昨晩より風が強く吹いてきた。今朝は雨戸がガタガタいうぐらいに吹いている。低気圧がふたつ来ていると天気予報のお姉さん。そして肌寒い。先日は暑かったのに。春荒や封書は二十四グラム 櫂未知子春疾風ロカ岬まで飛ばされて 岡崎禎子春嵐女子高生の笑い声 林田麻
さぁ今日から六月! と言っても何も変わらないのだが。六月が終われば、今年も半分過ぎた事になる。ちょっとだけ気を引き締めるか。六月や身をつつみたる草木染 大石香代子花嫁は六月の野の真ん中に 波戸辺のばら台車揺らせて六月の新刊書 辻 水音公園でキキョウ
梅雨明けに、衣類や書物を陰干しすることが虫干。まだ梅雨も明けてないのにすみません。でも関西は湿度が低く気持ちよい。虫干や縞ばかりなる祖母のもの 草間時彦文明開化大正ロマン虫干しす つじかりん和邇今宿公民館の書を曝す 松井季湖なんか雄蕊の白がわからな
夏になると欠かせない麦茶。近頃は麦茶もペットボトル化!麦茶ぐらい沸かせよ~!!端正に冷えてをりたる麦茶かな 後藤立夫正座して麦茶一口聞き上手 畑田保寿美まっいいか麦茶ごくごく一気飲み 火箱ひろ茅花の辺りから見下ろした小学校の校庭。休み時間で、遊んでい
陽は照り付けているが、風が涼しい。なんと快適な日だろう。涼しいって言葉いいよな。言葉づかい正しき子来て涼し 小沢昭一ドレスコードに白いコサージュ夕涼し はしもと風里湖の風涼しへしこの鯖太し 辻 水音少し暑苦しいかな?キウィの花。これは雌花。もうほと
近江平野は今頃、麦の秋の季節かな。この辺りでは田圃に麦を植えていないが、近江平野はこの時期に行くと、田圃が黄金色だ。黒牛の聖者のごとく麦の秋 田口紅子麦秋や十八人の児童数 畑田ほずみ麦秋やコップの牛乳まぶしかり 種田果歩残念ながら、麦畑は無理。たぶ
そろそr枇杷が出て来る時期かな。びわすする夜空ちかぢかありにけり 星野麦丘人記念切手たくさん貼られ枇杷届く 波戸辺のばら友だちのふるさと切手枇杷を剥く つじあきこ不思議だな違う人の俳句なのに。友だちから枇杷が送られて来ている。それもふるさと切手と記
まだ梅雨真っ最中なので、打水なんかしない。それに今日は涼しい。でももうすぐ暑い夏がやってくる。打水なんかでは、やり過ごせないが。水打つて鼻緒ましろき男下駄 下坂速穂打ち水に夕陽とろとろ明日は晴 平田和代打ち水や清水坂のひとまばら 采野久美子清水坂の
どうしても植物の季語が多くなってしまう。仕方ないか植物の方が写しやすいし。いつも同じこと言ってるな。遠縁といふ男来て梅落とす 廣瀬直人豊作の実梅やむきになりてもぐ 種田果歩一切経蔵湿気て梅熟す 辻 水音今年は豊作かな?雨の後はみどりが奇麗!昨日写し
たぶん「木の花」と言う季語はないと思うのだが、今頃、色々な木に花が咲いている。椎、楠など白い花を咲かせる。香も独特だ。椎の香に溺るるばかり森を抜け 伊藤トキわが馬齢なんじゃもんじゃの花盛り 加藤いろは木の花が降る降るローズティー熱し 火箱ひろ神社に
今日はいい天気。梅雨の晴れ間なんだろうか?本来なら五月はこんな爽やかな日が続くはずなのだが。薫風やみどり児に指つかまれて 永方裕子風薫る廊下に十(とお)のお弁当 辻 響子風薫る保護犬に今日新たな名 笹村ルルいつもの事ですが、テイカカズラです。風車だ
20日(木)夜から21日(金)朝方の雨はひどくて、21日朝方に大雨警報が出た。梅雨末期には集中豪雨が多くなり河川が氾濫するが、まだ5月で梅雨に入ったばかりなのに。夜遊びのうつつに浮かぶ出水川 吉本伊智朗湖の庇抱くかに出水あとの空 松井季湖20日夜の雨!カメラの
