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「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 https://takanoatsushi.seesaa.net

舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞した高野敦志が、書きためた作品を無料で公開していきます。

ブログの方はほぼ毎日、更新しています。文学の他、コンピューターやジャズ、旅行関係の情報も出しています。podcastでePubおよび、pdf形式の電子本も配布しています。iTunes Storeで探してみてください。 http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

高野敦志
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2012/05/18

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  • 渋谷でのワクチン接種(2)

    最近、ワクチン報道でようやく、真実が流れるようになってきた。モデルナ社のワクチンに金属片が入っていた問題で、金属片が認められたロットはすでに50万回接種され(https://twitter.com/tho9vY5gIpCmPbw/status/1431212091088642049?s=20)、接種した30代の若者が2名死亡している。自身の打ったロットが同じ場合、不安に苛まれている人が多いという。 さらに、モデルナのワクチンでは、問題とされたロット(https://twi…

  • 「君のまだ見ぬOGASAWARA(小笠原)+1」(ePub)

    「僕の人生観を変えかねないような世界を、垣間見せてくれたのは海そのものである」 小笠原諸島の自然と接した体験を、詩的な文体で印象的につづったエッセイ「君のまだ見ぬOGASAWARA」をアップロードします。「東洋のガラパゴス」にあるジャングル、海の生物、島々のたどった歴史に触れてみませんか。 改版にあたり、巻末にエッセイ、リュック・ベッソンの『グラン・ブルー』を加えました。 以下のリンクからダウンロー…

  • 渋谷でのワクチン接種(1)

    渋谷で予約なしのワクチン接種を始めたところ、行列が出来て打ち切りになったとか、大勢集まったので抽選になったとかいう話が報道された。わざわざ若者を集めて密集させるとは、と呆れる声が出る一方で、あそこに集まったのはエキストラで、客寄せのサクラだったという情報もある。 若者の多くが、果たしてワクチンを打ちたがっているのか。これについては、人によって異なるというのが実態だろう。大学生や留学生でワクチ…

  • ネルヴァル Nervalをめぐる随想(ePub)

    19世紀フランスの詩人、小説家であるジェラール・ド・ネルヴァルをめぐるエッセイ集です。シュルレアリスムの先駆者であり、プルーストにも影響を与えたとされるネルヴァルは、夢と現実の世界を生きて珠玉のような作品を残しました。 ここでは代表作の「シルヴィ」「オーレリア」をはじめ、奇妙な寓話「緑の怪物」や、フランス革命で処刑されたカゾット、プルーストとネルヴァルのテキスト、無意識の世界に触れる方法などに…

  • 山本剛トリオの《Misty for Direct Cutting》(2)

    どの曲も聴き応えのある演奏だが、このアルバムについては、口コミの評価が分かれている。DSD11.2MHz同録CDという触れ込みが、誤解を生んでいるようである。これはDSD11.2MHzで録音した音を、加工など一切経ずにアルバム化したもので、e-onkyo(https://www.e-onkyo.com/music/)では、DSD11.2MHzのまま配信されている。一方、CDとして売られている方は、それをCDの容量に入る形に変換し、MQA-CDとして販売した物である。 …

  • 詩と人生「蝶と猫」(ePub)

    日本詩人クラブ、俳人協会の会員だった父、高野邦夫が、生前に行った詩と人生に関する講演を文字起こししたものです。軍国少年として予科練に志願し、終戦を境に価値観の崩壊を体験したこと、教員生活や闘病生活を通して、詩とは何か、いかにすれば詩が生み出されるかについて語っています。講演のほかに、若い頃の写真や略年譜、自身の青春について述べた肉声も収録されています。 以下のリンクから、ダウンロードできま…

  • 山本剛トリオの《Misty for Direct Cutting》(1)

    このアルバムの冒頭を飾るミスティは、ジャズのメローなスタンダード曲で、男女の愛の語らいを感傷的に歌い上げている。僕はもっぱら、ハンク・ジョーンズの演奏で聴いてきたが、山本剛トリオのミスティは、ハンク・ジョーズの演奏に倣いながらも、よりダイナミックで華麗な演奏に仕上げている。ミスティ最高の演奏だと讃えられるのも分かる。 2曲目のミッドナイト・シュガーは、ピアノとベースの低音部を響かせ、スリリン…

