毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...
ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩やら散文やら
悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)
毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...
わたしは 涙幾つも幾つも零れては人々の悲しみを浄化するわたしは 涙わたしは 雨路面を叩きつけて降りしきるけれどすぐにあがって陽射しに溶けるわたしは 雨わたしは 水川の流れに逆らわず人々ののどを潤すわたしは 水わたしは 朝露大きな葉の上を転がって朝陽に暖められて光るわたしは 朝露涙になる雨になる水になる朝露になるそしてわたしはいなくなる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
白猫の私を見上げるあどけない表情がたまらなく 愛おしいこの子の存在が私を人間たらしめている春の宵が街を包む私を包む生きている限り苦しみは 途切れることがない一体何の試練なのかと叫びたくなるだけど季節を感じられるならまだ 大丈夫白猫を愛おしいと思えるならまだ 大丈夫苦しみの余り人の心を失うのが 怖くって恨みや憎しみだけに心を支配されてしまうのが怖くって何度も 白猫の頭を撫でて窓を開けて風の香りを感じ...
悲しみのその先には一体何があるのだろう私の頬に零れた涙を春の夜風がそっと拭って行く悲しんで憎しんで傷つけ合って血を流して絶望の淵で膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば悲しみが深い分繋ぐその手は温かい悲しみも憎しみも他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに 消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろうかいつか悲しみのその先に辿り着き何...
1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんの命はあと1ヶ月とお医者さんにいわれましたまだピンピンしていたおかあさんがあと1ヶ月でいなくなるわたしにはよくわかりませんでした1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんはもうすぐ死ぬ患者だから雑に扱われましたもうすぐ死ぬ患者だからだいじにして欲しいのに雑に扱われました1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にまし...
夜明けの空は赤紫色をして私には見えない希望を告げているらしいはらはらと舞い落つ桜の花びらは短いいのちを生きて 散りゆく天国も地獄もないあるのは有限なこの現実と無限に広がる永遠の虚無天に向かって誰のせいにすればいいのかわからないこの世の苦しみを叫ぶなぜ私は産まれて来たの?私は誰でもなく選ばれた者でもないのにと誰も知らない孤独な女の恨み節#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
長いこと生きていると全てに疲れて生きるのをやめたくなるもう疲れた悩むことに苦しむことに人はなぜこんなに長く生きなければならないの?もうこの体もすさんだ心もいらない全てを水に 流して雨になって誰かの涙になって川の水になって海に出たいたった一滴でいいあの大海のたった一滴になってこの忌まわしいわたし という存在をなかったことにしたい苦しみだけだったわたし という歴史に幕を 降ろしたいカーテンコールはあり...
青い空と 白い雲のその下の 下で孤独に つまづいて足を くじく不穏に ぶつかって青あざを 作る恐怖に 突き飛ばされて擦り傷を 作る痛くて寒くて悲しくて青い空と 白い雲のその下の 下でひとり遠くに見える空を 見上げて手を伸ばす青い空と 白い雲のその下の 下はいつの日も 苦難の景色が 広がっている青い空と 白い雲のその下の 下は いつの日も灰色の現実色とりどりの花も木も 草も灰色に映る灰色はわたし色越...
明日が来るまた 明日が日は 昇るまた 目に痛い日が世代は 替わる子は 育ちその子が また 子を産み育てなのに1分も 1年も私には 同じことやがて私は消費され消えて行くだけ道端の石ころみたいに土足の足に 踏まれてももう 叫ぶことさえできずに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
あなたの背中に広がる海にわたしはいつも抱かれてたあなたの言葉の海はときにさざ波になりわたしの体はゆらゆら揺られあなたの言葉の海はときにわたしを深い青へ沈めあなたの言葉の海はときに荒波となりわたしは溺れに溺れそれでも海を持つ人はあなただけだからわたしはあなたの背中に広がる海にいつまでも抱かれていたかったのにある日あなたという海が消えた海を突然失ったわたしはまるで砂浜に打ち上げられた魚のように息もでき...
雨に打たれました突然の通り雨でしたあなたの目から涙が零れるのを見ました雨に洗われた光る街を見ました雨に打たれました私の服が冷たくなるのを感じました雨に身を任せるのが自分には 似合いな気がしました雨あがりの夕陽が街中を暖めてくれました私はあなたに生きる心をもらいました苦しくても生きる心をもらいました雨に濡れても生きて欲しいとあなたは私に言いました苦しみの向こう側にあるはずの大事なものを教わりました雨...
孤独の風にこの胸が 痛い終わらない冬にこの身が 痛い痛いのは生きているから苦しむのは生きているから楽になりたい楽になりたいとどんなに願っても楽はこの手に掴めない生きている限り苦しみ続けるのが私 だともうわかってる楽 は私にとって永遠の 憧れ決して手に入ることがないだから せめてうたかたの夢を見て苦しみの現実から逃避するうたかたの夢はすぐに消えると知っていながら悲しみの涙を封印しては酒に酔うみたいに...
心の隙間を一時の夢で埋めることを覚えてしまった隙間が埋まると楽になるいつもの苦痛が嘘のように楽になる口の中で一瞬で消える生クリームみたいに甘い甘い甘い夢一時の夢はすぐに冷めてまた心の隙間が大きくなって苦しみが戻って来るのを知りながら一時の夢で心の隙間を埋めるああ 楽だ気持ちが良いなんて なんて甘いんだ?一時の夢は麻薬のように私の心の隙間に巣食う麻薬は自分の意志ではやめられない一時の夢をずっと見てい...
あの頃に戻りたくて束の間の夢が見たくて過去行きの電車に乗った車内は混雑している皆 それぞれの過去に戻りたいのだろう 胸を躍らせてあの頃にみんなが待っていてくれた友達恋人仲間たち桜の花が舞うまでの僅かな時やがては散りゆく束の間の夢帰りは現在行きの電車に乗っていつもの日常に戻らなくてはならない戻りたくなくて夢を見ていたくて現在行きの電車の中わたしは泣いた人は歴史を重ねれば重ねるほど過去行きの電車に乗り...
雨よ雨どうか 私のケガレをキレイに 洗い流しておくれ雨は 夏の到来を私にそっと囁いて降っているケガレの私にも雨は風は 優しいハレの舞台で 輝く人ケの日常で 働く人私は ケガレて息を潜めて 闇に棲むケガレているからこんなにも苦しいケガレているからこんなにも悲しい私は ケガレている雨よ雨どうか どうか私のケガレをキレイに 洗い流しておくれせめて ケの日常でくつろげるように白猫一匹 引き連れて私は彼女に...
雑然とした テーブルの上飲みっぱなしの マグカップ吸殻だらけの 灰皿丸かじりした トマトの芯ひとりぼっちの 吹き溜まりもしも 向かいに誰かが いたらテーブルの上はこんなに寂しくなかったろう止まった 時計渇いた 心冷めた 珈琲伸びて行く 爪ひとりで 零す 涙は誰にも 拭ってもらえないひとりで 語る 物語は誰にも 聞いてもらえないひとりで 感じる苦痛は誰にも 癒やしてもらえないひとりぼっちの 吹き溜ま...
桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている桜の花は愛した我が子の化身と信じて泣いているあどけないあの瞳柔らかなあの体を抱きしめたくてももう二度とあの子は帰って来ないから桜の花が舞えば舞うほどあの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている春爛漫の陽だまりの中あの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#猫#ねこ#...
苦しみ喘いで見上げる 空の果てには一体 何があるのだろうあの空の果てにはやっぱり苦しみの続きが待っているだけなのだろうか私は いつも苦しみの物語ばかり創ってる楽しみや喜びの物語を創ろうとはしないで苦しみや悲しみの物語ばかり創ってるそれが「この世の苦しみ」だと勘違いしてこの世は苦しみや悲しみばかりじゃない楽しみや喜びも沢山 あるはずだなのに勘違いしている私は苦しみや悲しみの物語ばかり書き続ける物語を...
