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  • 本屋の平積みでたまたま並んでいた「土地」をタイトルにした2冊

    本屋に立ち寄った時、平積み台に「土地」と付いたタイトルの本が2冊並んで置かれてあったので、続けざまに読んでみた。1冊は『白い土地』、もう1冊は『人間の土地へ』。前者は福島原発事故の帰還困難区域を、後者は内戦で混迷するシリアを舞台にしている。2冊の本はまったく別の題材を扱っていて、直接的なつながりはない…と思っていたのだが、読み終えて、ふと思った。 福島の沿岸部の町から逃れて避難者となった人たち、そして、シリアの内戦から隣国へ逃れて難民となった人たち。いずれも外的な要因によって自分たちの「土地」から離れざるをえなくなった人たちではないか…と。読書を重ねていくと、時として、こんな偶然の発見で楽しみ…

  • インスタントでアジアンフード(15)無印良品のレトルトを食す

    先日、無印良品で温めるだけのレトルトを買ってきたのである。ガパオ(タイ)とルーロー飯(台湾)だ。外出もできるだけ控えなければならんということなので、前日のあまったご飯を使って、朝と昼で連続の無印良品レトルトだ。 温めて、かけるだけ。 まずは、朝からガパオライス。目玉焼きをのっけてみる。 私の写真の腕がイマイチなので、食欲をそそらない1枚になってしまった。 肉がペースト状になってしまい、見た目的に、ガパオっぽい感じがしない。 ごはんの上にかけると、本場のガパオっぽい香りが立ち込めるが、匂いは抑え気味である。味は、ほとんど辛さを感じない辛さなので、パンチに欠けるかもしれない。ふぅ、からいからい…と…

  • Amazonプライムでアジア映画(24)『アクト・オブ・キリング』『ルック・オブ・サイレンス』とインドネシア大虐殺を考える

    元旦から、インドネシア大虐殺をテーマにした映画と本である。新型コロナが感染拡大なので、初詣にも行かず、自宅で大虐殺の映画である。他にすることもないので、感想まで書いている。いったいなぜ、新年早々からこれらの映画を見てしまったのだろうかと、見終わった後に暗澹たる気持ちになってしまったが、時すでに遅しだ。気を取り直していこう。(※2021年1月時点のAmazonプライム特典視聴情報です) 『アクト・オブ・キリング』 『ルック・オブ・サイレンス』 『インドネシア大虐殺 二つのクーデターと史上最大級の惨劇』 『楽園の島と忘れられたジェノサイド バリに眠る狂気の記憶をめぐって』 『アクト・オブ・キリング…

  • とりとめなくアジア本を4冊

    コロナ禍で旅に行けない日々が続き、台湾の夜市や東南アジアの市場で密になりたいという気持ちを抑えつつ、最近はアジア関連の本を読むことが増えている。映画も、日本の映画かアジア関係のものしか見ていない。しかし、そうしていると、いろいろなところで、あの本とこの本がつながって…とか、この映画があの時読んだ本とつながって…と、いつも広がりと再発見があって楽しい。今年刊行された本を中心に、とりとめなく4冊。 動きだした時計 ベトナム残留日本兵とその家族 性転師 「性転換ビジネス」に従事する日本人たち ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く プラナカン 東南アジアを動かす謎の民 動きだした時計 ベトナム残留日本兵…

  • アジアンドキュメンタリーズでレオン・リー監督作品を見る

    中国系カナダ人の映画監督レオン・リーのドキュメンタリー作品『馬三家からの手紙』は、2020年に劇場で見た映画の中でもベストスリーに入るくらいの印象に残る1本だった。スン・イ氏を通して、中国共産党(中国ではなく、あえて中国共産党と呼びたい)の苛烈な人権蹂躙を告発する内容もさることながら、スン・イ氏の人物像をしっかりと掘り下げせつつ、ドラマチックに練られた構成はスリリングな展開を生み出していた。 www.masanjia.com そのレオン・リー監督作品『人狩り 中国の違法臓器売買』を、アジアンドキュメンタリーズでも見ることができる。臓器売買を通して、中国共産党の人権蹂躙…というか、殺戮行為とも呼…

  • アジアンドキュメンタリーズでジョー・ピスカテラ監督作品を見る

    「アジアン・ドキュメンタリーズ」は、あれもこれも見たいと思わせるようなラインナップのドキュメンタリー作品群で、作品紹介を読んでいるだけでも時間が過ぎるのを忘れてしまう。毎月、テーマに沿って作品をチョイスし、問題提起をしてくれるが、ここはひとつ、監督の名前で作品をチョイスしてみた。 ジョー・ピスカテラ監督には、香港の民主活動家ジョシュア・ウォン(黄之鋒)を追ったドキュメンタリー『ジョシュア 大国に抗った少年』といった作品があるが、アジアン・ドキュメンタリーズは2作品を見ることができる。 まずは、ベトナムの女性ミュージシャン、マイ・コイを追った『マイ・コイと反逆者たち』。 asiandocs.co…

  • インスタントでアジアンフード(14)ブン・オック、再現できるかな

    ハノイで食べたタニシの麺、ブン・オック(Bún ốc)。どうにかして、自分でもブン・オックを再現できないものかと思い、いろいろ買ってきたのである。カルディで売っていた「ディルスープ」なるものが、貝のエキスをベースにしているというから、タニシも同じ貝であるし、もしかしていけるんじゃないか?という淡い期待を持ちながら、作り始めたのである。 しかし、残念ながら、近所のスーパーでタニシは売ってないし、セブンイレブンで売っていた「あかにし貝」なるもので代用。 ドンキのブン、7-11のあかにし貝、カルディのスープの素とパクチー。 残念ながらセブンイレブンでタニシは売っていなかったので、あかにし貝で代用…

  • 箇条書き美術展めぐり 箱根・岡田美術館で若冲展

    密を避けて、箱根である。 岡田美術館に何年ぶりかの2度目の訪問。岡田美術館といえば、パチンコパチスロ業界大手のユニバーサルエンターテインメント系列の私設美術館で、会長・岡田和生氏の蒐集したコレクションは立派なもの。とくに陶磁器のコレクションは膨大だ。60年間行方不明だった喜多川歌麿の大作「深川の雪」が発見され、岡田美術館の所蔵になった時は話題になったものだった。その歌麿を見に行った時以来の訪問だった。 伊藤若冲作品も7点所蔵していて、今回は全7点を展示するというので、足を運んでみた。(2021年3月28日まで) www.okada-museum.com 全5フロアの重厚な美術館。じっくり見たら…

  • 香港クライシスについて考える3冊

    新型コロナの感染拡大、そして、6月の香港国家安全法の施行以降、香港の民主化デモには逆風が吹きまくっている。新型コロナの拡大防止を理由に集会は禁じられ、選挙も延期されて民意を問う機会は失われた(9月)。さらに、香港独立を支持する民主派議員4人の資格剥奪があり、それを受けて民主派議員15人が抗議辞任を表明(11月)。一方、国安法によって、8月には日刊紙アップルデイリーの創業者・黎智英(ジミー・ライ)が逮捕され、そして今月には、日本のメディアでもなじみのある、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)や周庭(アグネス・チョウ)らの民主活動家が実刑判決で禁固刑に処せられた。香港の民主派は、今や、他国からの中国共産党…

  • アジアンドキュメンタリーズで見る「香港」、そして「メイド・イン・ホンコン」

    新宿のK'sシネマでは、東京ドキュメンタリー映画祭が開催されている(2020年12月5日~12月11日)。今日は特別上映の「香港クライシス」の2本の作品、關震海(カイ・シンカイ)監督の『中大防衛戦』と、堀潤監督の『STAND WITH HK』を見ることができた。 tdff-neoneo.com とくに『中大防衛戦』は、2019年11月の中文大学での学生たちと香港警察の衝突の最前線を追いかけ、攻防戦の舞台裏的な緊迫感にあふれていて見ごたえがあった。攻防の最中、前線の学生側も統率が取れていたとは言いがたく、その混乱も含めての生々しさがあった。 と、前置きはここまでで、私が定額制で視聴しているアジア…

