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  • 漉す、そして泥水を煮る

    いざ実験。藁スサは勿論ながら、二回漉しなのに小石がかなり取れた。よしイケる、ときょうこに引き継ぐ。 結果、極力藁スサを取り除いた小石量は、元の泥土の目測体積にして15%ぐらいになっただろうか。これらを鏝で取り除くとかゾッとするわ。小石問題は一先ず落着。 さて、次に抱く懸念。リグニン流出問題だ。 藁から得たリグニンは、土壁の強度を上げる物と理解している。ただただ堅い物は割れやすいが、木質だけあって塩梅良い緩さの硬化剤ではなかろうか、とも想像している。また、リグニンは水溶性じゃないかな、とやはり想像している。インターネットで検索してみても確証は得られないが、今までの過程からきっとそうだと。 中塗土…

  • 「やらない」と「出来ない」は意味が違う

    そうは言っても選択肢が無い。鏝捌きが未熟なのはどうしようもない。諦めもつく。だが、やれる事をせずに出来なかったでは済まん。「やらない」と「出来ない」は意味が違うのだ!! で、二回目土漉しの実施決定。そこで篩を考える。同じ篩を使う程馬鹿じゃない。 篩の目は一分と思われる。凡そ3㎜だ。塗厚もその程度。ならば然程問題じゃない、と遥か昔には思っていた。実際は3㎜塗りに3㎜の小石があるとアウト。そもそも網目からは3㎜以上の小石が通過してくるのだな。 要因としては、網の縦線と横線の交差部は可動するからじゃないか。水や手で小石を押す事により、網目は厳密に一分寸ではない状態になると思うんだな。それを踏まえて緩…

  • 小石ズリズリ、小石カタカタ

    平成バブルの建設ラッシュ期。多くのゼネコンや工務店は、次々舞い込む仕事の処理にてんやわんや状態。必然、建材料インフレも巻き起こる。例えばセメントが値上がったり、中には工期通りの確保が難しくなったりする。そこで、例えばモルタルのしごき施工をベテラン左官職にやってもらう。ベテランは早くて綺麗な上に薄塗りが出来て、人工代が高くても諸々元が取れて重宝がられた。こんな事を続けた結果、若手が育たっていない。そんな若手が厳しい建築不況下で生き残られるのか。というような記事を、バブル崩壊後の経済誌で読んだ事がある。 工期は別に良いとしても、材があまり無い中でベテランどころか若手左官職でも無いお父さんが薄塗り。…

  • 寒冷紗剥落実験

    さて、実験材は寒冷紗だ。 お父さんは不思議だった。石膏ボードへの漆喰施工の下地材として、何故に寒冷紗が有用なのか。その名から何か特別な布なのか、と思いきや写真からも、そして実物を見てもガーゼのような華奢な網状の布。 左官材の下地としての建材は、網目やら凸凹がしっかり。見るからに材が食い込んで剥落しなさそう。それに引き換え何とも頼んない。実際に、やり直しの為に塗って間もない漆喰を剥がした時、寒冷紗から綺麗に剥落させる事が出来た。 だけども、1年は経ったであろう寒冷紗下地の漆喰は剥落して来ていない。塗材が硬化した事もあってか、ほんの少しの引っ掛かり、だけど無数にあるそれによる固着力は十分なのかもし…

  • 再利用の気持ち良さ

    床板施工を無理矢理完了させた事で、目下の目標、雑巾摺取付を行う。 取付方法は、世界最強の軍事・経済大国にしてDIY大国でもある国の例の耐水性木工用接着剤、並びに我が日本国の隠し釘による日米同盟方式。例の接着剤使用理由は、左官施工による水の脅威が上方より忍び寄る箇所だから。 フランクリン 木工用接着剤 タイトボンドIII 16oz 473ml 出版社/メーカー: フランクリン メディア: Tools & Hardware この商品を含むブログを見る そう、春の左官祭りはすぐそこだ。その前に、忘れていそうだから左官は本職施工を検討していた件を改めて。 初期のお父さんは漆喰が素人向け左官材と誤認。素…

