「まさか、マジで・・・でもその三年生、生きてるんだろ?」「まぁね、でも同調してる。だから二人は協力し合ってる。いや~女の恨みが二人分、しかも一人は死んでるんだ…
しかし、証拠が無さすぎる。「よぉ宗教オタク、何考え事してんだ?」能天気声が背後からかかる。声の主は、ずっと姿を消していた影行だった。「影行、お前今まで何してた…
教室に入るや透矢は春香の異変にすぐに気が付いた。自分が来る前に何かあったんだ。自己紹介を済ませて、透矢はすぐ席に着いた。幸い席は春香の隣、もうこれ以上、酷いこ…
「私のことなら心配しないで早く行って、朝日奈君、スリッパありがとう。」そう言って、春香はスリッパを履いて教室へと向かった。「じゃあ、俺らも行こうぜ。」朝日奈は…
「どうした?」と透矢が心配そうに声をかけ春香の靴箱の中を見ると怒ったような驚いた表情を浮かべすぐ自分の鞄の中から上履きを取り出した。「とりあえず俺のを貸すから…
母が玄関を開けるとそこには春香を迎えに来た透矢の姿があった。「あら透矢君、おはよう。先週は遊びに来てくれてありがとう。」氷戸で春香を助けてくれた両親の透矢に対…
ねたみは、抱いてしまっても仕方のない、ある程度許される感情である。なぜなら、自分が所有している幸福を守ろうとして抱く感情だからである。しかし、羨望(そねみ)は…
「ぐぇっ!何すんだよ?!」透矢は影行の顔面を思い切り殴った。突然の出来事に影行も強く抗議する。「取り憑いたり、幽体離脱させたのは、悪かったけどよぉ、いきなり殴…
透矢は春香の態度から彼女の意図を理解した。自分の状況と心境を透矢なら分かってくれる、話を聴いてくれると信じて話したのだ。哀しい真実だが、自分を信じて心を開いて…
キレイに整理された女の子らしい部屋だった。「まずはあの時のお礼を言わせて、本当にありがとう。相沢くんがいなかったら、私どうなっていたかー。」ドアを閉め、背筋を…
「ブログリーダー」を活用して、猫まんまさんをフォローしませんか?