新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
ザ・キング第9話(2)宣戦布告~反逆罪を問うソリョンと政治顧問「ゴルフじゃなかったのかしら?」「午後だ。 KUグループの法務部のスタッフがインタビューを申し出ているが…」「一緒にゴルフでは?」「KUグループは来年の上半期で100万人の新規雇用を約束してくれた。 あの海戦をくい止めたことで陛下と政府の人気が高まったからだが、 ともかく雇用の問題は重要だ」「それだけが理由なら会う必要はないわ」「しかし、 ...
ザ・キング第9話(1)ステーキ丼~ゴンの味?テウルとゴン「ここが問題の場所だわ。 あえてここに位置がセットされたようだわ。 ここに彼女が本当に隠れているとすれば、 探すには時間がかかると思うわ…」「二つのことが分かる。 まずはソン・チョンヘはイ・リムと一緒だ。 次は、君との距離があるということだ」「そんなしゃべり方をこれまで学んできたの?」「いいや、独学だ」「だから誰もが…、んん…」「反逆を起こすと...
『ザ・キング~永遠の君主』~第8話までの感想など明日から後半(第9話~第16話)です。これまでのことを振り返っておきます。(はじめに)ドラマの<大韓帝国>と<大韓民国>はいずれも2019年の“平行世界”。ただし、25年前にそれぞれの国で事件が起きていました。一つは<大韓帝国>での「イ・リムの乱(1994年)」リム(側室の子)は弟(正室の子)の第2代皇帝を殺害第一の目的は“竹笛”を手に入れること。そして...
ザ・キング第8話(4)カン・シンジェの悪夢~その原因ブテチゲの店のオーナーが出てくるところをヨンが確保「私のことを解っているだろう? お前は陛下のことも知っているようだな?」「お前は誰なのか?」「…」「帝国の者が、なぜ大韓民国にいるのか? 話が聞きたい」「陛下だってこの世界にいるじゃないですか?」「どうも命知らずのようだな。 お前はこれからも帝国の捜査を逃れることはできない。 なぜなら、反逆者イ・...
ザ・キング第8話(3)<大韓民国>に潜むイ・リムの手先たち街を歩くチョ・ヨンにナリが、「やあ、チョ・ウンソプ!」…問題だ!女の声…。「無視して逃げるの?!」…彼女はミョン・ソンアに似ている。「警察に行くの?! その服装で…? 見合いなの? その恰好と髪型…、葬儀なの?」…町の人の気を引いてはならない。指で呼び出して、…彼女はタフな性格のようだ。こんな時は…。ヨンは顔を近づけて、「ちょっと興味が湧いたからだ...
ザ・キング第8話(2)君の言葉が聞こえた~明確にね食事に出たゴン「ここの世界には“ブテチゲ”という料理があります。 1950年の“韓国戦争”の後に考案された料理らしいです」# ブテチゲ(部隊チゲ)は米軍が国連軍と共に持ち込んだ、ソーセージやハムを入れた米韓折衷の鍋料理です。なお、既に朝鮮王朝は滅亡していた時代なので、日本流に“朝鮮戦争”とは呼びません。その店から出てきたのは以前出逢った町のゴロツキたち「こ...
ザ・キング第8話(1)失くしたIDカードがイ・リムの手に…。<大韓民国>ケアセンターの前テウルはIDカードを見つめて、「私は本当にあなたの世界にはいないの?」ゴンにはそう質問していました。その時のゴンは、「明らかになったら話すつもりだ。 しかし、君と同じ顔の者が私の世界にいると思っている」…疑問を持ったあの時にもっと調べておけば良かった…。…イ・リムという男がこの世界に来ている。そのせいで複雑な事件が発生...
ザ・キング第7話(4)勅旨~ヨンに下された王命<大韓民国>イ・リムとその配下「ケア・センターのファン理事に連絡しましょう。 今月の電気代ですが、なぜ2日前に支払うのですか? またあの世界(帝国)に行くのですか?」「何でも先払いだ。 ただし、お前と同じ顔の者は連れて来ないから心配無用だ」「人々のことをあまり知らないようですね…」「“人々”だと?」(イ・リムが読んでいた新聞)…トランプ大統領が北朝鮮を訪問...
ザ・キング第7話(3)二つの国の2人~ヨンとウンソプ<大韓帝国>近衛副隊長とノ尚宮「隊長は副隊長宛てに、 “陛下と一緒にちょっと”休暇”というメールだけだったので、 近衛兵たちは心配しています」「きっと木曜日の夜には帰ってみえると思うから、 心配は要らないわ。 11月11日から明日の夜までの訪問者リストを作成して頂戴」「あの女性では?」「いいや、あの女性は盗っ人じゃないわ」「…」<大韓民国>ゴンと共に...
