「青空文庫」の作家、高野敦志の世界

Sonny Rollinsの《The Bridge》

ソニー・ロリンズは1930年の生まれ。元号だと昭和五年、僕の母と同い年だから誕生日が来れば92歳になるはずだ。ジャズ・ミュージシャンは酒と麻薬に溺れて、30代か40代で命を落とす場合も多いのに、このような長命を保っていられるのはなぜか。 一説によれば、限界を感じても自暴自棄にならず、活動を休止して腕を磨いてきたおかげだという。また、ヨーガの修行を行ってきたことも、健康の維持のみならず、太い音色を出し続…

2022/04/30 02:57

「君のまだ見ぬOGASAWARA（小笠原）＋1」(ePub)

「僕の人生観を変えかねないような世界を、垣間見せてくれたのは海そのものである」 小笠原諸島の自然と接した体験を、詩的な文体で印象的につづったエッセイ「君のまだ見ぬOGASAWARA」をアップロードします。「東洋のガラパゴス」にあるジャングル、海の生物、島々のたどった歴史に触れてみませんか。 改版にあたり、巻末にエッセイ、リュック・ベッソンの『グラン・ブルー』を加えました。 以下のリンクからダウンロー…

2022/04/30 02:45

星新一の「地球から来た男」

産業スパイだった男が捕らえられ、未知の星にワープさせられてしまう。男が来た星は地球によく似ており、地球に残してきた妻子そっくりの家族もいる。 男は地球への恋しさが募り、自分をワープさせた会社に乗り込み、地球に戻すように懇願するが相手にされない。普通なら、地球以外の星にワープさせられたという前提自体がおかしいと気づくはずだ。捕まえた産業スパイを脅かして、車で郊外に連れていっただけだと。 地球…

2022/04/29 02:41

琉球弧を旅して（pdf）

沖縄本島、久高島、宮古諸島、石垣島、竹富島、西表島と巡った若き日の記録です。中国と日本の文化が融合し、本土とは異なる歴史を歩み、亜熱帯の自然が広がる沖縄は、日本であって本土にはない光景が広がっています。青春が終わりかけた頃に訪れた沖縄への思いがこもっています。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニタ…

2022/04/29 02:31

Twitterをフォローしている方へ

Twitterは言論の自由を重視する大富豪、イーロン・マスク氏に買収された。政府や大企業に都合が悪い内容を検閲して、ツイートを削除したり、リツイートを外したりしてきたTwitterが、自由な言論の場となることを期待している人が多いだろう。 ただ、イーロン・マスク氏に買収されても、検閲がただちになくなるかは不明である。氏はTwitterの有料化も視野に置いている。とはいえ、すべてのユーザーに適用されるわけではなく…

2022/04/28 02:51

『高野邦夫句集』(ePub)

日本詩人クラブ、俳人協会会員だった高野邦夫が、一九八七年（昭和六二）に、芸風書院から刊行した『高野邦夫句集』を原本にし、俳句に詳しくない読者向けに、ふりがなと多数の注を加えました。多摩丘陵の自然、日常生活の幸せ、工場地帯の風景、闘病生活、文学への思いを綴った句集です。 以下のリンクから、ダウンロードできます。 kushuu.epub …

2022/04/28 02:16

ブースター接種は危険！（2）

新型コロナウイルスのワクチンは、いまだ治験中のものを、特別に承認して接種しているのである。治験の調査するために、ワクチンにはプラセボの生理食塩水、猛毒ワクチン、比較的毒性の低いワクチンの3種類が含まれている（https://twitter.com/HimalayaJapan/status/1517749198057185280?s=20&t=HinBTVcIl7k2QOeNkWN7DQ）。猛毒ワクチンに当たるかどうかは、ロシアンルーレットをやっているようなもので、何も起きていないの…

2022/04/27 00:17

『西海道の旅』(pdf)

