家庭教師の指導で『孫子』をベースに受験勉強をする主人公の、東大合格までの軌跡を描いた小説です。
そこそこイケメンな東大生家庭教師と東大志望の主人公の東大合格までの1年間の浪人生活を描いた小説となっています。 (フィクションメインですが、『孫子』を利用した勉強法など、一部経験を含んでいます。) ただ、これは『孫子』の活用の一例として、受験生だけでなく、社会人の方にも是非御参考にして頂きたいです。
11-(3) 「あの、先生。……怒ってますか?」家庭教師の帰り際、由佳里はそんな事を聞いた。「何で?」「さっき、『先生は出来る人だからで…
11-(2) そんな事を考えていたら、家庭教師の声がした。「そうだ、ここだよ。」 所謂古えの善く兵を用うる者が、能く敵人をして前後相い…
11-(1) その日、由佳里は11月の東大模試を受けていた。国語はエッセイ的な現代文で苦戦し、それが論説文にも影響し、数学は数列の問題…
10-(9) 「妹ってだけじゃ動機として弱いから。『東大見学』って名目で駒場祭に行きたいって事なら、由佳里が居なきゃ。それに、兄貴と一緒に…
10-(8) 「もう11月に入ったじゃん。東大の駒場祭、行く?行くなら兄貴にまた奢ってもらおうかと思うんだけど。」11月の「定例会」は真…
10-(7) 「その服、揃えるの高くなかったんですか?」「いや……実は、似た上着をユニクロで探したし、下の黒いデニムは元々持ってた奴だよ…
10-(6) 家庭教師が向かった先は、書店だった。そして、司馬遼太郎の文庫本を一冊取った。「前に貸した奴がなくしちゃってね。1冊無くな…
10-(5) 「そう……なんですか?」――浪人生にまでなって、まだ成長してないのかな……。スランプだって何度も経験してるのに由佳里がうつむ…
10-(4) 「焦ってるね。」家庭教師は見透かしていた。今日は日曜日。家ではなく、高校近くの図書館に居た。 家庭教師に頼んで、今日も勉強…
10-(3) 由佳里は恐る恐るメールを見た。 <From 向井千尋 Title 頑張ってね 由佳里、頑張ってね。 タカノリさんはこの頃スラ…
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