医院の前に花が植わっている。花は美しいけれども植木と違い頻繁な手入れが必要で、院長の奥様が世話されている。花々は美しさと同時に季節の移ろいを感じさせ、もうすぐ風薫る五月なのだと気付かせてくれる。熱帯でも寒冷地でも季節感はあると思うが、日本の四季ほど微細で豊かな変化はないのでは。我が家の庭は結構広く色々な木が植わっている。植木屋で買ってきた木を思い付きで植えているのだが、木は花と違い年単位で成長してゆくので花とは別の楽しみ驚きがある。ちょっと人間の子供に似ている。庭の木
昨夜首相の記者会見前半を見た。コロナ関連で尾身会長も発言した。胡乱な中身の薄い会見で、正直とても英知が集結したようには見えなかった。質問者がもう一つに見えるのは更問いが禁止されているせいもあると思われる。何故更問いが禁止されているのか、わざと問題の解明を避けているようで国民を馬鹿にしている。会見に問題点を浮き彫りにして追求しようとする気迫や正面からきちんと答え説得して信頼を得ようとする気概が感じられない。危機への対応方法を聞かれ、努力するとか一生懸命やるとかいうのでは答えになっていない。現に爆発的に感染者が増えているのに人流は減っているとか高齢者の感染が減少しているとか局所の所見ではぐらかそうとする。菅首相は選挙対策以外の才能はない方とお見受けした。とても口頭試問は受からない。私はできるですと、合否は受験者が自...大丈夫とは思えない
オリンピックの柔道、女子78キロ級浜田尚里そして男子百キロ級ウルフアロンの決勝を見た。二人の素晴らしい一本勝ちに感動した。浜田尚里はどこにでも居そうなちょっと体格の良い女性教師風の外見で冷静無愛想な表情に笑うことがあるのだろうかと見ていたのだが、金メダルを取って一息素晴らしい笑顔が出た。ウルフアロンは感激の涙で通路にしばしうづくまっていたが、インタビューでは人なつっこそうな笑顔も見られた。何がどう変わったのかは知らないが、今大会の柔道の判定はわかりやすかった。解説によると試合の記録画像を見て相手の技を研究し対策を立てているようで、筋肉がものを言いそうな格闘技にも科学的頭脳的な側面もあるのを知った。そして怖そうでも優しく礼儀を知る人達が多いようで、柔道が世界に広がった理由が少し分かったような気がした。新しく感じた柔道
K氏とまだ将棋を指している。まさか二十年ぶりに実戦再開とは思わなかったが、昔取った杵柄でだんだん強くなってきた?。そのせいで強くなっているはずのK氏との距離が中々縮まらない。もう十ヶ月になるが四枚落ちでいい勝負だ。子供と違い七十過ぎの高齢者の歩みは遅々としている。お茶を飲みながら雑談をする。「株が下がる下がるという人が居るけど、ちっとも下がらないねえ」。「そうかな、この頃少し下がっているようでどうしようか迷ってるんだ。どうするたって、売って銀行に預けても利子は付かないし、不動産が買える額ではないし」。「まぐれで二百万くらい儲けたから、後はどうなったってもいいんだ。まさかなくなることはないし、配当もあるから放ってあるよ。本当に下がるのかなあ、お金の行き場ないでしょ」。「何だか株の儲け方っていう本が色々宣伝されてい...年寄り閑話
マスコミがオリンピックに席巻されている。卓球、テニス、柔道、サッカーなどいくつかの試合を観戦したが、どうも頭に血が上ったワンパターンの中継が多く、五日目にしてもう沢山と食傷気味だ。感動的な場面をいくつか見させてもらったが、メダルに目が眩んだような報道が流れるのは狭く危ないと感じる。水を差すわけではないが新型コロナの状況も大きく詳しく報道してほしい。きちんと検査がされ状況が把握でき有効な対策を立てられているかを調べて伝えるのが重要なマスコミの仕事と申し上げたい。安心安全などという言葉だけのおまじないを伝えても何の役にも立たない。足りているはずのワクチンが足りない理由を問いただし事実を報道して欲しい。ちなみにワクチンの値段交渉はどうなっているのか知りたい。早くこちらに回せと言うと高いものになると推測する。視野広く論...ワンパターンは危うい
好んで読む著者は少しづつ増えて二十人近くになった。ごく最近では梯久美子さんと黒木亮さんが加わった。梯さんは十五歳も年下なのだけれども年上のように感じることがある不思議な人だ。勿論、意図してはおられないと思うが、どこか微かに人を諭すようなところがあるせいかもしれない。人をというよりご自身をと言った方がよいだろうか、それが読み手には自分も諭されているように感じられてしまうのかもしれない。梯さんの読み手のように書いてしまったが実は「好きになった人」「サガレン」「廃線紀行」の三冊しか読んでいない。それでも梯さんを地図好き仲間のせいか、勝手にとてもよく理解できたと思っている。「散るぞ悲しき」など渾身の著書は読んでいない。梯さんは事実に正面から向き合うことのできる人と感じているが、それは並の人間には必ずしも容易なことではな...事実に向き合う人
昨日は日曜日、カウチ水羊羹で卓球、テニス、サッカーと叡王戦を見た。いやあ、卓球の水谷伊藤ペアは凄かった。何度マッチポイントを凌いだだろうか、よくドイツに勝てた、土壇場での伊藤美誠の真剣な表情に痺れた。(伊藤美誠は渡辺名人に似ている。まるで兄妹のようだ)。テニスはウインブルドンの覇者バーティが一回戦で負ける(自滅)という番狂わせがあったが、大阪は貫禄勝ちで女王の強さを印象づけた。サッカーは南アフリカ戦と見違える寄せとボール回しでメキシコを圧倒した。これならひょっとして、メダルそれも銅以上が夢でない気がする。叡王戦は藤井二冠が豊島竜王をきっちりと寄せきった。やはり終盤の強さは棋界随一恐るべきもので、豊島竜王でも凌げないのがハッキリした。もう豊島竜王が苦手ということはなくなったと思う。画面で真剣勝負と優れた技能の美し...伊藤美誠に痺れる
蝉の声が聞こえ、濃い青空が見える。風がなく今日も日中は暑くなりそうだ。唯、朝夕の暑さはさほどではない感じがする。気温的には今の方が高いのだが、記憶的には六十年前の方が暑さは厳しかった、今ほどエアコンが普及せず首振り扇風機の世話になっていたせいかもしれない。恐らく人生最元気、青春の始まりの十五の夏は何ともむんむんするばかり、空振り三振の訳の分からぬものだった。分別がないのだからそうしたものかもしれない。尤も年を重ねれば分別が付くというわけでもないようで、四十にして惑い五十にして天命を知らず六十にして俺が俺がの先生達も多いようだ。北海道にはアイヌ語に漢字を当てた面白い地名が多い。誰が付けたのか、漢字にはイメージがあるので、音と組み合わせで成る程とかどんなんだろうといった興趣がある。中には住んでる人には迷惑?な尻別と...霧分別
アメリカの大統領選挙では結局一緒にビールを飲みたい男の方が選ばれると聞いたことがある。今は女性が大統領になる可能性のある時代、こうした感覚は古いと思われるかもしれないが、そうでもないと思う。逆の視点から見ると、回りくどく小難しい政策を理屈っぽく語る候補には票が集まりにくいということだ。なぜ回りくどく理屈っぽい話をする人物に人気が出にくいのか、理屈は面倒でわかりにくいせいだろうか、筋が通っていても人気にはつながらない。具体的に名前を挙げて申し訳ないが、石破さんや枝野さんの人気がもう一つなのはそうした理由があるのではないかと想像する。私自身は回りくどい小難しい話に抵抗がないので、どちらのお二人ともビールを飲みながらあれこれお話してみたいのだが、どうもそれは少数派らしい。小泉進次郎とビールを飲みたいとは思わないが、女...人気の不思議
