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  • ◆断章

    一.糜爛の華の降りかかる虚空を扇に爪は裂き覗く修羅の万華鏡玻璃の眸は極彩よ鏡は映せど染み入らぬ二.膚に触れて燃えたつは君の抛る異境の華溺れ融かされなお喘ぐ華燭…

  • ◆循りて

    日輪の輝ける青空明日に届かぬ指先を血潮は盛りて駆け抜ける幾度辿って落ちる露幻燈の僕ら添いし人々認む文の清冽なる匂い背骨は勲し刀溢るる真珠を吸う爽やかなる風を総…

  • ◆王國の血脈

    骨の髄を巡って恍惚心臓這いずる言葉の舌奈落に堕ちて美々しい虜囚陶酔の血潮は受け継がれる次はお前が暗殺者さあ書けよ 脳が薔薇になるまで苦悶も懊悩もその蜜のため剣…

  • ◆虚空散華

    夜の空 片肺の天使息は最後の温もりを吐き出して醸成されていく氷柱鉱石の輝く内臓憂愁の喜悦の棘空を吸うごと胸は軋み紫煙の染み付く外套の顔は転瞬の如もはや誰にもあ…

  • ◆薔薇の螺旋

    かつていくたびも美へと魂を投げ上げ捧げてきた者たちがいる今はもうこの世界にはない人々のああ、私には歌がきこえるそれは燦然たる光の矢のようにあるいは風のうねりの…

  • 洋墨の殻に生まれた恋人たち

    錆びた血色のランプの光夜の中に私を封じる天幕となり悪夢そだてる夜おお夜こそ我が庭園 我が廃墟ここからすべてが目覚める……………………………就活を控えた友人から…

  • ◆紡ぎ歌

    ほのかに香る風胸の上をとおりすぎるこれは誰の弓矢星くずをならべた宇宙のテェブルでいつも密かに行われる私だけが知らない宴今夜だけ 今夜だけこの洋墨に溶かし込んで…

  • ◆ある国の御話

    少女たちは銀の爪で紡ぎ繋ぐよ光に墜ちる闇濡れた天女の薄絹を脱ぎ落してきたばかり光しか生まれない平和の国の王女様闇をと、黒髪垂れて物言う地下より湧き出る魔物たち…

  • ◆幽愁恋歌

    そのくちびるの柔らかな亀裂に這わせたい毒の一滴螺鈿が気道を侵しゆく忍び寄る狂気ああどうか気付かないでゆるやかに緋に墜ちる褪めた肩を抱き締めひとり啼き噎ぶ私こそ…

  • ◆Pharmakon

    清冽なる毒を啜りあう餓えた獣たちのその舌の渇き膨らんでいく脳は破裂の予感を孕んで咲き誇る鶏頭の擬態貪れよ一対の吸血鬼のまぐわう如淫靡は昇天し熱い核が地上に留ま…

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