どこかで誰かが 死んだだけどこかで誰かが 苦しむだけどこかで誰かが 泣いただけどこかで誰かが 汗してるだけ余りにも穏やかな 春の景色が 嘘のように今日もどこかで誰かが 死んで誰かが 傷つき私はここで 苦しみ続ける満開の桜がまぼろしのようにどこかで誰かが血反吐を吐いてどこかで誰かが飢えている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
私はこんな人間だとそれで 良いんだとそれが 良いんだとまどろみの中で ふと思う時体中の力が抜けて瞼の裏に 海が広がるまどろみから 覚めると体に 力が入って海が 消えるじりじりと首を絞められていくようで息をするのもままならない私はこんな人間で良いんだと無限に広がる まどろみの海が昼も 夜もいつのときにも 広がったらこの 窒息する思いも鳩の群れが 一斉に放たれるように一瞬のうちに 消えるのに#ネガティ...
夢破れて 涙雨うたた寝で 痛めた右肩悲しくて珍しく眠りに落ちそうな快感を引きずって無為な毎日であっても眠りさえ出来ればいい夢も希望も未来も何も持っていないそれでも生かされていることへの素朴な疑問が雨と一緒に 降りしきる私の見る景色には 色がないなのに深い傷から滲む血だけが 赤い血の赤だけが 鮮明に見える赤い 赤い血の色だけが空の色が見たい花の色が見たいモノトーン世界で悲しむしかない私#ネガティブの...
ありがちな美談に感動はできないB級映画にも感動はできない冷めきった心で思うことは いつも通帳の残高と明日のメシのことだけ背中の十字架が 重い不信だらけの自分が見る夢は幼い子供の 絵のようにとりとめもなくだけど無邪気な欲求がいっぱいな夢背中の十字架が重いひとは皆自分の物語を創るだけど一人称しかない私には物語さえ創れない物語は「わたし」と「あなた」がいて初めて創れるものだから「わたし」しかない私には物...
「無能」という烙印をわざわざ自らの手で額に押し付けて冬の吐息にわざわざ 自らを閉じ込めておいて自らを探す自虐のゲーム幻想の中に長い間 引きこもって自虐ゲームや自傷ゲームばかりやっているそんなゲームはいい加減 終わらせて勇気を出して現実の扉を 開けようよそこに広がる景色は決して自分が思うほど怖くはないはずだよ自虐ゲームにばかり耽ってそれで終わっていいの?現実への扉はどこにでもあるものだよほんのちょっ...
甘い甘い夢を また買った束の間の夢を歓喜がほとばしるような夢を偽りの夢を虚構の夢を歓喜と切なさとがないまぜになったようなあの夢が恋しくなってたとえ偽りでも虚構でもわたしは夢を食べてしか生きられない哀しい女だからあの人の体温をもう一度耳元に感じるあの人の吐息をもう一度偽りでもいいまやかしでもいいわたしはそんな夢を食べてしか生きられないやがて 夢は泡沫の如く消えた現実 という電車に揺られ偽りの夢の後遺...
賽の河原で 待っている乗せてはもらえぬ渡し舟を 待っているきらめく朝日は私に 朝を教えてはくれない色とりどりの花は私に 春を教えてはくれない賽の河原で 待っている乗せてはもらえぬ渡し舟を 待っている賽の河原で舟に乗せてもらうためのコインを 数えてるきっと乗せてはもらえぬと知りながら死んだ子の 年を数えるように一本一本 指を折ってはあなたとの時間を 数えてるきっとあなたは戻って来ないと知りながら重い...
珈琲カップからひとりぼっちの香りが部屋中に 漂っているひとりぼっちを 飲み干すと苦さが 口の中に広がる春だというのにどこも ひとりぼっちに満ちている窓を開けてもひとりぼっち歩いても ひとりぼっち陽の光がひとりぼっちを 悲しく照らす春一番がひとりぼっちを 連れて来るじゃあね またねそう言い合って別れてもまたねのその日は きっと来ないまたね は ひとりぼっちの合図空一面 ひとりぼっちを仰いでは悲しくて...
余りに苦しいと色鮮やかな 山並みも海の色も みんなモノトーンにしか見えなくなることがこわい余りに悲しいと人の 生き様もいのちの 在り様も みんな心に響かなくなって行くようでこわい春爛漫の美しさも穏やかさも 何も感じなくなって行くようでこわいどんな言葉にも感動しなくなるようでこわい今 の出来事まで 彩りを失ってセピアになって行く震えるように激しく高まる自分の感情までどこか遠くへ行ってしまうわたしがわ...
絶望には高い価値がある希望の中で見る沢山の光はときに不確かなものを掴んでしまうことがあるだけど落ちて落ちて落ちて絶望しきった所で見つけたものは確かなものだみんな希望希望というけれど安易に希望と言わないで絶望しきった所でようやっと見つけた光を希望 と呼ぶ深い絶望の中にいると真実が見えることがある光りを見つけたら空が見える風が香る草木も笑う万物を詠うことがきっと出来る絶望には高い価値がある値打ちがある...
美しい花は携帯で撮るよりじっと見つめていたい愛しい人は動画で撮るよりずっと抱かれていたい何百枚もの画像や動画は残るけど撮らなければ残らない束の間で終わってしまうでも美しい花はこの瞳に焼きつけていつまでも愛でていられる愛しい人はこの胸にいつまでもその体温を感じられるデジタルの便利さよりもアナログの儚さが思いをより強くするデジタルは永遠に見られるけれどそこに温かさは もうないアナログは有限だけどたった...
不安の血が騒いで騒いで体中を駆け巡るたった毛穴ひとつのことまで不安で時を過ごすことができない折れ曲がった心では空も 青くは見えないし花も 赤くは見えない折れ曲がった心に 映るのは血染めの空に生気を失って 朽ちた花こわいこわいこわい不安の血が駆け巡ったままで眠りにつくしかない夜は折れ曲がった心が私の腕に刺さって 痛い折れ曲がった心が私の足に刺さって 痛い#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...
涙 溢れて夢の中闇に目覚めて また涙無意識の中でも悲しみが消えないなんていっそ笑い出したくなる悲しみは風のように気まぐれで私を不意に 襲ったり鉄のように重たくて私の肩に 食い込んだりなのに私はいつも悲しみを肴に酒を飲む悲しみと共に生きつづけるしかないとわかっているから悲しみを肴に 飲む酒は孤独の苦い味がする#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
あと幾つの夜を過ごしたらわたしは解放されるのだろうあと幾つの季節を巡ったらわたしは楽になれるのだろう答えは風に吹かれていると言われても風に吹かれたままではいられないわたしの心凄まじい速さで流れるこの血が叫ぶいつまで?いつまで?いつまで?と先の見えない霞んだこの瞳が叫ぶどこまで?どこまで?どこまで?と答えは風に吹かれているそんな残酷なこと言わないで風に吹かれたままではいられないわたしの心#ネガティブ...
孤独過ぎて自分の骨が断たれる音が聞こえる孤独過ぎて小鳥のさえずりと罵詈雑言との区別がつかない孤独過ぎて爽やかな春の景色も地獄絵も区別がつかない孤独過ぎて孤独過ぎて自分の右半身が また足元から消えて行く恐怖#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
この心に ぽっかりと空いた 穴は年を負うごとに大きくなって行くようでいつしか 私は心を 失うのだろう不信や誤解やすれ違いの中で傷ついて 傷つけられて生まれた 理解はきっと 揺るぎないものになれるはずなのにダブルバインドに引き裂かれてもそこからいつか きっと解放されるはずなのにもう 遅いのかも知れない心を失ったら私は だれでもない わたし すらないだれか になってきっと ずっと落ちて行く永遠の不信を...
人はきっと絶望すると余りの辛さに死にたくなったりなかなか立ち直れなかったりするものなのだろうでも 私にとって絶望は 日常茶飯生まれ落ちたことに絶望し人生に絶望しいのちの長さに絶望し全てに絶望しているので絶望することにすっかり慣れた絶望することが私の日常だからべつに いつものことさと思うだけだけどわたしがもっともっと絶望したらその向こうには希望とか 幸せとかそんな 壊れやすいものじゃなくもっと確かで...
