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ポレポレ農園主のトレンドライン http://polepolefarm.blog.fc2.com/

新規就農者であるポレポレ農園主の時事放談日記です。今年12月にいちご農園をオープンするため奮闘中。

ポレポレ農園は、千葉県君津市の観光いちご農園(2012年12月開園予定)。 いちご作りや農園開園に向けた準備のこぼれ話、農業を通じて知り合った人々との交流等、日々感じたことを書いています。

ポレポレ農園主
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住所
君津市
出身
東久留米市
ブログ村参加

2012/05/12

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  • 新婚生活

    昨年1月のこと。当園のいちごハウスでプロポーズをしたマコト君。覚えておられる方も多いかと。そして、深紅のバラの花束を涙で受け取った、よしのちゃん。あの時はとても感動した。(正直、アタフタもしたけど) その後、横浜で7月に挙式し、新しい生活を始めたお2人が遊びに寄ってくれた。少し幸せ太りしたマコト君と変わらない美人のよしのちゃん。― マコト君、ギャップはないの?意地悪な質問に、笑顔で、「ひとつあります...

  • 好きなことを好きに

    後輩の中に母校のラグビー部コーチを20年近く続けてきた男がいる。豪快で決してさぼらないタフなプレー。かつての熱血漢が、指導方法で今の時代の子供たちとそのご両親とどのように折り合いをつけてきたのか。難しいところもあっただろうが、たくさんの教え子を輩出し、特別な時間だったと思う。もちろん、本当にラグビーが好きでなければ続けられない。彼とはずいぶん会っていなかったが、自分の母校にも行ってみたくなった。(...

  • “かなみひめ”の今

    寒い日が続いている。“かなみひめ”の葉はますます紅葉し、新葉の展開は止まっている。休眠中である。根のわずかな活動で生命を維持し、春まで目に見える活動は休む。しかし、この寒さに遭遇していることが実はとても重要で、春先に休眠が打破され、ランナーの出現が活発化する源となる。植物に意味のない時間帯はない。(神秘だね by 農園主)...

  • 逃げたい人へ

    義兄と正月に仕事の話をした。彼は住宅メーカーの営業を長くしてきているが、今は、部下の教育に本当に苦労すると。 かつては、どの営業場でも、叱咤激励の愛のムチとして厳しい罵声が飛び交っていた。しかし、今やそれは「パワハラ」という不思議な?印籠で鳴りを潜め、さらには働き方改革で残業などさせられない。成績を上げられない社員に救いの手を差し伸べる術がない。そういう世の中の仕組みになってしまった。 義兄が心...

  • アランとポール(耳噛み編)

    2頭はいつもいっしょなのだが、 エサの時間だけは違う。食いしん坊のアランに、ポールは一方的に追い払われることが多い。ただ最近は、少し抵抗してみたり、自分からアランのエサ籠を覗きに行ったりするようになった。 お腹が膨れれば、ポールは、いつもアランのそばにぴったりと座り、居眠りを始める。しかし、あまり近すぎるとアランは少々目障りなようで、「もう少し離れて」とポールが嫌がる耳を噛む。(これが彼には一番効...

  • 3通のラブレター

    美瑛ちゃんが、台風のすぐ後にアランとポール大丈夫かなぁ?と手紙を書いていたそうだ。お母さまは「押し付けがましいかしら?」と色々考えてしまって、送るのを躊躇していたと。「あらん またあそぼうねかわいいねまたいくからね」「ぽーる かわいいねまたいくからねだいすきだよ」「ぽれぽれのうえんさんはやくげんきになってねおいしいからもういっかいいちごつくってね」(うれしいよ ぽれぽれのうえんより)...

  • 見えない幽霊に怯えて

    怖くなると常軌を逸した思考になる。特に見えない恐怖の場合はそういうものだ。「この写真のこれは、あとから動かしたものではないですか?(本当の姿ですか?)」 台風の直後、被災状況をできるだけ細かく写真を残しておきなさい、と役所から遍く指示された。そして、各農家は証拠写真をせっせと残した。補助金の申請に必要となるものだからである。 しかし、もし上記の質問を県行政からぶつけられたとしたら、我々農家はなん...

  • プロジェクト M (メッセージ編 その1)

    年末の忙しい中、HPとブログで“ポレマフ”の予約販売のお知らせをひっそり?としましたが、大変多くの反響をいただき、驚きと感謝を感じながらの年越しとなりました。気にかけていただけていることが、とても嬉しく、あらためて、ありがとうございます。嬉しいメッセージもたくさん添えていただけたので、ご紹介します。「素敵なマフラータオルですね。 友達にもプレゼントしたいと思います。 来年は良い年になりますように!」「...

  • 永遠の51番

    昨年はイチローが引退し、彼のインタビューの言葉に、くぎ付けになった方も多いかと。自らのバッティングフォームを常に改良し続けてきたことは有名な逸話だ。どんなに好成績だった翌年でもずっと。「 バッティングフォームに 最終形はない。残酷ですね。 確かに遠回り、 でもそうし続けるしかない。」 言葉に重みというか、信頼感があるのは、有言実行を貫いてきたからで、それはどんな仕事にも通じる真理であり、小さな農...

  • 遺跡?

    遺跡を採掘しているような風景にも見える。解体したハウス跡の端にあちこち目星をつけて穴を掘っている。配管のラインを確認するためである。 今回再建するハウスは、以前とほぼ同じ大きさで建て替える予定だが、長さに多少のズレはどうしても出てくるもの。ハウスの骨組みのアーチパイプは地中に60㎝差し込んでいくので、万一、場所を間違えて、水道管や排水管を壊してしまうと厄介なので、事前にその場所を確認している。記憶...

  • 新しいハウスの考え方 その7

    オープンハウスにして、骨材だけにすることが、強風への備えとしては最良の方策だと思っている。しかし、それでも大丈夫とは言い切れない。あの東電の鉄塔でも倒れたのだから。したがって、できるだけの補強を合わせて工夫しなければいけない。 昨年、徳島県阿波市に伺った時に、大変お世話になった新居園芸さんにたくさんのヒントをいただいた。「骨格は神社の鳥居のように作ること、補強は三角形をたくさん作ること」 まず、...

  • 5年連用ダイアリー

    今年から3冊目になる。毎日5行ほどしか書くスペースがない日記帳だが、5年間の同一日を一覧できる。読み返すと楽しいと同時に、過去と今の自分を毎年比べることにもなるので、ちょっと厳しい面もある。 その昔、小学校から中学生のころまで日記をつけていた記憶があるが、いつの間に止めてしまった。それがリーマンショックの後からだと思うが、この経験を記憶に残したいと再開した。こんなハチャメチャなことは2度とないと直...

