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てっちゃんの自然観察記 http://fe-tetsu-iron.blogspot.com

自然好きの大学生が、見つけた植物や昆虫などの生物について綴っていきます。

東京の某大学の植生管理学研究室に所属しています。物心ついた頃からの生物好き。主に身近に見られる昆虫や植物を取り上げております。もちろん珍しい種も見つけたら取り上げたいです。 本ブログは図鑑に載るような情報を細かく書くものではありません。自分のその生物に対する感想・疑問・エピソードを主に取り上げていきます。 旅行記も入れていきます。

Fe
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藤沢市
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藤沢市
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2011/08/08

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  • 2021年7月 昆虫、動物の記録

    7月4日 エゴノネコアシ エゴノネコアシアブラムシ   Ceratovacuna nekoashi がエゴノキ Styrax japonica に形成する虫えい。(倉敷市にて) 7月13日 クマゼミ Cryptotympana facialis 通勤の途中で見つけた個体。...

  • 2021年6月 昆虫、動物の記録

    6月2日 ヤマナメクジ   Meghimatium fruhstorferi テレビ局の取材中に見つけた個体。鶴形山の陰湿な石垣を這っていた。僕はナメクジが大の苦手だが、記者さん曰く「虫よりはナメクジの方が大丈夫」とのこと。(倉敷市にて) 6月9日 ツマグロヒョウモン   A...

  • 2021年5月下旬 昆虫、動物の記録

     5月下旬は植物調査が多く、多くの昆虫などにも出会えた。 5月22日 クリメコブズイフシ クリ Castanea crenata にできた虫こぶ。外来種のクリタマバチ Dryocosmus kuriphilus によるもの。国内では1941年にここ岡山で最初に見つかったらし...

  • 2021年4月-5月中旬 昆虫、動物の記録

    久しぶりの更新です。 外出時や通勤時にさまざまな生き物に出会います。植物以外は記憶があいまいになりがちなので、備忘録もかねてまとめることにしました(今までに別記事で紹介したものは除きます)。 4月25日 ナメラリンゴフシ コナラ Quercus serrata についた虫こ...

  • 2021年4月18日 流紋岩地のはげ山

      4月18日 とある流紋岩の山を訪れた。岡山県では県内に広く流紋岩(多くは火砕流堆積物が凝結した溶結凝灰岩)が分布し、沿海地でははげ山になっている場所も多い。 この日の訪問地でも、低木林や草本がまばらに生える裸地が広く分布していた。花期をむかえたヤマツツジ Rhododendr...

  • 2021年4月25日 鷲羽山(倉敷市)

      4月25日 職場の生き物観察会で倉敷市の鷲羽山(わしゅうざん)(標高112.7 m)を訪れた。瀬戸内の多島海や瀬戸大橋を望むことができる。 山体は花崗岩からなる。主な木本はクロマツ Pinus thunbergii やアカマツ Pinus densiflora 、ネズミサ...

  • 2021年4月7日、11日 吉井川沿い(和気町)

      4月7日、11日 岡山三大河川の一つである吉井川(和気町内)を訪れた。11日が職場の観察会当日で、7日はその下見だった。 土手にはカンサイタンポポ Taraxacum japonicum とキビシロタンポポ Taraxacum hideoi  (ともにキク科タンポポ属)が生...

  • 2021年4月3日 王子が岳(玉野市)のバッドランド

      4月3日 王子が岳(標高約234 m)は児島半島の東南部、倉敷市と玉野市の境界に位置する。 20万分の1シームレス地質図V2( リンク )によれば、全山が後期白亜紀に形成された花崗岩で構成され、ブロック状の岩があちらこちらに露出する。また、風化で真砂が形成されて侵食谷が発達し...

  • テリミトラ(Thelymitra)の花の観察

    世界らん展の「アルペンガーデンやまくさ」さんの店舗にてオーストラリア東部原産のラン科植物、 Thelymitra nuda と T. x macmillanii を購入した。 3月に入り両種が咲き始めた。英名 Sun orchid が示すように、本属の大半の種は暖かく晴...

  • 階段国道の道草

    10月上旬 津軽半島北端の竜飛岬近く。 青森県弘前市から外ヶ浜町に至る国道339号線の車道区間はここで一旦途切れ、「階段国道」として知られる歩行者専用通路(362段の階段)になる。 日本唯一の「階段国道」は、集落背後の傾斜地をジグザグに走っている。 斜面を覆う...

