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  • ひとり言ならツイッターでお願いしたい。

    占い師の人がいたら、教えてほしいのだけど。僕には女難の相でも出ているのでしょうか。なんとなく手相を見てみるとおっきく「M」と刻まれてるのですが。これが何かアレですか、まずいやつですか。いやだって、『ハートロッカー』鑑賞時のモンキーおばさん遭遇以来のヤツが僕に絡んできたから。それは昼過ぎの京浜東北線上り列車でのこと。僕はドアにもたれて、友人宛に遅刻を詫びるメールを打っていた。車内は余裕を持って座れるほどガラガラ。おかげで誰かがこちらに歩いてきて、僕を支えるドアと向かいのドアのちょうど真ん中で立ち止まったことはすぐに分かった。反射的に、視線を液晶画面からそちらに向ける。なんでもないおばさんだ。婦人服専用デザインな刺しゅう入りTシャツ、これまた刺しゅう入りのジーンズ、ざっくりしたロングヘア。おばさんは、イトーヨーカ堂...ひとり言ならツイッターでお願いしたい。

  • デミタスミラクル。

    僕はいつもメモ帳を持ち歩いている。頭に残りそうもない小さな思いつきを、文字にして取っておくためだ。例えばこれ。いつか経験してみたいこと→ジュースの自販機が壊れて、バカバカ出続けるやつ。だからなんだ、といわれても困る。書き残した本人も「だからなんなんだ」と思ってるんだから。でも先日、友人にふとこのメモのことを話すと「あ、それ!私経験したことある!」と言い出した。さらに「ホントに。バカバカじゃなくてドゥルルン、ドゥルルンって感じだったけど」というから驚いた。おぉ、擬音がなんだかリアルだ。これぞ灯台もと暗し。以下はその女子の体験談だ。今から数年前の夜11時頃。その当時大学生だった彼女は、バイト帰りで疲れ切っていた。静岡生まれ・静岡育ち・お茶するヤツは大体友達。嫌いなものは電車の待ち時間。東京と違って、たった一駅の移動...デミタスミラクル。

  • 野良よ、どこへ行く。

    今日みたいなシーンとした夜。いっつも僕のことを、アパートの前で待ってるヤツがいる。野良ネコのシロタ君だ。本名は知らん。性別も知らん。白い毛にブチがブチブチしているから、僕は勝手に“シロタ君”と呼んでいる。ちょっとコンビニにって、ドアを開けて階段下りれば、そこにはシロタ君。今日みたいにほろ酔い加減で帰ってきても、やっぱりシロタ君。いつだって顔も背筋もギョッとさせて、10秒も見つめてくる。何か伝えたいことでもあるのかい?問いかけようと思うと、シロタ君はシュルっとどっかに走ってく。日中は隣のマンションの駐車場でゴロゴロゴロ。夜になるとあっちこっちへフラフラフラ。それが僕が知ってるシロタ君の生活だ。どこでご飯を食べてるのか、昔は誰かに飼われていたのか。もしくは、今もどこかの良い人のとこに居候させてもらってるのかもしれな...野良よ、どこへ行く。

  • 改めて見ると、小学校ってデカいよね。

    僕はその日、ちょっとした用事で実家に足を運んでいた。せっかくだから家族で昼飯でも、って外に出て、その帰り道のことだ。親父と飲んだ生ビールにポワンとしながら、20年も前、毎日歩いていた通学路を進んでることに気づいて。あの団地の前の短い横断歩道で、よく交通事故があったなとか。ぼんやり思い出しながら歩くと、母校が変わらない顔してデンと構えてたんだ。小さな頃は格好つけたり、しょげたり、走り回ったりで忙しくて。小学校の全貌なんて、考気にも留めなかった。でも、うーむ。パッと出会うと、校舎も校庭もなんとまあ広大なんでしょう。こんな広いところで、僕は毎日なにしてたんだろか。ツツジの甘いとこをチューチュー吸ったり…。あとなんだろう、えと、恋とかか…。おぉ、初恋!あれはずいぶんしょっぱかったなあ。僕の初恋は、小学校に入学したその日...改めて見ると、小学校ってデカいよね。

  • 異世界へのチケット、1800円。

    映画館は魔力を持ってると思う。たとえば、僕は単純でアホウな男子だから。カッチョイイ主人公に出会うと、身も心もトリツカレルんだ。小学校の夏休みには、かめはめ波を撃ちまくった(でも、僕んとこには凶悪なサイヤ人は来なかった、残念)。高校生のあの日は、マトリックスな動きで弾丸の嵐をかいくぐった(エージェント・スミスも来なかった、無念)。テレビの小さな画面じゃ、心奪われることはあっても、なかなか乗っ取られるまでいかない。映画館で出会ったら、トイレにいく自由すら奪われるんだから。でも、その空間にいるのは僕だけじゃない。魔法もひとつじゃない。映画館は、劇場にいる人に無差別に魔法をかけるらしい。おかげで本当に色んなことが起こる。先日は死も覚悟するほど、怖い思いをした。場所はなんでもないシネコン。作品は今年のアカデミー賞を総なめ...異世界へのチケット、1800円。