  • 謹賀新年2020年

    10年ぶりに東京の実家に帰っての正月である。アランとポールへの餌やりは、のぶ子さんご家族にお願いして。 いちご農園を始めてからは、年末年始は休まず営業し、そしてそのまま5月末まで無休で走り続けてきた。なんとブラックな?とんでもない。お客様あっての仕事。それがキツイと思ったことはなく、充実感の方が大きい。嫁さんが文句をひと言も言ったことがないのも、きっと同じ思いからだと思う。(久しぶりに初詣へ行こ b...

  • “情報提供のお願い”の状況ご報告4

    年末ぎりぎりになりましたが、いいご報告です。 ハウス再建の施工者が決まりました。4社に分担してお願し、年明け2月から工事を始め、8月には完成する予定です。来年には再開できる目途がつきましたので、ひと安心しております。皆さまからのご協力の賜物と心から感謝いたします。本当にありがとうございました。 来年中には必ず再建し、皆さまと笑顔で再会することが抱負です。(良いお年を by 農園一同)...

  • ワッショイ、ワッショイ

    「なんか手伝わせてよ」男性4人が農園に集合してくれた。近所の畑で野菜作りを真剣に?楽しむお仲間である。農園が被災した姿を見て、皆さんで声を掛けて下さった。自作のリヤカーを使って、重い土袋を運び出す。力を合わせればこの通り。 おかげ様で年内にこの仕事は終了し、とても助かった。それぞれに違う業種で活躍され、 今はリタイアされておられるそうだ。女性に比べて、男性は圧倒的に社交性が乏しい動物で、定年退職する...

  • 欲張りで素敵な飾り物

    クリスマスツリーはずっとは飾っておけない。子供のころ、片付けを手伝いながら残念な気持ちになったものである。そうこうしているうちに、お正月のしめ飾りが登場する季節になる。この時期はめでたいこと続きで忙しい。もし、これらを通しで家に飾れるものがあれば、嬉しいことだ。(便利でもある。)少々欲張り過ぎで、センスもいると思うが、こちらはどう? シンプルながらチャーミング。是非、近所の直売所(味来囲)で見つ...

  • プロジェクト M (予約販売開始へ)

    ポレポレ農園のマフラータオル、通称“ポレマフ”のデザインが決定した。3ミリ単位で嫁さんが修正に修正を重ねての完成である。自分たちが首に巻きたいアイテムを実現できたので、きっと当園を愛してくださる方々にも気に入っていただけるものと信じているのだが、正直、自信と不安も少々交錯している。 これまで農園のことを心配してくださっている方々に是非、ご購入いただき、その一部を再建の支援に充てさせていただきたいと...

  • キレイになったどぉ~

    農園の片付けが、ついにというか、ようやくというか、終わったぁ。解体には大倉さん、星野さん兄弟が、何日もかけて丁寧にハウスのパイプを掘り、抜き、切り、少しずつ着実に片付け、その後、資材を農園から撤去。3カ月半の大作業となった。(ホントお疲れ様。) これも、台風直後に心配して見に来て下さった方から、彼らを紹介していただいたのが事始めである。 だからこそ、今日があって、再建に向けた明日がある。(ありが...

  • “かなみひめ”の今

    寒くなってきた。君津では、平均気温がこの1週間、10℃を下回る日が連続し、(ようやく?)師走らしくなった。ちなみに例年では12月初旬のことなので、環境の変化が少しずつ進行しているようにも感じられ、気になる。 さて、“かなみひめ”はと言うと、葉が部分的に紅葉し始め、休眠に入ったようだ。春までこのままジッと寝てしまう。ご覧の雨ざらしなので、霜が降りたり、雪の日が心配だが、「大丈夫。イチゴは強いから。」師匠...

  • もう年の瀬?

    学校は冬休みに入り、仕事納めも今週末の人が多いと聞く。農園の再建準備はというと、想定以上に時間がかかっていて、詰めなければいけない仕事はまだ山積でちょっと焦る。最後の最後まで詰めていかなければいけない。最終見積書の完成、資金計画の仕上げ、保険内容の精査、ポレマフの発注などなど。関係者の方々にはご苦労とご協力をいただきながら、あと2日、大事な時間になる。(最後の最後まで by 農園主)...

  • 独りでは何も。

    農園の解体作業はあと一息。鉄材はほぼ終了し、プラスティック資材と木材を搬出すれば、きれいになる。「すっかり片付いていて、驚きましたよ。」 台風直後に被災した農園の前を通った東京のお豆腐屋さんと大豆商社の方。3カ月振りに来てみたら、スッキリしていて、びっくりしたと。大豆の仕入れで関西にも足を運ぶことがあるそうで、「 昨年の大阪台風で壊れてしまった ハウスは、今もそのままで。 手付かずのままに 放置さ...

  • プロジェクト M ( チラ見せ編 )

    被災直後から皆さまに農園の再建へ向けてご心配いただいている。支援策として「クラウドファンディング」を 検討してはどうか、というアドバイスもいただいている。かつての銀行、証券会社の元同僚たちは、親身に(仕事をさぼって?)調べてくれている。高校の同級生からも「関係ある仕事をしていたから」と連絡をくれたり。とても勇気づけられている。もちろん、その選択肢は検討すべきものと思う。しかし、まずは自助努力で資...

  • ボクサーエンジン

    冷たい風の中で、エンジンの熱と鼓動を感じる。タイヤを新品に交換してもらって、走りが心地いい。イチゴ農園を始めてからは、なかなか時間がなく、ツーリングにでかけることはなくなった。バイクも泣いている。それはわかっているものの。。。今年こそ、いや来年こそは、走る時間を作りたい。そう思っているところである。(忙しいを言い訳にしないように by 農園主)...

  • 進化と退化

    イチゴ栽培の勉強会の話。「環境制御」についての勉強会を開いてもらった。温度湿度、二酸化炭素濃度などのデータを見える化し、コンピューター管理していくもので、栽培方法の「進化」として、イチゴに限らず、野菜作りの現場ではひとつの流行りである。経験や勘に頼らないので、アルバイトの人にも管理ができるというメリットはあり、取り入れるべき知識や管理手法は部分的にあると感じている。 しかし、興味深いのは、植物の...