朝と夜とを本気で 間違えた白んだ空を夜明けと思ってカーテンを開けたら辺りは日没前の街だった現実は いつも残酷に 正確に時を刻む私は 着いて行かれない日没を夜明けと勘違いするほど私の時計は現実とずれているまだ夜だったのかとショックを受けては進まない時計の針の痛みに部屋中を転げ回る独房に 叩き込まれたた囚人は泣こうがわめこうが決して 出してはもらえない今日もまた独房人生生きている刑の執行をひたすら 待...
私はあなたの前では自分の傷も 何もかも全部 晒すよあなたに傷口を 舐めて欲しいからあなたも私に 傷を見せて欲しい私もあなたの傷口を 舐めてあげたいからあなたは優しい世界に 通じる道の道案内だから心の奥に沢山 傷を負っていると思うなのにあなたはいつも笑って「元気だよ」と言っている無理をして優しい人ほど傷を 負いやすいだから 傷を舐めて治してあげたいの傷を舐め合うような真似 はしたほうがいいんだよひと...
わたしの吊り橋はぼろぼろでもう朽ちているから渡るのが怖いその向こうに立っているあなたを好きになった訳じゃない吊り橋を歩いていると朽ちた木材が一枚また一枚と落ちて行くから怖くてドキドキしてるだけあなたにときめいてる訳じゃないなのになぜ恋心なんか抱くの?わたしはもう夢見る少女じゃない恋は熱病平熱に戻れば終わると知っているのに吊り橋効果でしかないと知っているのにあなたを好きだと勘違いする心いや勘違いした...
ひとり寝ひとり夜ひとり飯(めし)「生まれてすいません」ほんとだね生まれて来た自分を万人に謝罪したい「堕落しろ」ほんとだね堕ちる所まで 堕ちて初めて見えるものが あるもんね太宰も安吾も案外 良いこと言うじゃんひとり寝ひとり夜ひとり飯その侘しさにそんなことをただ ぼんやり考える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
春が 遠くに消えてったわたしと あなた二人の春の下真珠の指輪の その中で 子供のように 眠ったりグラスの氷と 戯れたり夜空の星を 盗んだりしたねでもわたしとあなたの満開だった 春がたった一度の春一番であっという間に散ってったわたしに春はもう来ないあなたの笑顔ももう消えた待っているのは限りない孤独 という現実だけ冷淡な秋の 入り口から無情な冬への 移ろいに抗うことはできない秋に ご奉仕して冬の 奴隷...
誰にも言えない悩みや痛みを乗り越える人生また ひとつ墓場まで持って行くものが増えましたそれでも生きるしかないのです生きるしか#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
私には明日の出来事もあさっての出来事も20年前の出来事に 感じられて20年前の出来事も30年前の出来事もつい昨日の出来事に 感じられて人生という時計の針が 錆びついて 動かないから全ては 20年前のまま全ては つい昨日のまま亡くした者たちをこの胸に 抱きしめ若い頃の 未熟な夢を思い今はない喫茶店で 珈琲を飲みひたすら過去を 生きている何年経っても 20年前今 何が起きても 20年前未来のない毎日が...
しとしと しとしとしとしととわたしの心に雨が降る 降る雨が降る胸の奥の奥に厚い雨雲が横たわって雨は すっかり止むのを忘れしとしと しとしと降り続く厚い雨雲わたしの心にかかった 霞一向に晴れは ないわたしの心は雨のち雨で濡れそぼつやむことを忘れてしまった心の雨を自分でもどうしてやることもできなくて雨の景色はわたしの心雨のち雨のわたしの心どこまで手を伸ばしたら雨雲を 突き抜けて青空を 掴めるのかわから...
冬の 悪戯つむじ風髪を 乱され胸 かき乱れ春を信じて裏切られ季節の谷間に埋もれて 泣いたやがて わたしは雪になる解けてなくなる雪になる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
わたしは 苦しみ苦しみは わたしわたしは 悲しみ悲しみは わたし苦しみの 汗が冬の大地に 染み込む悲しみの 涙が冬の冷気に 凍りつく苦しむために産まれて来たのそうとしか思えないわたしのつまらない人生はどこから見ても輝きを失ってただ冬の荒波だけが次々と押し寄せて来たそれを必死で乗り越えるしかない人生でだから草も木も風も色褪せてしまうの空も季節も陽も霞がかかってぼんやりとしか見えないのわたしは 苦しみ...
ああいい加減 洗濯しなきゃ 死にたい 死にたいシーツって干すだけでも大変・・・寝たい寝たい猫に餌をやる自分にも餌をやる いつまで生きればいい?湯を沸かして お茶を飲む 生きる意味ってなに?寝たい私の頭の中は寝たい と 死にたい だけで出来ているせめて 海のどん底まで思い切り 堕ちて堕ちてどうか日常から 離れて存分に苦しむ余...
私の血管を悲しみが 流れてる心臓が体中に悲しみを 送ってるだから 寒い部屋を 暖めても 暖めても寒い悲しみが体中を巡っているからこんなにも 寒かったと気づく悲しみは 冷たくて私から体温を奪い人間らしい心を奪うだから 寒くて寂しさに堪え難くて胸に手を当てるとトクトクと悲しみの鼓動が聞こえて来る鼓動は 止められないだから悲しみも 止められない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
春の陽気と言われても私には 寒い桜を見るのは楽しいと言われても私には 悲しい春の風が私の 涙の頬を撫でる涙のひと粒に詰まった夢が何度も落ちては 何度も破れた熱い珈琲から 孤独の香りが 漂う煙草を吸っては後悔の煙を 吐く雲は私の未来をさらって逃げるように 流れてく暖かく 皆が息づく春の宵私には悲しいばかりの春の未明桜前線は 毎年私を よけて北上するらしい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...
街燈に照らされて雪が 降っている慣れない都会に雪が 降っている死者たちが しんしんと舞い降りて来る街中が今年も死に化粧を 施している喪中の街に広がる 静寂木々も道路も電線も真夜中の 死に化粧通夜の夜中の 死に化粧尚 白く尚 白くと 死に化粧誰が死んだか知らないけれど誰が死んだか知らないけれどこの静けさは弔問客が去ったあとの途方もない 静けさによく似てる酒をふるまって賑わってでも 幾晩も寝てない疲れ...
みんなは明日を生きている私は昨日と同じ今日を生き今日と同じ明日を生きる止まらない止まらない無限ループな私の今日苦しむために産まれて来たとホントかどうかわからない自分の役割をこなすため苦しむ苦しむ苦しむだけの無限ループな私の今日苦しむのが私の役割ならばこの身をよじらせて思い切り苦しむしかないのだろう全てをあきらめて全てを放棄してまた訪れる苦しみの今日を生きるしかないのだろうきっと#ネガティブのままで...
また 雪今度は 誰が死んだのかまた街いちめんの死に化粧葬列の 車もひときわ長く 連なっている私も 服を真白に染めて見えない 死人を 肩に 負いゆっくり 歩く街いちめんの死に化粧今度は 誰が死んだのかまた街いちめんの死に化粧私の 血で紅でも さしてあげようか街いちめんの死に化粧空が 霞む私の心も 霞む街中がしんしんと悲しみに暮れている街いちめんの死に化粧街いちめんの死に化粧#ネガティブのままでいい#シ...
自分の姿は やっぱりどこにも ないただ 皮肉なことに孤独という激痛にこの身をよじらせているときだけ私は自分が 生きていることを実感する色とりどりの日常みんながおはようとか おかえりとか言い合って 笑って零した涙が まだ熱いうちに拭い合ってる私にはもう得られない世界を背伸びして指をくわえて 垣間見るそして私はたったひとつの 救いもない独房な日常に意地悪な微笑みを向けられながら凍った涙を 頬に張りつけ...