  • みちのく出羽の旅 (pdf)

    僕の青春時代から数年前に至るまでの全4回、東北を旅した紀行文です。東北は江戸時代までは、広大な地域が、陸奥・出羽の2国にしか分割されていませんでした。長らく日本人にとっては、最果ての地だったからです。 ここには、旅の先々で感じた思いやイメージがつづってあります。エキゾチックな感覚にとらわれるのは、僕だけではないでしょう。そこには寡黙ながらも、懐の深い自然があります。気軽に読めるものと思います…

  • 効果的な筋トレ

    新型コロナウイルスの騒動以来、スポーツセンターに行っていない。感染者が来ていたという噂があったからだが、過度の恐怖は抱く必要がないと知ってからも、マスクをしながらの運動を強いられるのは、熱射病の危険を考えると好ましくないと思った。。 当然、運動不足になる。そこで、ブルワーカーなど、若い頃に使った器具でのトレーニングもやってるのだが、結構音がするので、真夜中にはやっていられない。 そこで、腕…

  • 琉球弧を旅して(pdf)

    沖縄本島、久高島、宮古諸島、石垣島、竹富島、西表島と巡った若き日の記録です。中国と日本の文化が融合し、本土とは異なる歴史を歩み、亜熱帯の自然が広がる沖縄は、日本であって本土にはない光景が広がっています。青春が終わりかけた頃に訪れた沖縄への思いがこもっています。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニタ…

  • ゴッドチャンネルについて(14)

    8月24日のゴッドチャンネルでは、真言宗の僧侶になった人が、心霊現象について語っていた。お寺の住職自身が死を恐れ、悟っていない場合には、墓地に心霊が出てくる。それに対して、住職が悟っている場合は、死者が成仏しているから、心霊は出てこないという。 その僧侶は体外離脱や臨死体験もしているので、死は恐れていないという。死者にとっての供養は、その人の存在を思うことである。墓参りは行事であって、むしろ、…

  • 『高野邦夫句集』(ePub)

    俳句,句集,多摩丘陵,澁柿,高野邦夫

  • 松葉茶を飲んでみた

    新型コロナウイルスの騒動は、ますます長期化しそうである。恐ろしいのは、新型コロナウイルスそのものではなく、恐怖心をあおり続けるマスコミと、ワクチン接種後の犠牲者の増加である。厚生労働省の発表では、八月現在、919名の死者が出ているが、実態は28000人にも上るという。ワクチン接種後28日を過ぎると、医師には厚生労働省への報告義務がなくなるかららしい。 ワクチンを2回接種すると、免疫力が6分の1まで低下…

  • 第三版「男はつらいよ」おぼえがき(pdf)

    山田洋次の映画『男はつらいよ』の最新作「お帰り 寅さん」をはじめ、「少年寅次郎」とそのスペシャル版、「贋作 男はつらいよ」など、最近の情報を増補しました。 山田洋次の『男はつらいよ』は、葛飾柴又を舞台にテキ屋稼業で全国を旅した車寅次郎を描き、国民的な人気を博したシリーズです。寅次郎が訪れた土地や、ヒロインについて感じたこと、思い浮かんだことをまとめてみました。制作された全作品を年代順に並べ、…

  • 身延山に詣でる(3)

    智寂坊の隣は信徒研修道場である。夜の勤行なのだろう。しきりと団扇太鼓の音が聞こえてくる。日蓮宗は太鼓の持つ呪術的な響きと、日蓮聖人の強烈な個性、南無妙法蓮華経のお題目で、庶民を引きつけてきた。いかにも民衆的で、熱烈な信者を生み続けてきた。 夜が明けても、早朝から団扇太鼓の音が聞こえてくる。五拍子の太鼓の響きに、南無妙法蓮華経のお題目を数十人で唱えている。日蓮宗の霊山は、静かというのとはほど遠…

  • 『西海道の旅』(pdf)

    古来、九州は西海道と呼ばれていました。火山が作り出した壮大な自然と、早い時期から流入した外国の文化・文明、それによる繁栄と歴史の悲劇、九州が日本の他の地方と異なるのは、外に開かれた国境の土地だったということです。 僕が三十代から五十代にかけて九州各地を旅して、忘れられなかった記憶を一つの紀行としてまとめてみました。旅をして何を感じたか、それが人生に意味を与えてくれるのです。 今回はパソコ…

  • 8月22日に何かある?

