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いつか迎えに来てくれる日まで http://blog.livedoor.jp/youchan1201/

たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。

プーちゃん
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2010/07/09

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  • 拘束からの解放

    突然、心の糸が切れてしまう。やらなくてはならないことがありながら、緊張感が途切れてしまい、行動に移せなくなってしまう。出勤しなければならないのに、突然、サボりたくなってしまう。歯医者に予約を入れてあるのに、突然、行くのが面倒になって、予約を取り消してしま

  • 魔の時間帯

    午前3時半から4時半の間に目が覚める。それから寝床を出るまでの1~2時間は、俺にとって「魔の時間帯」だ。いったん目覚めてしまったら、もう深く眠ることはできない。深く眠るどころか、全く眠れないことも少なくない。その間、俺の頭の中には様々なものが浮かんでは消

  • 老いること

    身体がダルい。全身のあちこちが痛む。頭の中がボンヤリしている。いつだって憂鬱だ。かみさんを亡くした悲嘆もあるんだろう。だが、多分それだけではない。恐らく老化も原因のひとつだ。生まれてから今日までの間、使い込んできた精神と肉体とにガタが来ているのだろう。無

  • いちばん大切な人のためならば

    仕事の合間に部下たちと雑談をする。彼らや彼女らの話を聞いていると、仕事がキツいのは俺だけではないことに改めて気づかされる。仕事がキツくても、部下たちは誰一人として会社を辞めたいとは思っていない。やりがいがあるんだそうだ。キツいのは事実だが、それでも仕事が

  • 楽しくなくても生きていかなければならない。

    毎日がつまらない。何にも楽しいことがない。何にも面白いことがない。そんな俺に人々は言う。お酒以外に夢中になれるものを探したほうがいいよ…だが、楽しいことを見つける気力が湧かないのだ。面白いことを探す気力も湧かないのだ。そうだ。かみさんの死によって俺が失っ

  • 侵襲

    いつも同じことを言ってるが、いくら何でもやらなきゃならないことが多すぎる。それらは以前の記事に書いた「一時間に一回のコーヒーブレイクを楽しみながら、理想だけを語っている奴ら」に押し付けられた仕事のせいだ。おかげで俺たち現場の管理職だけでなく、その部下たち

  • 生命力

    俺の周囲には、生命力に満ちあふれた人々がいる。それは俺の部下たちのことではない。また、俺の友人たちのことでもない。そもそも名前も知らないし、どこに住んでいるのかも分からない。だが、いつでも”あの連中”は、俺の傍らに現れる。あの連中の生命力が眩しい。羨まし

  • 今日は昨日のコピーにすぎない。

    毎朝4時半には目が覚める。もう朝が来ちゃったのか…と思うと鬱になる。気分は最悪だ。起床するには早すぎる。俺は布団の中で目を閉じて、再び眠りに落ちようとする。浅い眠りの中で、俺は夢を見る。いつだって不快な夢だ。午前5時半には起床する。悪夢を見ていたせいで、

  • 死にたいんです…と言ってみる。

    月に1回、必ず心療内科に通院している。かみさんが亡くなってから、ずっと世話になっている病院だ。診察が済むと、いつも主治医は同じ質問をする。最後に言いたいことはありませんか?俺は応える。特にありません。だが…本当は言いたいことがある。義母や2人の義弟にも言

  • 完全な「無」

    伴侶や子どもを亡くしてしまった。それ以来、ひとりぼっちになってしまった人も少なくない。かみさんを喪ってから、俺もひとりぼっちになってしまった。だが、ひとりぼっちなのは俺だけではない…と自分に言い聞かせてみた。そうだ。この世界には、ひとりぼっちがたくさんい

  • 世界が俺から遠ざかる。

    激しい「悲しみ」が影を潜めているとき。深い「哀しみ」からも目を反らしているとき。何かに集中していたけれど、ふとした瞬間、息を抜いたときだ。見えてはいるけど観てはいない。聞こえてはいるけど聴いていない。まるで魂が抜けてしまったかのようになってしまう。まるで

  • そして俺はヤケになる。

    かみさんが亡くなって以来。俺は哀しい。俺は淋しい。そして心はいつでもザワザワしている。ザワザワって、いったい何?と聞かれたことがある。だが、俺は答えられなかった。不安と言えばいいのだろうか。恐怖と言えばいいのだろうか。適当な表現が見つからない。いつでもザ

  • 理想を語る者

    やらなきゃならないことが多すぎる。おかげで身体はガタガタだ。おかげで心はズタズタだ。息をつく暇もありはしない。じっくり物事を考える時間もない。スケジュールはいっぱいだ。いつでも俺は(俺たちは)仕事に追われているのだ。それでも「奴ら」は「じっくり物事を考え

  • ポンコツのクソ馬鹿野郎

    朝起きて、「今日は会社に行きたくないな…」と思うことが少なくない。平日でありながら、「今日は家でのんびりしていたいな…」と思うことが少なくない。かみさんが元気だったころには無かったことだ。かみさんがいた頃は、ずっと会社の中枢部門にいたせいか、(ある意味で

  • 絶対に失ってはならないモノ

    たとえ失ったとしても、取り戻せるものがある。だが、どうしても取り戻せないものだってある。取り戻せないからと言って、悲しいとは限らない。我々は「失ったって、どうでもいいもの」に囲まれているのだ。だからこそ俺たちは生きていける。何かを失うたびに人生が狂ってし

