新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...
百済から来た王子~および聖徳太子のころ高句麗の王族・若光とその子孫が関東に根を下ろしたように、百済の王族・豪族の一部も日本に渡り、関西(大阪)に根を下ろしました。遡って、新羅と唐の連合軍により高句麗が滅びた話は前回でした(668年のこと)。それよりも少し前の660年に、同連合軍により百済が先に滅びています。しかし、残党によるゲリラ戦は各地で行われていました。1.百済のラストプリンス百済最後の王は義...
(高来神社:2017.11.02)高句麗の王族・若光 (1)1.そのミッション「日本書紀」によると、日本には552年に百済から仏教が伝来。また、聖徳太子が大切にもてなし、師匠として尊敬した慧慈(えじ)は高句麗から派遣(595年)された僧でした。もう一人特筆すべき高句麗からの人が、666年に渡来した「若光」で、彼は高句麗の王族の一人。当時の高句麗は新羅と唐の連合軍との厳しい戦闘状態にありました。日本からの援軍...
高句麗大帝国と『太王四神記』~生きて帰る伝説の王子『朱蒙(チュモン)』は40歳で王位をユリ王に譲り、亡くなります。そして、ユリ王の息子ムヒュルが高句麗の第3代・大武神王(ムヒュル)で、これは同じ作家と主演の『風の国』で描かれます。さらに、ムヒュルの子・ホドンの秘話は『自鳴鼓(チャミョンゴ)』です。高句麗の創世記が楽しめました。そして時は流れ、高句麗第19代・広開土大王の物語は、『太王四神記』へと引...
韓国ドラマ『太王四神記(テワンサシンギ)』と風水(プンス)(高句麗第19代王・広開土大王=タムドク:役はぺ・ヨンジュン)時代背景は次の版図のように韓半島(ハンバンド)には高句麗、百済、新羅の3国+αで、半島では戦が数々繰り広げられていました。そんな中で高句麗の第19代・広開土太王が国を拡大していく物語。なお、『太王四神記』以外にもドラマ『広開土太王』があります。1.風水と『太王四神記』中国神話において...
高朱蒙(コ・ジュモン)伝説と『朱蒙(チュモン)』# 先月、ふと立ち寄った鉄板焼きのお店のテレビ(フジテレビ系列の番組)では『朱蒙』が再放送されていました。レジェンドドラマなのですね。懐かしくなりました。物語のベースとなったのが、「高朱蒙伝説」韓国の『統一日報』2012年5月16日(日本語版)「韓国史を彩る王たちの物語(10)」にその伝説が掲載されました。「コンギョクコラ~!(攻撃だ~!)」1.高朱蒙...
おはようございます。昨日までの『大君』への拍手とランキングクリックありがとうございました。今日は感想を交えて以下の記事にしました。儒教精神なのか?~不条理な朱子学およそ200年後になって、第19代王・粛宗(スクチョン)が廃位された魯山君(ノサングン)の復位を認め、第6代王・端宗に追尊しました。他方、この追尊により、第7代王・世祖の蜂起が“背徳のクーデター”であったことを認めることにもなったのではない...
大君 最終話(4) たくさん愛します引退を決めたソン・オクとフィの二人でしたソン屋敷では庭を開放して、祝宴が開かれています。クッタンとドゥクシク「裏切者!」「なぜ私が裏切者なのですか?」「俺がチンヤン大君が与えてくれた地位を辞退して、 科挙試験を目指した時から、待つべきだった」「若旦那は両班で、私は下女です。 なぜ待たないといけないのですか?」「そうすべきだった。 ジャヒョンは恋人が死んでも待ってい...
大君 第20話(3) 国破れて山河ありチンヤンはウルウォンに既に頼んでいました。「最期はお前だけだな。 信頼する者はお前しかいなかった。 ウンソンには私を切ることはできないから、その時は頼む」「チョナ…」チンヤン大君の死「もう全てを手放して、こんなに自由の身だ。 こんなにも安らかだ…」「カンや!」「ヒョンニム!」「カンや…!」「次の世ではたくさんの愛をお受け下さい…」フィとジャヒョン「宮中には遺体を安置...
大君 第20話(2) 背教者イ・ガン監禁されたチンヤン大君なのですが、ウンソン大君を呼びます。「正殿で待っているからと、ウンソンを呼んでくれ」「…」「私の要求なら断らないはずだ。そんな奴だ」宮中を去るナギョム「チョナをこのまま置いて行って良いのか…?」「チョナは気持ちを変えない人です」ジョングクからの報告「媽媽! 兵曹長を確保しましたが、中殿媽媽は逃亡しました」そこにウルウォンが来て、膝まづきます。刀...
大君 第20話(1) 雲の墓標「ルシゲ!」「ルシゲ!」「ギドゥク!御医を呼べ!」「…」「出血多量です」(以下の動画です↓)https://www.youtube.com/watch?v=f-P8utJ3J5U「ルシゲは野獣のように強いんです! 人じゃないんです! 救って下さい!」「気が付いたか?」「大丈夫か?」「怪我しないようにと言ったじゃないの…」「…」「…」「しゃべらないで良い。力を使うな」フィの手を取って、文字を書きます「…美しいフィ…。 媽...
大君 第19話(4) 重い刀~正義の刀と不正義の刀宮中に入って来たウンソンチンヤンは、「諦めろ! 私には勝てない!」「…」しかし、「いいや、兄貴のお陰で強くなった。 全てを明け渡せ!」「王座なのか? 女なのか? お前には渡さない」「全てを渡せ!」「お前には私を切ることはできない!」「!」(# まずは動画をご覧ください)https://www.youtube.com/watch?v=HnZdzMT6tzw傷を負うフィ「!」しかし、フィの方が武術で...
大君 第19話(3)死を恐れぬ人達王宮への門オ・ウルウォン先に戻り宮廷への門を閉じますしかし、衛兵の隊長は、「まだ反乱者たちが引き連れられて来ますから、 門は開けて下さい」他方、チョン尚宮が状況を説明大王大妃が動き出す一方、フィとジョングクが戻って来ます「最初の作戦を忘れて、次に移る」「まずチョナを別の場所に移して、被害を少なくする」「王族の血を流したくないというお気持ちは分かりますが、 道を開く...
大君 第19話(2) 売国奴寝殿「なぜ王陵に行かなかったのですか?」「策略が張り巡らされているとの情報があったからだ」明国からの使節団に「手ぶらでは会えないから、スンピョン君が来るところを待っているのだ」、と。「大王大妃は信用できないからだ」世子のために以前東宮殿を守っていた衛兵の隊長が気付きます。「チュサンは外出していない」「では?」「作戦の第一弾が失敗したということだ。 次の作戦に移るしかない」...
大君 第19話(1) 影武者~罠この作戦の目的は、宮中をチンヤン大君が離れた際に、スンピョン君を宮中に迎え入れて、大王大妃がスンピョン君の復位を宣言することです。フィは無血での開城を狙っています。出撃したのはフィ、ルシゲと“隊長”が率いる農民たち。まずはチンヤン大君の駕篭とウルウォンを引き離すことでした。宮中(大王大妃殿)大王大妃と大妃がスンピョン君が来るのを待っています。「本当に来るのですか?」「え...
大君 第18話(4) 出撃(出撃とはいえ、決して戦闘を予定した作戦ではありません)ジャヒョンはヨジョンの妓房に行くために妓生に変身フィと会うためです。「…」チンヤンはドゥクシクを呼びます。まだ成均館の学徒で、科挙試験にはパスしていないものの、文官として、側近にするつもりのチンヤンは、「妹も守ることができる」と。# ドゥクシクは受けません。チンヤンはウルウォンに、「父親は明国への使者を果たし、娘は王妃の...
大君 第18話(3) 近づく反正(クーデター) ~スンピョン君の復位ソン・オクとト・ジョングク「お疲れ様でした」「明国では、チョナへの冊封を遅らせるために、 あえて世子が生きていることを伝えた。 それで良かったのか?」「会って貰いたい人がいます」ウンソンと共にスンピョン君が隠れているチョ・ヨギョンの妓房には、女真族の捕虜となっていた農民たちが集まります。チンヤン大君とウルウォン「もしもウンソンが生き...
大君 第18話(2) 絹布のメッセージルシゲとチョン尚宮「ジャヒョンお嬢さんが大王大妃との面談を希望しているのですか?」「んん」「尼寺から出たというだけで問題となるのに…」「フィとの…、いやウンソン大君と関係あることなのだ。 遺品があるそうだ。 アガシがお渡ししたいと言っている」「…。 ところでまだ礼儀を学んでいないのですか?」「え…、あ…」「正しい言葉使いは分かっているのでしょう? わざとでしょう?」...
