2015年、12月半ばでした。このブログがいきなり「凍結」されるという、予想外の出来事がありました。なんとかこのように再開できたものの、原因は不明です。(※後日、ブログ凍結の理由が判明しました →こちらからその経緯をお読みいただけます)おも
植草甚一さんは特別な存在だ。私の、ひとつ上の世代が憧れた粋人である。つまり、小西康陽さん、坪内祐三さんといった人をとおして私は植草甚一さんを知った、ということだ。植草甚一さんは、昭和54年(79年)に亡くなっている。それは、私が小学校3年か
私がレコードを買い出したのは中学生のころ。およそ30年前のことだ。CDが登場する少し前で、レコードが音楽メディアの王様だった。レコードが欲しくても、おこずかいで暮らす中学生には、月1枚2枚のレコードを買うのがやっとだった。買うレコードは「国
yomunelさんのブログで、「片岡義男.com」というサイトがあり、少し前から毎朝5時30分に1つのエッセイがアップされるようになっていることを知った。毎朝、片岡義男の本を本棚から1冊選び、エッセイを1篇ずつ読んでいけばいいではないか。そ
ハンバーガーが好きだ。かつて、ハンバーガーは外で食べるもの、と思っていた。外で食べる、とは、ハンバーガーはお店で作ったもの、という意味だ。つまり、ハンバーガーは自分で作るものだとは思っていなかった。少し前(とはいえ10年以上前)のことだ。知
先日、素晴らしいコーヒーを飲んだ。東京タワーのふもとにある、UCCコーヒーアカデミーで「チャンピオンズカフェ」というイベントがあった。世界から厳選した51種類の豆を、ペーパードリップ、サイフォン、フレンチプレスから抽出方法から選び、それぞれ
「今日は何をつくったの?」帰ってきた息子が鼻をくんくんさせている。「いまぶどうパンが焼けたところだよ」息子は「ふうん」と言う。彼はもう6年生だ。つまり来年は中学生だ。むずかしい年ごろにさしかかってきた、ということだ。JUGEMテーマ:カフェ
気が付けば、夏が終わっていました。急に涼しくなりました。大変な雨も降りました。私は元気にやっています。みなさんはいかがでしょうか。お変わりなく過ごしていらっしゃるでしょうか。さて、コーヒーをもう一杯のんだら、でかけなきゃ。JUGEMテーマ:
気が付けば夏も後半、八月も終盤になっていた。ふと思い立って、食パンを焼いた。修正すべき点はあるとして、はじめてにしては満足のできである。こんな季節感のない八月の現状である。あのレコードを買った。このCDを買った。新たな方法でレコードクリーニ
私の母は、父親を知らない。母の生まれてすぐに兵隊にとられて南洋で戦死した。彼は、グラフィックデザイナーでイラストレーターだった。父親の作品も、思い出の品も、ほとんどが失われた。上野にあった家は空襲で焼けた。母の手元に何も残されていない。私に
モダンという言葉は、母がよく使っていた。モダンで素敵ね、とか、モダンなデザインね、などという風に。母がモダンという言葉を使うのは、古いモノをほめるときと決まっていたから、てっきり時代遅れのデザインが「モダン」なのかと勘違いしていた。英単語と
わたしは無力である。判断能力は稚拙で、選択能力にも限りがある。持続的な興味も非常に弱い。さまざまな意味で、力を持っていない。だから、わたしは、わたしたちは、お金を払って専門家へ頼むのだ。専門家はわたしたちの明るい未来のために力を尽くしてくれ
行きつけの中古レコード屋がレコード袋を変えた。これまではたんなる無地の袋だったが、店名がプリントされ、イラストも入った。嬉しくなる。いつからこのレコード袋に変わったのだろう?この前この店でレコードを買ったのは1カ月前か? あるいはもっと前か
ロイ・ヘインズの「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」である。私にとって、不思議と見かけないレコードだった。縁がないというのか、どうしてかまったく出会わなかった。20年である。『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 ぼくとジムランの酒とバラの日々』で存
娘が私のイラストを描いてくれた。黒マーカーでさらっと描いているのだが、これがなかなか楽しい出来である。似てるか?というと必ずしもそうは思わないが(笑)。しかし、どことなく和田誠風である。ならばいっそのことと思い、画像を取り込んで、和田誠風に
