とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
エントロピーの法則といえば、思い出すものの一つに萩尾望都 が描いたSF 漫画に『百億の昼と千億の夜』というのがあったことが蘇ってくる。これは、光瀬龍の小説を原…
わが少年時代に話題となっていたものに「4次元の世界」というものがあった。英語表現では "Fourth dimension" 。「次元=dimension」を言…
かつて、マルチタレントとして活躍した今は亡きE・H・エリック氏は、耳たぶを動かすというCMがヒットし、一躍有名となった。彼が実際に動かせたかどうかは知らないが…
将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。強さを思い知らせた対局でもあった。チェス…
ギリシャ神話の中に、フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に”なぞなぞ”を問いかけたというのがある。「朝は四本にして、昼は二本、夕は三本の足を持つ生き物と…
桜を詠んだ芭蕉の句「木(こ)のもとに 汁も膾(なます) も 桜かな」この俳句の意味は「花吹雪の舞う中、桜の木の下では花見の会や宴が催されている中で、無作法など…
「春眠 暁(あかつき)を覚えず」これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。そんな様子を表現したも…
「ウソから出たマコト」なる諺がある。つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことに、そのまま成就することがある。スポーツ選手が時々、そのような強気発言をする…
世界中、至る所に古文書なるものがある。かつてはロゼッタストーンもその文字の解明に窮したものだったが、今は、コンピュータの進化にもより、様々な文字が解明されてい…
現在、ロンドンのサマセット・ハウス(Somerset House)で"Cute展" なるものが開催されている。様々な"Cute"を一堂に集めて、その意味を探ろ…
人間緊張すると思わぬ失敗をするもの。かつて、ドリフターズに「聖歌隊」が整列して歌うコントがあった。整列する中で一人が転んだり、いざ歌おうとするとクシャミをした…
商談を成功させるためには、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど好印象を与えるために努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャ…
「サバを読む」という表現がある。これは数を誤魔化したりするときに使われる表現だが、この言葉の元になったのは、江戸時代というから、まだ新しい。魚市場のことを「い…
マ、マ、マルクスか、フーリエか ♪ み〜んな悩んで大きくなった!
マルクス、エンゲルスと一括りで表現されることもあるが、そのエンゲルスに『空想から科学への社会主義の発展』と題する著書がある。この本の言わんとするところは、自分…
長かった冬から解放され、いよいよ時は桜の季節へ。開花を待ち侘び、やっと訪れた花便り。この暖かな便りは、おそらく、遠くからの訪問者。今日は、海の見えるホテルでの…
20世紀の終わりごろの時代、「世紀末」という言葉を好んで使ったものだった。ちょっと退廃的な香りのする表現でもあるが、その頃の日本は、バブルがあり、その崩壊も味…
今年パリ・オリンピックが開催される。パリでオリンピックが開催されたのは1900年の第2回大会と1924年の第8回大会。そして、今年が2024年だから実に100…
ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの『最後の審判』が描かれている。この礼拝堂には、ボッティチェッリの『モーセの試練』と題する壁画もある。『…
今年のパリ・オリンピックが開かれる期間だけ、立ち退きを要請された「ブキニスト(Bouquiniste)」すなわち、セーヌの川沿いにある「古書店」が一転、そのま…
1973年公開の映画『パピヨン(Papillon)』は、何かにつけ印象に残る映画だった。主演は、スティーブ・マックイーン。ダスティン・ホフマンが脇を固めていた…
19世紀の終わり頃から20世紀初頭にかけて、若きアーティストが集った「洗濯船(Bateau-Lavoir)」と呼ばれる建物があった。洗濯船(Bateau-La…
フランス人は、犯罪者でも自分の信念を持つ反体制の人物を好む傾向がある。その代表となるのが、小説家モーリス・ルブランが作り上げた「怪盗ルパン」。このルパンは、た…