  • プロジェクト M (デザインイメージ 編)

    企画中のポレポレ農園のマフラータオル。“ポレマフ”のデザインイメージが、出来上がりつつある。マサイクロスの鮮やかな色彩と柄を基調にアランとポールを控えめに?登場させる予定。(ホームページのご案内 では、 アランが大きくなっているけれども。) 最終的なデザインは年内中になんとか仕上げ、年明けには皆さまに是非ご紹介させていただきたいと準備を進めている。(いい色合いになりそう by 農園主)...

  • これ、いいね (ペルポンテの “OniOni”)

    豚肉のオニオン煮?響きから地味な料理かと思う。しかし、「Oni Oni」は違う。なぜかって?なんせ仕込みに12時間かけているのだから、その味わいと食感は衝撃的。奥深~いオニオンスープにホロホロになったお肉、そこにマスタードを少々付けていっしょにいただく。スープが染みたフォカッチャがたまらない。 田舎っぽさと洗練された手技が融合した新名物料理の誕生である。シェフが積み重ねた手間の分だけ、幸せな気持ちにさせ...

  • 錘(おもり)

    「 こんにちは。 いっぱい、釣って持ってくる つもりだったのだけど。」 そう言って差し出されたイカ2杯。貴重な成果とともに農園に立ち寄ってくださった東京のお客さま。毎年、オフシーズンに釣りの帰り道に立ち寄ってくださる。さすがに、今回は農園の姿を見て、ちょっと涙ぐんで? イカ釣りは200mの深海に糸を垂らすのだそうだ。その錘(おもり)は、引き上げると普通は冷たい。深海なのだから。しかし、なぜか生暖かかった...

  • “馬が合う”

    なんて素敵な言葉だろうか。様々な友人や知人の顔が浮かぶ。こういう名の地酒を倉敷のお客様からいただいた。大変美酒。(感謝)会社勤めをしていても、自営であっても、いくつになっても、仕事、人生は、お互いままならない。それは当たり前かも知れないが、でもキツイ時や重圧を感じることもある。そういう時は、上を見上げることにしている。空を見上げて、お天道様に感謝しながら、俯瞰してみる。第三者の眼で自らを見降ろし...

  • カブに始まりカブに終わる

    君津の「シルヴァバード(SilverBird)」にオートバイの車検と整備をお願いしにお邪魔した。この世界では有名なご主人で、レース仕様のフレームから作り上げてしまう。この日、ショップの前に停まっていたのは、自作のサイドカー。 カワイイ~。 110㏄のカブに、昔のF1のフォルムをイメージしたサイドシート。子供から大人まで座れる。「サイドカーはね、バランスが大事。」嬉しそうに語る。「構想を練っている時が一番楽しい...

  • 品種の決定へ

    来シーズンの品種はどうする?毎年この時期には、次シーズンの親苗を発注する。ところが、今シーズンはイチゴを育てていないので、何かとても不思議な感覚で、どの品種がいいのか?作るのか?作れるのか?何を?イチゴ?宙に浮いたような戸惑いを感じている。 それでも、やっぱり再開する時は、いつものラインアップで皆さまと再会したいと思い、そのように決めた。「紅ほっぺ」「おいCベリー」「かなみひめ」「やよいひめ」(...

  • 2019年の蜜柑

    「 こんなものだけど、食べて」 手のひらいっぱいに小ぶりのみかん。ご高齢のご主人は、当園のいちごを買ったことはないのだそうだが(正直者)農園の前を時々通りかかるそうだ。「 もう私は仕事をしていないのだけど、 いつもお2人でよくやっているのを 見ていて。本当に頭が下がります。 ありがとう。」 とても地元を愛しておられるご様子である。― とんでもないですよ。 これも仕事ですから。 来シーズンには、再建...

  • 今年の漢字「令」から思うこと

    「形式論は止めて、本質的な議論をしよう」会議の中で聞かれる言葉かと思う。空中分解しそうな議論の解決策は、その先に大抵あるものだから。その意味で、法律は多分「形式的」なものの際たるもので、それは、その適用を一般化するためである。しかし、法の精神には、必ず骨格に本質論がある。何のための(誰を保護するための)法律かということだ。それを生かすも殺すも、運用する人次第。立法と行政の分断の意義は、そこにあると...

  • 新しいハウスの考え方 その6

    オープンハウス型にして、台風の時は、ビニール(フィルム)を全て巻き上げて、骨材だけにしておく。こうして、台風はやり過ごせることになると思う。しかし、一方で内部は雨風にさらされることになるので、ハウス内にある設備は、逆に損傷する可能性が高くなる。例えば、保温用の“内張カーテン”は、ハウス内の体積を小さくして、保温効果を高めるための設備であるが、台風の時は、確実にビリビリになる。電気系統の基盤も雨に濡れ...

  • 世間の約束事

    “情報”を集めて、判断し行動する。日常生活はその繰り返しである。情報には、当然、間違ったものがあり、どんどん更新され、新しくなっていくものもある。だから、我々はその確度を気にしながら、最新を求めていく。津波や洪水の情報のように生命にかかわるものについては、その情報の確度や伝達の経緯について、後日振り返って検証される。当然のことである。 身近な場合であっても、もし取引先に間違ったことを伝えてしまった...

  • はや3カ月

    台風15号から3カ月が経った。周りの家々では、まだまだ屋根にブルーシートが張られている。瓦と職人不足は深刻と聞く。当面の雨漏りの応急措置で仮の屋根を作ってもらっている方々も多い。 当園の状況は、解体後の資材を搬出中。今日は、曲がったパイプをトラックに積んで運んでもらっている。解体業者もてんてこ舞いで、当園にだけ張り付いて仕事をできる状況ではなく、あちらこちらの現場を掛け持ちしている。それは仕方のな...

  • アランとポール(シンクロ編)

    大抵いつも2頭でくっついていることが多い。座るときも寝る時も。ただ、食事の時だけは別である。特に雨の日は。外の草が濡れて食べられないので、カゴに乾燥させた草や豆ガラを入れて持っていくと、早食いのアランは自分のカゴを食べ終えると、ポールのカゴを横取りしに行く。ポールは口にくわえて逃げる。食べる時だけは熾烈であるが、それ以外は、本当に仲良くシンクロしている。嫁さんが遠くに見えたこの時も、「何か美味し...

  • どうして銀行はあるの?

    農園の再建に向けて、銀行と融資の相談をした。公的な利子補給が受けられる資金があり、担当の方々からは、被災農家を支援するという使命感を感じた。 新聞に目をやると、三菱UFJ銀行が口座管理料を徴収する決断に踏み切った、とある。銀行界の通例として他行も横並びで追随することになるのだろう。マイナス金利という厳しい環境なので、現金を預かるだけで、銀行収益は圧迫され続ける。だから、手数料を生まない休眠口座は、...