古来、九州は西海道と呼ばれていました。火山が作り出した壮大な自然と、早い時期から流入した外国の文化・文明、それによる繁栄と歴史の悲劇、九州が日本の他の地方と異なるのは、外に開かれた国境の土地だったということです。 僕が三十代から五十代にかけて九州各地を旅して、忘れられなかった記憶を一つの紀行としてまとめてみました。旅をして何を感じたか、それが人生に意味を与えてくれるのです。 今回はパソコ…

2022/04/27 00:11

ブースター接種は危険！（1）

新型コロナウイルスを接種して亡くなった人は、どれだけいるのだろうか（https://twitter.com/iminnhantai/status/1518216686327189506?s=20&t=HinBTVcIl7k2QOeNkWN7DQ）。私の伯母はファイザーの2回目で、脳出血を起こして亡くなった。モデルナ1回目で発熱を繰り返し、2回目で味覚が失われ、3回目で常に寒気を感じ、頭の中が真っ白になり、自分が自分でなくなってしまった。これは知人から直接聞いた話である。 ただ、…

2022/04/26 02:57

芥川龍之介論（pdf）

芥川龍之介の「河童」「蜘蛛の糸」「藪の中」の三篇を中心に論じたものです。芥川の作品がお好きな方は、ぜひ目を通して下さい。 今回はパソコンですぐに開けるpdf版をアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。 akutagawaron.pdf iTunesからダウンロード…

2022/04/26 02:53

オラフ・ステーブルドンの『スターメイカー』

主人公は夜の散策をするうちに、体外離脱して宇宙への旅に出る。他の惑星の人物に憑依して、相手と語り合いながら、未知の宇宙を旅していく。そこでは船舶のような人類、小鳥のような人類、植物のような人類と、奇妙な人類のオンパレードである。ただ、博物誌を読んでいる感じで、その星の人類を論じる場合も、地球の人類の問題を引き写している印象が否めない。 物語は知的生命体の記述から、星を人工的に作り出したり、移…

2022/04/25 02:18

小説「五分の魂」(pdf)

小学校の分校が併設された喘息病棟に、甘やかされた子供たちが、病気に打ち勝つために入所させられていた。人々の善意で運営されていた施設では、子供たちの心は屈折していた。絵本を描くのが好きな少年豊は、思いも掛けないいやがらせを受けて……。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリ…

2022/04/25 02:10

Telegramの登録とインストール（2）

前回、iPod touchとガラケーで、Telegramを登録する方法を公開したが、僕が持っているのはガラケー風の携帯で、厳密に言うとOSはAndroidである。iPod touchにアプリを入れて、ガラケー風の携帯の番号を入力したら、＋メッセージ（SMS）に登録用の数字が送られてきた。それをiPod touchに入力するとTelegramが使えるようになったのである。 だとしたら、ガラケーじゃないじゃないかと言われそうだが、外見はガラケーと全く…

2022/04/24 02:35

小説「海に帰る日」（ePub)

日本が元気だった昭和の後期、遠いふるさとへの思いに駆られた母は、家を出たまま戻らない。認知症を発症した老母を見守る息子の記憶は、軍靴が高鳴る混乱期に生きる、まだ若かった母の面影を追っていく。 自作の小説をePub形式の電子書籍で提供します。ほのぼのした世界を描きましたので、ぜひご覧になってください。 以下のリンクからダウ小説「海に帰る日」（ePub)ンロードして下さい。

2022/04/24 02:30

星新一の「不眠症」

頭を打った男が不眠症になる。枕を替えても、酒を飲んでも眠れず、数ヶ月不眠症が続いている。医師の診断を受けると、眠れないのなら、その時間を有効に活かせばいいと言われる。そこで、男は二十四時間働くようになる。 ところが、恋人とホテルに行って、相手が眠っても自分は起きている。言いようのない寂しさに襲われ、ふたたび医師のもとを訪ね、どうにかして眠らせてほしいと言う。非常に高価な薬を注射してもらったの…