悲しいほうへ悲しいほうへ行きたくないのに何故 行くの?ともる灯りを頼りにし幸せ求めているはずなのに結局いつも 涙雨悲しいほうへ悲しいほうへ一度でも喜びを感じたいのに涙 涙に暮れるだけ悲しいほうへ悲しいほうへどんなに陽射し求めても悲しい雲が 立ち込める#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
私の心が 映し出されたように冬空の 変化が激しい不安の大嵐不信の寒さと 依存の暑さ不穏な 私の心が空に 投影されてまた 私の心に戻って来る木の葉がひらひら 舞うだけで私の心臓は早鐘を 打つどんなに 息苦しくても逃げ道は ない発狂の海の波感情の嵐まるでひとり台風冬空が 狂う私の心が 狂う#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
刹那なわたしが刹那の夢見て目覚めたときの永遠に堪えられなくてなぜと問うなぜの問いに答えはないと知っていて問わずにはいられない脊中の十字架重たくて我が子の亡骸と渇いた魂引きずってうわ言のようになぜなぜなぜと問いつづけ我が子の亡骸抱き寄せて冷たくなったその体を暖めている生と死の区別さえつかなくなった心で#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ぽつん静寂の中で水道の蛇口から 水滴が落ちる音ぽつん寒さの涙雨が軒先から 落ちる音ぽつん都会の片隅でひとりぼっちの音ぽつんこの身が闇の中へひとり 落ちて行く音ぽつん誰にも 聞こえない私の涙が 落ちる音夜と朝の区別も つかなくなってひとりで過ごす ひとりの音は微かなのに この耳に 激しく響くぽつんぽつんと次々に響く#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
人は大金をかけてつくった遊園地を夢の世界と呼ぶわたしはそんなところに夢を見ないわたしの夢は隠微な夜苦くて甘い一瞬のきらめき光に照らされた遠い過去抱いても抱いてもこぼれて消える悦びの華残酷な日常はいつ終わる?無限につづくなぜの問い#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
電車の中風が強くてどこ行きかわからないまま空いてたから乗り込んだ天国行きか地獄行きかこの際もうどっちでもいい気がして天国行きなら束の間で日常という地獄にすぐにUターンさせられる地獄行きなら別の現実を見せられるだけだだったらべつにどっちでもいい天国行きでも地獄行きでもどっちでもこんな言葉遊びをしてる間にも天国と地獄の狭間でまた苦しみを1から数え直しながら虚ろな明るい瞳を保とうとしてる#ネガティブのま...
苦しみだけで 紡ぐ人生悲しみだけで 紡ぐ人生幸せも楽しみもない私は苦しむために生まれて来た悲しむために生まれて来たいつから紡ぎ方を間違えてしまったの?幸せの糸で人生を 紡ごうとしてたはずなのにいつの間にか悲しみや苦しみの糸で自分の人生を 紡いでいた悲しみ色の織物が苦しみ色の織物が何十枚何百枚と 出来上がった苦しみは 私の代名詞悲しみは 私の代名詞私はこれからも苦しみつづける悲しみつづけるもしかした...
わたしは白日夢を 見に行く夢を見られなくなったわたしはお金を払って夢を買うそれは束の間の夢まぼろし束の間の至福すぐに残酷なだけの日常が戻って来るとわかっていてそれでもわたしは夢を買う束の間の至福をきっといつまでも引きずるだろうとわかっていてそれでもわたしは夢を買う束の間の夢まぼろしは麻薬のようにわたしの心を蝕むだろうとわかっていてそれでもわたしは夢を買う#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩...
私に届く 何通ものメールはその殆ど全てがただの広告でそれが 忌々しくて片っ端から削除するあれやこれやの支払いを済ませては通帳の残高に 眩暈を起こすそれしかない日常の背後に常に流れているのは死もう死にたい と思う気持ちは煩わしい日常のひとつとして常に流れている毎日毎日家事をするのと同じ常に死が流れているあの空に死を見て足元の小さな花に死を見て散らかった部屋に死を見て万物に死を見つめる日々こんなつまら...
毎回 薬の束を広げて長過ぎる 余命の日々を一包一包 数えてるあと何日か何百日か何千日かも わからない果てしなく長い長い 余命賽の河原でひとつ積んでは父のためふたつ積んでは母のためと 積み石をしても欲望という名の鬼に崩されるその度にまた一個目から数えては 積み直す永遠に終わらない 積み石はまるで私の生活そのもの崩されても崩されても薬の数を数え積み石の数を数えるだけの私の毎日#ネガティブのままでいい#シ...
ごめんなさいすみません私は いつも謝ってばかりいる見知らぬ人と ぶつかってごめんなさい自転車で お見合いになってごめんなさいそんなお互い様の出来事なのに私のほうが いつも謝っている生きていてごめんなさいこの世界に いてごめんなさいごめんなさいだらけの人生生まれてすいません太宰の名言自己否定存在の 不確かさ夕暮れ冬空孤独の 足音#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
被害妄想に 耽っては身投げでも するようにベッドに飛び込み眠りに落ちるのを ただ 待つだけの日々この捻じ曲がった 心を治したいと思うけどこの 心はもの心ついた頃からもう 捻じ曲がってた捻じ曲がったことに気づかずに歩いて行ったその先は道なき道の闇の中妄想と現実の区別さえ つかなくなって道なき道の闇の中手探りで必死で歩いたけもの道足は 血まみれそれでも 歩いたけもの道歩くことに 疲れ果てやがて 私は闇...
まいにち まいにち死んでいくわたしの中の大事なものがいくつも いくつも死んでいくひろっても ひろっても死んだものは わたしの心にもどってこない大事なものは思い出か未来か 過去かきらめく夢か大事なものってなんだったのかそれすら すっかり忘れ果て惰性 という名のかわいた たましい長すぎる 尻尾のようにもてあましまいとし 遠くに春を 見て大事なものが これ以上死なないように胸 おさえる#ネガティブのまま...
私は いつも過去の 私になって貴女や 貴方と対話する過去の 私や貴女や 貴方は元気で若くて生き生きと 遊び夢を 語り未来を 語った何の根拠もなく未来は明るいと 信じてた私は 現在(いま)を生きられないだって現在は もう過去の あなたたちはいないから世代は うつろい過去のあなたたちが現在を 生きて妻となり 夫となり親となっても私だけが置いてけぼり現在を生きるあなたたちに過去の私が何を 語りかけてもも...
絶望の闇に 見えるのは遠く 遠くに行ってしまったあなたのあの 暖かな胸このつまらない人生を紡いで途切れがちになった記憶の糸絶望という名の日常希望 とかいうものを持ったことがないからその意味を知らない知りたいとも 思わない絶望しきってしまえたらきっと 楽になれるのに欲深い わたしはまだ このつまらない人生をちゃんとあきらめきれずにもがくから 苦しいのだろう絶望しきってしまえたらその先には きっと光が...
まるで 眠剤を飲んだ翌日のように私は あちこちぶつかりながら歩くひとりぼっちを 引きずってこれからの 季節どんどん ひとりぼっちになるあなたがいた頃は暖かかったあんなに暖め合っていたのにいつしかあなたと傷つけ合うようになったやがて別れがやって来たあれから何年経っても私はあなたを思い出す思い出す度まだ癒えていない傷が痛む暖め合っていた頃を思い出せないのが切なくて忘れたい忘れたくない思いが交錯するなら...
厚い雲が空に 広がっている明日は また空が 泣くのだろううつの風に 吹かれる不安の血が体中を巡る悲しみは胸の奥に封印して無理に明るく振る舞う私は まるでかくれんぼした子どものように泣き場所 探して街を さまよう心に土砂降りの 雨が降ると余計に前が見えなくなる泣きたいときはどこでだって泣けばいいのに泣けるだけ泣いたら心もきっと少しは晴れるのに台風一過の朝のように#ネガティブのままでいい#シニア女性#現...
冬の ため息は窓を 白く染めて涙みたいに結露を ぽたりと落としてる若さは過ぎ去ってから 気づく最高の 贅沢生き生きとした若者たちを 真ん中に 見てまたため息を ひとつ私は 世界の 隅っこでうつを 叫ぶ煙草とコーヒーと薬は私の 大事なおともだち遺言を書いても誰にも読まれることはない無縁仏上等この先の長く 続いてくだけの 終らない 時間をただ 過ごすくらいなら孤独死上等遺影の写真は何を 語りかけても笑...
カーテンを開けるときまた今日が始まるのかとその手が 重たくなるカーテンを閉めるときまた長い夜が始まるのかとやっぱりその手が 重たくなる季節の繰り言の中でうわ言のような生活の中で私は自分を 見失うどこにいるの?わたし日の差し込まない 闇の中息を潜めて 暮らしていると自分が どこにいるかもわからなくなる冷気に 頬を撫でられると冷たいけれど自分が生きてることを思い出す頭に痛みが走るともがくけれど自分が生...