  • プロジェクト M (デザイン編)

    ポレポレのマフラータオル(ポレマフ)は、“ポレポレ”らしいものにしたい。色とデザインは、受付ハウスの“マサイクロス”をモデルにしよう。アフリカの大草原サバンナで映える色彩である。 早速、数社にネットで相談をしてみると、とても素早いご回答を次々といただき、しかも、大変親身である。農業界と異なる反応に、商業の世界の厳しさと、その淘汰から生まれる効率性、迅速性という産物を感じる。ある意味で羨ましい。さて、...

  • 心が振動する

    中学・高校と同級で、農園をずっと応援してくれている女子がいる。台風の後もいろいろと心配してくれている。「中学生の息子がね、寄付したいって言うの。」嫁さんにメールを寄越してくれた。嬉しすぎる。でも、彼にとって “今”はとても大切な時期。好きな音楽や好きな本に充ててほしい。だって、自分たちもそのころの趣向のまま、今日まで生きてきているのだから。(米津玄師が好きらしい by 農園主)...

  • 百万力の味方

    地元のお客さまがご自分のお友達に声をかけて応援メッセージのプレゼントを持参くださった。手作りの。温かい気持ちに涙が出る。心強い味方がいてくれる。なんと有難いことか。 しかし、正直に申し上げると、被災後、再建のために様々な手続きや仕事をこなしていく中で、残念ながら、当園に非協力的というか、邪魔をしたい輩もいることに気付く。細々と運営してきた小さな農園だが、人目にはやっかみや妬みがあるそうだ。よその...

  • 新しいハウスの考え方 その5

    台風の時は骨材だけにできれば、風圧はなくなるので、そんなに強度を必要としないパイプハウスでもいいのではないか。普通はそう思うのだが、15号では、東電の鉄塔が倒れた。近所でも金具のフェンスが傾いていた。つまり、強度のある骨材を使い、組み方(補強)や高さにも工夫がいるということである。まず、大事なのはパイプの口径とその間隔(ピッチ)。パイプは太い方が強く、ピッチは狭い方が強度が高まる。東北から北関東の...

  • 新人の輝き

    千葉市で新しくいちご農園を始める若い2人がいる。当園にも見学に来たことがあったが、今回は2人の農園を見せてもらいに出かけた。台風の被害はあったが、規模は小さく、また施工者の迅速な対応で、無事に開園ができる見込みと聞いて、安心する。 新しく始める方は、新しい発想で、新しい設備を導入していくものなので、それを教わろうと話を聞いた。タブレットを片手に、これまでの苦労を話してくれる。水分ペーハーのこと、温...

  • 新しいハウスの考え方 その4

    今後、超大型台風がやってきた場合、その時の最終手段には何があるのか。「ハウスのビニール(フィルム)を 剥がすか、切ること」。つまり、風に真っ向勝負を「挑む」のではなく、抵抗を作らずに「逃げる」という選択肢をとるということである。唯一の手段であることに異論はないと思う。しかし、事態はそう簡単でもない。なぜなら、台風の都度、正確な予測と判断が求められるからだ。「今回はビニールを切るのか、切らないのか...

  • 力仕事のノウハウ

    台風で高設ベッドがいくつも倒れてしまったので、培土が散乱している。300㎡ほどの面積が特にすごい。この培土には、細かい軽石が含まれていて、水分と肥料を含ませるクッションとして機能するものである。しかし、地面に散乱すると、軽石が地面を凸凹にしてしまうので、鍬で集めてスコップですくい、ネコ(一輪車)でハウスの外に運び出している。思ったよりも大変な作業である。汗。 でも、スコップと鍬とネコ(一輪車)を少...

  • プロジェクト M

    ポレポレ農園の「マフラータオル」を作ろうと考えている。嫁さんのアイディアである。ラグビー観戦の時に観客同士の連帯感をとても感じたからだ。しかも農園に来園された時には、お子さんの前掛けにもなるし、もちろんタオルとしても使える。その上、お客様同士の高揚感を演出できるなら、こんなに素敵なものはない。かつ、正直に申し上げると、売り上げの一部を再建のための費用に充てさせていただきたいとも考えている。 過去...

  • 新しいハウスの考え方 その3

    これから凄い台風が向かってくるとしよう。さて、ハウスはどう構えるのか。台風との真っ向勝負には、残念ながらもはや勝ち目はないと考えている。では、その時の最終手段には、なにがあるのか。「ハウスのビニール(フィルム)を 剥がすか、切ること」 である。 つまり、風の抵抗から「逃げる」という選択肢をとるということである。 これは、昔からある単純な手段。しかし、強風(例えば沖縄の80m級とか)に立ち向かうこ...

  • いらいら

    思う通りに物事は進まない。当たり前のことである。再建のために準備をしていると様々な方々との関わりがある。ハウス業者、地域の方々、行政お互いに仕事をたくさん抱えており、忙しい。それが世の中である。 リーマンショックの時、証券会社でその渦中の真っ只中にいた。後始末は、目を覆いたくなるような損益管理だけでなく、膨大な事務作業も待っていた。世界中の金融機関と複合的に絡み合った無数の取引をひとつひとつほぐ...

  • 新しいハウスの考え方 その2

    絶対に壊れないハウスはない。どうすべきか、との悩みに鉄骨のハウスはどうか、とのご意見を多数いただいた。(感謝)確かに、鉄骨の三角屋根のハウスは現在考えられる最強の仕様のひとつと思われる。しかし、昨年の関西の台風では最新の施設が倒壊し、そして今回の15号では南房総市で、それが基礎ごと抜かれてひっくり返っていた。衝撃的な姿であった。「運がわるかった」のかも知れない。 もし、今後、例えば気象衛星の画像で...

  • 新しいハウスの考え方 その1

    さて、台風15号で全壊したポレポレ農園のハウスをどのような仕様でこれから再建すべきなのか。9月9日以降、ずっとそれを考え続けてきた。 どんな台風にも耐えられる強いハウスを作りたい、当園のみならず農家の自然な願いである。台風の翌日、真っ先に思ったことは、どこまで費用をかければ、(例えば1億とか?)強靭で壊されないものができるのか、ということだった。しかし、調べれば調べるほどに「絶対」壊れないというハウ...