1961年公開の映画『去年マリエンバートで(L'Année dernière à Marienbad)』は、なんとも奇妙な構成の映画だった。監督は、フランスの…
「一生に一度の短い恋」これをどう思うだろうか?26歳の時、燃えるような恋を募らせて同じ屋根の下に住みつつ、思いを寄せるその女性に、半年に300通の手紙を書き送…
プーチン大統領の選挙戦での勝利が確定した。彼はレーニンを嫌いスターリンを評価しているという。レーニンと言えば社会主義国ソビエト連邦を形作った初代の指導者。その…
ジュゼッペおじさんに肖像画を描いてもらうとエラいことになりますよ。
現在、金の価格は天井を知らない如くどんどんと値を上げている。金の元素記号を覚えるのに「金は全ての金属のAu(英雄)だ」などの覚え方があった。思えば、ヨーロッパ…
「美食の国フランス」という呼称は、今は誰も疑うことはない。ではいつから?ということを探れば、長きにわたってフランスの美食を支えてきたトゥールダルジャンという名…
『黒いユーモア選集(Séries Surréalisme)』なるものがある。これはアンドレ・ブルトンを中心とするシュルレアリストが選定した作家たちを列挙したも…
ヨーロッパの歴史には「決闘」が名誉と誇りを守る儀式として長い間残っていた。日本では、果たし合いとして、やはり、名誉をかけて戦いを挑んだ。決闘が日本で廃止になっ…
坂口安吾といえば『堕落論』が出てくる。そんな坂口安吾が翻訳したジャン・コクトーの『エリック・サティ』という著書がある。エリック・サティは、「音楽界の異端児」と…
マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のように、姓と名のイニシャルが同じというのは、運勢が…
「麤皮」のステーキはうまいけど、値段を見るたび命が縮まるぅ。
バルザックの小説には、いかにも胡散臭い人物たちが数多く登場する。彼自身もそのようなところがある。トゥールで生まれ、不遇の少年時代を過ごし15歳の時にパリに出る…
抵抗運動をするときにガイ・フォークスのお面をつけて反対の意思を示すことがある。その表情は半ば笑みを浮かべているようでもあり、変な不気味さがある。夏目漱石の著書…
かつて、戦後間のない頃の映画のタイトルに「名もなく貧しく美しく」というのがあった。その当時のほとんどの人は、名もなく貧しかった。そんな生き方とは対照的に、何か…
このブログもエッセイらしいものを書いて15年余りが過ぎ、毎日書いているので5,200余の数になった。これらは、我が死後にも、ずっと残ることになるのだろうか?そ…
今年「古稀」を迎える。すなわち70歳。やっと人生というものが解りかけてきたところなのに、もう終わり?そんな感慨を持ちながら、今日は、テオドール・ジェリコー(T…
かつて、カミュ・サルトル論争なるものがあった。これは、戦後のフランス社会で碩学としてその名を轟かせたサルトルに対して、新進気鋭のカミュが挑むという形での論争と…
エディプスコンプレックス(Oedipus complex)なるものがある。これはフロイトが提示した一つの心理的用語で、母親に思い入れる気持ちから、父親に対して…
日本語には人称表現がかなりある。あり過ぎだとさえ思う。例えば、一人称には、私、僕、俺、わたし、ワシ、ワタシ、ボク、オレ、ウチ、それがし、ワテ、当方、手前ども、…
今日は、オノレ・ドーミエ(Honoré Daumier) の風刺画集を見ていた。フランス人ドーミエが活躍した時代は、1830年の7月革命を前後する時代。その当…
今日はミレー(Jean-François Millet)の画集を見ていた。我が少年時代であった1960年代前半ごろ、誰もが知っている人気の画家といえば、まず、…
今日は、19世紀のフランスの画家ドラクロワ(Eugène Delacroix) の絵を見ていた。彼の作品で最も知られているのは『民衆を導く自由の女神』作者の名…
アメリカ人の映画監督ウディ・アレン(Woody Allen)に『ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)』と題する映画作品がある。ウディ…
19世紀の画家エドガー・ドガ(Edgar Degas) は、印象派の画家という範疇に入るらしい。たしかに彼は、1874年第1回印象派展から印象派展にはほとんど…
ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard)が死んだ。と言っても、もはや1年半ほど前のことである。同時代の映画監督はとっくの昔に鬼籍に入って…