大君 第18話(1) 貴重な存在女真のフリガイ首長宛ての密約文書を焼却するチンヤン「チョナ。 ヤンアン大君が亡くなりました。 賜薬を拒否したので、ト・ジョングクの刃を受けました」「逆賊であろうとも、王室の儀礼に応じた墓を用意してくれ。 これまで、私の父親代わりだった…」オ・ウルウォンは、「今でも信じられません。 ヤンアン大君に謀反の意図があったとは…」「顔をあげて見てくれ。 私には兄(文宗)への謀反の...
大君 第17話(4) ジョングクの復讐次のターゲットはユン・ジャジョム(兵曹判事)。ヨジョンから動きを始めます「考えてみたのか?」「身分の低い私に何を求めるのですか?」「じっと待っていれば、いつかは呼び出される時が来る」「妓房をたたんで、整理しようと思っています。 今日はナウリにはお別れの一献なのです」「さあ、一杯いこう」「ところで、ヤンアン大君には遅い子供が出来ていますか?」「なぜそんな質問をする...
大君 第17話(3) 嫉妬とねたみ帰宅したチンヤン「チョナどこへ外出だったのですか?」「宮中ばかりだと息が詰まるからだ」「こんなに広い宮廷でも息が詰まりますか? 私は宮廷の中にもまだ行ったことがない宮殿があります」ナギョムには話があると、妊娠を告げました「私は3年目にして、宮中で産むことができます。 元子(ウォンジャ:世子)を生んでお見せます。 チョナによく似た息子ですよ」「は~」「媽媽、なぜあんな...
大君 第17話(2) 王妃の座~国母(クンモ)を要求したジャヒョンチンヤンの一行が山寺に来ます。脱出「どうやってここが知れたのだろうか?」「媽媽はチョナとアガシを連れて出て下さい。 我々で時間稼ぎします」「みんなで出よう。チョナと一緒だと戦えない」「すでに場所が知れました。後で追います」「私がチンヤン大君に会いますから、 先に逃げて下さい」「いや、もう二度と兄の前に君を置いていくことはできない」「こ...
大君 第17話(1) ウンソンの外交~技術交流姿を見せるフィジャヒョンの母と兄、クッタンも山寺に来たことから、後を付けたウルウォンたちには居場所が分かってしまったようです。僧侶の「どなたですか?」でウルウォンは去りますが…。他方、ドゥクシクが、「すみませんが、あなたたちがジャヒョンを助けているのですか? 私はジャヒョンの兄のソン・ドゥクシクです。 御恩返しに来ました」「…」(振り向くフィ)「…」「あ!...
大君 第16話(4) 女真からの使者~チンヤンの見下した外交クッタンが後を付けられます屋敷の周囲を見張っていた配下からの報告で、ウルウォンが山寺のことを知ります。ジョングクはホン尚宮に接触「犯人を見たのではないか? ここには他にも見ていた者もいるはずだ」御医も尋問され、チンヤンの食事と矢のことが暴かれます。また発疹が出るチンヤンの腕王衣も脱ぎ捨て、宮中から女官たちも疑い追い出します。「このままでは宮...
大君 第16話(3) 信義と正義が必ず勝つフィがソンピョン君を寝かせたところに、帰って来た仲間たち「あ!血の痕! 切られたたのか?!」「私の血ではありません」「では、敵の傍にまで行ったのか?!」「私は大丈夫です。傷一つ負ってはいません」ジャヒョンを抱き寄せようとするフィですが、ルシゲが制します。「…」「我々は戦う時は一つになる。傷つく時も一つだ!」「俺はここを切られました」「媽媽、俺も腕が傷むんです...
大君 第16話(2) 民百姓をまずは考える者フィとギドゥクが二人の女官を連れて流刑地を訪問「誰だ?!」「ははは~」「お疲れ様です」「宮廷からきたのか?」「ええ、大妃殿から来ました。 大妃媽媽が幼い子供を案じて、 みなさんの健康のためにと預かって参りました」演技ができないルシゲに頭を下げさせます。「そ、そんなものを貰って良いものか…?」「お金ではありませんが、 これは水刺間で作った食事と王も召されるお...
大君 第16話(1) スンピョン君…天地玄黄(チョンチヒョンファン)(天は黒く、地は黄色:天は暗くとも、地は温かい)「天は青じゃないか?」「次のウジュホンアンに続くのよ。 つまり“天と地の間は広くて限りない”という意味だわ」「んん…」「もっと簡単なことから始めましょう。 まず、“人”という字の形は…。 人は一人では生きていられないから、 支える人がいるっていう意味だわ」「…」「でも、私はフィの名前を覚えたい...
大君 第15話(4) 端宗の廃位ルシゲとクッタン「あの二人はまだ喧嘩しているのか?」「きっと、媽媽がお詫びしているわ」「どんな悪いことをしたと言うのか?」「あ~、あんたのような単純な人には、 男と女の機微は分からないわよね」「あんたも一緒じゃないか。男がいないから!」「そうじゃないわ。男を拒否しているだけだわ。 その上、名家の若旦那が後ろに付いているわ。 男たちは列を作っているわ」「ふん!じゃあ、な...
大君 第15話(3) 拷問の傷跡クッタンが屋敷を出ます「…」護身術を教えるルシゲ「あんたが敵を遠ざけるためには、まず2歩離れる」「あ~」「では私に触れてみろ」「んん…、なるほど…」「武器を持っている場合は、 あと2歩離れること」「あ~」「では私を攻撃してみろ」「んん…、やぁ~」「やぁ!」「ルシゲ! ちょっと、ちょっと待って!」そこにクッタン「アガシ!」ルシゲの髪を掴んで、「やぁ~!」「!」「!}「…」ク...
大君 第15話(2) 好きな人の幸せを祈ること洗濯物を干すジャヒョンを手助けするフィ「コマスミダ」「ここに住むそうだが、尼寺に行きたくないなら、 別の秘密の場所を探す。 世話をしてくれる小間使いも探す。 ここは危険だ」「誤解しないで欲しい。 媽媽と一緒にいたいからではないわ」「…」「やることがあるからだわ。 媽媽や他の人と同じ様に、 私にもやらねばならないことがあるからだわ」「…?」「あなたは世直しを...
大君 第15話(1) 共同生活の始まり?駕籠の中から出たジャヒョン「私は死んだのでしょうか?」「…」「今ここは…、あの世で媽媽に会ったのですか?」ふたりになって、「喬桐島では媽媽の衣服の遺体を見ました。 埋葬もありました」「都守の手助けを得て、自由の身になることが出来たんだ。 亡くなった水夫の遺体が俺の身替りになってくれた。 一端、死んだ人間になったから島から脱出できた」「は~、媽媽が死んだと思ってか...
『大君』 背徳のクーデター(下)首陽大君の蜂起(癸酉靖難:ケユジョンナン)から、王位の奪取までのシナリオは配下の韓明澮(ハン・ミョンフェ)と権擥(クォン・ラム)などが作ったとされます。そして、王位に就くに当たっては、(ウィキペディアでは)この策士(友人同士)の他に、譲寧大君が後押し。「譲寧大君(世宗の実兄)や権擥、韓明澮らの後押し」とあります。ちなみに、権擥は官僚だったのですが、韓明澮は科挙試験に...
大君 第14話(4) Dreams come true !癸酉靖難の首謀者はチンヤンだと解ってはいるものの、証拠を集める必要がある。「チンヤンの女です」3人はまず、“チンヤンの女”、妓女のチョ・ヨギョンの身辺をあたることにします。ジャヒョンと大王大妃の尚宮「少しでも歩けますか?」「いつだって宮中からは出ます」「許しが出れば、籠を準備します」「ここを出る前にお願いがあります。 ウンソン大君が使っていた部屋を一度だけでも...
大君 第14話(3) ゲットバック(get back)~再起「あと一日待つことになります。 船が来たらお連れします。 堂上の官職を得たので、都ではお役に立てると思います」「とても感謝しています。 しかし堂上での議員たちの世界は窮屈なので、大変だと思う」「過去の父親のことを思えば、これも運命です。 都ではどこに住むのですか?」「住職の許可をえて山寺で身を低くして過ごすことになる」大王大妃の前で「あの女はチョナ...
