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『清流』 無明橋 - 中高年の子守歌 - 太平洋を越えて https://ameblo.jp/sk5132/

週に1度の新聞に折り込まれた、読者だより『清流』 今回のサブタイトルは「無明橋 Ⅲ」

2011年夏、カナダ・アメリカ旅行記ーー ヴァージニア州に住む友人夫婦に誘われ、バンクーバー、カナディアン・ロッキー、ナイアガラ、ヴァージニアと気ままに旅した13日間の旅行記

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2011/09/20

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  • 無明橋 Ⅲ 285

    本 匠 228  「バトル」 その夜、2時間ばかりかかって上げた1泊2日の修学旅行計画書。子どもたちに何を学ばせ、どんな体験をさせるか、そのポイントを大…

  • 無明橋 Ⅲ 284

    本 匠 227 「宮崎よりはいい」 博多まで延びた国鉄(当時)新幹線が営業運転を始めたというニュースは、TVや新聞報道で知ってはいた。が、佐伯や本匠に…

  • 無明橋 Ⅲ 283

      本 匠 226 「ふさわしい・・・」 「修学旅行の計画を急いで・・・」、と忠告する教頭先生。急(せ)かせるいちばんの理由は、「早く計画を具体…

  • 無明橋 Ⅲ 282

      本 匠 225 「計画を急いで」ここに挿絵挿入 6年生の1学期、最大の行事が修学旅行である。修学旅行をいつ実施するか。暑くもなければ寒くもな…

  • 無明橋 Ⅲ 281

      本 匠 224 「未熟さをばねに」 最高学年に進級して、心構えや生活態度が見違えるばかりに変わってきた子どもたち。特に感心するのが、下級生に対す…

  • 無明橋 Ⅲ 280

    本 匠 223 「自主性・自発性」 新学期早々の一大行事を無事に終えて、最上級生として急いで体制を整えなければならないのは、全校をリードし世話をする…

  • 無明橋 Ⅲ 279

    本 匠 222 「伝えたかったのは」 入学式の準備を手伝う6年生の活躍の様子について―― 「頼んだ仕事をみんなで手際よくがんばってくれて、それが終…

  • 無明橋 Ⅲ 278

     本 匠 221 「担任も驚く・・・」 学校の年度初めは何とも慌ただしい。春休み終盤の2日続きの職員会議で、新年度の教育方針を定め、学級担任…

  • 無明橋 Ⅲ 277

    本 匠 220 「腹も座った」 晩ご飯のおかずを持って来るなど珍しいHさん。 道を挟んだ隣りだから、持って行くよりも、「食べにお出で」と言う方が…

  • 無明橋 Ⅲ 276

                  本 匠 219 「つくり話じゃ・・・」「あの頃は若かった・・・」 自分の弱点(未熟さ)を素直にさらけ出すなど、数年後であれば 絶対…

  • 無明橋 Ⅲ 275

    本 匠 218 「お陰で・・・」 明日が新学期の始業式という前夜、ユミさんの母親Tさんに、風呂をいただいた上に夕食までご馳走になり、しばしの雑談で…

  • 無明橋 Ⅲ 274

                  本 匠 217 「何か元気がない・・・」 6年生に進級した30人の子どもたちの担任となることについて、他の先生方から、「あなたが最…

  • 無明橋 Ⅲ 273

    本 匠 216 「サツキやカン太・・・」 紀元前4世紀の中国における偉大な学者、孟子にまつわるエピソードとして知られる「孟母三遷の教え」を引き合いに出…

  • 無明橋 Ⅲ 272

    本 匠 215 「精神的な逞しさ」 6年生に進級した30名の子どもたち。最上級生としての心構えは、新学期のスタートからしっかり出来上がっている。…

  • 無明橋 Ⅲ 271

    本 匠 214 「驚くばかりの変貌」 新学期始業式の最終場面で発表された学級担任を、予想に反する冷静な態度で受けとめた30名の子どもたち。「持ち上…

