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  • 二酸化炭素の施用

    チランジアの無菌播種の培養速度をさらに早めるために二酸化炭素を添加を添加してみる。 以前は普通の栽培株に試してみたが、それほど効果が分からなかった。 乾燥した株に施用したことや、添加量が少なかったことなどもあるかもしれない。 今回はコントローラを使ってきっちり濃度制御をしている。 チランジアはCAM植物なので、日中だけではなく夜間も継続して二酸化炭素を施用する。 フロートを用いた無菌播種手法もこれで完成かな?

  • 交配相性度に基づくチランジアの系統樹と分布

    前回記事で亜属間の交配相性度の表を更新したが、このデータをもとにして系統樹が作成できることに気づいたので試しに作ってみる。 交配相性度は0〜1の値を取り、0なら全く交配できず、1なら亜属間のどの種も交配可能ということを意味する。 そこで、表の中で最も高い交配相性度のペアを抽出しそれをまとめ上げていくUPGMA法という簡単な方法で系統樹を推定した。(ペアの間の距離は、交配相性度の逆数として定義) Pseudovriesea亜属は交配数が少なすぎるのでいったん無視するとして、残りの系統樹は各亜属の地理的分布も考慮すると割とよく説明できている。 というのも、Tilla..

  • チランジアの亜属間交配について(2023年版)

    前回記事で昔の会報の記事を載せていましたが、いろいろあり2023年版に再集計しました。 ・Allardtia亜属がTillandsia亜属に統合、Pseudalcantarea亜属が属に昇格 ・ionantha var. vanhyningiiが種に昇格、ほか種に昇格したものやシノニムなど ・データ集計ミス… 交配の相性などがガラッと変わるわけではないですが一応。 集計に使用した種の総計 亜属間でとりえる交配の組み合わせ 集計した交配数 交配相性度 交配相性度(区分版)※閾値はデータ見ながらいじっていますので会報版と違います ..

  • チランジアの亜属間交配について(某会報記事より)

    たまーに某掲示板で話題に上がるので、某会報に投稿した亜属間交配についての記事を転載します。(私が書いたもので、もう数年前のものなのでよいかと) 以下が記事です。 ■交配グラフの解析 インターネットで情報公開しているサイトから、交配例を 740 例ほど集め、Tillandsia属の交配の相性について調べてみることにしました。情報は以下のサイトを元にしています。 ・Bromeliad Society International ・Florida Council of Bromeliad Societies ・THE BROMELIAD SOCIETY OF AUSTRALI..

  • 授粉作業中…

    カウツキーが一斉に開花を開始。あらかじめ決めたペア同士で授粉していく。 ペア同士で微妙に開花タイミングが合わずとりあえず花粉採取だけしているものも多い。 冷凍保存・解凍するのは面倒だしちょっと待てばもう片方も咲きそうな気もするので乾燥もさせずに常温保存で待ってみる。 数日くらいなら待てるかな…。1週間待つならせめて冷蔵保存したほうがいいかも。

  • カウツキーの開花と交配予定

    ここにきてカウツキーが開花ラッシュを迎えた。 少しずつ特徴が違うので、似たような個体をかけ合わせていく。 基本的にはデカいか赤いかを基準にしてペアを作った。 葉がとにかく長いもの。かけ合わせていけば大きいサイズのカウツキーになるはず。根元にあるのは個体識別用のマイクロチップを格納したクリップ。 こちらは葉が幅広で平坦、やや赤みを持った個体。全体的なバランスは一番良い。 こちらは葉がまっすぐになり、葉の先端が赤く染まる個体。とりあえず個性を伸ばす方向で。 まだ開花してないけれど、葉の赤さだけならこういうのもある。ただし、サイズが小さ..