  • 夢ばっかり見てるとバカになる。

    意味なんてない。関係もない。「だからなに?」って夢を見ると、つまんない映画よりよっぽど鮮明に、記憶に残るもんだ。悪夢よりやっかいな“変夢”。最近たて続けに脳内上映されたもんだから。今日はその第二弾をお届け。意識がはっきりすると、僕は真っ暗な世界にいた。前も後ろも右も左も、なあんにも見えない。ハローハロー?……たぶん、誰もいない。ここどこ?困った困った。考えてると遠くの方から「ーーーぇーーーぉーーー」。風が鳴くような音が聞こえてくる。仕方ない。音の方に向ってみることに。進んでも進んでも、どこも真っ黒。ただ、響いてくる音はコンマいくつか分ずつ大きくなってくから、とりあえず近づいてはいるんだろう。暗いな暗いな、怖いな怖いな。歩けば歩くほど不安になる。大丈夫、これ?なんか爪の長ーい、顔の怖ーいのが待ってるヤツじゃないの...夢ばっかり見てるとバカになる。

  • ゴールデンウィークの寝言たわごと。

    今朝のことだよ。僕は早起きしなくちゃならなくて、ウカウカぐっすり眠ることも出来なかったんだ。午前中にね、ずいぶん前から約束してた、大事な用があったから。元々出遅れ癖がひどいうえに、外はゴールデンなピーカンだろう。「あー、この陽気…。何をどう着たらいいんだろ。なんでベストな服って、クローゼットに無いんだろ」って。朝悩むことは分かっていたから、前の晩は“もう6時くらいに起きたるわい!”気合いを入れたら、眠りが浅い浅い。赤ちゃんの夜泣きより激しい、ご自慢の目覚まし時計をセットして。布団にもぐり込んでから、たぶん1時間くらい。やっと意識が遠のいて、それからほんの数秒後、だと思う。僕の部屋にボオーっと青白い光が広がったんだ。すぐに、まぶたの裏中に光があふれてくる。なんだろコレ?僕は目を開けざるを得なかった。上半身だけ起こ...ゴールデンウィークの寝言たわごと。

  • その新郎は、ウソが大嫌いです。

    「8月に結婚することになりました」。先日、友人Kから連絡があった。僕と彼が出会ったのは中学時代。盗んだバイクで走りだした僕と、校舎の窓ガラスを壊して回っていた彼。些細ないざこざから始まった多摩川土手のタイマンは、もはや関東一円の伝説だ。48時間の殴り合いの末にクロスカウンターで両者KOの後、「お前つええな」「お前もな」と笑いあったあの日が懐かしい。…というのはもちろん嘘である。僕らはどちらも学力もルックスも真面目さも中途ハンパな、ただのモテない中学生だった。たまたま同じクラスになり、たまたま帰りの電車が同じ方向だった。僕らの出会いはそんなもんだ。ファーストコンタクトはKの方から。下校途中の京浜東北線で「あのオータくん、だよね」その瞬間のエヘヘ顔と額に広がったニキビが懐かしい。ちなみにKの隣には「なんだいー、うる...その新郎は、ウソが大嫌いです。

  • 大・ハード。

    家のなかで、一番落ち着く場所はどこですか。リビングにでんと構えたソファの上、シケったせんべい布団の中、自慢したくなるような書斎、体育座りで入るお風呂…。街行く人に質問すれば、様々な答えが返ってくるだろう。僕だったら間違いなく「トイレ」。即答するね。豪華なわけじゃない。「わあ、便座があったか~い」ってなる機能もない。築30年オーバーのボロアパートに据え付けられた、なんでもない洋式トイレさ。たった一畳くらいの空間なのに、僕の体調次第じゃスメルスバッドなのに。あの空間の居心地の良さったら他にない。漫画、雑誌、新聞、小説その他、ポータブルなものはなんでも持ち込み自由ってのもポイント高し。本当にうちに訪れた方にはドンドン使ってもらいたい。間違いなく心休まるから。で、だ。その夜も僕は、トイレで至福のひと時を過ごしてた。手元...大・ハード。

  • 今年の花粉は、“設楽統S型花粉”と名付けます。

    春がちょっと嫌いになったのは、花粉におびえるようになってからだ。あいつらと来たら、受粉だけしてればいいのにさ。僕の鼻やら目やらの粘膜せめてきやがって。おかげでアレルギー性鼻炎用の薬代はかかるわ、外出るときはマスクが手放せないわ。もし僕が名の知れた芸能人だったら「あいつ最近顔隠して、お薬に手出してるらしいよ。逮捕間近じゃね~」と冷たい目で見られるところだ。デビューしてなくて、本当に不幸中の幸いだ。で、毎年喰らう、花粉の猛攻。けれど、今年のやつはちょっと、なんかこう、性格がキツイ気がするのだ。どう考えても意地が悪い。それもバナナマンの設楽級、つまり最上級に悪い。「かゆみ」「くしゃみ」などの攻撃のタイミングはやつらが握ってるわけだけど、それが例年以上に絶妙なのだ。おかげで今年、僕はもう何度も「イーー!」となっている。...今年の花粉は、“設楽統S型花粉”と名付けます。

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