  • マイナス9点

    もう「構わない」かな、とお父さんも完了判断へかなり傾いた。実際、床施工時までどうなるか不明だから何年も保留していた大引材を、りょうすけと切断、加工の上で設置を行っていた。越して来た時は赤ん坊だったのに、鋸を持つとは大きくなったもんだ。 → そして、りょうすけが生まれるよりも昔の事を思い出した。以前の施主施工でもフローリング施工を行った。無垢材ではあるが、巷によくある規格寸法サイズでの乱尺張り。ここでもしくじったのだ。 その施工は昔ながらの古い間取りを一新し、大きな一間にするものだった。世間ではこれをリノベーションと呼ぶ。よって、リノベーション施主施工はこの家で二回目。半分業者を入れた半施主施工…

  • 1.5㎜強事態発生による緊急家族会議

    見習いスナイパーとしては、いや、今後も床張りする施主施工者としては、何故にこんな事態になったかを検証する事は大事と考える。 無垢板フローリング施工においては板毎に隙間を設ける。木が動くからだ。実際、製材されてから年単位で置かれた当材の一部は、長手側短手側共に反りがあった。 当材は巾200㎜、厚30㎜の杉材。製材等の具合や個体差もあるだろうが、基本的に硬い樹種や巾広材は反り易いのだそう。それを踏まえてもお父さんには適した隙間寸法など分からん。感覚的に0.5㎜とした。気温湿度共に低めなので余裕を持たせつつ、それ以上の隙間になるとゴミの堆積や留めビス頭が見える事を懸念した為もある。 この隙間を確保す…

  • 1.85m精密射撃

    床板施工前にすべき事をやってみよう。まずは、奥玄関上框廻りの穴塞ぎ。見えない所は塞がれていない。 もしかして通気の為なのかもしれないが、大玄関の同様の箇所にゴキが逃げ込む事度々。逃げて行って二度と戻って来ないなら開けておいて良い。だが、決してそんな事は無く、きっと襲撃路にもなっているはず。よって、問答無用で塞いでおく。 さらに、問題の奥玄関上框の取り外しに再挑戦してみる。 当該箇所の床板施工においての肝の一つに、この上框に床板を隙間無く嵌め込む事だと思っている。隙間があると不細工だからだ。西側から貼って来て、ゴールの東側のこの上框にピタッと付かせる。あぁ、とても気が重い。なので、この上框が取れ…

  • 石膏板と漆板

    第一期と言うか、第一工区と言うか、母屋1階西側の上下水管施工は浄化槽接続を残して終了。これで心置きなく壁施工をするぞい。という事で石膏ボードを段取り。 この施工では取り立てて書く事は無い。石膏ボードは気楽なもんだ。下手をこいてもそこらで数百円にて新しい物を買いに行けばいい。そんな豪勢な事を書いた割に実際は、如何に少量かつ効率的に使えるか考えたけど。 ビスピッチは150~200辺り。高所作業になる面が数面ある事や、長手方向寸法がボードよりも長い壁に胴縁を追加したりとかの附随作業もあったりで、そこそこ時間を要して5人工弱だったかな。 他に附随作業と言うと、例えば今まで度々行った鴨居の溝を埋め木する…

  • 漏水試験、仮合格

    施主施工を面倒臭がっているのは、別にライフワークにしようとか思っている訳では無いからだろうか。だが、この頃に他にも一つ挙げられる消極理由は、どうも寒さがありそう。 これに自覚はあまり無かった。少なくとも大阪府内の人類の中では耐寒性能が非常に高い、と自負していたお父さん。しかし、今季は歴史的な寒さだと言う。だが、所詮は数℃の違い。周囲が防寒着を羽織っても寒がる中、薄着だと変人に思われるからマナーとして厚着は一応する。 そんなお父さんは今は昔。筋肉量が減って発熱量も減ったのか、更年期か何かで体内体温計が人並みになったのか、寒い。寒くて寒くて身体の動きが鈍い。それが精神を薄弱としているのかもしれない…

