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咄闇夜話 http://blog.livedoor.jp/totuanyawa-yoshi

咄は小咄の咄、闇は庵に通じる。咄闇は「小咄の館」の意で私の号。あれこれ夜話を記してみたい。

親父でも、昭和一けたのおやじには、「昭和枯れすすき」。大正生まれのおやじ連は、「大正生まれの俺たちは」と歌う。大正生まれも昭和一けた生まれの我々も、一緒に戦ってきた仲である。それぞれ自分の世代を引きずって、残り少ない人生を生きている。それぞれあの歌が自分の生きた時代の歌だと胸に刻んで。

飛騨の山猿
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伏見区
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高山市
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2010/09/20

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  • 第100話 二人だけのクリスマス

    ジングルベルが鳴るわけでもないクリスマスツリーも飾られていないそこには静かに老夫婦が座っていた「もう結婚して何年になるの?」と妻が問うた。六十年だ、ダイヤモンド婚というそうだ。「ふーん、長い間いっしょに生きてきたんだナ」そんなに長い年月が過ぎ去ったとは思

  • 第99話 師走の思い

     師も走るという、まして師でない私は、走って当然。さもあらんと思う。 忙しい、忙しいを連発するのはもうやめようと思いながら、矢張り忙しさに追われている。 それでも、若い時と比較すると、ずいぶん走らなくなった。いや、走れないのかも知れない。 年賀状受け付け

  • 第98話 橋田壽賀子さんへ。

    木曜日になると、「渡る世間は鬼ばかり」の日だ。という感覚が今も続いています。このことを書き留めようとパソコンを開きました。フアンの書き込みページがありました。だが、もう期限が過ぎて締め切られています。そのはずです。春に終わったのですから・・・それでも、書

  • 第97話 植物園に遊ぶ

    紅葉「見ごろ」の日曜日、 本当は嵐山に飛び、「天竜寺」をみたかった。だが、街中の車の混み具合をみると、ゆく気になれず、選んだのが「植物園」。その道も込み合いが激しい。凡その予定の2倍の時間を要した。あてもなく入ったので、催しが目に入った。「松の盆栽展」をや

  • 第96話 朝の桃山散歩

    朝5時半に起きても外は真っ暗、結局、出発は6時半になる。家の中の花もなんとなく寒そう。家の庭には「ふき菊」が寒さを象徴している。南天も暗がりを強調している。うすら暗がりを桃山城に辿りつくと、太陽が山肌に隠れたままであるが、今にも大空に向けて登ろうとする気

  • 第95話 ススキの思いで

     柿をしばらく眺めていたが、そのうちに飽きてきもう少し何かがないかと見渡した時、そこに広がったのはススキの野原だった。 この頃の都会では西洋ススキがはびこって、昔からある日本のススキはあまり見られなくなった。西洋ススキの逞しさは、そのうちに見飽きて来るの

  • 第94話 『甚兵衛柿』

    ここは海抜750メートルの高原、秋の色が深まっていた。裏庭に柿の木が一本たっていた。色づきを増した柿が、たわわに実ってしおれて折れんばかりに枝を垂らしていた。これは渋柿、このままでは食べられない。甘くする加工がむづかしい。「食べるのなら『甘柿』があります

  • 第93話 『夢』の話が再燃した。

    「谷川さん」の家の窓から眺めた「夢」の話、夢の話はもうおしまいにしようと思っていた。しかしあの夢の翌朝に一真がこの世に別れを告げた。何か関連があるように思え、「夢」談義を再燃させた。 西の方(かた)、十万億土まで見渡せたのは異常である。光り輝く十万億土、

  • 第92話 一真が『釈一真』となった

     葬儀は「説教堂」で行われた。国道から、東へ百メートルほど坂を上ったところにある。 坂道を登りながら坂の上の「一真葬儀場」の立て札を見て、思わず、「一真」、何とよい名だろう、と気がついた。「この名を付けた思いを、生前の兄に聞いておきたかった」と思った。思

  • 第91話 「谷川さんってどういう人ですか」

     「谷川さんってどういう人ですか」あの人からそんな質問を受けた。返事のしようがない。私もよく知らない、私が知りたい。 思いつくまま、だれかれなしに聞いてみた。誰も知らないと言う。 私が「谷川さん」のことを聞き始めた次の日、甥の「一真」死去の報を受けた。実

  • 第90話 「夢」の話はもうおしまいにしょう

    丹後の蟹が解禁されたらしい。丹後の海の岩を見て夢の中に出て来た山肌を思った幾つもの地層を積み重ねている。地層と地層をつなぐ層の間にその地層が生きた時代がみえる。その中に、アンモナイトが潜んでいる。幾億年の時を経て、化石が時代を物語る。そういう長い年月を経

  • 第89話 「夢」がまだ消えない

     「谷川さん」という人が、誰かに似ていた。「谷川さん」の顔はすぐに浮かんでくる先般世を去られた、茂山千之丞さんその顔によく似た顔立ちの人だった。「谷川さん」は、岩の上に腰かけられていたその岩に触ってみた。岩と見えたのは岩でなかった。石でないのだ。柔らかな

  • 第88話 「夢」の解説

                  ブログを長い間休んでいた。「この頃ブログを書いておられませんが・・・」こんなことをあの人に言われた。「エッセイのほうが忙しくて・・・」そんな答え方をしながら、(俺のブログを読んでくれている人があるのだ)そう思うと、どうしてもまた

  • 第87話 「夢」が頭を独占している

    86話を紅葉の話にするつもりだった結果は「夢」の話になった。そうだ、「夢」が頭を独占しているのだ。夢は景色の夢だった。深ーいところを水が流れていた。北から南へと、静かに、ゆったりと、広い、広ーい水の流れだった。私の目は、西に向かい、川面から、徐々に上へ

  • 第86話 今年の紅葉は何時になる?

    五時に起きて散歩に出ようとした。もう日が短くなって,五時はまだ暗い、もう 少しだけと、も一度床に就いたこれがいけなかった。6時を超えてしまった。朝6時、このときには公園にいたいのだ。どこからか聞こえる「明け六つの鐘」その音をを公園で聞きたい。公園の一角で

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