    タリバンがアフガニスタンを制圧し、アメリカ軍がアフガニスタンから撤退することになった。対米協力者は報復を恐れて、アフガニスタンから脱出しようとして、大混乱に陥っている。中には飛行機の翼にしがみつき、墜落して死亡した人までいる。一連の不手際に関して、バイデン大統領への批判が高まっている。 トランプ前大統領は、バイデン氏を激しく批判し、ただちに辞任するように要求している。フロリダ州などで大統領選…

  • 芥川龍之介論(pdf)

    芥川龍之介の「河童」「蜘蛛の糸」「藪の中」の三篇を中心に論じたものです。芥川の作品がお好きな方は、ぜひ目を通して下さい。 今回はパソコンですぐに開けるpdf版をアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。 akutagawaron.pdf iTunesからダウンロード…

  • ヘンリー川原の《電脳的反抗と絶頂》

    ヘンリー川原といっても、若い世代は知らないだろう。数々の実験的な音楽で、人間の意識の変容を試み、二十一世紀ではごく当たり前となった3D音楽や脳波誘導の作品を、数多く手がけていた。 今回発売されたアルバムは、時代の先端を駆け抜けていった故・ヘンリー川原の、ミニマル・ミュージックや電子ドラック、熱帯のエスニック音楽など、多彩な系統の音楽を集めたアンソロジーの性格が強い。ヘンリー川原を知らない世代…

  • 小説「シリウスからの旅人」(ePub)

    臨死状態から生還した男は、シリウスから来た宇宙人だと主張する。当惑する妻の愛情で、かつての記憶を取り戻していくが、夜の間に見る夢は、日本の危機的状況を警告するというSF風の現代小説です。 ファイルは11メガあります。環境によっては、ダウンロードに多少時間がかかります。以下のリンクからダウンロードしてください。 Sirius.epub …

  • 身延山に詣でる(2)

    富士駅から甲府行の特急に乗った。静岡発なので、席は余り空いていない。富士宮までは立っていた。身延駅に着いたのは午後七時過ぎだった。すぐに身延山行きのバスに乗った。 なぜ身延山に詣でたか。それは先祖代々日蓮宗の信者だったことから、総本山に詣でることが、家の信仰について考えるよすがとなると考えたからだ。久遠寺の三門は総ケヤキ造りで、重厚な屋根瓦を支える二階建の門である。しだれ桜はすでに散ってしま…

  • 小説「海に帰る日」(ePub)

    日本が元気だった昭和の後期、遠いふるさとへの思いに駆られた母は、家を出たまま戻らない。認知症を発症した老母を見守る息子の記憶は、軍靴が高鳴る混乱期に生きる、まだ若かった母の面影を追っていく。 自作の小説をePub形式の電子書籍で提供します。ほのぼのした世界を描きましたので、ぜひご覧になってください。 以下のリンクからダウ小説「海に帰る日」(ePub)ンロードして下さい。

  • ゴッドチャンネルについて(13)

    8月17日のゴッドチャンネルでは、先日開局したGOD MEDIA(https://portal.godmedia.info)の今後の展開について述べていた。 現在、新型コロナウイルスのワクチン接種後に亡くなった人は、厚生労働省の調査では919人だが、実際は28000人が死亡しているという。しかし、日本政府はワクチンとの関連を認めていない。接種前まで元気だった家族が、脳出血や心不全で死亡しても、大手マスコミは報道していない。 そこで、ワク…

  • 第三版「男はつらいよ」おぼえがき(ePub)

    山田洋次の映画『男はつらいよ』の最新作「お帰り 寅さん」をはじめ、「少年寅次郎」とそのスペシャル版、「贋作 男はつらいよ」など、最近の情報を増補しました。 山田洋次の『男はつらいよ』は、葛飾柴又を舞台にテキ屋稼業で全国を旅した車寅次郎を描き、国民的な人気を博したシリーズです。寅次郎が訪れた土地や、ヒロインについて感じたこと、思い浮かんだことをまとめてみました。制作された全作品を年代順に並べ、…

  • 日本全土がロシア領に?