今日は藤田嗣治の画集を見ていた。彼の最高の持ち味とするのは乳白色の裸婦像がまず挙げられる。わが気になる画題でいえば、ちょっと奇妙な少女像。彼はポスト印象派とし…
ジャン・コクトー (Jean Cocteau)20世紀の彩った不世出の人物とも言えるが、今となっては、果たして何者?というところではある。詩人、小説家、劇作…
フェルメールは、今や世界で最も愛される画家の一人である。生きている間の評価は高かったが、次第に忘れ去られ、約200年もの間、ほとんど忘れられたような存在だった…
今日は、ロベール・ドワノー(Robert Doisneau)の写真集を見ていた。彼はヴォーグ誌の写真などを担当する傍ら、戦後フランスの日常を撮り続けた写真家。…
今日は、フランスの画家アンリ・ジェルベクス(Henri Gervex)の絵を見ていた。日本ではあまり馴染みのない画家かもしれないが、裸体像『ローラ』を描いた画…
南仏ニースの海岸べりの遊歩道プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)を歩いていると一際目に着くのがHotel "NEGRESC…
南仏ニースに行けば、地中海を望む海岸線の美しさに魅了される。その海岸線全体を指す言葉としては、Côte d'Azur(コート・ダジュール) 。訳せば、紺碧色の…
フランスの女性で特筆される人物としてまず挙げられるのはレカミエ夫人(Madame Récamier)かも知れない。激動のフランス革命からナポレオンのいわゆる帝…
今のパリの街並みの礎が作られたのは皇帝ナポレオン3世の時代。当時のパリの知事オスマン氏を起用して、今に通じるパリの青写真ができたとも言える。下水道や通りを整備…
今日は、エリザベス・グレフュール伯爵夫人(Élisabeth, Comtesse Greffulhe)の肖像画を見ていた。19世紀末ごろのパリの社交界を彩った…
ユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンは、何か底知れぬ魅力を持った女性であった。18歳の頃のシュザンヌ・ヴァラドンこの一枚の写真から掻き立てられるのは、「美しい」…
フランスの北東地方にアルザス・ワイン街道と呼ばれる道がある。かつて、この街道を辿って、ストラスブールからコルマールまで車を走らせたことがある。この街道沿いには…
今日も一枚の写真に見入っていた。それは、「モンパルナスのキキ」として知られるアリス・プラン(Alice Prin)の写真。この「モンパルナスのキキ」とユトリロ…
一枚の写真が、多くの物語を語っていると感じることがある。そんな写真を飽くことなく眺め、それが語る物語に耳を傾ける。被写体となった二人は、シュザンヌ・ヴァラドン…
ルーブル美術館に収蔵されている作品の中で、印象に残る一つに『カナの婚礼(Nozze di Cana)』がある。イタリアルネサンス期のヴェネツィア派の画家・パオ…
ここ暫く南フランスのことを思い出していると、次々とコート・ダジュール(Côte d'Azur)の風景が思い出されてきた。その一つの街ヴィルフランシュ=シュル=…
先日、ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき(Also sprach Zarathustra)』のモデルとなった南フランスのエズ村のことについて書いたが、この…
ここ暫く、古い写真集を取り出して眺めることが多くなった。その中の一つ、古いパリのモンマルトルを撮ったものを手にした。まさに100年前の ”オ・ラパン・アジル …
パリにはカフェ文化が息づいている。1920年代、いわゆる狂乱の時代(Les Années folles)と言われたパリは、モンパルナスのカフェにアーティストが…
ニーチェの著書『ツァラトゥストラかく語りき(Also sprach Zarathustra)』は、ツァラトゥストラが30歳の時、故郷を去って山に入り、10年間…
オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』は1891年に書かれ、過激な描写から書籍は発禁となり、上演も1931年まで禁止されていた。ワイルドの『サロメ』は新約聖書に取…
多くの画家によって描かれたユディト(Judith)は、旧約聖書外典『ユディト記』に登場するユダヤ人女性。今日は、3人の作品を挙げてみたい。まずは、ルーカス・ク…
