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  • 北区歴史と文化の八十八選巡り №7

    北区歴史と文化の八十八選巡りは、札幌駅に近かった北大構内から、いよいよ北区の奥深くに分け入ってゆく。今回は〈25〉札幌飛行場正門跡と「風雪」碑、〈26〉力士若勇像、〈27〉馬頭大神、〈28〉新川さくら並木・新川緑地と巡り歩いた。〈25〉札幌飛行場正門跡と「風雪」碑※写真のように正門が通りに面して立っていました。(前方に小さく「風雪」碑も見えます)※門には「札幌飛行場」と表示されていました。※足元には飾りタイルで八十八選に選出した門と碑であることを表示していました。ここに私は以前にも訪れたことがあり、その上北24条通りという東京オリンピックのマラソンコース上で、北海道芸術デザイン専門学校の校舎の隣ということで割合簡単に見つけることができた。正門跡というが、そこには「札幌飛行場」と刻まれた正門そのものが立っていた。...北区歴史と文化の八十八選巡り№7

  • ブリリア会も順調に活動中!

    今年も本日、無事にマンション前の花壇に花苗を植栽することができた!いつの間にやら私たち「ブリリアの会」は道立近代美術館前の清掃だけではなく、マンション前の整美も受け持つようになった…。勝手に道立近代美術館前の歩道を清掃しましょう!と呼びかけてできた「近美を愛するブリリアの会」は結成13年目を迎え、4月8日に今年第1回目の活動を開始したのを皮切りに、以来2週に1度のペースでこれまで順調に4回の近美前歩道の清掃活動をこなしたところである。※球根を整理した後、培養土と有機肥料を混入し、耕して整地します。そして今日、いつもの活動とは別に、マンション前の街路樹枡周囲を飾るために花苗を植栽する活動を実施した。そもそもマンション周囲を整美する活動は当初は会の活動として想定してはいなかったのだが、会員の中から「ぜひ自分たちでマ...ブリリア会も順調に活動中!

  • 圧倒された岬の光景 羽生輝展を視る

    日本画家・羽生輝が住む釧路地方の岬を描く羽生の画の一枚、一枚は150号の大画面とも相まって、圧倒的な迫力で視る者に迫ってきた。絵画の鑑賞もたまにはいいかもしれない?※羽生輝展のエントランスです。(水平が取れないですねぇ~)絵画を鑑賞するということは、私が苦手とする分野の一つである。道立近代美術館の近くに住みながら、まったく地の利を生かしていないのである。だから、現在開催されている話題(?)の「フェルメール展」もとんと関心がなかった。ところが先日、ある方から「フェルメール展」と「羽生輝展」の招待券をいただくという幸運に恵まれた。そこでせっかくのご好意を有意義とするために、私は近代美術館で開催される学芸員による「みどころ解説」を聴いてから鑑賞しようと考えた。※「みどころ解説」は2階講堂で行われました。その「羽生輝展...圧倒された岬の光景羽生輝展を視る

  • 北区歴史と文化の八十八選巡り №6

    北区歴史と文化の八十八選巡り第5弾は長く続いた北大関連最後の1件と、その他の3件である。「北海道大学農学部第二農場」、「旧藤高等女学校校舎(キノルド記念館)跡」、「北27条公園通り」、「いのち」の4件をレポする。〈21〉北海道大学農学部第二農場※第二農場内に入った直後に見られる光景です。北海道大学構内の中央道路を北に向かって進んだ突き当りに広がるのが「北海道大学農学部第二農場」である。私はこれまで何度も訪れているが、2019(平成31)年に「さっぽろの古を訪ねてⅡ」の現地学習で訪れた時には、担当の教授から直接お話をうかがう機会があり、特に印象に残っている。主要な建物である模範家畜房(モデルバーン)、種牛舎、穀物庫(コーンバーン)などの内部も見せていただき、詳しい説明もいただいた。それはら現在の北海道の畜産の基礎...北区歴史と文化の八十八選巡り№6