  • 無明橋 Ⅲ 270

    本 匠 213 「成長した姿」 講堂(体育館兼用)で行われた新学期の始業式。1つずつ進級した2年生から6年生までの子どもたちが、下級生を中にして奇…

  • 無明橋 Ⅲ 269

    本 匠 212「迷うよりも・・・」 学校(先生たち)のすることに対して、とやかく口出ししない。子どもの教育については、全て学校に任せる。そういった…

  • 無明橋 Ⅲ 268

    本 匠 211「本匠の教育風土」 春休みが終わる直前2日間の職員会議で、新年度(昭和50年度)教育方針や 年間教育計画、あれこれの公務分掌などが決…

  • 無明橋 Ⅲ 267

    本 匠 210 「未熟さの自覚」 何の疑いもなく、「持ち上がることはない」、と考えていただけに、 「6年生の担任」は全く想定外の決定であった。「持…

  • 無明橋 Ⅲ 266

    本 匠 209 「心のしこり」 「2年続けての担任はしない」という原則を棚に上げて、全く想定していなかった6年生を担任することになった。1年生から…

  • 無明橋 Ⅲ 265

    本 匠 208 「それでいいですね」 新6年生の担任は、前担任が持ち上がらない方がいい―― その理由について、「あの子たちの力を伸ばすには、ベテ…

  • 無明橋 Ⅲ 264

    本 匠 207 「原則と柔軟性」 新年度(昭和50年度)の学級担任の決定に対する学校分会での事前相談―― 具体的な話し合いに入る前に、前年度6年生…

  • 無明橋 Ⅲ 263

    本 匠 206 「分会会議」 今の学校では全く考えられないことだが、昭和4、50年代は、学級担任や主要な校務分掌(役割分担)等の決定について、管…

  • 無明橋 Ⅲ 262

      本 匠 205 「新年度スタート」 新しい年度に入る春休みの後半、学校は、人事異動によって生まれた新しい職員体制での慌ただしい日々が始まる。〝慌…

  • 無明橋 Ⅲ 261

                    本 匠 204 「変化の真っただ中」 前号では、新聞で大きく取りあげられた「急増する不登校」の記事をネタに「思い」を書いて――…

  • 無明橋 Ⅲ 260

      本 匠 203 「急増する不登校」 またまた本筋から反れるが、またしても教育問題が新聞1面のトップ記事になっている。10月28日(金)の大分合同…

  • 無明橋 Ⅲ 259

      本 匠 202 「今なら書けない」 50年近くも昔、〝新米教師〟からやっと抜け出した頃の「学級だより」最終号の一部を転載したが、かなり…

  • 無明橋 Ⅲ 258

    本 匠 201 「こげな長え・・・」 昭和3、40年代の年度変わりは、どういう訳やら4月に跨っていた。本匠東小学校に赴任にした昭和四49年度の年…

  • 無明橋 Ⅲ 257

    本 匠 200 「これが最後」 子どもたちとの最後の1日となる終業式を明日に控え、夕食後しばらくして書き始めた「学級だより」最終号。「いつもの2倍…

  • 無明橋 Ⅲ 256

      本 匠 199 「いいアイデアだが」 体育館(講堂)での終業式が終わると、各教室ではその年度で最後となる学級指導が行われる。学級指導の主な内容…

  • 無明橋 Ⅲ 255

    本 匠 198 「ギャップ」 3学期はときの過行くのが早い。わけても3月は異様に早い感じで、半ばを過ぎると加速度を増して早くなる。22日(土)は、学校にとって…

  • 無明橋 Ⅲ 254

    本 匠 197 「気負いはない」 日々の授業以外に、学校には年間を通して大小様々数多くの行事がある。入学式や卒業式といった儀式的な行事、運動会や…

  • 無明橋 Ⅲ 253

    本 匠 196 「今ん調子で」  3月の半ば、「帰りの会」を終えて子どもたちを放課させ、職員室へ戻ったところであった。いつもの調子に、「よい…

  • 無明橋 Ⅲ 252

    本 匠 195 「三月も半ば…」「あの頃はいい時代じゃった」 と言った。そ れは、比べて考えられる「今」があって言える ことである。「いい時代」の…