(中国との外交で成果を上げたゴンでした)ザ・キング第7話(2)宇宙の道理?~大韓民国へようこそ久々? のテウルALLEYのナリがヘアカットしたので驚き。「チョコレートミルクティーにシリアルをたくさん入れて頂戴」「グッドチョイスだわね。 ずっと前からショートカットにしたかったのよ」「ところで最近はここにあまり立ち寄らなかったわね。 他のカフェに通っていたの?」「やあ! でも、あんたはアボジより良いわ。 ...
ザ・キング第7話(1)平和を乱す者~イ・リム岸辺に立つ府院君とノ尚宮…謀反が起きた年のことだった。(遺灰を川に流す府院君とノ尚宮)既に24年が経ったが、ここの風景は変わらない。反逆者はここに眠る…。府院君はゴンに“イ・リムは生きている”と検死報告とは違った可能性を伝えた後のことでした。「いまでも時々あのことが気にかかる」「反逆者は近衛兵たちに撃たれたという検死記録のことですか?」「…」「しかし、あれは...
ザ・キング第6話(4)the KING~ Eternal Monarch(永遠の君主)<大韓帝国>ゴンは(テウルの)“束ねバンド”を隠しつつ、ノ尚宮と…。「今日のホウレンソウと豆ばかりの料理は尚宮が用意したのか? 一緒に食べる予定はどうなったのか?」「私の方は食欲が出なくて…。 宮中から盗み出された物があったが気になって…。 全部食べましたか?」「ああ。薬だと思って食べろと言うからだ」「また子供みたいなことばかり言って…」「…...
ザ・キング第6話(3)相思花~大韓帝国からのお土産国家完全保障会議「陛下はイ・スンシン(李舜臣)駆逐艦に乗船しました」「え?!」「…」「我々の位置は?」「東経131.53度、北緯37.15度日本のイージス艦との距離は、20度の方向で2500ヤードです。距離は縮まっています」「波が高いな」「現在1mですが、徐々に高まります」「…」「艦長、まずは我々の優位な位置に移動させて下さい。 とにかく負けられませ...
ザ・キング第6話(2)東海(トンへ)の最前線へ王様の食卓:キッチン「ゆっくり食べてくれ。 食事の後でIDカードを見せる」「…、頂きます」「ステーキとご飯の組み合わせは得意なんだ。 誰もが喜んで食べてくれる」「でしょうね」「誰のために作ったのか聞くべきだ。 嫉妬すると思ったのだが…」「私はこの世界の人を嫉妬で殴ったりはできないわ」「…」IDカード「君が来た時からずっと手元に置いていた」「…」「君が帰ってしま...
ザ・キング第6話(1)テウルが帰国する前に~緊急事態(ソリョンがKUビルに来る前のこと)「あの人との約束があったの?」「いや、ここへは君を迎えに来たんだ」「私は知らない振りをした方が良さそうね」「君を見ても、いったい誰かと思うだけだろうな?」「心配いらないわ。疑われないように振舞うわ」「馬鹿だな。 この状況はすでに疑われても仕方ない」「…」(前話のつづき)キム秘書からの連絡「首相、皇室の専用ヘリがソ...
(はじめに)このドラマは以前に流行したタイムスリップドラマではありません。脚本家の新しい発想法で、「現実」と「異次元」の二つの世界をイ・ゴンたちが行き来します。どちらの世界(“平行世界”)も「現在(2019年)」です。時差はわずか3秒ほどの平行世界(パラレル・ユニバース)です。その一つは<大韓民国>であり、もう一つは<大韓帝国>です。<大韓民国>はテウルが住む現在の私たちの隣国ですが、<大韓帝国>は...
ザ・キング第5話(4)政治都市ソウル~テウルの旅昼食会「妊娠6カ月にしてはスリムだわ」「結婚前よりも体形に注意しているわ。 夫は太った女性が好きじゃないようだからね」「ソリョンが来たようだわ」「食欲がなくなったわ。 先に失礼するわ」ソリョン「なぜ帰るの? まだ食事は出ていないのに…?」「パク議員のセックススキャンダルが暴露されたけど、 彼女は姪のよ」「何てことなの? 私は姪の顔さえ覚えていないわ」...
ザ・キング第5話(3)ルナ~もう一人の私スーパーで買い物をしているのは強力3班のパク・チームリーダーとその妻妻の方が警察署でも高い地位にあるようです。「ヨボ、強力2班は凶器を発見したのか?」「ええ、こんなキッチンナイフでグサリだわ」「!」パク・チーム長はカン・シンジェにメール…一杯飲みたい…他に誰か?…孤独また、テウルからの返事は来ていません「…」<大韓帝国>(翌朝のテウル)「良く寝るようにと言ったが...
