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「インド万華鏡」の旅へ https://kaleidoscopeindia.hatenablog.com/

普通の観光ガイドとは一風違う視点から、もうひとつのインドを紹介していきます。

インド滞在・放浪歴のべ48ヶ月の間に訪ねた土地、出会った人々や遺跡、寺院などを、時にインド武術も交えて、写真やビデオと共にご案内します。

Sangam_B16
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インド
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2011/09/26

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  • 天空の城塞寺院都市:パリタナ・シャトルンジャヤ

    シャトルンジャヤ(Shatrunjaya)はグジャラート州南部パリタナ市の郊外、カーティヤワール半島東岸を見下ろす小高い丘の上に位置するジャイナ教シュヴェターンバラ派(白衣派)の聖地だ。 ジャイナ教は不殺生と無所有を主な戒とし極端な苦行と禁欲を中心とした出家修行によって輪廻からの解脱を目指す、ゴータマ・ブッダとほぼ同時代に生まれた歴史ある宗派のひとつ。 その後ジャイナ教は出家者が全裸で修行する厳格なディガンバラ(裸形)派と白衣を着る事が許されたシュヴェターンバラ派に分かれている。白衣派は女性出家者も多く、ここでも多くの巡礼者を見かけた。 白衣派を中心としながらも、ここシャトルンジャヤは現在では…

  • タンジャヴール:ブリハディーシュワラ寺院 【チョーラ朝寺院建築の壮大】

    今回取り上げるのは、南インドのタミルナードゥ州、タンジャブール(Thanjavur)市にある世界遺産、ブリハディーシュワラ寺院(Brihadeeswara Temple)だ。 この寺院は1010年にチョーラ王ラージャラージャⅠ世によって建てられた、登り龍の如き帝国の隆盛を象徴する巨大なシヴァ寺院だ。 1987年にはガンガイコンダチョーラプーラムにある同名寺院と共に世界遺産に登録されたが、2004年にダラーシュラムにあるアイラヴァテシュワラ寺院を新たに加え、三寺院で構成される『大チョーラ寺院群』として再編登録された。 http://venkatarangan.com/blog/ より その寺域境…

  • チットールガル城砦:ラージプートの栄光と殉難の記憶

    砂漠の国ラジャスタン州は、インドでもその特徴的な文化、風俗でとりわけ人気が高いが、いわゆる城塞都市の宝庫としても知られている。 今回は中でも,、岩がちな丘陵が丸ごとひとつ城壁で囲まれた、チットールガル(Chittaurgarh or Chittorgarh)城砦を紹介したい。 India - Rajasthan - Chittorgarh Fort - Guide Map Chittorgarh Flickrより。左が北、下が市街地 チットールガルはウダイプルから東に115㎞ほど、バスでおよそ2時間の距離にある地方の小都市だ。ブンディ、アジメール、ジャイプールなど各都市からもバスの便が…

  • マンドゥ村の日々【後編】大地に生きる村人たちの笑顔

    上の前回投稿では、遺跡とバオバブの樹を中心にお送りしたマンドゥ情報。今回はマンドゥ村が位置する地形の面白さとそこで生きる素朴な村人たちを写真と共に紹介したい。 マンドゥ村は標高400~600m前後にある台地上の平坦地に広がっている。下の絵地図を見れば分かるように、その台地には深く渓谷が切れ込んでいて、低地にある町からマンドゥ村に向かうバスの道中では、そのダイナミックな地形の変遷を楽しむことができる。Mandu-Tourist-Map-Natu-Foundation より。要拡大。左端が北側のデリー・ゲート。右端が南側ルプマティ・パビリオン。ほぼ南北の二本道がメインルートで、その両側には渓谷が迫…

  • マンドゥ村の日々【前編】点在する遺跡とバオバブの大樹

    今回紹介するのは、マディヤ・プラデシュ州のマンドゥ。 マディヤ・プラデシュ州の州都、ボパールに次ぐ第二の商都インドールからおよそ100kmの台地上に位置する小さな村だ。 アクセスは直行バスでインドール(Indore)より3時間半、とダール(Dhar)より1時間、またムホウ(Mhow)より1時間半。数は少ないがオームカレシュワルやウジェインからも直行バスがある。 マルワー地方のムスリム系王朝が15世紀のはじめに首都をマンドゥに定め、それ以来地域の中心として多くの宮殿が建てられ栄華を欲しいままにしたという。 あまたの王朝によって要衝として争われた後、18世紀に近隣のダールに遷都されて以降は急速に衰…