  • うねった精神を施工で矯正

    上水管が設置出来るまでには造る。そうなると、食洗機設置棚周辺の他施工も必要となる。すぐさま本命に取り掛かられない。なので、非常に億劫だったのだがもうヤルと決めた。 まずヤル事は、食品庫の壁の造作。食洗機をやるのに食品庫。そうでないと、重量物の食洗機を支持する事が出来ない設計なのだ。 最初に入れるのは間柱。解体材の使用だが、これがまたうねっている。反っているのではない、うねっている。これを矯正しながら入れる面倒臭さと言ったらもう。方法としては、まずは上を仮固定し、比較的真っすぐな胴縁材を取付、それに間柱をクランプ圧着させてビス固定。この方法を思い浮かぶまでの試行錯誤に1時間強、作業に3時間強。 …

  • 施主施工ロボット求む。

    突然ながら、お父さんの幼き時に思っていた未来の話。 今から8年前か17年前かには、人類は有人宇宙船で木星とかの惑星探査に出掛けていたはず。2018年の現在、数十年前と変わらず未だ最遠記録は月面とされている。空中に透明チューブの高速道路があって、その中を反重力か何かで空飛ぶ車が行き交っているはず。しかし、数十年前と変わらずコンクリートと鋼鉄製の連続した橋脚の上表面を、ゴム製タイヤが接地して車が走っている。眼中に無かった腕時計型の通信機器は、近年ようやく実現した状態。 科学技術の発展速度は遅いのか。未来が分からない時は過去を見る。 ギザギザが付いた板とタライでゴシゴシしていた洗濯作業が、スイッチポ…

  • 急ブレーキでスリップ

    一階小便器設置部の浮かし壁とEPS。これらの造作と並行させながら上下水管施工を完了とし、次に電線管施工を行っていた。ただ、上下水管と電線管との間にて気付いた事がある。ある箇所の造作を行わないと漏水試験が出来ない事に気が付き、電線管施工をしながら迷っていた。でも、覚悟を決めた。 どこの施工でもどうせやらないといけない、なのに覚悟とは何ぞや。そう思うかもしれない。全くその通り。だけど、やらないといけないと分かっていても腰が重い、って事あるだろ。「やろうと思っていたのに、言われたらヤル気なくした」という弱い心情、お父さんは今でも共感する。だが、親になったのでそれでもヤレとは言うが。ヤレヤレ。 しかし…

  • 羽目板 嵌めまくり

    この写真は何の部材か。これまでの話の流れを踏まえて分かるようだと、お父さんより施工か設計センスがあるんじゃないか。 電気設備設置用ニッチを造作した事で、必然的に覚悟が出来た造作工事がEPS。腰が重い施工の一つだったが、勢いが止まらない内に進めるべし。しかし、これの何に躊躇していたのか。 当該箇所の壁は相じゃくり接ぎによる羽目板とは決めていた。西側と南側の取合壁には羽目板の一方を受ける材は取付済。しかし、もう一方を受ける部材は、現況は空中である箇所に設置され、直角二方から来る羽目板を受ける必要がある。用途と場所と意匠からして柱ぐらい太い材では無く、強度は持ちながら細目の材でこれを造りたい。だが、…

  • 土壁仕上げにニッチ

    施工に話を戻すと電気管工事は落ち着いた。この次にしたい事、先の上水管施工にての漏水試験。ちゃんとしてれば上水管施工は簡単、と言えどもミスはある。お父さん、自信は有っても過信は無い。施工、だけではないがミスなんて山ほどある。接着剤がちゃんと塗れていなくて、何てことは大いにあり得る。保温材を巻いてから漏水していた、なんて面倒で嫌だ。という事で保温材は仮巻状態。 だが、こうなると別の面倒がある。上水管を完成させないといけない。完成させるというのは、給水先と給水元を全て接続させるという事。 なので、トイレ小便器を設置する浮かし壁の骨組造作、並びに東側の土壁の腰見切板の取付は行っていた。これをしないと、…