大君 第14話(2) アガシは凄い人ですねルシゲに尋ねるギドゥク「しかし、なぜアガシと一緒に戻らなかったのか? なぜここに残ったのか?」「信じられなかったからだ」「何を?」「フィが死ぬなんて…」「遺体を見たじゃないか」「顔が分からないくらいだった」「物分かりが早いんだな」「フィが死んでも、誰も周りにいなかったから不思議だった。 パク・ギドゥクが守って先に死ぬのが普通だ。 あんたが死んでいないなら、フ...
大君 第14話(1) フィ…、本物なのか?寝所「あなたをこの手で殺すためです!」「扉を開けなさい!」「なりません!」「!」チンヤンはナギョムに、「殺せ…」「!」「私を殺せ」「…」「私がウンソンを殺したと思っているのか? ウンソンは無理に逃亡しようとして殺されたのだ」「最初から、人を罪の罠に陥れたのは誰ですか!? 罪もない人を流刑にしたのは誰ですか?!」「ホン尚宮はいるのか?!」「…」「監禁しろ!」ナギョ...
大君 第13話(4) 絶望の果てに~「あなたをこの手で殺すためです」「今夜はどこでお休みになりますか?」との尚宮の質問に、「ソン家の娘を連れて来てくれ」「チョナ、今夜は王位に就いてからの最初の夜です」「ソン家の娘を側室にしたいと思ったとしても、 オマ媽媽が許すだろうか? 妻も従うだろうか?」「なりません、チョナ」「尚宮は彼女に言い訳を許すな。 王妃が正式に中宮になる前に行動したい。 まずは一緒に寝て...
大君 第13話(3) 独裁者チョ・ヨギョンの妓房妓房で舞うチンヤン「本当に弟を失くした兄の姿なのですか? あんな姿で…」「あの人は幸せな時に喜び、悲しい時に泣くなどできないのよ。 どうしたら良いのか分からない人なのよ。 身体で悲しみを現しているのよ」ヤンアン君と大王大妃の弟「大妃の悲しみを一番分かっているのは大監ですよね。 ウンソンが死んで、大妃は大王大妃のところに通ってばかりです。 流れは自然と王...
大君 第13話(2) これはフィではない喬桐島(교동도:キョドンド)(遺体を運ぶ荷車)ジャヒョンとルシゲがスルーしようとしますが、都守に呼び止められます。「ちょっと待て!」オ・ウルウォンはすぐに気づきます。「アガシ…」「…」「これは見ないで下さい」「大君はどこなのですか? 大君がここに流刑になったと聞いています。 無事なのか顔を見たいのです」「いったい誰か?! 罪人の顔を見たいとは誰だ?」(都守のト・...
『大君』 背徳のクーデター(上)~ダイナミックな発想の脚本もっと長生きして、“庶民のために活躍して欲しかった…”と思う王のナンバーワンは第22代王・正祖(チョンジョ:イ・サン)です。サンの死後、彼よりも7歳年下の貞純(チョンスン)王后・金氏(第21代王・英祖の2番目の正室)が摂政政治を操り、暗黒の時代に転落したからです。同じように、第5代王・文宗については、世宗の考えと期待に見合った王であったので、...
大君 第13話(1) 自由への脱出ソン家の屋敷の周囲をチンヤンが配備した私兵が固めているので、ジャヒョンとルシゲは抜け出すために、クッタンに身代わりを依頼(ジャヒョンのいつもの手です)麻浦の船着場「江華島(カンファド #)に二人です」「5両以上だが…」ジャヒョンは巾着から装飾品をだして乗船。他方、ジャヒョンの時間稼ぎのために“観音堂へお参り”に行ったクッタンは居眠り「108回お参りしたとしてもこれほど時...
大君 第12話(4) 真相を知る人々チンヤンが改築した屋敷ジャヒョンが短刀を握り締めて出ると、ナギョムが来ました。「ここで妾のように暮らすつもりなの? まさか動物のように生きるつもりなの?」「ウンソン大君が生きるためなら、野獣以下のことにも耐えられるわ。 誰が動物以下なのか考えて欲しいわ。 チンヤン大君は弟の人生を脅かし、弟の恋人までを欲しがっているわ。 あんたは、自分の権力欲のために友達の家族まで...
大君 第12話(3) 執着心「この機会にウンソンを消さなかったのは間違いだ」「家族なので、弱気を出したのですか?」「喬桐島(교동도:キョドンド)の都守は謀反で処刑されたト・ヨンスの息子だ。 つまり、父親の敵が自分の手元に入ったということだ。 ここに意味があると思わないか?」「!」「直接手を下さなくとも、我々の指示で動くはずだ」フィが島から逃亡するように仕向けて、殺そうとの計画でした。島に着いたフィと...
大君 第12話(2) 流刑「媽媽、領事の娘が面会の許しを求めています」「…」「お会いになりますか?」「自分たちが生き延びるために、 私の息子を死に追い詰めている一家です。 二度と会いたくはありません」「大妃媽媽は、今は気分がすぐれないようです。 今日は無理のようです」「待ちます。 たとえ夜になってここで待ちます。 大妃媽媽に会わいといけないのです」「ウンソン大君のことならば、 チンヤン大君に会わない...
大君 第12話(1) 希望を持とう「では何をくれるのか?」と言われたジャヒョンでした。「取引には対価が必要だ」「…」「そなたが受け入れるなら、私のことも見直してくれ」その場にナギョムも現れます「大監!」「…」「彼女を送ってくれ。もう暗くなった」「…」「どうも懇願するには、間違った人だったようだわね」「…」「あなたの夫になる人を殺すのは大監ではないわ」「…」「ウンソン大君の罪を明らかにしたのは、 大監では...
大君 第11話(4) 所有欲歩いて帰るジャヒョン屋敷の前までチンヤンの配下が同行した後はルシゲ「大君媽媽はどこにいるの?」「宮中には入れない。東宮殿には誰もいない。 フィはどこに行ったのか?」「…」ソン・オク大監(領事)「死んだ方がましだったわ。 私たちを生かすためだとはいえ、なぜあんなことをしたのですか?」「…」「ジャヒョンのことをどうするのですか?」「今はジャヒョンには何も言うな。 父親がウンソン...
大君 第11話(3) 脅迫されたソン・オクの遺書チンヤン大君はナギョムには席を外させます。「…」「帰ります」「ちょっといてくれ。その花嫁衣裳は似あうな」「媽媽はどうなったのですか? どこにいるのですか?無事ですか?」「弟は宮中にいる」「なぜここに連れて来たのですか? 家に帰して下さい」「父君が私の味方に付けば、身は安全だ」「家族が心配していますから、帰ります」「いまの立場が解っているのか? この結婚...
大君 第11話(2) 逆賊とは…納屋に監禁されたジャヒョンナギョムが入って来て、「着替えなさい。 その婚礼衣装では悲しくなるでしょうからね」「私に結婚をさせようとしたのは、このためなの?」「これが?」「ええ、あなたの眼にこの場面を焼きつけてみたかったからでしょうね」「謀反を起こしたのは私たちではないわ。 あなたの夫になるウンソン大君だわ」「大君はそんなことはしないわ。 この国への忠誠やチョナへの気持...
(長崎・新地中華街では春節のランタン祭りで賑わっています)大君 第11話(1) 背徳のクーデターチンヤン大君が作ったシナリオ通りに事が進みました。手先として殺傷事件を起こした傭兵には、「ウンソン大君の命令」だと言わせました。周囲にいたソン一家はどう思ったでしょうか?ソン家の庭で、「何を狙っていたのか?」「キム・チュ左議政を殺したら、 ウンソン大君が王子に代わって即位するとのことでした」「聞きましたよ...
史実に残る『大君』登場人物たちの性格1.まずは、イ・ジェ(ヤンアン大君)3代王・太宗の長男:讓寧(ヤンニョン)大君(1394~1462)をモチーフにしています。しかし、ドラマにあるような自由な行動は不可能だったはずです。『大君』達の伯父も大君であり、世子でもありました。ただし、太宗(李芳遠:イ・バンウォン)の期待に応えることができるような元子(ウォンジャ:王の長男)ではありませんでした。「自由奔放」で“世...
大君 第10話(4) 癸酉靖難(ケユジョンナン)「ようやく娘の結婚だわね。 私はこれからの人生も娘と一緒だと覚悟していたのに…」「たびたび帰って来るわ」「でしょうかね?」「へへへ…。 王室に嫁入りするから得になることもありわ」「たくさんではないはずだから、しっかりと目を開いてなさい」「シオモニ(大妃のこと)とは一緒に住まないから、 いつだって自由に行き来できるわ」「変なことを起こすと宮中に閉じ込められ...