煙草を吸うとけむりが 鼻から抜けて行くのと一緒に自分の魂まで 抜けて行くようだそう思いながらも私は 二本目の煙草に火をつけている魂 抜けてどこへ行く?誰も知らない遠くへ行く真冬の死人の肌のような 冷気が顔に 吹きつける寒いというだけで冷たくて 悲しくて私も 死人になったようで吐く息の 僅かな暖かさで生きていることに 気づくああ 私も生きていたんだと街が暗くなるのが飛ぶ鳥のように 速くて怖い夜になっ...
西日が 差し込む部屋光りのシャワーはひとりぼっちを 照らしてる暖かいはずの光が痛い部屋中がひとりぼっちで満ちているベッドの上も ソファの上も 明るく 眩しくひとりぼっちを 照らしてる何があっても ひとりぼっちひとりぼっちで何でも考え何でも決めてひとりぼっちで 行動するひとりぼっちで考えることには限界があると知っていてひとりぼっちで考えるしかない光りのシャワーはそんな私のひとりぼっちを 照らしてるい...
生きてることも 忘れ果てそれが何かも 考えずただ失った子に 会いたいと泣き木枯らしの中 歩いてる木枯らしは私を いたぶりどうあがいても 寒空の下何も見ないで 歩くしかない眠れぬ長い 夜の中膝を抱えて 堪え忍びあちらこちらに ぶつかりながら傷だらけでも 歩いてる傷を 癒やす人もなく血が流れても 放置してビルは見えても 足元見えず意味もわからず 歩いてる誰か教えて歩く 意味を誰か教えて私の 罪をどうか...
朝の陽は私の部屋に 差し込まないから時の流れが わからない時の流れに 逆らって過去に戻るセピアの景色に鮮やかな 色が戻ってこの唇も 赤くなる赤き唇で 私は歌った遥かな夢の歌 未来の歌を飽きることなく生き生きと愚かな私はお伽話がこの世にも 転がってると錯覚してた陽は私の夢を 照らし星は私の未来を 輝かせる赤き唇 あなたと重ね二人の宴に酔いしれた あの日々が蘇る気がつけば唇は褪せていた夢破れて 暗がり...
巡る季節は私を無視する太陽は私を無視して昇っては沈んでく不安という白い呼気が私の行く手を 妨げる107歩で 終わらないグリーンマイルを私は いつも歩いてるあと何歩で 終わるのかそれが知りたいのに不安という 白い呼気に街中が 包まれるどこを どう歩けば良いのか私は いつも迷い人迷い人は目的地を持てないただ 徒に歩いて疲れ果てるだけ誰か 私の手を引いてこの 長いグリーンマイルをどうか 終わらせて#ネガ...
二人の人生を私は 歩いたことがないひとりで ひとつの人生をいつもいつも 歩いてる出会う人は いても皆 人生の通過者だ桜が 舞っても一緒に 見る人は いない夏の 海を一緒に 眺める人は いない木の葉が 散っても肩 寄せ合う人はいない雪が 降っても傘を さしかけてくれる人はいない太陽が 昇る度に苦しみは 増えて行くばかり痛いよ毎日 夜を待っているよあと何回 桜が舞ったら私は ひとりじゃなくなるんだ...
幼い日母の陰に隠れて月を見上げた上目遣いにものを見るのは私の癖で母によく「ナレイはいつも上目遣いね」と言われてた怖くて真っ直ぐには見られなかったの理想 という呪縛の中で失敗だらけの私は罪びとだったの罪びとにも空だけは公平に広がっていると知って夜空の月の行方を追ったの広がる星座に自分を 重ねて星から星へ 線を描いてひとつひとつ理想の自分を紡いでいたの今夜も月が私を見下ろしている私は幼い頃のままの上目...
私の心はもう劣化してるあちこち錆びてなかなか動かせなくて放置された自転車みたいにずっと置きっ放しにされている部品もなくなっているこの心の穴が 痛むだから私は 私の部品を探す古いから 見つからない部品が揃ってなきゃ自転車は動かない探しても探しても見つからない私の部品欠如の痛み心の穴どんなに磨いても修理しても劣化した心はもう新品には戻れない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
また ひとつ大事なものを自らの手で 捨てました大事に思えば 思うほどそれは 刃となって 返って来て私の胸に 刺さるからこの部屋は悲しみと 痛みのため息でいっぱいになっていますなぜこんなにも 大事なのにそれはいつも刃となってしまうの?それはきっと大事なものを大事にし過ぎて壊してしまうから壊れたその破片が胸に 突き刺さるから一枚 また一枚と葉を落とす真冬の はだか木のように大事なものをひとつずつ捨てる...
幻想が 大き過ぎると現実は ただただ苦しみ色 一色になるそんなもの捨てればいいと言われても長い 長い時間をかけて幻想は腫瘍のようにこの体に 巣食っているから捨てられない幻想という 腫瘍にメスを入れて 摘出したら私が 私でなくなりそうで怖くて腫瘍が 暴れる度に体に激しい痛みを覚えながら胸を抑えて 蹲る現実と幻想との狭間でもがく私は余りに 愚かで余りに 俗物だって現実なんて本当はそんなに怖い世界じゃな...
現実と 非現実の世界を行きつ戻りつ しているとときどきどっちが現実でどっちが非現実か わからなくなる死を 強く思い生を 強く思っているとときどき死んでいるのか生きているのかわからなくなるまるで成仏できない 亡者もう 何十年も前からアンビバレントに悩まされダブルバインドに引き裂かれた私の心は行き場を失い渡り鳥の列に着いて行けなくなった鳥のようにたったひとりで路地裏の 寒さに震える路地裏から 見る朝の...
ひとりでいたいでも誰かと一緒に過ごしたい矛盾に ねじれた心で見上げる 空には主観 というフィルターがかかってしまう空の青を邪魔する厚い雲のように本当の青が 見えないねじれた心で見上げる 空の青は本当の 青じゃないねじれた心で見上げる 星は本当の 星じゃない真っ直ぐな心で見上げる空はきっと本当の青私は見たい本当の空の青を私は見たい本当に 輝く星を真っ直ぐな心で生きた世界を私は見たい#ネガティブのまま...
晴れのち 不安曇りときどき うつ雨一時 怒りわたしの感情天気予報はわたし自身にもできなくてだから明日がわからない急に悲しみに襲われて嗚咽したりふと些末なことがたまらなく苦しくなったり煙草と珈琲と涙だけで凌ぐ孤独終わらない日常#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
親子の糸は もつれやすい一か所 もつれると そこからまた 新たなもつれが出来て愛しているから 傷つけ合って愛しているから 憎しみ合う言葉をどんなに 尽くしてもすれ違ったり 誤解が生じて長い長い 歴史の中でどちらが悪いわけでもないのにどんどんもつれて行く母はもういないけれど母の残した言葉や生き様を頼りに記憶を頼りに私は自分の過去を旅してもつれた糸を少しずつ ほどいて行く自分の古傷に光を当ててあげるよ...
息苦しく窮屈に我慢してしか生きられなかったこの世界が自分を 受け入れてくれるなんて長い間 そう 大人になるまで知らなかったから自分を 切り売りして生きるしかなかった自分の 皮膚を切り刻み血を流しながら笑顔を 作るただ 嫌われたくなかったから若かったあの頃この世界が私を受け容れてくれるなんて知らなかった古傷だらけの肌にようやくつたって落ちる熱い涙が私を 癒やす#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
自分の過去を 辿ってみると辛い 悲しい思い出でぎゅうぎゅう詰めに なっている辛い 悲しい思い出が今の私を 支えてる自分を 支えてくれるのは本来 楽しかった思い出や 美しい思い出ではないの?愛し合った思い出も語り合った思い出も結局は 皆悲しい別れにつながって悲しい思い出 として私の中に 痛みと共に 刻まれる「私を 置いて行かないで」この言葉が私の 原点#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポ...