  • 脳のリミッター

    茂木健一郎氏の寄稿記事を目にした。少し長く引用させていただいたが、興味深いテーマなので。「何よりも心理的には“できない自分”が“できる自分”になることが不安である。人間には、“できる自分”になってしまうことから逃げる傾向があるのだ。人間の欲求に階層があるという説で広く知られるアメリカの心理学者アブラハム・マズローは、自分の能力を発揮することを恐れる傾向を“ヨナ・コンプレックス”と名付けた。旧約聖書の中で...

  • “情報提供のお願い”の状況ご報告3

    皆さまにお願いをしてから、ちょうど2か月になりました。皆さまからの熱いご声援とご協力によって、ハウス施工者8社からのご相談と見積りをいただくことができました。昨日までで、ほぼ出揃ったという感じです。まだ、契約には至っておりませんが、新生ポレポレ農園の仕様を近日中に決定し、来年の6月までにはハウスを完成させるスケジュールで進めております。順調にいけば、なんとか来年の12月には再び開園できる運びとなりそ...

  • 雨の日にスッキリ

    雨の日でも仕事ができるというのが、イチゴという施設園芸の利点である。しかし、ハウスがなくなると、雨の日は片付けもできず、そういう日は、家の中で再建ハウスの見積書を確認したり、行政への申請書類などを作ったりしている。今日みたいな長雨になると、今までできなかったことにも挑戦をしている。嫁さんが始めた「断捨離」である。自分は捨てるのが苦手で、ついつい思い出グッズが溜まってしまうのが悪い癖なのだが、嫁さ...

  • ゆっくり

    農園の前を通りかかる方々から、時々、声をかけていただく。この日は50㏄のオートバイにまたがった年配の男性。ゆっくりとバイクを走らせながら近づいて来られて、「もう、やらないの?」と。- やりますよ。でも、今年は休みますけど。片付けをする手を休めてそう答えると、「そう、休むの。。。でも良かった。やるんだ。」 微笑んで、またゆっくりとオートバイで去って行かれた。(しばしお待ちくだされ by 農園主)...

  • 1袋50キロ

    本圃ハウスの高設ベッドに入っていた土を全て袋に詰め終えた。もちろん、手作業である。この土で7年間当園のいちごの果実が育った、大事なものである。1,000袋以上、いくつあるのであろうか。というか、数えるのが怖いからよくわからない。なぜなら、これらを運び出して、農園内の一角に運び出す仕事が、待っているからである。明日から。。。 でも、大丈夫。元気と時間があれば、何でもできるのだから。(元気ですかーっ by ...

  • 自然薯とともに

    地元のいちご農家の大先輩が、見舞いに来てくださった。ご自分のハウスも被害があり、定植が遅れ、忙しいさなかである。数年前の雪害で、大きな被害を受けた方だが、その後、見事に再建された底力のある先輩である。「いちごを作ることは楽しみだけれど、 ハウスを守ることは苦しみだね。」 その通りだと思う。だからこそ、苦しまないようなハウスの仕様を今回は作りたい、そう思って試行錯誤している。(苦しみながら? by ...

  • 「パーフェクトに賛成」

    被災直後から励ましのメールを送ってくれていた友人。金融で仕事を始めたころからのつき合いで20年以上が経つ。「いつでも(転職して)来いよ」彼が外資系証券のトップだった時も熱くしつこい?声援をもらっていた。そして、今回も「パーフェクトに賛成。」そう言って農園再建への考え方を全面的に支持し、応援をしてくれていたのだが、そのメールから6日後、病気で他界した。 もっと相談したいこと、もっと聞きたいことがある...

  • ピアニストからの励まし

    「もんのすごく苦労して、 もんのすごく努力して、 それが認められたんだなと 嬉しいです。」 フランスのロン・ティボーコンクールピアノ部門で12年ぶりに日本人優勝の三浦謙司氏。そのインタビューを拝見した。 鍵盤の前では、左右が同じようにしか指が動かない自分にとって異次元の話だが、文字通り、血のにじむ努力だったのだろうと想像する。同時に、そこまで言えるほどの努力をしたことが、自分の人生の中であっただろ...

  • 白い壁

    岩手県釜石市の旅館の話。この地域の海岸線には新しい防波堤が高く白くそびえ立つ。東日本大震災の後に新しくできたものである。映像でしか見たことはないのだが、その先に海があることを忘れるほどの壁であると聞く。 「壁は作らない。」そういう結論を自治体との協力の結果、導いたのが、宝来館の女将である。 「浜辺の美しい景観を残したい。」満月の夜には、静かな海面に月光の白い道が現れるという。防波堤を作る代わりに...

  • アランとポール(朝稽古編)

    本来のシーズンならば、今頃はハウス内の冬支度の準備で忙しいはずである。高設ベッドには、保温のシートやマルチを張って、果房が折れないようにマットを敷いて、暖房機の点検をして。。。今年は、高設ベッドの解体作業、やらなければいけない片付け仕事は、まだたくさん残っているが、忙しさは少し種類が違い、朝からアランとポールに会いに行く時間がある。“かなみひめ”の苗に水やりをする場所が、アランフィールドに近いせい...

  • 農を考える(営農の現場とのズレ)

    直売ハウスも再建しなければいけない。ご来園されたことのある方々はご存知のあの白いハウスである。これも全壊してしまった。収穫したイチゴのパック詰めや凍りいちご、苺ッスの加工作業をする大事な作業場であり、同時に皆さまにそれらを提供するための売り場も備えていた。ちなみに、後方では機械や資材の倉庫としても機能していた。 台風で、この内部のものが被害に遭ってしまったので、次に再建する時は、これらを守れるも...

  • 1,300年前からのお供えもの

    大嘗祭の供え物(“庭積みの机代物”という)は、各都道府県から3~5品、計221品になるそうだ。千葉県からは落花生、海苔などが供えられた。皇位継承一代一度の祭りごと。秘儀の後、これらは土中に埋めていたそうだ。神様に帰すという意味である。しかし、食品ロスが問われる昨今、厳しい声もあり、対応に迫られている。また、これらは献上ではなく、宮内庁が買い上げるのだそうで、費用の在り方にも様々な議論がある。 ただ、農...

  • 官と民の逆転現象

    農園を再建するためには、まずは、その費用を試算しなければならず、その上でできることとできないことを決めていかなければいけない。様々な業者の方々に見積りをお願いしているのだが、これが、大方の先からなかなか出てこない。農家はみんな同じ状況なので、見積り依頼が殺到していることは間違いない。津田さん(安房竹材)も、日中は補修の仕事に駆け回り、夜は遅くまで見積りの作成に追われているそうだ。もちろん、休日な...