大君 第10話(3) 暗殺者たち「私がフィを救った。でなければ、フィは死んだ」というルシゲです。女真族の強制労働キャンプからの脱出の模様を話します。ルシゲに救われて体力を回復したフィは武術を磨きます。「…」決行の夜♬ 信じて 信じて 一緒に過ごせることを信じて生きて 生きて この暗い世の中を…フィとルシゲで牢屋を破り、奴隷になっていた農民たちを開放農民を率いるのはギドゥク「決して忘れません。 どうか1...
大君 第10話(2) 謀反の準備これまでジャヒョンとウンソン大君の結婚に反対していたナギョムが大王大妃に頼んで婚儀の日程を決めて来たので、ジャヒョンは疑います。(クッタンも同じく疑いの眼)しかも、ジャヒョンが贈ったノリゲ(胸の留め紐の下の飾り)までをあえて付けて来ました。「どういう気なの?」「なぜそんなことを言うの? 苦労して日取りまで決めたのに?」「あなたは、私を他の人と結婚させようとしていたのに...
大君 第10話(1) 1452年5月:第6代王・端宗の即位大妃と、まだ幼いものの王子に対する忠誠を誓って欲しいと、フィはチンヤンに切望します。さらに、領地を献上するという、「フリガイ一族に渡した(チンヤンの)手紙を持っている」と。そして、「好きなように生きるのも良いが、 俺がその証拠の手紙を持っていることを忘れるな」憤るチンヤンは帰るフィに矢を向けます。「大監!いけません!」「大監!」「!」「いった...
大君 第9話(4) 信じて待った3年間「どこも怪我はないの?痛むところも…?」「大丈夫だ」「いったいどうしていたの? どこでどんな辛い思いをしたの?」「大切なことは、こうして戻って来たことだ」「約束して欲しいわ。 もう、二度と私を一人にして欲しくない」「んん」「あ~、帰って来たばかりなのに、お兄様のチョナを失くして…」「いいや、俺が帰ってきたから安らかに目を閉じたんだ。 君と同じ様に、チョナも耐えるた...
大君 第9話(3) 私だわ、ジャヒョンよ帰還したフィ「今、帰って来たばかりです、ヒョンニム」「…」「私は死なずに、生きています」正殿の屋根では内侍が王衣をなびかせて、「どうぞお戻りください、チョ~ナ~!」その頃、ジャヒョンはテンギ(#)を切っていました。「…」# 未婚の女性の長い編んだ髪型をテンギモリと言います。テンギは髪の先に付けるリボンのこと。そして、出家しようとするジャヒョンしかし兄に見つかり、「...
大君 第9話(2) 顧命(コミョン)~王の遺言ナギョムはお付きに命じます「ソン家に伝えなさい。 “ジャヒョンの婚儀までは監視します”と」「…」「ジャヒョンは従軍までもいとわない女です。 何をしでかすのかわかりません。 生きようが死のうが構いませんが、 とにかく婚儀までは監視して勝手な動きはさせないように」こちらは宮殿に帰る準備(ギドゥクは、イ・ガンに情報を伝えに来た女官から、チマチョゴリを奪ったようで...
『大君-愛を描く(대군 – 사랑을 그리다)』<3年後 現在:1452年>(第1話のシーン+αに戻ります)大君 第9話(1) 石より硬いジャヒョンの意志ソン家「むしろ死ねと言って下さい。 他の男性とは結婚する気になれません」「じゃあ、死になさい。 そしてマンブソク(#)になればいいわ」# 夫の帰りを祈りながら、石になってしまったという民話「年をとってしまうと、せいぜい後妻に入ることしかできない。 分かってい...
大君 第8話(4) ポゴシプタ~「あの人に会いたいわ」防寒服を見て嗚咽するジャヒョンフィも牢屋の中でジャヒョンのテンギを見つめて、涙していました。強制労働では、仲間を助けようとしてムチ打たれるフィ「もうこれ以上は耐えられません。 ここを脱出して下さい」(グァン)「そんなことは言うな。俺たちは一緒だ」「チンヤン大君がすでに取引をしたのです」「どういうことですか?」(ギドゥク)「チンヤン大君を王位に就け...
大君 第8話(3) ジェラシーと復讐妓房「なぜ黙って放っておくのですか? 大君媽媽に告げるべきです」「大君に話したとしても、何が変わると言うの?」「自分の女が棒で殴られても、何もしないというのですか? それでも男でしょうか?」「その男の女房が殴ったのよ。 自分の妻を妓房に売り飛ばすとでも思っているの? 捕盗庁(警察)に訴えたとしても、 王族の者と妓生との関係を扱ってくれる訳はないわ」「…」「大君が自...
大君 第8話(2) 情報操作~嘘の情報チョ・ヨギョン「なぜここに呼ばれたのか分かりません」「私は妓生とは仲良しにはなれないが、 大君がお世話になっているから無視はできません。 お礼にこれを差し上げます」「…」「大君の食事や仲間たちのお世話もお願いします」金品は受け取らないヨギョン「私のことは無視して下さい」「銀貨です。受け取って下さい」「私のご主人は大君なのです。 奥さまではありませんので、お気遣い...
大君 第8話(1) 密約~領土の割譲フィが交渉中にもかかわらず、ヤンアンの軍が女真の村に侵入するので、「我々が裏切ったと思われています!」3人とも逃げ出しますギドゥクに足を掛けて転ばしますが、救うのはルシゲルシゲは女真族が着る服の保管小屋に案内。「急いで!」「防寒着を忘れた」「ジャヒョンお嬢様から贈られた服ですね?」「しかし、取りに戻る時間はありません」フィが飛び出しますが、すぐに女真族に見つかりま...
大君 第7話(4) 女真・フリガイ族長の娘「ナウリがご一緒だと、通訳をしていただけるので安心です」(ギドゥク)「女真の言葉が分かるのですか?」「ええ、アボジと一緒に住んでいた経験もあります。 まだ言葉を忘れてはいません」「何と…、千の騎馬よりも心強い」裏工作をするヤンアン君「本当の主導者である私との会談の準備をしろ。 ウンソンではない」チンヤン大君の私邸「それぞれに武器が必要だ」「ええ、武器をかすめ...
大君 第7話(3) 男の生き方~男の生き方に惚れた女は一途ですナギョムが持ってきた湯薬「それは捨てなさい」「媽媽…」「先の王妃も側室も亡くなった時のことを知っているでしょう? 宮殿の外からの薬は危険です。 チンヤンの背後にはヤンアンがいます。 すべての疑問を排除するように気をつけて下さい」「チンアンの義理の兄の、 警護官のユン・ジャジュンは湯水のように国費を浪費しています。 王室入りしたものの、あの...
大君 第7話(2) 外泊随行して来たジャヒョンを見つけて、ほとんど言葉にならないフィの驚きでした。「どうしたら良いのか…?」「これを届けることができたので、もう大丈夫です。 帰ります」「冬が近いと陽が沈むのも早くなる」「徹夜で歩くわ」「このまま帰せるとでも思うか?」「今夜は天幕の中で寝て、 明日の朝早く、お付きと共に帰す」「…」「天幕を空にしておけば良かったが…」「男の格好をしているから、外で寝るわ」...
大君 第7話(1) 未完成だった防寒着軍を支援する者たちの中にはジャヒョンも加わっていました。「どこの家の者なのか?」「…」「俺はヤンアン君の家の出身だ」「私はソン領事の家の者だ」「領事の家にはたくさんの者たちが仕えているのに、 なぜお前のような若者が厳しいところに出征するのか?」朝からジャヒョンはいませんでした。「いったい、あの娘はどこに…? 一人で見送りの挨拶に行ったのかしら…?」書置き…オモニム兄...
大君 第6話(4) 北の戦地へフィとジャヒョン「いったいどうしたのか?」「媽媽は、また私を騙しました」「?」「戦争に出ると聞きました。 女真族という蛮族は、 農耕も狩猟もしない略奪者たちだと聞いています」「ナムジャ…」「首を刎ねて、頭の皮もはぎ取るそうですね? 聞くことは怖いことばかりです」「いったい誰なのか?そんな恐怖に陥れたのは?」「きっと大君だわ。 最初、誰だか知らなかったけど、こうして結婚す...
