エピローグ

こんばんは、今日もお疲れ様です。2作目「Another Past―もし、過去をやり直せるとしたら―」いかがだったでしょうか？この作品が、今まさに悪戦苦闘しなが…

11.未来へ(最終章)（4／4）

そんな感じで、お互いの近況報告もそこそこに、俺はずっと言えずにいたことを、ようやく絵玲奈に伝えることができた。「そういや、高校のとき、噂になっていたんだよな。…

11.未来へ(最終章)（3／4）

指定された時間の5分前、外で車が止まる音がした。少し離れた入口からウエイターとのやりとりが漏れ聞こえてきた。どうやら、相手先が見えたようであった。「専務、相手…

11.未来へ(最終章)（2／4）

「いらっしゃいませ。おー、亮介か！もう体調は大丈夫なのか？」「久しぶり、とりあえずはな。胃薬くれ、いつものやつ。」「また外回りついでに顧客先でお叱りか？相変わ…

11.未来へ(最終章)（1／4）

目が覚めてから1ヶ月、精密検査を受けた後、異常が無いことが確認された俺は、3ヶ月ぶりに、再び日常に戻っていった。未来と時也からは、向こうの世界では、俺は最初か…

10.決断（4／4）

元の世界への空間と、この世界で俺を支えてくれた2人を前に、俺は最後に1つだけ、この世界でやっておきたいことが残っていることに気づかされた。「未来、時也、一つ頼…

10.決断（3／4）

「頼む、最後だから、絵玲奈と話させてくれ。」俺は絵玲奈のそばに行った。どこか、これまでの思い出を懐かしむように、それでいて、脆いガラスのような彼女の笑顔が、俺…

10.決断（2／4）

そこまで俺が話すと、真人が鋭い声で引き止めにきた。真相を知った今、このまま何もせずに戻らせはしまいと思ったのだ。「亮介、ここでの生活も良かったって言ってくれた…

10.決断（1／4）

「亮介君、これは…！？」「はは、変な蒼い空間が広がっていて、妙な格好した子どもが2人浮いていて。俺たち、夢でも見ているのか…？」目の前の非現実的な光景を前に、…

9．渡された片道切符（4／4）

その日はもう夜も遅かったが、俺は電話で真人と絵玲奈に呼び出しの連絡をした。メールではなく、言葉で直接頼みたかったのもあった。「真人か、ちょっと話したいことがあ…