  • 皆、老いる。

    安泰とは大袈裟な、と思っただろうか。老後における電化製品対応力は著しく落ちる。懐中電灯だって扱えるか分からないぞ。と言うのも、実例を目の当たりにしたのだ。介護職等以外は、若い時は勿論、当事者にでもならないと想像も出来ないのでは。分かった時は老人になった時。その時に慌てたり困ったりするんだろうな。 そんな事を書く。お母さんの父であるおじいちゃんが、平均余命とか言うものよりも若く、しかも病気発覚からあっという間に自由が無くなった状態で痩せ衰え、最後には苦しそうに亡くなった事。これはお父さん自身にも本施工にも影響を与えている。それに付け加え、以下の話でも影響を受けている話。死と老いだな。他人事と捉え…

  • 老後の備えスイッチ

    現状出来る所には配管施工をしたった。一気に現代住宅感が高まった、床下を覗けば。さらに現代住宅とする為、いや単純に、春の左官祭りの為の電気工事も進めて行く。 こっちにコンセント、あそこにスイッチ、と位置決め、スイッチボックスとPF管を敷設していくんだな。土壁や漆喰壁に釘やらを打つ馬鹿ではないと思うが、やるなよ。見た目だけなく、電線に接触するかもしれんぞぉ。 この際の施工で特筆する内容は、強いて言えばトイレ照明のスイッチの事だろうかな。 これらはセンサースイッチとした。自動だ、自動。超ハイテクだ。以前に書いたかもしれないので導入動機は省略するが、快適な電気生活を送っているだろ。この家では数少ない、…

  • 仮説で仮設

    材料の選定は終わり。次は配管経路だが、必要な所に吊って繋げていきました、というだけの話。床下を覗けば分かるし、壁内配管は出来得る限りアクセス出来るようにしておく。 それで終わる事が出来るけど、下水管の時と同じようなオマケ話をしてみよう。 上水管においても、住みながら施工ならでは問題がある。下水管では、川下である浄化槽への接続課題があった。上水管においては、川上である給水経路をどうするか少々思案した。 水道メーターから母屋への配管経路は未だ不明だ。施工が進むにつれ、それらは明らかになって行くとは思う。ただ、母屋に引き込まれている既存上水管は二ヶ所。東側の既存キッチンと、西側の使用していない既存汲…

  • やっぱり穴掘りしたくない

    管の埋設問題。下水ではかわしたものの、上水ではどうか。勿論、かわす気満々だけど。 前述した凍結問題は上水の方が重要だ。主に生活時間帯に流水が通るだけの下水は凍結なぞせんだろうし、しても詰まったりするまでにはならんだろう。だが、水が常時詰まっている上水管は訳が違う。居住開始以来の数年間、これまた前述通り、宅内水栓で冬季に水が出なかった事は無かった。しかし、これは管内が凍結していないという事を指している訳ではないのではないか。ある時間帯は多少の凍結はしていたかもしれない。 そもそもだ。凍結していた事がある水栓は、地中から立ち上がり部が露出している庭の物。実質屋外である母屋床下。埋設しないと凍結して…

  • 水はタダじゃない

    下水管による床下空間の状況が固定しつつある段階にて、上水管施工に着手。 下水管と違って材質の柔軟性が高い。4m一本物を根太の合間を縫って入れるのも容易。勾配も気にしない。見た目で何となく水平やら垂直っぽかったらそれで良し。後は、役物で持って行きたい所に振って行けばいい。大工や左官とかと比べて超簡単。 もし二人に施工センスが少しでもあれば、「上水は圧が掛かるから、下水管よりも難しいんじゃないか」と思うかもしれない。そんなのは、接着剤をしっかり塗って、しっかり接続すれば問題無い。土管や鉛管だとどうだったかは知らんが、塩ビ管はそういう風に簡単に出来ている。そもそも、水圧が掛からないからと言って下水管…