2022/04/23 02:04

第三版「男はつらいよ」おぼえがき(ePub)

山田洋次の映画『男はつらいよ』の最新作「お帰り 寅さん」をはじめ、「少年寅次郎」とそのスペシャル版、「贋作 男はつらいよ」など、最近の情報を増補しました。 山田洋次の『男はつらいよ』は、葛飾柴又を舞台にテキ屋稼業で全国を旅した車寅次郎を描き、国民的な人気を博したシリーズです。寅次郎が訪れた土地や、ヒロインについて感じたこと、思い浮かんだことをまとめてみました。制作された全作品を年代順に並べ、…

2022/04/23 01:47

三島スカイウォークの吊橋（2）

スカイウォークの前で記念写真を撮った。全長四百メートルあるという。吊橋なので多少は揺れるが、かなり頑丈な造りなので怖いという感覚はない。床下の穴からは谷間が見えるが、手すりもかなり高いので、風景を眺めていて落ちることはない。 富士山は笠雲が少し切れた。真冬だというのに、山頂は雪が余り積もっていない。マグマが上昇してきて、地熱の影響で積もらないのか？ 今年は例年より気温が低いというのに。 駿…

2022/04/22 01:34

逆接の表現(pdf)

外国人が日本語を学習するとき、戸惑うことの一つは類似した表現である。英語圏の学生が和英辞典を引いて、英語で違いを理解しようとしても限界がある。やはり、典型的な例文を覚え、違いがどこにあるのか教師に質問するしかない。 以前、「は」と「が」の違いについて、「と」「ば」「たら」「なら」の区別について書いた。今回は逆接の表現を取り上げることにする。日本人のように完璧に違いを使いこなすのは難しいので、…

2022/04/22 01:17

Twitterはどうなるのか？

イーロン・マスク氏がTwitterの株を買い占めて、経営権を握ろうとしているが、それを阻止しようとする動きもある。氏はTwitterがツイートを削除したり、一部のユーザーのアカウントを凍結するなど、検閲を行っていることを問題視している。犯罪行為に関わらない限り、言論の自由は最大限に保障されるべきだからである。 氏はTwitterを閉鎖したり、ドメインをTelegramに変更する必要はないと言明しているが、それはTwitterが…

2022/04/21 02:57

ネルヴァル Nervalの「緑の怪物」(pdf)

19世紀フランスの狂気の詩人、ジェラール・ド・ネルヴァルの短編「緑の怪物」を新訳でお送りします。夢と現実の間をさまよいながら、シュルレアリスムの先駆的作品を生み出し、20世紀になってから再評価されたネルヴァルですが、今回紹介するのは、ネルヴァルの狂気の側面がうかがえる怪談です。 作中には多数の固有名詞が出てきますが、余り気にせずに読み進めて下さい。注釈は最低限にとどめました。今回はパソコンですぐ…

2022/04/21 00:47

Telegramのインストールと登録

テレグラムはLINEのように、電話をかけたり、文字によるチャットをするアプリである。日本語版が出ていないので、日本ではあまり普及していないが、TwitterやFacebookと違って、政府に都合が悪い記事を投稿しても、削除されたり、アカウントを停止されたりすることはない。トランプ大統領やウクライナ戦争に関する情報も、検閲されることがないので、自由なコミュニケーションツールとして、日本でも使用する人が増えつつある…

2022/04/20 00:54

琉球弧を旅して（ePub）

沖縄本島、久高島、宮古諸島、石垣島、竹富島、西表島と巡った若き日の記録です。中国と日本の文化が融合し、本土とは異なる歴史を歩み、亜熱帯の自然が広がる沖縄は、日本であって本土にはない光景が広がっています。青春が終わりかけた頃に訪れた沖縄への思いがこもっています。 以下のリンクからダウンロードしてください。 Ryukyu.epub iTun…