  • 消滅への意志

    現在5月15日の午前7時13分。いつものとおり、通勤途中でブログの記事を書いている。夜中に目が覚めてしまったからだろうか。それとも天候が悪いせいだろうか。あるいは、かみさんが闘病していた時期だからだろうか。朝から鬱がひどい。身体を動かす気力が出ない。今朝

  • あまりにも美しい老夫婦の姿

    自宅から最寄り駅までの道すがら。俺の目の前を老夫婦が歩いていた。すでに80歳に近いだろうと思われる二人だ。二人は朝の散歩をしている様子だ。寄り添いながら、ゆっくりと歩いている。俺が後方から眺めているかぎり、二人の仲は睦まじい。ご主人が奥さまに何かを話しかけ

  • もはや事態が好転することはない。

    ここ最近、熟睡できない日が少なくない。今朝も午前4時20分に目が覚めてしまった。原因は分からない。だが、毎年この時期になると、いつにも増して心が乱れてしまう。ひょっとすると、かみさんが癌だと診断されて、闘病していた時期だからかもしれない。眠れない日々が続くと

  • 睡眠障害 (2)

    かみさんが亡くなってから1か月。俺はほとんど眠ることができなかった。朝まで泣き明かしたことも多かった。朝まで叫んでいたことも多かった。眠れないことに耐えられず、俺は心療内科で睡眠導入剤を処方してもらった。その日の夜、俺はようやく眠りに落ちることができた。

  • 狂気とかみさんの気配

    通勤途中や買い物などで、街を歩いているときのことだ。それは、いつでも突然にやってくる。かみさんと暮らしていた日々の記憶が、突然、頭に浮かんでくるのだ。何らかの「きっかけ」があるわけではない。想い出そうとして想い出すわけでもない。俺の意思に関わらず、かみさ

  • あの頃の空気は軽かった。

    朝7時に目覚まし時計が鳴った。俺たち夫婦は寝起きが良かった。かみさんと俺は、ほぼ同時に目を覚まし、ベッドの上にムックリと起き上がった。お互いの目が合った。その瞬間、二人は意味もなくニンマリと笑った。どちらからともなく「おはよう」と言うと、もう一方も「おは

  • 意外と近くにいる。

    毎日がとても辛い。起床するのも辛いし、洗顔をするのも辛い。歯を磨くのも辛いし、シャワーを浴びるのも辛い。そもそも身体を動かすことが辛いのだ。会社に行きたくないな…と思う。酒を飲みながらノンビリしていたいな…と思う。だが、そういうわけにはいくまい。俺は深い

  • 末路

    5月3日の水曜日。俺はかみさんの墓参りに行った。菩提寺に着いたのは午前11時ごろだった。俺は広い墓地を見回した。俺以外には誰もいなかった。そりゃあそうだろう。誰がゴールデンウィークに墓参りなんか行くものか。周囲に人影が無かったせいで、心静かにかみさんを想う

  • 放射

    伴侶や子どもを亡くした悲しみには「重さ」がある。世界でいちばん大切な人を喪った悲しみには「質量」がある。悲しみの質量は、あまりにも大きい。そのため巨大な「重力」を持っている。その重力が強すぎて、悲しみは自分自身を支えていることができなくなる。自らの質量に

  • 重い命、軽い命

    戦争や災害によって、たくさんの人々の命が同時に奪われることがある。それらの人々の死は、いつまで経っても悼まれ続け、語り継がれ、決して忘れられることはない。その人々が亡くなった日は、毎年必ずやってくる。すると、亡くなった人々の遺族はもちろんのこと、国中の多

  • いつかはきっと…

    最愛の人との死別ほど辛いことはない。たぶん人間にとって、これ以上に辛い体験はない。自分も死んじゃおう…と想う。後を追って死んでしまいたい…と想う。そんなことを言うと、「だったら死んじゃえば?(笑)」という人も少なくない。事実、そういうコメントも数多く書き

  • 贖罪の方法

    かみさんが亡くなってから。俺は自分の命を縮めようとしてきた。自分を破壊しようとしてきたのだ。だからこそ酒に溺れてきた。だからこそ体調が悪くても、病院には行かなくなった。あれほど好きだった運動もしなくなった。食生活はメチャクチャだ。しかし…俺はなぜ死にたい

  • それこそが本当の幸せだ。

    ゴールデンウィークに入ったからだろうか。世間の空気が浮き足だって見える。そういう空気に触れていると、あの頃は楽しかったな…と思う。ここでいう「あの頃」というのは、言うまでもない。かみさんが元気だった頃だ。毎年のゴールデンウィーク。かみさんと俺は、北海道に

  • どっちも大っ嫌いだ。

    現在5月2日の午前7時05分。いつものとおり、通勤途上でブログの記事を書いている。今日の仕事が終われば5連休に入る。だが、連休が終わったら、これまで以上に忙しい毎日がやってくる。いつまで経ったら息をつけるのだろう。いつまで経ったら本当にマッタリできるのだろう。

  • 俺はいらない。

    世間はゴールデンウィークに入った。街中は人が少ない。公共交通機関も空いている。みんな家族と一緒に旅行にでも行ったのだろう。あるいは家族に会うために帰省をしたのだろう。それなのに、俺は会社に向かっている。馬鹿みたいだな…と思う。・・・今朝(月曜日)はいつに

  • 寄り掛かることのできる人

    かみさんが元気だった頃。こんな俺にも「何でも話せる人」がいた。それは言うまでもない。かみさんだ。自分の弱い部分や醜い部分も含め、何でも話せる人の存在は、とても貴重だ。そんな人は、せいぜい家族のうちの誰かくらいしかいないからだ。ひょっとしたら家族にさえ何で

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