国道1号線の手前で、左の堤防に上がり、国道と旧草津川を越える。国道上の東海道には、平成31(2019)年に真新しい「草津宿橋」が架けられている。嘗てこの下には、天井川を潜る国道の「草津川隧道」があった場所だ。昭和11(1936)年、堤防から10m程低い川床に、延長53.1m、高さ4.7m、幅9.5mの隧道が造られ、単線並列通行が行なわれていて、当時はまだトンネルの上には旧草津川が流れていた。その後の交通量の増加に伴い、昭和41(1966)年には道路の拡幅工事と共に、長さ56.0mの「第二草津川トンネル」が開通した。治水対策として天井川の解消が事業化され、新しい草津川放水路が掘られることになる。完成後旧草津川は廃川となり、川跡が平地化され、緑地や公園へ転用が進んだ。加えて「草津川隧道」は道路構造上の基準を満...草津宿橋(東海道歩き旅・近江の国)