我がスクールの講師が所用で3週間ほどオーストラリアに帰り、今週はじめに日本に戻ってきた。彼が残念がったのは、桜がすでに散ってしまっていたこと。「あ〜、今年の桜…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
携帯電話の発明から来年で50周年となるのだそうだ。この発明は、アメリカのモトローラの副社長だったマーティン・クーパー氏がニューヨーク市内の歩道に立ち、携帯電話…
新型コロナの蔓延から2年半。人々の生活は、この2年間でそれぞれに変化していったことだろう。今は、道半ばではあるが、少しずつ、かつての姿を取り戻しつつある。今日…
人の寿命がどんどん伸びている。双子の姉妹の”きんさんぎんさん”が共に100歳を越したことで、話題の人となったが、それも今は昔。今や日本で100歳以上は何万人に…
テレビの天気予報にもトレンドというものがある。今、世界の潮流は、ヴィジュアル系の女性が担当すると決まっているようだ。ニュース解説とは趣きが異なって、画面一杯に…
世界中で愛されるジャガイモだが、この原産はアマゾンの源流、すなわちアンデス山脈の高地といわれる。大航海時代にヨーロッパにもたらされ、欧州のそれぞれの国でポピュ…
ことさら心理学的、生理学的に恐怖の反応を示す精神疾患を『恐怖症(きょうふしょう)』と呼ぶ。英語では「フォビア (phobia)」 と呼ばれ、アメリカでは、9.…
世の中には超常現象なるものがある。これは、自然科学では解明されていないもの。そんなものが世界各地で報告されている。よく知られるもので言えば、ナスカの地上絵。こ…
『ヴィドック回想録(Mémoires de Vidocq)』なるものがある。この著者は初代パリ警察の局長になった人物。さぞや犯罪者に対しては手厳しく捜査をした…
かつて『噂の真相』なる雑誌があった。1979年3月に発刊され、反政治権力・反権威スキャンダリズムを標榜していた。タブーなきスキャンダルとゴシップ記事の掲載がウ…
日本では「文系」「理系」という分類をすることがある。高校で「文系」「理系」と分けられることもあり、ほとんどの人は、自分の脳の志向が「文系」か「理系」の、どちら…
アートの世界では、奇妙な人物がうようよしている。たとえば、カヴェリーニ(Guglielmo Achille Cavellini, 1914-90)だが、もちろ…
様々な形状の鉛筆がこれまで作られてきたが、結局のところ、握りやすい鉛筆の形は、三角、六角、九角だという。その中でも、六角が一番自然な握りが出来る。実際に、売ら…
街に出ると何かと騒音が多い。電車や駅のアナウンスにも不快感を感じる人も多い。ホームのアナウンスも外国人からは奇異なものの一つのようだ。「うるさい。不快」だとか…
宇宙の誕生はビッグバンからと言われている。その時に誕生した宇宙は、”物質的”な存在だけではなく、”反物質”も誕生したという。ただ、反物質は容易に見えない存在で…
『ペロー童話集』の作者として知られるシャルル・ペロー(Charles Perrault) は、収録童話が重なっている『グリム童話』と比較されることが多い。彼の…
『無一物(むいつぶつ) 中、無尽蔵(むじんぞう)』なる言葉がある。無所有を意味する「無一物」、そんな中にこそ無限のものが溢れているという意味。聖人として知られ…
何を行なうのも自分のスタイルでないと気がすまない人がいる。戦後間もない頃に首相となった吉田茂氏は、典型的なそのような人物。葉巻をくわえている写真が多いが、この…
映画ジュラシックパークは、琥珀に閉じ込められた蚊の腹部の血液から恐竜のDNAを採取し、これを解析し、恐竜を復元するところから物語が始まる。琥珀は、樹脂が地中で…
流言蜚語ということばがある。この意味は「確かな根拠のないうわさ」の意となる。世間に拡散するためには、ある程度の根拠がなければ、口から口へと伝わらない。まったく…
名所旧跡に行くと壁の「落書き」を見つけることがある。困ったことだと思うが、書いた当人は、むしろ得意げな気持ちで書いているようにも見える。「グラフィティ」や「グ…
酒吞みのオヤジにとって最高の喜びは、息子と酒を酌み交わす事だという。オヤジと息子と言えば、子供の頃は、可愛がっていたとしても成長するにつれ、どこか対立するとこ…
"Right and left" もちろんその意味としては、「右」と「左」になるが、それ以外に意味を上げると、Right は「正しい」「正当」などがあり、Le…
新茶の出回る季節になった。立春から数えて八十八夜に摘んだお茶を一般的に「新茶」と呼ぶ。八十八夜は5月の2、3日ごろ。このお茶だが、いつから日本で呑むようになっ…
一時期、一世を風靡するほどになったものが、しばらく、その話題が途絶えている間に誰の関心にものぼらなくなっていたりする。芸能人で言えば、「あの人は、今」というと…