  • 埋設が先か、埋葬が先か

    あと、竣工後の特記事項でも何でもない事、だけどオマケで住みながら施工でのならでは問題を一つ。 母屋と浄化槽の直線上には建物がある。ある段階で解体撤去しているはずだけど、二人は流石に覚えていると思われる建物。水洗トイレ、洗面、浴室、洗濯機置き場、そして急勾配鉄階段物を上がった屋上には物干し場がある、現代的生活を営む為の設備が集約されている建造物。これが無ければ戦前並みの古民家暮らしだ。 下水管埋設を回避した最大の理由が、この建物の存在。撤去出来ない工程段階の内に、下水管と浄化槽の接続をしないといけないからだ。 一期工事にて出来る下水接続設備は、キッチン関連とトイレ。二期、又は三期にて出来るのは、…

  • 下水配管施工特記事項、と告白

    他、特記しておく事は三点かな。 一階トイレ内の手洗ボウルの排水は、横引きであるPトラップとした。素材は金属。金属管と塩化ビニール管という、とても引っ付きそうにない物同士を接続するわけなので、ここはゴムパッキンを使用。これに信頼性をどこまで持っていいのか、お父さんには分からん。経年劣化とかで水漏れとかし易くなかろうか。いざ交換となっても、Sトラップである縦引き管用は巷でもあったが、これは取り寄せとなってので書いておく。 もう一つ、食器洗浄機用排水のSトラップを自作した。自作、と言っても大した事がなくエルボという塩ビ管役物を繋げただけ。動機は、Sトラップがそこそこの値段だから。 ただ、既製Sトラッ…

  • 床下で穴掘りなんてしたくない

    いざ下水管設置工事、と言いたい所だがまずは経路計画。でないと、部材調達が出来ない。 本施工では第一工事区画である、キッチン、食器洗浄機、一階トイレの大便器、小便器、並びに手洗ボウル、そして二階接続部までの配管を実施。ややこしいので絵を描いてみた。明らかに巷で小売りされていない物を中心に、出来得る限りの部材を割安な通信販売にて発注。でも、送料が掛かる4m管は巷にて調達。これらだけでもそれなりに時間を要す作業。 この確定計画の前段階、下水管の脳内施工方針はかなり以前から考えていた。それは、埋設ではなく吊り配管とする事。この説明をしておこう。 戸建てなのだから埋設、と当初は漠然と思っていた。だが、こ…

  • 隅から隅まで設計監理監督施工する施主の叫び

    あれこれ考えた上、根太先行施工が良と決定。ちゃんと設計していなかった事から、既に設置していた木部をはつったり、ここと絡むトイレ内階段の設計を進めたりとすんなりとは進まない。そんなあれこれしながら根太取付。 ただ、これを書いている時点でもまだ迷っている事がある。それは床断熱について。 本施工では床断熱は行わない、と以前に書いた。なのに迷うのは、ここは地面にかなり近い。全館暖房を目指す薪ストーブだが、距離と通風口の配置、空気循環等々からしてトイレ内まで暖気が来るのかは疑問。それを少しでも補う為の断熱材だが、やはり結露問題が気になる。 断熱材と、反ったり等して動く事でお馴染みの床となる無垢板間の密着…

  • 「ついで」は大事

    銃や弾、罠や猟。それらに附随する事柄。罠師匠からの呼び出しの上での教え。新しい事が山ほど有り、それらが一気に流入してくる。故に、零れ落としている事がありそうだが、それも分かっていないと感じる事度々の新人お父さん。これと同時期に施工についても新しい領域に入り、なかなか頭の容量が追い付かない状態。 この手記はブログとして公開しているがあくまで申送書、設計図書等、そして遺書とかの子孫向け。だが、「ついで」に世間のどこかの稀有な同志等にちょっと何か役立てば御の字と思っている。この「ついで」がお父さんには良い。趣味やボランティアにて自己利益を得つつ、ついでに地域貢献。持続性面からこれが性に合う。こんな「…