小林氏の辞任に伴い、橋本聖子会長は開会式のやり方を見直すと言っていたが東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、国立競技場で23日に開催される五輪開会式について、演出内容も含め、予定通り実施すると発表した。その理由として小林氏が具体的に一人で演出を手がけている個別の部分は無かったことを確認しましたと説明している。今から見直す時間がないからというのが本音なのは明白で、これは言い逃れに過ぎない。国民の健康と命を危険に晒してまで、なぜそんなにやりたいのか何の説明もなく独断強行されるオリンピックの開会式に、招致し一年延期を主張した安倍マリオ氏が出席しないというのはいかなる理由なのか、当然私がお膳立てをしましたと出席すると思っていた。安倍マリオ氏は五輪開催に反対なのだろうか?理解できない。菅首相は国民にはなぜそんなに五...理解困難な指し手
本屋に逆風が吹いている。街に出ると必ず立ち寄っていた本屋が相次いで閉店した。なんとも言えず淋しい。勿論、本はインターネットで購入できるが、本屋であれこれ迷いながら購入するわくわく感はない。やはり手に取ってパラパラと何ページか読むことができないと本を買う楽しみは満喫できない。個人的には丸善が好きで東京、京都に行けば本屋時間を作り立ち寄ってきた。京都の丸善は東京に負けず広く素晴らしい本空間を作り出している。さすが京都と思う。一時間ほどあれこれ本を見て回るとつい買い過ぎて、いつも持って帰るのに苦労する。送って貰う手もあるのだが、家へ帰ってすぐ広げてみたい派で持って帰ることが多い。インターネットで買う時はネットの書評を参考にするが、褒めすぎや貶しすぎのものがあり、手に取って読めない歯がゆさを感じる。新聞の書評も参考にす...本の香り
今日から夏休みと蝉が鳴いている下、朝から暑い通勤路を歩いて汗ばんでしまった。幸い座れ、電車の冷房でホッとできた。七、八年前から幾つもの言葉が意味を失くした。真摯に反省というのは批判を跳ね返す反射言に過ぎなくなり、真摯が安っぽい言葉になってしまった。反省の裏には反撃が仕込まれており、反省と言いながらあの時あんたはと逆ねじが含まれている。これは政治主導の現象なのだが、国民の方も慣らされて糾そうとする機運は弱いようだ。新型コロナとオリンピックを巡る政府の対応でも安心安全はお題目に過ぎないのが明らかで、本当は不安で危険なオリンピックになる。来日したオリンピック関係者は一般日本人から隔離されたバブルの中にいるそうだが、実はバブルは穴だらけで隔離は空虚なものだった。国民の健康と命を危険に晒して、その責任を取ることなどできな...言葉が意味を失う時代
梅雨が明けて夏が来た。暑いのは大変だが、光溢れる青い夏空が好きだ。永遠が見える青空は夏と確信している。毎年書いているような気がするが夏の日差しが好きなのだ。それに素麺冷や奴にかき氷とアイスクリームと暑いから美味しいものも多い。クーラーの効いている部屋で働いているから、仕事中の暑さは気にならないが、汗かきの患者さんの触診にはオヨヨと思うこともある。申し訳ありませんにはいいえと返事をしているが、中にはものすごい汗かきの患者さんもおられる。この頃昔ほど熱心に相撲を見なくなったが、夏場所は白鳳が六場所休場明けで全勝優勝を果たした。優勝に奥さんは涙が止まらないと報じられていた。並ぶもののない記録を打ち立てながらあれこれ言われアメリカでの大谷ほどの評価はされないようだが、妻の涙は何よりの賞賛と思う。夏場所も夏に欠かせぬ風物...夏が来た
民主主義の内実などと書いても大したことが書けるわけはないのだが、時折民主主義に綻びが出てきたように書かれている記事を目にするので、休むに似ているが下手も考えてみた。いつ頃からどのように民主主義が生まれたのか詳しくは知らない。フランス革命が関係しているように思っているが、フランス革命はギロチン大活躍?の和食で育った人間には行き過ぎておぞましく自由平等博愛も食傷気味になってしまう。歴史には高校生程度の知識しかないのだが、人間観察の臨床医を長くしているから思い浮かぶこともある。民主主義よりもずっと昔から民衆主義というものが存在しており、今も根深く存在していると考えている。歴史の専門家がどの程度民主主義VS民衆主義を問題にしておられるか知らないが、どうもこの民衆主義というものを熟知していないと権力争いに勝つのは難しいら...民主主義の内実
院長を交代して一年八か月になる。新しい院長は几帳面で合理的計画的だが、常識はわきまえていて無理強いはしない、前院長の欠点を補う優れた人物で新型コロナ下の経営もまずまず順調のようだ。優れた資質もさることながら、ビギナーズラックか採用募集に良い人が応募してくる。これは新型コロナの影響で看護師求人が減ったために良い人が回ってきたのかもしれないが、それも運の内と思う。そのおかげで、気立てが良くてそれぞれに美しい看護師さんたちに囲まれて仕事ができて有り難い。これは幸運のお裾分けと感じている。お裾分けには恵まれたい、巻き添えは御免こうむりたい。お裾分け
この二十年ほど夫婦二人の生活になってから、ちょっと重いもの(2kg以上)を運ぶのは私の仕事だった。確かに私の方が力はあるのだが、それでもそろそろ苦力を卒業したいと思う。どうしても分けられない物はともかく、押し車もあることだし呼びつけられて運ぶのは楽しくなくなった。些細なことだが、あれこれ色々お終いにしたいことが出てきた。幾つか残っているやりたいことだけをして、好きなように暮らしたい。思いもよらぬ、しかし聞いたことがある心境になることが出てきた。居間の暖炉の前で推理小説を読むのは至福のひと時、そんなことがと思ったのだが、なるほどと思うようになった。クーリーとして二十年
長く臨床医をしていると、どうしても人はいつか居なくなるというのを身に滲みて感じる。日本語にはモータルに相当する言葉がないようだが、そうした意識がないわけではなくそこはかとなく十万億土の風は感じるもので、後期高齢者になると個人差はあるが、なんとなく運命を受け入れる感じが出てくる。そうはいっても、恵まれたいという気持ちがの強い方も居られ、あの人はあんなに元気なのに一昨年までは杖など要らなかったのにとひとしきり衰えを不満げに訴えてゆかれる患者さん、女性が多い、も居られる。衰えが見えても、年を取りましたくらいでくどくど言われない、男性に多い、患者さんも居られる。残念ながら若返りの薬はないので、相槌を打ちながら話を聞いている。くどくどと話をすると気が晴れる様子だ。唯、何度も同じ話だから、正直聞いている方はちょっと疲れる。...話を聞く仕事
説明して「ハイ」と言ったのに、聞いていないというのが高齢の患者さんによくあり、総合病院との患者さんのやりとりで戸惑うことがあった。最近は医師が説明しなかったわけではなく患者さんが理解しなかっただけということが分かってきて、医師同士がお互いを責めることはなくなった。良くわからなくても「ハイ」と返事される患者さんは珍しくなく、軽い認知があればしょっちゅうそういうことが起こるので、説明は専門用語は使わず繰り返しわかりやすくするようにしている。西村大臣の金融機関を利用した酒類販売規制発言を西村大臣は菅首相に説明したと言っているのに首相は承知しないと言っている。菅さんに認知があるとも思えないが?、理解力が足りないのか聞いていない振りをしているのか、判然としない。どっちなんだろう。説明不足?理解不足?
