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  • 趣味の園芸9月号2022

    NHK趣味の園芸の雑誌を買うのは久しぶりです.多肉植物,サボテンの特集なので買ってみました.この雑誌は別段新しいことが載るわけではないのですが,人々のニーズをNHKや登場する業界人がどのように捉えているのかが反映されていると思うので,どんなものか見てみたかったのです. 副題に「知ればきっと好きになる」とありますように,まだ新たなタニラーを生み出そうという企画意図があるようです.7部構成の充実した内容....

  • ようやくウインゾリーの種子が採れた

    以前,ウインゾリーの開花がなかなか合わないことを記事にしました.その後なんとか開花が揃うことがあっても,今度は花粉出て来ない.どうやら春先の開花は蕾が伸長する時期の温度が低いので花粉の発達が良くないようです.そして随分暑くなりかけた6月も後半,終わりかけの花でようやく花粉が採れました.花の形態はパキポジウム共通,以前に紹介した方法で確実に授粉させました.何はともあれ,着果したので安心しました. ...

  • 金鯱の立ち位置その2

    昨日の金鯱の立ち位置の検討は,趣味家にとっては一大事のように見えますが,分類学者にとってみればなお検討中のサボテン科の再構成の一つです.この流れでエキノカクタスがさらに詳しく再検討されている研究を紹介しておきます.この研究では従来エキノカクタスとされる6種を全て揃えて,葉緑体DNAの4つの部位,ゲノムDNAのベタレイン合成系の2遺伝子,及び42項目の形態比較を元に系統分類を試みたかなり充実した研究です....

  • 金鯱の立ち位置その1

    金鯱の属名が変わったんだってね,という「今更話」を最近聞きました.ちょっと整理しておこうと思い,簡単に経緯を書いておきます.2014年にTaxonomy of the Cactaceaeを著したJoël Lodéは,金鯱をKroenleiniaという新属に置くことを提唱しました. その根拠は,それまでの幾つかの分子生物学的研究により,金鯱が他のエキノカクタスの種よりフェロカクタスのいくつかの種に近いことが示されたことに端を発します(Butterwor...

  • 3Dプリントポットを試す

    いよいよ植木鉢にも3Dプリンタ製品が登場して来ました.渋谷の東急ハンズで実物が並んでいるというので見てきました.なるほど単なるプラポットでは有りません.型に流し込んで固めるものとは異なる細かい構造になっていることが,実際手にとって初めて分かりました. 一つ買い求めてきたのですが,これはThe mesh potさんのThe Cylinder Pot TEという作品です.デザイン性もさることながら,最大の特徴はポットの壁面は無数の...

  • アルティコスタータの夏

    このコピは,アルティコスタータ(Copiapoa coquimbana var. alticostata PV2133)で,6年前に小さな苗を手にしたものです.今でもさほど大きくはないのですが,少しそれらしい顔つきになり,ようやく初花を咲かせました. 蕾の様子からもしかして赤花?と期待させましたが,開くとやはりごく普通の黄色でした.大体コピの花はどれも似ていますが,いずれも外側の花被片が赤く色づくことが多いです.つまり赤い色素を貯める能...

  • 黒王様の夏花

    これまで何度も書いて来ましたが,黒王様の開花は実に気まぐれです.水やりに反応するのは確かですが,とても一斉開花とはなりません.今年も何株か居る王様は,自由気ままに咲いて来ます. 花を拡大してみるとわかりますが,実にたくさんのおしべがあります.この葯の部分だけをピンセットでつまみ取り,小さなプラスチック容器に入れて,蓋を閉めずに冷蔵庫へ,数日するとすっかり乾くのでしっかり蓋を閉めてそのまま冷蔵庫に...

  • 残暑の紫野に酔いしれ

    暦の上で立秋を過ぎた後の暑さを残暑と言うらしいのですが,一般的にはお盆が終わってなお暑い日が続いていると,人々は残暑が厳しいねと挨拶をします.そんな残暑の中,紫野が蕾をたくさんつけているなと思っていたら,急速に大きくなり,まるでピンクのソフトクリームのようになりました.花自体もさることながら,蕾の美しいサボテンがボクは好きです. 翌日の朝にハウスを覗くと,一気に花開いて豪華な空間を作り出していま...

  • 懐かしい緑の花

    瑞雲丸(G. mihanovichii)は,子供の頃に持っていたギムノの一つです.茶緑の花がなんとも言えず「オトナ」な色で不思議な魅力を持っていることは子供にも分かりました.その時持っていた瑞雲丸は,陵数が多く,陵間の白い筋がはっきりしていて,昨今流行ったLBナントカという牡丹玉のような風情をしていたと記憶しています.懐かしいこのサボテンを一つ栽培棚にと思っていたのですが,なかなか良い出会いがありませんでした.出...