  • インスタントでアジアンフード(13)かけるだけでルーロー飯

    麺線につづいて、またもや台湾から。こんどはファミマの魯肉飯(ルーロ-ハン)である。これまた、かけるだけだ。おまけに、ご飯もインスタントだ。いずれもレンジでチンするだけで、料理とは呼べないレベルであるが、気分だけは、もう、台湾だ。 電子レンジでチンするだけなので、作る過程は省略。ご飯も具材もチンして、4分くらいで完成だ。あれっ、見た目は、なかなか美味しそうじゃん? ひとくち食べれば、口の中に広がる台湾の薫り、まぶたに浮かぶ夜市の風景。ちゃんと「魯肉飯」している。 半熟たまごを乗せてみる。いや、あえて乗せなくても良かったかな、うん。 こちらは、台北の龍山寺近くの「四方阿九魯肉飯」。クセがなくて食べ…

  • インスタントでアジアンフード(12)そうめんで麺線を

    KALDIで「かけるだけメンセン」が売っていたので、寒い季節にもかかわらず、そうめんも一緒に買ってきたのである。気分だけは、もう、台湾だ。 作り方は、超簡単。茹でたそうめんに、温めた麺線スープをぶっかけるだけ。 沸騰する熱湯にどーん!と入れる。湯気でカメラも曇る曇る。 茹でておいたそうめんに、どばーっとかけて出来上がり。青菜を添えてみる。 麺線といえば、台北の西門町の阿宗麺線が有名。阿宗麺線は、もっと麺がどろどろしていて、かつおぶしの風味が強く効いていたような気がする。あー、台湾に行きたい。

  • 台湾に想いを馳せながら歴史を考える3冊

    11月まで新宿K’s cinema 行われていた「台湾巨匠傑作選」は、大阪・名古屋でも行われ、このたび吉祥寺アップリンクでも行われることとなった。チョン・モンホン(鍾孟宏)監督の『停車』のブラックユーモアに、こんな監督がいたのか!と舌を巻き、久しぶりにツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の4作品をまとめ見してぐったりした。こんなにまとまって台湾映画を見たことがあっただろうか、というくらいに台湾映画を見たのだった。 今回の特集上映の中でも目玉だったのは、ワン・トン(王童)監督の劇場初公開作『バナナパラダイス』(1989年)。一人の男の数奇な運命とともに、国共内戦から戒厳令下の白色テロ時代、そして現代…

  • 箇条書き美術展めぐり さようなら原美術館

    2021年1月での、建物の老朽化のために閉館が決定した原美術館。現在、最後の展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」が行われている。年に一度は何かしらの展覧会を見るために足を運んでいた美術館だが、もうこれで来るのが最後になると思うと、さびしい気持ちでいっぱいだ。建築含めて、本当に良い美術館だった。 bijutsutecho.com bijutsutecho.com 2019年、難病のために40代半ばで早逝した佐藤雅晴の「東京尾行」のシリーズは、オリンピックへと向かう東京の街の姿を撮影し、風景の一部をトレースしたアニメーションを織り交ぜた作品。当然、ここには陽光の下でマスクをしていない人々が歩く街の姿…

  • 『2050年 世界人口大減少』を読んで日本と移民の未来を考えてモヤモヤする

    先日まで移民の本ばかり読んでいたわけだが、そこから派生して、今度は人口問題の本である。『2050年 世界人口大減少』。なかなか衝撃的で刺激的なタイトルだ。とはいえ、世界各地域に取材をして、社会の仕組み、文化的な差異、宗教観の違いなどの話題を平易かつ明快に語っていて、社会論として読んでも面白い1冊。 books.bunshun.jp 今や、世界の人口問題を語るには、移民(人口の移動)を無しにしては語ることができない。どうしてこうも移民やら人口が気になるのか、自分でも何でなのかなあ…と思うのだが、やはり新型コロナCovid-19の影響が大きいのかもしれない。Covid-19は、世界のあらゆる「前提…

  • 0泊2日(船中泊)で伊豆大島弾丸ツアーに行こうかな

    いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、セコ旅の研究心が止められない止まらない日々なのである。先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、伊豆大島へ行った時の話。佐渡に続いて、島旅ばかりだなあ。伊豆七島に渡るには、東海汽船が主な交通手段になるわけだが、たまに、お得なセールをやっている。今回は「島島きっぷ」客船特2等を選択したのだが、ここにGo to トラベルキャンペーンが乗っかってきて、往復7500円が5000円に。 www.tokaikisen.co.jp 出航は竹芝桟橋22時。レインボーブリッジに見送られて東京湾を後にする。 特2等はカプセルホテルをちょっと狭くし…

  • 2泊3日(48時間)500円くらいで佐渡をレンタカーでめぐった件

    いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、佐渡へ行った時の話。佐渡は、早い段階から「新しい旅の様式」で観光をアピールし、島外からの観光客へのおもてなしもあれこれ準備をされていたので、とても気持ち良く旅ができたのである。 Live Together on Sado Island「旅する人も、住む人も、安心・安全な佐渡で。」 ①「さどまる倶楽部」に登録する。アプリをダウンロードしておけば、観光施設やレンタカーなどで割り引きを受けられる。 datchacoin.sado-dmo.com ②佐渡島に到着するやいなや、島内宿泊者を対象に…

  • 外国人労働者と移民について考える新書5冊

    ここのところ、外国人労働者問題とか技能実習生問題とか移民とか、そういった本を固め読みしていた。このあいだは日本に移住して長く暮らす「移民」を中心にしたノンフィクションを読んだが、今回は、2019年から2020年にかけて出版された新書本を固め読みした。複雑な問題ほど、何冊かの視点の異なる本を読んでみないと自分の見方が偏ってしまうので、つい、固め読みをしてしまう。 flexaret4.hatenablog.com ここ最近は、とにかく「外国人労働者」「移民」といった本が数多く出版されている。コロナ禍によって、外国人労働者をめぐる環境は大きく変わってしまったが、 だからこそ、コロナの後にどうなってい…

  • アジアンドキュメンタリーズでタイのローカルミュージック

    「アジアン・ドキュメンタリーズ」に加入したので、少しずつ見始めている。あれもこれも見たいと思わせるようなラインナップのドキュメンタリー作品群で、作品紹介を読んでいるだけでも時間が過ぎるのを忘れてしまう。 なかなか重たいテーマの作品が並ぶ中で、まずチョイスしたのは音楽を扱った2本。 asiandocs.co.jp asiandocs.co.jp とくに、タイの音楽を題材にした『Y/Our Music』は、最近の自分の興味の方向性とも合致して、とても面白かった。イサーン、モーラム、ルクトゥーン、生きるための歌…といった言葉にピンとくるような、タイに興味のある人であれば、きっと楽しめるはずのドキュメ…

  • Amazonプライムでアジア映画(23)天国から来た男たち(日本)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年10月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2001年の日本映画だけど、フィリピンを舞台にしているので取り上げてみた。前回の「ローサは密告された」を見ていた時に、Amazonの中の人がこの映画を「あなたにおすすめ」してきたので、うっかり見てしまったのである。「ローサは密告された」に続いて見てしまったのは、この映画にとっては酷だったかもしれない。せめて、見る順番が逆だったら印象も違ったかもしれない。…

  • Amazonプライムでアジア映画(22)ローサは密告された(フィリピン)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年10月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2016年のカンヌで女優賞を獲った一本なので、よく知られた作品なのかもしれない。ストーリーはといえば、マニラのスラム街で雑貨店を営むかたわら、クスリを売っていることを密告されて夫婦で逮捕されてしまい、彼らの子どもたちが保釈のためのお金を作ってくる…という、シンプル極まりないものだ。そのシンプルなストーリーの2時間弱を緊張感たっぷりに見せるのだから、たいし…

  • 箇条書き美術展めぐり KYOTO GRAPHIE 2日目

    KYOTO GRAPHIE(京都国際写真祭)に合わせて、4連休に久しぶりの京都旅をしてきたのである。もちろん、ホテルはゴートゥーな割引だ。毎年春に行われていたKYOTO GRAPHIEも、今年は新型コロナの感染拡大で秋に延期。何はともあれ、無事に開催されて喜ばしいかぎりだ。今年のテーマは「VISION」。コロナ禍にあって、とてもタイムリーに響くテーマだ。そして私は、前売りパスポート(3,500円)と地下鉄・バス2日券(1,700円)を携えて、ぶらぶらと京都の街を動きまわったのだった。密を避けて京都観光をしながら、二日券の元を取りつつ、KYOTO GRAPHIEも満喫してしまおうという、揺るぎな…