ザ・キング第5話(2)初デート宮殿のソンアとテウル「パソコンを使いたいのですよね?」「ええ、調べたいことがあるから」「…、 これは仕事用のスマホだから貸すことはできないけど、 言ってくれれば内容を調べます」「では、イ・ゴン」「え?!今、何と…」「“イ・ゴン”だわ。 国王の名前だわよ」「気でも狂ったのかしら?!」「?!」「陛下の名前をそんな簡単に口にするなんて?!」「?!」「63ビルも知らないし、まして...
ザ・キング第5話(1)Tae-eul in Wonderland
ザ・キング第5話(1)Tae-eul in Wonderland~不思議の国のテウルゴンはテウルを自分の世界に案内する前に、カフェのオーナーに借金を返しました。「私の世界では通貨の単位が違うので、 代わりのもの(大きなダイアモンド)にします。 十分な価値があると思います」「オ~マイゴッド!これをどこで? もしかして石油でも掘り当てたの?」シンジェのスマホテウルとはスマホからの連絡が取れなくなっています。「ミルクティー...
ザ・キング第4話(4)私の名はイ・ゴン~呼んではならない名前(# 王朝時代は王の名前を一般人は呼ぶことができませんでした)<帝国の宮殿>「ヨンはなぜ帰らないのか?」「…」「ノ尚宮が目を離すなとでも言ったのか?」「はい。 外もガードが固めていますから、窓からも外出は難しいと思います」<大韓民国>テウルはIDの再発行手続き中「どれくらい時間が掛かりますか?」(テウルはゴンから聞いた言葉を思い出します)…君の...
ザ・キング第4話(3)府院君とその娘<大英帝国>「この図書館はずっと同じ場所にあると思うか?」「え?」ゴンは<大韓民国>の図書館を思い出しながら、テウルのことを考えています。「…」「…」テウルが調べているのは『平行世界(宇宙)』(パラレル・ユニバース)「…」「…」<大韓民国>シンジェのギャンブル依存症の母親「いつ帰ったの?」「…」「夕食がまだなら外食しない?」「どこに行っていたのか?」「あんたが知って...
ザ・キング第4話(2)イ・リムの検死報告書チェ・ギテ教官の父君の葬儀「…」(チェ・ギテと学友たち)「参列ありがとうございます、陛下」「お元気でしたか? 亡くなった方への御悼みを察します。 冥福を祈ります」「かたじけないお言葉です、陛下。 不祥の息子ですが、幸いにも父の傍にいることができました。 安らかに眠りにつきました」「いつも上官の教えに従い、尊敬していました。 上官は私の手本であり、優れた軍人...
ザ・キング第4話(1)時が止まる?~わずかな誤差<大韓帝国>海岸からプサンの宮殿を見るイ・リムとその配下暫くするとイ・リム以外の時間が止まります。(波もネクタイも…)「…」<大韓民国>テコンドー道場の敷地内カフェ「アイスティー・ラテだわ」「サンキュー」(ウンソプ)「…」「熱い!」(コップを落とします)「?」<大韓帝国>「熱い!」と、同時にコーヒーを溢すチョ・ヨン「隊長、首相が来ます」「今日は金曜日で...
ザ・キング第3話(4)竹笛の持ち主~二つに割れた魔笛ゴンは竹林のオベリスクを前にして、…あの日、私は気づいておくべきだった。“マンパシジョ”の竹笛のことだ。反逆者のイ・リムが竹笛の半分をまだ持っているはずだ。…その竹笛を持って二つの平行世界を行き来しながら、まだ生きているはずだ。探していた“美しい人”に会う前にそのことを理解すべきだった。“マンパシジョ”の竹笛が二つの世界の天門の“鍵”なのだ。そのイ・リムは...
ザ・キング第3話(3)再び石柱~竹林のオベリスクビールと焼酎の“バクダン”「まず、この一杯を飲んでから話をさせて欲しいわ」「?!」「アルコールがないと話ができないわ」「なぜ二つの種類のアルコールを混ぜるのか?」「混ぜているのじゃなくて、新しい飲み方だわ」「…?」「あなたはスペイン原種の馬を持っていながら、 こんな飲み方も知らないの?」「…」「あなたの世界にはビールと焼酎はないのかしら?」「あるさ」「じ...