  • もう少し改良2

    昨年12月の改良版も時間がたつとスポンジが沈水してしまった。 微妙に水面から浮かせるためTPUの弾性力に頼る方針にそもそも無理があるという結論になった。 さらに構造を改良する。 なにも載せない状態でギリギリ浮くくらいの小さなフロートをつくり、 発芽直後はこの小さなフロートの浮力で沈水しないよう維持する。 植物体が大きくなると小さなフロートは沈むが、より大きなフロートがTPU製の部品でつながっており、植物体を一部沈水させたまま水面に維持する構造になった。 さらに吸水スポンジもより目の細かいものに変更。 これでやれる改良は全部やり切ったはず。再度播種のテストを..

  • もう少し改良

    前回の方式だと種子が微妙に水面下に沈んでしまい、発芽後に窒息死してしまった。 数十株試したけど全滅。 もう少し改良して、ステージを吸水性のスポンジにして水面下に沈まないようにして再トライ。 播種初期はペーパーウィック的な方式で、株が成長してきたらステージが浸水して液体培地方式に移行することを狙う。

  • 循環装置の完成

    ぐるぐると試作を繰り返して… 循環装置がとりあえず完成した。 モーターブロックと、培地に沈めるフィンブロックが磁石で連結されている。 ベアリングって3Dプリンタで印刷できるのね…びっくりした(さすがにボールは無理だけど)。 やってることはマグネチックスターラーとほぼ同じ。 実際、マグネチックスターラーを買えばいいのではとも思ったけど ・接地面が回転しないので、ビニールが摩擦で破けるリスクが少ない ・液体の循環方向が上下方向になるので、ゆっくりとした流れで濃度差を均一にしやすい ・マグネチックスターラーを買うよりは安い(人件費除く) とかそのあたりが..

  • 無菌栽培向け循環装置開発中

    フロート式の成長速度をさらに加速させるために、袋内の培地をかき混ぜて局所的な養分ムラを解消してあげる循環装置を作成中。 原理はマグネチックスターラーと同じで、袋の外から磁力でフィンを回す方式。 (動画でモータとフィンの間にすきまがあるのが分かるだろうか) 培養液を循環させる考えは水耕栽培にもある。水耕栽培と違い、葉面吸収がメインのチランジアでは培地に酸素を供給してあげる必要まではないという点がポイントか。無菌化した空気を送り込む方式も考えたが、滅菌フィルターの入手だったり導入が大変そうな印象だったので見送った。 基本は循環無しのフロート式で栽培して、とにかく早く育てたい場合..

  • 改良培地作成

    よーやっと新しい培地を作成した。濃度を4パターンに変えて成長速度を比較する予定。種子一粒に対して1Lの培地を確保したので、全部の袋を並べるとめちゃくちゃ重い…。 手間の都合からフロートの漏水対策方式を変更。防水剤を塗布する方式から、アセトン蒸気で表面を溶かす方式に変更。その都合で、フロートの材質をPETGからASAに変更し、ついでにフロートも大口径化。種子の把持方式も網状の蓋でキャップをする方式から、種毛を挟み込んで固定する方式に変更。 何度も改良して水面ぴったりに種子が浮くようになった。よしよし。 今度こそ改良終わり…と思ったけどTPUが吸水してなんか膨らんでる..

  • 培地の濃度についての考え方

    前回記事のさらに続き。 無菌培地に使う肥料のNPKバランスがうまく調整できたとして、次に検討すべきは肥料の濃さである。 この記事では、肥料の濃さをMS培地のだいたい何分の一かであらわしてみる。 これまでの無菌播種では、だいたい1/4MSくらいの濃度をよく使っていたことが分かった。(直感で1/2MSくらいかなあと思ってたけど、改めて成分を計算してみたらだいたいそのくらい) ちなみに、普通の植物組織培養では1/2MSがよく用いられる(NPK=420,44,526 mg/Lくらい)。このあたりは植物の種類によっても様々である。 一方で、チランジア肥料の施肥濃度はどれくら..

