「自責」

「自責」

見たことのない景色 細くくねった砂利道を歩く 風に舞う砂埃を吸いながら 何処までも続くその道の果てに 漠然と意味のない期待をよせた 乾いた心を流れる うつろな感傷 心が壊れそうで 「いにしえ」が弄ぶ せつない感傷 泣いた日もある つらくて死を思う日もある いつだってそう 35階建てのビルの屋上が 私の脳裏を埋め尽くし 長めに丸めたロープは 常にそばに落ちている 胸に飼う不幸 一度くらい 熱くなるほど 幸せを感じたい 一度くらい 羨望な眼で 他人から見られたい 見たことのない景色 スモークブルーの空見上げ 長い道のりの果てに着いた 出口の見えないトンネルの前で うずくまる自分がいた 虚しい心を流…