  • お化け屋敷

    ¥ 壊れたハウスの片付けは進んで、見た目はスッキリし、部材が散乱しているものの、悲惨な姿ではなくなっている。当初は、曲がったパイプにビリビリのビニールがひらひらし、お化け屋敷のようであった。目の毒なので、それを早く片付けて、近隣の方にも安らぎを、と解体業者の方々には、急いでいただいた。それでこうして見られる姿にはなった。 しかし、今度は、「なんにも、なくなっちゃたのね~」隣町のお客様がお見えになっ...

  • “かなみひめ”の今

    朝陽を浴びる姿は、びっしりと朝露を纏い、青々している。これからの試練など、つゆも感じさせない。 気温が今後低下していく中で、“原種”を保存していくことが使命である。それは重々承知しているのだが、上物が何もなく、野ざらし。冬の足音が聞こえ、やがて零下の日、雪の日がやって来る。生命力の強い植物とはいえ、その保護の方法をあれこれと考えている。(これも初めてのこと by 農園主)...

  • ステーキからの ~ 栗

    津田さん(安房竹材)と再建するハウスの仕様について打合せをしている。彼も大忙しで、日中は方々から補修を頼まれ、夜は見積りの作成に追われているそうだ。もちろん、休みはない。そういうわけで、メールや電話だけではこちらの意図がなかなか伝わらないところもあって、相互に仕事が終わった後、夕食にステーキを食べながらの打合せをする。酒を呑む余裕はない。(残念ながら) 強靭なハウスの作りと風からの逃げ方、双方を...

  • つち

    高設ベッドの土を掘り出している。せっせと。ハウスはなくなったので、次はその中身の整理である。土の入ったシートや貯水シートに傷がつき、破れたものは交換になる。そのためには、まず土を掻き出すことから手順が始まる。土は袋に詰めて保管するが、相当重い。 土がなくなったベッドは、嫁さんがテキパキとスプリングをはずして、シートを次々と剥がしていく。がらんとした農園に残っていたベッド群がひとつひとつとなくなっ...

  • 垣間見える本性

    当園だけでなく、壊れたハウスを解体し、新しいハウスを再建する準備を懸命に進めている農家は多く、その情報交換を時々している。「イチゴの高設ベッドは 無事だったのに、 これを全て壊さないと ハウスの再建ができない。」 そう業者に言われた仲間が頭を抱えている。理由は、「工事の邪魔でやりにくいから」だそうだ。 仕事とは、そもそも無理難題をやりくりして克服していくものだと思う。それがプロだともいえる。自分...

  • 名人から大根

    「わりかし、いい出来だよ。」野菜作りの名人“ののさん”から大根をいただいた。葉っぱまでツヤツヤで旨そうだ。台風の大雨の影響で、露地野菜は、どれも生育がよくないと聞いていた。「台風のあと、倒れた茎をおこして、葉っぱの泥を一枚一枚落として、畝を作り直して。でもそれも百姓の仕事だよ。おめーらとおんなじで、“おえね~”なんて (地元の言葉でキツイとかムリの意)言ってられないよ。」(今晩はブリ大根 by 嫁さん)...

  • アランとポール(このごろの午前中編)

    ハウスの解体が終わって、農園の景色はとても見通しが良くなった。どこにいても、アランとポールの様子がこちらからよ~く見える。彼らからも同じだと思う。そのためか、天気のためか、いつも仲良く、気持ち良さそうに安心して過ごしている。ハウスの片付けをしながら、遠目にその姿を見るとつい笑ってしまう。アランにべったりのポールとそれを許しているアラン。たとえアランが場所を移動しても、また同じ体勢に戻るから不思議...

  • 房総へ、いらっしゃ~い

    保田漁港直営の食堂“ばんや”が戻ってきた。台風15号で甚大な被害にあった人気店。2週間前から、店舗の全てというわけにはいかないが、部分的に再開した。「台風の朝は、店の窓ガラスが全て割れて、店の中は雨風でめちゃくちゃになっていて」お店の後片付けが大変だったそうだ。ご自宅が強風に屋根が吹き飛ばされて、命の危険を感じた方も。それでも、「いらっしゃいませ~」と元気な声で皆さまをお迎えする顔は、とても溌剌でい...

  • ユンボ大活躍

    ハウスの解体作業がほぼ終わった。大型ユンボ(重機)の投入でペースが一気に上がり、パイプは全て抜き終えた。自分の手のように重機を扱う70歳の社長には舌を巻いた。若い衆の手際のよさをも誉めたら、「まずは、朝一から仕事をする姿勢。」それがないと「追い返す」と。 今後は、解体資材の引き取りと片付けをしていくことになるが、結構な量である。鉄、アルミ、ビニール、プラ、電気コード。。。あと1週間くらいできれいに...

  • 幸福な時間

    ラグビーの一流国同士の対戦では、得てして、つまらない試合になりやすい。実力は拮抗し、ディフェンスが互いにしっかりしていると攻め手がなくなり、キックの応酬での陣取り合戦となりがちだからである。この決勝戦もそうなるのでは、とちょっと心配だった。せっかく、ラグビーファンがこれだけ増えたのに、最高峰の決勝戦でひたすらキックだけを見せられたのでは、とても残念である。しかし、パワーの南アフリカが貪欲にトライ...

  • これ、いいね ( 海鮮ちゃんぽん )

    ご近所の方からいただいた。長崎県出身のご主人は、地元の皿うどんが最高とおっしゃる。それを堪能した経験はまだなく、リンガーハットでも充分に楽しんでいるのが自分のレベルなのだが、全く違うものなのだそうだ。(食べてみたい。)その方からいただいたのが、これである。もちろん、君津でも手に入る。 まいう~。絶妙の海鮮のスープにもちもち食感の麺。それが温めるだけでいただけるって、うそでしょ。(マジ、おかわり ...

  • ダイエットの極意(教えたくないけど)

    「私も最近ダイエットをして、体重を四ヶ月で一割減らした。やり方は簡単である。毎食を半分にしただけである。なにを食べ、なにを食べないか。そんな厄介なことを考えたって、実行できるはずがない。出てきたものを半分だけ食べるだけというなら、きわめて簡単である。」(「ぼちぼち結論」養老孟司著) 数ヶ月前に珍しく減量をした。忙しい時期に、体重が落ちなくなったどころか、ぶくぶくと太りだしたものだから。嫁さんもいい...