豌豆は、豆御飯が美味しいかな?この間きゅうりとレモンを買った農家の店で、えんどう豆を買った。地震の国に生きてゑんどう剥いてをり 桂 信子豌豆を剥くが遊びや露店の子 たかはしすなお豆むけば豆ひよいひよいと歌ふやう おーたえつこひよいひよいと剥いた。ぱ
今回の季語 夏炉ね?誰が何処で使っている?庶民には関係ないみたい。大江山近々とある夏炉かな 山田弘子聞く気なき話を聞いて夏炉かな はしもと風里夏炉して雨音だけを聴いている 波戸辺のばら夏炉の画像がない。近くのいちご畑。いちごの俳句もないので、ここで
何故に亀の子が夏の季語!春に生まれて育つのか?亀の子の歩むを待つてひきもどし 中村汀女亀の子や山のマルシェで大騒ぎ 辻 響子亀の子のひらひら泳ぐ雨あがり 松田ひむれ亀の子でなく、亀の子束子!台所で使うのに、小さいのが好き (⋈◍>◡<◍)。✧♡右のが
今年はもう梅雨に入ってしまった。早すぎないか⁈ 梅雨が早いと、梅雨が長い?それとも夏が早く来る?そして殺人的な夏の暑さが続くのか?梅雨長しマリオネットの四肢に糸 齋藤朝比古ひたすらに待つしかなくて梅雨のバス はしもと風里定食に赤いコンニャク梅雨深し
まだ今年は蚊に刺されていない。でもこれから刺されるのだろうな。蚊が一つまつすぐ耳へ来つつあり 篠原 梵蚊を打つて三日三晩の痒み止め 畑田ほずみワイシャツに蚊をアップリケしてしまう 林田麻裕蚊ではありません。葉の裏についていた何かの虫。よく見れば二匹
燕は春の季語だが、夏に飛んでいるのをよく見る。夏の間に二回産卵するらしい。山地や海岸の岩場などに棲む岩燕や雨燕も夏の季語らしい。夏燕たちまち風の矢となれり 上田日差子夏燕回覧板は停滞中 波戸辺のばら新型のバイク一列夏つばめ 笹村恵美子夏燕がみている
もう5月15日だ。夏なんだな。でもなんだか、気温が定まらず強風、土砂降りだったりで・・・・。まぁこんのへんで、初夏!初夏の喧嘩に風の割つて入る 石山正子はつなつのまつさらな海見にゆかう 種田果歩晴天なりひっそり初夏の魚になる 平田和代これは枚方穂谷の三之宮
昨日はひどい雨と風!嵐かと思った。パートナーが、散った牡丹の後に白い牡丹が咲いている。と言うのだ。白牡丹といふといへども紅ほのか 高浜虚子ちやほやと云はれてをるよ白牡丹 火箱ひろ待ち伏せのやうにふはりと白牡丹 おーたえつこほらほら隠れている。手前の
去年は柿が5個ぐらいしか実らなかった。今年は花が良く咲いている。百年は死者にみじかし柿の花 藺草慶子柿の花体内時計狂いがち 松井季湖柿の花放任主義に物申す 辻 水音咲いた!咲いた!柿の花♪時々茶色くなっているのもある。緑の額がくっきり!今年はたくさ
柿の若葉って、本当にきれい!あの緑色はこの季節だけ。自転車に昔の住所柿若葉 小川軽舟柿若葉自信を持って生きなさい つじあきこ七人中先生三人柿若葉 火箱ひろ4月18日に撮った柿若葉光が当たってきれい。これは今日撮った。若葉がもりもり盛り上がってきた。柿
なんともう11日だ。早いな、この間五月になったと思っていたのに。子の髪の風に流るる五月来ぬ 大野林火父と子が四股ふんでいる五月かな 辻あき子五月の草原ピーターパンに軽くキス 鈴木みのり買った。ちまき!久し振りだ。思ったより高かった。この結び方。すごい
今頃の季節になると食べたくなる蚕豆。家族には歓迎されないのだが。皿二つそらまめとそらまめの皮 行方克巳ソラマメや亭主の耳にどこか似て 桐村日奈子指文字のソの字の先にそら豆が たかはしすなお豆より皮が多いな!美味しそう。筍があったので一緒にガーリック