大君 第6話(3) 王の献身と忍耐~王としての運命ヤンアン君は、「自らの兄弟が戦地に赴くとなれば、 チョナの病気が懸念されます。 左議政のご長男(グァンのlこと)は、 これまでもその父親を助けて戦闘経験を積んでいますから、 私の補佐官にしたいと思います」さらに、「チョナの代行として世子を選ぶならば、 新しい代行は民の前にその資質を示すべきです」と、議論を誘導します。「それならばチンヤン大君が適任では...
大君 第6話(2) 大妃が出した条件~結婚との引き換えに「文官だろうが武官だろうが、良い地位を用意する」と、ヤンアン君とチンアン大君から金銀を貰い驚くナギョムの兄ユン・ジャジョンに与えられたポストは内禁衛(ネグミ:王の警護たち)の副官「何百もの者を集めます」「事が起きる時には、千人でも不足ですよ」ナギョムは宮中に出向くと伝えます。「宮中に何の用事があるのか?」「オマ媽媽から呼ばれました。 ウンソン大...
大君 第6話(1) 大妃の願いはウンソン大君倒れた文宗「チョナ、いったいどうして?! 何しているのか?! 早く御医を呼べ!」「何ですって?!」御医が言うには、事件の知らせを受けて、慢性の持病が再発したとのこと。「この冬も容態は良くなってはいませんでしたから…」「いつになったら意識を回復するのですか?」「気付けの湯薬を準備します」「国境では事件が起きています。 すぐにでも回復して貰わねばなりません。 ...
大君 第5話(4) 「俺は誓う。君だけを愛する」「三国史記」をヒントに、喝采を受けた演出でした。「きちんと演技を見たのかな? 何も言って来ないのか?」「確かに感動していましたが、 なぜ連絡しないのでしょうか?」「あ~、しかし、もう帰らないとな…。 今日許して貰えないと、次の手がない」婦人会「お二人はどこから来たのですか? 来週は姑の誕生日なので、 もう一度あの話を聞かせて貰えないでしょうか?」「私の...
大君 第5話(3) 旅芸人~道は書から開ける「王室にはお祝い事が続きますね。 お世継ぎも生まれ、王室には新しい女性も入った。 この上ない喜びです」「弟からもまた孫が生まれるでしょう。 オマ媽媽こそお元気でお暮し下さい」「チュサンには忠誠、中宮には慈しみを捧げなさい。 それがお二人の役目です」「たびたび顔を出して下さいね。 義理の妹が出来て幸せです」「赤ちゃんはお元気ですか?」「ええ、毎日毎日成長して...
大君 第5話(2) 友達の結婚式~届かぬ思い…月は満月で輝いている花壇は花で一杯花の影が月影と一緒になっている美しい人達が共に座っているこの世で私の最高の人ではないだろうか…「…」「!」ジャヒョンにはたくさんの手紙が届きます。「…」中宮殿には鯉のスープ「赤ん坊はチョナによく似て、可愛いですね」「大妃媽媽も、 チョナが赤ん坊の時によく似ていると仰せです」「ははは、誰に似てようと一向に構わん。 もう既に王子...
大君 第5話(1)彼女には触れるな~俺の女には決して触れるな!漢江(ハンガン)に飛び込んだジャヒョンすぐにフィも飛び込みます。「…」「…」「大丈夫か?息は出来るか?」「んん…」「泳げもしないのに、どうして飛び込んだのか?」「だって、降りて来いって言ったからだわ」「船を変えようという意味だ。 飛び込めとは言っていない」「…」「溺れて死んだらどうするんだ?!」「信じていたわ」「…」「救ってくれると信じていた...
# ドラマ『ファンジニ』をご覧になった方にはお解りのことと思います。着ているチマチョゴリは鮮やかな絹地ですよね。まず、キーセン(妓生)と娼婦は、まったく違うということを念頭に置いて、以下をお読みください。当時のキーセン・妓楼は、(私見ですけど)京都の茶屋と類似していると思います。『逆賊』で張緑水(チャン・ノクス)を演じたイ・ハニのステージを先にご覧下さい。(Amazing Grace)https://www.youtube.com/wat...
大君 第4話(4) 欲張りな男「フィが女連れだったのか?」「男の格好をしていましたが、確かに女でした。 男装して身分を隠した女と一緒にお忍びだったのです」「ところでソン・オクは何と…?」「王室の親類が政治に口を出すことは好まないとのことでした」「では…?」「何かの名分を与えないといけない」「…」「弱い王では強い官僚を作ることはできない。 強い王が安定した政治をもたらし、官僚の知恵を育む。 高麗の王のよ...
大君 第4話(3) 妓房にてチョ・ヨギョン「何の用事なのか?」「今日はお仕えしようと思います」「言葉に気をつけてくれ。 今日は用があってお忍びなのだ」「面白いですね。 大君…、若旦那にこのような趣味があるとは知りませんでした」「私には妓房に行く趣味はないから、断る」「絵を見たいです。 中国からある高官が絵を持って来ましたから、 ウンソン大君のお返しの烙印が欲しいのです」「…?」「北京の町の不通の絵師...
大君 第4話(2) 絵の友達?ユン・ナギョム「あの娘がジャジュンの妹なのか?」「そうです」「可愛いもんだ、ふふふ~」「ここに来たことをなぜ知っているのか?」「兄がヤンアン大君の屋敷に出入りしているからです。 今日はご一緒だと聞きました」「では、そなたのために監視する者がいるということだな」「お話があったので来ました」「?」「婚約を破棄して下さい」「婚約者が無礼だからなのか?」「大君が私のことを信用し...
大君 第4話(1) 心をこめて~届いた贈り物チンヤン大君が接近するところを見かけたフィでした。「どうしたのか?」「…」「…」「宮中で何かが起きているので、お帰りを…」「…」「…」部屋に戻って…。「お友達はお帰りですか?」「…」「アガシ、どうしたのですか? 外で何かあったのですか?」「いいや…」「?」「あ~」# ジャヒョンは、イ・ガンに腕を掴まれていたところをフィに見られたことで困った様子。世継ぎのこと「伯父が...
ドラマを紹介する一方で、史実をパラレルに別路線で記述したいと思います。『大君』:母(大妃)と息子(王)と孫(世子)~壮大なファンタジー高麗武士として北方の防衛で活躍した李成桂(イ・ソンゲ:初代太祖)将軍が朝鮮王朝を築いたのが1392年のこと。(国号が“朝鮮”となったのは翌年)その後は次男に第2代王(定宗)を譲り、さらに3男の第3代王(太宗)へと王位は禅譲されるのですが、いずれも長男ではありませんでし...
大君 第3話(4) 正気ではない人~イ・ガンソルファとナギョム「遅れたようだわね」「祝宴だから陽が沈んだ後の方が良いのでは?」「しかも、ジャヒョンに会うためだからね」「オモ、私じゃないの?」「え?!」「実は…、今夜に集まる男たちが私のお目当てだわ」(ソルファ)妓女ヨギョンの舞い「お酒を一杯頂けませんか?」「…」「お兄様がとても大切にしておられるようです。 今夜は、私がお友をするようにとのことでした」「...
大君 第3話(3) 宴席の前に~ティータイム刺繍のハンカチを見つめるフィ「…」競技の際の控室でフィに出会った時の話をしているジャヒョン「ただ上半身が裸だったというだけだわ」「わぁ~、もうそれで結婚は出来なくなります」「何言っているのよ。 間違って迷い込んだだけだわ」「どうして叫ぶとかしなかったのですか?!」「だって、驚いていて、何も考えられなかったわ」「どうでした?」「何が?」「若旦那は美男子でした...
大君 第3話(2) 大君の役目~次男と三男の差異クッタンはジャヒョンと衣服を取り換えて、両班の娘の気分。「そこじゃないわよ。 んん…、ここだわ」安氏(ジャヒョンの母)たちが帰って来ます「何しているのよ?!」「あんたは流刑にするわよ!」「どうか一度だけ許して下さい」「もう何度も許しているわ!」「私がクッタンに頼んだことなのです、オモニ」「この娘を追い出すわ!」「オモニ!」「奥様…」「だって、娘を追い出す...
大君 第3話(1) 刺繍のハンカチ控室に戻ったフィは絵の入った筒を見つけました。そして、戸張を切り裂くと…。「あの日は両班の娘で、今日は召使の姿に変身だな…。 いったい誰なのか?」「あなたに何の関係があるの? 出るから、そこをどいてよ」「侵入者は君だ。俺じゃない」「迷ってしまって、間違ってこの部屋に入っただけだわ」「どこの宮殿からきた密者なのか? 俺の馬を傷つけたのも君なのか?」「何のことなの?」「ま...