  • 培地の成分改造と窒素源

    前回の記事の続き。(文字ばっかり!!) チランジアの無菌播種用培地は、チランジア用肥料のNPKバランスに合わせればよいだろうという話。つまりNPK=16:9:25とかそのあたり。 併せて、パイナップルで実績のあるマグネシウム成分の強化も行う。ネットを調べると、チランジアでも効果がある模様。 パイナップルでの推奨バランスを参考に、NPKMg=16:9:25:6当たりを狙う。 一般に、ハイポネックス培地では微粉ハイポネックスが無機栄養分を供給し、果物などの有機物がビタミン類を供給していると言われるが、果物の成分をよく調べてみると、窒素、リン酸、カリウムもかなりの量を含んでいるこ..

  • チランジアの無菌播種培地のNPKバランス(再考)

    前回の記事では微粉ハイポのNPK(窒素、リン酸、カリ)のみを考えていたが、培地に添加する果物を調べるとNPKが結構含まれているため、改めてバランスを検討した。 この記事ではチランジアの無菌播種培地として、どのようなNPKバランスを目指すべきかについての考えをまとめてみた。 ※以下の内容は植物栄養学や土壌肥料学に関する書籍の記載などから推測した結果であり、肥料の設計についての記載を直接見つけられたわけではないので注意。 まず大前提として、肥料はNPKが等量の水平型が基本であり、これは

  • 培養法改良中

    フロートに取りつけるフレームをTPUという柔らかい素材にして渦巻き状に印刷。植物の成長に伴い沈み込むようにすることで液面との接触面積を確保するようにした。 培地成分についても情報をいろいろ漁って変更。 培地の無機肥料成分として微粉ハイポネックスを利用していたが、NPKの配合比がチランジア向けではないようなので、チランジアやパイナップル用の肥料を参考に成分をチョイ足し。 微粉ハイポは、根を充実して育てることを主眼に上り型と言われるカリウムが多めの配合だったが、アナナスでは窒素とカリウムが等量、リン酸をかなり抑える谷型の配合が一般的らしい。このため、窒素成分を追加。 追..

  • 新しい無菌播種(フロート法)のテスト

    液体培地に種子を浮かべながら培養するフロートを作成した。 固体培地よりも物質の拡散が速いため早く育ちかつ長期間維持でき、液体培地を使った振とう培養よりもガス交換しやすいので大きくなっても窒息しないといういいとこどりを狙う。 昔、アクアリウムのように菌と共生させながら水耕栽培することを試してみたけれど結局カビにやられていたのを思い出す。 今回は無菌にしたうえで水耕栽培に再チャレンジするようなものかもしれない。 3Dプリンタで印刷する都合上、支持材なしで印刷できるように3パーツに分割した。 左から、浮力を得るためのフロート、液面に接するフレーム、種子を封入するカバー。 ..

  • 葯培養にチャレンジ

    カウツキーの花芽が上がってきたので、半数体の作成に必要な葯培養を試してみる。 つぼみを切り出して 中身をピンセットで取り出していく… この後はつぼみごと殺菌、中の葯をカルス誘導の培地に置床してひとまず完了。 葯培養の場合、花粉の成長ステージが成功率に大きく影響するらしい。 葯をいくつか残しておいて、中の花粉を顕微鏡で観察する。 コーヒー豆みたいな形をした花粉。小さな液胞らしきものが均一に広がっている。おそらく1核期と呼ばれる状態。 別の花粉をよく探すと、下部に別の塊を持った花粉もわずかにみられる。おそらく、より成熟した1核期後期〜2核期の状..