今日は母の日。カーネーションが飛び交っているかな。母の日のてのひらの味塩むすび 鷹羽狩行母の日を越えて呼吸をやめた娘よ はしもと風里今年は綺麗なチョコレートとお祝い金。欲しい物はあまりないと言う姑ですが、〇が良いみたいです。今日の一句母の日の大きな鉢
今朝はラジオから「黄砂が飛んできます。洗濯物は外に干したら、叩いて取り入れてください。」と、何度も言っていた。黄砂って、春の季語だよね。まぁまだ夏になったばかりだものね。みなちがふ靴のへりぐせつちふれる 川上弘美つちふるや牛の獣医に犬預け 辻 響子大
5月5日が立夏だった。遅くなったが今日立夏の俳句を!ドーランののり軟く夏来たる 小沢昭一海の歌うたふ老母や夏来たる 種田果歩夏立つや真砂女の国の浪の音 加藤いろはこれなにかわかりますか?こんな樹、我が家にあったかな。これです。つばきです。新しい葉の枝
今朝は霧が立ち込めていた。もうすっかり晴れわたり、さぁ今日は暑くなるぞと言う感じ。夏霧のつばさ四五人さらひけり 角川照子海霧のなかに弱気を捨ててくる 小山佳栄夏霧を搔き分けて行くがれ場かな 波戸辺のばらみどり緑している庭です。手前の緑に注目!ブルー
今日は朝から雨 (ノД`)・゜・。そしてこどもの日、立夏だ。子どもの日には柏餅。ちゃんと買って、ひとつは食べて後は冷凍にした。それを朝から解凍している。二人して児を見せにくる柏餅 辻田克己会長はもう三つ目の柏餅 辻 響子来た来た来た三時ちょうどの柏餅
ゴールデンウィークいかがお過ごしですか?なんて聞いても仕方ないか。どう過ごすのが、良いのか迷うな。妻ふくれふくれゴールデンウィーク過ぐ 草間時彦親子丼黄金週間始まるよ おーたえつこ三色団子ゴールデンウィークのすみっこで おーたえつこえつこさんしか作
もう桜の季節は過ぎたのですが m(__)m雨よりも人しづかなるさくらかな 高柳克弘その下に葬列過ぎる山桜 小山佳栄ひとり娘よ空から桜見てをるか はしもと風里桜クッキーをいただいたので。もっと「さくらかほる」かなと思ったが、「ほのか」でした。伊勢型紙の桜!
5月に入ったけれど、まだ春です。今年は5月5日が立夏なので。行く春の千体仏の燭ゆれて 細見綾子ゆく春の手帖に付箋朱青黄 波戸辺のばら寄りかからないでください春がゆく 火箱ひろ昨日何気なしに見たら紫の花。藤ではないから桐の花かな。近くに寄れず、スマホ
今日は5月1日。メーデーだ。忘れていたな。森の宮公園に集まって、心斎橋までデモしたな。今日は何処でどんなメーデーをしているのかな?コロナだから駄目か。ガスタンクが夜の目標メーデー来る 金子兜太春闘や動かぬ椅子にどっと掛け たかはしすなお青空に象の鼻先
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昨晩より風が強く吹いてきた。今朝は雨戸がガタガタいうぐらいに吹いている。低気圧がふたつ来ていると天気予報のお姉さん。そして肌寒い。先日は暑かったのに。春荒や封書は二十四グラム 櫂未知子春疾風ロカ岬まで飛ばされて 岡崎禎子春嵐女子高生の笑い声 林田麻
この近くでは、淀川の河川敷の芦焼きが有名だ。草の生育を促し、害虫を駆除するために野や土手などの枯草を焼き払うこと。虫たちも害虫を言われ大変だ。半鐘を打つて野焼の始まれり 太田土男火の気まま許さず土手を焼きにけり 太田悦子海へ行く列車の窓に野火の色
八重桜は咲いているが、染井吉野はほぼ散った。萼に残った蘂が散って落ちること。「桜蘂」だけでは季語にならないらしい。何故?首塚の荒れ桜蕊降るばかり 加古宗也桜蘂降るむかうより君がくる はしもと風里桜蘂降る同意同意の初期設定 笹村ルルもうすっかり花は散