今日、書棚から取り出したのは、レオノール・フィニの画集。彼女は、1907年にブエノスアイレスで生まれ、1996年、パリで生涯を閉じた。彼女は、シュルレアリスト…
一枚の写真が語るもの。一眼見て、この写真の被写体、場所が特定できたり、ついでに写真家も特定できれば、あなたはフランス通です。そう、被写体の女性は、シモーヌ・ド…
人の表情は、多くを語るもの。今日の一枚の写真は、20世紀初頭のパリ。何の変哲もない日常の姿そのもの。ところが、この一枚は、多くを語っている。まず、奥の部屋の女…
何度か写真クラブに誘われた。文学や哲学以外に興味があるといえば、写真かもしれない。いつも写真展に誘われた関係から、目だけは肥えてしまった。様々に腕を振るう写真…
昨年は60歳代から70代前半の有名人の訃報が相次いだ。当方は今春「古稀」を迎えることになる。70歳まで生きる人は「古来、稀(まれ)なり」というところでこの名が…
鬼の霍乱の日々から、やっとこさ解放。ここしばらく、安静に過ごすことは、なんとも手持ち無沙汰。そこで、本を読むというより、写真集を取り出して眺めるといった日々。…
鬼の霍乱も3日目に突入。安静に過ごすことは、至難のワザ。それでも、安静らしく過ごすためには、写真の多い本を読む。今日は、澁澤龍彦氏の『夢の博物館』を開いた。豪…
「父ちゃん、お粥ができたよ」「いつも、いつも、すまないね〜」まるで、『シャボン玉ホリデー』のコントの一齣当方は、鬼の霍乱で安静中手持ち無沙汰で『プルーストの食…
ランボーの詩にこんなのがあった。「また見つかった、何が、永遠が、海と溶け合う太陽が」そして、今日の、わが気分「鬼の霍乱」(「霍乱」すなわち、暑気あたり。今でい…
寒波襲来。寒さに乗って新型コロナやインフルエンザが猛威を振るっている。それでもいつか、この寒波が終わると「杉」花粉が飛び交う季節へと駒を進めることになる。いつ…
1960年代に作られたアメリカのテレビドラマに”タイムトンネル (The Time Tunnel) ”という番組があった。これは、アリゾナ砂漠の地下深くに建造…
落語の魅力は、一がオチ、二が弁説、三が仕種という説がある。いくら、弁説が上手でも、オチのない話では落語としての面白さに欠ける。どのようにオチをつけていくかが笑…
西行(さいぎょう)は、歌人としてその名をとどめているが、僧籍を得て歌人となる前は侍で、源頼朝との交流があったことなどが記録されている。その彼が侍だった頃、染園…
誕生石なるものがある。生まれ月に合わせた宝石を身につけると幸運を得るとされる。そのため、婚約指輪に誕生石を選ぶという習慣もある。誕生石となっている宝石は、それ…
何を行なうのも自分のスタイルでないと気がすまない人がいる。戦後に首相となった吉田茂氏は、そのような人物の典型であった。葉巻をくわえている写真が多いが、この葉巻…
我がスクールの外国人講師が初詣に行って、おみくじを引いたところ「凶」だったという。毎年、「大吉」だったのに、、、そんな言葉の背後に動揺が見える。それを見て、一…
江戸時代の侍(さむらい)は『様式美』を持っていたと司馬遼太郎は著書の中で語っている。探ってみると、たしかに武士には、所作に対する一つの美学があったことが窺(う…
日本列島がぶるっと震えるほどの寒波襲来となりそうだ。被災した地域は、雪も降り積り、さぞや大変だろうと思うばかり。当地は雪国とは違い、風花が舞ったり一時的な雪は…
「赤ずきん」「長靴をはいた猫」「シンデレラ」などを収録した『ペロー童話集』の作者として知られるシャルル・ペロー(Charles Perrault) は、収録童…
3人の子供がいるシングルマザー、ダイアン がふと気づくとスマホには留守電が入っている。聞き取りにくいが、残されたメッセージを注意深く聴くと、それは男性の声だっ…
「世界百名山」などの撮影で世界的にも知られる白川義員氏の写真集を時々開くことがある。彼の作品の特徴は、人類がたやすく入ることができない極地での撮影を行ない、そ…
大相撲の初場所が開かれている。時間帯のせいで、これまであまり見る機会がなかった。以前、よく見ていた頃は「大相撲ダイジェスト」なるものがあり、それで見ていた。そ…
アメリカ大統領の中でも、ジョン・F・ケネディ氏ほど、好印象と鮮烈なイメージを残した大統領はいなかっただろうと思う。そのケネディ大統領がアメリカの国家元首として…
今や大陸移動説は、常識になっているところがあるが、その説は、ドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーによって1912年1月6日に発表された。すぐに受け入れら…