孤独が度を超えると爪を切るのも 忘れる悲しみが度を超えると悲しいと感じなくなる人の心はいつも必死で自分を守ろうとしてる心が 壊れてしまわぬように心が 遠くへ行かないように健気な心の仕組み早春の優しい風のように自分を守る健気な心の仕組み#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
絶望しきってしまえたらきっと 楽になるのだろうぬるいねまだ 絶望が足りないどこかでつまらない希望なんか持ってるから苦しいんだ捨てなさい捨てなさいつまらない 希望も際限のない 欲も全部 捨てて思い切り 絶望しなさいそうしたら 絶望は本物の 希望に変わる梅雨の日の豪雨のあとの陽射しみたいにね本物の 希望はハンパな絶望では得られない海の底の底まで落ちたら絶望しきったらその先にきっと 光は見えるはず#ネガ...
私は自分を持たないから誰かになりすますしかないまるでカメレオンのように擬態をして木の枝や葉と同じ色になってひっそりと生きている雨が降ったら 雨になりすまし風が吹いたら 風になりすましあなたが好きなら あなたになりすます常に誰かになりすまして生きて来た奪われた「自分」がどこにも見つからなくてなりすまし人生は哀しいでもそうしないと嫌われる気がしてまだ育っていない けものの自分がこの胸の中でわたしはここ...
引く波に足元をすくわれるように突然にあなたは遠くへ消えて行ったね思えば 私たちはいつも砂の上に 家を建て砂の上で 抱き合い砂の上で はしゃぎ合うだけのそんな関係でしか なかったんだね砂の上では全てが小さな波に いとも簡単に飲み込まれる砂の上で 出会って砂の上で 別れたあなた寄せては返す 波次第でいつかは覚める 夢まぼろし砂上の楼閣砂上の あなた#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
朝 目覚めると敗北 を覚える何十年分の一日の始まりを 思うと昨日のままでいさせて欲しい と心が 叫ぶ今日の 始まりは私にとって爽やかでも 晴れやかでもなくただ忌まわしい意識が 戻っただけ昨日のままでいたくって早くに 目覚めても必死で抵抗してベッドにへばりついているそれも無駄だと仕方なく 起き上がったときのあの敗北よ私は朝に勝てないんだ私は朝に勝てないんだ永遠に昨日のままでいたいのに#ネガティブのま...
色とりどりの街並みが滲んで見える一夜限りの夢のあと熱い雫がわたしの頬をつたって落ちた昔々もこんな街並みを見た気がする極彩色の街の中にわたしも 棲んでたおぼろげな 記憶今はもうモノトーンの街にしか棲めないから夢色の街が恋しい熱い雫がいくつもいくつもわたしの頬をつたって落ちたモノトーンの景色の中で束の間の夢を見た束の間の 夢を#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
真夜中のコンビニの灯りはまるで地上の星のように闇の街に 瞬いているから私は 救いを求めるように地上の星に吸い込まれてくただ 腹が膨れるだけで救われることなどないとわかっていても地上の星だけが私の味方のように闇の街に瞬いているから地上の星はいつも私に 優しい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
うつな一日思考力が 働かず五感も 麻痺して日常の雑多な事柄の中に死にたい が散らばっているまた起きちゃったくすりが残ってる頭いたい 死にたい 買い物寒いから行きたくない 死にたいAmazonで欲しい物買おうかなやめようか 死にたいしんどいからだ重たい 死にたいごはんの支度 めんどくさい ...
一秒一秒 確実に皆 平等に墓場に 向かって歩いてるそして人生は 一度きりで済む二度 生きることはないそれだけが私の救いこの苦しみは墓場に着けば終わりにできる霧氷に凍った 木々にたくさんの悔いを封じ込められたまま果てたとしても朽ちた葉のようにたったひとつの夢さえ花 開かせずに果てたとしてもそんなことどうでもいい死に向かって歩いている死に向かって歩いているその事実さえ感じることができるならそれでいい#...
うわの空 どこの空くもり空寒い空私の心も 遠い空1月23日午後3時から会議買う物 ネギ トマト 食パントイレットペーパー ・・・・様々な所用や心配の 雲に晴れ間が 見えない暗い空毎日 晴れてた若い空もう戻れない青い空大人になって 知った社会的責任という巨大な暗雲の重たさあのどこまでも青かった空が 恋しい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
祭り 祭り祭りが 近づくと人々は 喜ぶ祭り 祭り祭りが 近づくと人々は 高揚するその陰で ひとり祭りから 逃げ出してひたすら 息を潜める私私に 祭りは無縁私に 祭りは無用私に必要なのは弔いだけ私に祝うものはない騒がしい静かにしてそう懇願しても街中が 騒がしい地中の虫のように私は地下に潜ってひとり亡くした者たちを弔う#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
梅雨の日の雨のように何を見ても 涙が出るの胸がくっ・・・と痛み 知らぬ間に熱い涙の粒が 幾つも幾つも頬をつたって悲しみの雨が降る緊張でパンパンに張った糸を緩めて何年も何十年も泣けなかった分の悲しみの涙が雨になって降りそそぐ涙の雨で どんなに土砂降りになっても悲しみを しっかりと引き受けて悲しみと 向き合って歩いて行ける 自分になれたらきっと楽になれるはず#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩...
見棄てられ不安を起こして大荒れに 荒れた夜こんなとき 一人で絶叫するくらいしか方法がない私一人でもひとりぼっち ではないと感じられるために目には 見えなくてもちゃんとずっと 広い世界に見守られていると感じられるためにむしろ 目に見えるメールや 笑顔や言葉に頼ることほど不確かなものはないと本当にわかるために一体 どれくらい時間がかかるのだろう自己否定から 始めてしまった人生の道はこんなにも まわり道...
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毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...
わたしは 涙幾つも幾つも零れては人々の悲しみを浄化するわたしは 涙わたしは 雨路面を叩きつけて降りしきるけれどすぐにあがって陽射しに溶けるわたしは 雨わたしは 水川の流れに逆らわず人々ののどを潤すわたしは 水わたしは 朝露大きな葉の上を転がって朝陽に暖められて光るわたしは 朝露涙になる雨になる水になる朝露になるそしてわたしはいなくなる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
白猫の私を見上げるあどけない表情がたまらなく 愛おしいこの子の存在が私を人間たらしめている春の宵が街を包む私を包む生きている限り苦しみは 途切れることがない一体何の試練なのかと叫びたくなるだけど季節を感じられるならまだ 大丈夫白猫を愛おしいと思えるならまだ 大丈夫苦しみの余り人の心を失うのが 怖くって恨みや憎しみだけに心を支配されてしまうのが怖くって何度も 白猫の頭を撫でて窓を開けて風の香りを感じ...
悲しみのその先には一体何があるのだろう私の頬に零れた涙を春の夜風がそっと拭って行く悲しんで憎しんで傷つけ合って血を流して絶望の淵で膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば悲しみが深い分繋ぐその手は温かい悲しみも憎しみも他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに 消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろうかいつか悲しみのその先に辿り着き何...
1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんの命はあと1ヶ月とお医者さんにいわれましたまだピンピンしていたおかあさんがあと1ヶ月でいなくなるわたしにはよくわかりませんでした1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんはもうすぐ死ぬ患者だから雑に扱われましたもうすぐ死ぬ患者だからだいじにして欲しいのに雑に扱われました1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にまし...
夜明けの空は赤紫色をして私には見えない希望を告げているらしいはらはらと舞い落つ桜の花びらは短いいのちを生きて 散りゆく天国も地獄もないあるのは有限なこの現実と無限に広がる永遠の虚無天に向かって誰のせいにすればいいのかわからないこの世の苦しみを叫ぶなぜ私は産まれて来たの?私は誰でもなく選ばれた者でもないのにと誰も知らない孤独な女の恨み節#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
長いこと生きていると全てに疲れて生きるのをやめたくなるもう疲れた悩むことに苦しむことに人はなぜこんなに長く生きなければならないの?もうこの体もすさんだ心もいらない全てを水に 流して雨になって誰かの涙になって川の水になって海に出たいたった一滴でいいあの大海のたった一滴になってこの忌まわしいわたし という存在をなかったことにしたい苦しみだけだったわたし という歴史に幕を 降ろしたいカーテンコールはあり...
