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uedakyongneiuの小説KMG https://blog.goo.ne.jp/uedakyongeniu

朝目が覚めたら、見知らぬ少女が ベッドの横に!? そんなテンプレながらも新鮮な小説!

このブログの特徴は、 登場キャラの名前を明確にしないことです!

uedakyongeniu
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2011/10/27

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  • 第四十九話(3)ーーー主人公・対峙ーーー

    「それで…最後は俺とこの子ってことか…」今日は長い戦いだった。皆がんばって、生きようとした。…でも、それでもαは悪友を、良友を、イケヲタを、中国を、エリートを、会長を、そして幼馴染を、妹を、消し去ったのか。今、俺の目の前で、新入部員とアイドルを消し去ったように。「…君たちは実に奮闘してくれた。その経験と、得た絆は、君たちを再び引き合わせるだろう。」「…また、会えるんですか?みなさんと…」少女の目からは光が消えていない。「長かった、実に長かった…この戦いも、終わりにしようか。」抵抗するすべは全て試した。「また、会う時が来るよ、主人公…吉良衛介。」そうして俺は、この世界から消えた。第四十九話(3)ーーー主人公・対峙ーーー

  • 第四十九話(2)ーーー悪友・区別ーーー

    4人の消失よりまた少し後…その上層で、悪友は、エリート達と別れた後…潜んでいたζとθに遭遇していた。「…こんなところで何してんだよ?」悪友は訝しげに聞く。「お前こそ、他の奴らはどうしたんだよ!?」θの声に、ギクッとする悪友。「いやー、それは…武者震い、そう戦士ならではの武者震い。そこからくる生理現象だがな…」「なんだ、お前は逃げてションベンかよ。」θに痛いところを疲れて、悪友は言い返す。「そっちこそ、俺らと『刺客』裏切ったんだろ?この先どうすんだよ。」「…俺たちはζをこんな目にしたやつに敵を取りたかった。…それもお前らがやったみたいだけどな…」「ありがとうございます。θ様。その気持だけでも、私はうれしいです。…悪友、といったな。・私達にもうおまえたちへの敵意はない。見逃して・・・はくれないか。」「…そうだそうだ...第四十九話(2)ーーー悪友・区別ーーー

  • 第四十九話(1)ーーー良友サイド・消失ーーー

    少し時は遡る―――ビル下層にいた良友、イケヲタ。そして飛び降りた妹と幼馴染。4名は、ビル下層にて休息を取っていた。「うーん…これからどうしようか。」幼馴染は上を指差す。「まだ『刺客』はいるかもしれない。助けに行かなきゃ…」幼馴染のそばから離れない妹も頷く。「…わからないが、どうやら皆はかなり上の階層の方にいるみたいだ。上方からたまに光が見える。俺、体力に自身ないンゴねぇ…」イケヲタはふーっと息をつく。「それでも、いかないと…この体でどこまで戦えるか…わかんないけど―――」良友は、そこではっとして、耳を澄ました。「首尾は上々、ですね。想像以上の拮抗した、いや、こちらが押されている状況…」その声は、暗闇の向こうからいつのまにかこぼれてくる光とともに聞こえてくるようだった。・「…誰の声?」首をかしげる幼馴染、他の3人...第四十九話(1)ーーー良友サイド・消失ーーー

  • 第四十八話(22)

    「…っ…!」とっさに身を引くα。「岩流『岩窟王壁』…!」しかし、背後に迫るは身を呈して退路を塞ぐ中国。(…!ならば横に…)右方に身体を反らすαに、迫る掌。「おっと、そうはいかないよ!」中国と同じく背後に回った部長が立ちはだかり、αの顎をその掌で揺らした。αは逃げ場をなくし、その身で剣と崑を受けざるを得ない。(…そうか、そもそもあの渾身の大きい影が目くらましだったか。会長にエリート・副会長に声をかけることであたかも全員が会長の後ろで動向を見守ってるように錯覚させ、背後から部長、中国をサポートさせる作戦だったか)αは会長の思惑を知り、苦悶の表情を浮かべつつ、内心感心した。「…会長が身を呈した策だ…倒れろ、α。」エリートの宣告。αはこう口にした「…そう、これこそ僕が求めていたもの…!!」αが今までにない、恐ろしい笑み...第四十八話(22)

  • 第四十八話(21)