2022/04/20 00:00

三島スカイウォークの吊橋（1）

天候が回復して晴れてきた。気温もそれほど低くない。青巒荘の露天風呂に、もう一度入ることにした。周囲の緑もよく見えて、温泉の雰囲気を十分に味わうことができた。泉質もすばらしかった。 朝食を済ませて、午前十時にチェックアウト。バスで湯河原駅に出た。東海道本線の三島駅で下車し、元箱根行きのバス停を探す。東海バスの一日乗車券が割安なので、買うことにした。バスに乗り込むと、スリランカ人の若者が、男女二…

2022/04/19 03:32

ビーバップとその周辺(pdf)

ビーバップBebopとは、1940年代に起こったジャズのスタイルで、神業とも思える速さで原曲をアレンジし、即興演奏するジャズの一派です。チャーリー・パーカーをはじめとするミュージシャンのアルバムについて、恣意的な好みで選んだエッセイ集です。これを読んで好きなアルバムを、ぜひ見つけて下さい。今回パソコンですぐに開けるpdf形式でアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャ…

2022/04/19 02:02

ロシア政府が日本政府をネオナチに認定？

ロシアのスプートニクニュースによれば、日本がウクライナのアゾフを、テロリストのリストから外したことは、日本がネオナチと共犯関係にあることを示すとして、ロシア側は日本を激しく非難している（https://sputniknews.com/20220413/moscow-dubs-japan-a-neo-nazi-accomplice-for-dropping-ukraines-azov-battalion-from-terror-list-1094739470.html）。 さらに、日本が非人道的な政権の側についたのは、これが初めてで…

2022/04/18 01:46

写真とエッセイ「立山黒部アルペンルートの旅」(pdf)

本州にもこんな美しい風景があったのか！ 立山、室堂高原、黒部峡谷鉄道の旅を、写真とエッセイで紹介します。現地で撮影した峡谷や高山の画像を、多数収録しました。 ただし、pdfに加工する過程で、画像がかなり圧縮されています。高解像度の写真をご覧になりたい場合は、ePub版をiPadのiBooks（https://itunes.apple.com/jp/app/ibooks/id364709193?mt=8）などでご覧ください。 pdf版をダウンロードするには、以下の…

2022/04/18 01:37

感染を防ぐ鼻スプレー（2）

以前、Xlearという鼻スプレーを紹介した。肺炎双球菌、インフルエンザ、グラム陰性球菌、新型コロナウイルスなどの増殖を防ぐほか、鼻孔の埃や花粉を除去してくれる。鼻の炎症も緩和してくれるようだ。 薬品ではないから、中毒性はなく、作用はマイルドである。一日何回使ってもいい。鼻炎で悩んでいる場合、ヨーガでは塩水で鼻を洗えばいいと言うのだが、テクニックが必要で、慣れないと鼻の奥がひりひりする。Xlearは刺激…

2022/04/17 01:29

詩と人生「蝶と猫」(pdf)

日本詩人クラブ、俳人協会の会員だった父、高野邦夫が、生前に行った詩と人生に関する講演を文字起こししたものです。軍国少年として予科練に志願し、終戦を境に価値観の崩壊を体験したこと、教員生活や闘病生活を通して、詩とは何か、いかにすれば詩が生み出されるかについて語っています。講演のほかに、若い頃の写真や略年譜、自身の青春について述べた肉声も収録されています。 今回はパソコンですぐに開けるpdfを公開…

2022/04/17 01:10

日本が戦争に巻き込まれかねない！

航空自衛隊が空中給油機をウクライナに供与したことで（https://twitter.com/nonbirisan88/status/1510964521841483779?s=20&t=lp4bzlfmBCN4Q7NUiHOoaw）、ロシアは日本を敵国扱いするようになった。岸田政権がこのままウクライナ支援を続けたら、日本はロシアに攻撃される恐れがある。すでにロシアは日本海で、ミサイル発射の演習を始めている。 日米安全保障条約があるじゃないかと言うかもしれないが、ロシアはバルト海…

