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  • 凱風快晴

    「誰が終わりと言ったのだ」 師の言の葉に池田善次郎は耳を疑った。「何を驚いているのだ。儂は今、甲州側から冨嶽を登ってきたのだ。故に次は駿州側から登るのは至極真…

  • 諸人登山

    終わりの時が近づいている。 年始の発売に向けて葛飾応為から江戸馬喰町に構える地本問屋「永寿堂」に「冨嶽三十六景」の四十五枚目「東海道金谷ノ不二」が先頃持ち込…

  • 尾州不二見原

    もう秋も終わる今日は普段より暑く、尾張名古屋の地本問屋「東壁堂」では当主、永楽屋東四郎が団扇で涼をとっていた。その団扇に描かれた模様に似た一枚の絵が永楽屋の…

  • 江都駿河町三井見世略図

    会わせたい人がいる。 年の瀬押し迫る寒い日に葛飾北斎は江戸馬喰町に構える地本問屋「永寿堂」に先の理由で呼び出されていた。 通された室内にいたのは当主、西村…

  • 神奈川沖浪裏

    「見えぬ」 確かに彼はそう呟いた。「見えぬ」 昨日までの嵐が嘘であったかのように今日は雨が止んだのだが、晴れ間は確かに見えない。「見えぬ」 確かにこのみずぼら…

  • 本所立川

    「まだみつからんのか、北斎は」 江戸馬喰町に構える地本問屋「永寿堂」から聴こえてくるものは耳障りの悪いものばかりであった。「曲亭先生の所は問い合わせたのか」 …

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国際グラフの傷跡
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