大君 第2話(4) ポロの試合の時の事馬球のウォーミングアップの際に、フィが思っていたよりも上手なので、「別の作戦を考えないといけないな」と、馬に仕掛けを指示したガンでした。馬小屋に忍び込むガンの配下「…」そして、ジャヒョンが期待した馬球(ポロ)試合しかし、「ジャヒョンは家にいなさい」(母親)「未婚の女性が行くところではない」(父親)「何を言うのですか? 新しい国では許されなくとも、オモニの時代には...
大君 第2話(3) アヤメと馬~絵師たちジャヒョンが自分の部屋に帰ると、そこでは母親が友達を招いておやつを食べて“おしゃべりの婦人会”を開いていました(実は賭け事も…)。「私の部屋で何をしているのですか?」「!」「何をしているかって…、おしゃべりだわ」「母屋があるでしょうに、なぜ私の部屋なのですか?」「なぜって…、 男たちがいないところに集まっているのよ」「は~」「みんな座りなさい。まだ話は終わっていな...
大君 第2話(2) お世継ぎ~弟か生まれてくる子か?チョン・ソルファとユン・ナギョム「ナギョンはわけもなく、ちょっと待てば次男のお嫁さんではなくて、 中宮殿に入れるわ。 王妃になったらお姉さんを上回れるわ。 王妃選びもすぐに始まるわ」「選ばれる道もあるではないですか?」「王宮は退屈だわ」「国の母になるのに?」「噂では世子は病弱だわ。 誰もが本当に王子なのかと心配しているわ」「哀れみでも欲しいのですか...
大君 第2話(1) 出会いのころイ・フィ池で亡くなったヨンヒの供養に大きな菊の花を流ししていると…、「ヨンヒや…」白い菊の花を矢で射る兄:イ・ガン「いつかこんなこともすると思っていました」「弟は何をそんなに深刻に受け止めるのか? 誰かが近寄ったことも分からずに…」「は~」「池に浮かんだ女の花と遊んでいるのか?」「…」「どうしたのか? 誰かが見えるのか?」「弓は控えて下さい。 作った人が辛くなります」「一...
『大君』 世宗の子供たち~王朝実録 第7代王ドラマ『大君(テグン)』で、チュ・サンウクが演じる第7代王・世祖(セジョ)は1417年生まれ。38歳で即位し、在位は13年間でした。少し遡ります。<朝鮮王朝>初期の王は正室・側室からたくさんの子孫を作りました。“ハングルの創製者(『根の深い木』など)”の第4代王・世宗(セジョン)にも、正室から8男2女、その他にも側室から12人の子供がいました(合計22人:...
大君 第1話(4) キングメーカー~太宗の長男(伯父)ギドゥクは見ていました。「!」ガンに突き飛ばされて、池に落ちたヨンヒ「!」「媽媽、助けて下さい!」「お前は嫌いなんだろう?!」「助けて下さい、媽媽!」「死ね!」「助けて下さい!」「ヒョン!ヨンヒは?! ヨンヒを見たか?!」「!」「人を呼んで来てくれ!」「なぜヨンヒは落ちたのですか?! ヒョンは見ていたのでしょう?! 助けるべきでしょう!」「…」「...
大君 第1話(3) 少年時代<ふたりの少年時代>イ・ガンとイ・フィの兄弟は別々に育てられていました。フィの兄への気持ちが詩となっています。「できたぞ」…一つの月が二つの場所を照らす遠く離れていても二人は月影を頼りに歩む月は毎夜、毎夜 二人を照らす紙の上に飛んで来たコオロギ。侍従のキ゚ドゥクは潰そうとしますが、フィは東屋の上から逃がしてあげます。<二人の性格>兄のイ・ガン「後で後でと、いつになったらな...
チン・セヨンもユン・シユンも、KJSでは初めてです。首陽(スヤン)大君(世宗の次男)をモデルにした、イ・ガン役のチュ・サンウク(右)は『善徳女王』、『ジャイアント』以来です。大君 第1話(2) リターン~生還した大君ルシゲは宮中に入って、…とにかく真っ直ぐに進む…。「テビ…、媽~媽、マ~マ…」ジャヒョンは荷づくりをしています。(アヤメ)王を毎晩見舞う大妃「媽媽、お身体に良くありません。 今夜は戻ってお休...
새해 복 많이 받으세요(セ―ボン マー二 パドゥセヨ:新年のご多幸をお祈り申し上げます)六龍が飛んで世界が平和になりますように。ウクライナに愛を💙💛新年から紹介する『大君』「大君」は王の正室の男の子の意味です。『大君-愛を描く(대군 – 사랑을 그리다)』中央はソン・ジャヒョンを演じるチン・セヨン・(左)イ・ガン:第4代王・世宗の次男(後の第7代王・世祖がモデル)・(右)イ・フィ:同上3男の安平(アンピョ...
새해 복 많이 받으세요(セ―ボン マー二 パドゥセヨ:新年のご多幸をお祈り申し上げます)『大君』を前にして~世襲制と派閥政治昨年から『ミスターサンシャイン』(第26代王・高宗の時代)を皮切りにして、朝鮮王朝の時代を遡ってみました。そして、『六龍が飛ぶ』で初代・太祖(李成桂)と第2代王・定宗(太祖の次男)、第3代王・太宗(同5男)を振り返りました。さらには、太宗の3男の第4代王・世宗の時代の『根の深い...
訓民正音の創制 Ⅳ(『根の深い木』第20話より)훈민정음(フン훈:instruct)(ミン민:peple)(チョン정:proper)(ウム음:sound)# まずは基本子音の歌https://www.youtube.com/watch?v=_HVpFa6-kmI訓民正音(フンミンジョンウム)の創制⑤~公布前後の道のり(★)反対賛成世宗が世子に職務の多くを任せて、本格的にハングル創成に取り掛かったのは1436年からとされます。世宗が自ら語ったの趣旨は、「庶民たちが各自の意...
(ソイが残した“解例書”)ハングル創成の秘話(24-2)エピローグ『根の深い木』最終話よりムヒュルから山砦急襲の報告「ソイはどうしたのか?」「チョナ、見失いましたがチェユンが追跡しています」「…」ソイがいないまま、景福宮(キョンボックン)の光化門広場では創成文字の公布式が始まります。チョン・インジ大提学からの会式の号令広場にカルペイが侵入。ヨンドゥが、「カルペイ…」「…」危険を察知したムヒュルがジャンプ!...
ハングル創成(24-1)民へのメッセージ『根の深い木』最終話よりテソン山ウサギ岩「殺せ!」ソイの危機に飛び込んできたチェユン刀をチョン・ギジュンの首に…。そして、ソイには、「川の渡しには内禁衛が待っている。急げ!」「オラボニは…」「早くいけ!」チェユンとユン・ピョンが刃を交えます。最初にチョン・ギジュンがチェユンの刀で痛手を受けます。その間に危機を脱したソイは走ります。しかし、「矢を放て!」のチョン・ギ...
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新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...
百済から来た王子~および聖徳太子のころ高句麗の王族・若光とその子孫が関東に根を下ろしたように、百済の王族・豪族の一部も日本に渡り、関西(大阪)に根を下ろしました。遡って、新羅と唐の連合軍により高句麗が滅びた話は前回でした(668年のこと)。それよりも少し前の660年に、同連合軍により百済が先に滅びています。しかし、残党によるゲリラ戦は各地で行われていました。1.百済のラストプリンス百済最後の王は義...
(高来神社:2017.11.02)高句麗の王族・若光 (1)1.そのミッション「日本書紀」によると、日本には552年に百済から仏教が伝来。また、聖徳太子が大切にもてなし、師匠として尊敬した慧慈(えじ)は高句麗から派遣(595年)された僧でした。もう一人特筆すべき高句麗からの人が、666年に渡来した「若光」で、彼は高句麗の王族の一人。当時の高句麗は新羅と唐の連合軍との厳しい戦闘状態にありました。日本からの援軍...
高句麗大帝国と『太王四神記』~生きて帰る伝説の王子『朱蒙(チュモン)』は40歳で王位をユリ王に譲り、亡くなります。そして、ユリ王の息子ムヒュルが高句麗の第3代・大武神王(ムヒュル)で、これは同じ作家と主演の『風の国』で描かれます。さらに、ムヒュルの子・ホドンの秘話は『自鳴鼓(チャミョンゴ)』です。高句麗の創世記が楽しめました。そして時は流れ、高句麗第19代・広開土大王の物語は、『太王四神記』へと引...