  • 札幌市のパークゴルフ場めぐり〈37〉&〈38〉

    〈37〉篠路コミュニティセンター横パークゴルフ場は平坦なコースだったが、ホール周辺がマウンドになっているためにスコアメイクが難しいコースのように感じた。また〈38〉百合が原公園コースは、公園の片隅に造られた9ホールの小さなパークゴルフ場だった。〈37〉篠路コミュニティセンター横パークゴルフ場なんとも長いコ―ス名である。確かにコースの場所を表してはいるのだが、何かもっと短い愛称のようなコース名にできなかったのだろうかと外部の者は思ってしまう。※駐車場は十分の広さが確保されていました。※このクラブハウス風のテント内には料金についての説明が見当たらなかったのですが…。※手書きのコース案内図ですね。事前にこのコースは維持管理協力金が必要ということが分かっていた。しかし、実際に行ってみるとそうした案内が見当たらなかったの...札幌市のパークゴルフ場めぐり〈37〉&〈38〉

  • 「めだかの学校」は今… 順調にスタート!

    ようやく会員の方々に笑顔が戻ってきた。この2年間コロナ禍に翻弄され、計画の半分も消化できないでいたが、今年度は今のところ順調に計画した学習を進めることが出来ている。このまま推移してほしいと願うばかりである…。※DVDフォーラムの題材として取り上げた「2020未来への分岐点」のPR画像です。私が所属するシニアの生涯学習グループ「めだかの学校」は通例月に2回の学習活動を展開している。ところが昨年、一昨年はコロナ禍のために計画の半分も消化できずに終わっていた。特に私たちとしては目玉事業とも考えていた現地学習「さっぽろの古を訪ねて」は座学を1回実施しただけで、一度も現地を訪ねることができなかった。本年度「さっぽろの古を訪ねて」は再々度の中止を恐れて断腸の思いで計画を当初から中止することとし、他の積み残した学習や新たなも...「めだかの学校」は今…順調にスタート!

  • 吉村昭著「大黒屋光太夫」(上・下巻)

    時代の幸運、出会いの幸運、そして何より彼自身の不屈の精神力、そうしたことが相まって大黒屋光太夫は歴史の人となった。史実を丹念に探し、掘り起こし、吉村昭の抜群の筆力で読者を惹きこみ一気に読み進むことができた。大黒屋光太夫とは、伊勢国白子浦(現在の三重県鈴鹿市白子町)の廻船問屋が所有する「神昌丸」の沖先導(船長)だった。天明2(1782)年12月13日、光太夫32歳の時、「神昌丸」は米・酒をはじめたくさんの荷物を満載して白子浦から江戸へ向かった。ところが大しけに遭遇し、船は漂流しておよそ一年後に流れ着いたのは当時ロシア人が支配していたアリューシャン列島のアムチトカ島だった。ここから光太夫の本当の苦難が始まるのだが、漂流中、そしてアムチトカ島で白子浦から出た時は17人だった船員などは病気によって、この時点で8人を亡く...吉村昭著「大黒屋光太夫」(上・下巻)

  • 三国立大学統合の未来は?

    4月1日より道内の小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の三つの国立大学が、それぞれの教育機能は独立性を保ちつつ、経営機能の統合がなされスタートした。その発足を記念するフォーラムに参加し、関係者のお話を聴いた。5月22日(土)午後、道新ホールにおいて「北海道国立大学機構発足記念フォーラム」が開催され参加した。フォーラムのテーマは~「実学の知の拠点」形成を目指して~として、内容としては二つの基調講演とパネルディスカッションからなっていた。最初に北海道国立大学機構の初代理事長に就任した長谷山彰氏が「変貌する国立大学―経営と教学」と題して基調講演された。長谷山氏は「大学は経営と教学が車の両輪である」と強調され、これまでの国立大学には経営という発想が乏しかったと指摘した。そして今回の北海道国立大学機構の発足は経営と教...三国立大学統合の未来は?