ベルクへ行ってきた。「新宿駅最後の小さな店ベルク」という本を読んでからずっと行きたかった店だ。ベルクは新宿駅前の地下街ルミネのはずれにある小さなカフェである。とても分かりにくい場所にある。かつて一度行こうと思ってたどり着けなかったくらい本当
こんな特集がでてたんだ!と嬉しくなった「ジャズタモリ」。いかに日常から書店が失われているか、ということの証明。スイッチは勝手に休刊したと思ってたがそうではなかったのか。不幸中の幸いというか、月刊紙からムックになってたので入手できた。ラッキー
私がこのレコードを買った理由をお話ししよう思います。今回買った「JOHN SIMON'S ALBUM」のことです。このレコードの存在をいつ知ったのか、思い出せません。かなり前なことは確かです。私が大学生のころ?20代半ばころ?軽く20年はた
かつては、「新しい音楽」が「新譜」とイコールだった。私が十代だった80年代には、10年前の音楽は「古い音楽」だった。数年前のヒット曲ですら「過去の音楽」だった。「過去の音楽」を聴けば「ふるくさいなあ」と感じたものだ。「過去の音楽」は、聴く価
昼休みに一人、定食屋へ向かっていた。地下の店へと続く階段をおりていた。ぼんやり考え事をしていたら、最後の一段に気付かなかった。足がつくと思った、その一拍あとで足が地面を捕えた。伸びきった足に衝撃が走った。踏み外した!と思った。体はバランスを
今年の始めに、スフィアン・スティーブンスの新譜が春にでることを知った。忘れちゃいけないと、1月末にはアマソンに予約を入れておいた。発売は3月31日だっていうから、忘れた頃にCDが届くんだろうと思ってたけど、ほとんど忘れることもなくずっと待っ
いまようやくはっきりし始めたのは、一杯のコーヒーとは、それをいれる時間と手順、そして出来上がったコーヒーの香りだ、という事実だ。コーヒーという液体よりも、コーヒーの香りのほうが、精神への作用は高いという。<片岡義男「一杯だけのコーヒーから」
欲しいレコードが間の前にあらわれるとビックリする。こっちは「どうせ無いんだろうけど」という気持ちでお店のレコード棚をチェックしているんだから。すっと引き抜いたレコードのジャケットがまさに探し続けていたモノである場合、一気に血圧が上がる。「ア
話題のブルーボトルコーヒーへ行ってきた。ブルーボトルコーヒーは、コーヒー界のアップルとも呼ばれているとか、日本式のドリップコーヒーをアメリカで流行らせたとか、スターバックスという第二世代コーヒーに続く第三の波、「サードウェーブコーヒー」とか
土曜日の夜、渋谷へ行った。週末の渋谷は、人であふれている。人ごみをぬって一人ずんずん進む。センター街を抜けたところでユナイテッドアローズの栗野さんとすれ違った。黒のロングコートの足許にニューバランスのスニーカーをのぞかせていた。バス通りを進
「イスラム国」と名乗る過激派組織に日本人が二名捕えられ、殺された。この一連の事件により今私たち日本人の置かれている状況がはっきりしてきた。「イスラム国」に日本は、「イスラム国」と敵対する国、として認識されている。次の瞬間、自分のいる場所がテ
駅などを歩いているときに、前の人のコートのすそがふと目に止まる。コートの後ろ、ベンツのしつけ糸がそのままになっている。女性のスカートなどでもたまに見かける。コートの袖口に品質ラベルがついたままの人もときどきいる。「しつけ」は、型くずれを防ぐ
あけましておめでとうございます。初日の出写真はありません。悪しからず。こんな MONOmonologue ではありますが、今年もよろしくお願いいたします。JUGEMテーマ:日々のくらし
小麦粉をこねて、発酵させて、形を整えて、油で揚げる。そんなふうにドーナツを作った。娘が中学から帰ってきて、テーブルのドーナツをみつけた。「あ、ドーナツ。おいしそう。作ったの?」「っていうか、コーヒー焙煎してドーナツ作って、いったいどこ目指し
にんそうの悪い人が好きほうだいやってきがつけばいなくなっているいれかわりたちかわりそんなことばかり。かろうじて名前は思い出せてもぜんぜん顔が思い出せない「でもなんだか感じの悪いひとだったよね」なんていっとき世間ばなしにのぼるくらい。やりたい
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