韓国ドラマ『太王四神記(テワンサシンギ)』と風水(プンス)(高句麗第19代王・広開土大王=タムドク:役はぺ・ヨンジュン)時代背景は次の版図のように韓半島(ハンバンド)には高句麗、百済、新羅の3国+αで、半島では戦が数々繰り広げられていました。そんな中で高句麗の第19代・広開土太王が国を拡大していく物語。なお、『太王四神記』以外にもドラマ『広開土太王』があります。1.風水と『太王四神記』中国神話において...
高朱蒙(コ・ジュモン)伝説と『朱蒙(チュモン)』# 先月、ふと立ち寄った鉄板焼きのお店のテレビ(フジテレビ系列の番組)では『朱蒙』が再放送されていました。レジェンドドラマなのですね。懐かしくなりました。物語のベースとなったのが、「高朱蒙伝説」韓国の『統一日報』2012年5月16日(日本語版)「韓国史を彩る王たちの物語(10)」にその伝説が掲載されました。「コンギョクコラ~!(攻撃だ~!)」1.高朱蒙...
おはようございます。昨日までの『大君』への拍手とランキングクリックありがとうございました。今日は感想を交えて以下の記事にしました。儒教精神なのか?~不条理な朱子学およそ200年後になって、第19代王・粛宗(スクチョン)が廃位された魯山君(ノサングン)の復位を認め、第6代王・端宗に追尊しました。他方、この追尊により、第7代王・世祖の蜂起が“背徳のクーデター”であったことを認めることにもなったのではない...
大君 最終話(4) たくさん愛します引退を決めたソン・オクとフィの二人でしたソン屋敷では庭を開放して、祝宴が開かれています。クッタンとドゥクシク「裏切者!」「なぜ私が裏切者なのですか?」「俺がチンヤン大君が与えてくれた地位を辞退して、 科挙試験を目指した時から、待つべきだった」「若旦那は両班で、私は下女です。 なぜ待たないといけないのですか?」「そうすべきだった。 ジャヒョンは恋人が死んでも待ってい...
大君 第20話(3) 国破れて山河ありチンヤンはウルウォンに既に頼んでいました。「最期はお前だけだな。 信頼する者はお前しかいなかった。 ウンソンには私を切ることはできないから、その時は頼む」「チョナ…」チンヤン大君の死「もう全てを手放して、こんなに自由の身だ。 こんなにも安らかだ…」「カンや!」「ヒョンニム!」「カンや…!」「次の世ではたくさんの愛をお受け下さい…」フィとジャヒョン「宮中には遺体を安置...
大君 第20話(2) 背教者イ・ガン監禁されたチンヤン大君なのですが、ウンソン大君を呼びます。「正殿で待っているからと、ウンソンを呼んでくれ」「…」「私の要求なら断らないはずだ。そんな奴だ」宮中を去るナギョム「チョナをこのまま置いて行って良いのか…?」「チョナは気持ちを変えない人です」ジョングクからの報告「媽媽! 兵曹長を確保しましたが、中殿媽媽は逃亡しました」そこにウルウォンが来て、膝まづきます。刀...
大君 第20話(1) 雲の墓標「ルシゲ!」「ルシゲ!」「ギドゥク!御医を呼べ!」「…」「出血多量です」(以下の動画です↓)https://www.youtube.com/watch?v=f-P8utJ3J5U「ルシゲは野獣のように強いんです! 人じゃないんです! 救って下さい!」「気が付いたか?」「大丈夫か?」「怪我しないようにと言ったじゃないの…」「…」「…」「しゃべらないで良い。力を使うな」フィの手を取って、文字を書きます「…美しいフィ…。 媽...
大君 第19話(4) 重い刀~正義の刀と不正義の刀宮中に入って来たウンソンチンヤンは、「諦めろ! 私には勝てない!」「…」しかし、「いいや、兄貴のお陰で強くなった。 全てを明け渡せ!」「王座なのか? 女なのか? お前には渡さない」「全てを渡せ!」「お前には私を切ることはできない!」「!」(# まずは動画をご覧ください)https://www.youtube.com/watch?v=HnZdzMT6tzw傷を負うフィ「!」しかし、フィの方が武術で...
大君 第19話(3)死を恐れぬ人達王宮への門オ・ウルウォン先に戻り宮廷への門を閉じますしかし、衛兵の隊長は、「まだ反乱者たちが引き連れられて来ますから、 門は開けて下さい」他方、チョン尚宮が状況を説明大王大妃が動き出す一方、フィとジョングクが戻って来ます「最初の作戦を忘れて、次に移る」「まずチョナを別の場所に移して、被害を少なくする」「王族の血を流したくないというお気持ちは分かりますが、 道を開く...
大君 第19話(2) 売国奴寝殿「なぜ王陵に行かなかったのですか?」「策略が張り巡らされているとの情報があったからだ」明国からの使節団に「手ぶらでは会えないから、スンピョン君が来るところを待っているのだ」、と。「大王大妃は信用できないからだ」世子のために以前東宮殿を守っていた衛兵の隊長が気付きます。「チュサンは外出していない」「では?」「作戦の第一弾が失敗したということだ。 次の作戦に移るしかない」...
大君 第19話(1) 影武者~罠この作戦の目的は、宮中をチンヤン大君が離れた際に、スンピョン君を宮中に迎え入れて、大王大妃がスンピョン君の復位を宣言することです。フィは無血での開城を狙っています。出撃したのはフィ、ルシゲと“隊長”が率いる農民たち。まずはチンヤン大君の駕篭とウルウォンを引き離すことでした。宮中(大王大妃殿)大王大妃と大妃がスンピョン君が来るのを待っています。「本当に来るのですか?」「え...
大君 第18話(4) 出撃(出撃とはいえ、決して戦闘を予定した作戦ではありません)ジャヒョンはヨジョンの妓房に行くために妓生に変身フィと会うためです。「…」チンヤンはドゥクシクを呼びます。まだ成均館の学徒で、科挙試験にはパスしていないものの、文官として、側近にするつもりのチンヤンは、「妹も守ることができる」と。# ドゥクシクは受けません。チンヤンはウルウォンに、「父親は明国への使者を果たし、娘は王妃の...
大君 第18話(3) 近づく反正(クーデター) ~スンピョン君の復位ソン・オクとト・ジョングク「お疲れ様でした」「明国では、チョナへの冊封を遅らせるために、 あえて世子が生きていることを伝えた。 それで良かったのか?」「会って貰いたい人がいます」ウンソンと共にスンピョン君が隠れているチョ・ヨギョンの妓房には、女真族の捕虜となっていた農民たちが集まります。チンヤン大君とウルウォン「もしもウンソンが生き...
『華政』第47話(下)最後の王命清国の皇帝カン・ジュソンから大量の銀貨が届けられます。「つまり、兵を動かしてくれと言うのか?」チョンミョンとポンリムは、おそらくカン・ジュソンの最後の手段は“清国に頼るしかない”でしょうと。チョンミョンだけでなくソヒョン前世子もポンリムも含めて清のヨンゴルテ(龍骨大)将軍とのパイプがあるので、連絡を取る算段。仁祖は先が長くないことを知り、イ・シベクを呼びます「チョナ、...
華政 第47話(上) さらなる陰謀“二匹の猛獣がいるのに我々には1本の矢しか残っていない”という状況で、カン・ジュソンとキム・ジャジョムの二人を共に陥れる作戦が成功しました。しかし…。キム・ジャジョムを前に、ジュウォンとチョンミョン「これに何が書いてあったのか分かるでしょう?!」「…」「“大君と王を退位させて、崇善君を即位させる”と書いてありますよ」「何を…」「謀反を起そうとしていたのは公主媽媽ではなくて...
「華政」第46話(下)龍虎の格闘仁祖の病状が悪化しているとのことがチョンミョンにも伝わってきます。仁祖は内官に「いったいどれくらい余命が残っているのか?」と寿命を問います。この情報はソヨンにも伝わり、「計画を早めないといけない!」キム・ジャジョムはカン・ジュソンに会います。イヌとチョンミョン「ごめんなさい、ナウリ」「いいえ、媽媽からは“ミアナムニダ”の言葉は要りません。 後悔はしていません」「ナウリ...