  • 識別用マイクロタグの作成

    ペット識別用のマイクロチップが届いたので、通常環境下で栽培している植物に取り付けるタイプの個体識別用のタグを作って3Dプリンタで印刷してみた。 コンセプトはとにかく小さく、組み立てがいらず、チランジアへの取り付け・取り外しが容易なもの。 いろいろ考えた末、パチンと止めるクリップ型に落ち着いた。 写真はマイクロチップとマイクロタグ(カバーを開けた時と閉じたとき)を100円玉に載せたもの。 カバーを開けた時だけ、マイクロチップ挿入用の穴が開口する。 マイクロチップを挿入。あと0.2mm程度だけ穴が大きくてもよかったかも… リーダーで識別情報読み取りもでき..

  • いろいろやっていること

    ※ブログのデザインを戻してみた。 ずっと前から、無菌培養中の変異(ソマクローナル変異)を狙って栽培を続けているが、最近はより積極的に突然変異を狙ったアプローチに手を付け始めている。 絵で描くとこんな感じ。 大きくは、変異を誘発するための手続きと、変異が表現されるようにするための手続きが必要と考えている。 変異の誘発については、花粉に突然変異を起こす方法を考えていて、裏では既にカウツキーの花粉を用いてテスト中。合法的にできる方法(←重要!!)だが、知識なく真似されると危ないので記事にできるかは分からない…。この記事の一番の肝な気もするが。こっちは結果が出るのが2〜..

  • フロート法?

    液体培地の水面に無菌播種すれば、固体培地よりも養分や老廃物の拡散スピードが速まり早く育つのでは、と考えてフロートを3Dプリンタで試作した。 オートクレーブ滅菌だとフロートが温度に耐えられないけれど、次亜塩素酸で簡易的に殺菌するのであればプラスチックが使える。 フロートの転覆や浸水などを考慮する必要はあるが試してみるのはアリな気がする。

  • 最新の培地レシピ

    最近使っているチランジア向け培地のレシピです。 各成分のチューニングまでは真面目にやっていないので、 こうしたほうがもっと育つなどあればぜひ共有してください。 ■基本組成 ・果物ミックス50g/L ・微粉ハイポネックス1g/L ・グラニュー糖 17.5g/L ・微粉活性炭1g/L ・メネデール 5ml/l(いるのか?) ・ゲランガム1.5g/L(植物成長に伴い、ゲルが溶けるよう意図的に緩くしている) グラニュー糖が半端な量になっているのは果物ミックスが25g/Lだったころに、培地全体の糖類で20g/Lになるよう調整していたころの名残。特に意味はない。果物はだいたい質..

  • 簡易無菌播種テスト

    2年半ぶりの更新。 更新のない間も栽培は続けていたが、大規模なコンタミが起こったりして大変だった。 大部分はいったん瓶出しして栽培中。 妙に赤いカウツキー 無菌株の数が多いと栽培の手間がかかるので、培養瓶の再利用をやめて使い捨て型のビニール袋栽培に切り替える。 そうすると高圧蒸気での滅菌操作ができなくなるので、培地や袋を薄い次亜塩素酸で殺菌する簡易無菌播種方式を試す。 植え替えも一切せず、播種したら成長しきるまで袋の中で育てきれるように、培地多めで種子の数を減らして育ててみる。 播種から3か月経過後。 ■ラミジップ 袋が固く、容器が自立する。 扱..

  • 黒いカウツキー

    黒いカウツキー,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • 冷凍花粉は14か月持つらしい

    冷凍花粉は14か月持つらしい,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • 冷凍花粉は1年持つらしい

    冷凍花粉は1年持つらしい,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • T. reclinataの茎培養

    T. reclinataの茎培養,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • クリーンベンチ2号の作成

    クリーンベンチ2号の作成,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • プラントホルダー作成と棚整理

    プラントホルダー作成と棚整理,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • 無菌瓶のキャップ開け動画

    無菌瓶のキャップ開け動画,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • キャップホルダーの作成

    キャップホルダーの作成,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • キャップ開閉成功

    キャップ開閉成功,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • 一進一退

    一進一退,Tillandsiaの育種に挑戦するブログ。

  • ロボットハンド仮組み

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  • レーザーカッターに換装&部品切り出し

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