2022/04/16 01:39

第三版『アイヌモシリへの旅』（pdf）

北海道各地にあったユースホステルに泊まりながら、大自然に触れた心の旅をつづりました。成人して間もない大学生が、初老に至るまでの全8回の旅の記録をまとめました。 第三版では、広尾線や士幌線、砂原支線など、鉄道をめぐる旅や、冬の北海道の美しさ、消えつつある風景など、過去と現在に思いを馳せる全10章を増補しました。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フ…

2022/04/16 01:30

身代わりの死

被告「私は閣下の身代わりです。閣下はすでに処刑されてしまったわけですから、私はお役御免になるはずです。その私がなぜ死刑にならなければならないんですか。身代わりになったのは、閣下の命を守るためであり、そのために犠牲になることはいといませんが、閣下が亡くなられた以上、私まで命を奪われるのには納得いきません」 裁判官「あなたは今や、本物以上にこの国に君臨しているのです。元大統領の罪業が明らかになった以…

2022/04/15 00:47

「は」と「が」の使い分け（第3版）

日本人が何気なく使っている「は」と「が」は、外国人の日本語学習者には、なかなか習得することが難しい。同様の区別がある韓国語の話者なら、すぐに理解してもらえるが、中国人や欧米人には、煩雑すぎてなかなか理解してもらえない。読んだり聞いたりする分には問題なくても、いざ表現する段になると、上級レベルの学生でも間違えてしまうことが多い。 古代の日本語では主題の「は」は、用いられていたが、主格の「が」の…

2022/04/15 00:42

星新一の「生活維持省」

NHKのBSプレミアムで毎週午後9時45分から、「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」のシリーズ」を放送している。星新一のショートショートの中で、代表的な作品を15分のドラマに仕立てた物である。 第1回の「ボッコちゃん」では、人間そっくりのホステスロボットが登場した。現代のマスコミの欺瞞を、予知するかのような内容である。有名人そっくりのロボットが、テレビの画面に現れると、本物が出ていると思い込む国民…

2022/04/14 03:05

青海の白い雲(pdf)

チベット旅行記『懐かしのチベット』の続篇です。2000年（平成12）の夏に、チベット人が居住する青海省から甘粛省にかけて旅した記録です。今回は日本人は僕一人で、中国人のガイドと運転手の三人で行動しました。『青海の白い雲』と名づけることとし、エッセイ「チベット人との語らい」を加えました。パソコンですぐに開けるpdf版を公開します。保存してからご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと…

2022/04/14 02:32

半世紀ぶりの湯河原（2）

今日の部屋は二階の、牡丹の掛け軸がある和室だった。新館のきれいな部屋に変更してくれていたのだ。夕食は大広間だったが、特においしかったのは、牛のステーキだった。刺身、海老の天ぷら、煮物などがあった。 青巒荘の一番の自慢は、通りを隔てた山際にある露天風呂だろう。渡り廊下が道路をまたいでいるので、靴に履き替える必要はない。男湯の扉を開けたら、すぐに閉めないといけない。女湯がその先にあるので、開けた…

2022/04/13 01:17

懐かしのチベット(pdf)

チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。 今回はパソコンでもすぐに開けるpdf版を公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニタ…

2022/04/13 00:36

半世紀ぶりの湯河原（1）

僕の父は国語の教師をしていたから、夏休みは教職員の保養所に連れていってくれた。湯河原を訪れたのは、僕が小学校二年の時で、四年の時が二回目。昼間は吉浜海岸に出て、生まれてはじめて海水浴をした。ウミガメが捕らえられ、普通は百個産む卵を七個しか産まなかったことなどを覚えている。 それから半世紀、箱根や伊豆には何回も行ったが、湯河原の駅で降りたことはなかった。今回は湯河原駅から、奥湯河原行きの伊豆箱…