  • 北海道内の野生哺乳動物の変遷

    明治以降、北海道が開拓によって人々が道内全域に住むようになってから、道内に棲む野生の哺乳動物たちは人間の都合もあってずいぶん様相が変わってきたという。併せて哺乳動物たちを自動撮影する話を聴いた。5月24日(土)午後、札幌市資料館において北海道自然保護協会が主催する「自然保護講演会」が開催され参加した。講演は「野幌の哺乳類~自動撮影観測の18年~」と題して、北海道森林研究所の研究員として勤められていた平川浩文氏が講師を務められた。演題とリード文がずいぶん違うじゃないかと訝れる方もいるかと思うが、講演は前半が道内の哺乳動物の変遷について触れられ、後半が自動撮影観測のことを話されたのだが、私の興味が前半に傾いていたこともあり、リード文をそうさせていただいた。従来北海道内には在来種としてヒグマ、オオカミ、シカ、キツネ、...北海道内の野生哺乳動物の変遷

  • フィオーレ合奏団 「鳥の歌」に感動!

    3月のスプリングコンサートに続いて、弦楽器だけのオーケストラ「フィオーレ合奏団」の定期演奏会を聴いた。懸念していたことが払拭されたわけではなかったが、アンコールで演奏されたチェロのソロ「鳥の歌」に深く感動した。昨日(5月21日)午後、札幌教育文化会館で開催されたフィオーレ合奏団の第2回定期演奏会を聴いた。定期演奏会とあって開催パンフにもあるとおり、3月のときとは違って意欲的な曲目が並んでいた。また今回は、低音楽器(チェロ、コントラバス)を中心に6名の賛助出演の演奏者が加わっていた。この日演奏された曲目は次のとおり。◆第一部邦人作曲の弦楽合奏人気曲弦楽のための三楽章/芥川也寸志◇第一楽章アレグロ◇第二楽章アンダンテ◇第三楽章プレスト◆第二部ボサノバとタンゴの世界◇黒いオルフェ/L.ボンファ◇イパネマの娘/A.Cジ...フィオーレ合奏団「鳥の歌」に感動!

  • 和まされた人形の数々  宮竹真澄人形展

    なんとも味のある表情である。それは昭和の田舎の情景か?一つ一つのしぐさに、一つ一つの表情に、見ている私がいつの間にか和まされていることに気付かされた。「宮竹真澄・心のふる里人形展」に足を運んだ。5月19日(木)~29日(日)の日程で、札幌市民ギャラリーを会場に「宮竹真澄・心のふる里人形展」が開催されていると知って初日の19日に足を運んでみた。典型的な昭和世代である私には一つ一つの人形が思い当たる情景であり、懐かしさを憶える人形の表情だった。※自作の人形を手にした作者の宮竹真澄氏です。宮武真澄氏は私と同年代(新聞に72歳と出ていました)のやはり典型的な昭和世代である。そんな彼女が結婚されてから主婦業の傍ら人形創作を始めたようである。彼女の創る人形は布を使わず粘土と水彩だけで作られたものである。人形創作を始めたころ...和まされた人形の数々 宮竹真澄人形展

  • 札響のピアノ協奏曲を聴く

    素人の哀しさか?ピアノ協奏曲の良さをどうしても感得することができなかった…。5月18日(水)夕刻「道銀ライラックコンサート」で札幌交響楽団のピアノ協奏曲を聴いたのだが…。北海道銀行のCSR活動の一環として市民に札幌交響楽団の演奏をプレゼントする「道銀ライラックコンサート」が5月18日に開催され、運良く入場券をゲットすることができたので札幌コンサートホールKitaraにおいて札響の演奏を楽しんできた。この日演奏された曲目は、◆ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18/ラフマニノフ(ピアノ演奏徳田貴子)◆序曲「ローマの謝肉祭」op.9/ベルリオーズ◆ピアノ協奏曲ト長調/ラヴェル(ピアノ演奏鎌倉亮太)以上3曲だが、うち2曲はピアノ協奏曲だった。私のイメージとしてはピアノ演奏というと、ソロ演奏か、他の楽器の演奏の伴奏というイ...札響のピアノ協奏曲を聴く