青い空と 白い雲のその下の 下で孤独に つまづいて足を くじく不穏に ぶつかって青あざを 作る恐怖に 突き飛ばされて擦り傷を 作る痛くて寒くて悲しくて青い空と 白い雲のその下の 下でひとり遠くに見える空を 見上げて手を伸ばす青い空と 白い雲のその下の 下はいつの日も 苦難の景色が 広がっている青い空と 白い雲のその下の 下は いつの日も灰色の現実色とりどりの花も木も 草も灰色に映る灰色はわたし色越...
明日が来るまた 明日が日は 昇るまた 目に痛い日が世代は 替わる子は 育ちその子が また 子を産み育てなのに1分も 1年も私には 同じことやがて私は消費され消えて行くだけ道端の石ころみたいに土足の足に 踏まれてももう 叫ぶことさえできずに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
あなたの背中に広がる海にわたしはいつも抱かれてたあなたの言葉の海はときにさざ波になりわたしの体はゆらゆら揺られあなたの言葉の海はときにわたしを深い青へ沈めあなたの言葉の海はときに荒波となりわたしは溺れに溺れそれでも海を持つ人はあなただけだからわたしはあなたの背中に広がる海にいつまでも抱かれていたかったのにある日あなたという海が消えた海を突然失ったわたしはまるで砂浜に打ち上げられた魚のように息もでき...
雨に打たれました突然の通り雨でしたあなたの目から涙が零れるのを見ました雨に洗われた光る街を見ました雨に打たれました私の服が冷たくなるのを感じました雨に身を任せるのが自分には 似合いな気がしました雨あがりの夕陽が街中を暖めてくれました私はあなたに生きる心をもらいました苦しくても生きる心をもらいました雨に濡れても生きて欲しいとあなたは私に言いました苦しみの向こう側にあるはずの大事なものを教わりました雨...
孤独の風にこの胸が 痛い終わらない冬にこの身が 痛い痛いのは生きているから苦しむのは生きているから楽になりたい楽になりたいとどんなに願っても楽はこの手に掴めない生きている限り苦しみ続けるのが私 だともうわかってる楽 は私にとって永遠の 憧れ決して手に入ることがないだから せめてうたかたの夢を見て苦しみの現実から逃避するうたかたの夢はすぐに消えると知っていながら悲しみの涙を封印しては酒に酔うみたいに...
心の隙間を一時の夢で埋めることを覚えてしまった隙間が埋まると楽になるいつもの苦痛が嘘のように楽になる口の中で一瞬で消える生クリームみたいに甘い甘い甘い夢一時の夢はすぐに冷めてまた心の隙間が大きくなって苦しみが戻って来るのを知りながら一時の夢で心の隙間を埋めるああ 楽だ気持ちが良いなんて なんて甘いんだ?一時の夢は麻薬のように私の心の隙間に巣食う麻薬は自分の意志ではやめられない一時の夢をずっと見てい...
あの頃に戻りたくて束の間の夢が見たくて過去行きの電車に乗った車内は混雑している皆 それぞれの過去に戻りたいのだろう 胸を躍らせてあの頃にみんなが待っていてくれた友達恋人仲間たち桜の花が舞うまでの僅かな時やがては散りゆく束の間の夢帰りは現在行きの電車に乗っていつもの日常に戻らなくてはならない戻りたくなくて夢を見ていたくて現在行きの電車の中わたしは泣いた人は歴史を重ねれば重ねるほど過去行きの電車に乗り...
雨よ雨どうか 私のケガレをキレイに 洗い流しておくれ雨は 夏の到来を私にそっと囁いて降っているケガレの私にも雨は風は 優しいハレの舞台で 輝く人ケの日常で 働く人私は ケガレて息を潜めて 闇に棲むケガレているからこんなにも苦しいケガレているからこんなにも悲しい私は ケガレている雨よ雨どうか どうか私のケガレをキレイに 洗い流しておくれせめて ケの日常でくつろげるように白猫一匹 引き連れて私は彼女に...
雑然とした テーブルの上飲みっぱなしの マグカップ吸殻だらけの 灰皿丸かじりした トマトの芯ひとりぼっちの 吹き溜まりもしも 向かいに誰かが いたらテーブルの上はこんなに寂しくなかったろう止まった 時計渇いた 心冷めた 珈琲伸びて行く 爪ひとりで 零す 涙は誰にも 拭ってもらえないひとりで 語る 物語は誰にも 聞いてもらえないひとりで 感じる苦痛は誰にも 癒やしてもらえないひとりぼっちの 吹き溜ま...
桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている桜の花は愛した我が子の化身と信じて泣いているあどけないあの瞳柔らかなあの体を抱きしめたくてももう二度とあの子は帰って来ないから桜の花が舞えば舞うほどあの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている春爛漫の陽だまりの中あの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#猫#ねこ#...
苦しみ喘いで見上げる 空の果てには一体 何があるのだろうあの空の果てにはやっぱり苦しみの続きが待っているだけなのだろうか私は いつも苦しみの物語ばかり創ってる楽しみや喜びの物語を創ろうとはしないで苦しみや悲しみの物語ばかり創ってるそれが「この世の苦しみ」だと勘違いしてこの世は苦しみや悲しみばかりじゃない楽しみや喜びも沢山 あるはずだなのに勘違いしている私は苦しみや悲しみの物語ばかり書き続ける物語を...
どこかで誰かが 死んだだけどこかで誰かが 苦しむだけどこかで誰かが 泣いただけどこかで誰かが 汗してるだけ余りにも穏やかな 春の景色が 嘘のように今日もどこかで誰かが 死んで誰かが 傷つき私はここで 苦しみ続ける満開の桜がまぼろしのようにどこかで誰かが血反吐を吐いてどこかで誰かが飢えている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
私はこんな人間だとそれで 良いんだとそれが 良いんだとまどろみの中で ふと思う時体中の力が抜けて瞼の裏に 海が広がるまどろみから 覚めると体に 力が入って海が 消えるじりじりと首を絞められていくようで息をするのもままならない私はこんな人間で良いんだと無限に広がる まどろみの海が昼も 夜もいつのときにも 広がったらこの 窒息する思いも鳩の群れが 一斉に放たれるように一瞬のうちに 消えるのに#ネガティ...
根拠のない 不安と勝手に作った 孤独と満たされぬ 本能とわたしはなんて似合いなのだろう眠れぬ夜に明日の不安をひとつふたつと数えてはもっと不安になって春の訪れを知りながら冬の気分で自分を孤独に追いやっているだって初夏の青のように光る風のように輝いていた時はもうとうに過ぎ去ったから大事なもの全て失ってひとりわたしに残されたものは途方もない 孤独とこの身が よじれるような不安だけだったから根拠のない 不...
ひとの冷たさに 傷つくよりもひとの優しさに 傷つくほうがずっと心が 痛いひとの悪意に 傷つくよりもひとの善意に 傷つくほうがずっと心が 痛い主観というフィルターに曇った善意はわたしの心に土足で入って来るから痛い見当違いな優しさはわたしの心にぐさりと刺さって痛い痛いのはそこじゃないと言っているのに気がつかないこっちが痛いと言っているのに気がつかない善意と悪意は紙一重冷たさと優しさは表裏一体それならい...
ひとり という病が痛いので仕事を休むひとり という病が苦しいので布団をかぶるわたしは重症な ひとり病ひとり病という持病はなかなか治らないこんな初夏の風に吹かれても孤独で草木がこんなに青くなっても悲しくて時の流れはナイフになって毎年 毎年この胸に刻まれるひとりが不安でひとりが怖くてひとりが痛くていつだってだれかを求めてる癖にひとりになりたがる 矛盾を自分でも持て余しているそれがひとり病の症状ひとり病...
堕胎された 胎児の夢をわたしも一緒に見つめてる堕胎された胎児の夢は過去に通じる道の途中の遠い夢生まれ出たかった いのちと生まれ出たくなかった いのちが語り合う堕胎された胎児の夢は悲しいまでの母への信頼裏切らない裏切らないどこまでも母を信じて産まれる準備をしていたのわたしと胎児はそんな夢の言葉をいつも 交わしてる暖かだった子宮の海でゆらゆら揺れて眠りつづけたあの夜を母に声をかけられて優しく目覚めたあ...
