2022年3月
91歳の女性監督が織る、人生の機知と知性が詰まったジョージア映画。「金の糸」75点★★★★********************************現代のジョージア・トリビシに暮らす作家のエレネ(ナナ・ジョルジャゼ)。79歳になり、足も悪い彼女だが今日もパソコンに向かって文章を書き、凜とした姿勢で生きている。同居する娘と、彼女の娘の子であるひ孫のエレネとも仲良しだ。だが、エレネは娘に「アルツハイマーの症状が出てきた夫の母ミランダ(グランダ・ガブニア)をここに引っ越させる」と言われ大いに憤慨する。ミランダはソビエト時代に政府の高官だった女性。エレネは彼女をよく思っていないのだ。そんな彼女のもとに恋人から60年ぶりに電話がかかってきて――。********************************91歳...金の糸
いまの時代の空気にあまりにハマる。「林檎とポラロイド」76点★★★★************************************ある朝、男は部屋を出て、花束を買い、バスに乗った。そのまま眠ってしまったのか、夜、バスの中で目覚めると彼は記憶を失っていた。病院に運ばれた男は医師から最近、蔓延している「突然記憶を失う病」だと告げられる。何の兆候もなく発症し、記憶が戻るケースはゼロ。多くの患者には家族が迎えに来るが、男のもとには誰も来ない。そして男は医師に勧められ、あるプログラムに参加することになる。毎日カセットテープに吹き込まれたミッションをこなしポラロイド写真を撮り、人生を再構築していこう!というもの。「自転車に乗る」「仮想パーティーで友達を作る」それらを淡々とこなすうち、男はあることに気づき――?**...林檎とポラロイド
2022年3月
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