ザ・キング第3話(2)人気の近衛隊長~チョ・ヨン警察署「チーム長。 シンジェのサラリーはまた据え置きだと聞きました」「またなのか? …、シンジェには黙っていろ」「それよりもシンジェの母親はまだギャンブルを止めていないのですか? 信じられない」「シンジェの家庭は以前はちょっと裕福だったから、 母親は現実の世の中を知らないんだ」(重犯罪を扱う強力班は手不足)新しい配属の新人手錠を掛けた手で新人がやって...
ザ・キング第3話(1)正方形の面積とルートシンジェとウンソプは先にチーメク(チキンとビール)の店「遅くなるなら連絡すべきだ…」(ウンソプ)テウルはシンジェにメール…ヒョンニム(兄貴)、今日はウンソプと食べて下さい。用事ができたわ。「もう待たないで良い。彼女は来ない」「え?彼女がチキンとビールを断るなんて、なぜだ? 信じられない」(ウンソプ)「…」ゴンとテウルはそのころ、「君を私の妻、皇后陛下にする。...
ザ・キング第2話(4)ゴンの宣言~プロポーズなのか?大韓帝国の皇室近衛隊長のチョ・ヨン…(イ・ゴンの)世界に一つしかない超高級時計が狙いなのか…。そう思いつつ、出かけてしまったゴンと、“ウサギ”を追います。捕まえたかなと思った“ウサギ”は男性でした。「いったい何ですか?!」「…」「あ!チョ・ヨンだ…」(# マスコミでも有名のようです)「その服はどこで買ったのか?」 「これは僕らのクラスの制服で…、 ネットで...
(山の頂上近くのお寺)第1話では、イ・リムが塗料を工房で作っているわずかなシーンがありました。それが2019年のことなのか、あるいは1994年のことなのかは良く分かりませんでした。このイ・リムはドラマの主人公イ・ゴンの伯父(ゴンの父親の兄)で、側室の子供でした。なお、ゴンの父親のイ・ホが正室の嫡男であったので王位を継承しました。ザ・キング第2話(3)君の世界山の頂上近くのお寺塗装工が鮮やかな色彩で...
ザ・キング第2話(2)相対性理論~数学者ゴン引き続き取り調べ「口をあ~と開けて…」「君は私の指紋を採取した。 しかし、身元を確認することに失敗した。 そうだろう? つまり、私はここの世界には存在しないからだ。 それに、二つの世界は完全には一致していない」「いつまでも馬鹿なことを話し続けるつもりなの? 口を開けて…」「私がこの世界に存在しないのと同じく、 君は私のいる世界には存在しない」「…」「これが...
(韓国の花はムクゲ:ピンクだけでなく白も咲いていました:2022.07.24@Nagasaki)平行世界(パラレルユニバース)の旅現在の時点と過去の点を結ぶ従来のタイムスリップドラマとは違います。『ザ・キング』では点と点から平面的な世界に変わるので錯覚(&疑問)を起こしそうな展開になります。次のように4つの時点についての簡潔な説明をしておきます。次元と時間を行き来するための鍵となるのが「竹笛(魔笛:magic flute)」。...
(ソウル景福宮の南の光化門広場)(“ウサギ”を追って次元の門を通り、光化門広場に現われたゴンでした)ザ・キング第2話(1)異文化交流~大韓帝国と大韓民国光化門(クァンガムン)広場でチョン・テウル刑事に呼び止められました。マキシマスを降りて近づくゴン「…」「?」IDを見て、「!」(IDの裏には、1990年5月27日生)「いったい、ここで何をしているのですか?」「私は…、ついに会うことができた…、 チョン・テ...
<朝鮮王朝>からの国の花(大韓民国の国の花はムクゲです:2022.07.24@Nagasaki)1.『朝鮮王朝実録』(朴永圭著)の純宗『ミスターサンシャイン』のアップの際に紹介したように、第26代王・初代皇帝の高宗(コジョン)は日本からの圧力を国際裁判所に提訴すべくハーグ(オランダ)に密使を派遣しました。しかし、当時の帝国主義の欧米列強からは無視されました。このハーグ密使事件の後、1907年に高宗は日本により強制的...
ザ・キング第1話(4)不思議の国のアリス<大韓帝国:2019年9月10日>ゴンは『不思議の国のアリス』を書棚から取り出して、“ウサギ”を追いかけるページを開きます。そのページには国家警察“チョン・テウル”のID「もう私は君よりも年上だ。警部補チョン・テウル…」…チョン・テウル 1990年5月27日生まれ<2019年秋:大韓民国>駐車場と屋上でビルの張り込み「あ~、衝突だ。 修理には37万ウォンかな…」警備...
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新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...