    幕末に日本がイギリス領になったこと、明治天皇は即位直後に、イギリスに留学していた箕作奎吾にすり替えられたことを明らかにした『もう一人の「明治天皇」箕作奎吾』の著者水原紫織氏は、広島・長崎の原爆が、日本軍による水上起爆であることを証明した『特攻兵器「原爆」』を、この八月に刊行した。 日本が独立しているのは見せかけに過ぎず、日本の主権を握ってきたのはイギリス女王である。こんな日本の恥部を明らかに…

  • 逆接の表現(pdf)

    外国人が日本語を学習するとき、戸惑うことの一つは類似した表現である。英語圏の学生が和英辞典を引いて、英語で違いを理解しようとしても限界がある。やはり、典型的な例文を覚え、違いがどこにあるのか教師に質問するしかない。 以前、「は」と「が」の違いについて、「と」「ば」「たら」「なら」の区別について書いた。今回は逆接の表現を取り上げることにする。日本人のように完璧に違いを使いこなすのは難しいので、…

  • 詠太の読み上げ機能について(2)

    以前、一太郎に付属する「詠太」について書いた。かなり精度が高いので、入力した原稿を読み上げさせることで、誤植のチェックばかりでなく、文章を耳で聞いてどんな印象が得られるか確かめている。文章の善し悪しは、耳でも確認しておく必要がある。 ただ、「詠太」でも読み間違えることがある。一太郎で主語にルビをつけると、係助詞の「は」を「ワ」ではなく「ハ」と読んでしまう。「行う」と「行く」は、テ形がともに「…

  • ネルヴァル Nervalの「緑の怪物」(pdf)

    19世紀フランスの狂気の詩人、ジェラール・ド・ネルヴァルの短編「緑の怪物」を新訳でお送りします。夢と現実の間をさまよいながら、シュルレアリスムの先駆的作品を生み出し、20世紀になってから再評価されたネルヴァルですが、今回紹介するのは、ネルヴァルの狂気の側面がうかがえる怪談です。 作中には多数の固有名詞が出てきますが、余り気にせずに読み進めて下さい。注釈は最低限にとどめました。今回はパソコンですぐ…

  • 身延山に詣でる(1)

    父が亡くなったとき、自分のルーツをたどりたくなった。本家は静岡県の富士市にあるのだが、僕のうちは分家の分家なので、一度も訪れたことがない。ただ、先祖の墓参りはしておこうと思った。 日蓮宗の本光寺に墓地はあった。幸い、墓碑もあったので、天明の頃までたどることができた。名主をしていたそうで、院号がついた立派な戒名だった。中には妻が三人もいた人もいる。どうやら僕は、三人目の妻の子孫らしい。 ただ…

  • 琉球弧を旅して(ePub)

    沖縄本島、久高島、宮古諸島、石垣島、竹富島、西表島と巡った若き日の記録です。中国と日本の文化が融合し、本土とは異なる歴史を歩み、亜熱帯の自然が広がる沖縄は、日本であって本土にはない光景が広がっています。青春が終わりかけた頃に訪れた沖縄への思いがこもっています。 以下のリンクからダウンロードしてください。 Ryukyu.epub iTun…

  • くしゃみが止まらなくなったら

    まだ八月なのに、豪雨となったら急に気温が下がってきた。半袖で寒気がしてくしゃみが出たら、長袖を着ればいいのだが、鼻水が止まらなくなり、繰り返しかんでいるうちに、くしゃみも止まらなくなる。 寒いからくしゃみが出るのだが、くしゃみをしては汗をかき、またひやっとしてくしゃみの繰り返しになる。こうなったらもう大変。くしゃみを早く止めないと、本当に風邪を引いてしまう。 その場合、上半身裸になって、タ…

  • 大雨・洪水に対する警戒が必要

    現在本州に停滞する前線に向かって、南側から暖かく湿った空気が流れ込んでいる。これが「大気の川」を形作り、同じ場所で長時間雨が降り続く要因となっている。巨大な「線状降水帯」が、九州から関東にかけて横たわっている感じである。 ただ、「線状降水帯」「特別警報」などは、以前にはなかった用語で、地球温暖化の影響による異常気象が関係していると言われている。その一方で、HAARPという気象や地震を操作する兵器…