  • 箇条書き美術展めぐり KYOTO GRAPHIE 1日目

    KYOTO GRAPHIE(京都国際写真祭)に合わせて、4連休に久しぶりの京都旅をしてきたのである。もちろん、ホテルはゴートゥーな割引だ。毎年春に行われていたKYOTO GRAPHIEも、今年は新型コロナの感染拡大で秋に延期。何はともあれ、無事に開催されて喜ばしいかぎりだ。今年のテーマは「VISION」。コロナ禍にあって、とてもタイムリーに響くテーマだ。そして私は、前売りパスポート(3,500円)と地下鉄・バス一日(二日)券(1,700円)を携えて、ぶらぶらと京都の街を動きまわったのだった。密を避けて京都観光をしながら、二日券の元を取りつつ、KYOTO GRAPHIEも満喫してしまおうという、…

  • Amazonプライムでアジア映画(21)百日告別(台湾)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 前回に続いて、今回も台湾映画から。この映画もまた、2020年9月19日から新宿K'sシネマで開催される台湾映画祭のラインナップにも名を連ねている。2015年の作品。 百日告別(字幕版) 発売日: 2017/07/19 メディア: Prime Video 前回紹介した青春映画『藍色夏恋』からがらりと雰囲気を変えて、シリアスな作品。ひとつの巻き込まれ事故によっ…

  • Amazonプライムでアジア映画(20)藍色夏恋(台湾)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2020年9月19日から、新宿K'sシネマで台湾映画祭がついに始まる。本当は春に予定されていた映画祭だったが、新型コロナの感染拡大で延期。何はともあれ、無事(?)に開催となるのは喜ばしいかぎり。『藍色夏恋』は、その台湾映画祭のラインナップにも名を連ねる、2002年の青春映画。 藍色夏恋 デジタルリマスター版(字幕版) メディア: Prime Video そ…

  • カメラを持って、旅の中へ。

    実は写真を撮ることも好きで、もっぱらコンパクトフイルムカメラのリコーGR1sを使い続けている。あちこち連れまわしたせいで、くたびれ具合が激しくなってきた。電源をオフにした時にレンズカバーは半分開いたままだし、ボディも剥げてきたし、フイルムの残数表示も数字が欠けている。それでも、ポケットに入れて、さっと取り出して写せる機能性は抜群なので、代わりがいない。 旅に行けない間に、ネガの整理や、スキャン保存や、印画紙にプリントなどなど、いろいろやっておけば良かったのだが、溜まりすぎたネガの前に、お手上げ状態だ。お手上げ状態だが、先週、久しぶりに貸し暗室に行って、ちょっとだけプリントをしてきた。お金と時間…

  • インスタントでアジアンフード(11)セブンイレブンのアジアンフード

    久々にアジアンフードである。 と思ったら、とうとうインスタントですら作ることを放棄してしまったのである。コンビニで調達するありさまだ。しかし、コンビニめしだからといって侮ってはいけない。セブンイレブンのアジアンフードは、これがなかなか美味しいのである。 昼になると、職場近くのセブンイレブンで買ってきたこれらの食べ物をスマホで写真に収め、ニヤニヤしているのである。すっかり、キモチの悪いおじさんである。 中国西安から、ビャンビャン麺である。もはや、どんな漢字なのか分からないくらい、複雑怪奇な麺の名前である。いったい誰がこんな漢字を思い付いたのだろう。そして、その複雑怪奇な漢字を麺の名前にあてるとは…

  • となりに住む「移民」の人たちを本で知る3冊

    日本の異国:在日外国人の知られざる日常 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い 芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか いずれも2019年に書かれた、主に日本で暮らす移民についてのノンフィクション。最近の本であるのに、書かれていることは何だか遠い昔のことのようにも感じる。新型コロナの感染拡大で、海外との往来に大きな制約がかかることとなって早数ヶ月。海外旅行に行けない、仕事で駐在に行けない(あるいは日本に帰国できない)ということが常態化しつつある一方で、コロナ禍の煽りを大きく受けてしまったのは、これらの本に描かれた彼らのような、生活の基盤や仕事の保障も不安定な日本の…

  • Amazonプライムでアジア映画(19)マッキー(インド)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 「マッキー」とは、ヒンディー語で「ハエ」という意味。「映え」ではなくて「蠅」である。タイトルの意味すら知らず、何の予備知識もないまま見始めたハエの映画である。 悪徳社長のスディープは、女性を自分のものにするためであれば金に糸目もつけず、汚い手も厭わない男。彼が次に狙いを定めたのはビンドゥという美人だったのだが、彼女はジャニという若者にひそかに想いを寄せてい…

  • 悪人探しから知恵探しへ

    何もする気がしないのである。暑くて、何もする気がしないのである。 何もする気がしない間に、安倍晋三が体調不良を理由に退陣表明。びっくりである。これまで面白おかしく安倍政権を叩いたり小バカにしてきたマスコミも、急に「安倍首相、長い間お疲れさまでした」みたいな、優しげな感じになってしまい、気味が悪いったらありゃしない。とくにテレビメディアは酷いものだ。今に始まったことではないけれど、しかし裏を返せば、安倍政権が炎上する様子を面白がっていたのは視聴者である我々であり、テレビメディアはやっぱり我々の映し鏡なのかもしれない。そして、私自身、安倍政権が炎上しているのを、どこかで面白がってはいなかったか。ア…

  • 今こそ声を小にしてつぶやきたい、コロナ時代の旅スタイルとは

    世の中はお盆休みである。お盆休みであるが、帰省や旅行することもはばかられる雰囲気なので、お盆休みという雰囲気がしないのである。「Go to トラベル」キャンペーンは盛り上がらないばかりでなく、「Go to トラブル」と揶揄される始末で、旅をすること自体が「悪」というような空気すら漂っているのは、旅好きの私としては、残念で仕方がない。 そう、こんな時だからこそ、声を大にして言いた…いや、声を小にしてボソボソつぶやきたい、今こそ、一人旅のススメなのではないだろうか。日々伝えられるコロナの感染状況を見ていると、やはり、人が集まるところ、それもただ集まるのではなく、食事をしながら人と話したり笑ったり、…

  • Amazonプライムでアジア映画(18)ブノン:最後の象民族(カンボジア)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年8月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 アップリンクとイオン系映画館の一部で公開されている『ボヤンシー 眼差しの向こうに』は、とにかく見ていてツラくてツラくてたまらない1本だった。タイでは人身売買まがいで不法入国のカンボジア人やミャンマー人を雇い、非人道的な環境下で水産業が行われているということは、聞きかじったことがあった。そうした過酷な水産業に従事している人は20万人とも言われ、映画『ボヤンシ…

  • Amazonプライムでアジア映画(17)湾生回家(台湾)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年8月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 つい先日、台湾の元総統・李登輝氏死去の報があった。日本のテレビのニュース報道は、けっこうあっさりしたもので、「台湾の民主化に尽力」「親日家としても知られる」という程度の紹介だったのは残念だった(TVメディアとしては、某方面への忖度もあるのだろうが、それはまあ、さておき)。李登輝氏が、志願して旧日本陸軍として戦地に赴いたとか、実兄が日本軍として戦死していると…

  • 箇条書き美術展めぐり OKETA COLLECTION : A NEW DECADE(スパイラル)

    東京・青山にあるスパイラルで、現代アートの桶田コレクションの一般公開(2020年8月10日まで)。無料、予約制。 www.spiral.co.jp 草間彌生、村上隆、奈良美智、ゲルハルト・リヒターなどの作品が並ぶ 草間彌生 奈良美智 会場は撮影OK 名和晃平「PixCell- Deer #48」 今回、もっとも気になったのは、サーニャ・カンタロフスキー「Good Host II」 画のタッチはナビ派のような感じで、不穏な空気が漂っている。 顔のない子供、ドアの隙間の暗闇から子供の肩に伸びる赤い腕 、不気味な笑みを浮かべながら子供に犬の鼻を近づける女…