  • 無明橋 Ⅲ 251

    本 匠 194 「立ち話」 学校が長時間の残業が当たり前の〝ブラック〟な職場と化して、教育系大学を卒業する学生からそっぽを向かれている――…

  • 無明橋 Ⅲ 250

      本 匠 193 「あの頃と今と・・・」 教育関係者にとって衝撃の数字「0.99」―― 教員採用試験で、「受験者数が採用予定数に満たな…

  • 無明橋 Ⅲ 249

    本 匠 192 「0.99」 話が本筋から外れるが――、8月4日の夕方のこと。TVの県内ニュースを観ていたら、不意に「0.99」の数字が映…

  • 無明橋 Ⅲ 248

     本 匠 191 「大らかさ」 泊りがけでやって来たものの当てにしていた担任教師が不在で、途方に 暮れかけた男子4人。「みんな家に来ればいい」 というアキトン…

  • 無明橋 Ⅲ 247

    本 匠 190 「ほんなら、もう」 「土曜日は家に居ないよ」、という話を聞いていないはずはなかったと思うのだが、寒さの続く2月22日(土)の夕刻、飯盒や米など…

  • 無明橋 Ⅲ 246

    本 匠 189 「続・たより72号」 何度も繰り返すが、「3学期は勉強に力を入れる」という担任の思いに応えて、子ども たちは授業に集中してよく頑張った。学級担…

  • 無明橋 Ⅲ 245

     本 匠 188 「たより72号」 3学期は勉強に力を入れる、という担任の思いは子どもたちによく伝わった。授業への集中力はかつてなく高まり、おかげでテストト成…

  • 無明橋 Ⅲ 244

    本 匠 187 「全然覚えてねえ」 1時間(45分)の授業を35分で終わらせ、残りの10分を理解の遅い子どもたちの個別指導に充てる―― この方法は、学級全体の…

  • 無明橋 Ⅲ 243

    本 匠 186 「思いやりに満ちた」 「今日勉強したこの問題が出来た人は休み時間にしていいよ」 と言われて、俄然張り切る子どもたち。 よくできる子どもたちは、…

  • 無明橋 Ⅲ 242

    本 匠 185 「授業の工夫」 一概に言えないところもあるが、経験年数の少ない教師は、「授業の上手さ」において、40代前後の中堅教師に及ばない。中堅やベテラン…

  • 無明橋 Ⅲ 241

    本 匠 184 「指導責任の重さ」 子どもたちの様子がよく分かる、と考えて、当時の「学級だより」を原文のまま紹介しているが―― 前号の続きを書き出してみよう。…

  • 無明橋 Ⅲ 240

    本 匠 183 「『学級だより』65号」 3学期に入って、学校における子どもたちの学習態度や生活態度が、目に見えて変わって来た。 どういうところにその「変化」…

  • 無明橋 Ⅲ 239

    本 匠 182 「三学期の心構え」 3学期の始業式で校長先生が、「5年生は全校をリードする最高学年になる。そういう思いを心にとめて学校生活を送っ・・・」、と子…

  • 無明橋 Ⅲ 238

    本 匠 181 「大人びて」 新米教師として赴任し、様々なドラマを生みながら奮闘した前任地木浦での日々については、「無明橋 Ⅲ」の初めの方で詳しく書いた。 木…

  • 無明橋 Ⅲ 237

    本 匠 180 「学校はいい」 年末、年始と慌ただしく過ごした冬休みが終わった。 子どもたちと会えるのは楽しみだが、プライベートな面では、だいぶ重たい気分を引…

  • 無明橋 Ⅲ 236

    本 匠 179 「指導力不足」 慌ただしく日を送った2学期が終わり、学校は冬休みへ。 子どもたちが休みになっても、教師は勤務から解放されるわけではない。 が、…

  • 無明橋 Ⅲ 235

    本 匠 178 「私的出来事で」 小さな打ち上げ花火が中空でドンとはじけ、一瞬の輝き見せたぎり後が続くことなく終わってしまった。そんな感じの笠掛地区の「勉強会…

  • 無明橋 Ⅲ 234

     本 匠 177 「自然に消滅」 子どもたちが自ら「やりたい」、と言い出すまで「休み」、とした笠掛地区小学生の「勉強会」。 結果的に、最初の1回を実施したぎり…