東京オリンピックまであと十日を切ったが、一体どのように運営されるのか、どれくらいの国と選手が参加するのか良くわからない。組織的な会の運営が上手と言われた日本だが現場は混乱していて大変だろうと思われる。取り繕うことなく、無観客不十分な参加選手でやればいい、コロナに打ち勝った証などと言う誤魔化しはかえって見苦しい。無観客で生ずる収入不足をどう補うのか、またも国民の税金が使われるのだろうか。都税では不足だろうし、テレビで見る人は多いだろうからテレビ観戦料金と言うことになるのだろうか。フェデラーは来ない、大阪は来ると言うがウィンブルドンを欠場してなぜオリンピックに出るのかどうもすっきりしない。運動選手はきちんと体調をコントロールするのだが、炎天下熱中症の選手が出ないか心配だ。幸い無観客なので観戦客の熱中症は診なくて済む...何が何だかオリンピック
八面六臂の活躍を見せる大谷と快刀乱麻の金剛力を見せる藤井、二人が抜群の結果を生み出しているのは単に二人が天才だからではない。勿論、天賦の才なくしては不可能なのだが、それを開花させているのは二人が遵守している科学的手法なのだ。科学的というのは事実に向き合う姿勢考え方のことだ。都合の悪いことを隠したり誤魔化さず、正面から結果と事実に向き合い論理的に考えて対処して行く。安心安全になどというおまじないで、国民どころか自分自身まで誤魔化して、結果が出なければ脅したり責任を転嫁しようとする非科学的な鈍才の巻き添えは御免、脅しに負けず監督交代という切札を切りたい。果たして後半戦も活躍できるか、苦手の豊島に勝てるか、ファンの楽しみは尽きない。大谷と藤井を支えるのは科学
健康な人は毎日何回かトイレに行きそういうものだと痛痒を感じていないが、年を取ってくると排尿に色々問題が生じる。男女とも夜間排尿に起き睡眠が妨げられたり、尿が我慢できなくなって困ることが出てくる。女性は漏れることが増え男性はすっと尿が出なくなる。出にくいのはまだ良いが前立腺肥大や薬の副作用で出なくなることがある。これを尿閉という。自分には経験はないがこれはものすごく辛く苦しいらしい。今まで百人近くの尿閉の人の処置をしてきた。導尿と言って管を入れて尿を取ってあげる手技なのだが、内科医でも何回か経験すればできるようになる。ベテラン看護師なら上手にできる。先一昨日もかかりつけの患者さんが胃カメラの後で尿が出なくなった苦しいと駆け込んできたので導尿してあげたら、ものすごく感謝され看護師と受付に最敬礼して帰られた。素人は自...とても感謝される処置
久しぶりの好天の日曜日でほっとしている。せめて天気くらいは平年並みでお願いしたい。仕事をしているのに曜日感覚がづれてきた。毎日半日なので土曜日がわかりにくくおまけに日付まで怪しくなってきている。午後テレビを見てうたた寝するせいか朝四時頃目が覚めて困る。患者さんの眠れない訴えがよく分かるようになった。内科学会の講演をネットで受講しているが、だんだん医学の進歩について行けなくなった感じだ。あと二三年はと思っているが、肩は叩きにくいだろうから院長と看護婦に遠慮なく心配なところを指摘するように頼まないといけない。何だかオリンピックは無観客で開催されるようだが、何の説明もなく意固地に決定を遅れさせてなだれ込む狡猾な作戦は結果的にはコロナに打ち勝った証にはほど遠くコロナに打ち負けて愚将地にまみれ国民傷つくということになりそ...梅雨の晴れ間に
梯久美子さんのエッセイが好きで、梯さんのファンになった。叶わぬ事ではあるが同じ地図好きとして一度お会いしたい人だ。好きな文筆家は十指に余るが、梯さんは十五歳も歳下なのに同年配、時に年上に感じられる不思議な人だ。長女で姉貴風という訳でなく末っ子なのになぜだろう、多少教師的なところがあるのかもしれない。黒木亮と同じように梯さんのどこかに北海道を感じる。この歳になって自分の中に北国親和性があるらしいと気付いた。人や物に触発されて、自分の中に新しいものを見つけるのは楽しいことだ。今朝は時間がないが、梯さんについてはいつかもう少し書いてみたい。好きになった人
日本人だから寿司蕎麦鰻が最高に旨いと思っているが世界は広い。ユーチューブをみると旨そーなものが溢れている。アメリカに旨いものなしが大方の常識になっているが、いやいや旨そ-なものが一杯ある。この年で旨そ-に感じるのだから、三十年若ければ仲間と連れだってアメリカ旨いもの巡りに行く計画を立てただろう。ホットドック、ピザ、ブリスケット、シュークリーム・・日本のものとは雲泥の差、倹約とか控えめとかという概念がない、これでもかと脂ぎって全てがたっぷり入っている。インド人もびっくりだろう。日本にはこれでもかという食文化が殆どない。わんこそばや祭りの時の飯盛りくらいのものだと思う。ぎりぎりまで削る洗練精進精神が料理にも生きており、どっさりやりすぎは下品田舎くさいとされている。蕎麦鮨は勿論、鰻も実は寸止めで洗練されている。一度で...世界の旨いもの
両親が太っており甘いものが大好きだったせいで、甘いものが好きで太りやすい体質に生まれた。中性脂肪も高めなので、食べ過ぎないように注意している。患者さんに指導する手前もあり、実は腹はちょっと出ているのだが外見は中肉に見えるように気をつけている。全部駄目というのは守りにくいし、楽しみを奪うのは行き過ぎと考える派なので和菓子を一日一個だけと指導することが多い。一個はいいだと二個三個になる心配もあり、果たしてそれが一番良い指導法かどうか疑問はあるがそう指導している。自分にできないことを他人に強いるのでは説得力を欠く。和菓子というのは季節によって出回るものが色々変わってくる。今の季節は水羊羹葛饅頭水饅頭と二三個ペロリと食べられるものが出てきて一日一個が難しい。しばしば禁を破って反省している。水羊羹や葛饅頭はゆっくり食べる...誘惑の多い季節
かなり減ったけれども、悪い爺さんがいる。ほとんど犯罪否犯罪になるのだが、看護師に触る爺さんが居る。当院ではほとんど耳にしないが、昨日レントゲンを撮ろうとしたら触ろうとするのよと看護師が話していているのが聞こえた。上手によけた?か、私に上申するほどには至らなかったようだ。以外というわけでなく成る程やりかねないという感じの爺さんだった。むっつりスケベとはよく言ったもので、減ったがまだ履き違えた不届きな爺さんがいる。今度、同じようなことがあれば見逃すことはできない。私が医師になった半世紀前には時々、勘違いする不心得な男性患者がいて看護師が困ることがあったようだ。その頃は上手にあしらえばという感覚もあったようだが、今はそうではない。非常に希だが不心得な女性患者もいるから、感染だけでなく色々注意が必要な仕事をしているなの...不届き爺さん