  • 桜吹雪の花

    ホムセンで桜吹雪の小鉢をイチキュッパで買ったのは2年前のことでした.その後少し大きな鉢に植えてやり,さらにバザーに出そうと小さなプラ鉢に鉢上げしていましたが,コロナでバザーは2年続けて無くなり,ハウスの隅に残骸として転がっていました.夏になりそのうちのいくつかが花を上げて来ました. なるほどアナカンプセロスらしい花です.分類上スベリヒユとサボテンの間に居るのですが,花の様子からもこれがよく分かりま...

  • 改名したら花座ができた

    今から9年前のことです.熱川ワニバナナ園の清水さんのブログに,メロカクタス シャッツリー(Melocactus schatzlii)という名前で素敵なメロカクタスが紹介されていました.当時メロカクタスにちょっと入れ込んでいたボクは,フログにタネを分けてもらえませんか?とコメをしたところ,ちゃんと手紙で分譲依頼を出しなさいと諭されました.なるほどその通りだと思いお手紙を差し上げ,その後はご丁寧に対応して頂き,無事種子...

  • 神竜と太平の子供たち

    神竜丸(Echinocactus parryi)と太平丸(E.horizontalinius)は共にとても魅力的なサボテンです.この両者は遺伝的にも近縁で交配が可能,と言っても神竜を母親にしたときに限り可能です.色々なタイプの太平と問題なく交配が可能で,ウチにもいくつかタイプの異なる神竜太平がいます.一般に種間交雑種は,両親の縁遠さにもよるのですが,不稔のことが多くそれ以上の子孫が残せません.しかし神竜太平は近縁種同士なので,この...

  • 玉翁殿の綺麗な実

    春に交配しておいた玉翁殿(M. hahniana f. lanata)の実が顔を出しています.この株もう10年近くウチに居て,そろそろ世代交代の用意でもしておくかと昨年あたりから交配しています.ただ,元々この長毛系の個体は,開花数が少ない上に,株ごとで開花日が微妙に合わず,これまで大した数の交配ができていません. マミラリアの中ではマイナーなピンク色系の果実です. 種子はマミラリアらしい茶色の小さな種子で,ひとつの果...

  • ヨンストニーの綺麗な赤花と赤い実

    刺マミのヨンストニー(M. johnstonii var. sancarlensis)たちは,随分前からウチに居ます.この種の刺はどこかエリオシケとかネオポルテリアを彷彿とさせ,花も美しくまさに刺マミの女王様のような存在,ボクはこの種が大好きです.これはこの春の写真.今年も綺麗な明るい紅色の花を着けました. 特に交配しなくても,今頃の時期にこのように赤い実を出して来ます.面白いことに大抵ちゃんと種子が入っていて,発芽もします....

  • 真夏のイスラエンシス

    昨年も丁度今頃,この花を取り上げ記事にしています.本当に花の少ない8月のハウスを彩ってくれる貴重なサボテンなのです.このEriosyce islayensisは,特に夏サボってわけでもないのですが,極めて少雨地帯がふるさとだけあって,夏の乾燥にはヘッチャラです.気の毒がって水をじゃぶじゃぶやっては返ってストレスになるかもです. 彼らの花色は単に黄色というよりは,レモンイエロー,しかも輝くレモンイエローです.花柱も葯...

  • 夏マミたちが咲く その2

    昨日に続き,バハGたちです.7月になると兄弟のような豊明殿(M. grahamii)とオリビアエ(M.grahamii var. oliviae)が咲いて来ます.オリビアエはこの後も次々と本当にたくさんの花を咲かせます. そして銀姫(M. slevinii).これも咲いては休み,休んでは咲くの繰り返し,夏の間に随分とたくさんの花を咲かせる素晴らしいマミラリアです. さらに源氏車(M.bullardiana).この目立たないマミ,それでもなんとなく風情があ...

  • 夏マミたちが咲く その1

    初夏から夏に向けて咲いてくるマミラリアのことをボクは勝手に「夏マミ」と呼んでいます.その中でよく似た独特な花を咲かせる小型マミをこれも勝手に原産地からバハグループと呼んでいます.正確に言えば,cechemiea亜属ceochemiea節の種たちです.今年も彼らは他の多くのマミラリアが開花を終える梅雨の頃から順次咲いて来ました.6月に入るとまず風流丸(Mammillaria blossfeldiana)が先陣を切ります.おしゃれな花を精一杯...

  • お盆休み2022

    コロナが未だに治まっていませんが,今日から孫たちを迎えた賑やかなお盆休みの始まりです.パソコンの前にゆっくり座る時間もないので,ブログを少しだけ休止し,15日には再開します.とはいえ,目の前のサボテンハウスは休みになるわけではなく,日々の管理は続きます.リタイヤしてサボテン三昧の日々の中での初めてのお盆休み,家族に囲まれ,これほど自由な時間を享受できているのは本当に幸せなことです. サボテンの世...