  • 施主施工は家事

    この頃のお父さんの脳内は、薪ストーブ等よりも他の事で一杯。 さて、下の写真、何をしているか分かるだろうか。はい、正解、黒のゴムを切っているのだ。では、何故こんな事をしているのか。これが分かったら、果たしてどういう成長をしたのか、驚きだ。 答えは、装弾を自分で詰める為の材料を作っている所。 日本国民が合法に「個人」所持出来る銃は、大別するとライフル銃と散弾銃、そしてお父さんが所持している半ライフル銃。ちなみに、自衛官等の公僕の方の所持は個人所持ではない。そもそも所持でもないが。有害鳥獣駆除の事業化を目指した法律が最近出来たり、どこかの組織には麻酔銃が合法常備されていたりを聞いた事があるが、従事者…

  • 10cmの大峡谷

    さぁ、やってまいりました。平成29年の主目的施工、薪ストーブ設置作業。 どこかで書いたかすっかり忘れたが、薪ストーブ本体重量は数百kg。可能分解限界まで分解した本体部重量は、見つけた以前の記載から118kg。何にせよ、怪人級の人以外から見るとどうやっても重い。 実はズリズリ横移動だけだとお父さんでも何とかなる。だが、問題は障害物。設置場所炉床周りには上框枠があり、これを跨ぎ越えしないといけない。さらにその手前、現況仮置き中の捨て板の床と炉床間には隙間がある。枠と隙間、ざっくり10cm程の距離、そして床と框枠との高低差は1.5cm程がある。 二人、特に、忘れん坊で都合の悪い事はさらに忘れん坊、か…

  • 見えない事

    この手記では、費用等と違って素人や門外漢ではどう足掻いても分からないだろう、人工数を極力記載するようにしているつもり。だが、作業日報ではない為、二人や子孫に申し送る事の程ではないとして、施工や作業の内容自体を省略している事がかなりある。 例えば、先の中塗仕上げ施工の前段階で触れたマステ養生やネタ作り。前者だけで0.3人工程、凡そ2時間半強を要している。後者だと、舟に中塗土と水を投入し攪拌機で攪拌。それ以外に、不足分の珪砂を購入しに行っている。これら総じて3時間は要したかと思う。 南側縁側の西側半間壁において、書院造作に掛かっていた付鴨居はその分寸足らず状態になっていた。この付鴨居を、解体材から…

  • 繊維仕上壁の品位

    いざ施工。漆喰で培った施工法にて仕上げていく。まずは元奥の間の小壁狭小部への再施工。 部分部分塗り法では、奥の間小壁の狭小部一面にコネコネコネっと凡そ30分。今回の通常法では、シャッシャッシャーと10分~15分。但し、泥の古色への固着を恐れて一面毎清掃並行施工。これを足すとやはり30分ぐらいになった。塗った傍から綺麗になるんだから、総施工時間を考えるとやはり早くなったのだけど。 これを唯々粛々と続けていく。この間、先を見ない様に、何も考えない様に、ただ目の前の施工だけに勤しむ。 次、繊維壁仕上げだった南側縁側への施工。今回の施工法と配合の変更動機区域に挑む。当域人工数は2人工弱。先の元奥の間と…

  • 開き直り配合

    この家に引っ越してから凡そ五年。本格的に施主施工が始まって凡そ四年。そして、最初の左官施工を行ってから二年強。この間、消極的には無数にあったが自らやるぞ、と成った事極僅か。カネが有るから、道具が有るから、材料が有るから、施工箇所が有るから、よりも大事なのはヤル気。幾度もこの事を思い知らされているお父さんは、今、珍しく左官にヤル気。この機を逃すまい。 という事で、漆喰に続いて中塗仕上施工を実施。その前の下準備は行っている。 まず、荒壁段階で終わっている元書院廻り等の既存壁や新設壁への大斑直しは当然。この大斑直し土で残ったネタは保存加工しておきましたよ。 んで、前回は省略したマステ養生を今回は行う…

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