  • 北区歴史と文化の八十八選巡り №5

    北区歴史と文化の八十八選巡りの第5弾はまだまだ北大関連である。それだけ北区にとって北大の存在は大きなものということだろう。今回は「北大イチョウ並木」、「母子像」、「恵迪寮歌『都ぞ弥生』歌碑」、「北大遺跡保存庭園」の4ヵ所をレポートする。〈17〉北大イチョウ並木※北13条門側から北大中央部方向に見たイチョウ並木です。「ポプラ並木」と並んで北大の観光名所の一つとして知られる「イチョウ並木」は北13条通りの道路の約380mの両側に70本のイチョウの木が頭上を覆うように並んでいる。このイチョウ並木は夏の青葉より、10月下旬から11月にかけてイチョウの葉が黄葉するときが人気である。私が今回訪れた5月初旬はあの独特の形のイチョウが小さな葉を付けたばかりのようであった。※こちらは反対に北大中央部から北13条門方向を見たところ...北区歴史と文化の八十八選巡り№5

  • 介護保険施設と施設系の住宅とは?

    高齢者向けの施設や住宅にはさまざまな形態、さまざまな入居基準があることを知ることができた。聞いたお話はまだまだ入門編ではあるが、そろそろ私も知識として知っておくことが必要ではと考え、今回初めて受講した。最近はとみに体力の衰えを自覚させられることが多くなってきた。不養生もその原因の一つだが、やはり加齢による身体全体の衰えを自覚せざるを得ない年代に突入したということなのだろう。そうした私にとって、札幌市総合福祉センターが近くにあることは大きなアドバンテージである。今年は同所で開催される「私の生き方セミナー」や「札幌市高齢者市民講座」などに積極的に参加しようと思っている。今回はそれらとはまた別の札幌市社会福祉協議会が主催する「ワンポイント・シニア講座」に参加した。講座は今年度第2回目ということだったが、テーマは「介護...介護保険施設と施設系の住宅とは?

  • 山本純一フォト講演会

    なんともマニアックな講演会だった。写真のことなどまったく知識のない私にとってはちんぷんかんぷんのお話だったが、山本氏が撮り溜めた写真の数々は自然が創る造詣の素晴らしさを、山本氏の技術によってさらにそれを増幅させたような一枚一枚の写真に魅入った私だった…。拙ブログの4月8日付で「鼓動する野生山本純一写真展」と題して道新ホールで開催されていた写真展をレポートしたが、同じ写真展が会場を移して現在北海道大学総合博物館で開催されている。(5月29日までの日程で開催中)その写真展に併せて5月14日(土)午後、同博物館内で「カムイの大地」―撮影秘話夏・秋編―と題する講演会があり,フォト講演会とはどのようなものなのか?という興味もあり参加してみた。定員が60名と限定されていたこともあり少し早めに会場に赴いたところ、幸いに最前列...山本純一フォト講演会

  • 札幌市のパークゴルフ場めぐり〈35〉東茨戸パークゴルフ場

    茨戸川の川中にできた中州を利用したパークゴルフ場である。中州だけに起伏はほとんどなく、36ホールあるコースはどれも単調な印象だった。コースは地域住民の方々が自主的に管理されているパークゴルフ場のようだった。「東茨戸パークゴルフ場」は札幌市北区の中でも最北部の石狩市との境界に近いところに建つホテル「ガトーキングダムサッポロ」への導入路が始まるところにある大きな駐車場に車を停める。※140台が駐車可能という駐車場は広々としていた。※駐車場のすぐ横から川を挟んで東茨戸パークゴルフ場が見えます。リード文では茨戸川と表記したが、もともとは石狩川の直線化によって生まれた川(茨戸川)なのだが、そこにできた中州を利用したパークゴルフ場である。パークゴルフ場へは駐車場から連絡橋を渡って入る。橋を渡ると直ぐにテント張りの受付が待っ...札幌市のパークゴルフ場めぐり〈35〉東茨戸パークゴルフ場