百済から来た王子~および聖徳太子のころ高句麗の王族・若光とその子孫が関東に根を下ろしたように、百済の王族・豪族の一部も日本に渡り、関西(大阪)に根を下ろしました。遡って、新羅と唐の連合軍により高句麗が滅びた話は前回でした(668年のこと)。それよりも少し前の660年に、同連合軍により百済が先に滅びています。しかし、残党によるゲリラ戦は各地で行われていました。1.百済のラストプリンス百済最後の王は義...
(高来神社:2017.11.02)高句麗の王族・若光 (1)1.そのミッション「日本書紀」によると、日本には552年に百済から仏教が伝来。また、聖徳太子が大切にもてなし、師匠として尊敬した慧慈(えじ)は高句麗から派遣(595年)された僧でした。もう一人特筆すべき高句麗からの人が、666年に渡来した「若光」で、彼は高句麗の王族の一人。当時の高句麗は新羅と唐の連合軍との厳しい戦闘状態にありました。日本からの援軍...
高句麗大帝国と『太王四神記』~生きて帰る伝説の王子『朱蒙(チュモン)』は40歳で王位をユリ王に譲り、亡くなります。そして、ユリ王の息子ムヒュルが高句麗の第3代・大武神王(ムヒュル)で、これは同じ作家と主演の『風の国』で描かれます。さらに、ムヒュルの子・ホドンの秘話は『自鳴鼓(チャミョンゴ)』です。高句麗の創世記が楽しめました。そして時は流れ、高句麗第19代・広開土大王の物語は、『太王四神記』へと引...
韓国ドラマ『太王四神記(テワンサシンギ)』と風水(プンス)(高句麗第19代王・広開土大王=タムドク:役はぺ・ヨンジュン)時代背景は次の版図のように韓半島(ハンバンド)には高句麗、百済、新羅の3国+αで、半島では戦が数々繰り広げられていました。そんな中で高句麗の第19代・広開土太王が国を拡大していく物語。なお、『太王四神記』以外にもドラマ『広開土太王』があります。1.風水と『太王四神記』中国神話において...
高朱蒙(コ・ジュモン)伝説と『朱蒙(チュモン)』# 先月、ふと立ち寄った鉄板焼きのお店のテレビ(フジテレビ系列の番組)では『朱蒙』が再放送されていました。レジェンドドラマなのですね。懐かしくなりました。物語のベースとなったのが、「高朱蒙伝説」韓国の『統一日報』2012年5月16日(日本語版)「韓国史を彩る王たちの物語(10)」にその伝説が掲載されました。「コンギョクコラ~!(攻撃だ~!)」1.高朱蒙...
おはようございます。昨日までの『大君』への拍手とランキングクリックありがとうございました。今日は感想を交えて以下の記事にしました。儒教精神なのか?~不条理な朱子学およそ200年後になって、第19代王・粛宗(スクチョン)が廃位された魯山君(ノサングン)の復位を認め、第6代王・端宗に追尊しました。他方、この追尊により、第7代王・世祖の蜂起が“背徳のクーデター”であったことを認めることにもなったのではない...
大君 最終話(4) たくさん愛します引退を決めたソン・オクとフィの二人でしたソン屋敷では庭を開放して、祝宴が開かれています。クッタンとドゥクシク「裏切者!」「なぜ私が裏切者なのですか?」「俺がチンヤン大君が与えてくれた地位を辞退して、 科挙試験を目指した時から、待つべきだった」「若旦那は両班で、私は下女です。 なぜ待たないといけないのですか?」「そうすべきだった。 ジャヒョンは恋人が死んでも待ってい...
大君 第20話(3) 国破れて山河ありチンヤンはウルウォンに既に頼んでいました。「最期はお前だけだな。 信頼する者はお前しかいなかった。 ウンソンには私を切ることはできないから、その時は頼む」「チョナ…」チンヤン大君の死「もう全てを手放して、こんなに自由の身だ。 こんなにも安らかだ…」「カンや!」「ヒョンニム!」「カンや…!」「次の世ではたくさんの愛をお受け下さい…」フィとジャヒョン「宮中には遺体を安置...
大君 第20話(2) 背教者イ・ガン監禁されたチンヤン大君なのですが、ウンソン大君を呼びます。「正殿で待っているからと、ウンソンを呼んでくれ」「…」「私の要求なら断らないはずだ。そんな奴だ」宮中を去るナギョム「チョナをこのまま置いて行って良いのか…?」「チョナは気持ちを変えない人です」ジョングクからの報告「媽媽! 兵曹長を確保しましたが、中殿媽媽は逃亡しました」そこにウルウォンが来て、膝まづきます。刀...
