- The 'mp' syndrome - クラシック音楽をご紹介します。極めて、個人的に、主観的に。
大指揮者ハンス・フォン・ビューローをして「ベートーヴェンの第10交響曲」と言わしめた、質実剛健な一曲である。
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付」/フルトヴェングラー/バイロイト祝祭管弦楽団他
1951年のライブ記録である。音質は悪く、聴く人を選ぶ演奏である。
ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィッチの詩に霊感を受けて作曲されたと言われる、ショパンの曲の中でも特に叙情豊かな曲である。
バルトーク 弦楽四重奏曲第5番/アルバン・ベルク弦楽四重奏団
完全、完璧な演奏である。これを聴くと、バルトークの音楽は何も難しいことはない。
この曲は、ベートーヴェンの最高傑作であるだけでなく、世界で最も有名な曲のうちの一曲であることは間違いないであろう。 それを裏付けるかのように、欧州評議会において「欧州の歌」に制定、ユネスコの「世界記録遺産」への登録、など、この曲が受けた栄誉は数えるときりがない。
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」/バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック
ゆっくりとした、大きな表情の悲愴。その諦観の向こう側に希望の光が見えてくる演奏である。
チャイコフスキー 交響曲第5番/ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
1977年の東京公演でのライブ記録の紹介である。 そしてこれは、「オーディオ向けの音盤」ではなく、今まさに目の前で起こっている「事件」を録音した、「ライブ記録」である。
私が最も聴き込んだバルトークの曲が、この曲である。 同時に、私が最も聴き込んだ弦楽四重奏曲でもある。 ベートーヴェンよりも、ショスタコーヴィチよりも、バルトークの弦楽四重奏曲に惹かれ、聴き続けている。
シベリウス 交響曲第5番/ベルグルンド/ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
お国のものを演奏することの意味を改めて考えさせられる、そんな演奏である。
統一された主題による堅牢な構成、甘美なメロディー、的確なオーケストレーション、円熟期のチャイコフスキーが書いた、玄人好みの交響曲である。
これを超える演奏は、別に出てこなくても構わない、とさえ思える。それほど完成度の高い演奏である。
北欧の美しさが濃縮された一曲。日本人の心をわしづかみにする一曲である。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番/アシュケナージ/ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団
共鳴、共感、作曲家と演奏家と聴き手の幸せな融合が生み出した名演である。
「神の威容」と呼ばれる一曲。わけのわからない感動のことを、人は神と呼ぶのだろうか。
1950年に33歳の若さで夭逝した、ルーマニア出身のピアニスト。「音を紡ぎ出す」という表現がぴったりと当てはまるような、リパッティの舟歌。
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