  • ビーバップとその周辺(pdf)

    ビーバップBebopとは、1940年代に起こったジャズのスタイルで、神業とも思える速さで原曲をアレンジし、即興演奏するジャズの一派です。チャーリー・パーカーをはじめとするミュージシャンのアルバムについて、恣意的な好みで選んだエッセイ集です。これを読んで好きなアルバムを、ぜひ見つけて下さい。今回パソコンですぐに開けるpdf形式でアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャ…

  • 世界緊急放送はあるか

    インターネットでは、アメリカ大統領選挙での不正が明らかになり、トランプ大統領が復活するという情報が流れている。その一部始終をニュースで伝えるように、アメリカ軍はマスコミ各社に通告したが、期限が切れても報道する気配はない。 そこで、世界緊急放送が流れるのではないかという期待が、ツイッターなどで高まっている。すでに緊急放送の試験放送が、アメリカ国内で受信されたという情報が流れているが、緊急放送と…

  • 写真とエッセイ「立山黒部アルペンルートの旅」(pdf)

    本州にもこんな美しい風景があったのか! 立山、室堂高原、黒部峡谷鉄道の旅を、写真とエッセイで紹介します。現地で撮影した峡谷や高山の画像を、多数収録しました。 ただし、pdfに加工する過程で、画像がかなり圧縮されています。高解像度の写真をご覧になりたい場合は、ePub版をiPadのiBooks(https://itunes.apple.com/jp/app/ibooks/id364709193?mt=8)などでご覧ください。 pdf版をダウンロードするには、以下の…

  • 塩山で名刹巡り(6)

    放光寺を出た後、近くのはやぶさ温泉に入った。ここは規模こそ大きくないが、強アルカリで、石和温泉以上に泉質がなめらか、肌に優しい湯である。内風呂よりも、ややぬるい露天風呂の方がリラックスできる。 行きは塩山駅から来たが、帰りは山梨市駅行きのバスに乗った。終点に着いたとき、昨日下り立った時点、ふりだしに戻ったような気がした。ここから、西沢渓谷入口行きのバスに乗ったわけだし。 その後、甲府に出る…

  • 第三版『アイヌモシリへの旅』(pdf)

    北海道各地にあったユースホステルに泊まりながら、大自然に触れた心の旅をつづりました。成人して間もない大学生が、初老に至るまでの全8回の旅の記録をまとめました。 第三版では、広尾線や士幌線、砂原支線など、鉄道をめぐる旅や、冬の北海道の美しさ、消えつつある風景など、過去と現在に思いを馳せる全10章を増補しました。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フ…

  • ゴッドチャンネルについて(12)

    8月10日のゴッドチャンネルでは、新しいメディア、GOD MEDIA(https://portal.godmedia.info)の開局が告げられた。民放やYouTubeにはさまざまな制限があるのに対し、GOD MEDIAは、言いたいことは何でも言える総合メディアで、エンターテインメントなども扱っていくが、当面は新型コロナウイルスのワクチン問題などの情報を発信していくのだという。 厚生労働省はワクチン接種後の死者を919名と公表しているが、実際の死者…

  • 「は」と「が」の使い分け(第3版)

    日本人が何気なく使っている「は」と「が」は、外国人の日本語学習者には、なかなか習得することが難しい。同様の区別がある韓国語の話者なら、すぐに理解してもらえるが、中国人や欧米人には、煩雑すぎてなかなか理解してもらえない。読んだり聞いたりする分には問題なくても、いざ表現する段になると、上級レベルの学生でも間違えてしまうことが多い。 古代の日本語では主題の「は」は、用いられていたが、主格の「が」の…

  • 宮本輝の『螢川』

    僕は大学時代、早稲田大学にあった文芸専修に属していた。小説を書きたかったからだった。創作の指導を受けたのは、ヌーヴォー・ロマンの研究家で、作家、評論家の平岡篤頼教授だった。フランス文学の授業では、マルグリット・デュラスの『愛』という小説を、原文で読む授業をされていた。 平岡先生が宮本輝の『螢川』について触れたのは、芥川賞を受賞したこの作品が、雑誌の応募作品の下読みの段階では、落選になっていた…

