詩や、詩的なものについて。詩集、美術鑑賞、読書感想なども載せていきます。
『詩と思想』(1972年創刊)という詩誌の編集委員。
タケイ・リエ『ルーネベリと雪』(七月堂)書評~雪原から芽吹く緑
yumiko2019/02/12 18:14(「note」より転載) 第一印象が忘れられない・・・そんな稀有な出会いに恵まれることがある。はじめてタケイの...
水島英己の第六詩集、『野の戦い、海の思い』が公刊された。力強い表紙装画。ざらついた紙質が、質感を添える。 読了してまず感じたのは、ぎっしり詰まっている詩集...
引き込まれながら一気に読了し・・・埋め込まれた印象的なフレーズの数々、次々に立ち上がってくる謎が気になって、また振り出しに戻る。そのように、二度、三度と読...
生成りの砂地のような地に、細胞の顕微鏡写真を淡い黄色の版で押したようなカバー。丁寧に織り込まれたカバーをそっとめくると、目の覚めるような青の本体が現れる。...
表紙絵にしばし見入る。冒頭の「蝋燭」は、まさにエラン・ヴィタールの炎である。「風花」の〈まぶしいふくらはぎ〉、「ささやかな贈り物」に登場する〝名古屋嬢″の...
北川朱実さんの個人誌 クロスロード12号。詩篇3篇、エッセイ2編を収める。冒頭の「火花」は、 大きな息を一つ吐いて 緑の炎を噴き上げる シュノーケルという...
前作の『かつて孤独だったかは知らない』(2016)では、移動する身体が呼び込んだ感情や体感と、深い知性に裏打ちされた思索とが接点を求め、時に共鳴し、時に...
鷲谷みどり 詩集『標本づくり』書評(『詩と思想』6月号掲載記事より抜粋)
優れた詩集に出会うたびに、人の持つ奥行きの深さ、創作という行為の広範な広がりに瞠目する。「現代詩」の修辞的技法は既に飽和状態に至りつつあるのかもしれないが...
真っ白な詩集を、石の表面のような簡素なカバーがくるんでいる。詩集『旅の文法』は、三部構成の一章と、「寓話」と題された二章からなる。 冒頭の「椎の木林」、...
格子柄のひと区画に、小さなボッブルを並べてドット模様を織り出したような、味わいある布地・・・・・・を白いトレーシングペーパーに印刷した、紗幕のようなカバ...
小雪の舞う冬の原野に、黒地に青のグラデーションを響かせたアイヌ紋様刺繍が浮かび上がる。色味の異なる二種類の白で腰から下をキリリと締めたような美しい表紙カ...
皺を与えた和紙に藍の染料を沁み込ませたような表紙カバーをめくると、鮮烈な赤が眼に飛び込んでくる。着物の裏地の紅絹のようなひとすじの艶やかさ。着物の重ねの...
北川朱実個人誌『CROSS ROAD』11号。詩篇4作と評伝エッセイ2篇を収める。個人誌とはいえ、リトルマガジンと呼びたくなるような充実した内容である。...
柴田望さんの詩集、『黒本』。インパクトのある名前と黒が印象的な表紙。描線と腐食によって描き出す銅版画のような装画、パート切り替えもかねて挿入された挿絵共...
B=REVIEW 2018年2月投稿作品 選評-2 ◆雑感「キュレーション」が、合評形式から個々の選評形式に変更になって、数か月。作品を読み、その「向こう...
B=REVIEW 2018年2月投稿作品 選評-1 ◆大賞候補 Rixia_7oceans 水温 ◆優良・桐ヶ谷忍 左手の蒼穹・徐々にでいいから birt...
『春のいそぎ』の全作を鑑賞しつつ、当時の静雄の思いを辿りたい、そして、その当時の詩人たちの置かれていた状況を知りたい・・・そんな想いから始まった「静雄ノー...
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