  • 野幌森林公園 オオバナノエンレイソウは花盛り

    ニリンソウやヒトリシズカなどの花が目立ち、前日の盤渓市民の森と大差ないように思えたが、その中で目立ったのがオオバナノエンレイソウの白い大きな花の群落だった。その他もさまざまな木本について学ぶことが多かった。※野幌森林公園の全体図です。この日の観察会では中央線の一部を歩いただけでした。昨日は野幌森林公園と北海道ボランティアレンジャー協議会の共催による「春のありがとう観察会」があり参加した。「春のありがとう…」とは、公園内のゴミ拾いを兼ねながらの観察会ということのようである。しかし、公園を利用する方々のマナーが向上したためだろう、ゴミはほとんど見当たらなかった。ボランティアレンジャー協議会主催の観察会は、ガイドの方が多いために小さなグループで観察することができ、ガイドの方と親しく会話ができることが大きなメリットであ...野幌森林公園オオバナノエンレイソウは花盛り

  • サンカヨウを求めて 盤渓市民の森トレッキング

    タイミング的には「やや早かったかな?」といった印象だったが、多くの山野草の花たちに接することができ充実のトレッキングだった。それにしても同じ森の中で、場所を違えるとずいぶん様相が違ってしまったのはどうしてだろう?※いつもの「盤渓市民の森」の入口です。鎖の下でニリンソウが迎えてくれています。※森の中は新春の若い緑に覆われていました。※私はこの日は主として南側の散策路を歩きました。昨年は5回も通い詰めて、ようやくサンカヨウの開花を目にすることができたのだが、今年はじーっとタイミングを図っていた。実は8日(日)にも市民の森まで行ったのだが、入口付近の山野草の様子を見て時期尚早と判断して引き返していた。そこで昨日、満を持して出かけてみた。すると、入口のところでニリンソウに歓迎されたことで期待が高まり、市民の森の奥へと足...サンカヨウを求めて盤渓市民の森トレッキング

  • 札幌市のパークゴルフ場めぐり〈34〉拓北公園コース

    約8カ月ぶりのパークゴルフだったが気持ち良くプレイすることができた。「拓北公園コース」は、周りに有料コースが多い中にあって無料のコースである。そのためもあってだろうか?コース案内がやや不備のようにも思えた。※パークゴルフコースは「多目的広場」を取り囲むように設定されていました。札幌市には私設のパークゴルフ場を除き、札幌市が直接、間接的に運営に関わっている公営のパークゴルフ場が65ヵ所ある。私は一昨年からその全てを巡ってみようと考え実行に移した。当初は2年くらいで達成できるのでは?と考えていたのだが、コロナ禍でコースが一時閉鎖されたことなどから、一昨年には27ヵ所、昨年は6ヵ所を巡るにとどまった。ようやく半分を終えたところである。できれば今年中にとの思いもあるが、道は険しそうだ。できるだけ巡りたいとの思いもあり、...札幌市のパークゴルフ場めぐり〈34〉拓北公園コース