    「…!」膝をついたのは、会長だった。潰されたはずのαは、影の手中にいながら無事。「惜しい。僕の右手の注意を反らし、身体の方を狙う、その作戦は正しいよ。ただし…」αが右手を影の腕にかざすと、影は霧散した。そのαの身体には、電気が薄い膜となって覆っていた。「電気を薄く鎧のように張り巡らせることすら可能…ってわけか。」力なく会長が呟く。「君の方こそ大丈夫かな?『それ』の使い方を知ってるってことは当然デメリットのほうも知ってるはずだけど…」「…これを使わせるまで追い込んどいて、よく言うぜ…」会長の息が荒くなる。「…会長…?」副会長の心配そうな声に、会長は笑ってみせる。「…まさか、身体に影響が…?」エリートの声をよそに、会長は再び影に手をのばす。「まだまだ、うちの生徒に手をだしたやつは許さねぇよ…!」息が切れそうなその声...第四十八話(21)

  • 第四十八話(20)

    影に覆われたα。しかしその直後その場に立っていたのは無傷のαだった。「…これで終わりかな。会長君。」余裕のあるαに、会長は呟いた。「…放電…か…。」αの眉がピクリと動く。「今、一瞬影の隙間から電撃が漏れ出ていた。考えてみりゃ影は光に弱いんだ、そうなりゃαが光源になってるか、光が起きる現象を起こしてるに違いねぇ。」「…僕が電気を操れると。君にしては突飛な発想だね。「この数時間でどれだけ不可思議なことが起こったと思ってんだ。「影」を操れるんだ、「電気」くらい操れなきゃそれこそ可笑しいだろ?」「…なるほど、ねぇ。」感心したαはパチパチと拍手をした。「それで、次に君はどうするのかな?」「やれるだけやるさ。」そう言うと、会長は自分の影に手を当て、先程よりかなりゆっくりとした動作で持ち上げていく。「…こういうこともできるっ...第四十八話(20)

  • 第四十八話(19)

    会長の影人形はユラリ、ユラリと進行する。「…さあ、どうするα。」会長は表情を固くする。エリート達も、その行方を固唾を飲んで見守る。しかし、αは動かない。会長の影は、あと2m、1m…そしてその腕がαに届くところまで、接近する。それでも、αは動かない。(…抵抗しないのか…?)疑念を抱く会長。影人形はαを取り囲んだ。そのうちの一体が、腕を振りかざし、αに襲いかかった。「………」αの微笑、その瞬間。襲いかかった「はずの」影は、跡形もなく消滅した。「…え?え?」わけも分からず、副会長が思わず会長の顔を窺う。「…今のは…」会長は再び右手を動かす。左右から2つの影がαに襲いかかる。αがかすかに腕を動かしたように見えた。その2体も四散し、再び攻撃は退けられる。会長が、腕を止めた。「…指…」会長が呟く。「あいつの指先が触れたら、...第四十八話(19)

  • 第四十八話(18)

    会長が取り出したのは、黒い手袋。「Ωから取ったのかい?さすがに好奇心旺盛だね。」「手癖が悪くて失礼。」会長はそれを右手にはめる。「使い方は?」「ご心配なく、すでに試したさ…!」会長はおもむろに自らの影に手を当てる。そして、影をゆっくりとつまむ、引き上げた。地面に浮かぶ影は、徐々に立体的となっていき、会長の姿の影人形となっていった。「こ、これはさっき僕たちを襲った…」エリート達の脳裏に、先程襲ってきた影人形がフラッシュバックする。「もう少し、いってみようか。」会長は続けて影を生み出していく。「『端末のパスワード』、君が僕から勝ち取った戦利品は、思った以上に君の力となったようだね。」「…これか?『影ありき<ビシャド>』Aランクソースト『紫影』使用。特殊繊維α―2使用…この辺はさっぱりわからんな。『一度の発生量は限ら...第四十八話(18)