  • 「新しい生活様式」の下での美術鑑賞 ( II )

    先日訪問した、上野の東京藝術大学美術館の企画展「あるがままのアート 人知れず表現し続ける者たち」。とても良い企画展で大満足だった。無料、そして日時指定予約制。今や美術館観覧ではスタンダードになりつつある日時指定予約制は、たしかに「密」を避けることができるので、比較的、安心して観ることができる。 展覧会そのものはとても良かったけれど… この展覧会でもイーティックスの仕組みを使っており、予約は会員登録などの必要もなく、観覧料も無料なので、すぐに予約ができる。チケットの代わりとして、購入時のメール宛てにQRコードが送られてくるので、それを現地で読み取ってもらうだけで良い。非接触なので、チケット確認の…

  • 箇条書き美術展めぐり あるがままのアート 人知れず表現し続ける者たち(東京藝術大学美術館)

    久しぶりの上野。久しぶりすぎて、上野駅の公園口の出口が分からなくなってしまった。 それもそのはず、3月20日に公園口は移設されて生まれ変わっていたのだった。3月から新型コロナの感染拡大で上野の博物館美術館などは休館になってしまったものだから、改装後の公園口を使うのは初めてのことだったのだ。改札を出てすぐの横断歩道がなくなり、そのまま上野公園内に入ることができて、なかなか良い感じ。 東京藝術大学美術館の企画展。無料。そして、日時指定予約制。新しいなんちゃらという様式に沿って、今やもう、予約制は美術館のスタンダードになりつつあるようだ。 www.nhk.or.jp NHKの番組「人知れず 表現し続…

  • Amazonプライムでアジア映画(16)草原に黄色い花を見つける(ベトナム)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年7月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 ベトナムでも大ヒットしたという『草原に黄色い花を見つける』。部隊は1989年のベトナムの農村。素朴で青々とした風景の中での、きゅんとするような初恋映画である。こういう映画は、国の違いに関係なく、分かりやすく共感が出来て良い。日本でも、もっと年配の方たち…地方の農村風景が素朴だった頃に育った…

  • Amazonプライムでアジア映画(15)漂うがごとく(ベトナム)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年7月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 ベトナム映画から『漂うがごとく』。トラン・アン・ユンを想起させるような、アート色が強め映画である。暗めの映像は『シクロ』を、よけいな音を排した静けさは『青いパパイヤの香り』を思い出す。 漂うがごとく(字幕版) 発売日: 2019/12/21 メディア: Prime Video ハノイで旅行…

  • 新型コロナ感染再拡大下のアートめぐり備忘録

    最近の休日は、美術館や図書館などに行っても、繁華街は出歩かず、用事を済ませたら寄り道もせずにさっさと帰宅するような日々である。美術館は、最近は日時指定制を取り入れているところも多く、空いていて人との距離も取れるし、喋っている人もいないし、比較的、安心のできる場所だ。 ピックアップしてみたら日本の現代アートが多くなってしまったのは、コロナ状況下で移送できる手段(とくに海外から)が限られてしまったせいかもしれない。(2020年7月24日時点での情報です) 「あるがままのアート」(東京藝術大学大学美術館) 2020年7月23日~9月6日。日時指定予約制。無料。 bijutsutecho.com 桶田…

  • タイの社会と現代史を違う角度から見てみる3冊

    『ジット・プミサク 戦闘的タイ詩人の肖像 』 『カラワン楽団の冒険 生きるための歌』 『タイ・演歌の王国』 前回、映画「バンコクナイツ」についての記事の中でも出てきたのが、詩人ジット・プミサクとカラワン楽団。この映画の中でジット・プミサクの幽霊を演じたのが、カラワンのリーダーであるスラチャイ・ジャンティマトーンだった。プミサクもスラチャイも、1960年代、70年代に、タイ軍政下で反政府活動に身を投じた人たちだ。彼ら共産主義コミューンは、タイの東北地方(イサーン)を拠点に活動し、その拠点はしばしば「森」という言葉で語られた。 flexaret4.hatenablog.com タイに何度か足を運ぶ…

  • Amazonプライムじゃないけどアジア映画 バンコクナイツ(日本)

    緊急事態宣言の下、いろいろなクラウドファンディングが展開されたが、私もいくつかのCFにささやかながら協力をさせていただいた。その中のひとつが、「ミニシアターエイド基金」。リターンとして、この基金に協力をしてくれた多くの映画人の厚意により、「サンクスシアター」というかたちで映画をネット配信してくれている。 motion-gallery.net その中のひとつ、富田克也監督の『バンコクナイツ』を見る。日本映画だが、舞台の中心はタイのバンコクとノンカイだ。 正直、劇場で一度見たときには、この映画が面白いのかどうか分からなかった。演者も本職の人ではないので、演技で惹きつけられるわけでもない。おまけに、…

  • 箇条書き美術展めぐり 森山大道の東京 ongoing(東京都写真美術館)

    久しぶりの東京都写真美術館。「森山大道の東京 ongoing」を見に行く。土曜日の昼前だったが、すごく空いていた。このところの新型コロナ陽性数の増大で、外出を控えているのだろうか…。美術館側のコロナ対策としては、検温、消毒はもちろんのこと、エレベーターの利用人数制限(4人)、会場内の人の距離の取るための目印…など、気を遣っているのが見て取れた。 ・「にっぽん劇場写真帖」などからシルクスクリーン印刷の大判の作品が数点。「絵画」として見れば、写真ではない別のものとして、まあ、新鮮味がなくもない。 ・カラーもモノクロも、ここ数年の新しい作品が中心。今となっては、コロナ前の「マスクをしなくてもいい東京…

  • 箇条書き美術展めぐり 真喜志勉 Turbulence 1941-2015(多摩美術大学美術館)

    大きな美術館でメディアに出まくりの美術展を見に行くのもいいけれど、たまにはこうしてローカルな大学美術館で、これまで未知だった作家の画にふれるというのも、いいものである。 www.tamabi.ac.jp ・真喜志勉は、沖縄出身の画家。「Turbulence」とは「乱流」という意味である。 ・真喜志勉の画家人生は、本土返還や米軍基地といった沖縄が抱えつづける問題とともにあり、画風を何度も大きく転換しながらも、その画の向こうには「米軍」「基地」の姿が見えてくる。 ・画業を俯瞰すれば、「乱流」のような作風の転換は、そのまま沖縄が巻き込まれている「乱流」の映し鏡であり、その時代時代で最適な描き方をチョ…

  • インスタントでアジアンフード(10)パッタイ

    カルディでパッタイセットを買ってきたのである。米麺で作る、タイ版の焼きそばだ。しかし、よくよく考えると、私はパッタイがそれほど好きではない。パッタイやガパオのような味がガツンとした濃い目のものよりは、カオマンガイとかクイッティアオのような、ソフトにするする食べられるものの方が好みなのだった。だってだって、もう若くはないのだから。 でも、買ってしまったからには仕方がない。作るしかない。 米麺、パッタイソース、チリパウダーのセット。具材にとき卵とニラ、もやしを用意。 作り方はいたってシンプル。転記するのは面倒なので、写真で済ましてしまおう。 出来上がったパッタイ。小エビをのせる。 パッタイって、こ…

  • 「新しい生活様式」の下での美術鑑賞

    6月以降、美術館が再開するにともなって、日時指定予約制を導入するところが目立つようになった。私が足を運んだところだけでも、3館が日時指定制だった。これはこれで、ゆったり見ることができるといったような良いところも多い。しかし一方で、3館ともにネットでの手続きだったのだが、3館が3館とも決済や発券に利用するサービスが異なり、いちいち休眠していたIDのパスワードを再登録したり、新規でユーザー登録したり、コンビニに発券に行ったり、「いちいち面倒くさいなあ」と思ったのも事実である。というわけで、今回、日時指定予約を利用した3つの美術展を比較してみることにしよう。 ◎良い 「古典x現代2020 時空を超え…