  • 吉村昭著「魚影の群れ」

    「魚影の群れ」は短編4編が収められた短編集だった。その中で最初に収められた「海の鼠」は、実際にあった話をもとにしたもので島全体が鼠に占拠されてしまう話だった。読んでいて身の毛もよだつ恐ろしい話だった…。上述したように吉村昭著「魚影の群れ」は、動物を仲立ちとした小説「海の鼠」、「蝸牛」、「鵜」、「魚影の群れ」の4編が収録されたものである。いずれもが吉村の筆致によって興味深く読ませてもらったが、私は特に最初に収録された「海の鼠」に圧倒された。昭和25(1950)年3月、四国・宇和島の先端に浮かぶ小島である戸島が鼠の集団に襲われた。戸島は面積が僅か3km²にも満たない小島で、戸数が当時で416戸だったという。島では気が付いたときには島中がドブネズミに覆いつくされていたというが、その描写を読むだけで寒気がするほどだった...吉村昭著「魚影の群れ」

  • かでるロビーコンサート フォルクローレの音色に酔う

    ケーナ、サンポーニャ奏者の岡田浩安さんの演奏技術は円熟の境地に入ったように思われた。以前聴いたときより遥かに私の中に沁み入ってきた。僅かな時間ではあったが、私にとっては至福のひと時だった…。※演奏開始前の簡素にも見えるステージです。昨日(5月10日)お昼、かでる2・7(北海道立道民活動センター)において「かでるロビーコンサート」が開催された。今回のゲストは、ケーナ、サンポーニャ奏者の岡田浩安さんとその仲間たちトリオの出演だった。他の二人は、アコーステックギターの星直樹さん、歌とパーカッション、ケーナの吉田ユウ子さんだった。※岡田浩安さん※星直樹さん※吉田ユウ子さん昼時のコンサートということで30分という短い時間の中で次のような曲を披露された。◆アマポーラ(作曲:JoseLacalle)◆コンドルは飛んでいく(作...かでるロビーコンサートフォルクローレの音色に酔う

  • 北区歴史と文化の八十八選巡り №4

    北区歴史と文化の八十八選巡り第4弾は「旧札幌農学校校舎」、「小麦研究記念碑」、「北大ポプラ並木」、「『人工雪誕生の地』碑」の四つについてレポする。「北大ポプラ並木」については、事情により2度訪れたうえでこのレポを完成した。〈13〉旧札幌農学校校舎この「旧札幌農学校校舎」を特定するのにはやや苦労した。というのも、次の「北海道文化資源データベース」に書かれていた次の文章のためである。1902(明治35)年に完成した札幌農学校の新校舎は、各専門科目の教室をそれぞれ独立して建てるという、当時としては珍しいアメリカ式の校舎配置でつくられました。その一つがこの昆虫学及養蚕学教室です。現在は、北大交流プラザ「エルムの森」として使われています。近くには北海道大学旧札幌農学校図書館読書室・書庫もあります。この文章でいう北大交流プ...北区歴史と文化の八十八選巡り№4

  • 前田森林公園「春の自然観察会」

    今回の観察会はガイドの方が言うように「お花見観察会」の様相を呈した観察会だった。ギョイコウ(御衣黄)、チシマ(千島)、カンザン(関山)、シダレ(枝垂)、カスミ(霞)といったサクラがちょうど見ごろを迎えて、楽しい観察会だった。昨日8日(日)午前、昨年の10月、12月に続いて3度目となる「前田森林公園凹凸(でこぼこ)クラブ」主催の「春の自然観察会」に参加した。この凹凸クラブの観察会は何といっても専任ガイド役(?)の石田哲也氏の存在が大きい。豊富な知識とユーモア溢れるガイドぶりが大きな魅力である。今回も楽しく大いに勉強させていただいた。まずはリード文でも触れたとおり、サクラのお花見である。◇ギョイコウ(御衣黄)サクラサクラというとその花びらは薄赤色やピンク色など紅色系が主であるが、薄緑色の花びらをした「御衣黄(ギョイ...前田森林公園「春の自然観察会」

