大いなる自然

自然って不可思議だ。万物を創りそして解き放たれその万物の中に我々人間も位置している。その万物に包まれながら日々の営みをしていてやがては溶けるように自然の中に還ってゆく。その根底に在るものを絵画的に探れればと日々研鑽しているのだが---。...

今、観たいもの

魂の躍動感のある作品を最近観ていないように思う。以前から高野山の金堂にある高村光雲作の仏像に興味があり、それを観たく思っている。光雲の最晩年の作品だけに、その魂の起伏に触れればと思う。...

追求するということ

日々の制作で求めているものを、確認する意味で何度もスケッチブックに向かう。そして自己の求めているものに近づこうと筆、木炭を走らせる。が掴みかけるとまたそれが遠ざかる。その繰り返しである。絵を描くって厄介なものである。人生も同じようなものではと秋の夜長、コーヒーを片手にそう思う。...

栗の木

アトリエの横に大きな栗の木がある。毎年、大きな栗の実がなり時期が来ると栗がはぜて落ちる。それを手バサミで拾う。いつの間にか夢中になり、時を忘れる、童心に為れるひとときである。...

喜多均日本画展

8月21日から10日間の個展も終わり早1ヶ月が経とうとしています。小生の個展時には、予期せぬ約400名の方々のご来場に驚きもし、感謝している次第です。そこには、来場者と小生との物語が多々ありました。約50年、約20年振りの懐かしい再会、作品を観て、身体を震わせ感動された方々との話、初めてお会いしたプロの画家達との談笑、空手の師、弟子との何十年振りかの再会等々、素晴らしい人々との心暖まる交流がありました。この貴...