大君 第20話(1) 雲の墓標「ルシゲ!」「ルシゲ!」「ギドゥク!御医を呼べ!」「…」「出血多量です」(以下の動画です↓)https://www.youtube.com/watch?v=f-P8utJ3J5U「ルシゲは野獣のように強いんです! 人じゃないんです! 救って下さい!」「気が付いたか?」「大丈夫か?」「怪我しないようにと言ったじゃないの…」「…」「…」「しゃべらないで良い。力を使うな」フィの手を取って、文字を書きます「…美しいフィ…。 媽...
大君 第19話(4) 重い刀~正義の刀と不正義の刀宮中に入って来たウンソンチンヤンは、「諦めろ! 私には勝てない!」「…」しかし、「いいや、兄貴のお陰で強くなった。 全てを明け渡せ!」「王座なのか? 女なのか? お前には渡さない」「全てを渡せ!」「お前には私を切ることはできない!」「!」(# まずは動画をご覧ください)https://www.youtube.com/watch?v=HnZdzMT6tzw傷を負うフィ「!」しかし、フィの方が武術で...
大君 第19話(3)死を恐れぬ人達王宮への門オ・ウルウォン先に戻り宮廷への門を閉じますしかし、衛兵の隊長は、「まだ反乱者たちが引き連れられて来ますから、 門は開けて下さい」他方、チョン尚宮が状況を説明大王大妃が動き出す一方、フィとジョングクが戻って来ます「最初の作戦を忘れて、次に移る」「まずチョナを別の場所に移して、被害を少なくする」「王族の血を流したくないというお気持ちは分かりますが、 道を開く...
大君 第19話(2) 売国奴寝殿「なぜ王陵に行かなかったのですか?」「策略が張り巡らされているとの情報があったからだ」明国からの使節団に「手ぶらでは会えないから、スンピョン君が来るところを待っているのだ」、と。「大王大妃は信用できないからだ」世子のために以前東宮殿を守っていた衛兵の隊長が気付きます。「チュサンは外出していない」「では?」「作戦の第一弾が失敗したということだ。 次の作戦に移るしかない」...
大君 第19話(1) 影武者~罠この作戦の目的は、宮中をチンヤン大君が離れた際に、スンピョン君を宮中に迎え入れて、大王大妃がスンピョン君の復位を宣言することです。フィは無血での開城を狙っています。出撃したのはフィ、ルシゲと“隊長”が率いる農民たち。まずはチンヤン大君の駕篭とウルウォンを引き離すことでした。宮中(大王大妃殿)大王大妃と大妃がスンピョン君が来るのを待っています。「本当に来るのですか?」「え...
大君 第18話(4) 出撃(出撃とはいえ、決して戦闘を予定した作戦ではありません)ジャヒョンはヨジョンの妓房に行くために妓生に変身フィと会うためです。「…」チンヤンはドゥクシクを呼びます。まだ成均館の学徒で、科挙試験にはパスしていないものの、文官として、側近にするつもりのチンヤンは、「妹も守ることができる」と。# ドゥクシクは受けません。チンヤンはウルウォンに、「父親は明国への使者を果たし、娘は王妃の...
大君 第18話(3) 近づく反正(クーデター) ~スンピョン君の復位ソン・オクとト・ジョングク「お疲れ様でした」「明国では、チョナへの冊封を遅らせるために、 あえて世子が生きていることを伝えた。 それで良かったのか?」「会って貰いたい人がいます」ウンソンと共にスンピョン君が隠れているチョ・ヨギョンの妓房には、女真族の捕虜となっていた農民たちが集まります。チンヤン大君とウルウォン「もしもウンソンが生き...
『華政』第47話(下)最後の王命清国の皇帝カン・ジュソンから大量の銀貨が届けられます。「つまり、兵を動かしてくれと言うのか?」チョンミョンとポンリムは、おそらくカン・ジュソンの最後の手段は“清国に頼るしかない”でしょうと。チョンミョンだけでなくソヒョン前世子もポンリムも含めて清のヨンゴルテ(龍骨大)将軍とのパイプがあるので、連絡を取る算段。仁祖は先が長くないことを知り、イ・シベクを呼びます「チョナ、...
華政 第47話(上) さらなる陰謀“二匹の猛獣がいるのに我々には1本の矢しか残っていない”という状況で、カン・ジュソンとキム・ジャジョムの二人を共に陥れる作戦が成功しました。しかし…。キム・ジャジョムを前に、ジュウォンとチョンミョン「これに何が書いてあったのか分かるでしょう?!」「…」「“大君と王を退位させて、崇善君を即位させる”と書いてありますよ」「何を…」「謀反を起そうとしていたのは公主媽媽ではなくて...