  • 羽後三崎のタブノキ林、エゾイタヤ‐ケヤキ林

    9月中旬 羽後三崎の常緑林。直径70 cm前後のタブノキが林立。 山形、秋田県境に位置する羽後三崎(灯台名などは三"埼"と表記)を訪れた。鳥海山からの溶岩が海に達し形成された岩礁海岸である。 当地の気候は対馬海流の影響により、東北地方日本海側でもっとも温暖...

  • ハルツ山麓の二次草原

    初日2箇所目の観察地は、Sankt Andreasberg近郊の草原。標高約600メートルに位置し、山地生の種が多く見られるとの説明を受けた。 最初のポイントではイネ科草本が優占し、植生高は1 m前後だった。Geranio-Trisetetum、もしくはMeo-Festu...

  • Bode Gorgeの植生と植物(前編)

    7月12日 エクスカーション3日目はBode Gorge(Gorgeは渓谷の意)を歩いた。Bode川による浸食で顕著なV字谷が発達し、谷の深さは200 m前後にもなる。 地形が緩やかな場所では、河畔にクサヨシ Phalaris arundinacea などで構成される...

  • ブロッケン山頂の草原

    ブロッケン山の山頂近く。オウシュウトウヒの樹高が低くなってきた。 森林限界(高木限界)は標高約1100 mにあり、そこから標高1142 mの山頂にかけて草原が広がる。 ブロッケン山頂の夏場の月平均気温は約12℃で温度的には針葉樹林が成立するはずだが、強風などの厳しい...

  • ブロッケン山の湿原

    ブロッケン山山麓の平坦地や緩傾斜地の所々には湿原(Bog)が広がっている。湿原の成立にはブロッケン山の豊富な降水が関わっているとのこと。 ミズゴケの仲間やツツジ科の小低木、カヤツリグサ科草本などで構成される。 ミネハリイ Trichophorum cespit...

  • ドイツの植生 ブロッケン山の針葉樹林

    7月11日 この日はハルツ山地の最高峰、ブロッケン山に登った。山麓から山頂直下にはオウシュウトウヒ Picea abies 1種で構成される針葉樹林が広がる。 林床植生には2タイプあり、一つが左写真のようにツツジ科の小低木が繁茂し、ミズゴケ等も生えるもの。湿った立地に特...

  • セブンシスターズの礫浜植生

    セブンシスターズの丘上から見たCuckmere川の河口付近。礫(れき)からなる浜が成立し、その後背には塩沼地が広がっている。 礫浜植生を構成するのは、大型草本やつる植物などである。 Crambe maritima (アブラナ科) 英名はSea Kaleで、...

  • セブンシスターズの塩沼地植生

    7月21日 イングランドの有名な景勝地、セブンシスターズを訪れた。 London Bridge駅から鉄道でBrightonへ。Brightonからはバスで移動。 ビジターセンター近くのバス停で下車。 日曜日故か、乗客が非常に多かった。 昼食の際、R...

  • ドイツエクスカーション① 重金属植生 (Heavy metal vegetation)

    IAVSエクスカーションの最初の観察ポイントは、ハルツ山地から流下する川辺の植生。鉱山跡地から流出した鉱滓(こうさい Slag)が堆積し、亜鉛や銅、鉛、カドミウムといった重金属に富む立地になっている。ハルツ山地での鉱業は3000年以上の歴史を持ち、この立地はかなり持続的に保...

  • 辻堂砂丘の跡地で海浜植物を探す

    辻堂浄化センター付近 4月初旬 藤沢市の辻堂西海岸を訪れた。 辻堂団地や辻堂海浜公園、大学施設などで構成されるこのエリアは、藤沢市民の私にとってなじみ深い場所である。 現在の風景からは想像し難いが、ここには1960年代初頭まで東西約2 km、南北約1...

  • サガリバナの実からガガンボが羽化

    1月中旬、八重山諸島にてハテルマギリ Guettarda speciosa やサガリバナ Barringtonia racemosa 、 サキシマスオウノキ Heritiera littoralis などの実を拾った。発芽させるためにビニール袋に入れ、腰水状態で保管している。 ...

  • 2月5日 大学

    大学構内にて。 中庭のアマナ Amana edulis が出芽していた。 ノゲシ Sonchus oleracues は昨年末頃から開花が続いている。 ここ数年は学内の草刈り管理が強いためか、一年草(越年草)が増えている気がする。 講義棟の壁にはフユ...