落語のネタに「子ほめ」というのがある。そこに登場して来るのは、長屋の八っつぁん熊さん。トボケた二人である。ご隠居さんから「人のことを褒められないような人間では…
"Google" は、1998年に設立され、今やすっかり世界的に知れ渡る存在となった。PC のみならず、生活の各所に影響を及ぼすことになった。今や日本では検索…
『不如意(ふにょい)』という言葉は、「意の如くならず」という思い通りにならないことを意味する。この言葉で知られているものに、「天下三不如意」というのがある。平…
前衛美術家であり作家でもある赤瀬川原平氏が、かつて連載していたエッセイに「読まずに書く書評集」なるものがあった。これは本を読まないで装丁とタイトルだけを見て書…
『サイコメトリー』と呼ばれるものがある。これは、物質に残されている記憶されているモノを探ろうとするもの。ちょっとオカルト的だが、様々な物体には、その物質に関わ…
世界のあちらこちらにドラゴン伝説がある。そのイメージはなぜか共通していて、かつて徘徊していたであろう恐竜の様相。そして、その恐竜もイメージ的には、中世代に生き…
DVのニュースが後を絶たないが、以前は親などによる子供へのシゴキを折檻と呼んでた。この折檻という言葉、いつ誕生したものやらと調べてみると、古代中国の前漢時代の…
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我がスクールの講師が所用で3週間ほどオーストラリアに帰り、今週はじめに日本に戻ってきた。彼が残念がったのは、桜がすでに散ってしまっていたこと。「あ〜、今年の桜…
「伯楽」は、中国、周の時代にいた馬を見分ける名人。普通の人が見たのでは、これが一日に千里を走る馬なのかどうかがわからないが、この伯楽が見立てをすると、馬の資質…
"ミーム(meme)" と呼ばれる現象がある。もともとは、人々の心から心へと伝えられる情報のこと。これは、1976年にイギリスの動物学者リチャード・ドーキンス…
とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
エントロピーの法則といえば、思い出すものの一つに萩尾望都 が描いたSF 漫画に『百億の昼と千億の夜』というのがあったことが蘇ってくる。これは、光瀬龍の小説を原…
わが少年時代に話題となっていたものに「4次元の世界」というものがあった。英語表現では "Fourth dimension" 。「次元=dimension」を言…
かつて、マルチタレントとして活躍した今は亡きE・H・エリック氏は、耳たぶを動かすというCMがヒットし、一躍有名となった。彼が実際に動かせたかどうかは知らないが…
将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。強さを思い知らせた対局でもあった。チェス…
ギリシャ神話の中に、フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に”なぞなぞ”を問いかけたというのがある。「朝は四本にして、昼は二本、夕は三本の足を持つ生き物と…
桜を詠んだ芭蕉の句「木(こ)のもとに 汁も膾(なます) も 桜かな」この俳句の意味は「花吹雪の舞う中、桜の木の下では花見の会や宴が催されている中で、無作法など…
「春眠 暁(あかつき)を覚えず」これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。そんな様子を表現したも…
「ウソから出たマコト」なる諺がある。つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことに、そのまま成就することがある。スポーツ選手が時々、そのような強気発言をする…
世界中、至る所に古文書なるものがある。かつてはロゼッタストーンもその文字の解明に窮したものだったが、今は、コンピュータの進化にもより、様々な文字が解明されてい…
現在、ロンドンのサマセット・ハウス(Somerset House)で"Cute展" なるものが開催されている。様々な"Cute"を一堂に集めて、その意味を探ろ…
人間緊張すると思わぬ失敗をするもの。かつて、ドリフターズに「聖歌隊」が整列して歌うコントがあった。整列する中で一人が転んだり、いざ歌おうとするとクシャミをした…
商談を成功させるためには、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど好印象を与えるために努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャ…