「華政」第46話(下)龍虎の格闘仁祖の病状が悪化しているとのことがチョンミョンにも伝わってきます。仁祖は内官に「いったいどれくらい余命が残っているのか?」と寿命を問います。この情報はソヨンにも伝わり、「計画を早めないといけない!」キム・ジャジョムはカン・ジュソンに会います。イヌとチョンミョン「ごめんなさい、ナウリ」「いいえ、媽媽からは“ミアナムニダ”の言葉は要りません。 後悔はしていません」「ナウリ...
華政 第46話(上) 希望の新星清国の皇帝(第2代・ホンタイジ)の前で土下座をされれるいという、歴史に残る屈辱の国王。仁祖(第16代)にとっては、清国の文化を吸収した昭顕(ソヒョン)世子よりも次男の鳳林(ポンリム)大君を可愛いと思ったに違いありません。ただし、傍には側室・昭容(スヨン:正三品)との長男・崇善君がいて、王位継承を誰にするか…?ソヒョン世子の毒殺を医官に命じたのは昭容。このことが明らかに...
『華政』第45話(下)晩年の仁祖体調が悪くて寝込んでいるとの仁祖キム・ジャジョムは内官に面会謝絶を命じます。その仁祖は世子ソヒョンの死後は気力を無くしています。# 内官・尚膳(サンソン)は王の私的面での世話係。ジュウォンはポンリムが過去にカン・ジュソンと手を組んだことが気掛かりで、世継ぎとなることには賛成しません。「権力とは使い方次第でどうにでも悪くなるからです。 媽媽! 大君には王になる資質がある...
# 1645年の春を前にしてのマラリア?スヒョン世子が風邪をひいたのだとは思いますが、留めを差した歴史上の容疑者は昭容(スヨン)のお抱えの医官イ・ヒョンイク(李馨益)であることは間違いなさそうです。「華政」第45話(上)悲しみの漢陽スヒョン世子は亡くなります「まさか…」東宮では…。「どうか目を開けてください!」(ジュウォン)「チョハ…」(チョンミョン)そしてヌンヤンと内官も悲しみに…。しかし、チョンミョ...
呪詛を使った濡れ衣事件はしばしばドラマ(史劇)に出て来ます。ここでは、ヨジョンが日々チョンミョンを狙っています。ただし、歴史における貴人(クィイン)・趙氏(ヨジョン)が悪女の本領を発揮するのは、世子(スヒョン)とそのピングンに子供(仁祖の初孫)が生まれてからです。目的は、仁祖との間に生まれた長男・崇善君(スンソングン)を世継ぎにするためです。1645年:世子が清国から帰ってから。1646年:ピング...
「華政」第44話(下)世子の死~王室への遺志ヌンヤンと昭容「食事を下げろ! 食べたくないと言っているではないか!」# 右上は“アワビ”でしょうか?「どうか健康を考えて下さい。 崇善君もそう言いなさい」「アバママ、どうかご健康を。 アバママが夕食を食べないと自分も眠れません」「お前も私のことを気にしてくれるのか…。 それなのに、あの世子はいったい…?」「チョナ、それは世子だけのことではありません。 裏には...
ソヒョン世子が帰国したのは1645年の2月。ドラマでの画像とは違って韓半島は寒かったと思います。約8年間の清国・瀋陽での人質生活の間、ソヒョンと妻のピングン・姜氏は待遇にも恵まれて国際派として見聞を広げたのですが、その間の仁祖・朝鮮王朝の改革は逆戻り。キム・ジャジョムが漢陽に戻るとともに副総理となり、ヨジョンは正三品の昭容(ソヨン)に昇格。また、この昭容・趙氏は長女・長男を出産し、その長男(王子)...
外交使節が宿泊する「慕華館」に世子は出向きチョンミョンとの密会のアレンジ。チョンミョンは、「清国には産出が少ない銀です。 年貢(朝貢)として清国には“銀”で収めていますが、これが闇市場での貨幣代わりに使われています」「その通りです」「ただし、品質が劣る銀が流通しています。 これでカン・ジュソンの商団は巨額の利益を得ています」「これまでどうして管理が行き届かなかったのでしょうか…?」「それは賄賂が横行...
1637年から1645年まで8年間の清国・瀋陽での人質生活から帰国したソヒョン世子夫婦とポンリム大君。人質生活とはいえ清国は丁重にもてなしたらしく、二人の兄弟は大いに見聞を広めたとのことで、以外にも世子夫婦もこの8年間を楽しんだとのことです。# この間にヨジョンは側室の正三品である昭容(ソヨン:소용)に昇格しています。今後はソヨンと称することとします。ちなみに、側室の序列は以下です。正一品…嬪(ピン...