  • 詩と人生「蝶と猫」(pdf)

    日本詩人クラブ、俳人協会の会員だった父、高野邦夫が、生前に行った詩と人生に関する講演を文字起こししたものです。軍国少年として予科練に志願し、終戦を境に価値観の崩壊を体験したこと、教員生活や闘病生活を通して、詩とは何か、いかにすれば詩が生み出されるかについて語っています。講演のほかに、若い頃の写真や略年譜、自身の青春について述べた肉声も収録されています。 今回はパソコンですぐに開けるpdfを公開…

  • 宮本輝の『泥の河』

    戦後間もない大阪を舞台に、食堂の息子信雄の家族と、川舟に住む喜一と姉の銀子、体を売って姉弟を養う母親の物語である。貧しいながらも、自由に生きることを知っていた庶民が、遠慮ない付き合いをしていた時代が、生き生きとした筆致で描かれている。 人情のしがらみなどがあるにしても、当時の人々は気ままに、それぞれの道を生きていた。個性なんてこと気にする現在の方が、よっぽど画一的な、人間らしくない生き方をし…

  • 青海の白い雲(pdf)

    チベット旅行記『懐かしのチベット』の続篇です。2000年(平成12)の夏に、チベット人が居住する青海省から甘粛省にかけて旅した記録です。今回は日本人は僕一人で、中国人のガイドと運転手の三人で行動しました。『青海の白い雲』と名づけることとし、エッセイ「チベット人との語らい」を加えました。パソコンですぐに開けるpdf版を公開します。保存してからご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと…

  • セミの兄弟

    僕たちは七年間、暗い穴蔵で暮らしてきた。父や母が誰だかも分からない。兄弟がいたというのも、先ほど知ったばかりだ。どんな姿をしているかというのも、お前の顔を見てはじめて知ったんだ。同じ木によじ登り、同じ葉っぱの上に乗ったとき、体の中から盛り上がる力を感じた。体がはじけそうになり、自分が死んでしまうと思ったとき、羽を持った新しい体が出てきた。 僕らは十日ほどの短い青春を味わうんだ。彼女と巡り会え…

  • 懐かしのチベット(pdf)

    チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。 今回はパソコンでもすぐに開けるpdf版を公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニタ…

  • 東雅夫編『澁澤龍彦玉手匣』(2)

    澁澤は文学者を、長篇型と短篇型に分けて、自身を短篇型と位置づけていた。短篇型の人間がいくら長篇を書こうとしても、全体としての構成がうまくいかない。細部の完璧さを狙うなら、短篇を書いていくしかないのである。ただし、売れる作家への道は遠ざかるばかりだが。澁澤の場合は翻訳者であり、博物学者のような広範な知識も持ち合わせていたから、短篇のようなエッセイを組み合わせて、一冊の書物を構成していくことに長け…

  • 梶井基次郎の青春(pdf)

    伊豆で過ごした梶井基次郎の生と死への思い、宇野千代や三好達治との交友関係を、美しい伊豆の自然を背景に描いた小説「厚い掌」を、パソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクをクリックすると、すぐにpdfが開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。

  • 東雅夫編『澁澤龍彦玉手匣』(1)

    これは澁澤龍彦のエッセイから、エッセンスのみを取り出した詞華集であり、一冊読むことで、ドラコニア(澁澤龍彦の世界)が分かってしまった錯覚に陥らせるものである。勿論、それは錯覚であって、この本を紐解くことで、ドラコニアのどこから探索すべきか示唆する手引きとなるのである。 澁澤龍彦の文章を読み始めたのは、高校生の頃だから、本書に接することで、若い頃の自分に再会したような気がした。サド侯爵の小説も…

  • 『バタイユ Bataille 試論』(ePub)

    20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、電子本のePubで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始まり、ニーチ…

  • 治療薬レムデシビルは保険適用に

    新型コロナウイルスの治療薬、レムデシビルが保険適用となる。感染した患者にとっては明るいニュースだが、点滴する薬であるため、入院している必要がある。自宅で内服できるアビガンやイベルメクチンは、いまだに特例承認されていない。 東京オリンピックの開催を強行し、感染爆発させた菅政権への怒りが、レムデシビルの保険適用につながったのだろうか。ただ、内服薬のアビガンやイベルメクチンが承認されていないのは、…