  • 再建に向けて

    仕様ハウスの勉強をするために、埼玉県へ訪問させていただいた時に伺った話なのだが、5年前の雪害の後に再建をされた農家の中には、補助金を利用して立派な鉄骨ハウスを建て、今になって支払いが滞っている人が少なくないそうだ。 確かに、自分のハウスが倒壊した姿を見たら、次は絶対につぶれないものを建てたいと思う。 当たり前の話だ。どこまで費用をかければ、半永久的なハウスが作れるのか。当園の最初の発想もそこにあ...

  • 濃霧注意報

    今朝の“濃霧”は、50m先が見えず、農園まで車で数分とは言え、少々どきどきした。濃霧とは、気象用語で100m以下の視界のことを指すのだそうだ。雨が降ると、空気中の水蒸気の量が多くなり、その後に気温が下がると水蒸気の量が限界に達し、水蒸気が水滴に変わり、霧になる。割りと簡単なメカニズム?なので、気象予報士がこぞって、昨日の予報で「明日は霧にご注意」と言っていたわけである。 ともあれ、農園はいつもと違った...

  • 農を考える (甘い蜜の使い道)

    「人・農地プラン」 という行政上の施策がある。不思議な名前であるが、その目指す方向は、我が国の農政では重要事項とも言えるもの。耕作放棄地が、とめどもなく拡大していることは、もはや周知の事実であり、離農をする農家の後継問題は深刻である。そこで、中間管理機構という政策が出て、県が仲介をして農地の貸借を促進しようというものであったが、残念ながら、その効果は、極めて限定的なものにとどまっている。農業をや...

  • 一歩一歩

    雨の日以外は解体をしている。嫁さんも頑張っている。風圧でつぶされたハウスのパイプに押されて、ゆがんでしまった高設ベッド。それも解体する他ない。土をかき出して、袋に入れて外へ運び出す。それから骨組みのパイプをバラして、地面に刺してあるパイプを抜いて片付ける。嫁さんとの作業分担は、わかってきたので、結構、いい仕事ができていると思う。合間をみて、嫁さんは保温用のカーテンもせっせと解体している。いい手際...

  • イングランドから学ぶ

    あの王者ニュージーランドに完勝。前回大会で日本代表の躍進を導いたエディ・ジョーンズ監督の手腕は本物である。そもそも地力のある発祥国であるが、見事な蘇生であり、日本代表の将来像、目指すべき方向を示してくれた試合だった。 要は、“ディフェンス”である。日本の今大会のタックルも素晴らしかったが、違いは、イングランドはライン際のぎりぎりまで、ディフェンス網が完璧に整備されていたこと。大会前に行われた日本代...

  • また台風のこと

    21号は千葉に大雨を降らせた。当園の周辺は大きな被害はなかったが、(いつもご心配いただきかたじけない)県内は三度目の厳しい事態である。 翌朝のアランとポールは、ぬかった地面を嫌がって、上り台の上でおとなしくしているので、ご安心を。 県内では水の被害が大きかったのだが、小笠原の父島では風速52mの強風が吹いた。13年ぶりの強さだそうだ。少し台風の動きがズレていたら、千葉にまたあの悪夢が繰り返されたかも知...

  • 埼玉県訪問記

    深谷市を訪れた。6年前の雪害では、多くのハウスが倒壊した地域。その教訓を生かしハウスを再建し、元気に再興している農業地帯である。当時は、「資材がない」「職人がいない」と大手の業者たちに言われて、ほとほと困ったとぶどう生産者の方が言っておられた。今の千葉と全く同じ状況である。「でもね、本当は資材はあったんだよ。じっと持っているとみんな困っているから、値上がりするでしょ。そういうわけ。だから、ないな...

  • 雨にも風にも負けず

    “かなみひめ”の仮の苗場を作った。アランフィールドの隣に草を刈って、防草シートを張り、架台を作って並べた。ただ、苗は野ざらし。雨、風は自由。奔放な自然体である。“かなみひめ”の種の保存のためにやるべきことをずっと学んできて、アブラムシに媒介される病気から守らなければいけないとは考えている。それには“網室”という厳重な管理が要るのだが、残念ながら、その対極で育てることに当面なってしまう。本意ではないが、...

  • 半分、クリア

    ハウスの解体作業は着々と進んでいる。手作業も多くあるので、業者さんには大変なご苦労をおかけしているのだが、とても丁寧に進めてもらっている。(大倉さんと星野さん兄弟、ホントにありがとう)1ヶ月で何とか半分が片付き、折り返し地点を過ぎた。来月中には終わるものと思う。その頃までには、再建するハウスの仕様と施工者を決めた上で、資材の発注をし、(相当混み合うと予想されるが)、建て屋職人の手配をして、工期ス...

  • 強いご決意

    即位の儀での“国民に寄り添う”お言葉。台風被害のあった身として温かみと敬愛を感じる。祝賀パレードが延期されたのは、残念だが、そのお気持ちの現れと推察する。 さて、今週末には君津での“秋の花火大会”が、いつも通りに開催される。“なぜ?”などという気持ちはない。色々な事情があるのだろうから。ただ、当園は花火の打ち上げ地区にあり、例年、たくさんの見物客の車が押し寄せる。当園のお客様には駐車場を開放するのだが...

  • 大事なこと

    試合後の堀江選手の談話が印象的だ。「強くてかなわなかった」その素直な言葉に全てが凝縮されている。南アフリカのディフェンスは文字通り“鉄壁”であった。そして、いつの間にか追いつめられ、気が付いたら点差が広がっている。実力、格の違いというものであろう。しかし、誰にも後悔も不満もない。4年後が今から楽しみなのだから。 先週、カナダ代表の試合が台風19号で中止になった後、釜石で泥の掻き出しをラガーマンたちは...

  • 大いなる勘違い

    今回のハウスの再建に対する公的支援は、「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」というプログラムの中で発動される。その内容についての説明会が地域で開催されている。緊急事態の中での緊急対応なのであるから、多少の不備があるのはやむを得ず、急な開催だったこともあり、多くの生産者が戸惑っていた心境は否めないのだが、しかし、「説明の仕方が悪いから解らない」とか、「交付金まで待てずに支払わなければならない時は...

  • 代表応援歌

    いよいよ明日である。南ア代表(対イタリア)の戦いを先日観たが、トップギアを入れた時の爆発力は、凄まじかった。黒ヒョウがグラウンド中を駆け巡る感じ。10番のポラードの正確なキックと14番のコルビのスピードはハンパない。 対策は、やっぱり“気合”。(昭和の考え?でもそういうスポーツだ。)稲垣選手のような決死の覚悟での低いタックルを全員で繰り返してほしい。これまで通りに。厳しい試合になることは間違いないが、...