2017年(制作・公開)映画『南漢山城』~天命の城(邦題)1636年12月、兵力12万人で「清」が韓半島を征圧しました。同じく征圧された豊臣秀吉軍による「壬辰倭乱(イムジンウェラン)」(1592年)から半世紀も経たなかった時です。壬辰の乱の際には「明」の力を借りて豊臣秀吉軍を撃退したものの、大陸は明から清へと北方民族(元は女真族)の政権にとって替わられていました。この間の第14代王・宣祖から第15...
『華政』第42話(下)王朝最大の屈辱~三田渡(サムチョンド)の屈辱ジュウォンからの連絡がチョンミョンに入ります「近衛兵たちが江華城に到達するはずだとの連絡です。 最後の希望です、大君」イヌが近衛兵を率いて向かってきます。しかし、大君は、「世子が人質になっているのです」火器都監の仲間も江華城に到着し、チョンミョンとポンリム達は全面攻撃の準備を進めます。少しでも清国との交渉を有利に進める考えのようです...
「華政」第42話(上) 篭城~投降# 史実では篭城は2ヶ月弱です。丙子胡乱(ピョンジャホラン)では珍しくとも思える仁祖の戦闘・出撃姿勢?でしたが、イヌからの報告では、天然の要塞であった開城と江華島が制圧されそうだと…。結局は南漢山城(ナムハンサンソン)で篭城作戦をとらざるをえなくなります。他方では、チョンミョンたち王族が避難しようしていた江華島への船着場は、キム・リュの長男のキム・ギョンジンが先に船を...
「華政」第41話(下) 防衛戦キム・サンホンに対してミョンギルは江華島ではなく、開城で防衛することを進言します。他方ではカン・ジュソンとキム・リュがヌンヤングンと会って、軍資金は拠出するものの最後にもう一度「清国とは戦争を避ける友好的な対話を試みてみます」と。ジュウォンは清国への密使の件を世子に伝えますが、同時にポンリムとカン・ジュソンが動いている事を伝えざるを得ません。こうした大君の動きにピング...
「華政」第41話(上)仁祖の短気力を背景にしているとはいえ外交に来た後金のヨンゴルテ将軍だったのですが、ヌンヤングンが“盟約”の杯の中の血を捨てました。「盟約? そんなものはない!」「チョナ!」「誰を信じるというのか?!」「アバママ、いったい…?!」「帰ってカーンに伝えろ。 朝鮮は明との関係を傷つけることはしない!」「!」「朝鮮の王は野蛮な国には朝貢しない!」ピングンとチョンミョン「チョナの世子へ...
「華政」第40話(下) ヨンゴルテ(龍骨大)将軍ピングンがやって来て、「いけないことかもしれませんが、どうか聞いて助けてください」「…?」「今日、チョ淑媛が公主媽媽が世子の裏にいるのではないかと、“どうか調べて欲しい”と言ってきました。 これはすぐにでもチョナの耳に入ることになります。 どうか世子を救ってください。 世子チョハはまさに断崖に立っています」「…」公主は東宮に手紙を届けるようチョン尚宮に言...
華政 第40話(上) 清国からの使者明との全ての関係を断ち切るよう、また朝鮮軍は清国軍配下にするという清国からの公文書に怒る仁祖「野蛮人どもめ!」清国は正式な使節を派遣するという皇帝からのものでした。使者への挨拶には出向かないという仁祖「しかし、使節団が帰ってしまうと宣戦布告するようなものです、チョナ!」既に首都に入り、宮中の近くまで来ている使節団が引き返さないよう、「自分が出向く!」「しかし、ア...
華政 第39話(下) 戦争捕虜チョンミョンは不動産などの財産を売却し始めましたまた、世子はピングンに「出かけてくる」「他には方法がないのですか? あなたの妻ですから、何をお考えなのか解ります。 チョンミョン公主との行動が怖いのです」「ああ、私もアバママの意向に背くことが怖い。 しかし、罪もない人々の為なのだ。 異国の地で亡くなるのを見過ごすわけにはいかないのだ」「…」ホン・ヨンに報告するイ・ヨンプ(...
「華政」第39話(上) 10年後ジュウォンとの結婚、さらにはヌンヤングンとの内政・外交路線の違いから、宮中を離れたチョンミョン。第39話は“およそ10年後”の国境地帯から始まります。内乱・内戦が1624年だったので、1634年以降の国境での事件です。ドラマ・第39話はその後の1635年~36年へと進みます。後金の初代皇帝・ヌルハチの後、第2代皇帝・ホンタイジが“新しく国号を清”とし、半島への侵入は16...