風光るとは、春になってだんだん日差しも強くなり、吹きわたる風が眩しく感じられることをいう。確かに日差しが強くなる。ここのところ、もう日差しは夏だ。夏と思っていたら、今日は朝から肌寒い。身体がついていけない。頬杖は夢見るかたち風光る 長嶺千晶風光る四人家
田んぼに紫雲英の花が咲き始めた。こんな時期に咲き始めたかな。この間桜が散ったのに早くない。今年は桜が咲くのが遅かったのでそう思うのかな。タラップを降りて紫雲英の風の中 西村和子げんげ野へ勝手に足が動き出す 火箱ひろれんげ野にプライドなんて捨てちまえ
咲かない咲かないと言っている間に満開になり、もう桜の季節は終わり。なんと味気ないことか。でもそれなりに楽しませてもらった。昼の部を呼びこむ寄席や花の塵 宇沢圭作さくら散る目隠し鬼さんまあだだよ 平田和代花吹雪自分を好きになる呪文 はしもと風里さくら
一昨日から黄砂が飛び出している。目が痛いのは黄砂のせいかな。遠くの山が黄砂で霞んでいる。ジンギスカン走りし日より霾れり 有馬朗人猫はもうをらず黄砂の降りにけり 松井季湖つちふるや釣り船の犬吠えもせず 畑田保寿美近所の墓地の道から。いつもならくっきり
何故か今年はたんぽぽを見かけないうちに、春が過ぎ去りそうと思っていたら。昨日田んぼ道を歩くと、たんぽぽが咲き、たんぽぽの絮まであちこちに。今年は巡りあわせが悪かったのかな。顔じゆうを蒲公英にして笑うなり 橋 閒石新井真紀の絵本にたんぽぽを挟む 辻 響
歳時記によって書き方は違うと思うけど、「そこはかとない哀愁。春ゆえの気だるさを伴う愁い」らしい。なんとなく、ぼーっとしてやる気がないのはそのせいかな。春愁もなし梳く髪のみじかければ 桂 信子飼ひならす春愁てふ静かなデビル 松井季湖サクサクと食べていき
水に浸しておいた種籾を苗代に蒔くこと。そうなんだ、ローゼルの種をそろそろと思って書いたが。種蒔といえば稲だけをいい、穀類や野菜、草花全般の場合は「物種蒔く」という。「花種蒔く」は秋咲きの花の種を蒔くこと。そうだったんだ。なんとなく違うと思っていたが・・・・。指
釈迦の誕生日といわれる日にちなんで新暦4月8日にその降誕を祝って各寺院で行われる仏事。花祭ともいわれる。少し遅いけど、今日は仏生会で。そう言えば子どもの保育園では旧暦の4月8日に花祭をしていた。園児が張り子の白い象をを引っ張っていたようだ。ぬかづけばわれも善
花といえば桜の花。春咲く一般の花を言う事もあるが、主として桜の花をさす。日本人にとって春はやはり桜だ。奈良の吉野はさくらが奥へ奥へと進んでいるらしい。綺麗だろうが、人混みの事を考えると・・・・。花びらの出て又入るや鯉の口 渥美 清生後約三万日ぞ花の中 辻
菜の花も春を代表する花だ。京都伏見では、桜と菜の花が同時に見える所がある。行った事はないが、「十石舟」に乗ったり、「酒蔵」めぐりをしたり。菜の花や渡しに近き草野球 三好達治菜の花のリゾット君と同じ午後 火箱ひろ笑まひつつ五十年過ぎ花菜風 升田 貞こ
春はさくらの季節。いや菜の花かな。チューリップも忘れてはいけない。イメージだがチューリップは小学校一年生に似合うような。保育園の卒園式に毎年チューリップを贈っていたからそう思うのかな。いちにちを怠け足長チューリップ 寺井谷子髪切りぬ鬱金香に思ひ告げ
桜は青空の下で撮りたいのに、今年は一度も撮れていない。桜が咲きだしてから、晴の日が少ない。一昨日は雨、そして昨日は北風。もう青空に桜は無理かな。折り紙のピアノかたむく花ぐもり 大高 翔花曇り湖岸に立ちし白馬かな 畑田保寿美養花天転入届受理致す はし