  • 小さくも孤高を保つクマリニア

    一体これは何だろう,あまり見たことのない小さなサボテンを覗き込んで見たのは昨年のことです.マミラリアなのかな?と思いましたが,ラベルはCumarinia odorataとあります.調べてみるとこれはCoryphanthaだったり,Neobessayaだったり,はたまたNeolloydiaだったりした経緯がありました.しかしいずれにも属し難く,クマリニア属を守っています.花の様子はマミラリアのように見えますね.カギ刺もあるし. 小型のまま群生株...

  • 花殻が枝化した

    エビサボの交配種桃太郎の花色には2タイプがあります.この春なので少し前の写真になりますが,ピンクと朱赤です. この両者を交配したら花色は分離するかな?と交配して見ました.朱赤×ピンクはあっさり落花しましたが,ピンク×朱赤は着果しました.いえしたはずでした.ところがいつまで経っても果実は肥大しません. どうやら花筒の下部が枝化したようです.以前に袖ヶ浦にも同様の変な花芽ができたことを記事にしました....

  • 甘酸っぱいヘイデリの実

    この春に地味なマミと紹介したヘイデリ(Mammillaria heyderi subsp. hemisphaerica)です.その記事の中でこの果実がchilitosと呼ばれ食べられると言われていると紹介しました.交配しておいたので,果実が出て来ました. いかにもマミラリアらしい赤い果実です.ものは試し,早速食べてみました.確かに甘酸っぱく,食べられるといえば食べられます.このような赤い果実をつけるマミラリアはたくさんあります.試しにいくつ...

  • 斑入り象牙丸は後継者難

    斑入り象牙丸が何やら儚げな花を咲かせています.どこか弱々しい感じではあるのですが,花としての機能はちゃんと果たし,これまで幾つかの象牙丸を交配すると,ちゃんと種子を生産してくれました. しかし問題は,斑入りの出現です.ほぼ全てが青ものです.下の2枚の写真は異なる鞘の種子由来の実生ですが,ご覧のようにごく普通の顔をしています. 稀に斑入りかなと思える実生もあるのですが,実生接ぎで拾ってみるとベタ斑...

  • 小さなガタイに清楚な黄花

    夏らしい天気が続く中,天恵丸(Frailea cataphracta)の黄色い花が目に飛び込んできました.花弁も花柱も花粉もレモンイエロー,清楚な花です. フライレアは小さなガタイに比べて,みな比較的大きな花を咲かせますね.この後何をしなくても種子まで残すのですから,なかなかの働き者です. フライレアの仲間は夏にもポツポツ咲いて来ます.昨年は狸の子の記事を7月に書いています.ギムノ棚の一角にひっそりといる彼らですが...

  • 夏のグランカクタスさん訪問

    猛暑の中,グランカクタスさんに寄ってきました.午前中ならまだ少しはマシかと思い早朝から出ましたが,とんでもない暑さでした.9時過ぎに千葉ニュータウン中央からの歩きで既に汗をかいてしまいました. 園主さんにご挨拶した後,ハウスの中を一回り,二回り,汗が滴ります.ここの魅力はサボテン,多肉の多様性にあるのですが,ニーズはごく限られたいわゆる人気種に集中しているそうです.それでも,エケベリア,ハオからコー...

  • 象牙たちの季節

    夏が来れば思い出す♪〜象牙丸の花が咲いている♪.夏サボの彼ら,今年もポツポツ咲いています.まずは安宅象牙丸.この株はもう長いことウチに居ます.小さいうちは普通の象牙丸でしたが,だんだん立派な刺を出すようになって来ました.じっくりと育って行ってほしいものです. 安宅象牙丸が開花した頃,短刺象牙では昨年の実が顔を出していました.あまり長いこと植物体の上に置くと果実内発芽をするそうなので,写真を撮った後...

  • 植物を愛でる展

    東京に行く用事ができた時,Saori Ohwadaさんの個展が開かれているのを知りました.前に一度見過ごしているので,今回は是非と思いました.恵比寿の広重ギャラリーという小さなカフェギャラリーでした. これまで,雑誌で絵の写真を拝見したり,ポスターを購入したりしていましたが,原画を見たことは有りませんでした.原画たちの細密さと奥深さは,わざわざ足を運んで見て良かったと思わせるものでした.風景的に何枚か写真を...

  • 実を数えて成長を実感

    この季節あまり花がない中で,マミ棚でアザラシの赤い実がとても目立ちます.アザラシ(M. parkinsonii)はどうしてそうなるのか知りませんが,受精して種子を作ることなくこの赤い実を着けます.もちろん交配すれば種子ができるのですが,交配されてなくてもしっかりと実を形成します.一見無駄に見えるこのようなことをなぜ行うのか,その理由は不明です.今年も綺麗に赤い実を伸ばしています. この実の数は,花の数を示してい...

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