2022/04/12 01:55

梶井基次郎の青春（pdf）

伊豆で過ごした梶井基次郎の生と死への思い、宇野千代や三好達治との交友関係を、美しい伊豆の自然を背景に描いた小説「厚い掌」を、パソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクをクリックすると、すぐにpdfが開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。

2022/04/12 01:50

エリザベス女王が亡くなった？

以前、イギリスのエリザベス女王が亡くなったという情報が流れたが、すぐに打ち消されてしまった。エリザベス女王が死の床にあるのは事実だと認めたようだが（https://twitter.com/chie_chan0724/status/1513083392707141637?s=20&t=v5F9ctOUwb2kX2gl5JaTjw）。本物はすでに亡くなっており（https://twitter.com/YVasPrXXKlfSUTA/status/1513138323682119680?s=20&t=v5F9ctOUwb2kX2gl5JaTjw）、テレビに現れるのは、過去の映像…

2022/04/11 04:37

『バタイユ Bataille 試論』(ePub)

20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、電子本のePubで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始まり、ニーチ…

2022/04/11 03:51

岸田戦争ごっこ政権にロシアが最後通牒？（2）

ロシア人の怒りが心頭に達しているのは、北海道の主権はロシアにあるという、領土拡張の野心をあらわにした点でも分かる。これは留萌から釧路に日ソの国境を敷くように主張した、第二次世界大戦直後の戦争状態と同じである。北方領土で地対空ミサイルの発射演習も行っており（https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031100446&g=int）、岸田政権がこれ以上ロシアを挑発した場合、日本近海にロシアのミサイルが着弾することも…

2022/04/10 01:00

SF的思考（pdf）

SFが魅力的であるのは、現実世界の枠組みにとらわれず、人間の想像力の限界に挑んで、存在するかもしれない世界を探究させてくれる点です。ここでは狭義のSFに限らず、想像力で極限の世界を描いた作家にも触れました。エドガー・アラン・ポーやホルヘ・ルイス・ボルヘス、埴谷雄高に触れたのはそのためです。小説に限らず、SFの世界を描いた映画やドキュメンタリー番組も紹介しました。 今回はパソコンですぐに見ら…

2022/04/10 00:00

岸田戦争ごっこ政権にロシアが最後通牒？（1）

日の丸振って売国に勤しむ政治家、真実を報道する使命を忘れ、高給にしがみつくジャーナリスト、英語が読めず、インターネットで情報を検索すらせずに、ワイドショーに洗脳される国民、日本人の劣化が今や限界に達した。 欧米の戦争屋に操られたのか、航空自衛隊の空中給油機が、小松基地からウクライナに向けて飛び立った（https://twitter.com/nonbirisan88/status/1510964521841483779?s=20&t=lp4bzlfmBCN4Q7NUiHOoaw）…

2022/04/09 01:00

四国をめぐる旅（pdf）

自由な空気が流れていた昭和の末、修学旅行で高校生が味わった生々しい感覚、若者が貧困化する以前のユースホステルでの光景を、四国の自然や風物とともに描きました。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

2022/04/09 00:00

小田原城の天主閣（2）

天守閣の中に入っていく。目を引いたのは、壁に掛けられた北条五代の肖像画である。北条早雲は、伊勢新九郎長氏と名乗り、生前は北条姓を名乗ったことがない。二代氏康はよそからの侵入者という印象をなくすために、鎌倉幕府の執権北条氏の姓を名乗ることにしたという。 三代氏綱は領内に善政を敷いて、人望が高かったという。豊臣秀吉の小田原攻めで、籠城を主張した四代氏政は、まさかこれほど長期間にわたって、大軍勢に…

2022/04/08 02:28

高野敦志童話集(pdf)

僕が幼児から成人するまでの思い出を元にした、「黄色いニワトリ 赤いニワトリ」「子どもの作り方」「インコのピーちゃん」の三篇を、パソコンですぐに開けるpdfでアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。ごく短い作品ですので、気軽に読めると思います。ぜひ、ご覧になってください。ちなみに、表紙の写真は幼い頃の自分です。 なお、携帯…