  • 私は本が読めない。

    自分は読書好きだと自認しており、本なんていつでもどこでも読めるものだと思っていた。しかし、仕事の行き帰りの電車の中でスマホをいじくりまわすということをしていたら、習慣とは怖いもので、本を読めなくなっていたのだった。いざ本を手に取ってみても、頭の中に入ってこない。数ページめくったところで、すぐにスマホをいじり始める。これでは、自称「読書好き」などと言いふらすのもおこがましい、いや、むしろ恥ずかしい。人の書いた長い文章を、頭の中で時間をかけながら筋道立てて追いかけることができず、短い散発的な文章を右から左へと読み流すばかりで、そういうことを繰り返していると、頭の中も様子が違ってくるらしい。本のよう…

  • インスタントでアジアンフード(9)これはソムタムなのか

    ソムタムといえば、思い浮かべるのは、青パパイヤを使ったサラダだ。「きゅうりのソムタム」…はたしてこれはソムタムなのか、なんだか騙されているのではないだろうか、タイの人に「きゅうりのソムタムって美味しいよね!」と言ってもポカーンとされないだろうか…などなど、いろいろな葛藤を抱えながら、ドンキホーテのすみっこの方にぶら下がっていた調味料を手に取ってしまったのである。120円くらいだっただろうか。 赤い粉末を大さじのサラダ油と混ぜ合わせれば完成だ。わずか15秒の早わざだ。 きゅうりだけではいまいち心もとなかったので、人参、もやし、玉ねぎ、干しエビを混ぜ合わせる。 しかし、これがまったく辛くない。ピリ…

  • Amazonプライムでアジア映画(14)メイド・イン・ホンコン(香港)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 つい先日、中国では国家安全法が成立し、一国二制度も形骸化して、自由独立の空気がさらに後退することが懸念される香港。懸念というか、ほぼ確実だろう。嗚呼、香港…。 メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタルリマスター版(字幕版) メディア: Prime Video そして今、約20年前に公開さ…

  • Amazonプライムでアジア映画(13)ピザ!(インド)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 今日はいよいよインド映画である。ついに来たか、インド映画。インド映画というと、物語の途中に歌とダンスが盛り込まれたりとか、やたらに時間が長いとか、いまだにそんな先入観にとらわれている私にとっては、ハードルが高いジャンルだ。しかし、この『ピザ!』という作品は、約90分ですっきりまとめた見やす…

  • 箇条書き美術展めぐり 古典x現代2020 時空を超える日本のアート(新国立美術館)

    久しぶりの新国立美術館は『古典x現代2020』。 日時指定予約制なので、観覧はストレスなく快適だった。 kotengendai.exhibit.jp 現代の作家たち8名が、江戸時代以前の古典美術作品にインスピレーションを受けてコラボレーションする…という趣向のものもあれば、アーティストらの旧作を古典美術作品と結びつける…という趣向もあり。 ・そういう意味では、後者にあてはまるような、菅木志雄と仙厓、川内倫子の写真作品と花鳥画を結び付けたり…というのは、あまりピンとこなかった。 ・全体的に、引用している古典作品の品ぞろえがショボかった。視点はあくまでも「現代」。 ・そんな中で、田根剛が日光菩薩・…

  • 箇条書き美術展めぐり オラファー・エリアソン ときに川は橋となる(東京都現代美術館)

    東京都現代美術館の『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』。公式Twitterを見ると、土休日は50分待ちとか。密を避けるために入場制限をしている都合上、それは仕方がないのかもしれない。 平日に訪れたので、すごく空いていて快適だった。会場は写真撮影もOK。たくさん撮った。写真を撮るなら平日が良いのだろう。 「ときに川は橋となる」 水の揺らぎを光で映す。 光とミストの「ビューティー」 こうした体感型の作品もエリアソンならでは。 「あなたに今起きていること、 起きたこと、これから起きること」 われわれ観覧者自身と影が作品になり、刻々と変化する。これも体感型作品。 参加型の作品「サンライト・グ…

  • Amazonプライムでアジア映画(12)レディ・アサシン 美人計(ベトナム)

    昨日の『ソン・ランの響き』に続いて、連日の下高井戸シネマで連日のベトナム映画『サイゴン・クチュール』を見てきた。そして、ベトナム映画の風を受けた勢い余って、Amazonプライムで『レディ・アサシン 美人計』というB級感あふれるベトナム映画を見てしまったのである。『サイゴン・クチュール』がなかなか楽しかったので、本当はそちらの映画の感想を書きたいという気持ちを今日も我慢しつつ、ここはやっぱりAmazonプライムだ(※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 Amazonの作品情報には「宇宙最強の”美しすぎる女暗殺団”が大暴れする痛快お色気アクション!」とある。いよいよ来たか!…

  • Amazonプライムでアジア映画(11)超人X.(ベトナム)

    下高井戸シネマでベトナム映画『ソン・ランの響き』を見てきた勢いで、Amazonプライムで『超人X.』というB級感あふれるベトナム映画を見てしまったのである。『ソン・ランの響き』がとても良かったので、本当はそちらの映画の感想を書きたいという気持ちを我慢しつつ、ここはやっぱりAmazonプライムだ(※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 そうそう、これだよ、これ!こんなアホみたいな展開のB級映画を待っていたんだよ!…と思う一方で、冷静な自分が「なんでこんな映画を見てるんだろうなあ」と語りかけてくる。このジレンマこそが、B級の醍醐味だ。『超人X.』も、このジレンマをたっぷり味…

  • 箇条書き美術展めぐり ピーター・ドイグ展(東京国立近代美術館)その2

    東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』。 もっとも気になった画は、この「ラペイルーズの壁」。ドイグ自身がトリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペインで撮影した写真をもとにして描いたとか。しかし、どこか気持ち悪い。何だろう、この違和感は…と思ったら、地面に落ちる影だ。どこの部分の影?首から上と、傘の影?それとも、歩いている足の影?だとしたら、壁の高さと人の影の高さがおかしくない? よれよれのピンクの傘を差すおじさん。傘を頭にのっけているようにも見える。 同じモチーフを描いた「赤い男」と「水浴者」。男のうしろをよく見てみると…… なぜか浜辺で男が蛇と戦っている。これは大変だ。 左は「オーリ…

  • 箇条書き美術展めぐり ピーター・ドイグ展(東京国立近代美術館)その1

    東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』へ。2020年、もっとも楽しみにしていた展覧会だったにもかかわらず、2月に始まってすぐに新型コロナの感染拡大の影響で中断。会期がどうなることやらと悶々と心配していたが、秋まで延長されて、無事に再開。再開されたその週末に、さっそく足を運んだ。 入場時間予約制なので、週末でも会場はゆったりしていた。チケット収入的には痛いだろうが、見る側にとっては悪いことばかりではない。 画のサイズが大きいので、離れたり近づいたり、楽しみ方はいろいろ。 様々なイメージをコラージュしたように、抽象と具象のあいだをいく。 「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」 厚塗りの…

  • インスタントでアジアンフード(8)イカの胡椒炒め

    インスタントフードでアジアンフードと謳っているが、今回はインスタントフードじゃないアジアンフードである。いよいよ重たい腰を上げて、インスタントフードじゃない食べ物にも挑戦である(ドヤ顔)。 今年の1月、まだ新型コロナが流行する前にカンボジアのシェムリアップに行った折に、自分用のみやげに粒胡椒を買ってきた。本当は、茎が付いたままの生胡椒が欲しいところだが、無いものは無いので仕方がない。シェムリアップで食べた「イカの胡椒炒め」を思い出しながら、粒胡椒でチャレンジだ。 こちらが粒胡椒。ちょっといい感じの外国人観光者向けの土産物で購入したもの。4ドル。胡椒の入っていたちょっといい感じの入れものは、今は…

  • Amazonプライムでアジア映画(10)イロイロ(シンガポール)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである (※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 今回はシンガポールが舞台の『イロイロ』。「ぬくもりの記憶」という副題や、フィリピンからの出稼ぎ労働のメイドと一家の心の交流…というキャッチフレーズを額面通りに受け取ると、だまされる。映画のパッケージ写真も、何だか温かそうな雰囲気をかもし出しているが、だまされてはいけない。私もだまされた口…