  • 6月 津波跡地の湿地にて(宮城県気仙沼市)

    6月下旬 植物調査の手伝いで宮城県気仙沼市の湿地を訪れた。ここは海岸の至近に位置し、2011年3月の津波を被っている。 震災後、防潮堤設置などの工事が気仙沼でも例外なく行われているが、この湿地は地主の方の尽力により守られており、動物相などに関する調査・研究の舞台にもなっ...

  • 富士五湖の湖畔にて カヤツリスゲなど

    2018年8月下旬 研究室メンバーの植物観察会で、富士五湖の河口湖を訪れた。 河口湖は富士河口湖町の市街地に接し、富士五湖中で最も開発が進んでいる感があるが、湖畔は様々な湿生植物の生育地になっている。中でも、日本での分布が北海道と富士五湖に限られるス...

  • ヤマウツボの種子散布 Seed dispersal of Lathraea japonica (Orobanchaceae)

    5月29日 富士山麓のブナ林にて。 ヤマウツボ Lathraea japonica Miq. ( Orobanchaceae ハマウツボ科)を見つけた。 ヤマウツボは多年生の全寄生植物。「改訂新版 日本の野生植物5(大橋ほか編 2017)」によ...

  • 初春の野幌森林公園にて

    3月19日 札幌で行われた学会シンポジウムのあと、野幌森林公園を訪れた。 森林の主な構成樹種はシナノキ Tilia japonica 、ミズナラ Quercus crispula 、ウダイカンバ Betula maximowicziana 、シラカンバ Betul...

  • 奄美大島で観察した落葉樹 Deciduous trees of Amami Ōshima island

    1月中旬 鹿児島県の奄美大島を訪れた。 金作原にて。遊歩道沿いでは落葉樹も目立つ 常緑広葉樹林(照葉樹林)が全域に発達する奄美大島だが、落葉シーズンの1月ということもあり、思いのほか落葉樹も目に付いた。 奄美大島に生育する落葉樹には、奄美...

  • カエンボクの種子と果実

    10月下旬 沖縄島のとある公園にて列植された木を見つけた。 樹高が20 mを超える大木で、樹皮は白っぽく、葉は羽状複葉。マメ科の何かだろうか、などと考えながら種同定の手がかりを探した。 根元を探索すると長さ20 cmほどの大型の果実を見つけた。果実や種子の特徴か...

  • 江の島にて 秋の植物観察

    11月19日 某植物観察グループの観察会で江の島を訪れた。 江の島は幼い頃から何度となく通ったなじみ深い場所だが、ここ最近は訪れる機会がなかった。今回は約3年ぶりの訪問である。 先月の台風21号の影響は未だ色濃く、岩屋への歩道が閉鎖されていたほか、海辺では大破したボ...

  • 館山市にて ミズキンバイの観察

    9月22日 館山市某所。 学生実習の一環で、用水路に生育する植物を観察した。 用水路を覆うように生えていたのはミズキンバイ Ludwigia peploides subsp. stipulacea (アカバナ科チョウジタデ属)。 チョウジタデは全国的に稀な...

  • シチリアの植生 Pozzilo付近の岩礁植生

    6月13日 イタリア最南のシチリア島での学会エクスカーション初日。 最初に訪れたのは、州都パレルモから西に20 kmほどのPozziloの海岸部。近くのパレルモ空港を離発着する飛行機を横に見ながら、石灰岩からなる海岸岩場の草本植生を観察した。 植物群落の主な...

  • サリーナ島 Monte Fossa delle Felciの植生・植物

    6月27日 エオリア諸島第2の面積と人口を持つサリーナ島(Salina)。島の名前は南東部にある塩湖に由来する。 島はMonte Fossa delle Felci (標高968 m、以下Monte Fossa)とMonte dei Porri(標高886 m)の2つ...

  • ブルカノ島 Fossa di Vulcanoの植生

    6月26日 リパリ島からハイドロフォイルに10分ほど乗ると、エオリア諸島最南のブルカノ島(Vulcano)に着く。 ブルカノ島にはいくつかの火山があるが、港の南にあるのがブルカノ山(Fossa di Vulcano)。標高は391 mに過ぎないが、異様ともいえるほどの存...