  • 無明橋 Ⅲ 233

    本 匠 176 「休みちゅうことに」 2回目となるはずだった「勉強会」は、「先生がいないのなら止めよう」、という子どもたちの総意で中止となった。 強制するので…

  • 無明橋 Ⅲ 232

    本 匠 175 「本当はよだきい」 2回目となる次の「学習会」について、「先生が居らんでも、子どもたちだけでやってもらいたい」 と、リー…

  • 無明橋 Ⅲ 231

    本 匠 174 「そんならもう」 笠掛に引っ越して2月半余が経過したところで、思いがけず始めることになった地区小学生の「勉強会…

  • 無明橋 Ⅲ 230

    本 匠 173 「居心地の悪さ」  いよいよ始まった「勉強会」。 集まった子どもたちに、「よう来たなあ」、と声を掛けて、「荷物を…

  • 無明橋 Ⅲ 229

    本 匠 173 「そげなやり方なら」 「それはすごいことじゃ」 と褒めて、「善は急げ。今度の日曜日からさっそく始めよう」、と応じ…

  • 無明橋 Ⅲ 228

               本 匠 168    「母ちゃんに・・・」  日曜日の午前中、笠掛に引っ越してきた先生の家で「勉強会」を始める―― 実は、前任地 の木…

  • 無明橋 Ⅲ 227

               本 匠 167    「母ちゃんに・・・」「先生なあ、うちの母ちゃんは、先生の 『学 級だより』 があるときは、真っ先に読むんで」 「そ…

  • 無明橋 Ⅲ 226

               本 匠 167    「母ちゃんに・・・」   笠掛の男子3人が神妙な顔で訪ねて来るなどただ事ではない。その理由についてアキトンが、「オ…

  • 無明橋 Ⅲ 225

                   本 匠 168    「聞いてもらいてえ・・・」   「家事の手伝いから手を引かされる」 という時代の転換期の中、「学習塾」や「…

  • 無明橋 Ⅲ 224

    本 匠 167 「ドーナツ作り」 「よく遊び、よく学べ」・・・、今はあまり聞かなくなったが名言である。子どもは、遊びの中で生きる知恵や技(わざ)を養い、大人…

  • 無明橋 Ⅲ 223

         本 匠 166  「学級だより」   何のトラブルも起こすことなく、無事に終わった野外調理実習。 「教室での勉強よりよっぽっど面…

  • 無明橋 Ⅲ 222

    本 匠 165 「あのおいさん」 「周囲にバレないように」、子どもたちと申し合わせて取り組んだ野外調理実習を、ケガや事故もなく…

  • 無明橋 Ⅲ 221

         本 匠 164    「これで終わり」 「こんないい加減なんじゃダメ!」、と飯盒を突き返され、洗い直しに戻っていくアキトンとロックン。 …

  • 無明橋 Ⅲ 220

                   本 匠 163      「不合格」  だれでも同じだが、ものを食べることは人を幸せな気分にしてくれる。それ故にと言っていいと思…

  • 無明橋 Ⅲ 219

                 本 匠 162     「初めてにしては・・・」  飯盒や、針金で棒に掛けられるようにした鍋を使った野外での調理実習――、 子ども…

  • 無明橋 Ⅲ 218

                     本 匠 161     「ありゃあ何?」    〝意外〟と言っていいか、谷底に下りて飯盒炊さんに挑戦する子どもたちは、感心…

  • 無明橋 Ⅲ 217

                           本 匠 160    「なーるほど」「スギの葉ばっかし集めよりゃ女子に文句を言わるるど」  他の男子からそんな忠…

  • 無明橋 Ⅲ 216

    米をといだり、味噌汁を作るのは女子の仕事、かまどをこしらえ、薪を集めるのは男子・・・と、子どもたちは、それが当たり前のような役割分担をしている。それはいいと…

  • 無明橋 Ⅲ 215、 本 匠 158 「てきぱき」