昨日は夕方からの雨のはずが、朝も降り、夕方早くに降ってきた。そして夜には本降りに。今朝は九時前に止んだ。これでさくらは終わりと思っていたが、案外しつこく残っていた。花の雨白山の雷ともなひ来 新田祐久花の雨相合傘で大股で 火箱ひろ花の雨本棚のある喫茶店
冬の間に咲く椿もあるが、やはり旬は春。我家の椿も次々に咲いている。椿落つかたづをのんで他の椿 上野 泰花椿ひらく地の息吐くやうに 火箱ひろ木の椅子に尻が納まり紅椿 辻 水音白い椿、いやになるほど咲いた。これはやっと綺麗。下を向いて咲いている紅椿。枝
いつも書くかもですが、水仙は冬の季語。寒い潮風に吹かれて群生しているイメージだ。黄水仙や喇叭水仙は春の季語。水平に母の声来る黄水仙 鈴木節子文箱に妣の手紙や黄水仙 中川久仁子暗がりに戦艦大和黄水仙 稗田夏子これ我家の庭なのだが、喇叭水仙咲いてた?っ
もうとっくに春だ。今年は急に暑くなったと思っていたら寒くなったり。桜の開花も一週間ぐらい遅れた。人の身体も気候に合わせるようになるのかな。今日何も彼もなにもかも春らしく 稲畑汀子故郷の端麗辛口瀬戸の春 太田沙良ワイン含むまったり春の地中海 田邉好美
今年の桜は本当に遅い。4月2日に天満橋に行った時もちらほらだった。小学校の入学式が満開かな。老いる意味少しはわかる桜かな はしもと風里さくらさくら父さんが子を追い越して 鈴木みのり夕桜ざわざわ剥製動物園 火箱ひろそろそろ咲いているかと花見に来ている人
春の闇ってなんやねん。何故に春だけ。いや調べたら「夏闇」あった。「五月闇」の傍題。春の闇は月の出ていない春の夜の闇を言う。柔らかくみずみずしさを感じさせるそうだ。春の闇うしろの顔が笑ひ出す 平井正敏春の闇箱階段を降りて来し 辻 水音羽衣を纏ひて春の闇
有名な俳句 菜の花や月は東に日は西に 蕪村こんな広々とした菜の花畑は見たことがない。それでも春になると、色々な所で菜の花を見る。ふるさとの訛にもどる花菜径 栗山妙子一日を菜の花色で遊ぶかな つじあきこ渋ぬけた夫婦ほっこり花菜そば 浅井洋子奇麗な
今年の春は寒暖の差が激しいので体調管理が大変だった。日ごともだが、一日の朝と昼の温度差にも悩まされた。朝の気温に合わせて服を選ぶと、お昼は暑い。そんな気候が考える人間を作りだすのかな。お多福の鼻の穴から春日差 川崎展宏くつたりと春の日差しに負けてゐる
凧、風車、しゃぼん玉、ぶらんこなどは春の季語だ。そして風船も。ゴム風船、紙風船でも良い。言われてみたら春っぽいかな。紙風船息吹き入れてかへしやる 西村和子生真面目に畳まれており紙風船 桐村日奈子ママたちのバギーに風船反戦デモ 武智由紀子晩柑の花が咲
今週の火曜日の夜だったかなすごい雷なりましたよね。雷久しぶりに聞いた。稲光もすごかった。「初雷」は立春後はじめて鳴る雷で「虫出しの雷」「虫出し」とも言う。立春ってとうの昔だよね。でも立春から雷鳴ってないので「虫出し」?春雷やポマードの香の帽子箱 岩永佐
花と言えばほぼ桜の事。それだけ日本人に親しまれているってことだ。今年の桜は早くに咲き過ぎた。入学式の頃は、もう散っていた。ひよこの荷ひと箱おろし花の駅 林 明子花月夜うるーんうるんと消防車 林田麻裕花の下スマホに潰す待ち時間 笹村恵美子これは仁和寺
ブログを書いていても、本を読んでいても眠い。まぁ睡眠時間が足りないのだろうが。する事が遅くなり、睡眠を削ることになっている。日本に目借時ありセナ爆死 光部美千代あと五分パン生地ねかせ目借時 桐村日奈子つり革にもたれゆられて目借り時 松田ひむれセナと
あっという間に桜が咲き、散った今年の春。春は駆け足と言うか、春の間から夏の感じだった。刺しすすむ刺繍の色も春深し 朝倉和江等高線詰まる膨らむ春深む 波戸辺のばら春深し泣かせてみたき抱き人形 火箱ひろ現在(4月11日)の大川あたり。さくらが咲いているよう