  • 発寒川さわやかコンサート by NORIKO

    NORICOという実力派のシンガーソングライターの存在を知った。彼女の歌声は文字どおり爽やかで、確かな歌声が発寒川を吹きわたる風のように心地良かった。無料のコンサートと聞くと、どこでも出向く私である。昨日7日(土)午後、発寒川河畔においてNORICOというシンガーソングライターのライブが行われると聞いて自転車で発寒川河畔に赴いた。前日6日とは違い、気温もそれほど高くはなくて野外コンサートには適したコンデションではないかと思われた。河畔の一角にビニールシートが敷かれた簡易なつくりの会場だった。(音響関係はしっかりと準備されていた)主催は良くは分からないのだが、コンサート前に北区のご当地体操「エロロコ!やまべェ誰でも体操」なるものが披露されたので、この体操を普及しようと活動している団体が主催したものと思われる。13...発寒川さわやかコンサートbyNORIKO

  • 「小金湯さくらの森」へ行ってきました

    新聞記事に触発されて定山渓温泉に近い「小金湯さくらの森」に行ってきたのですが、期待はちょっと裏切られたかも?満開の木も一部はあったが、多くは時期尚早という感じだった…。北海道新聞の「さっぽろ十区(トーク)」の中で、連載コラムを担当している気象予報士の菅井貴子さんがコラムの中で、「標高が230mを超える小金湯さくらの森は、ちょうど今が見頃かもしれません」と書いていたのを読み、特に予定がなかったこともあり昨日(6日)午後、車を走らせてみた。※逆光のため読みにくいですが「小金湯さくらの森」という立派な標石に歓迎されて入園です。私と同じように触発された方がいたのだろうか?けっこう多くの人が訪れていた。ところが!!期待は見事に外れた!と言えるだろう…。※6日は平日でしたが、思いのほかたくさんの車が駐車していました。「小金...「小金湯さくらの森」へ行ってきました

  • 映画 №346 なぜ君は総理大臣になれないのか

    香川1区選出の衆議員議員・小川淳也の魅力にますます嵌まってしまった。「国を良く導きたい」という夢を純粋に追いかける彼の姿勢はぶれることがない。彼を応援する家族がまた素晴らしい!以前サツゲキで「香川一区」というドキュメンタリーを観て、小川淳也の魅力に取りつかれた。実はこのドキュメンタリー「なぜ君は総理大臣になれないのか」は、「香川一区」の前作なのだ。「香川一区」を観た私はぜひともこちらのドキュメンタリーも看たいと思っていた。(「香川一区」についての投稿はこちら⇒)すると、「札幌映画サークル」という団体が5月5日(木祝)の午後に道新ホールで上映会を開催すると知って、迷うことなく駆け付けた。小川淳也は香川県生まれで、東大法学部を卒業後、総務省に務めていたが周囲の反対を押し切って32歳の時に退職し衆議院議員選挙に当時の...映画№346なぜ君は総理大臣になれないのか

  • ダイヤモンドシート in 札幌ドーム 再び

    昨年に引き続き札幌ドームのダイヤモンドシートで日ハム戦を観戦する機会を得たのだが、日ハムの不甲斐なさばかりが目立つゲームにストレスが溜まるばかりで、プレミアム感を堪能する気持ちさえ萎えてしまった…。昨年とは違った形で今年もまたダイヤモンドシートで観戦する幸運を得、昨日(5月4日)の対楽天戦を観戦する機会を得た。こうした機会を提供してくれたミスターX氏には本当に感謝である。※5月4日対楽天戦のダイヤモンドシートのチケットです。私は前回同様に試合前にプレミアム感を十分に味わおうと試合開始(午後2時)の1時間半前に札幌ドームに着いた。前回同様に一般の入場口とは違うところでチケットチェックをされ、係の方の案内で指定席に就いた。私に与えられた席はバックネット裏、やや高いところにある席だった。※ダイヤモンドシートなどプレミ...ダイヤモンドシートin札幌ドーム再び