  • 箇条書き美術展めぐり ドローイングの可能性(東京都現代美術館)

    先日の日曜日、東京都現代美術館で見てきた「ドローイングの可能性」。美術館の再開から会期終了まで時間がなかったが、マティスの「Jazz」とか石川九楊の作品が出品されるというので、これはやっぱり見ておきたいと、慌ただしく出掛けたのだった。 www.mot-art-museum.jp ・石川九楊の、書とも抽象画ともいえる画には、目を凝らせば「放射」「罪」「戦」といった文字が埋まっていて、9.11同時テロや3.11原発事故といった同時代史の呻き声のようだ。 ・マティスの「Jazz」は、切り紙の画の方ばかりを見ていたけど、一冊の本とて書かれたアルファベットもまた、「Jazz」の音楽のように躍動するドロー…

  • インスタントでアジアンフード(7)ガパオ

    今回はインスタントフードらしいインスタントフードである。カルディコーヒーファームで買ってきた、パウチのガパオだ。ようやくやる気を出して、インスタントフードらしいインスタントフードを作る気になったのである。インスタントフードにやる気なんて関係ないだろうという、無粋なツッコミはやめてほしい。 私が初めてタイに行ったとき、いちばん最初に口にしたものが、ガパオライスだった。タイ国内線に乗り換えるため、早朝のスワンナプーム空港からドンムアン空港にシャトルバスで移動し、空港近くのタイ国鉄の駅前食堂で朝食をとったのだが、そこでガパオライスに出くわした。私はメニューの写真を指差しながら、カオパットタレー(シー…

  • Amazonプライムでアジア映画(9)ブランカとギター弾き

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである (※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 今回はフィルピン・マニラが舞台の『ブランカとギター弾き』(2015年)。といっても、制作はイタリア、監督は日本人の長谷井宏紀なので、ここで取り上げる枠での純粋なアジア映画ではないかもしれないが、フィリピンを舞台にした映画は珍しいので、チョイスしてみた。 ブランカとギター弾き(字幕版) 発…

  • Amazonプライムでアジア映画(8)29歳問題(香港)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これは外出自粛を実行しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである (※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 香港映画と言えば、アクション映画というイメージが強く、実際にAmazonプライムでアクション映画を探すのはたやすいのだが、アクション以外となると、なかなか難しい。 というわけで『29歳問題』(2017)である。明らかに、女性向けに、そして、この邦題(原題は『29+1』)からも分かるように、特…

  • インスタントでアジアンフード(6)ラペットウッ

    前回に引き続き、今回もインスタントフードではない。おやつだ。前回はまだ「コーヒーを濾す」という作業があったが、今回は何の作業もない。だって、おやつなのだから。反省はしていない。 ミャンマーの「ラペッ・トウッ」という、食べるお茶の葉だ。ミャンマーみやげでいただいたのだが、もらった時はいったいどんな食べ物なのか分からない上に、不敵な笑みを浮かべる少年が不気味だったので、しばらく食べずに放置していた。 そして、外装の袋に”Pickled Tae and Fried Beans” と書いてあるのを手掛かりに、ようやくどういう食べ物なのか分かったという次第。 どういう食べ物なのか分かったはいいが、出てき…

  • Amazonプライムでアジア映画(7)青いパパイヤの香り(フランス=ベトナム)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである (※2020年6月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 さて。フランスとベトナムの共同制作のトラン・アン・ユン監督の『青いパパイヤの香り』(1993年)。かつて映画館で見たときに、上映中に心地良い眠りに包まれてしまったのは、今となっては良い思い出である。 セリフは極力排され、人物の表情で感情を表現し、そこに細やかな画作りにこだわった映像の美し…

  • 次亜塩素酸水にまつわるエトセトラ

    新型コロナウイルスへの殺菌効果をめぐって、今、渦中にあるのが「次亜塩素酸水」。経産省管轄下の行政法人NITE(製品評価技術基盤機構)の報道を受けて、マスコミ各社が「効果なし」と誤解を生むような報道を繰り返していることによって、注目を浴びてしまっている。 かく言う私も、消臭や花粉症対策で5年くらい前から次亜塩素酸水を使用しつづけているのだが、最近のマスコミの報道のせいで「次亜塩素酸水は使えない子」みたいな印象を持たれてしまうようで、とんだとばっちりを受けた感である。実際に、消臭には効果があるし、私個人は花粉症もすごく楽になったので、新型コロナ云々にかかわらず、この先も愛用しつづけるつもりだ。 5…

  • 箇条書き美術展めぐり 神田日勝展(東京ステーションギャラリー)

    買い物とか散歩とか、そういうこと以外の目的で週末に外出するのは、いつ以来だろう。3ヶ月ぶりくらいだろうか。美術館に足を運ぶのも、実に、3ヶ月半ぶりだ。このブログの「自宅でせこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。」という主旨から逸脱してしまうわけだが、まあ、細かいことは気にしない。 というわけで、東京ステーションギャラリーの神田日勝展である。開催されることは半ば諦めていたが、こうして開催の運びとなり、喜ばしいことこの上ない。関係者の方々にお礼の気持ちを伝えたい気分である。 kandanissho2020.jp ・神田日勝展は予約入場制。朝10時の入場で観覧したが、混雑もなく、適度な…

  • 無題

    ようやく、我が街にも「アベノマスク」が到着した。何とも言えないタイミングである。 今さら「マスク来たよ!ほら、マスク!」と周囲に言ってみても、旬は逃している感じだし、すでに夏のような気候になってきたので、この布マスクをするには暑苦しい。使い捨てマスクも(品質はともかく)かなり値下がりしてきたし、会社で支給されたり自分で購入したりで、使い捨てマスクの備蓄も400枚くらいになったので、もはやアベノマスクの出番はない。丁重に、首相官邸に返送するか、あるいは回収ボックスかどこかに寄付をするしかない。残念だが仕方ない。 それにしても、この「新しい生活様式」という言葉が好きになれない。「新しい日常」も同じ…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド番外編 YMO「来たるべきもの」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。 そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもある)を勝手に選んでまいりましたが、番外編ということで、イエロー・マジック・オーケストラから1曲。「RYDEEN」「東風」「FIRECRACKER」といった名曲の数々も、たしかにインストであることには違いないのですが、それを選んでは面白くないので、ここは趣向…

  • まだまだあったAmazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド+5選

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。 そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもある)を勝手に10選してまいりましたが、まだまだ紹介したかったけど紹介しきれなかった曲を+5曲しました!バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「無し」と思ってください。純粋に、曲を聴いて、琴線にふれた楽曲やバンドだけをチ…

  • アフター緊急事態宣言

    緊急事態宣言が解除されて間もないというのに、感染者数がまた増え始めて第2波が来るのかという危機感を覚えつつ、美術館や図書館が次々に再開しているのは、とても嬉しい。あとは、スポーツ観戦ができるようになれば。新型コロナがゼロになることは無いという心構えで、みんなで知恵を出し合って付き合っていくしかないのだろう。 というわけで、行きたかった・行こうと思っている展覧会をまとめて自分用の備忘録にしてみた。(2020年5月末時点での情報です) 江戸東京博物館「奇才 江戸絵画の冒険者たち」2020年4月25日(土)~6月21日(日)→ 2020年6月2日(火)~ 6月21日(日) 江戸の人気絵師がずらりと揃…

  • インスタントでアジアンフード(5)ベトナムコーヒー

    今回はインスタントフードではないので、番外編だ。 ベトナムコーヒーといえば、コンデンスミルクをたっぷり入れた、甘ったるいコーヒーだ。年末年始にハノイ旅行をしたとき、毎日のように飲んでいた。食後の一杯で口直し…のつもりが、かえって口の中が甘ったるくなる。でも、だんだんクセになる。 コーヒー豆は、コピ・ルアク。ジャコウネコが食べたコーヒー豆の糞から抽出した、珍しい豆だ。日本なら数千円の高級品だが、ハノイ旧市街のコーヒー挽売りの店では1000円くらいだった。たぶん、バニラフレーバーを加えた、純度100%のコピ・ルアクではないのだろう。しかし、話のタネ程度に…と思って飲めば、悪い買い物ではない。 それ…