春は何だか物憂い。なので春愁かな。冬の寒い間は、こんな気分にならない。でも今年の春は異常だ。春と言うより夏だ。春愁や雨の匂ひを袖だたみ 坂巻純子それぞれの鞄それぞれの春愁 火箱ひろ長靴をそっと干す猫春愁 鈴木みのり石垣の下に何やら可愛いものが。この
春の日焼けに注意。それだけ日差しが強いということだ。どんよりしていた冬と違い、景色が輝いている。何かに挑戦したくなる季節かな。立ち上がる仕掛け絵本や風光る 高橋秋子淀君の小袖ひらりと風光る 種田果歩風光る子安地蔵のおちょぼ口 波戸辺のばらこんなに菫
昨日は全国的に黄砂が降ったそうだ。我が町も、何だか霞んでいた。これは自然現象だから何処へも文句をいえない。下町の閉店通り黄砂降る 鶴賀 水つちぐもり美白の粉を奪ひあふ 辻 響子つちふるや段々畑のややこしい 髙貴美子高槻の方の山が霞んでいる。こちらは
私にとって微妙な花。知っているようで知らない花。でも何故か惹かれる花。どうしてかな。ライラック運河の街はまだ暮れず 大西 裕リラ冷えや母の歩みのほたほたと 松井季湖リラ冷や左手で切る右の爪 たかはしすなおこれってライラックなのだろうか?(3月3日撮影
桜、ほとんど散ったかな。八重桜はこれからかな。八重桜は主季語になっている歳時記の方が多いかな。瓔の俳句では、桜の中の傍題に入れた。鎮痛剤呑んでさくらの下にゐる 柿本多映八重桜ぽったり雨を吸いこんで たかはしすなお八重桜とほくまで歩いて会へた はしも
春は眠たい。私は年中眠たい。さすがに冬の寒い間は眠くならないが。だから春になると、思い出したように眠いのかな。春眠の浅瀬に妻の笑ひ声 辻田克巳とりあえず春眠に身を委ねけり 畑田保寿美リポビタンDで春眠ひきはがす 松井季湖昨日と同じ畦道。いつもこの辺り
角川文庫の俳句歳時記には、春の服の中に、春コートも春セーターも傍題として入っている。俳句も少ないのでその方が良いかな。しろじろと病ひを包む春コート 岡本 眸店内が温もるまでの春コート 辻 響子ドアーノブ押す引く迷う春コート 稗田夏子仁和寺の桜の中で
やはりチューリップは春の花。何処かでいっぱい咲いているのかな。さくらほどでもないだろうが、チューリップもいつもより早く咲いているかな。チューリップ一年生は帰りけり 大串 章闇深くあればあつたでチューリップ 辻 水音チューリップ私の花瓶に入らない 林
昨日の雨で近所の桜は全滅だろう。花筏を作っている所もあるかな。くちびるをかすめてゆきし落花かな 片山由美子花散って左京区的なレストラン 火箱ひろ自転車のカゴにチラシと花びらと 種田果歩まだ花は残っていた。(4月3日撮影)ため池に散った花びら。池なのに
たんぽぽがあまり咲いていないと思ったら、急に見かけるようになった。たんぽぽは桜より一歩遅れるのかな。今日は朝から雨! 全然止みそうにない。これで明日は止むのだろうか。たんぽぽのサラダの話野の話 高野素十たんぽぽの躓いたのが十時前 つじあきこ蒲公英やだ
父が春になると庭に咲かせていたな。良い香がするが、ある男の子が「うんこの匂い」と言っていた。なんと失礼な!仮住の自由不自由スイトピー 山田弘子昼光にいよよあかるきスヰートピー はしもと風里スイートピーひらがなばかりの本を読む つじあきこ今回はパステ
年々蝶を見る機会が減ったような気がする。私の活動範囲が狭くなってきたせいかな。モンシロチョウも見たけど、写真に撮れなかった。天気の良い日に淀川に行ったらシジミチョウが撮れた。初蝶を風がふはりと置きにけり ふけとしこ初蝶や留守居の門へ書き置きを 畑田保