    飯盒で飯を焚く―― そこで必要になるのがかまどだが、そのポイントは、薪の炎が飯盒の底に上手く当たる高さに吊るすことである。この点については、前にも書いたが、…

  • 無明橋 Ⅲ 214、 本 匠 157 「あの時に比べたら」

    樹木が視界を遮る谷底をのぞき込んで、「こんな岩だらけの狭苦しい薄暗い場所で、調理実習が出来るんかなあ・・・」、と尻込みする子どもたち。野外キャンプの経験がな…

  • 無明橋 Ⅲ 213、 本 匠 156 「尻込み」

    宇津々の集落が見えなくなって、「ここが目的地じゃ」という場所に着いた。谷の両側から伸び上がった樹木が枝を張って日光を遮(さえぎ)り、谷底は昼間でも薄暗い。 …

  • 無明橋 Ⅲ 212、 本 匠 155 「声を掛ける人もなく」

    学校を出発して20分余、宇津々地区の最奥部までやって来た。途中に、5年生の子どもたちの自宅も4、5軒あったのだが、道端に出て声を掛ける家族は一人もいない。 …

  • 無明橋 Ⅲ 211、 本 匠 154 「それは偉い!」

    「宇津々に『里の秋』を描きに行きます」 何食わぬ顔で出まかせを言うと、教頭さんが、「宇津々に絵になるような場所があるんかや?」 と、突っ込んで聞く。「養魚場の…

  • 無明橋 Ⅲ 210、 本 匠 153 「何食わぬ顔で」

    やったこともない内緒の計画となれば、いろんな問題にぶち当たり、あれこれの心配が生まれるもの当然だ。しかし、子どもたちの意欲は、遭遇する問題や心配を乗り越えて…

  • 無明橋 Ⅲ 209、 本 匠 152 「悪いことを・・・」

    冒険じみた野外調理実習――「国語や算数の勉強よりはよほど面白そう」と、子どもたちの好奇心に火がつき、親や弟妹たちに気付かれないよう用心しながら、順調に準備は…

  • 無明橋 Ⅲ 208、 本 匠 151 「何回も言うけど」

    担任に向かって言いたいことをずけずけ言う(特に男子)子どもたちだが、感心させられるばかりに優しさと思いやりに満ちていて、そういう人間性がどうやって育つのか―…

  • 無明橋 Ⅲ 207、 本 匠 150 「初めて知った」

    小川地区では、夜も玄関に施錠をしないし、縁側の雨戸も全部閉めずに一枚残しておくという。その訳(理由)について、Tさんが、「藩への訴え事や一揆の相談なんかがば…

  • 無明橋 Ⅲ 206、 本 匠 149 「代々の言い伝え」

    親切で、思いやりに満ちて優しく、仲がいい―― それだけでは、村を出た後の厳しい競争社会を生きていけない。これからは、精神的なたくましさを育てることが大事では…

  • 無明橋 Ⅲ 205、 本 匠 148 「無関心ではない」

    今も同じかどうか、「学校の出事や子どもの教育に関しては、ほとんど母親任せ」、というのが当時の一般的な家庭の姿だった。PTAの授業参観や学級懇談会だけでなく、…

  • 無明橋 Ⅲ 202、 本 匠 147 「情に厚い風土」

    野外調理実習がどういうものか、計画の概要がイメージ出来たところで、先ずは、一班が4~5人の班分けにかかる。一学期のアキトンに代わって女子が委員長になった学級…

  • 無明橋 Ⅲ 203、 本 匠 146 「まずは班分け」

    人目につかない山奥の谷川で、ご飯とみそ汁の調理実習をする―― 「これは5年生だけの秘密の計画で、もし親や他の先生たちにバレたら、そこでおしまいだ」、と子ども…

  • 無明橋 Ⅲ 202、 本 匠 145 「バレたらおしまい」

    善は急げとばかりに、「さっそく話し合いを始めような」、と気負い立つ子どもたちだが、今は4時間目が終わりに近づいた時間である。「話し合いを始める前に、みんなに…

  • 無明橋 Ⅲ 201、 本 匠 144 「そりゃあいいわ」

    薪を燃料にしてご飯やみそ汁を作る――。 そういう調理方法が、家庭科の教科書に載っているはずもなく、それ故に、「なんじゃきそげなこつう?」と面食らい、「ムチャ…

  • 無明橋 Ⅲ 200、 本 匠 142 「ムチャじゃわ」