  • ストロンボリ島 火山の植生と噴火を見る

    海岸植生を観察したあとは、標高400 m地点に向けて登山を始めた。 標高約50 mを超えると、低木群落の構成種が海岸部とは異なってきた。 シチリア本土の沿岸の低木林(マキーmaquisもしくはガリグーgarrigue)と共通する種が多いが、種組成はやや単純なようだ。 ...

  • ストロンボリ島 町並み、海岸植生

    6月25日 シチリアのミラッツォから最初に向かったのはストロンボリ島(Stromboli)。エオリア諸島北東端に位置するこの島へは、ミラッツォから高速船(ハイドロフォイル)で約3時間半かかる。 船内から見たジノストラ 船はリパリ島、サリーナ島、パナレア島を経由し、...

  • エオリア諸島(the Aeolian Islands)

    ストロンボリの噴火 6月25日~28日 シチリア州のエオリア諸島(リパリ諸島とも)を訪れた。 エオリア諸島はシチリア島の北東部に浮かぶ島嶼群で、東西約80 km、南北約50 kmの範囲に広がる。 リパリ島 (Lipari, 37.6 km 2 )...

  • シチリアの海浜植生

    イタリアのシチリア島南部のGela近郊にて、砂浜の植物や植生を観察した。シチリアの砂浜は海水浴場として開発されていることが多く、良好な海浜植生が残っている場所はあまり多くないらしい。 シチリアの砂浜では波打ち際側から順に、 ① Cakil...

  • 日本からシチリアまでの空路

    6月11日~12日 国際学会(International Association for Vegetation Science)のシンポジウムとエクスカーションに参加するため、イタリアのシチリア島へ向かった。私にとって初の欧州旅行になる。 経路は成田空港→アブダビ(アラブ...

  • 沖縄島で観察したアカネ科樹木

    3月上旬 とあるグループの観察会で沖縄島を訪れた。自身の頭の整理も兼ねて、観察した植物の一部を紹介する。 沖縄では本土で見かける機会の少ない分類群の樹木が多く見られるが、その一つにアカネ科が挙げられると思う。関東地方などではアリドオシを除くとヤエムグラやヘクソカズラ、アカ...

  • ニュージーランドのマングローブ林

    3月10日 ニュージーランド北島の海岸でマングローブ林を観察した。 北島北部~中部の沿岸部に見られるマングローブ林は、南半球で最も高緯度に成立しているものであり、総面積は約6,300haに達する(http://www.nrc.govt.nz/For-Schools/S...

  • ニュージーランドで見た蝉(セミ) Several New Zealand's cicadas watched on the North Island

    3月上旬 ニュージーランド北島にて。 島の北西部の海岸部を訪れると、辺りはセミの声に包まれていた。 北島では、海岸部に限らず内陸の森林、さらには最大都市オークランドの市街地でも多くのセミの鳴き声を聞くことができた。聞いた限りでは比較的単調な鳴き方で、日本のセミで例え...

  • オオキバナカタバミの押し葉標本に生じた鱗茎

    2月2日 藤沢市にて採集したオオキバナカタバミの押し葉標本(さく葉標本)。 オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae はカタバミ科の多年草で、南アフリカ原産の帰化植物。 関東南部では市街地や海岸部などでよく見かけ、近年分布が拡大している気がする。 ...

  • ワダンのタネ

    1月17日 房総半島南部にてワダンの花序を採取し、タネを観察した。 ワダン Crepidiastrum platyphyllum はキク科アゼトウナ属の多年草。 分布域はかなり狭く、関東南部沿岸(千葉県~神奈川県)と伊豆諸島に限られている。かつては静岡県伊豆半島にも...

  • 白浜神社のアオギリ群落 (静岡県下田市)

    11月中旬 伊豆半島南部の下田市に位置する、白浜神社(正式名:伊古奈比咩命神社 白濱神社とも)を訪れた。 この神社の境内には国指定天然記念物の「青桐(アオギリ)樹林」がある。 境内の大部分は、スダジイやイヌマキ、ヤブツバキなどを主体とする常緑広葉樹林で覆われてい...

  • 三浦半島で見つけたクサトベラとグンバイヒルガオ

    10月14日 三浦半島某所 海岸で植物の調査をしていた時のこと。 砂浜のネコノシタ群落の中に、見慣れない植物を見つけた。 近づいてみると、驚いたことにクサトベラ Scaevola taccada (クサトベラ科 Goodeniaceae )だった。 クサ...

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