  • オームカレシュワルの巡礼路 【後編】尾根道を越えて遺跡エリアへ

    サンガムの河原。水は澄み、自然の岩場が日本人には心地よい 前回、オンカレシュワル寺院からサンガムの合流点までの道行きを紹介した。 聖河合流点サンガムで沐浴する サンガムで身を清めた巡礼たちは、ここで折り返して島の尾根筋へと登っていく。 沐浴で濡れたサリーを風に当て陽にさらして乾かす。サリーは極めて薄いので5分もあれば着られるくらいには乾くだろう 路の両脇には、大小の寺院や祀堂が点在し、巡礼たちはそのひとつひとつで敬虔な祈りを捧げる。 シヴァ・リンガムに祈る。男たちの白衣は巡礼の正装だ やがて尾根筋に至った巡礼たちは、まっすぐに東の果てを目指す。 こういう路地の雰囲気が、私はたまらなく好きだ。ど…

  • オームカレシュワルの巡礼路 【前編】サンガムの沐浴場へ

    今日紹介するのは聖地オームカレシュワル(Omkareshwar)、マディヤ・プラデシュ州のヴィンディヤ山中にあるヒンドゥ聖地だ。 ナルマダ河の中洲島である『マンダタ島』の全体が聖地。上流にはダムが見える。 その中心は12ジョティリンガの内のひとつであるオムカレシュワル寺院で、この寺院の名前がそのまま地名にもなっている。 右手の白い砲弾型屋根がオームカレシュワル寺院 ジョティリンガとは光のリンガを意味し、世界の始原に最初にシヴァが現れたとき、それが眩い炎の柱だった事に由来する。 天地を貫く炎のリンガ・シヴァに礼拝するブラフマーとヴィシュヌ 世界の始原のある時ヴィシュヌとブラフマーが、どちらが真の…

  • ナルマダ河の聖地マヘッシュワール / アヒリャーバーイ王妃の記憶

    今回紹介するのは、マヘッシュワール(Maheshwar)。オンカレシュワルの下流にあるナルマダ河に面したヒンドゥ聖地だ。 ガートから見るナルマダ河の夜明け マヘシュワールは、古くはマハバーラタの時代から知られた地政学的要衝で、現在残るガートやパレス、そして寺院群は、18世紀にこの地を支配した、ホルカー家のアヒリャーバーイ王妃が残したものだ。 アヒリャーバーイ王妃のパレスと、隣接するヒンドゥ寺院 ホルカー家は、近郊のインドールを拠点としたマルワー地方の藩王家で、その独特なホルカー・スタイルの彫刻でも有名だ。 寺院内陣からナルマダ河を望む 。イスラム建築の影響を受けた非常にスタイリッシュな様式美 …

  • マヒンドラ・オートよ永遠に! / ウジャイン3

    ヒンドゥ聖地としてのイメージの強いウジャインだが、私にとってウジェインとは、ズバリ、マヒンドラの乗り合いオートに他ならない。 見よ、このレトロなマッドマックス的風格を! 一般にテンプーと呼ばれるこの公共の乗り合いミニバスは、大きく前に伸びた前輪駆動のフロントノーズから、あたかもイージーライダーのように車輪が突き出し、内部構造もまるで耕耘機のようにシンプルだ。 そのノーズカバーを開けただけで、シンプルなエンジン構造の全てがあらわになる 図体の割には華奢かつシンプルな操作系 独特なピストン式レバーを前後し、ギアチェンジをするドライバーのその手さばきがまた渋すぎる。 前輪の脇にマフラーが見える。車窓…

  • チャトリ墓廟が意味するものと仏教ストゥーパ / ウジャイン 2

    前回のウジェイン1記事の中で、ハルシッディ寺院のドーム天井について紹介した。 ハルシッディ寺院のドーム天井に描かれたシュリ・シャクティ・ヤントラ(マンダラ)。アングルの関係で分かりにくいが、ヤントラの中心が天上ドームの中心になる ハルシッディ寺院もそうだが、ウジェインを含めて、西インド全域で特徴的に見られる建築様式にドーム構造屋根がある。 メインとなるラム・ガートのすぐ背後には、印象的なチャトリの一群がある それは大きく、ヒンドゥ教やジャイナ教の寺院建築と、チャトリ、すなわちマハラジャなど高位の実在の人物をその死後に記念した墓廟建築に分ける事ができる。 ウジャイン市内のシヴァ寺院。御本尊を納め…

