放送大学『日本の思想』第一回 神話の思想 第一回は神話の思想と題しているが、神話について講義しながらもこれから思想史を学ぶ上での注意点が織り交ぜられている。まずはこの注意点だけを抜き出して以下にまとめた。 思想は古典との対決をもって表れる 思想を考える際は、人間・自然・超越的存在(神)の三者関係を考える 以降の学習でも、この二点を意識しておくと思想の流れ、展開などが理解しやすくなる。
放送大学 日本の思想 第二回 古代の歌謡を学ぶことで、仏教や儒教の影響がまだそれほど強くない当時の人間観や世界観が読み取れるのではないかと思う。また、この時期以降の思想につながったもの、つながらなかったもの、今の私たちにどう影響しているのかを考えて勉強したい。
日本が仏教を受容して以来、日本の思想に仏教が与えた影響は多大なものがある。しかし、奈良時代から今に至るまでの日本仏教の思想は決して均質なものではなく、その時代その時代にあった形で変化を続けてきた。その点を踏まえた上で、まずは出発点となった奈良仏教を学び、そしてインドの仏教についても少し考えてみたい。
前回「3.6まとめと感想」で、新たな思想はその時代の要請に基づいて発展していくと書いた。平安の新しい仏教思想も「生まれるべくして生まれた」背景がある。特に天台宗は総合的な体型を持ち、ここから鎌倉時代の開祖たちが巣立っていく。ここではそうした流れを意識しながら、天台宗と真言宗の開祖である二人の僧を対比させながら学びたい。
平安と言えば王朝、貴族の文化をイメージする。今回はひらがなや物語を学ぶことで当時の文化に触れ、そこから浄土信仰が芽生える土台を探りたい。また、源信の往生要集が日本人の地獄観に与えた影響についても考えてみたい。
順序的にはここで鎌倉仏教に入るはずだが、その前に当時の時代背景や時代の流れをいくつかの物語や歴史書を通じて学習する。鏡物語や平家物語では武士の時代の到来を感じ、愚管抄や神皇正統記では末法の世、支配者の正当性、マクロな視点での歴史観を学び取りたい。授業では詳しく触れられなかった愚管抄の細かい点、神道優位の理由、冥の道理、そして教科書にはない項目「6.6 比較」を追加して筆者が感じた範囲での愚管抄と神皇…
「日本の思想」の一連の授業の中で最初の山場を迎える。鎌倉仏教の始祖たちは皆、それぞれに新しい思索を生み出した。鎌倉以前を見ても、鎌倉以降を見ても、そして現代を見てもこの章は外すことのできない重要な位置を占めている。加筆修正を加えながら、できる限り簡潔にわかりやすくまとめていきたい。
前回の鎌倉仏教では名だたる仏僧たちの思索を見てきたが、今回は文学、能、その他の芸道から考えてみたい。この回を終えて身近な芸道を今までより一段深い見方ができればと思っている。また、芸道の裏に潜む"日本的なる"思想についても考えてみたい。
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