  • Amazonプライムでアジア映画(6)冬冬の夏休み(台湾)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これは外出自粛を実行しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 今日も台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品から、『冬冬の夏休み』(1984年)。これまたずいぶん前に劇場で見て以来、ものすごく久しぶりだ。母が病気になり、父親は看病で忙しくなったため、夏休みのひとときを母方のおじいさんの家で過ごすことになった冬冬(トントン)と、妹の婷婷(ティンティン)の物語。 今は、日本のドラマや映画を見れば、「上手い」と驚かされ…

  • Amazonプライムでアジア映画(5)恋恋風塵(台湾)

    アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これは外出自粛を実行しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 ということで、台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『恋恋風塵』(1987年)を見る。ずいぶん前に劇場で見て以来、ものすごく久しぶりだ。今でも台湾映画特集があれば、そのたびに必ず上映されるであろう、台湾映画史には外せない作品。 1960年代の炭鉱のある山村で幼馴染のように育った若い男女が、台北に働きに出てきて、お互いのことを意識し始め、しかしそれは結ば…

  • マスクが来りて阿部が噴く

    緊急事態宣言解除で、ステイホームな日々も終わりを告げる…のかと思いきや、勤務先は当面は在宅ワークと出勤を使い分けるということで、私の日常もすぐに元通りというわけともいかず、まだまだ自宅で過ごす時間も多くなりそうだ。世の中的にも、時間をかけて、様子を見ながら、段階的に緩めていくしかないのだろう。 それにしても、緊急事態宣言の中、結局、私の住む地域にはアベノマスクがやって来ることもなく、給付金10万円の申請の音沙汰もなかった。仕方がないので、コロナ前の数倍の価格で使い捨てマスクを購入したり、内側にポケット付きの手洗いできるマスクと不織布の組み合わせでしのいだり、次亜塩素酸水の素とスプレーボトルを買…

  • 正義の引用、フェイクの拡散

    「#検察庁法改正に抗議します」というハッシュタグは大きな世論を作り、今国会の法案成立が見送られ、さらに、渦中の黒川弘務検事長が外出自粛期間の賭け麻雀をスクープされて退任…という意外な幕切れでいったんは決着を見た。 と思ったら、その一方で、指原莉乃さんが「#検察庁法改正に抗議します」のハッシュタグを広めなかったことが、称賛されたりあれこれと揶揄されたり、そこへラサール石井さんが乱入して場外乱闘の様相を呈してきて……といったことは、実はあまり興味がない。ただひとつ、報道された指原さんのコメントとして「ツイッターですごく簡単な相関図とかが拡散されて、ここまで大きくなった。本当にそれを信じていいのか」…

  • ソーシャルディスタンスで神輿は担げない

    1月にカンボジアのシェムリアップに行ったのが、今となっては遠い昔のようだ。世の中の様子もいろいろ変わってしまった。そして、カンボジアから伝えられたこうしたニュースを目にすると、新型コロナの前に「負けた」と思ってしまう。 カンボジアの影絵芝居の一座が、新型コロナの影響で廃業。人形師は「忘れるなんてできない」と涙した。 pic.twitter.com/Igqb7wBaFH— ロイター (@ReutersJapan) 2020年5月19日 罹患することは、たしかに怖い。超怖い。経済活動や生活様式への影響も甚大だ。スポーツや文化活動の停滞も、存続基盤を脅かされている。けれども、個人的には、こうしたニュ…

  • インスタントでアジアンフード(4)チムチュム

    お題「#おうち時間」 タイの東北地方の鍋料理、チムチュムが好きだ。タイに行ったら、1度は必ず食べる料理である。今のところ、バンコクのタイランドカルチャラルセンター駅の近くにある、チュムセーブLAというオープンレストランのチムチュムが好みだ。元気に営業しているかな…。 今はタイに行くことができないというフラストレーションをぐっと堪えて、それならばせめて食べ物くらいはタイランドな気分で…と、今日はさらなる意気込みを見せたのだった。といっても、カルディで売っている鍋のセットなので、自分で味を調える必要もない。具材を煮込むだけである。 スープの素、辛味のある漬けだれ、ハーブ、春雨のセット。これだけあれ…

  • Amazonプライムでアジア映画(4)オマールの壁(パレスチナ)

    Amazonプライムでアジア映画を見るのであれば、中国、香港、韓国あたりの作品を探せばいろいろ出てくるのであるが、ここはちょっと趣向を変えて、他の国に検索の範囲を広げてみることにしたのである。Amazonプライムの特典の中で、どれだけアジア映画を見ることができるのだろう。これこそ、ステイホームを具現化しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 前回『パラダイス・ナウ』に引き続き、ハニ・アブ・アサド監督によるパレスチナを舞台にした映画『オマールの壁』(2013)を視聴。(※2020年5月時点のAmazonプライム特典視聴情報です) 本当は、もっと気楽なコメディーやロマンスや格闘もの…

  • Amazonプライムでアジア映画(3)パラダイス・ナウ(パレスチナ)

    Amazonプライムでアジア映画を見るのであれば、中国、香港、韓国あたりの作品を探せばいろいろ出てくるのであるが、ここはちょっと趣向を変えて、他の国に検索の範囲を広げてみることにしたのである。Amazonプライムの特典の中で、どれだけアジア映画を見ることができるのだろう。これこそ、ステイホームを具現化しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 今回は、パレスチナを舞台にした映画『パラダイス・ナウ』(2005)を視聴。ハニ・アブ・アサドによる監督作品だ。中東を「アジア」のくくりで語るのは、たしかに違和感がある。地理的には欧州に近く、文化宗教的にも政治的にも、歴史を紐解けばやはり欧州…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(10)Nabowa 「aurelia」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(9)[.que] 「Anew」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(8)How to count one to ten 「swimming pool」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(7)rega「BUS」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(6)LOOP POOL「evergreen」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(5)no.9 「Friend Comes From East」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(4)Muff 「peach」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(3)toconoma「Yellow Surf」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(2)tio「Sign」

    在宅仕事になってからAmazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないものもあるかも)を勝手に10選しました!いくつかのバンドは、ずっと以前から聴いていたものだったりしますが、ほとんどはこの2~3ヶ月でAmazonプライムミュージックで初めて聴いた楽曲です。バンドの成り立ちや音楽性、メンバーやらキャリアやら知名度…といった予備知識は「…

  • Amazonプライムミュージックで聴ける日本のインストバンド 勝手に10選10曲(1)miaou 「Own Your Colours」

    在宅で仕事をするようになって、良かったことのひとつといえば、自宅なので音楽を聴きながら仕事ができるということ。しかし、そうは言っても、歌の入っているものは仕事のBGMとしては邪魔になってしまうので、インストゥルメンタルものやジャズを選んで聴くことがほとんど。 そうしたこともあって、Amazonプライムミュージックを以前以上に活用するようになり、とくにインストバンドについては漁るように聴いています。「関連するアーティスト」から芋づる式につながっていって、気が付けばプレイリストはいっぱいになってしまいました。 そんなマイ・プレイリストの中から、日本のインストバンド(中にはバンドという形態ではないも…

  • 農業革命は三つの密の誕生だった件

    もうかれこれ2ヶ月、図書館も閉鎖されたままなので本を借りることもできず、書店にも足を運んでいないので本を買っていない。買ったまま未読だった本を読み続ける一方で、再読ということもしている。 今、再読しているのは、ここであらためて紹介するまでもないくらいに話題となった『サピエンス全史』である。2017年のベストセラーだから、あれからそれなりに時間が経ったものだ。 『サピエンス全史』の面白いところは、私たちホモ・サピエンスの歴史を俯瞰的に眺めながら、たとえば1万数千年前のサピエンスの話をしているのに、現代の我々にもそのまま置き換えることができる部分があって、本質的には何も変わっていないんだよ…と思わ…