イギリスの詩人ロバート・ブリッジス(Robert Bridges)は、「あたかも、頭上の蒼穹(そうきゅう=空)から、その要石(かなめいし)が落ちたようだ」とい…
1月15日までは松の内として、お正月気分でもあるが、15日には、お正月の象徴であった「しめ飾り」を外し、通常の日々が始まり、急に忙しくなる。忙しいときに「猫の…
俗に、「ニワトリは三歩あるけば 忘れてしまう」という表現がある。ニワトリがそこまで忘れやすいかどうかはわからないが、対人関係でトラブルがある時など、この言葉を…
今年の大きな出来事となりそうなのが、量子コンピュータ。日本で、2件の開発が進んでいるという。この分野では、最先端となる事業だが、この種の分野は、日進月歩、うか…
今日は「えびす神社」のお祭りの日。早朝より西宮えびす神社では「一番福」の福男を目指して5,000人が、本殿を目指して駆け上ったという。この祭神は商売繁盛の神様…
粒あんですか?こしあんですか?...きな粉でお願いしますぅ。
「ぼた餅(牡丹餅)」と「おはぎ(お萩)」は、呼び名こそ違うが同じもの。赤い色の小豆餡に包まれているところから、牡丹が咲く春には「牡丹餅」と呼び、萩の花が咲く秋…
今日のニュースを見ていると、日本の個人金融資産が推定2121兆円だという。こちらからすれば、億という数字にも腰を抜かしそうになるが、それを遥かに越す途轍もない…
新年も初旬を過ぎる頃になると、あちらこちらで初釜の茶事が行なわれる。流派によって、初釜で供される菓子が違うが、裏千家では、花びら餅(葩餅)と決まっている。白餅…
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とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
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将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。強さを思い知らせた対局でもあった。チェス…
ギリシャ神話の中に、フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に”なぞなぞ”を問いかけたというのがある。「朝は四本にして、昼は二本、夕は三本の足を持つ生き物と…
桜を詠んだ芭蕉の句「木(こ)のもとに 汁も膾(なます) も 桜かな」この俳句の意味は「花吹雪の舞う中、桜の木の下では花見の会や宴が催されている中で、無作法など…
「春眠 暁(あかつき)を覚えず」これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。そんな様子を表現したも…
「ウソから出たマコト」なる諺がある。つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことに、そのまま成就することがある。スポーツ選手が時々、そのような強気発言をする…
世界中、至る所に古文書なるものがある。かつてはロゼッタストーンもその文字の解明に窮したものだったが、今は、コンピュータの進化にもより、様々な文字が解明されてい…
現在、ロンドンのサマセット・ハウス(Somerset House)で"Cute展" なるものが開催されている。様々な"Cute"を一堂に集めて、その意味を探ろ…
人間緊張すると思わぬ失敗をするもの。かつて、ドリフターズに「聖歌隊」が整列して歌うコントがあった。整列する中で一人が転んだり、いざ歌おうとするとクシャミをした…
商談を成功させるためには、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど好印象を与えるために努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャ…
「サバを読む」という表現がある。これは数を誤魔化したりするときに使われる表現だが、この言葉の元になったのは、江戸時代というから、まだ新しい。魚市場のことを「い…
マルクス、エンゲルスと一括りで表現されることもあるが、そのエンゲルスに『空想から科学への社会主義の発展』と題する著書がある。この本の言わんとするところは、自分…
長かった冬から解放され、いよいよ時は桜の季節へ。開花を待ち侘び、やっと訪れた花便り。この暖かな便りは、おそらく、遠くからの訪問者。今日は、海の見えるホテルでの…
20世紀の終わりごろの時代、「世紀末」という言葉を好んで使ったものだった。ちょっと退廃的な香りのする表現でもあるが、その頃の日本は、バブルがあり、その崩壊も味…
