きみはときどきやってくるよね ぼくのきらいな雨上がりの夕方なんかにこうして 深く呼吸を吐いてみるけど 右の肺にへばりついて出て行かない ...
故郷を遠く離れて 小さな街角で見上げる空には何か足りない 君と肩を組んでゆこう、と、 言った 君 秋の空にロックンロールが響く 秋の夜月...
「小さな娘が思ったこと」 茨木のり子 小さな娘が思ったこと ひとの奥さんの肩はなぜあんなに匂うのだろう 木犀みたいに くちなしみたいに ...
僕は考えてるんだ 願うのにも似たような気持ちで あるひとつのことをずっと 問うてるんだ だけど花のようなものは薄い雲の向こうにまだ見えず ...
言葉にならないことばかり 想いはちりのように積もってこの目を覆ったのだろうか できることならすべて花のようにかがやくものに変えて 緑の上に...
あと幾度の 夕陽にかがやく海だろう あと幾度の 舞い落ちる銀杏の葉だろう あと幾度踏みしめる銀色の雪だろう あと幾度見上げる...
ほんとうのことだけを知りたい ほんとうのことだけが欲しい ひとと自分を ただしく愛するために必要なだけの わずかな ひそかな ...
波打ち際を満たされた気持ちで歩き 流れ着いたがらくたを拾いあつめてちいさな家を建てよう 磨かれた 柔らかな青いガラスの石に あるひと...
通りはにぎやかで ゆるやかに吹く風はまだ 少し冷たい 冬のおわりの光に照らされた花は少し淋しいので 思わずじっと見る 知らな...
君にしか握れない鉛筆 君にしか描けない絵 君にしか入れない家 君にしか見えない空の色 君にしか嗅ぐことのできない 春の訪...
私の帽子を知りませんか なめらかな灰色の オートクチュールの1品物で 私の頭に ぴったりなのです とてもだいじに していた...
気付いたらなんにも残ってなかった 空っぽになった両手で 自分を抱き締めて泣いていた 空は晴れているのに 雲を透かすひかりは黄金色に美...
喜びが雪のように 悲しみを隠すのか 悲しみが雨のように 慰めの歌を歌うのか ********** マヤカシノヨロ...
飾り立てられた思想 ハレツシテシマイソウ 誰かいそうな暗闇に目をこらす 君はだれ? 本当のコトバを吐き出すこともなく 咀嚼して飲み込...
今日は空が青かった 大切なものを失った悲しみに 終わりを・・・終わりを 願っていた人にも 雨に降られ ふきすさぶ風に なすすべもな...
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