  • Amazonプライムでアジア映画(2)すれ違いのダイアリーズ

    Amazonプライムでアジア映画を見るのであれば、中国、香港、韓国あたりの作品を探せばいろいろ出てくるのであるが、ここはちょっと趣向を変えて、他の国に検索の範囲を広げてみることにしたのである。Amazonプライムの特典の中で、どれだけアジア映画を見ることができるのだろう。これこそ、ステイホームを具現化しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 昨日はタイの『ジャイアント・チリペッパー』というB級アクション映画でそこそこ楽しめたので、今日もタイの映画をチョイス。『すれ違いのダイアリーズ』(2014、タイ)である。B級アクション映画から一転して、ほんわかと心温まるロマンスものだ。 す…

  • Amazonプライムでアジア映画(1)ジャイアント・チリペッパー

    Amazonプライムでアジア映画を見るのであれば、中国、香港、韓国あたりの作品を探せばいろいろ出てくるのであるが、ここはちょっと趣向を変えて、他の国に検索の範囲を広げてみることにしたのである。Amazonプライムの特典の中で、どれだけアジア映画を見ることができるのだろう。これこそ、ステイホームを具現化しつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである。 まずは、バンコクに想いを馳せつつ、タイの空気が詰まったような映画を…と、最初に選んでしまったのが『ジャイアント・チリペッパー』(2009、タイ)というアクション映画だった。物語の舞台も、今では「世界一下品なビーチ」なんて呼ばれるパタヤなのだ…

  • インスタントでアジアンフード(3)フォー・ガー

    お題「#おうち時間」 去年の年末から今年の年始にかけてハノイをぶらぶらしていたのだが、滞在したホテルの近くにフォー・ガーの美味しいお店があって、朝ご飯や夜食代わりに食べまくっていた。ハノイのローカルな食堂の食材や味付けは、私の味覚や胃袋とも相性がよく、どれを食べても本当に美味しかった。 そんなハノイに行くことができないというフラストレーションをぐっと堪えて、それならばせめて食べ物くらいはハノイな気分で…と、今日はまあまあ意気込みをは見せたのだった。カルディの材料で作る、フォー・ガー(鶏肉のフォー)だ。 米粉の麺。8玉入り。2玉を使って、約5分煮込み、ザルにあけて冷水で切る。 フォー・ガーの素。…

  • 吾唯足知

    お題「#おうち時間」 世の中、外出自粛ムードとともに、テレワークやオンラインなんちゃらという流れになってきているが、ベトナムに関するニュースを見ていたら、ベトナム北部のハザンに住む少数民族・モン族の学生サーさんが、オンライン学習をするための環境を求めて、自ら小屋を建てて勉学に励んでいる…というニュースを見かけた。 オンライン学習のため4G電波探し道路沿いに「書斎」を建築したモン族の学生 [特集] https://t.co/HlsNdVaEeY— VIETJOベトナムニュース (@VIET_JO) 2020年5月2日 サーさんは、いわゆる苦学生である。故郷の村は貧しく、ハノイ市で学ぶサーさんは、…

  • アジアンドキュメンタリーズ

    お題「#おうち時間」 非常事態宣言下で、飲食業やサービス業に携わる人たちが大変な思いをしている中、我々も行動が制限されて娯楽を失ってしまっている一方、無料で音楽配信や動画配信をしてくれているところも多く、自宅で過ごす一助となってとてもありがたい話である。感謝感激だ。 今日は いのちを守る STAY HOME週間 ということで、アジアンドキュメンタリーズが5月6日まで無料で配信している動画2本を視聴。有料でたくさんの作品がアップされているので、アジアの優れたドキュメンタリー作品にふれるきっかけになる。感謝感激だ。 島の少年騎手 シラとフィルマン ドキュメンタリー映画「島の少年騎手 シラとフィルマ…

  • インスタントでアジアンフード(2)炸醤麺

    お題「#おうち時間」 この連休、趣味の旅行にも行けないというフラストレーションをぐっと堪えて、それならばせめて食べ物くらいはと、連休初日に「さあ、昼食に何かを作ろう!」と意気込みは見せたものの、結局のところ、意気込みだけに終わったのだった。結局、台湾のインスタントなジャージャー麵、維力炸醤麺である。 《維力》 炸醤麺 (90g×5袋) (台湾ソース焼そば・スープ付) 《台湾 お土産》 [並行輸入品] チキンラーメンのように、お湯とともにどんぶりに入れ、フタをして待つこと3分。 湯を捨てる……前に、一緒にくっついている粉末のスープの素を捨て湯で溶かしてスープを作る。麺だけをどんぶりに移し、野菜を…

  • 在りし日の日常の音

    外出を控えるようになり、私のまわりから日常の音が消えた。 自分が外出することが少なくなったので、外に出て「日常の音」を聞く機会も減ってしまい、たまの買い出しのために外出したとしても、街の中は人の姿が減るとともに、「日常の音」が聞こえなくなったということに気が付く。 evalaが集めた音のかけら。「hacking tone」アーカイブが公開https://t.co/Bh3497SiB9— ウェブ版美術手帖 (@bijutsutecho_) 2020年4月25日 サウンド・アーティストのevalaのウェブサイトでは、そうした日常の音のかけらを集めた「hacking tone」が公開されている。街の…

  • 『太平記』が好きすぎて仕方がない

    お題「#おうち時間」 Amazonプライムビデオで『素敵な選TAXI』を2話まで見ていたところへ、フジテレビで新ドラマの代わりに再放送が始まってしまい、それならば普通にテレビで見るか…という次第なのだが、考えてみれば、コロナ禍で俳優さんらテレビ関係の人たちも大変だ。撮影もできず、新ドラマも始められない。ドラマ好きの私としても残念で仕方ない。倍返ししてほしい気分だ。おかげで、テレビは今や再放送や総集編が花盛りだ。 コロナ禍とは関係ないのだが、NHKのBSプレミアムでは昔のドラマを放送する枠があって、自宅で過ごすことが多くなった今は、旧作再放送がささやかな楽しみになっている。 大河ドラマ『太平記』…

  • 周防正行監督の描く青春物語

    お題「#おうち時間」 最近作『カツベン!』でも、サイレント映画時代を舞台に活動弁士たちのドタバタや悲喜こもごもを軽快に描いた周防正行監督。 Amazonプライムビデオでは、周防監督の作品がほぼ網羅されているので(2020年4月現在)、今回は初期作品『ファンシィダンス』と『シコふんじゃった。』の2つをまとめ見。評価を不動のものにした『Shall we ダンス?』(1996)を大人の青春物語として見れば、これらの初期作品は青春三部作ともいえる。 『ファンシィダンス』(1989年) ファンシイダンス 発売日: 2014/09/12 メディア: Prime Video 今でも本木雅弘を見ると「モッくん…

  • インスタントでアジアンフード(1)韓国のり

    お題「#おうち時間」 在宅での仕事となると、朝晩の散歩やたまの買い出し以外は、1日のうちの大半を自宅で過ごすことになる。週末は仕事もしないので、自由に使える時間が多すぎて、逆に困るくらいだ。 趣味の旅行にも行けないフラストレーションはあるものの、それならばせめて食べ物くらいは…と、カルディやドンキホーテで食材を買ってきたのである。といっても、私は手際が悪すぎて料理はできないので、レトルトやインスタント食材ばかりだ。 今日は、刻んだ韓国のりと卵の黄身で、たまごかけご飯だ。 オリオンジャコー ぶっかけ韓国のり もみのりタイプ 70g《あす楽》価格: 690 円楽天で詳細を見る 韓国のりは油でヌルヌ…

  • 不寛容にならないために心に余裕を持つ読書リスト

    お題「#おうち時間」 在宅ワークになってみると、会社の行き帰りの電車内で読書をしていた時間が無くなり、すっかり本を読むペースが落ちてしまった。自宅ではなかなか本を読むことに集中ができない。目の前に仕事用にパソコンがあると、オフへの切り替えのタイミングが難しい。 それならば読書のスタイルをちょっと変えてみようかと、このところ、朝の散歩ついでに駅前のオープンスペースのベンチで20分ほど読書をするのだが、時間も限られてしまうので、読む本もそれに合わせてチョイスするようになった。 (1)1冊のページ数が200~250程度で持ち運びやすく、 (2)1章が20~30ページ程度の章立てで、 (3)何よりも肩…

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