2022/04/08 02:02

渡辺貞夫の《My Romance》

これは若き日の渡辺貞夫が、バラードの名曲をサックスで吹いた名盤である。僕はチャーリー・パーカーの曲を吹かせたら、日本では渡辺貞夫の右に出る者はいないぐらいに思っているが、こんな叙情的な曲も吹いていたんだなと驚いた。感情の込め方が、日本人離れしてうまいと思うのだ。 1曲目のThey say it's wonderfulについては、ジョン・コルトレーンが、ジョニー・ハートマンの歌声に合わせて甘く控えめに吹いていたのが…

2022/04/07 01:11

『西海道の旅』(ePub)

古来、九州は西海道と呼ばれていました。火山が作り出した壮大な自然と、早い時期から流入した外国の文化・文明、それによる繁栄と歴史の悲劇、九州が日本の他の地方と異なるのは、外に開かれた国境の土地だったということです。 僕が三十代から五十代にかけて九州各地を旅して、忘れられなかった記憶を一つの紀行としてまとめてみました。旅をして何を感じたか、それが人生に意味を与えてくれるのです。 以下のリンクか…

2022/04/07 00:44

自衛隊がウクライナに武器輸送？

自衛隊がウクライナに武器輸送を行ったという（https://twitter.com/nonbirisan88/status/1510964521841483779?s=20&t=lp4bzlfmBCN4Q7NUiHOoaw）。3月8日に航空自衛隊小松基地から、KC767空中給油機が飛び立った。ウクライナとロシアは戦争状態にあり、ウクライナでの空爆で、自衛隊の航空機から空中給油が行われた疑いがある。これはロシアに対する敵対行為を、秘密裡に行ったという疑惑である。 自衛隊は文民統制されて…

2022/04/06 01:47

写真とエッセイ『大井川鐵道の旅』(ePub)

静岡県の大井川鐵道は、蒸気機関車の走る本線と、ダム建設のために作られたトロッコ列車が走る井川線からなり、鉄道マニアには見逃すことができない路線です。特に井川線は、日本唯一のアプト式区間を持ち、奥大井湖上駅など、絶景の秘境駅がある野趣あふれた路線です。また、周辺の寸又峡はダイナミックな渓谷に、長い吊り橋がかかり、森林鉄道の廃線跡も残る秘湯のスポットです。「大井川鐵道と寸又峡」ほか3編の鉄道関連の…

2022/04/06 01:43

Audirvana本（3）

Audirvana Studioはサブスクで、毎月利用料を払わなければいけない。音質にこだわる年配のユーザーは、高価なハイレゾの音楽ファイルを買うぐらいだから、所有しているという感覚にこだわる。利用料を払わなければ使えなくなってしまうソフトなんかに、ソッポを向いたのだろう。 そこで、日本限定で音楽配信を受信する機能を除いた、買い切りのソフトAudirvana本が発売された件については、以前書いたとおりである。それ以…

2022/04/05 03:49

増補版『「カシーナ」と脳内芸術』(pdf)

ブレインマシーンの開発は、作家のウィリアム・バロウズが「ドリームマシン」を考案したことに始まりました。日本では1990年頃に発売された「メガブレイン」が一世を風靡しました。ここではMindPlace社の「カシーナ」を使用する際のヒントと、その文化的背景についてまとめました。 改版では《Journey to the Sun》《528ヘルツCD》《レムリアの記憶》の3つのプログラムについての解説を加えました。 今回はパソコン…

2022/04/05 03:18

Pharoah Sandersの《Ballads With Love》

ファラオ・サンダースは、アメリカのジャズ・サックス奏者である。クラリネットからテナー・サックスの演奏に転じた。晩年のジョン・コルトレーンと演奏をともにしている。コルトレーンの《バラード》にも収録されている曲、Too Young To Go Steadyを聴くと、繊細な演奏をしている時のコルトレーンの特徴をよくとらえている。 コルトレーンの場合との違いを言えば、ピアノやベースとのバランスを、よく考えて作り込んでいる…

