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  • 奇跡

    「奇跡でも起こらぬ限りは・・・」 「普通は。そういうことは・・・」 母親とは厄介なものだ。俺は特にそう思って生きて来た。 今日ママンが死んだ・・・か 最終電車に程近い時間の中央線の列車に乗って地元の駅に着いたあと、俺は駅前の居酒屋に入りで一人で酒を飲...

  • 男 女 人間

    ・セカイ系=去勢された男=少女漫画 ・「ブラッド・ダイアモンド」は敢えて定義するならば、「人間の物語」と言っていいのかもしれない。この「人間」とは「Man」であり「Human」である。 ・「Woman」あるいは「Girl」を拒絶するような語り口、これはマディーの...

  • ロールプレイ

     いくつものサークルをイメージする。 家族というサークル。血縁というサークル。近所に住むたくさんの人たちのサークル。職場での上司、部下、同僚というサークル。飲み友達、遊び友達というサークル。いくつもの重なり合っているサークル。 地面から生えて枝を茂らせる樹木...

  • 息吹

    我慢、忍耐、それは別に構わない。俺は気にしない。 孤独、絶望、それだってあっても構わない。全然気にしない。平気だ。希望、理想、悪くない。だけど無くたって結構だ。反省、感謝、もちろんアリだ。ありがとう。だけれども、幸福、祈念、そのために跪け、その時までは我慢しろ、そういうのは御免こ...

  • 交換2

    時に愚かな賭博行為。 あの時、ターミナル駅舎の二階の窓から町を見下ろしながら、「T」を待つ俺に訪れた予感。 交差点の信号が替わる。道路の両側から人が動き始める。 行き交う人の流れを見ていた俺は、ふと、向き合った人々がすれ違う、前と後で何かを交換しているかも知れないと...

  • twitter log (2011-04-28~2012-05-09)

    2012-05-09 06:18:39 mitututu3: ダラダラしないで、ゆっくりやるさ。 2012-05-09 06:18:00 mitututu3: 一日でやってみよう、出来なければ三日で、それでダメなら五日、それでもダメなら一週間、それでもダメなら十日、それ...

  • twitter log (2010-11-03 ~2011-04-20)

    2011-04-20 04:39:28 mitututu3: 資源は枯渇するか http://bit.ly/ibE9JY #blogos 2011-04-20 04:19:44 mitututu3: @HYamaguchi 暴論:デマの「根絶」をめざしてはいけない...

  • さなぎ

    デスクの引き出しの中には、撮影済みのフィルム・カートリッジが入っている。 現像しないままのそのカートリッジを、仕事に倦んで手持ち無沙汰な時に僕はよく手にとって弄んだ。 それは羽化しそこなった「さなぎ」の様だった。 羽化できないまま固まってしまった硬くて黒い塊。 生ある...

  • ツイート(10-05-01~10-11-02)

    2010-11-02 15:47:04 mitututu3: すし詰めの電車で、大声で怒鳴るヒトに出会うことが多いのは…そらみんな苛ついてるからだよな…おっさんなんだよなぁ…そういうのは必ず… 2010-11-02 15:25:31 mitututu3: ...

  • スイッチ

    その日は、朝から曇り空。 何かが起こりそうな予感。 初めてのデートから一週間たった日曜日、俺は、いつに無く早起きして、朝から活動を開始した。 洗濯物を片付け、取り付かれたように部屋の模様替えをし、ソファーカバーを整えた。買っておいたカーテンも付け替えた。 時間が午後3時...

  • 7月

    アイツの新作は知り合った頃、展覧会場で俺を魅了した瑞々しさを蘇らせていた。そして、その事実は、どんな「コトバ」よりも雄弁に、関係の終わりとその結果を俺に物語っていた。 それなのに、本気で不安そうにアイツは俺の「コトバ」を待っている。 俺という人間に対しての”信頼のカケラのよ...

  • 師匠

    「”ミケランジェロ”の伝記みたいなの、最近読んだんだけどさ、なんか、イイんだよねえ。」 「・・・えーと、何が?。」 「すげえ変なヒトだったらしくてさ、人格が壊れてるというか、恋愛下手っつーか、なんというか、そう言うの読んでるとさ、やっぱ、アーティストってのは、そうなんだな...