  • 公的補助を受ける心構え

    農家同士で、台風対策の話しをしていると、「ダメな時(壊れる時)はみんなダメだから」という結論がよく聞かれる。その背景には、国や自治体が救済してくれる、そういう期待と甘えがある。 今回、倒壊したハウスは、自分なりに研究したつもりだったが、勉強不足を痛感しており、他県の意見や考え方を聞くにつけ、甘かったと反省している。 さて、国、県、市からの再建への補助率が合計で9割になることが公表された。大変あり...

  • アランとポール (いつものいつも 編)

    ポールが小さかったころの押し相撲の写真をひょんなことから見かけ、今朝の彼らと比べたみたら、2年間でポールが大きくなったこと。最初はアランに教わり、おそるおそるの相撲だったが、今や、やろうやろうと気のないアランの背中に飛びかかる。< 2年前 の押し相撲 >< 今朝の押し相撲 > 台風19号の日は、一晩、みんなでいっしょに過ごした。思ったよりもおとなしく、特にアランは、ポールが養生シートにいたずらをしようとする...

  • 生かされていること

    台風19号による洪水の被害が深刻である。多摩川の堤防建設の遅れが指摘されている。河川行政に詳しい方にお聞きしたら、堤防を高くするという選択肢はそもそも間違っているという意見があるそうだ。本来は、川幅を拡げる、あるいは川底を深くするべきものだという。堤防をどんどん高くしたら、それが決壊した場合には被害は一層拡大し、その復旧(水の汲み上げ)は莫大なコストと時間がかかることになる。それが、これまでの行政...

  • 記憶と記録

    台風15号の被害を受けた10日後のこと。高校のラグビー部の後輩がハウスの片付けの手伝いに来てくれたことがあった。TV番組制作会社、レコード会社の映像部門を経て、映像プロデューサーとして独立し、自分の会社 を興した男である。宇宙開発機構や大手メーカーのプロモーションを手掛けている。朝から軍手を持参して、汗を流してくれた。ちょうど人手がほしいタイミングに。― そう言えば、プロに頼むのも失礼だけど、 この壊...

  • ラガーマンたちの仕事の成果

    ラグビーって面白い。そういう“インパクト”をもらった。日本代表がスコットランド代表に勝利。 ちょっと、マニアックに勝因分析をすると、戦略として、キックを使わなかったこと。陣地を取るという名目のキックは、攻撃権を放棄することになる。つなぎのプレイを徹底的に継続したことで、観る我々をも魅了してくれた。両ウィング(福岡選手、松島選手)の走りとハンドリング以上に、2人のディフェンス。ラフプレーにも切れない...

  • 頑張ろう、みんな

    19号により各地で大変な被害である。心中お察しする。君津では停電があったが、昼までには復旧。屋根に張ったブルーシートが風で剥がされている家は多く、その張り直し作業はまた大変だ。当園は、前回ほどの強風でなかったので、唯一生き残っていた倉庫ハウスは無事。アランとポールは自宅避難をしたので、大丈夫、ご安心を。もうあんな思いはしたくない。 さて、ラグビー日本代表と宿敵スコットランドとの対戦が行われることに...

  • 農を考える (強風を聞きながら)

    農業界に見識のある方からメールをいただいたので、その一部をご紹介。「今又19号台風が来ています。 尋ねたところ、埼玉は(ハウスの)屋根を剥ぐ方はいません。茨木の鉾田は70%ぐらいの方が掛けたまま。栃木県の二宮は70%以上の面積で外したようです。昨年の関空対岸のカゴメのトマトハウス7町歩は倒壊し廃棄です(再建しても採算取れず)。天災でやられても、やられても立ち向かうのが農の生きざまです。東北の津波、関...

  • 19号へ向けて

  • 高知県訪問記

    高知県は土佐市を訪れた。(株)ジャットのご厚意で当地の久保田肥料さんをご紹介いただき、様々なハウスをご案内いただいた。「この50年の間に(ハウスを)壊されたことのない人はいない」という。当地は、地元の方々も“台風銀座”と呼ぶほどに旧来から通り道であり、洪水の経験も古い。そういう地に勉強に参った。噂には聞いていたが、なんと木造のハウスが現存する。同時に鉄骨のハウスがすぐ隣に共存している。歴史の古さと多...

  • 徳島県訪問記

    当地の賢人を訪ねた。飛行機が遅れての到着となったが、こころよくお待ちいただいた。目的は、台風の接近の多い地域ならではの対策とハウスの建て方について勉強すること。賢人の講義は、四国の全体地図を地面に描きながら、山脈と川の位置関係を示したうえで、その気候の違いから始まる。自分の立ち位置を認識し、何をすべきかということである。 様々なハウスをご案内いただき、おかげ様で目が随分と肥えた。初めて見る衝撃の...

  • 現状を視る

    津田さん(安房竹材)の案内で南房総市のハウスを視察してきた。忙しいところ、時間を割いてもらった。君津以南の地域は被害が大きいと聞いていたが、想像以上に大変厳しい。視察の目的は、当園同様に倒壊してしまったハウスと無事だったハウスを見聞することで、今後の再建に役立てたいと考えてのもの。ヒアリングに応じてくださった農家さんには、とても感謝している。「全部壊れてたら、もうヤメたんだけどね。」そういう重い...

  • アランとポール ( 透け透け 編 )

    倒壊したハウスの解体が少しずつ進捗している。アランフィールドの目の前にある3連棟のビニールが全て剥がされたので、 アランとポールの姿が外から丸見えになった。彼らからの視界も大きく変わったので、少し落ち着かない様子である。近所の顔見知りの方が通りかかる度に「メェ~」と呼びかけている。是非、名前を呼んであげてほしい。 (明日はアランの7歳の誕生日 by 農園主) ...

  • 負けないで

    「農園主が前向きなのは、ブログ読んで知っているのだけれど、奥さんが心配で。」「奥さん、東京に帰らないよね?」 ポレポレ農園の女将のことを気遣っていただいている。でも、この人は初日の無残な光景と停電を知って、まず言ったのは、「明日の苗の水やりをどうしようか」だった。電動のポンプが止まって農園の水が出ない。その対策を考え始めていた。勿論、悲しく残念なのは言うまでもないが、立ち寄ってくださる方々が泣いて...

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