「サバを読む」という表現がある。これは数を誤魔化したりするときに使われる表現だが、この言葉の元になったのは、江戸時代というから、まだ新しい。魚市場のことを「い…
マルクス、エンゲルスと一括りで表現されることもあるが、そのエンゲルスに『空想から科学への社会主義の発展』と題する著書がある。この本の言わんとするところは、自分…
長かった冬から解放され、いよいよ時は桜の季節へ。開花を待ち侘び、やっと訪れた花便り。この暖かな便りは、おそらく、遠くからの訪問者。今日は、海の見えるホテルでの…
20世紀の終わりごろの時代、「世紀末」という言葉を好んで使ったものだった。ちょっと退廃的な香りのする表現でもあるが、その頃の日本は、バブルがあり、その崩壊も味…
日本の物価は上がり続けている。だけども、まだ世界から見ればかなり安いそうだ。とは言え、こと宅配ピザは世界の料金と比べて格段に高いという。高額なのに、郵便受けに…
漁師が海で捕獲した魚は今ではすぐに冷凍したり氷漬けにして鮮度を保つようにしている。氷や冷凍設備のなかった時代の漁師は鮮度を保つために幾つかの工夫があった。一つ…
落語の人間国宝だった桂米朝さんが語った言葉に「落語が面白話であれば『楽話』となるハズだが、語るところに妙味があり、そのために『落語』という名称がついている」と…
桜前線上昇中。桜は日本の風景の大きな一部になっている。『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」とある。意味としては、「満開の桜や…
判官贔屓(ほうがんびいき)というのがある。弱い立場にある人をつい応援してしまう気持ちのことを言う。この贔屓(ひいき)の志向が如実に現れるのが高校野球。かつては…
18世紀あたりがモデルなのだろうか?イタリア歌劇『セビリアの理髪師』やフランス劇の『シラノ・ド・ベルジュラック』では、名家の娘がバルコニーのある2階部分に住ん…
『踊り字』というのがある。あまり馴染みのない言葉だが、繰り返しの時に使われる「々」、「ゝ」、「〃」などの記号のことをそう呼んでいる。「時々」などのように、現代…
今から千年も昔に書かれた『枕草子』には、様々な色彩が出てくる。そこで単に色として使われた色彩は、緋 蘇芳 紫苑 麹塵 柚葉 薄墨など37色。そのほか、桜の五重…
歴史上で称賛されている人でも一皮剥けば食わせ者、という人物も少なからずいる。そんな一人として挙げたいのはハインリッヒ・シュリーマン。今なお、遺跡発掘でその名を…
19世紀初頭のイギリス・ロマン派詩人・ワーズワース( Wordsworth) は、以前は、多くの訳詩が出ていたが、最近、あまり眼にしない。彼の詩を原文で読もう…
子門真人(シモン マサト)が歌う『およげ!たいやきくん』が爆発的にヒットしたのは、1975年のこと。「毎日、毎日ボクらは鉄板の~上で焼かれてイヤになっちゃうよ…
商談を成功させるために、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど相手に好印象を与える努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャツ…
芥川龍之介『或旧友へ送る手記』は、「ぼんやりとした不安」を語っている。はっきりとした不安ではなく、どこか朧げな要素を含んだ不安。これの方がはっきりとした不安よ…
世の中には、何やら、ひと癖、ふた癖ある人物がいる。思えば、野球の野村克也氏も、そんな一人だった。監督時代には、手練手管(てれんてくだ)を駆使。エピソードの一つ…
世にハゲタカファンド(Vulture fund)なるものがある。これは!と思える企業に目をつけ、株式を買い集めて企業そのものを買収し、社長を解任して実権を奪っ…
映画やドラマの端に映り込んでいたものが、「あれは何?」と注目を浴びたり、また時には、ちょい役やエキストラが人気を得たりする。こんな現象を一般的「スピンオフ(s…
今日のネットニュースで目を惹いた記事は、「パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールが、オンラインカジノで大負けした」というもの。その情報による…
「民間にできることは民間に」こんな言葉が主流になったのは、いつだっただろうか?と調べてみると2001年の小泉首相の時代。「小さな政府論」が元になった考え方。「…
『江戸いろは かるた』の中にも収められていることわざに、「背に腹は かえられない」という言葉がある。これは、背中も大切だが、その背中を守るためといって、五臓六…
中国の北宋時代の思想家であり、唐宋八大家の一人に数えられる欧陽 脩(Ouyang Xiu) が唱えたものに、”三上(さんじょう)” なるものがある。これは、す…