2022/04/04 02:37

小説「漁火」(ePub)

佐渡を旅した青年が、夜の海に浮かぶ漁火を眺めながら夢想する物語です。舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞し、「青空文庫」にも収録されています。表紙と「青空文庫」に書いたあとがきも加えました。今回はepub版（縦書き）をアップロードします。ePubは携帯端末で見るのに適しています。ダウンロードされる方は、以下のリンクをクリックなさって下さい。 isar…

2022/04/04 02:26

ワクチンを三回打ってGO TO トラベル？

日本政府はGO TO トラベルを再開しようとしている。ただし、その条件として、新型コロナウイルスのワクチンを、3回以上接種することを挙げている。この罠に引っかかると、旅行先が冥途になりかねない。 「ワクチンを三回打って Go TO トラベル 冥途の旅に誘う罠かな」 ノーベル賞受賞のモンタニエ博士は、新型コロナウイルスのワクチンを三回打つと、免疫不全になるのでエイズ検査を受けるべきだと発言した後、謎の死を遂…

2022/04/03 03:08

平成世相歌留多(pdf)

カルタとはポルトガル語のcartaに由来し、本来はトランプを含めた広義のカードを言います。キリスト教が伝来した頃、西欧人が遊ぶゲームを見て、国産のトランプ「天正かるた」が作られました。その後、百人一首や花札など、日本独自の物が考案されました。 子供の頃に遊ぶ「いろはかるた」は、「犬棒かるた」の名で親しまれていますが、遊びとともにことわざを覚えさせる意図があります。平成の世もいよいよ終わりが近づい…

2022/04/03 03:03

ツイートが読み込めない？

iOSでツイッターをやろうとしたら、突然、自分のアカウントが読み込めなくなった。おかしい、どうしたのかと思い、知人に調べてもらったら、他人がリツイートしたものは読めるが、僕がツイートしただけのものは、やはり読めないということだった。 ツイートが読み込めないのは、僕だけではないらしい。ツイッターのサーバーの問題かと思ったが、さらに調べてみると、どうやらiOSに限っているようだった。僕と同じ症状の人も…

2022/04/02 01:23

高野邦夫詩集『寒菊』(pdf)

高野邦夫が1962年（昭和37）2月に、五月書房から出版した処女詩集『寒菊』を電子書籍化したものです。恋愛から失恋、工員の生活、妹への思い、やがて訪れるはずの死について描いています。 1928年（昭和3）に生まれた高野邦夫は、太平洋戦争末期に予科練に入隊し、復員後は自動車工場の工員を経て、日本大学に入学、卒業後は中学、高校の教員として働きながら詩作を続けました。日本詩人クラブ、俳人協会の会員でした。19…

2022/04/02 00:56

大地震に警戒せよ！

現在、強力な太陽嵐が地球を直撃している。南太平洋のバヌアツではマグニチュード7.0と7.2の大地震が発生している。地震研究家の間では、バヌアツの法則と呼ばれるものが注目されている。バヌアツ付近で大地震が発生すると、ほどなくして日本付近で強い地震が発生するというものである。 3月16日には、福島県沖でマグニチュード6.1と7.4の大地震が立て続けに起きている（https://twitter.com/iminnhantai/status/150951648…

2022/04/01 02:48

「と」「ば」「たら」「なら」の違い

人間は似ていることを区別するのが苦手である。フランス語を勉強していた頃、フランス語の単語を思い出そうとすると英語の単語が浮かび、英語でしゃべろうとすると、フランス語の単語が邪魔をした。 同じようなことは、中国人の日本語学習者が、日本語で文章を書いているときにも起きる。中国語の簡体字が混入してしまうのである。また、中国語で話しているのに、日本語の漢語が混じってしまい、国の友人に怪訝な顔をされた…

2022/04/01 02:35