  • 登場人物とここまでのあらすじ

    主人公・・・この物語の主人公。やれやれ系のようで正義感もある分かりやすい男。悪友・・・主人公の昔からの友達。女好きだがさっぱりしてていい奴。悪友というより、親友じゃない?良友・・・主人公の気の置けない友達。とても優しい良い子。童顔。イケヲタ・・・主人公の中学時代からの友達。イケメンを追うヲタクではなくイケメンなのにヲタク。口調、ちょっと古くない?中国・・・主人公の高校の交換留学生。武術の達人。カタコトっぽいようで、祖母が日本人なので日本語は堪能なほう。エリート・・・主人公の高校の生徒会副会長。秀才・かっこいい・スポーツもできる。つよい。会長・・・主人公の高校の生徒会長。あっけらかんとしているが頭のよさは高校一どころか、県内一といっていいかも。豪快。幼馴染・・・主人公の隣の家に住む主人公の同級生。おせっかい焼きで...登場人物とここまでのあらすじ

  • 第四十八話(17)

    αからプレッシャーを感じる一同、しかし、会長は意を決し口を開く。「・・・ずいぶんと余裕だな。そちらさんは戦える駒がもう残ってないんじゃないか?」「その質問には容易に答えることができるね。僕一人、駒がいれば充分。君達を『詰み』に持っていくのは、ね。」「・・・随分な自信だ。」エリートが呟く。握られたサーベルが妖しく光った。「・・・そうだね。一見して、他の刺客よりも貧弱な身体に装備、ハッタリとしても大げさだと思うけどね。」部長はそう口にした。本心で感じている圧を隠しつつ。「・・・身体に、装備・・・か、くくく。」αはそれを聞き嘲りのニュアンスを含み笑った。「・・・な、何がおかしいのよ!」副会長が癇に障ったのか、声を荒げ、その手に持つ鉄棍を笑いの主に向けた。「君達、さっき影達と戦ったんだろ?身体とか、装備とか、そんなもの...第四十八話(17)

  • 第四十八話(16)

    「あれだけいた奴らを・・・会長、一人で?」エリートが後ろから驚きを隠せず呟く。「ああ、幸運にもな。・・・俺が使ったのはこのサイリウム、その中身だ。」「主人公達が家で襲撃を受けていたときの話で、光に弱いということは分かっていたからな。光が当たっている間動きを止めていた・・・ということは、影自体に光る物質が付着したら?そう明かりを点けて、いや当たりを点けてみたら・・・」パチパチパチ。拍手が前方から鳴り響く。「すばらしい。事前の情報ありきとはいえ、優れた判断、迅速な実行力だ。」αが賞賛する。「・・・そりゃどうも。」「サイリウムは?そうしてもっていたのかな?」「お前らが照明を立ってきた時の対応策、あとはまあ、何かお揃いの装備をして団結の証にしたかった、ってところだな。」会長はニヤリと笑いつつ、目線はαに集中したままだ。...第四十八話(16)

  • 第四十八話(15)

    その声が耳に入るやいなや、一同は身を構える。声の主は、ゆっくりと歩み寄りながら、姿を現した。「…その声…まさか。」会長が呟く。エリート達が注視する人物は、身構えるわけでもなく悠々と近づいてくる。「君が、会長君か。…そう、先刻、君と熱い勝負を交わしたのは、僕、αだ。」その風貌は、会長が語っていたように、スラリとした痩せ型の青年だった。強敵とも言える刺客たちと一戦を交えてきた彼らは、刺客のボスとは思えない…そんな印象を抱いた。しかし、彼らは誰一人緊張を解こうとはしなかった。その悠然とした態度が、腕に覚えありの中国や副会長たちを逆に足止めしていた。「…そう構えないでもらいたいね…と言っても無理か。それにしても、僕みたいな弱そうな風貌の男に対し、そこまで構えるとは、君たち『普通の高校生』がこのビルでの異様な状況に順応し...第四十八話(15)

  • KMGの動画。

    KMGKMGの動画。

  • 第四十八話(14)―――Aチーム・対峙―――

    「・・・というわけで、俺もまあ色々とやっていたわけだ。皆ほど苦労していたわけじゃねぇけど、まあ許してやってくれ。」会長はひとしきり語った後、パンと手を合わせて、にこやかに謝る。「なるほど、会長はその『α』という青年・・・おそらく『刺客』のボス・・・と交渉、・・・そして何か情報を掴んだ、というわけですね。」エリートがまとめる。「会長の証言からして、αと一緒に乗ってたβとΓっていうのは、私達がやっつけた二人と同一人物と見て、まず間違いなさそうね。・・・ってことは、私達、ほとんど刺客やっつけたんじゃない!?」副会長が拳をぐっと突き上げる。「さっき下で確認した通り、εの証言から、確定ではないにしろ残りは4人、α、η、ρ、Ω。ηというある種狂人とも思しき人物は、さほど実力はないようだが、油断は禁物ですね会長・・・・・・会...第四十八話(14)―――Aチーム・対峙―――