華政 第46話(上) 希望の新星清国の皇帝(第2代・ホンタイジ)の前で土下座をされれるいという、歴史に残る屈辱の国王。仁祖(第16代)にとっては、清国の文化を吸収した昭顕(ソヒョン)世子よりも次男の鳳林(ポンリム)大君を可愛いと思ったに違いありません。ただし、傍には側室・昭容(スヨン:正三品)との長男・崇善君がいて、王位継承を誰にするか…?ソヒョン世子の毒殺を医官に命じたのは昭容。このことが明らかに...
『華政』第45話(下)晩年の仁祖体調が悪くて寝込んでいるとの仁祖キム・ジャジョムは内官に面会謝絶を命じます。その仁祖は世子ソヒョンの死後は気力を無くしています。# 内官・尚膳(サンソン)は王の私的面での世話係。ジュウォンはポンリムが過去にカン・ジュソンと手を組んだことが気掛かりで、世継ぎとなることには賛成しません。「権力とは使い方次第でどうにでも悪くなるからです。 媽媽! 大君には王になる資質がある...
# 1645年の春を前にしてのマラリア?スヒョン世子が風邪をひいたのだとは思いますが、留めを差した歴史上の容疑者は昭容(スヨン)のお抱えの医官イ・ヒョンイク(李馨益)であることは間違いなさそうです。「華政」第45話(上)悲しみの漢陽スヒョン世子は亡くなります「まさか…」東宮では…。「どうか目を開けてください!」(ジュウォン)「チョハ…」(チョンミョン)そしてヌンヤンと内官も悲しみに…。しかし、チョンミョ...
呪詛を使った濡れ衣事件はしばしばドラマ(史劇)に出て来ます。ここでは、ヨジョンが日々チョンミョンを狙っています。ただし、歴史における貴人(クィイン)・趙氏(ヨジョン)が悪女の本領を発揮するのは、世子(スヒョン)とそのピングンに子供(仁祖の初孫)が生まれてからです。目的は、仁祖との間に生まれた長男・崇善君(スンソングン)を世継ぎにするためです。1645年:世子が清国から帰ってから。1646年:ピング...
「華政」第44話(下)世子の死~王室への遺志ヌンヤンと昭容「食事を下げろ! 食べたくないと言っているではないか!」# 右上は“アワビ”でしょうか?「どうか健康を考えて下さい。 崇善君もそう言いなさい」「アバママ、どうかご健康を。 アバママが夕食を食べないと自分も眠れません」「お前も私のことを気にしてくれるのか…。 それなのに、あの世子はいったい…?」「チョナ、それは世子だけのことではありません。 裏には...
ソヒョン世子が帰国したのは1645年の2月。ドラマでの画像とは違って韓半島は寒かったと思います。約8年間の清国・瀋陽での人質生活の間、ソヒョンと妻のピングン・姜氏は待遇にも恵まれて国際派として見聞を広げたのですが、その間の仁祖・朝鮮王朝の改革は逆戻り。キム・ジャジョムが漢陽に戻るとともに副総理となり、ヨジョンは正三品の昭容(ソヨン)に昇格。また、この昭容・趙氏は長女・長男を出産し、その長男(王子)...
外交使節が宿泊する「慕華館」に世子は出向きチョンミョンとの密会のアレンジ。チョンミョンは、「清国には産出が少ない銀です。 年貢(朝貢)として清国には“銀”で収めていますが、これが闇市場での貨幣代わりに使われています」「その通りです」「ただし、品質が劣る銀が流通しています。 これでカン・ジュソンの商団は巨額の利益を得ています」「これまでどうして管理が行き届かなかったのでしょうか…?」「それは賄賂が横行...
1637年から1645年まで8年間の清国・瀋陽での人質生活から帰国したソヒョン世子夫婦とポンリム大君。人質生活とはいえ清国は丁重にもてなしたらしく、二人の兄弟は大いに見聞を広めたとのことで、以外にも世子夫婦もこの8年間を楽しんだとのことです。# この間にヨジョンは側室の正三品である昭容(ソヨン:소용)に昇格しています。今後はソヨンと称することとします。ちなみに、側室の序列は以下です。正一品…嬪(ピン...
2017年(制作・公開)映画『南漢山城』~天命の城(邦題)1636年12月、兵力12万人で「清」が韓半島を征圧しました。同じく征圧された豊臣秀吉軍による「壬辰倭乱(イムジンウェラン)」(1592年)から半世紀も経たなかった時です。壬辰の乱の際には「明」の力を借りて豊臣秀吉軍を撃退したものの、大陸は明から清へと北方民族(元は女真族)の政権にとって替わられていました。この間の第14代王・宣祖から第15...
『華政』第42話(下)王朝最大の屈辱~三田渡(サムチョンド)の屈辱ジュウォンからの連絡がチョンミョンに入ります「近衛兵たちが江華城に到達するはずだとの連絡です。 最後の希望です、大君」イヌが近衛兵を率いて向かってきます。しかし、大君は、「世子が人質になっているのです」火器都監の仲間も江華城に到着し、チョンミョンとポンリム達は全面攻撃の準備を進めます。少しでも清国との交渉を有利に進める考えのようです...
「華政」第42話(上) 篭城~投降# 史実では篭城は2ヶ月弱です。丙子胡乱(ピョンジャホラン)では珍しくとも思える仁祖の戦闘・出撃姿勢?でしたが、イヌからの報告では、天然の要塞であった開城と江華島が制圧されそうだと…。結局は南漢山城(ナムハンサンソン)で篭城作戦をとらざるをえなくなります。他方では、チョンミョンたち王族が避難しようしていた江華島への船着場は、キム・リュの長男のキム・ギョンジンが先に船を...
「華政」第41話(下) 防衛戦キム・サンホンに対してミョンギルは江華島ではなく、開城で防衛することを進言します。他方ではカン・ジュソンとキム・リュがヌンヤングンと会って、軍資金は拠出するものの最後にもう一度「清国とは戦争を避ける友好的な対話を試みてみます」と。ジュウォンは清国への密使の件を世子に伝えますが、同時にポンリムとカン・ジュソンが動いている事を伝えざるを得ません。こうした大君の動きにピング...
「華政」第41話(上)仁祖の短気力を背景にしているとはいえ外交に来た後金のヨンゴルテ将軍だったのですが、ヌンヤングンが“盟約”の杯の中の血を捨てました。「盟約? そんなものはない!」「チョナ!」「誰を信じるというのか?!」「アバママ、いったい…?!」「帰ってカーンに伝えろ。 朝鮮は明との関係を傷つけることはしない!」「!」「朝鮮の王は野蛮な国には朝貢しない!」ピングンとチョンミョン「チョナの世子へ...
「華政」第40話(下) ヨンゴルテ(龍骨大)将軍ピングンがやって来て、「いけないことかもしれませんが、どうか聞いて助けてください」「…?」「今日、チョ淑媛が公主媽媽が世子の裏にいるのではないかと、“どうか調べて欲しい”と言ってきました。 これはすぐにでもチョナの耳に入ることになります。 どうか世子を救ってください。 世子チョハはまさに断崖に立っています」「…」公主は東宮に手紙を届けるようチョン尚宮に言...
華政 第40話(上) 清国からの使者明との全ての関係を断ち切るよう、また朝鮮軍は清国軍配下にするという清国からの公文書に怒る仁祖「野蛮人どもめ!」清国は正式な使節を派遣するという皇帝からのものでした。使者への挨拶には出向かないという仁祖「しかし、使節団が帰ってしまうと宣戦布告するようなものです、チョナ!」既に首都に入り、宮中の近くまで来ている使節団が引き返さないよう、「自分が出向く!」「しかし、ア...
華政 第39話(下) 戦争捕虜チョンミョンは不動産などの財産を売却し始めましたまた、世子はピングンに「出かけてくる」「他には方法がないのですか? あなたの妻ですから、何をお考えなのか解ります。 チョンミョン公主との行動が怖いのです」「ああ、私もアバママの意向に背くことが怖い。 しかし、罪もない人々の為なのだ。 異国の地で亡くなるのを見過ごすわけにはいかないのだ」「…」ホン・ヨンに報告するイ・ヨンプ(...
「華政」第39話(上) 10年後ジュウォンとの結婚、さらにはヌンヤングンとの内政・外交路線の違いから、宮中を離れたチョンミョン。第39話は“およそ10年後”の国境地帯から始まります。内乱・内戦が1624年だったので、1634年以降の国境での事件です。ドラマ・第39話はその後の1635年~36年へと進みます。後金の初代皇帝・ヌルハチの後、第2代皇帝・ホンタイジが“新しく国号を清”とし、半島への侵入は16...