  • ラジサマンド湖畔の知られざるパビリオン彫刻

    第一パビリオン。湖面に反射する日の光に下から照らされて彫刻の陰影が美しく揺れている ラジサマンド湖(Rajsamand Lake)はラジャスタン州に多くある人造湖のひとつで、レイクパレスで有名なウダイプル市から北に六十数キロ離れたカンクローリ(Kankroli)の町はずれに位置している。 ラジサマンド湖は1660年代にウダイプルのメワール王マハラーナー・ラージ・シン(Maharana Raj Singh)によって造られたダム湖で、その南端の湖岸に美しい大理石のガートがあることで知られている。 ラジサマンド湖南岸に作られた大理石のガート 最奥部にパレスがあり、水際にはパビリオンとトラナが建てられ…

  • クンブメーラの聖地・ウジェイン 1

    ウッジェイン(Ujjain)の名前は既にマハバーラタの時代から知られ、ブッダが生きていた紀元前5世紀頃には16大国のひとつ、アヴァンティ王国の首都ウジェイニとして記録に残っている。 町の中心にあるバザールの賑わい。背後にはクリシュナ(ゴパール)寺院が建つ マウリヤ帝国の第三代・アショカ大王は若き日に太守としてこのウジェインに赴任し、その旅の途上ヴィディシャで、美しい商人の娘と出会って結婚した。 二人の間に生まれたマヒンダは長じて敬虔な仏教僧侶となり、父アショカの意を受けスリランカへと仏教を伝えたと言う。 ヴィディシャ近郊のサンチーの丘は仏教聖地として発展し、多くのストゥーパが建てられた アショ…

  • ケララの伝統武術:カラリパヤット(Kalaripayattu)

    カラリパヤットはケララに古くから伝わる伝統武術だ。 日本では古くは80年代アリナミンのテレビCMで「いやはや、鳥人だ!」というキャッチコピーが話題になった3mのハイジャンプ・キックを行ったのがカラリパヤットの達人であった。 1985年CM 武田薬品工業 アリナミンA25 いやはや、鳥人だ Kalariと云う言葉はSanskritで練兵場を意味するKalurikaに由来し、Kalaripayattuとは練兵場で行われるトレーニングを意味する。 単に武術と云うだけでなく、伝統舞踊のカタカリやアーユルヴェーダ療術などにも大きな影響を与え、ケララを代表するコア・カルチャーとも言えるだろう。 少なくとも…

  • シーク教の聖戦士ニハングとガトカ武術

    インドの首都デリーから北西に位置しパキスタンと国境を接するパンジャブ州は、シーク教徒の故郷だ。 黄金寺院のあるアムリトサルと並ぶ聖地、アナンドプル・サヒーブ(Anandpur Sahib - Wikipedia)には、いまだ中世そのままの生活を維持する聖なる侍・ニハング(Nihang - Wikipedia)の修行道場アシュラムが存在する。 シーク教徒は特例として現代でも帯刀を許されているのだが、一般人はほとんどそれをしない。けれどこのニハングという聖戦士たちは今でも独自のコスチュームに身を包み、帯刀のまま町を闊歩している。Nihang - Google 画像検索 今回訪問したGurudwar…

  • カルカッタの路上生活

    私は95年からインド通いを始めた鉄板のインド・フリークだが、当時格安チケット使ってインドに行く場合、バンコク経由でカルカッタ(コルカタ)に入るというのが王道だった。 あの頃はパキスタン航空とかエジプト航空とか名前からして怪しげな(笑)チケットでバンコクまで行って、カオサン辺りでチケットを買ってカルカッタまで飛ぶのが定番だったのだ。 私が初めてインドに行った時も、そんな訳でカルカッタに最初の一歩を踏み出したのだった。今から20年以上前のカルカッタは未だ路上生活者が町の至る所にひしめき、街角の井戸や消火栓の水を浴びて暮らしていた。 現代日本の都市ではほとんど見られないが、路上で生活しているのはホー…

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