今年パリ・オリンピックが開催される。パリでオリンピックが開催されたのは1900年の第2回大会と1924年の第8回大会。そして、今年が2024年だから実に100…
ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの『最後の審判』が描かれている。この礼拝堂には、ボッティチェッリの『モーセの試練』と題する壁画もある。『…
今年のパリ・オリンピックが開かれる期間だけ、立ち退きを要請された「ブキニスト(Bouquiniste)」すなわち、セーヌの川沿いにある「古書店」が一転、そのま…
桜前線上昇中。桜は日本の風景の大きな一部になっている。『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」とある。意味としては、「満開の桜や…
判官贔屓(ほうがんびいき)というのがある。弱い立場にある人をつい応援してしまう気持ちのことを言う。この贔屓(ひいき)の志向が如実に現れるのが高校野球。かつては…
18世紀あたりがモデルなのだろうか?イタリア歌劇『セビリアの理髪師』やフランス劇の『シラノ・ド・ベルジュラック』では、名家の娘がバルコニーのある2階部分に住ん…
『踊り字』というのがある。あまり馴染みのない言葉だが、繰り返しの時に使われる「々」、「ゝ」、「〃」などの記号のことをそう呼んでいる。「時々」などのように、現代…
今から千年も昔に書かれた『枕草子』には、様々な色彩が出てくる。そこで単に色として使われた色彩は、緋 蘇芳 紫苑 麹塵 柚葉 薄墨など37色。そのほか、桜の五重…
歴史上で称賛されている人でも一皮剥けば食わせ者、という人物も少なからずいる。そんな一人として挙げたいのはハインリッヒ・シュリーマン。今なお、遺跡発掘でその名を…
19世紀初頭のイギリス・ロマン派詩人・ワーズワース( Wordsworth) は、以前は、多くの訳詩が出ていたが、最近、あまり眼にしない。彼の詩を原文で読もう…
子門真人(シモン マサト)が歌う『およげ!たいやきくん』が爆発的にヒットしたのは、1975年のこと。「毎日、毎日ボクらは鉄板の~上で焼かれてイヤになっちゃうよ…
商談を成功させるために、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど相手に好印象を与える努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャツ…
芥川龍之介『或旧友へ送る手記』は、「ぼんやりとした不安」を語っている。はっきりとした不安ではなく、どこか朧げな要素を含んだ不安。これの方がはっきりとした不安よ…
世の中には、何やら、ひと癖、ふた癖ある人物がいる。思えば、野球の野村克也氏も、そんな一人だった。監督時代には、手練手管(てれんてくだ)を駆使。エピソードの一つ…
世にハゲタカファンド(Vulture fund)なるものがある。これは!と思える企業に目をつけ、株式を買い集めて企業そのものを買収し、社長を解任して実権を奪っ…
映画やドラマの端に映り込んでいたものが、「あれは何?」と注目を浴びたり、また時には、ちょい役やエキストラが人気を得たりする。こんな現象を一般的「スピンオフ(s…
今日のネットニュースで目を惹いた記事は、「パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールが、オンラインカジノで大負けした」というもの。その情報による…
「民間にできることは民間に」こんな言葉が主流になったのは、いつだっただろうか?と調べてみると2001年の小泉首相の時代。「小さな政府論」が元になった考え方。「…
『江戸いろは かるた』の中にも収められていることわざに、「背に腹は かえられない」という言葉がある。これは、背中も大切だが、その背中を守るためといって、五臓六…
中国の北宋時代の思想家であり、唐宋八大家の一人に数えられる欧陽 脩(Ouyang Xiu) が唱えたものに、”三上(さんじょう)” なるものがある。これは、す…
当地では、桜の花が一気に開花して、満開に迫りつつある。とは言いつつも夜になると、花見などの悠長な気分が去ってしまうほどに冷たさを感じる。坂口安吾の小説『桜の森…
平安時代の物語などには、物の怪(もののけ) の話がよく出てくる。これは人間にとり憑いて苦を与えたり病気や死に至らせたりする霊的存在。その正体ははっきりせず、怨…
『竹取物語』は現存する日本最古の物語と言われる。日本の昔話として、そのストーリーは誰もが知っている。児童文学のように取り扱われているが、ところがどっこい、文体…