  • 吉村昭著「暁の旅人」

    吉村が著した「白い航跡」(4月2日投稿)が明治初期の海軍直属の医師・高木兼寛であったのに対して、それより前の江戸末期、幕府の西洋医学頭取を務めた医師・松本良順の波乱に満ちた生涯を描いた物語である。「白い航跡」もそうだったが、本書も読み応え応えのある一冊だった。吉村文学の素晴らしさは、例えばこの「暁の旅人」においては、「安政四年(1857)八月十九日、道の両側に繁る樹木から蜩(ひぐらし)の鳴き声がしきりであった。晴れの日がつづき、その日も雲一片もない快晴で、空は青く澄んでいたが、日が傾き、空はきらびやかな茜色に染まっている。」という書き出しから、一気に吉村ワールドに誘う筆力である。かくして私は医師・松本良順の波乱に満ちた医師としての生涯を一気読みしたのである。松本良順の生涯をごく簡単に振り返ると、江戸の医家の家に...吉村昭著「暁の旅人」

  • 北区歴史と文化の八十八選巡り №3

    北区歴史と文化の八十八選巡り第3弾は「北海道大学百年記念会館」、「サクシュコトニ川」、「ウィリアム・S・クラーク像」、「古河記念講堂」の四つについてレポする。〈9〉北海道大学百年記念会館北大の正門から入って大学本部の事務局棟を過ぎた右手の森の中に佇むようにして2階建ての「北海道大学百年記念会館」が建っている。アクセスの仕方で1階にも、2階にも直接入られるような構造になっている。※こちらは「北大百年記念会館」の一階エントランスです。※こちらは2階部分に直接入ることのできる入口です。この百年記念会館は、昭和52(1977)年、北大創基100周年を記念して同窓生などの寄付によって建てられた記念会館だそうだ。1階には大会議室やレストランが入り、2階は札幌農学校から始まる北大の歴史に関する資料を展示する展示室がある。※2...北区歴史と文化の八十八選巡り№3

  • 第43回市民バンドフェスティバル in Sapporo

    久しぶりに吹奏楽の音色に浸ったひと時だった。札幌市内で活動する社会人の吹奏楽バンド7団体が一堂に会して行われたコンサートは吹奏楽の良さを再確認させてくれたひと時でもあった…。時系列がラグビー観戦記と反対となってしまったが、4月29日(金・祝)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて「第43回市民バンドフェスティバル」が開催されたので、「久しぶりに吹奏楽もいいなぁ…」との思いから出かけてみた。参加した7団体とは、「札幌ユース吹奏楽団」、「札幌シティバンド」、「札幌青少年吹奏楽団」、「札幌ブラスバンド」、「サッポロシンフォニックバンド」、「札幌市民交響吹奏楽団」、「札幌吹奏楽団」の7団体である。団体名にユースとか、青少年と付いた団体があるが、実際にはどの団体にもかなりの年配の方も加わっていた。このことは、どの...第43回市民バンドフェスティバルinSapporo

  • 接戦!早明ラグビー  終了間際に明治が劇的トライ!

    力が拮抗する早明両校の追いつ追われつの好ゲームとなった。「北海道ラグビーの日」に招待された大学ラグビーの伝統の一戦「早明戦」は思っていた以上の接戦となり、観戦した私は大いに楽しむことができた一戦だった。「北海道ラグビーの日」とは、2019年に札幌ドームでワールドカップラグビーが開催されたことを記念し、4月31日と5月1日を「北海道ラグビーの日」として、各年代のプレイヤーが集い競う機会をつくり、北海道のラグビー振興を図ることを目的として指定したそえだが、そのメインの試合として「早明戦」を招請したということのようだ。先日の拙ブログでオープン戦と私は記したが、実際には関東大学春季大会Aグループの公式戦ということだった。(両校にとって最も重視しているのは秋の「対抗戦」であることに変わりはないのだが…)したがって両校とも...接戦!早明ラグビー 終了間際に明治が劇的トライ!

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