  • 四国をめぐる旅(pdf)

    自由な空気が流れていた昭和の末、修学旅行で高校生が味わった生々しい感覚、若者が貧困化する以前のユースホステルでの光景を、四国の自然や風物とともに描きました。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。

  • ゴッドチャンネルについて(11)

    8月3日のゴッドチャンネルでは、今後の政局について述べていた。東京オリンピックを強行したのは、安倍前首相の顔を立てるためだという。新型コロナウイルスに対する失策の怒りは、菅政権に向かうので、内閣総辞職した後は、安倍前首相がまたもや復活するというのだが、いくらトランプ大統領の言いなりになる人物とはいえ、それだけは勘弁してもらいたい。言うこととやることがアベコベで、すべてが裏目にばかり出る人物の再々…

  • 塩山で名刹巡り(5)

    恵林寺を出た後、近くにある放光寺も参拝した。花が美しい寺として知られている。六月初旬なので、アジサイ、菖蒲が咲いていた。拝観料三百円を払うと、お坊さんが案内をして下さった。拝観後にと、お茶と茶菓子も用意して下さった。 甲斐源氏安田氏創建の寺で、安田氏滅亡後、武田氏の庇護を受けて、戦勝祈願の祈願所となった。織田信長の焼き討ちで全焼したが、徳川氏の保護を受け、仁王門、愛染堂は天正年間、庫裏は慶長…

  • SF的思考(pdf)

    SFが魅力的であるのは、現実世界の枠組みにとらわれず、人間の想像力の限界に挑んで、存在するかもしれない世界を探究させてくれる点です。ここでは狭義のSFに限らず、想像力で極限の世界を描いた作家にも触れました。エドガー・アラン・ポーやホルヘ・ルイス・ボルヘス、埴谷雄高に触れたのはそのためです。小説に限らず、SFの世界を描いた映画やドキュメンタリー番組も紹介しました。 今回はパソコンですぐに見ら…

  • 水原紫織の『特攻兵器「原爆」』(レビュー)

    原爆は水上起爆だったことを証明した労作 水原紫織氏は前著『もう一人の「明治天皇」箕作奎吾』において、日本が幕末にイギリス領になったこと、即位したばかりの明治天皇が、イギリスに留学した箕作奎吾にすり替えられたことを明らかにした。 本書では原爆がアメリカが投下したものではなく、日本軍の潜航艇が元安川、浦上川で浮上し、宇宙から降り注ぐ中性子で、ウランとプルトニウムを起爆させたという驚くべき仮説…

  • 高野敦志童話集(pdf)

    僕が幼児から成人するまでの思い出を元にした、「黄色いニワトリ 赤いニワトリ」「子どもの作り方」「インコのピーちゃん」の三篇を、パソコンですぐに開けるpdfでアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。ごく短い作品ですので、気軽に読めると思います。ぜひ、ご覧になってください。ちなみに、表紙の写真は幼い頃の自分です。 なお、携帯…

  • 水原紫織の『特攻兵器「原爆」』(2)

    イギリス領日本の科学者は、1940年頃に核実験に成功していた。中国大陸で採集したウランをもとに、朝鮮の咸鏡南道や、戦艦大和などで核実験を重ねていた。核兵器は決して高度な技術ではない。ある一定量のウランを二分し、カドミウムの箱に入れ、水中に沈めることで、地球に降り注ぐ中性子から遮蔽して誤爆を防ぐ。二分された箱から取り出したウランを一つに合わせて、水中から出すことで、中性子との反応で起爆させるというも…

  • 『西海道の旅』(ePub)

    古来、九州は西海道と呼ばれていました。火山が作り出した壮大な自然と、早い時期から流入した外国の文化・文明、それによる繁栄と歴史の悲劇、九州が日本の他の地方と異なるのは、外に開かれた国境の土地だったということです。 僕が三十代から五十代にかけて九州各地を旅して、忘れられなかった記憶を一つの紀行としてまとめてみました。旅をして何を感じたか、それが人生に意味を与えてくれるのです。 以下のリンクか…

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