    ご飯を炊いて味噌汁を作るとなれば、ガス釜やガスコンロを使うに決まっている。なのに、「どうやって作るか」、とはどういうことか?・・・、チンプンカンプンに頭がこ…

  • 無明橋 Ⅲ 199、 本 匠 142 「どういうこと?」

    子どもたちに人気が高い家庭科。と言っても、子どもたちに喜ばれていたのは、調理や裁縫などの実技を養う授業で、子どもたちが特に楽しみにしたのは、「ものを作って食…

  • 無明橋 Ⅲ 197、 本 匠 140 「冗談はやめてな」

    テレビ塔から笠掛の集落まで真っ直ぐに下ったら、「それがいちばんの近道」、という子どもたち。そんな近道があろうはずもなかろうし、そうすることがいかに危なく、却…

  • 無明橋 Ⅲ 196、 本 匠 139 「がなもねえって・・・」

    木の根や石ころ混りの山土に苦労しながら、ふだん見ることのない集中力と根性を発揮して、山鍬や金梃(てこ)を打ち込む子どもたち。掘り出したヤマイモは、夕食のテー…

  • 無明橋 Ⅲ 195、 本 匠 138 「本匠の村民性が」

    予定では、「弁当を食べる前にヤマイモを1、2本掘っている」、はずだった。が、道を見失って目的地への到着が遅れ、何の収穫もないままに弁当を開くことになった。テ…

  • 無明橋 Ⅲ 194、 本 匠 137 「ようやく実感が・・・」

    「弁当を食べる前にヤマイモのある場所を見つけておこう」と、テレビ塔を建てるために開設したと思われる作業道を、左間ケ岳頂上方向へ登って行く。道路を抜くために削っ…

  • 無明橋 Ⅲ 193、 本 匠 136 「ニセモノと・・・」

    「へーっ、こげえ大きかったんじゃ」 側近くに寄って見上げるテレビのアンテナ塔の高さや大きさやに驚く子どもたち。「テレビ塔を建てるために山の上まで道路を造った」…

  • 無明橋 Ⅲ 192、 本 匠 135 「道路に出たどーっ!」

    とにかく上へ向かって歩けば、そのうち頂上に着く。枝や幹の隙間からテレビ塔がみえるようになったら頂上は近い。その言葉を心のよりどころにして、難渋しながらも楽し…

  • 無明橋 Ⅲ 191、 本 匠 134 「探検を楽しんで」

    道もなく方向も定かでない林の中を、「こっちの方が歩きやすい」「そっちの方向でいいと思う」などと、互いに声を掛け合いながら上を目指して歩く。子どもたちは、みん…

  • 無明橋 Ⅲ 190、 本 匠 133 「行けるところまで」

    「道が分からんごとなったけんど、目指すのはテレビ塔じゃ。頑張って行くか、それとも諦めて引き返すか、みんなどうする?」「こっからまだ遠いんな、先生」「さあ、行っ…

  • 無明橋 Ⅲ 189、 本 匠 132 「学びのチャンス」

    山で道を見失ったとしても、そこが背の低い灌木林や草山のように、いくらかなりとも周囲への見通しが利くような場所であればどうということはない。ところが、伸び上が…

  • 無明橋 Ⅲ 188、 本 匠 131 「ほいでもまあ」

    左間ケ岳や周辺の山麓は、笠掛地区の暮らしと密接と結びついていて、人々は四季折々に生活の糧を求めて山に入り、子どもたちも山を遊び場に駆け回っていた。そんな「里…

  • 無明橋 Ⅲ 187、 本 匠 130 「上から目線」

    ヤマイモ掘りの「ドラマ」を、記憶をよみがえらせながら長々と書いている。たわいもない出来事をどうして?、と思われそうだが・・・、 実は、夏休みの教育キャンプに…

  • 無明橋 Ⅲ 186、 本 匠 129 「ちょいと休もうな」

    草藪に姿を消した尾根道をあきらめて、樹木の背丈が5、6メートルほど伸び上がった笠掛側の雑木林に分け入った子どもたち。「こっちの方が、よっぽど歩きやしい」 と…

  • 無明橋 Ⅲ 185、 本 匠 128 「初めからそげえ」

    笠掛地区の背後に聳える標高328メートルの左間ケ岳。その頂上近くに立てられたテレビのアンテナ塔を目指し、受け持っていた5年生の男子8人と出かけたヤマイモ掘り…

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