トリニティースクール生徒募集！

（注）上記のフライヤーは2年前に制作されたものです。今年で開校18周年です。開校18年を迎え校長先生がブログで「このままでは最悪、閉校の可能性あり」と発表をしましたが、ここ最近、新入生徒が極端に少ないようなので僕もトリニティースクールの在校生として母校の

痛みの歴史＃4

土煙を上げながらペダルカーは狂気の奔走を続け、深刻な問題をかかえたまま、いよいよ熾烈な後半戦へと突入していく。危ういハンドルさばきで顔面蒼白の僕たちは力いっぱい叫んだ。「たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！」そのことばに万感をこめた。その直後ペダルカーが大

痛みの歴史＃3

スタート直前の2人は異常に高いテンションを保ち、あることに気づかないままコースインしてしまう。それは、この急勾配を駆け下りる僕たちのペダルカーにはブレーキがないことだった。「わっはっはっははははっ」「わははは」「ははは」「・・・は・・は・・」「・・・・・

痛みの歴史＃2

あの日、いつもとは違うフィールドに興奮した僕は田んぼまで駆けて行き一心不乱に田んぼや水路でカエルの卵を網ですくう。バケツの半分がカエルの卵で満たされたころ 「お～い！裏山行ごうかぁ」と僕を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、やっちゃんが納屋から錆びてボロボロの

痛みの歴史＃1

エンジン始動のアクシデントで痛めた足裏にシップを貼りながら、ふと思い出す。後楽園球場が人工芝になり、アントニオ猪木がモハメド・アリと戦ったあの年も痛い思いをしたなぁ・・・あれも痛かった。舞台はF県の山深い農村部。隣家まで約2キロ。近くに商店など当然無い。

絶叫教室＃3

「点火時期が早いんだろ、ボイヤーのプレートの位置合ってる？」横たわる僕の横で心配そうに見つめる根田講師に校長は問いかける。「めいっぱい遅くしてありますよ。おかしいなぁ？」根田さんも困惑顔だ。ケッチンの原因が僕にあったことが判明するのはこれより数分後だった

絶叫教室＃2

1回目、2回目のキックではエンジンはプスリとも言わず3回目にようやく“プッ、プッスン”と音がする。「おぉ掛かりそうだぞ」テンションの上がった僕はティクラーを再度押し燃焼室にガソリンを送り込む。「蘇えれ！我がエンジンよ！ぬぉぉぉお！」雄叫びとともに力強くキ

絶叫教室＃1

約一ヶ月ぶりにオイルの染みついたツナギに袖を通し、エンジン始動に向け作業を進める。エンジン、ギア、プライマリーの各オイルを所定の場所に入れ、エンジンオイルは4～50回空キックしてオイルラインにオイルを回さなければならない。オイルタンクにオイルが戻ってくれ

遠足に行ってみた・零戦見学

「ウィィ～ン・・・ヒューン・・ブッブブ、ブッ・・ヴォ、ヴオォォ～オオオオッ～！！」僕たちの眼前で栄21型空冷複列星型14気筒エンジンがうなりを上げプロペラを力強く回す。この不世出の名機は、連合軍機を圧倒し、敵国を恐れさせZEROの神話を生んだ。トリニティ

通学再開と春の訪れ

年度末までに終えなければならない仕事に忙殺された僕は2月半ばからここ一ヶ月ほどトリニティースクールに通うことができていない。悪戦苦闘した電装の配線作業も灯火類を少し残して約7割済ませ前回の授業の終わりには「次はエンジンを掛けてみましょう」と校長先生に言わ