直径6mのバルーンを100m上空に上げてカメラで台場周辺の五輪の警備に当たるという記事を見た。一体何の警備に当たるのだろうかよくわからない。五輪取材の外国人記者や試合を終えた選手が定められた区域からはみ出していないか監視するのだろうか?。東京タワーやスカイツリーにも特別な監視カメラが設置されるのだろうか?。上司の思いつきのやってる感いっぱいの案だが実効性の乏しいバルーンのように見えてしまう。四年前から考えられていたとは思えない。一体、感染拡大防止に、どんな効果があるのだろう。医療費が嵩み国家予算を圧迫しかねないと医療では費用対効果が重要視されるようになっている。新型コロナ感染蔓延化のオリンピックだから金に糸目は付けないは間違いで、費用対効果はいかなる時も忘れてはならない。話題性はあっても実効性はいかがなものか、...バルーンカメラで何を監視
旅行に行けないのでユ-チュ-ブで外国旅行を楽しんでいる。普段の生活では気がつかないが実は外国に住んでいる日本人がたくさん居り、中にブログではなくユ-チュ-ブで情報を発信しておられる方も居る。USAトラック野郎というユーチューブを見付けこの十日ほど毎日見ている。家内にまた見ていると言われながら見ている。USAトラック野郎はどういう経歴か不思議なおじさんでアメリカに住んで二十年、三年前からタンクローリーでロッキー山脈以東のアメリカを走り回っている。走ったことのあるルート85、90等を走り回る様子が運転席から撮影されており、まるで自分が運転しているような気分になる。アメリカは広く、トラックも馬鹿でかい。このトラック野郎氏は時々日米比較批評などもあれこれ話してくれ面白い。食べている食事にステーキが登場するが5,600g...トラック野郎に嵌まる
急に世の中が混沌としてきた。正確な事実が伝わらない。その大きな原因は理由を説明せず、オリンピックを強行する安倍菅政権の手法にあると思う。安心安全はおまじないではなく、実際に実現できなければ何の意味もない。安心安全に努力したから、感染者が増えても死亡する人が増えても仕方がないでは済まない。都合の悪い情報は隠し、靡く者を重用し批判者を挫くのは、韓国や中国の手法に通底している。安倍菅路線を支持する人達が蛇蝎のように嫌う中国韓国と似ているのは皮肉なことだ。勿論、さほど露骨ではなく巧みに有権者の歓心を買う迷彩作戦を用いてはいる。まあしかし、靡く者を重用し批判者を挫くのは実は権力維持に欠かせない手法でそれを完全に消失させることは無理だと思われる。問題はそれを和らげ治す仕組みが持てるかどうかで情報公開、格差是正、選挙による政...続く五里霧中
おまゆうという言葉を目にする。おまえが言うなを短くしたもので、ネットで非難誹謗によく使われるようだ。中身を吟味することなしに門前払いを食らわせる言辞で、中身を吟味する能力は不足していても、人を叩く気持ちはたっぷりの人達が使うように見える。これをよく言われるのが鳩山元首相と桝添元都知事、言われてもおかしくない?のに殆ど言われないのが安倍前総理と橋下元府知事で、その理由はよくわからない。多い少ない大きい小さいはあっても人は誰でも間違ったり失敗したりする。間違ったり失敗するから人は成長するわけで、簡単には許せないこともあるので一律には言えないが深く反省すれば再起の道を開いてあげるのが道理だし、誰が考え出したことでもその考えが優れていれば認めるのも道理だと思う。尤も道理などというと、偉そうにおまゆうと言われてしまうかも...あなたもどうぞと
多分新型コロナの影響だと思うが一年くらい前から電車で座れる確率が高くなった。八割方座れる、と言っても恥ずかしながら空いた座席目がけて突進している。以前は最初から座れることは三回に一回くらいだったと思う。乗客数が一割くらい減っているせいだと思う。その僅か一割の減少が二三の空席につながり、年寄りが座れるようになった。我先に座ろうとする人は少ないので助かる。乗客の減少理由は出社時間が分散したためか、オンラインで在宅勤務の人が居るためか、はたまた自家用車出勤が増えたためかよく分からない。とにかく新型コロナで、生活仕事に変化が生じた。アフターコロナという表現をよく見かけるが、果たして元に戻ることがあるのだろうか。コロナが過ぎても元には戻らず、アフターコロナは別世界のような気がする。医院も患者数が戻ってきたと言ってもまだ平...アフターコロナは別世界
無敵と思われる天才藤井にも中々勝てない相手が居るようだ、それは豊島竜王。今まで一勝六敗と負け越している。しかしそれは昨日までのことで、高校を二年九ヶ月で中退し将棋に専念するようになってからは更に実力を上げ、あの最強とも言われる渡辺名人の挑戦を二連勝で退ける勢いである。いくら苦手とする豊島竜王とはいえ、これからは負けないだろうと第62期王位戦第一局を観戦していた。ところが驚いたことに封じ手の段階で僅かに有利となった豊島竜王、二日目になってからじわりじわりと差を広げ、藤井王位をあっという間の午後三時に負かしてしまった。これで豊島竜王から見て7勝一敗、やはり藤井王位は豊島竜王には中々勝てないようだ。おそらく観戦していた渡辺名人も、あれ自分が全力を出しても勝てない藤井王位に完勝するなんてどういうことと思ったに違いない。...天才藤井聡太を負かす男
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医院の前に花が植わっている。花は美しいけれども植木と違い頻繁な手入れが必要で、院長の奥様が世話されている。花々は美しさと同時に季節の移ろいを感じさせ、もうすぐ風薫る五月なのだと気付かせてくれる。熱帯でも寒冷地でも季節感はあると思うが、日本の四季ほど微細で豊かな変化はないのでは。我が家の庭は結構広く色々な木が植わっている。植木屋で買ってきた木を思い付きで植えているのだが、木は花と違い年単位で成長してゆくので花とは別の楽しみ驚きがある。ちょっと人間の子供に似ている。庭の木
エネルギー獲得が人類のこれからを左右するのは間違いない。どうやって安全で妥当な価格のエネルギーを調達するか、これが人類最大の問題だ。これは自明なのだが難問で、問題が大きく難しすぎるせいか十分に取り組まれている気配がない。今あるエネルギー源の奪い合いに目を奪われている人が多い。北欧の沿岸には海中に風力発電塔が数多く並んでいる。持続可能な開発の技術目標が生んだ光景だ。果たして風力発電が安全持続可能で妥当な価格の電力を生み出しているのか、精細な計算研究がされているだろうか。どれくらいの人が真面目に考えているのだろう。地中海には見かけないが南欧の人はノー天気なのだろうか。風力発電に問題が多いが、失敗すると直ぐ叩くのでは問題は解決しないと人の失敗を叩くのを楽しみにする人には釘を刺しておきたい。日本政府岸田政権が真面...風力発電の行方
