、栄養成分表示を見れば分かるので特に問題ありませんが、その他にも挽きの荒さや小麦の種類などをノルウェー語で理解しなければならないので、移住当初はスーパーでどれを買うべきか迷っていたのを今でも覚えています。 ノルウェー語で小麦粉というと“Hvetemel(ヴェーテメル)”と言い、これでケーキもパンも何でも作ってしまうノルウェー人がほとんどだと思います。(だからノルウェーのケーキはずっしりと重いものが多い!)“Siktet(シィクテット)”と書かれているものは、一度ふるいにかけてあるので灰分量の少ない白い小麦粉です。 ブランドによってタンパク質量は違うのですが、私がスーパーで見つけた“Hvetemel”のほとんどは11〜13%で強力粉でした。 大手のブランドから小さなローカルブランドの小麦粉をいろいろ試した結果、私が今お気に入りで使っているのは『Holli Mølle』というオスロから40kmほど南にあるところで生産しているオーガニック小麦です。 最近パッケージ デザインが変わりました 正直、大手ブランド(ノルウェー産)の小麦粉でもある程度美味しいパンになってくれるのですが、小麦を挽いた日にちを記載していないので、挽いてからかなり月日が経ってしまっている可能性もあります。コーヒーも同じですが、焙煎日の記載がないコーヒー豆は、こだわりのない大量生産された商品。どうせ時間をかけて作るなら少しでも美味しいパンを作りたいので、Holliの小麦粉を好んで買うようになりました。 値段は1kgで40クローネほど。スーパーで買える小麦粉は2kgで15〜20クローネなので4倍ほど高いですが、それでもベーカリーでパンを買うことを思ったら断然お得です。 肝心のお味はほのかな香りと甘みが増して上品でバランスのいい仕上がりに。小麦粉の種類や配合によって味や膨らみ方は変わりますが、優しく素朴な感じに出来上がる気がします。 材料は小麦粉、塩、水だけ 素材の味がしっかりと味わえるのがサワードゥパンのいいところなので、今まで気づかなかった小麦粉そのものの味わいを知ることができて嬉しい。日本ではあまり見かけない小麦もノル
2020/05/14 06:39