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小説ブログ”旅猫ゴッツ”にご訪問頂きましてありがとうございます。初めてご訪問して頂いた方へ前がきからストーリーが始まる構成となっております。よろしければ画面左…

桜咲く ＃9

窓の外はヒラヒラと雪が降っていた。それはやがて積り、島を真白く染めていった。雪が解け、暖かさが戻ると島は鮮やかな緑とピンク色の世界へと変わっていく。私は今日も…

桜咲く ＃8

『そんな・・・・・・ 嘘でしょ!？』『ここの病院の医院長先生は知り合いでね、 頼んでカルテを見せてもらったんだ、 私も医者だ、 正直見なくても薄々感じてはいた…

桜咲く ＃7

やっとだ、やっと帰れるんだ、私の帰る場所、ご主人様と会えるんだ。『ゴッツ君、 猫がいるのがわかると病院に入れないから、 またちょっとジッとしててね』えー！“ジ…

桜咲く ＃6

この匂い、ご主人様の匂いだ、一緒にご飯を食べるところ、一緒に昼寝をするところ、一緒に・・・・・・・やっとお家に帰ってきたんだ。それなのになんで・・・・・・ご主…

桜咲く ＃5

『あっ、でもねゴッツ、 せっかく戻ってきたのに、 小川先生は診療所にはいないんだよ・・・・・・』『どういう事？ 診療所に行っても飼い主さんいないの？』『それが…

桜咲く ＃4

『心配したんだよ、なかなか帰って来ないから』マナは私を抱きしめた。“ニャー！ニャー！”『あれっ、 もう一つのバックも猫が入ってるんですか？』『ええ、 こっちは…

桜咲く ＃3

船が港に着いた。『さあ、行くよ！』ミナミは私とミカンを両肩に担いで歩き出した。“ジー”また前が見えなくなった。暗いよ～。『えーっと、 次はこっちで～、 あれっ…

桜咲く ＃2

『この日のために用意した 猫用バッグ！ これで君たちは逃げられない！』やっとさっき飛行機のカゴから出てきたところなのに、それに真っ暗で何も見えないよ。『船長さ…

第2章 奇跡の歌 全話一気読み

私は今、海の上にいる。船に乗っているのだ。通り抜ける海風がとても気持ちいい・・・・・ってそんな場合じゃない！ご主人さまの家からどんどん離れていく。ニャー！（戻…