サウジアラビアは八割が砂漠だと言う。中国も陽関を出れば黄砂の元凶ゴビ砂漠が広がる。砂漠は生きている(サソリやトカゲが生息)のだが人間の生活には役立たない荒廃地だ。そこを緑化しようという計画があり、かなり実現してきているらしい。これはユーチューブ情報だから実際にどの程度実現しているかはもう一つ不明確だが、サウジアラビアでは石油を売却した資金を使い海水を淡水化して水を得ているようだし、ゴビ砂漠では兎を使って緑化を進めているらしい。アマゾンの緑が開発で減少している一方、緑を増やしてCO2削減に貢献しようとする国もあるわけだ。サウジはともかく中国嫌いの人達は緑化運動は嘘だと茶々を入れている。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いということらしいが短絡しては事実がわからなくなってしまう。今は衛星があるからどの程度緑化が進んでいる...砂漠の緑化
日本の地域による変化は東西と南北とどちらによる影響が大きいのだろう。日本列島は東北から南西へ斜めでバナナ型或いは弓状になっているので、どちらの要素も相半ばと言うことになるのだろうか。よく日本は均質で単民族国家と言われるが、実は微妙に異なり多様な地域性を持っている。違いは微妙なのだが、日本人はその微妙繊細さを味わう感性能力を持っているので広くない国土だがある意味幅広く奥深い変化を楽しめる。三重県伊賀出身の芭蕉がなぜあの経路の奥の細道を歩いたか知らないが、日本の東西南北の変化を味わったのは間違いないと思う。味わおうとした気がする。中部地方の太平洋岸に住んでいると東西南北どちらにも肩入れせず、日本文化の多様性を味わうことができる気がする。ただ個人的には寒いのが苦手なので住むなら南西志向がある。若い人にはどこに住...東西南北の違い
ユーチューブ耽溺というか中毒になってしまった。テレビ代わりに見ている。テレビと違いチャンネルが何十万何百万とある。ホームに出ているサイトを適当に見たり予め登録してある三百ばかりの中から選んだりして毎日二時間ほど見ている。ホームに出ているサイトは恐らく私の好みをある程度反映しているのだろうと思うが、いろんなものが出てくる。音楽も好きなので歌をよく聞くのだが宮宛晶子さんという歌手?を見付けた。いろんな歌をカバーして歌っている。合わないのもあるが本人より良いと思うものある。凄い美人とは言わないが鑑賞を楽しめるルックスで良いものを見付けた。100曲以上歌っているのにウイキペディアには載っておらず素性がよく分からない。宮宛晶子という歌手、何者?
共同親権が認められるようになるらしい。詳しいことはきちんとフォロウしていないので知らないが、単独親権も共同親権も妙な話に感じる。まあ、現実は離婚に伴うものなので難しい摩擦争いがあるのだろうと思うが、親であることを放棄などできない。後期高齢の患者さんが(女親が殆んど)よく親には卒業がないからと言われる。確かにその通りで親であることを辞めることなどできないと感じる。親の権利というのも奇妙で親の義務という方が適当と思う。離婚したいと思った瞬間がないと言えば嘘で無茶不当圧政と感じることはあるが、親を辞めたいと思ったことはない。非常に微妙な問題で異論反論も多いだろうが、子供に会えないとか子供を扶養しないとか理解しがたい。親権とは何だろう
ユーチューブに何か国語話せますかという番組がある、TheNewTravelhttps://www.youtube.com/watch?v=r_s36XfBPkU。英米は母国語だけしか話せない人も多いが、それでも二か国語話せる人が沢山いる。ヨーロッパ諸国では殆んどの人が二か国語話せ、三四か国語話せる人も多い。母国語以外英語が話せ、あとはフランス語スペイン語が多い。ドイツ語もかなり多い。悔しいことにというか残念なことに私は日本語と英語しか話せない。その英語は外国旅行でほとんど困らないレベルだが完璧には遠い。ドイツ語も学生時代は辞書があれば難しい本も読めたが、語彙が少なくとても話せるとは言えない。気分はコスモポリタンと言っても、やはりコスモポリタンを名乗るなら三か国語くらい話せないと本物ではない感じがする。世界...何か国語話せますか
全国展開の牛丼チェーン店は吉野家が最初だったと記憶する。現在は松屋すき屋を加えた御三家が競い合っているようだが、カレーはすき屋が一番旨いと思う。ただ米飯がもう一つで玉に傷の感じはあるが、まあそれは贅沢な望みかもしれない。今まで急いでいる時は吉野家を利用していたのだが、これから女房の顔を伺いながらすき屋を利用したい。松屋やなか卯も悪くないのだが、家内が内装と言うか店の感じを嫌うので一人の時しか利用できない。廉価で有難いのだが、それでも急に値上がりしたなと感じる。値上がりと言えば食べ物屋よりもホテルがべらぼうだ。連休に東京に行こうとホテルを予約したのだが倍!になっている、どういうことだ。裕福な外国人が泊まるのだろうか?。今春の大企業のベースアップはかなりのものだったようだが、中小ではそうはゆかず苦しい様子だ。...牛丼比較
バイデン大統領と並んで底が抜けたように嬉しそうな岸田首相、こんな顔をついぞ見たことがない。大丈夫かと心配になる。あらぬ方向を見つめはっきりとは覚えていませんとのたまう小池都知事、元側近の告発を聞いているとどうも怪しい。ギャンブル中毒と同じように虚言癖があるのではと疑いたくなる。一体どういう人物が政治家になるのだろう。怪しからんでは済まない、選挙で選んだ人達なので批判は有権者に跳ね返ってくる。選んだ人の責任も大きい。どんな人かを見抜くことが難しいのは確かだが、何十年もまじかで見ている記者が気付けない見抜けないのではジャーナリストの名が廃る。ひょっとして気が付かない振りをしている気が付いても黙っているのではと思ってしまう。一体どういう人が
二十年近く絵を習い描いてきてそこそこ描けるようになったと自負していたが、絵画愛好家の春の展覧会を見て回り、上に上があると誠に当たり前のことに気付いた。慢心していたつもりはないが、もっと優れた描出が出来るように研鑽したいと思えたのは良かった。高みを目指して半歩づつでも歩み続けたい。これは七分通り完成したグラスだが、描き進めればきりがなくどうなってゆくか自分でも予想がつかない、それも楽しみなのだ。上には上が
庭に突然牡丹の花が咲いた。女王のような貫録の美しさに驚いている。大谷は水原一平のギャンブル窃盗事件のショックから僅か十日で立ち直り打撃が好調になってきた。藤井名人は豊島九段の巧妙な差し回しに不利になりながらもバックストレッチで抜き返し逆転勝ちした。一体どこまで強いんだろう。先日友人たちと飲食した時にMLBは大谷ばっかり報道して偏っていると不満が出た。将棋界も藤井八冠のおやつ報道など過熱気味で他の棋士の報道が少ない。どうも視聴率優先の報道は全体を俯瞰する視野を欠き、偏向は言い過ぎかもしれないが片寄ってしまう。公平公正などと言い出すと難しくなってしまうが、バランスを取って欲しいというのは尤もな苦情意見と聞いた。藤井と大谷は特別?