いつものように洗濯物の Tシャツと靴下を干しっ放しにして取り込まなくちゃと思いながら汚れた食器を洗いながらふと 消えるただ日が昇り日が沈むのとおんなじようにふと 消える静寂の冬を堪え春のない人生を悔いながらふと 消える何事もなかったかのようにふと 消えるいつものように小鳥たちが楽しげにさえずり賑わう街の隅っこでふと 消える誰も誰も気づかないひとつやふたついのちが消えたところで街の表情は何も 変わら...
人生の ほころびを慣れない手つきでひと針ひと針縫っていたら指に針が刺さって血が 滲んだ途切れた 歴史をひと針 ひと針縫っていたら空が白んで来た穴だらけのわたしの人生のどこをどう縫い合わせたらちゃんと つながるのかわからなくて歴史の断片をどう繕ったらちゃんとつながるのかわからなくて時系列がばらばらでずっと昔のあのいのちとの別れがつい 昨日の訃報のように悲しくて昨日のうつうつとした一日が遠い昔のことの...
病が春の気配に 合わせて呼吸している春の気配と病の呼吸とが 重なるそれは悲しい調べとなってわたしの耳に小さく響く病が 呼吸している病が 呼吸している苦しみ色に染まった海と病の呼吸が重なるそれはモノトーンの景色になってわたしの目の前に広がるひと呼吸ひと呼吸が苦しみに悲しみになる病が呼吸している病が呼吸している呼吸が乱れる度わたしは自分の病が終わらないことを改めて 知る#ネガティブのままでいい#シニア女...
貪欲な野生と無駄な理性がわたしの心を かき乱す良い自分と悪い自分に心は 引き裂かれて波打ち際から町の路地裏まで悲しみは つづく終わらない 葛藤と分裂の旅の中止まらない涙の雫は雨になり星になる大切な人との別れも温かだった時もみんな みんな涙に込めてこの引き裂かれた心を洗い流す野生の声にただ従って長い長い旅に出る#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
伸び放題の髪の行方を両手で 追えば指先を 見失う頬つたう雫を中指で拭えばほんの一瞬熱さが走る朝の陽射しはわたしに今日を 教えてはくれない春はわたしに未来を教えてはくれない無名 という風に吹かれてわたしは自分の帰る家も自分が何者かさえ忘れ果ててしまうそれが悲しくてやりきれなくてウォッカのグラスを何度も傾けてしまうまるで迷子になった幼子が母の行方を探すように自分の名前を自分の行方を探してる#ネガティブ...
使い古しの いのちには安物の服が よく似合うすっかり摩耗した 心には狭い部屋が よく似合うなんて自嘲気味になるのは空が余りに青いから春の景色が遠いから摩耗した心が痛い終わらない日常に堪えて心は 一層摩耗する摩耗した心ではこの目にいつもフィルターがかかって真実が見えなくなるフィルター越しに見る景色は主観 という名の偽りの景色偽りの景色だけを見ている限りきっとわたしは 救われないフィルターを外して本物...
安定剤がまわってベールがかかった頭はわたしの中の「人間」を消す沸々とした感情を消すひとが死のうが生きようがわたしにはかんけーないそんなに戦争がしたいならすればいい喜んで 真っ先に撃たれるわ急所を 外さないで一発で仕留めてね全て どーでもいいなんでもいい失うものも大切なものも べつにないわたしを支えてくれる人もべつにないけだものは いつも一匹で生きるからどーでもいいなんでもいいけだものに戻る時間はな...
空の片隅塀の中わたしの住まいは 独居房懲役30年目の春は何も変わらぬ灰色の壁見えない 看守の管理下でわたしに自由は何もなくただ懲役に出かけては行進をして房に帰るだけの日々いつ出所できるのか誰も教えてはくれず空の片隅塀の中夢見るシャバは極彩色いちめんの空踊る風何の罪を 犯したかわからぬままの塀の中何の罪を犯したの?空の片隅塀の中思い出せない自分の罪懲役30年目の空がたとえ晴れても出られない夢見るシャ...
不安の波が海のように寄せては返す突風が閉ざした窓を 叩くと春の のどかな景色とは裏腹に心は色を 失って逃げても逃げても私は不安に 抱かれてしまう逃げきれない不安に 抱かれて過ごす日はまるで 春とは思えぬほどに寒い幼い日繰り返し繰り返し擦り切れるまで聞いたレコードみたいに不安は 繰り返し繰り返しその恐怖を わたしに囁くあの頃の 強烈な不安に時が 後ずさりしてわたしを幼子に 戻す幼子のわたしはこわい・...
絶望にも孤独にもすっかり 慣れてしまった自分が怖いキズナとかキボウとかの意味がもうわからない挫折とか後悔とかそんな言葉たちとのほうが親しくて悲しいとか苦しいとかそんな言葉たちと暮らしていると気力を ごっそり奪われてこの暖かな季節さえ感じない夕陽と一緒に心は沈む朝陽の訪れは毎日 こわいわたしは生きているのか死んでいるのかそのことにももう自信がない生きているのかも知れない死んでいるのかも知れないべつに...
わたしの肩に悲しみの 雨が降るわたしの頭上に悲しみの 雲がかかるわたしの傍らで木の葉が 悲しみに揺れる心は 悲しみに満ちて森羅万象が 悲しみに濡れる夜鳥たちも 悲しみに鳴き声を失って森の緑も 悲しみ色に霞みわたしの涙が 悲しみの雨を呼ぶ悲しみに 眠り悲しみに 目覚め悲しみに 歩き悲しみに 時を刻むそれでも生きろと人は言うそう言われるとまた 深い悲しみに 襲われる悲しみの雨に濡れた 服が重たいわたし...
ひとが息絶える音を聞く息絶える音を 聞く度にまたひとりになったと 思う闇の中に棲んでいるとひとの息絶える音が聞こえて来る音のしないその音はひとり息絶える度しん と鳴るしん と鳴るしん と鳴る生を全うしたいのちの終わりその最期の景色はひとりひとり皆 ちがう春のような暖かな景色冬の荒れ野のような虚しい景色その景色をわたしも一緒に見てまたひとりになったと 思うひとが息絶える音が聞こえるひとの最期の景色が...
春の 宵に夢も 見れないただ日常という 病魔がこの体にとり憑き老いた 涙がこの目に光る矛盾や不条理をいくら訴えてもその声はかき消されるのがこの世の常日常という病魔に夢を奪われ明日を奪われやがてわたしは居場所を追われるどこに辿り着けば安らげるのかだれか 教えてこの日常という病魔に侵された心に暗雲が垂れこめて季節の風も感じない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
昨日の夢が今日 破れて今日の うつつが明日を 潰す母との共食いやら父からの逃亡やら小学校・中学校という刑務所に服役するやら病の訪問やらそんなことばかりつづいた人生心の前科が 多過ぎてその数さえ 忘れ果て母の背に 隠れて見上げた幼かったわたしの目に映ったのはやさしい世界ではなくてこわい こわい世界だった昨日の夢が今日 破れて今日の うつつが明日を 潰すこれだけの長きに渡り病に苦しんだのだからせめて仮...
自分がいま ここにいることにさえ自信が なくてはらはら 舞い散る桜吹雪と一緒に過去へ 消えてしまいたくなる毎朝の儀式目覚める時は いつも犯してもいないはずの自分の罪に動悸がして一体わたしは何をしたの?と胸を押さえて布団を蹴る目覚める時はいつもああそうかわたしはひとりだったんだっけと毎朝の訃報に毎朝改めて 悲しむひとりひとりのまどろみの中で孤独は いつも情け容赦も何もなくわたしの胸に突き刺さる#ネガ...
初夏の気配を 感じて草木や花たちと 共に笑ってツバメの来訪を ただ喜ぶそれだけの存在私は 「わたし」でなくなって自在に自在にどこにでも広がって季節の便りを人々に知らせるやわらかな風になって泣いている人の頬をそっと撫でるそれだけの存在自意識に苦しむことも失ったものを嘆くことももう なくなってただ花びら一枚の開花を喜ぶ自分の 我に囚われることももう なくなってただ渡り鳥たちの無事を 祈るこの世の矛盾や...