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おひとり様の散歩―その2 / 散歩小説
※前回の続き男が「夏服を着た女たち」に目を戻してしばらくすると「何読んでるの?」と子供の声がする。見ると彼の娘と同い年くらいのおかっぱ頭の女の子が男を見上げている。「何読んでるの?」「夏服を着た女たち、だよ」「読んで」その子の母親だろう、後からや
2020/11/30 13:57
おひとり様の散歩―その1 / 散歩小説
五月の日曜日、午前11時。ショッピングセンターの二階にあるフードコートは、それぞれの店の厨房から漂ってくる食欲をそそる匂いが幾筋もの川のように流れている。初夏の太陽が降り注いでいるテラス席の木製のベンチに腰掛けて、Tシャツに少し汗をにじませた男はハンバーガ
2020/11/26 13:21
ピラニアのスープ―その3 / 散歩小説
(前回の続き) 男の事務所にウーゴが顔を見せた最後の日だった。男に一枚の写真を見せてくれた。家族の誕生日にブエノスアイレスのステーキレストランで撮った写真だ。おしゃれなアルゼンチン男らしく三つ揃いのスーツを着た長身のウーゴ、奥さん、3人の子ども達、彼
2020/11/23 13:02
ピラニアのスープ―その2 / 散歩小説
(前回の続き)当時、不景気の只中にあったアルゼンチンで、失業したウーゴは家族を養っていくことが出来なくなり、先に出稼ぎに来ていた弟を頼りに男の住む街にやって来た。男の事務所もスペイン語の仕事は多くなく、取りあえずウーゴの履歴書を預かることにした。 日
2020/11/19 13:17
ピラニアのスープ―その1 / 散歩小説
月の光で、夜明け前の通りは湖の底のように青みがかって見え、空気は上出来のマティーニのように冴えている。(バラ公園に行ってみるか)男の住む街には、バラ公園という通称で呼ばれている公園がある。そこでは夜になると、近くの山から下りてきたイノシシが大宴会をやら
2020/11/16 13:35
散歩本を読む その2
・本のタイトル: 夏服を着た女たち・著者: アーウィン・ショー・訳者: 常盤新平・出版: 講談社文庫・ちょっと一言:この作品のあらすじと魅力を、翻訳者の常盤新平に語ってもらうとこうなる。・「(夏服を着た女たち)は、中年を迎えようとする夫婦が日曜日
2020/11/12 14:11
散歩川柳-その2
夫から10歩離れて歩く妻(情景)朝、いつも決まった時間に私の家の前を散歩する70歳代と見える男女がいる。多分夫婦だろうと私は見ている。二人はいつ見かけても10mほどの間をあけて歩いている。夫婦仲が悪いのだろうか?だとすれば散歩をするにしても別々の時間に
2020/11/09 09:52
散歩本を読む その1
・本のタイトル: 散歩のとき何か食べたくなって・著者: 池波正太郎・出版: 新潮文庫・2020年10月時点の定価: 630円(税別)・初版: 昭和52年12月(平凡社より刊行)・ちょっと一言:江戸の下町を背景に「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」シリ
2020/11/05 13:22
散歩川柳-その1
人連れて上品な犬散歩する(情景)イカ焼き、鶏のから揚げ、焼き鳥、焼トウモロコシなどの匂いが混じり合い、エレキバンドの演奏がとどろく夏祭り。浴衣姿の祭り客が行き交う雑踏の中を、脚の長い西洋犬が優雅な足取りで歩いて行く。嗅覚が人間の10,000倍ともいわれ
2020/11/02 13:52
2020年11月 (1件〜100件)
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