将棋名人戦が始まった。私は有段者と言っても将棋のことを少し知っている程度で、プロの指す将棋を解説無しで味わうことは殆んどできない。それでも今期名人戦は挑戦者が藤井名人がデビュー時代に苦手としていた豊島九段で、しかも同郷の八丁味噌圏の戦いで楽しみにしていた。それが期待通り初戦から見たこともない戦型で、第一日目から固唾を飲んで観戦する展開になっている。将棋は囲碁に比べ一手の持つ重みが僅かに大きくやや狭い印象があるのだが、今回の名人戦はそうした印象を覆しそうな感じがする。信長秀吉家康を輩出している八丁味噌圏だが、現代では関東関西に挟まれ地味な扱いを受けている。しかし地味でも地力はあり、それを象徴する名人戦と観測する。封じ手は千田翔太八段予想の8二飛車ではないかと思う。地力の八丁味噌圏
長の付くものは一度やると中々やめられないものらしい。長が付くなら盲腸でもよいという御仁も居られるようだ。しかし長くやり過ぎると道を踏み外して晩節を汚す人が出てくる。見苦しいというか残念な気がする。ただマスコミは手の平を返したように溝に落ちて反撃できないとわかると叩きまくるので、すべてが台無しというのもおかしい。功が皆無とゆうことはないはずで、慢心からか独善からか失策失言で全否定するのは行き過ぎ、付和雷同烏合の衆の喝采では根幹の誤りを正すことは出来まい。玉塵混淆の情報の中から玉を拾わないと、悪口を言って終わり忘れるという愚かなことになる。雑言に隠れた平静公平な声を聞き逃さない耳を持たないと衆愚政治に陥るのは必定。晩節を汚す
実年齢より五、六才若く見えるので若いつもりでいたが、久しぶりに測定した握力が35kgまでしかゆかず、やはり年を取ったのだと自覚させられた。早く目が覚めること夜中に一度小用に起きること歩くのが遅くなったこと名前が出てこないこと・・・後期高齢者になった頃から明らかな老化の兆しはあったのだが、進行がゆっくりしているので立ち止まって振り返らないと意外に自覚しないものだ。時間の経つのが早くなったのだが、それが何故か少しわかってきた。殆んど何もしないでボーっとしていることが多いからだ。ユーチューブを見たり音楽を聴いてはいるのだが半ば上の空のことが多い。何かに取り掛かるのに時間が掛かるようになった。好きでないこと面倒なことはしたくないできない。そう考えると診療は好きらしい、良い仕事を選んだと思う。それ以外のことは女房が...若く見えるけれども
桜が満開になった。朝夕少し寒いことがあるが日中は春爛漫と感じさせる。季節のギアが入れ替わった感じがする。しかし人間の作る世界は相変わらずギアが入れ替わることもなく、不幸和音が続いている。ガザで三万五千人以上が命を奪われその七割が女性と子供だと言う。どうしてネタニエフのような人物がイスラエルの実権を握っているのか、それはイスラエル人がネタニエフを支持しているからだと思わざるを得ない。殺された女性や子供の親族がどう思うか、憎しみの連鎖が断ち切られることはなくむしろ強化されて続いてゆくだろう。そこへ行くと日本人は稀有な存在と言わざるを得ない。原爆を二発も落とした国を慕い頼っているように見える。勿論、色々複雑な背景がありそう単純な問題ではないだろうが、安倍、菅、岸田政権はそう動いている。春爛漫
時々、あの先生は外面が良いんだけどと聞くことがある。他の業界でも、あるいは家庭でもそうしたことを聞く。部長はお父さんは外面ばっかりなどと。その裏にはなぜ外の人はそれに気が付かないのだろうという疑問不満もあるようだ。背景には、内面つまり地や素は不機嫌だったり怒りっぽかったりで、困っているという事情が隠されている。恐らく外面に接している人の中には外と内の格差に気づいている人も少なくないと思うが、実害がないので問題にされないのだろう。まあしかし、大きく損得が絡むような問題が起きると地が出て思わぬ攻撃をしてきたりするので気を付けた方がよいと思う。裏表がないというのは誉め言葉だ。外面問題
ユーチューブで世界を垣間見ている。PeterSatenelloとBappaShotaという旅する二人の名前を挙げたい。三十以上の世界を旅するユーチューバーの動画を見たけれどもこの二人の動画は特に面白く役に立つ?と見ている。二人の好奇心とフットワークの軽さは特筆すべきもので、まるで自分が旅しているように感じさせてくれる。まだ四分の一も見ていないのだが、これからもフォロウしてゆきたい。世界を見てみたいという欲求は強さの差はあれ誰にもあると思う。しかし実際に現実に身一つで旅に出る人は少ない。世界を旅することには劇薬と言うか副作用もあるようで抜けられなくなるというか、一つの場所に腰を落ち着けるのが難しくなるところがあるようだ。一方どこにも行かず生まれ育ったところで人生を過ごす人もおられるわけで人さまざま人生色々だ...世界を旅するユーチューバー
乗客に病人が出たり信号機の不具合があったりで電車が10分15分遅れることがある。簡単にこの遅れを取り戻すことはできないが、できる範囲で遅れを取り戻すべくちょっと速度を上げて運転することがある。これを回復運転という。まさか桜が回復運転をするとは思えないが、開花が遅れた今年は開花し始めてから満開になるまでが早い。咲き始めたと思ったら高々五日でもう満開になっている。たまたま暖かい日が続いたせいかもしれないが、まるで遅れを取り戻そうとしているようで驚いている。待合で長く待たされると呼ばれた時急ぎ足になる患者さんがおられる。桜花子さんもそうらしい。回復運転
Piaggiop-18に惚れた。イタリア抜きならとも誰かに陰口を叩かれているが、イタリア人の持つデザイン力には恐れ入ってしまう。Piaggiop-18はプロペラ式の小型飛行機なのだが、その美しい形に痺れた。飛行機の形というのは理工学的に決まるはずのものだが、Piaggiop-18はデザインが先に生まれたように見える、実際そうなのではないかと思えてしまう。歌料理女性以外のものに興味がないように言われてもフェルミを生んだ国、科学技術力も侮れない。Piaggiop-18は性能も優れているのだ。https://www.youtube.com/watch?v=bdAvJcrirToイタリアのデザイン力
昨日はエイプリルフールだったが、その数週間前から小池二階大接近、小池百合子首相誕生かなどという、悪い冗談としか思えないキャプションを見かけるようになった。変化を好まない政治に無関心政策に無知な層の心理を先読みして惹きつける才能に恵まれておられるのは認めるが、難問には正面から対峙することなくはぐらかし今の自民党以上にご都合主義的と内部告発する声も聞こえる。どうしてそうした人物を首相に担ごうとするのだろう。突然、桜が咲いた。満開の桜の下で繰り広げられるのは狐と狸が化かし合う政治劇か?。もう結構。悪い冗談
選挙で民意が示された。誰が選挙を考え出したか。民主主義を推し進めてきた人達らしい。誰が選挙対策を考えているか、民主主義を推し進める人達とは違う気もする。民意とは何でどこにあるのか。民意と民主主義の関係はどうなっているのだろう。年を取ってきたが、どうもよく分からない。犬が吠えても隊商は進む?。富士山は遠くで見ると美しいが山肌に立ってみると石がごろごろしている、どちらも富士山。。選挙の不思議
藤井六冠が叡王戦で菅井竜也に負けた。驚いたと言っては菅井八段に失礼だろう。名人戦第一局で渡辺名人に勝ち圧倒的な強さを見せる藤井六冠、大得意の対振り飛車でまさか負けるなどと思ってもみなかった。当たり前と言われれば当たり前なのかもしれないが、藤井六冠でも負けることがある。しかも完敗だった。こうなると渡辺名人はどうも藤井六冠に苦手意識を持っていてそれが足枷になって勝てないのではないかと思えてくる。いくら何でも現名人がニ十回戦って三回しか勝てないというのは何か原因があるはずだ。藤井敗れる
今年もいくつか野菜(茄子、胡瓜,トマト)を鉢に植えた。庭に直植えにしたこともあるが、鉢植えの方が管理がしやすいので鉢植えにしている。他にも実の生る木を数種類植えているが、柿、夏蜜柑、林檎、フェージアは実が生るようになったが檸檬、梨、無花果はまだ実を結ばない。桃栗三年柿八年と言うが、果樹は実が生るのに時間が掛かりちょっとまどろっこしい。そして実が生ったと言っても林檎とフェージョアは小さく少なく食べて美味しいとまでは行っていない。夏蜜柑と柿は人にあげられるほど立派で数多く実が生る。ただし、柿の方は鳥が食べに来るので要注意だ。今までは手入れ管理が不十分で植えただけのことが多かったが、今年は大分爺さんになって時間があるので少し手入れをしてみようと思うが、何せ素人で根気のある方ではないのでどこまで効果があるかは不明...庭の果樹園?