  • 第四十八話(13)

    「・・・ほう。・・・・・・・・・―――を―――へ。」αは少し間を空けた後、次の手を打つ。その打ち筋に、俺は心の中で笑みを浮かべる。「―――を―――へ。」しかし、そんなそぶりは見せないように、淡々と次の手を打っていく。「・・・―――を―――へ。」また少し間を空けて、αは手を進める。そして、何手か交わした後・・・。「―――を―――へ。・・・・・・・・・チェックメイトだ。」俺は静かに、しかし僅かに勝ち誇りのニュアンスを込めて、奴に勝利宣言を告げた。「・・・ふーっ。やれやれ、参ったな。打開策を色々と練ったけど、「あの」一手が決め手だったようだね。」なんとなく悔しそうな声で、αが敗北を認める。「・・・さて、約束どおり、1つだけ条件を飲もうじゃないか。」「そうだな・・・それじゃあ・・・―――で。」俺はαに、条件を提示した。...第四十八話(13)

  • 前日譚。

    主人公は、ちょっとだけ退屈ながらもまあまあ充実した日々を、そこそこに謳歌していた。幼馴染は、そんな主人公と過ごす日々に、彼以上の人の充実感を得ていた。妹は、主人公との二人暮らしに少々の苦労と多々の幸せを噛み締めていた。悪友は、どうすればカッコよく女の子を射止められるか、四苦八苦していた。良友は、よい友達に囲まれている環境の変化に感謝し、自分も頑張ろうと思っていた。新入部員は、文学部存亡の危機に瀕し、苦悩し、ある人の顔を頭に浮かべていた。部長は、次にあったら彼にどんないたずらを仕掛けてやろうかとほくそ笑んでいた。イケヲタは、ネトゲでレアアイテムを得た喜びを、Twitterで叫んでいた。副会長は、なんとなく、そう、決してあいつのせいじゃないけど、やきもきしていた。エリートは、自らを律し、気を緩めることなく勉学に励ん...前日譚。

  • 第四十八話(12)

    『さて・・・一方的に提示したからね、先攻後攻は君が決めていいよ。』やや嬉しそうに、αの声がインカムから響く。「・・・じゃあ、後攻で。」俺は相手の手を受けて考える、後攻派である。『・・・ふふ、楽しみだなあ。・・・ポーンを―――へ。」「・・・ポーンを―――へ。」『ほう。意外と堅実なスタートとなりそうだね。―――を―――へ。』「・・・まだわからんだろ、これから荒れるかもしれないぜ?・・・―――を―――へ。」『・・・ふふ、確かにそうだ。気が逸ってしまって・・・―――を―――へ。』序盤はなんのことはない、慎重な駒遣いを繰り広げていた俺達。のんきにチェスを・・・と批判されても仕方ないと思うが、一応、弁解させてもらうと、チェス盤を脳内にキープし、駒を動かしていくのは結構骨が折れてな、しかもスマホを通した通話で、俺はヘリを操縦...第四十八話(12)

  • 第四十八話(11)

    嫌~な汗が背中を伝う。ヘリの運転に支障がないよう、ご丁寧に近くにインカムが用意されている点もまた、気にかかる。α・・・あの、ヘリから出てきた中では一番力の弱そうな青年か。しかし、奴がリーダー格とも思える挙動を見せていた。・・・リーダーと対話か。情報が足りない俺達にとって、できるだけ情報を引き出すにはもってこいの相手ではある。やっちゃいますか。男は度胸。俺はインカムをつけ、意を決してスマホを手に取り、通信のボタンを押した。『・・・僕のヘリを奪ってみせた、勇敢な戦士は誰かな?』聞こえてきた声は、確かにあの青年、αのものだった。言い回しが実によく言えば詩的、悪くいえば中二病だな。「・・・やあ、αさんよ。こちら東山梨高校生徒会会長を務めているクールガイだ。悪いが、お前さんたちのヘリは乗っ取らせてもらったぜ。」俺は内心ビ...第四十八話(11)

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