  • ラブレス

    どこか、名残惜し気な顔をする彼女に促されるまま、駅前にあった古びた喫茶店に入った。 そして、二人は、時代に取り残されたような、その薄暗い純喫茶のソファーに腰を落ち着けた。 半日一緒にいて、”微妙な気疲れ”を感じていた俺は、ぼんやりと彼女の話に耳を傾けていた。 彼女はさっきから...

  • 僕の何が分かると言うんだい?

    「君に、僕の何が分かると言うんだい?。」 「わかんねーよ!。」「分るよー。分る、分る。」「判りました。もう結構です。それでは。」「もう、いい加減、分ってよ。」「解るまで、暫く会わないほうがいい。」「どうせ、分んないんだから、放って置いてください。すいません。」 「やっぱり...

  • ここに2枚の写真がある

    ここに2枚の写真がある。 撮られたタイミングの隔たりが、1、2秒という短い時間だったのだろう。写っている人物は、一枚はカメラの方を見詰め、もう一枚では顔を僅かに、カメラから叛けている。 そこには、すこし前に流行った”ステレオグラム”のように、微妙な視覚情報の差異が焼付けられて...

  • Empathy

    俺は言った。 「だから今、祈るより他にできることはないんだ。」 俺の前で挑むような眼差しを向けていた彼女は、まっすぐ俺を見詰めたまま言った。 「わかった。祈るわ。」 状況の全てを受け入れて包み込むような、決意と慈愛に満ちた言葉だった。 俺達は何か特別、祈りの対象を...

  • 癒し

    好きなミュージシャンの歌や、作家の作品を模倣するような恋をするのは、あのころの僕たちにとって密かな楽しみだった。 だからって、悲哀まで模倣する必要なんてなかったのに、と賢いヒトは言うだろう。 でも、退屈から逃れるためのゲームに興じていた僕たちが、ただ楽しいことだけで満足で...

  • シロとクロ

    遠くで聴こえる街の音以外、なにも聴こえてこない、静かな午後だった。 白い日向(ひなた)を、喪服姿のアイツが一人遅れて、ゆっくりと歩いて来るのが見える。 夏の日差しが、感情を押し殺して伏目がちに歩くアイツの顔に、くっきりとした影を落としている。 アイツの動きに合わせて ...

  • 氷の女

    5分遅れて、アイツはやって来た。 それまで見たことの無い、珍妙な髪型をして。 日本人形のような、と言えば聞こえが良いが、コントで役者が被るカツラのように、年齢に不釣合いな「おかっぱ頭」は、面長で、どちらかと言えば扁平なアイツの顔に少しもマッチしていなかった。 しかし、なんとい...

  • 大丈夫、何も怖くない

    「共有/非共有」、「自/他」、という排他構造の持つジレンマの解消が、ロジックの直線的な構築の成果ではなく、技術の積み重ねが引き起こしたパラダイムの変化によって可能になったのではないか?、という、いまさら新しくもない問いかけ。 二律背反を解決する状況の発見は、複数の個人が行...

  • 交換

    自分には何の価値も無いとか、あいつには生きている資格が無いとか、死んで当然だとか、そんな人生なんて無意味だとか。 そういう、生命の価値に対する断定が、実は彼岸に対する信仰に基づく価値観によってなされることは、皮肉な事と言って良いだろう。 今ある生命の交換物が、此処とは...

  • レッド

    古い友人が趣味でやっているバンドのライブ会場から抜け出す。 頭がガンガンする。下手な演奏。不味い酒。好きになれない女ども。 なにより、今、俺が抱えている、甘ったれた”行き止まり”。 苛立ったまま一人、目的も無く会場の裏通りをフラフラと歩く。 なにか”イイモノ”を期待して、こ...

  • この、すっきりしない気分は何なのか

    俺のかつての同僚、今はカナダで仕事していて、もう仕事の拠点を日本にする気があるのかどうかわからないヒトと今年の初め、メールでやり取りをしていた時、彼は、こんなことを言った。 ”もう、この国(日本)は切り売りされて、今まで蓄えられた有形、無形のものは跡形もなくなる覚悟をしていま...

  • アイ ラブ ユー グッバイ

    またな 俺の中の少年が、ミワの中の少女に手を振った。

  • くどき文句

    「今、君をどうしても抱きたいんだ。体だけが目的とか、そんなんじゃない。だいたい、ココロとカラダは同じモノだろ?。君の自意識は、君の容姿、肉体が外の世界と関係を結ぶことで形作られている訳だし。それに、ほら、”スキ”という字もさ、あまりにも思いが強すぎて突き抜けると、”ヌキ”になると...

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