世の中には優れた観察者が居て、なるほどと思わせる評論をされる。養老先生、高橋源一郎、橘玲、宮台真司、佐藤優・・中野信子など。似て非なところも多く、一緒に名前を挙げられるのには抵抗がある人も居るかもしれない。ユーチューバーにも活発に評論をする人たちが何人も居られる。時々目を通して、同じようなことを考えている人が居ると思うことがある。ただ、同じような考え方見方に接しても多少嬉しいと感じることはあっても元気が出るとは言えない。人間はどうして自分の考えを発表せずにはおられないのだろう。愛犬トムとは心が通う時があったと思うが、彼の演説は聞いたことがない。犬や牛馬に思想があるようには見えない。人間には本能と認識のずれがあって意識が生まれ、思想や解釈が生まれたという説を聞いてなるほどと思ったことがあるが、で楽しく生きら...成程の先に
昨日は暖かいというよりも暑かった。駅まで歩くうち汗をかいてしまった。どうもだんだん駅までの道が遠く感じるようになった。七十五を過ぎた頃から年かなと感じることが増えた。何故六十五歳七十五歳を高齢者後期高齢者に決めたのか詳しく知らないが、キリがいいだけでなく当たっていると思う。十年一昔という感覚からか十歳区切りで八十五歳を超高齢者と呼ぶこともあるが、これは九十歳でも良さそうに思う。本当のところは八十七、八歳が境目に観測するがキリがよいので九十歳が良さそうだ。十年ひと昔
トラックドライバーがアメリカの道路を走り回るのを見るのが好きでユーチューブでよく見ている。アメリカ中の町から町へ一日何百マイルと走る。会社からどこそこからどこそこへという仕事が提示され、そこから選び取って何処へでも運転して行く。途中のトラックストップで食事シャワートイレ給油仮眠を取りながらどんどん運転する。厳しい運転労働管理があり、連続してできる運転時間が決まっており、時々丸一日以上の休憩を取らなければならない時もあるようだ。収入は運転したマイル数で決まっており、結構よい収入になるようで、殆んどトラックの中で生活しているおじさんなどは、トラックを買い取ってオーナードライバーで仕事をしている。数名のトラックドライバーのユーチューブを登録してあるが、なかでTetsuさんが気に入りでよく見ている。電車でも一番前...トラックドライバー
以前毎週のように行っていた和風洋食の店に久しぶりにカレーを食べに寄った。ちょっと量が多めで女房に向いたメニューが少ないのと最近家で食べることが増え一年近くご無沙汰していた。勿論、よく覚えていて「いらっしゃい、お久しぶり」の声が掛かった。相変わらず辛めのカレーなのだが、私はこれが好きでちょっとソースを追加して水を飲みながら頂く。ご夫婦でやっておられる店で、安くてボリュームがあり美味しい。フロアの女性は変わっていたが、ちゃんとカレーが辛いのは心得ており、お冷をつぎ足してくれた。帰り際「又いらして下さい」と無口で黙々と働くご主人も顔を上げて挨拶してくれた。久しぶりの患者さんは私の仕事でもよくあり「お久しぶり、どうされましたか」と声を掛けることはあるのだが、なかなか「又いらして下さい」とは言いにくく「これで様子を...私には言いにくい一言
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤亜紗光文社新書を読んだ。目の見える人が実は良く見えていないことを教えてくれる本でもあった。目の見えない人は言われてみればそうかと気付くのだが、目の見える人よりも少ない情報で世界を見ている。しかしそれが必ずしも良く理解できていないことを意味するわけではない。例えば目の見える人は前後や表裏を意識区別するために、全体像を見失うことがあるが目の見えない人は全体をひっくるめて把握できている。目の見えない人を視覚障害者と表現するので研究の対象にしにくい雰囲気はあったと思うが、伊藤さんは踏み込んでインタービューと協働体験を本にまとめられた。目の見える人間は百聞は一見に如かずはそのとおりだなと受け取りがちだが、実は抜け落ちているところがあり、目をつむっただけでは目の見えない人...目の見えない人は
プロ野球で三割の打率が残せればレギュラーは確実で、打率ベストテンにも顔が出る。三割というのは十回に三回でさほどの確率ではないような感じもするが、実は世の中では中々実現が難しい確率なのだ。十円玉の表裏のような出るかでないかのような五分五分の事象は殆んどなく、あれこれ絡み合う世の中の出来事は風が吹けば桶屋が儲かるのが実態で三割当てるのは至難の業だ。勿論、極端に単純化し当てたと当てたと騒ぎ威張る輩は後を絶たないが当てた裏で何倍も外しているのには口をつぐんでいる。頭の体操用というか、医療ばかりに目を向けて経済音痴にならないように?僅かに株を持っているので株価を週に二三回チェックしているが、長期的には下がり勾配のようだが日単位週単位の動きは上がり下がりの繰り返しで素人の私には全く予想がつかない。素人考えでは金余りの...三割打者の教えること
三十年くらい前から徐々に内科学会は専門医でなくても分かる臨床に役立つ講演演題が増えてきた。昔の高々数十人しか分からないような、専門的で狭く難解な演題講演が減ったのには、一般会員の声や米国の臨床医学の影響があると思う。私は好ましい変化と思っているし多くの会員もそう感じていると思う。コロナ前は年に二三回、学会の開催地に赴き直接参加してきた。最近はオンラインネットでも講演が視聴できるが、どういうものか現地に行って実際に聞いた方が脳味噌に浸透する感じがする。今回久しぶりに参加したが、内科学会の会場の埋まり具合は五割程度で、かなり回復したようだがまだ寂しい感じがした。講演を聞くと勉強意欲が湧く、大体二か月ほどでだんだん意欲が萎んでゆくのは遺憾だが、それでも参加するとしないでは大違いだ。後期高齢者の私でも刺激を受け意...内科学会の効用
コロナが減って飲食店や宿泊施設に客が戻りつつある。多分、その影響だと思うが、客扱いが丁寧になったように感じる。年に一度泊まる丸の内ホテル、勿論以前から感じが良かったのだが、今回は特別丁寧に感じた。ぶらりと入った中華の店もたまたまかもしれないが、フロアの女性はとても感じが良かった。どうもこれは戻ってきた客が嬉しいことと相まった、仕事への感謝の気持ちのような気がした。災いを転じて福となす
後期高齢者になってからでは気が付くのは遅すぎるが世のに中は虚飾に満ちた情報が溢れている。嘘というと響きが強いのでそれほどでもないと思う人が多いだろう。しかし嘘を見解と言い換えれば、そうかなそういえばと膝を打たれるだろう。大量に拡散されているのはマスコミ情報でその背後にはコマーシャル手法とスポンサー資金が存在する。取り入り売りあげを伸ばそうとする精神が背後にあれば、事実よりも見解が優先されてしまう。はるか昔、孔子様が巧言令色少なし仁と喝破していたが、三千年の間に手法はますます巧みになってきている。政府というスポンサーも居るから要注意なのだが、あなたの感想でしょあなたの意見でしょと切り返せない人も多い。よく考える時間が奪われてしまっているのだ。コマーシャルにはコマーシャル手法が
