鐘紡の歴史明治から昭和初期にかけて、国内企業売上高1位を誇り隆盛を極めた967年に鐘紡は「ペンタゴン経営」を提唱して「繊維、住宅、食品、化粧品、医薬品」の5事業構成とすることを目標とした。ペンタゴン経営における重要な点は、従来は「天然繊維・化繊・合繊」によって区分けされていた繊維事業を1つとみなした点にある。繊維業界では需要が拡大していた合成繊維(ナイロン・ポリエステル)で競争が激化したため、これらの合成繊維も市場が低迷基調に突入。これを受けて「繊維」を一つの事業として課題に向き合うことを意図した。新規事業展開を拡大4つの新規事業のうち「化粧品」「食品」はすでに本格展開していたが、新たに「住宅」「医薬品」に注力する姿勢を打ち出した。繊維事業の不振をカバーするために、進出領域を増やすという意図があった。ただ...鐘紡