年を取ると睡眠時間が短くなる。まあこれは多少は困るがある程度は受け入れて生きるよりないようだ。身体を動かす、うたた寝をしない、人と話をする、手を動かす・・でいくらか改善できるようだ。怖いのは睡眠的時間が長くなることだが、こうなるとご本人はあまり気にしない様子だ。不義理というのはどういう範囲をいうかよく分からないが、年を取ると行きたくないところには行かないしやりたくないことはやらなくなる。医師会最後の役職も二回に一回が三回に一回の出席になってきた。知った顔とお久しぶりと挨拶を交わすが、知らない顔と名前が出てきた。私より年配がまだ一人残っているので、もう少し名前を連ねておこうかと思う。今年は忘年会がありそうなので知らない若い医師とも話ができるだろう。春宵暁を覚える
統一地方選挙が終わった。なんだか変わりないようで、そうでもない結果が出た。私はどの党の選挙対策委員でも政治評論家でもないので一体何がどうということはわからないが相も変わらずの中に、微かな軋みを感じる。診療も十年一日ではなるまいと感じ、考えている。もはや最前線の現役ではなく消えゆく老兵ではあるが、これでいいとは思えない部分がある。日本人は変化を嫌うのにいつの間にか変化を受け入れてしまう。今やどの医院にも保険証にとって代わるマイナンバー登録機器が設置され、お持ちでしたらお願いしますと唯々諾々と登録が始まっている。登録するとどうなるか問う人もなく、どうなるかよく考えている医師も少ない。なし崩しに流れを起こすまでは時間が掛かるが、同調者が増えれば赤だか黄色だか青だか一気呵成に染まってゆく、日本の風景である。変わりないようで変わってゆく
暖かいんだか寒いんだか分からない日が続いていたが、いつの間にか桜も散り春爛漫になった。年を取ったせいか、時の流れの早さと春の息吹に圧倒される。気を取り直し、できることをという気持ちで朝食、といってもごく簡単なピーナッツとジャムのトーストだが、を食べ終わる。絵を描いていて良かった。何か打ち込んですることがあるのは有難い。尤も先日、完成した茶畑の風景を額に入れて忌憚のない評をしてくれる同年配の女性軍に見せたら、素晴らしい額ですねと筋違いを褒められて踏鞴を踏んでしまった。七半の女性陣に負けないように頑張りたい。写真は完成直前の絵できることをする
つい先日、時々行く寿司屋でお客は我々夫婦二人だった。よく話をする親父で、最初にイカを頼んだら、今日はイカはありません。手で大きさを示しながらこんなんが二千円ですよ、とても買えません。三十年前、よく蛸を食べたけどいつも蛸はないねえ。蛸なんて高嶺の花で、この頃魚の値段がめちゃ上がりですよと嘆く。そうか、いつも安いけど今日は高いのかなと内心不安になる。WBC見ました?と聞くから大谷がトラウトを三振で討ち取るところ見てたよと返事をした。大谷凄いっすよねえ、家の娘が大谷と結婚したいと言ってるんですよ。おやおやという我々の反応を無視して、そうなったら鮨屋止めますからと言う。無理だねいう我々の顔を見て、いや実際に結婚したら大変でしょうけどねとあり得ない?話に落ちを付けていた。勘定はいつもより二割増しだったが、それでも回...まあ無理だね
犬が人を噛んでもニュースにはならないが人が犬を噛むとニュースになるという。まあそうやって、数多くの案件がマスコミを騒がしている。人間の物珍しさに惹かれるという特性に従って、読まれてなんぼ見られてなんぼが根底にあるマスコミは動いてしまう。しかしそのことをちゃんとわきまえていないと重大な判断を間違えてしまう。元NHK党首が誤魔化すのと首相が誤魔化すのでは全くもたらされる結果の重大さが異なる。そのことにどれほどの人がきちんと気が付いているだろうか?。承知で見て見ぬ振りをしている政治関係者が多いように見える。犬にかみつく人達
小野寺健先生にイギリス的人生という本がある。味わい深くああそうなんだと目を開かされる名著で、文学を通してイギリス的人生を解き明かされている。先生には読みやすく手頃な心に残る言葉というベストセラーがあるが、短い言葉では表し切れない中身がこの本には詰まっている。勿論、文学だけが人間性を明らかにする創作手立てではないだろうが、文学でなければ辿り着けない広がり深みがあると思う。そこで読みたいのがロシア的人生である。沼野氏や亀山氏に類書はあると思うが読めていない。何となくちょっと重苦しく小野寺先生のような手触りではない感じがするからだ。それもロシア的ということかもしれない。しかし、プーチンとロシア国民のしでかすことをよりよく理解するには文学者によるロシア的人生が必須のように思う。ロシア的人生
トランプが浮気のもみ消しに金を支払いそれを偽装した問題、これは95%事実だと思われる。しかしトランプにはこの時期に取り上げられたことで政治的に不利な影響が生じるので、それを逆手に取ってこれは検事と民主党が私を陥れる卑劣な陰謀だと反撃に出ている。同調するトランプの支持者達はもみ消し虚偽記載の事実をそっちのけにし、この時期に起訴したのは政治的ダメージを狙ったものでトランプは被害者だと筋違いの反撃に出ている。検事や民主党にトランプの評価を落とす意図があるのは70%くらい事実としても、それでトランプの誤魔化しが中和されるわけではない。これはまやかす政治的な手法の好例と思う。事実よりも人に与える印象に重点を移して感情に訴え問題をすり替えてしまう。人類の歴史と共に権力者や権力を狙う者が用いてきた手法で、世界のあらゆる...トランプ方式
海岸に行くと海が絶え間なく波打っているのが見える。日常生活ではさほど意識にしないが、様々な事柄が絶え間なく波打ち変化している。じっとしているように見えても、直線的に増減しているように見えても細かい振動というか波がある。毎朝血圧を測り体重を測定しているが、同じ数値のことは殆んどない、上がり下がりを繰り返している。毎日の変化を巨視的に見ると何か月かの長い周期で変動している。人間の感覚では周期が長いと捉えにくくなる。年単位だと多くの人がほぼ正確に捉えられるが、十年単位となると分かりにくくなる。百年単位では普通の人には分からない。中年以降になると時代の曲がり角などと言うようになるが、曲がっている最中には中々正確には波の動きは分からない。しかし今が時代の曲がり角なのは間違いないと思う。自分の存在しない先のことを考え...波打つ世の中